JPH0640014U - 道路標識 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風圧による移動、転倒を防止すると共に、標
識体の認識を容易にし、連結を可能にしようとするもの
である。 【構成】 前面表示板と後面表示板を傾斜状に設けて上
端で接続すると共に、この前後の表示板の両側を側板で
傾斜状に閉鎖し、上記の前後の表示板に、この表示板よ
りも垂直方向へ起立させた標識体を突設し、上記前後の
表示板と両側の側板の下端部に滑止縁を形成し、一方の
側板の滑止縁に連結用鉤片を、他方の側板の滑止縁には
上記連結用鉤片が嵌合可能な連結用枠を各々形成し、両
側板には取手を設け、全体を合成樹脂で一体成形したこ
とを特徴とする道路標識。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、道路工事の現場等に設置し、歩行者又は通行車両に対し、標識を表 示する道路標識に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の矢印等の標識体を設けた道路標識は、標識体を描いた前面表示板と後面 表示板を互いに傾斜させて上端で接続させ、断面が山型の三角形状に構成されて る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の道路標識においては、前後の表示板の両側面が開口して いるため、両側面から風が内部へ容易に入り、強風時には風圧で移動する他、浮 上して転倒し、災害を引き起こす危険性があった。又従来の道路標識は、標識体 が傾斜状の表示板に描かれているため、水平位置からは標識内容が変形し、遠方 からは認識できない難点があった。

【０００４】 本考案は、上記した従来の難点に対処するためになされたもので、傾斜状の前 後の表示板の両側を側板で閉鎖し、標識体を前後の表示板よりも垂直方向へ起立 させて前後の表示板に設けることによって、内側への風の流入を阻止して移動、 転倒を防止することができると共に、遠方からも認識が容易であり、しかも連結 が可能な道路標識を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る道路標識は、前面表示板と後面表示板を傾斜状に設けて上端で接 続すると共に、この前後の表示板の両側を側板で傾斜状に閉鎖し、この前後の表 示板に、この表示板よりも垂直方向へ起立させた標識体を突設し、上記前後の表 示板と両側の側板の下端部に滑止縁を形成し、一方の側板の滑止縁には連結用鉤 片を、他方の側板の滑止縁には上記の連結用鉤片が嵌合可能な連結用枠を各々形 成し、両側板には取手を設け、全体を合成樹脂で一体形成したものである。

【０００６】

【作用】

本考案の道路標識を道路に設置した場合、前後の表示板の両側が側板によって 閉鎖されているので、内側への風の流入が阻止され、又標識体がこれを設けた傾 斜状の表示板よりも起立しているため、遠方から見ても変形せず、更に側板に形 成した連結用枠に他の道路標識の連結用鉤片を嵌合すると、２個以上の道路標識 が連結される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について詳細に説明する。 １は前面表示板、２は後面表示板で、この両表示板１、２は傾斜状に設けられて 上端において接続され、三角形の山形に形成されている。３および４は側板で、 前後の表示板１、２の両側面を傾斜状に閉鎖している。５は矢印等の標識からな る標識体で、前面表示板１と後面表示板２に、これらの表示板よりも垂直方向へ 起立した状態に突設されている。６は滑止縁で、前後の表示板１、２と両側の側 板３、４の下端部の全周に亘って外方へ突出させて形成され、縦横への滑りを防 止している。７は連結用鉤片で、一方の側板３の滑止縁６に形成されている。８ は連結用枠で、連結用鉤片７が嵌合可能になっており、他方の側板４の滑止縁６ に形成されている。９は凹状の取手で、両側の側板３、４に設けられ、運搬の容 易化を図っている。上記の構成からなる道路標識板は、全体を合成樹脂で一体形 成されている。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係る道路標識は、上記の実施例の説明によって明らかなように、前後 の表示板の両側を側板で閉鎖したので、風が内部へ流入するおそれがなく、転倒 を防止することができ、前後の表示板と両側の側板の下端部に滑止縁を形成した ので、風圧を受けても滑止縁が接地しているため、移動するおそれはない。 又本考案は、標識体を傾斜状の表示板よりも垂直方向へ起立させて設けたので 、水平位置からはほぼ垂直状態となるため、標識体を遠方から変形せずに正常に 認識することができ、更に一方の側部に連結用鉤片を、他方の側部に連結用枠を 形成したので、連結用枠に他の道路標識の連結用鉤片を嵌合すれば、２個以上の 道路標識が簡単に連結され、複数個を連結すれば、バリケードとしても利用でき る。 更に本考案は、両側板に取手を設けたので、運搬が容易であり、又前後の表示 板および両側板を傾斜させて底部を広幅に開口させたので、積重が可能で、保管 および運搬が容易であり、又前後の表示板の両側を側板で閉鎖したので、全体を 透過性の合成樹脂で形成し、内側に照明装置を装着すれば、内照式にすることが できる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す正面図である。

【図２】本考案の実施例を示す左側面図である。

【図３】本考案の実施例を示す平面図である。

【符号の説明】

１…前面表示板 ２…後面表示板 ３…側板 ４…側板 ５…標識体 ６…滑止縁 ７…連結用鉤片 ８…連結用枠 ９…取手

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面表示板と後面表示板を傾斜状に設け
   て上端で接続すると共に、この前後の表示板の両側を側
   板で傾斜状に閉鎖し、上記前後の表示板に、この表示板
   よりも垂直方向へ起立させた標識体を突設し、上記前後
   の表示板と両側の側板の下端部に滑止縁を形成し、一方
   の側板の滑止縁に連結用鉤片を、他方の側板の滑止縁に
   は上記連結用鉤片が嵌合可能な連結用枠を各々形成し、
   両側板には取手を設け、全体を合成樹脂で一体成形した
   ことを特徴とする道路標識。