JPH0641498Y2

JPH0641498Y2 - ズボンハンガー

Info

Publication number: JPH0641498Y2
Application number: JP1989052061U
Authority: JP
Inventors: 幸太郎足立
Original assignee: シンガポール株式会社
Priority date: 1989-05-02
Filing date: 1989-05-02
Publication date: 1994-11-02
Anticipated expiration: 2004-05-02
Also published as: JPH033277U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、ズボンを単に掛けるだけでズボンを水平に支
持することができるズボンハンガーに関するものであ
る。

（従来の技術）従来、この種の例として実開昭56-164735号公報記載の
ハンガー装置が知られている。

本例は、１本の傾斜杆と横杆とで一体形成されたハンガ
ー主体と、ハンガー主体を吊支する鈎部とからなり、横
杆に条溝を形成し、この条溝に滑り止め片を埋設装着さ
せてなるものである。

（考案が解決しようとする課題）従来は、前記の通り、傾斜杆と横杆との間に適宜距離が
設けられていないため、厚い生地を使用してなるズボン
を横杆に掛ける際、傾斜杆と横杆との連結部側と反対の
横杆の先端寄りにズボンを掛ける必要があり、ハンガー
装置の重心が横杆の先端側にずれ、ズボンの支持が不安
定となり、外力によりズボンが落下し易い点。

また、横杆を水平状態に支持するための重りが開示され
ていないため、ズボンを掛けた際、ハンガー装置の重心
が横杆の先端側にずれてズボンが落下し易い点。

また、滑り止め片が横杆の上部のほぼ全面に装着されて
いるため、横杆上にズボンを掛けた際、ズボンと滑り止
め片との間の磨耗力が大きすぎるので、ズボンを横杆の
先端側に引出してハンガー装置から取り外す際、ズボン
にしわが寄り、商品価値を低下させ易い点。

また、滑り止め片が横杆の条溝に埋設装着されているた
め、滑り止め片が磨耗した際、容易に滑り止め片を条溝
から外して交換することが不可能である点。

以上のような欠点があった。

本考案は、このような欠点に鑑み、ズボンを容易に掛け
たり、取り外したりすることができ、厚い生地を使用し
てなるズボンでも確実に支持することができ、ズボンの
商品価値を低下させることなく、すべり止め部材の交換
が容易であるズボンハンガーを提供することを目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段）本考案は、フックから斜下方に向けて連結片が設けら
れ、連結片のフックと反対側の先端に、フック側に向
け、かつ連結片と適宜距離を隔てて水平に水平支持片が
連結され、水平支持片に重り用フランジが設けられ、水
平支持片と連結片との連結部から水平支持片の長手方向
のほぼ中央に亘ってすべり止め用嵌合溝が設けられ、す
べり止め用嵌合溝にすべり止め部材を嵌合させて水平支
持片の上縁をすべり止め部材により被覆させてなるもの
である。

（実施例）本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図に示すように、本考案に係るズボンハン
ガー１は以下の構成からなるものである。

フック２から斜下方に向けて連結片３が設けられ、この
連結片３のフック２と反対側の先端に、フック２側に向
け、かつ連結片３と適宜距離を隔てて水平に水平支持片
４が連結されている。本実施例では、水平支持片４上に
ズボンを掛けた際、ズボンの厚みに対応させて連結片３
と水平支持片４との間に適宜距離を隔てるための中間部
材９を介在させてある。

この水平支持片４と連結片３との連結部から水平支持片
４の長手方向のほぼ中央に亘ってすべり止め用嵌合溝６
が設けられ、このすべり止め用嵌合溝６にすべり止め部
材５を嵌合させて水平支持片４の上縁をすべり止め部材
により被覆させさてある。本実施例のすべり止め用嵌合
溝６は断面凸型の溝6a、断面コ字型の溝6bおよび水平支
持片４の軸方向の開口溝6cからなるものであり、この溝
の形状に対応させてすべり止め部材５の断面形状を、第
２図（イ）に示すように、平板の要所に突部を有する形
状としてある。

また、本実施例のフック２、連結片３、水平支持片４お
よび中間部材９はプラスチックにより一体成形してあ
り、要所にフランジ部７を設けることにより強度を保持
させてある。

また、ズボンを掛ける際、ズボンとすべり止め部材５と
の間で発生する摩擦熱および磨耗に十分耐えることがで
きるように、すべり止め部材５は耐熱性および耐磨耗性
に富むポリウレタンを使用してある。

また、ズボンハンガー１の重心をやや連結片３と水平支
持片４との連結部側にずらすため、水平支持片４の下縁
に重り用フランジ８が設けられている。この重り用フラ
ンジ８は、水平支持片４にズボンを掛けた際、ズボンの
自重と均衡を保持してズボンハンガー１の水平支持片４
を水平状態にするためのものである。

従って、本考案に係るズボンハンガー１にズボンを掛け
る際、水平支持片４の下縁の重り用フランジ８およびズ
ボンの自重によりズボンは確実に水平に保持され、整頓
し易くなる。

また、ズボンを掛ける際、そのまま水平支持片４のすべ
り止め５上に掛けることにより、ズボンの自重によりす
べり止め部材５とズボンとの間に摩擦力が作用し、ズボ
ンが支持され、多少の外力ではズボンが水平支持片４上
からずれ落ちることがない。

また、すべり止め部材５が連結片３と水平支持片４との
連結部から水平支持片４のほぼ中央に亘って設けられて
いるため、ズボンとすべり止め部材５との間の摩擦力が
それほど大きくないので、ズボンを取り外す際、ズボン
ハンガー１の水平支持片４の先端を下方に向けて傾ける
ことにより、ズボンはすべり止め部材５の摩擦力に抗し
て水平支持片４からすべり落ちるので、ズボンを容易に
取り外すことができると共に、ズボンにしわが寄ること
もないので、ズボンの商品価値を低下させることがな
い。また、ズボンハンガー１をそのままの状態でズボン
を上方に持ち上げるようにして取り外すこともできる。

（考案の効果）本考案は前記のように構成されているので、下記の効果
を奏する。

（１）連結片と適宜距離を隔てて水平に水平支持片が連
結されているため、厚さのある生地を使用してなるズボ
ンを掛けても、連結片と水平支持片との連結部がズボン
の厚みに対応でき、ズボンの折り曲げ部分の先端を連結
部側に位置させて確実にズボンを水平支持片上に保持す
ることができる。

（２）水平支持片に重り用にフランジが設けられている
ため、ズボンを掛けた際、ズボンの自重と重り用フラン
ジとにより水平支持片が確実に水平に保持され、ズボン
を安定的に保持することができる。

（３）すべり止め部材が連結片との連結部から水平支持
片のほぼ中央に亘って設けられているため、ズボンとす
べり止め部材との間の摩擦力がそれほど大きくないの
で、ズボンを取り外す際、ズボンハンガーを傾けること
により、ズボンを容易に取り外すことができると共に、
ズボンにしわが寄ることもないので、ズボンの商品価値
を低下させることがない。

（４）水平支持片のすべり止め用嵌合溝にすべり止め部
材を嵌合させてあるため、すべり止め部材が磨耗して
も、容易にすべり止め用嵌合溝からすべり止め部材は取
り外して交換することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）は本考案に係るズボンハンガーの正面図、
同（ロ）は同（イ）のＡ−Ａ線断面図、同（ハ）は同
（イ）のＢ−Ｂ線断面図、同（ニ）は同（イ）のＣ−Ｃ
線断面図、同（ホ）は同（イ）のＤ−Ｄ線断面図、第２
図（イ）はすべり止め部材の正面図、同（ロ）の同
（イ）のＥ−Ｅ線断面図、第３図（イ）は水平支持片の
要部拡大平面図、同（ロ）は同（イ）のＦ−Ｆ線断面
図、同（ハ）は同（イ）のＧ−Ｇ線断面図である。（主要部分の符号の説明）１……ズボンハンガー２……フック３……連結片４……水平支持片５……すべり止め部材６……すべり止め用嵌合溝８……重り用フランジ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フック（２）から斜下方に向けて連結片
（３）が設けられ、連結片（３）のフック（２）と反対
側の先端に、フック（２）側に向け、かつ連結片（３）
と適宜距離を隔てて水平に水平支持片（４）が連結さ
れ、水平支持片（４）に重り用フランジ部（８）が設け
られ、水平支持片（４）と連結片（３）との連結部から
水平支持片（４）の長手方向のほぼ中央に亘ってすべり
止め用嵌合溝（６）が設けられ、すべり止め用嵌合溝
（６）にすべり止め部材（５）を嵌合させて水平支持片
（４）の上縁をすべり止め部材（５）により被覆させさ
てなるスボンハンガー。