JPH064087B2 - 廃棄物処理装置及びその処理方法 - Google Patents

廃棄物処理装置及びその処理方法

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JPH064087B2
JPH064087B2 JP12842091A JP12842091A JPH064087B2 JP H064087 B2 JPH064087 B2 JP H064087B2 JP 12842091 A JP12842091 A JP 12842091A JP 12842091 A JP12842091 A JP 12842091A JP H064087 B2 JPH064087 B2 JP H064087B2
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照彦 坂倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば使い捨てタイプ
の注射器等の廃棄物を加熱滅菌するための処理装置とそ
の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば病院では、使い捨てタイプの注射
器、点滴容器等が大量に使われ、廃棄されているが、そ
れら廃棄物による病原菌の感染を防ぐため、滅菌処理す
る必要がある。
【0003】そこで従来、種々の滅菌処理装置が提案さ
れているが、その一例として、内部に電気ヒータを設け
た断熱密閉容器が一般に用いられており、該断熱密閉容
器内に投入した廃棄物を電気ヒータにより加熱滅菌した
後、外部から断熱密閉容器内に冷却空気を導入して加熱
滅菌した廃棄物を冷却するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の滅菌処理装
置では、電気ヒータの近くだけがよく加熱されて加熱む
らが生じやすいため、廃棄物を完全滅菌するのに長時間
を要し、また冷却空気導入により密閉容器内及び電気ヒ
ータも冷却されてしまうため、熱損失が大きいばかりで
なく、電気ヒータを再加熱して密閉容器内を高温滅菌状
態にするまでに時間がかかり、これがため廃棄物の処理
能力が極めて低かった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、熱損失が少な
く、しかも廃棄物の処理能力に優れた廃棄物処理装置及
びその処理方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施例に対応する図面に基づいて説明
すると、本発明の廃棄物処理装置は、外側断熱容器6a
と内側加熱容器6bとの二重構造の容器6からなり、内
外容器間9に加熱媒体17を内外部にわたって循環流通
するように形成し、一方、加熱容器6b内にピストン7
を設け、該ピストン7から外部に伸びるピストンロッド
7aを中空に形成して、該中空部20よりピストン押圧
用を兼ねた冷却媒体23を導入するものである。
【0007】また本発明の廃棄物処理方法は、外側の断
熱容器6aと内側の加熱容器6bとの二重構造からなる
容器6を用いて、加熱容器6b内に廃棄物2を収納し、
内外二重容器6a,6bの対向間隙9に加熱シリコン油
17を加熱媒体として内外部にわたって循環せしむるよ
うにするものである。
【0008】
【作用】加熱容器6b内に廃棄物2を投入した後、該加
熱容器6bと断熱容器6aとの間9に加熱シリコン油等
の加熱媒体17を内外部にわたって循環流通させること
により、上記廃棄物2を周囲から均等に加熱して迅速に
滅菌処理することができる。
【0009】また上記加熱容器内にピストンを設け、該
ピストンを冷却媒体により押圧することにより、滅菌処
理した廃棄物を冷却することができると同時に、その廃
棄物を嵩張らないように小さくすることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例たる廃棄物処理装置
を示すものであって、そのケーシング1内には、図2に
も示すように、注射針等の廃棄物2を種類別に処理する
ため、3つの廃棄物処理部3〜5が設けられており、該
各処理部3〜5は、外側断熱容器6aと内側加熱容器6
bとの二重構造の容器6からなり、該各加熱容器6b内
にはピストン7が昇降自在に設けられている。
【0011】図3〜図5に示すように、上記断熱容器6
aは、有底円筒状であって、ステンレス鋼製容器本体
と、その外周面を被覆する断熱材とからなる。また加熱
容器6bも有底筒状であって、ステンレス鋼からなり、
その上端部に一体形成した鍔部8の外周縁を上記断熱容
器6aの上端部に一体固着することにより、内外両容器
6a,6b間に密閉状の間隙9が形成されている。
【0012】上記間隙9内の下部及び上部には断熱容器
6aの内周面に沿って環状の加熱媒体供給枠部12と加
熱媒体排出枠部13とが設けられており(図4及び図5
参照)、その両部12,13の内周面にはそれぞれ周方
向所定間隔ごとに多数の加熱媒体供給口12aと加熱媒
体排出口13aとが貫設されている。また上記両部1
2,13はそれぞれ循環経路14,15を介して加熱媒
体貯留タンク16に接続されている。
【0013】従って上記加熱媒体貯留タンク16内に貯
留されている250℃〜300℃の加熱媒体、例えばシ
リコン油17は循環経路14に設けた加熱媒体供給ポン
プ18により電磁切換弁19を介して上記加熱媒体供給
枠部12内に入り、加熱媒体供給口12aから前記間隙
9に供給されて加熱容器6b内の廃棄物2を加熱滅菌
し、また上記間隙9内のシリコン油17は加熱媒体排出
口13aから加熱媒体排出枠部13内に入り、循環経路
15を介して加熱媒体貯留タンク16に戻されるもので
あって、その加熱滅菌中、シリコン油17は上記間隙9
と加熱媒体貯留タンク16との間を循環流通させられ
る。
【0014】前記ピストン7のピストンロッド7aは加
熱容器6bの底部に突設した軸受部10及び断熱容器6
aの底壁部を貫通して容器6の外に突出させられ、該ピ
ストンロッド7aに形成されて前記加熱容器6b内に連
通する中空部20は流通経路21を介して冷却媒体貯留
タンク22に接続されている。
【0015】従って上記冷却媒体貯留タンク22内の冷
却媒体、例えば冷却水23は流通経路21に設けた冷却
媒体供給ポンプ24により電磁切換弁25及び上記中空
部20を介して加熱容器6b内に供給され、廃棄物2を
冷却すると同時に、ピストン7を上昇させて廃棄物2を
圧縮するものである。
【0016】図3において、26は前記加熱容器6bに
連通する排気経路であって、これには電磁切換弁27と
圧力調整弁28とが介在されている。また29は加熱容
器6bの上部に枢着された廃棄物投入口閉鎖用開閉蓋で
あって、加熱滅菌中は締結装置30により加熱容器6b
に固定されている。31,32は加熱媒体貯留タンク1
6に設けられた加熱ヒータと温度検知センサーである。
更に図1において、36は各廃棄物処理部3〜5の制御
部である。
【0017】加熱滅菌の要領を説明すると、まず図3に
示すように、廃棄物2を封入した金属ラミネートフイル
ム等からなる耐熱性密封袋33を加熱容器6b内に投入
した後、開閉蓋29により該加熱容器6bを閉鎖し、加
熱媒体供給ポンプ18を作動させることにより、加熱媒
体貯留タンク16内で250℃〜300℃に加熱したシ
リコン油17を間隙9に循環流通させ、廃棄物2を所定
時間(10分〜15分程度)加熱する。
【0018】この場合、各加熱媒体供給口12aからシ
リコン油17が上記間隙9内の下部に均等に供給される
と共に、そのシリコン油17が間隙9の上部から均等に
各加熱媒体排出口13aを通って外部に排出されるた
め、廃棄物2を全周から均等に加熱して、迅速に滅菌処
理することができる。
【0019】またここでシリコン油17を使用している
のは、高温状態で性状が安定しているからであり、これ
以外にも、高温状態で性状が安定している液体であれ
ば、加熱媒体として使用することができる。また耐熱性
密封袋33を使用しているので、その中で溶融した廃棄
物2が外部に流出する恐れはない。
【0020】更に図6に示すように、前記加熱容器6b
の内面に遠赤外線セラミックコーテイング層34を形成
するならば、それが加熱シリコン油17により加熱され
て遠赤外線を発生させるため、熱浸透性を良くし、一層
効果的に加熱することができる。
【0021】加熱滅菌後、図7に示すように、切換弁1
9を切換えて間隙9内の加熱シリコン油17を加熱媒体
貯留タンク16に戻し、また冷却媒体供給ポンプ24を
作動させると共に、切換弁25を切換えて冷却媒体貯留
タンク22内の冷却水23を加熱容器6b内に供給し、
ピストン7及び加熱容器6bを介して廃棄物2を冷却す
ると同時に、ピストン7を上昇させて廃棄物2を嵩張ら
ないように小さく圧縮する。
【0022】この場合、高温状態のシリコン油17は加
熱媒体貯留タンク16に戻されているので、冷却による
熱損失はあまり生じない。またピストン7を上昇させる
ことにより、加熱容器6b内の空気圧が高くなるが、そ
の高圧空気は圧力調整弁28を介して外部に放出され
る。
【0023】廃棄物2の冷却後、図7に仮想線で示すよ
うに、開閉蓋29を開放し、加熱容器6b内の廃棄物2
を取出せばよい。その廃棄物2は密封袋33により覆わ
れているので、臭気がほとんど発生せず、そのまま埋立
地等に投棄することができる。
【0024】再び廃棄物2を加熱滅菌処理する場合に
は、上記操作を繰り返せばよいが、この場合、高温状態
のシリコン油17が加熱媒体貯留タンク16内に保存さ
れているため、再加熱の必要がなく、加熱容器6b内を
迅速に高温滅菌状態にすることができる。なお加熱容器
6bに少量の水を供給して、該加熱容器6bに水蒸気を
発生させるようにすれば、オートクレープと同様の湿式
滅菌が可能である。
【0025】図2の右端の廃棄物処理部5に示すよう
に、ピストン7と開閉蓋29とにそれぞれ破砕刃35を
互いに対向して設けるならば、薬品壜、ガラス管、点滴
容器等のピストン7だけでは破壊することが困難なもの
でも、それらを簡単に小さく破砕することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の廃棄物処理装置によれば、外側
断熱容器と内側加熱容器との間に加熱媒体を循環流通さ
せることにより加熱容器内の廃棄物を周囲から均等に加
熱できるから、従来のように加熱むらが生じることがな
く、廃棄物を迅速に滅菌処理することができる。また加
熱滅菌後、廃棄物の冷却時には、上記加熱媒体を外部に
逃がすことができ、その加熱媒体が冷却媒体により冷却
されないから、熱損失がほとんど生じず、従って加熱容
器を再加熱する際にも、それを迅速に高温状態にするこ
とができ、廃棄物の処理能力が極めて高い。
【0027】また冷却媒体をピストンロッドの中空部を
通じて加熱容器内に導入し、該加熱容器内に設けたピス
トンを押圧するようにしているため、廃棄物及び加熱容
器を冷却すると同時に、該廃棄物を嵩張らないように小
さくすることができ、効率的に作業を行うことができ
る。
【0028】本発明の廃棄物処理方法によれば、加熱媒
体として高温状態で性状が安定しているシリコン油を用
いているため、上述した廃棄物の加熱滅菌処理を長期に
わたって連続的に且つ安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たる廃棄物処理装置の斜視図
である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同加熱滅菌状態の要部の縦断面図である。
【図4】図3のAーA矢視図である。
【図5】図3のBーB矢視図である。
【図6】同要部の拡大横断面図である。
【図7】同冷却状態の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
2 廃棄物 6 容器 6a 断熱容器 6b 加熱容器 7 ピストン 7a ピストンロッド 9 間隙 17 シリコン油(加熱媒体) 20 中空部 23 冷却水(冷却媒体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側断熱容器と内側加熱容器との二重構造
    の容器からなり、内外容器間に加熱媒体を内外部にわた
    って循環流通するように形成し、一方、加熱容器内にピ
    ストンを設け、該ピストンから外部に伸びるピストンロ
    ッドを中空に形成して、該中空部よりピストン押圧用を
    兼ねた冷却媒体を導入するようにした廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】外側の断熱容器と内側の加熱容器との二重
    構造からなる容器を用いて、加熱容器内に廃棄物を収納
    し、内外二重容器の対向間隙に加熱シリコン油を加熱媒
    体として内外部にわたって循環せしむるようにした廃棄
    物処理方法。
JP12842091A 1991-04-30 1991-04-30 廃棄物処理装置及びその処理方法 Expired - Lifetime JPH064087B2 (ja)

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