JPH0640386U - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
- Publication number
- JPH0640386U JPH0640386U JP8026792U JP8026792U JPH0640386U JP H0640386 U JPH0640386 U JP H0640386U JP 8026792 U JP8026792 U JP 8026792U JP 8026792 U JP8026792 U JP 8026792U JP H0640386 U JPH0640386 U JP H0640386U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- thrust bearing
- main shaft
- thrust
- end surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ねじ機構を利用してスラスト軸受のスラスト
クリアランスを容易且つ適正に、すなわち生産性を低下
させることなく調節することのできる斜板式圧縮機を提
供する。 【構成】 メインシャフトと、メインシャフトに固定さ
れた斜板と、斜板との間にシューを介在させてシリンダ
ブロック内に配設されたピストンと、斜板の一方の端面
に当接するスラスト軸受と、斜板の他方の側のメインシ
ャフト端面に当接するスラストベアリングと、上記メイ
ンシャフト端面と対峙してスラストベアリングに当接す
るねじ部材からなるスラスト軸受のスラストクリアラン
ス調節手段とを設ける。
クリアランスを容易且つ適正に、すなわち生産性を低下
させることなく調節することのできる斜板式圧縮機を提
供する。 【構成】 メインシャフトと、メインシャフトに固定さ
れた斜板と、斜板との間にシューを介在させてシリンダ
ブロック内に配設されたピストンと、斜板の一方の端面
に当接するスラスト軸受と、斜板の他方の側のメインシ
ャフト端面に当接するスラストベアリングと、上記メイ
ンシャフト端面と対峙してスラストベアリングに当接す
るねじ部材からなるスラスト軸受のスラストクリアラン
ス調節手段とを設ける。
Description
【0001】
本考案は、スラストクリアランス調節手段を備えた斜板式圧縮機に関する。
【0002】
図3に示すように、従来の斜板式圧縮機は、端面が対向するように連結された 一対のシリンダブロック1を備えている。一方のシリンダブロック1の他方の端 面側にはリヤハウジング2が連結され、他方のシリンダブロック1の他方の端面 側にはフロントハウジング3が連結されている。一対のシリンダブロック1、リ ヤハウジング2及びフロントハウジング3は、斜板式圧縮機のケーシングを構成 している。 一対のシリンダブロック1はその中心部に、シリンダブロックの軸線と同軸状 に延在するセンター穴を形成するシャフト支持部材4を備えている。フロントハ ウジング3を貫通してメインシャフト5が、シャフト支持部材4の内部で回転自 在に支持されている。
【0003】 一対のシリンダブロック1の外殻部分の内周面とシャフト支持部材4の外周面 とによって、シリンダボア6が画成されている。シリンダボア6内には、メイン シャフト5の軸線方向に摺動可能にピストン7が収容されている。メインシャフ ト5には斜板8が固定されている。ピストン7と斜板8との間にシュー9が介在 している。シュー9は半球状に成形され、その球面側はピストン7と摺動可能に 当接係合し、その平面側は斜板8と摺動可能に当接係合している。 上述のごとくに構成された斜板式圧縮機は次のように動作する。すなわち、図 示を省略した駆動源によって駆動されるメインシャフト5の回転運動に伴い、斜 板8が軸線を中心として回転する。斜板8の回転運動に伴い、斜板8とシュー9 の平面部との摺動面、ひいてはピストン7が軸線方向の往復運動する。こうして 、メインシャフト5の回転運動がピストン7の往復運動に変換され、圧縮機の機 能を遂行する。 メインシャフト5の円滑な回転運動を確保するために、メインシャフト5とシ ャフト支持部材4のセンター穴との間にラジアル軸受10を介在させ、更に、斜 板8の円滑な回転運動を確保するために、斜板の軸線方向両端面と一対のシャフ ト支持部材4の対向面との間にスラスト軸受11を介在させている。
【0004】
スラスト軸受11は、2つのスラストレース12と、このスラストレースに挟 持されたスラストベアリング13とから構成されている。スラストベアリング1 3とスラストレース12との間に形成されるクリアランス、すなわちスラストク リアランスが適正になっていないときは、スラスト軸受の寿命が低下する。すな わち、スラストクリアランスが適正値より大きいと、スラストベアリングとスラ ストレースとの間にガタが生じ、このガタに起因する振動、騒音が発生してスラ スト軸受の正常な作動が妨げられ耐久性が劣化する。反対に、スラストクリアラ ンスが適正値より小さいと、スラストベアリングとスラストレースとの間に働く 押圧力が適正値より大となり、スラストベアリングに過大な負荷がかかりスラス トベアリングの剥離が発生してスラスト軸受の正常な作動が妨げられ耐久性の低 下を招く。
【0005】 この問題を回避するために、従来の斜板式圧縮機においては、ミクロン単位で 厚さの異なるスラストレースを予め用意しておき、斜板式圧縮機の組立時に、用 意したスラストレースから実際に最も適合する厚さのスラストレースを計測値に 基づき選択して組み付けていた。
【0006】 このように、従来の斜板式圧縮機にあっては、厚さの異なるスラストレースを 多種類に亘って予め用意し、計測値に基づき斜板式圧縮機の組立時に適合する厚 さのスラストレースを選択・組付けしなければならず、組立効率すなわち生産性 は低下するという問題があった。 本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ねじ機構を利用してスラ スト軸受のスラストクリアランスを容易且つ適正に、すなわち生産性を低下させ ることなく調節することのできる斜板式圧縮機を提供することを目的とする。
【0007】
上記課題を解決するために、本考案においては、メインシャフトと、メインシ ャフトに固定された斜板と、斜板との間にシューを介在させてシリンダブロック 内に配設されたピストンと、斜板の一方の端面に当接するスラスト軸受と、斜板 の他方の側のメインシャフト端面に当接するスラストベアリングと、上記メイン シャフト端面と対峙してスラストベアリングに当接するねじ部材からなるスラス ト軸受のスラストクリアランス調節手段とを備えている斜板式圧縮機を提供する 。 本考案の好ましい態様によれば、上記スラストクリアランス調節手段は、外周 部が螺刻された有底筒状のアジャスティングスクリューである。
【0008】
本考案の斜板式圧縮機にあっては、斜板の一方の端面に当接するスラスト軸受 と、斜板の他方の側のメインシャフト端面に当接するスラストベアリングとを備 えており、更に上記メインシャフト端面と対峙してスラストベアリングに当接す るねじ部材からなるスラスト軸受のスラストクリアランス調節手段とを備えてい る。このように、スラストベアリングがメインシャフト端面とねじ部材の端面と の間に挟持されているので、ねじ部材の締付けトルク、すなわち軸方向押圧力を 管理することによって、スラストベアリング、スラスト軸受けのスラストクリア ランスを適正に調節することができる。
【0009】
本考案の実施例を、図1、2に基づいて説明する。尚、本考案の斜板式圧縮機 の構成要素のうち、図3に示す従来の斜板式圧縮機の構成要素と基本的な構成が 一致するものについては、同じ符号を用いている。本考案の斜板式圧縮機の構成 と動作は、下記を除き、図3に示す従来の斜板式圧縮機と同様である。 本考案においては、メインシャフト5の円滑な回転運動を確保するために、メ インシャフト5とシャフト支持部材4のセンター穴との間にラジアル軸受10が 介在している。また、斜板8の円滑な回転運動を確保するために、斜板の一方の 端面とシャフト支持部材4の対向端面との間にスラスト軸受11が介在している 。スラスト軸受11は、2つのスラストレース12と、このスラストレースに挟 持されたスラストベアリング13とから構成されている。 更に、斜板8の円滑な回転運動を確保するために、斜板の他方の側のメインシ ャフト端面に当接するスラストベアリング14を備えている。スラストベアリン グ14は、螺合によってシャフト支持部材4に内嵌したアジャスティングスクリ ュー15の端面とメインシャフト端面との間で支承されている。
【0010】 図2に示すように、アジャスティングスクリュー15は、有底円筒状に形成さ れ、有底側の端面がスラストベアリング14に当接し、窪み部分は例えば六角柱 状に形成されている。この窪み部分に締付け手段を直接又は間接的に係合させる ことによって、ねじ機構を構成するアジャスティングスクリュー15を回転させ ることができる。回転に伴い、アジャスティングスクリュー15は軸線方向に進 退する。こうして、締付け手段によりアジャスティングスクリュー15に与える 締付けトルク、すなわち軸方向押圧力を管理することによって、スラストベアリ ング14及びスラスト軸受11のスラストクリアランスを容易且つ適正に調節す ることが可能となる。
【0011】
以上説明したごとく、本考案にあっては、斜板の一方の端面に当接するスラス ト軸受と、斜板の他方の側のメインシャフト端面に当接するスラストベアリング とを備えており、更に上記メインシャフト端面と対峙してスラストベアリングに 当接するねじ部材からなるスラスト軸受のスラストクリアランス調節手段とを備 えている。このように、スラストベアリングがメインシャフト端面とねじ部材の 端面との間に挟持されているので、ねじ部材の締付けトルク、すなわち軸方向押 圧力を管理することによって、スラストベアリング、スラスト軸受けのスラスト クリアランスを適正に調節することができる。 従って本考案により、スラスト軸受のスラストクリアランスを容易且つ適正に 、すなわち生産性を低下させることなく調節することのできる斜板式圧縮機が提 供される。
【図1】本考案の斜板式圧縮機の側断面図である。
【図2】スラスト軸受のスラストクリアランス調節手段
を構成するアジャスティングスクリューを示す斜視図で
ある。
を構成するアジャスティングスクリューを示す斜視図で
ある。
【図3】従来の斜板式圧縮機の側断面図である。
1 シリンダブロック 2 リヤハウジング 3 フロントハウジング 5 メインシャフト 7 ピストン 8 斜板 9 シュー 10 ラジアル軸受 11 スラスト軸受 12 スラストレース 13 スラストベアリング 14 スラストベアリング 15 アジャスティングスクリュー
Claims (2)
- 【請求項1】 メインシャフトと、メインシャフトに固
定された斜板と、斜板との間にシューを介在させてシリ
ンダブロック内に配設されたピストンと、斜板の一方の
端面に当接するスラスト軸受と、斜板の他方の側のメイ
ンシャフト端面に当接するスラストベアリングと、上記
メインシャフト端面と対峙してスラストベアリングに当
接するねじ部材からなるスラスト軸受のスラストクリア
ランス調節手段とを備えている斜板式圧縮機。 - 【請求項2】 上記スラストクリアランス調節手段は、
外周部が螺刻された有底筒状のアジャスティングスクリ
ューである請求項1の斜板式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8026792U JPH0640386U (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 斜板式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8026792U JPH0640386U (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 斜板式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640386U true JPH0640386U (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=13713530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8026792U Pending JPH0640386U (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 斜板式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640386U (ja) |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP8026792U patent/JPH0640386U/ja active Pending
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