JPH0641132Y2

JPH0641132Y2 - 流量メータ

Info

Publication number: JPH0641132Y2
Application number: JP8872790U
Authority: JP
Inventors: 章小泉; 進太郎唐沢
Original assignee: 東洋計器株式会社
Priority date: 1990-08-24
Filing date: 1990-08-24
Publication date: 1994-10-26
Anticipated expiration: 2004-10-26
Also published as: JPH0447623U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はガスや液体といった流体の流量や流速を計測す
るための流量メータに関する。

（背景技術）最近の流量メータにおいては流量等の計測にデジタル電
子技術が応用されるようになってきた。例えば流体の流
量、流速等に応じた羽根車の回転をパルスとして検出
し、マイコンで流量や流速等の情報を求めるものであ
る。

本考案の出願人においても、電子式の流量メータを開発
しており、その一例を第２図に示す。

第２図の水道メータ100は流路102内に配された羽根車10
4が水の流体圧を受けて回転すると、羽根車104に固定さ
れた永久磁石106も一緒に回転するため、磁界に変化が
生じる。この磁界の変化のデータを計測部108内に収容
されたホール素子又は磁気抵抗素子を含むマイコン制御
の情報処理回路（不図示）で処理し、水量や流速等の情
報を求め、表示装置110に表示可能になっている。情報
処理回路では積算流量、流速、現在の単位時間当たりの
流量等、複数の情報を得ることが可能なため、小さな表
示装置110では表示しきれず、外部から表示する情報を
選択する必要がある。そこで、計測部108内にリードス
イッチ112を設け、外部から永久磁石114を接近させリー
ドスイッチ112がONになった際にマイコンが表示装置110
に表示する情報を切替える方式が提案された。リードス
イッチ112の位置は外からでも判るように計測部108の上
面の対応する位置に着色マーク（不図示）が印刷、又は
は刻印される。

しかしながら、水道メータ等は土中に設置することが多
く、計測部108の平坦な上面に砂や泥が載ってリードス
イッチ112の位置を示すマークが見えなくなってしまう
ことが多く、その都度土砂を除去しなくてはならない。
また、計測部108上面は平面のため土砂が堆積し易く、
特にメータが土中の穴の中に設けられている場合はリー
ドスイッチ112の位置を確認するのが困難であり、うま
く作動させることができないことも有る。

従って、本考案はリードスイッチ等、永久磁石の接近を
検知する磁気検出手段の位置の確認が容易に可能であ
り、かつ磁気検出手段の作動不良の無い流量メータを提
供することを目的とする。

（考案が解決しようとする課題）上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。

すなわち、羽根車の回転速度、回転数等を計測して流体
の流量、流速等、複数の情報を求める情報処理回路や該
情報を選択的に表示可能な表示装置を内蔵する計測部
と、前記計測部内に配され、磁気を検出する毎に前記表
示装置に表示する情報を切替えるための磁気検出手段
と、前記計測部の外面であって、前記磁気検出手段が配
されている部位に対応する位置に突設された突起部とを
具備することを特徴とする。

（作用）作用について説明する。

磁気検出手段の配設位置に対応して計測部外面に突起部
が設けられているので土砂の堆積が在ってもその位置を
容易に見つけることができる。

（実施例）以下、本考案の好適な実施例において添付図面と共に詳
述する。本実施例においては流量メータとして電子式の
水道メータを例に挙げる。

まず第一図と共に構成について述べる。

10は筐体であり、下ケース12、下ケース12内に嵌着され
るインナーケース14及び、下ケース12の上部に螺合され
る上ケース16とから成る。

下ケース12には水の流入口18と流出口20とが開設され、
インナーケース14が嵌着されることによ流入口18と流出
口20とを連絡する流路22が形成される。

24は羽根車であり、流路22内に立設された軸26を中心に
回転可能になっている。羽根車24の上部端には永久磁石
28が固定されている。

30は計測部であり、インナーケース14内に嵌入固定され
ている。計測部30内には、羽根車24の回転に伴う永久磁
石28の回転による磁界の変化を検出するホール素子やリ
ードスイッチ等を含み、その磁界の変化から羽根車24の
回転速度、回転数等を検出して水の流量、流速等の複数
の情報を求めるマイコン制御の情報処理回路（不図示）
や、求められた情報をマイコンが出力表示する表示装置
の一例であるLCD32や、磁気を帯びた物体が接近したこ
とを検知するための磁気検出手段の一例であるリードス
イッチ34等が内蔵されている。計測部30の上面のLCD32
と対応する部分には透明の樹脂プレート36が嵌入まれ、
LCD32に表示された情報が読み取り可能になっている。

また、リードスイッチ34に対応する計測部30の外面には
半球状の突起部38が突設され、かつ着色されている。突
起部38の高さは例えば、操作竿40の先端に配された所定
の磁力を有する永久磁石42が突起部38へ接触した際にリ
ードスイッチ34を必ず作動させられる高さ（肉厚も含
め）とする。リードスイッチ34が磁気を検出する毎に不
図示の信号発生回路がONになりマイコンへ切替信号が送
られ、マイコンはその都度、LCD32へ表示している情報
を切替えるようになっている。

なお、リードスイッチ34の操作竿40は土中の穴内に配置
された水道メータの表示を切替えるのに好適なように永
久磁石42をロッド44の先端に自在継手46を介して取付け
てある。また、永久磁石42は自重で常に下端面が鉛直下
方を向くようになっている。さらに、永久磁石42の下端
面には突起部38が進入可能な凹部48が設けられている。
このため、使用者は永久磁石42を計測部30の上面上を摺
動させて突起部38に接近させれば半球上の突起部38がガ
イドの役目をして永久磁石42を正確にリードスイッチ34
上へ誘導することができる。

また、本実施例の突起部38は半球状なので泥水や砂が突
起部38上に溜まることがなく、リードスイッチ34の位置
が不明になることはない。

以上、本考案の好適な実施例について種々述べて来た
が、本考案は上述の実施例に限定されるのではなく、例
えば磁気検出手段としてホール素子を用いてもよい等、
考案の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るの
はもちろんである。

（考案の効果）本考案に係る流量メータを用いると、計測部外面に土砂
が堆積しても容易に磁気検出手段の位置を知ることが可
能となる。特に水道メータ等の場合、土中に設けられる
ことが多いため、永久磁石を取付けた操作竿を使う場合
が多く、突起部の存在により磁気検出手段の位置が手さ
ぐりでも見つけ易くなるので作業の効率もよくなる。ま
た、特に突起部を実施例のように半球状に形成すれば突
起部上に水や砂が溜まりにくく、より位置の確認が容易
となる等の著効を奏する。

【図面の簡単な説明】第一図は本考案に係る流量メータの実施例を示した断面
図、第２図は従来の流量メータの断面図。 24……羽根車、30……計測部、 32……LCD、34……リードスイッチ 38……突起部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】羽根車の回転速度、回転数等を計測して流
体の流量、流速等、複数の情報を求める情報処理回路や
該情報を選択的に表示可能な表示装置を内蔵する計測部
と、前記計測部内に配され、磁気を検出する毎に前記表示装
置に表示する情報を切替えるための磁気検出手段と、前記計測部の外面であって、前記磁気検出手段が配され
ている部位に対応する位置に突設された突起部とを具備
することを特徴とする流量メータ。