JPH0639791B2 - マンホ−ルの防水工法 - Google Patents
マンホ−ルの防水工法Info
- Publication number
- JPH0639791B2 JPH0639791B2 JP62186381A JP18638187A JPH0639791B2 JP H0639791 B2 JPH0639791 B2 JP H0639791B2 JP 62186381 A JP62186381 A JP 62186381A JP 18638187 A JP18638187 A JP 18638187A JP H0639791 B2 JPH0639791 B2 JP H0639791B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waterproof material
- manhole
- layer
- steam
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sewage (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマンホールの防水工法に関する。
従来の技術とその問題点 従来マンホールに於けるブロック目地その他亀裂部より
の漏水防止対策として、目地、亀裂部に沿って形成した
V溝にシーリング材を充填するシーリング材充填工法
や、漏水個所の背面に止水材を注入する裏込み注入工法
などが採用されているが、いずれの工法に於ても漏水防
止効果を長期間持続することができず効果の持続性に問
題があると共に工事に熟練性が要求され、また熟練度に
よって漏水防止効果が左右されるなどの問題点があっ
た。また漏水は多数の個所から生じていることが多く、
漏水個所ごとに防止工事を行うことは、甚だ面倒であ
る。
の漏水防止対策として、目地、亀裂部に沿って形成した
V溝にシーリング材を充填するシーリング材充填工法
や、漏水個所の背面に止水材を注入する裏込み注入工法
などが採用されているが、いずれの工法に於ても漏水防
止効果を長期間持続することができず効果の持続性に問
題があると共に工事に熟練性が要求され、また熟練度に
よって漏水防止効果が左右されるなどの問題点があっ
た。また漏水は多数の個所から生じていることが多く、
漏水個所ごとに防止工事を行うことは、甚だ面倒であ
る。
本発明はこのような従来の問題点を一掃することを目的
としてなされたものである。
としてなされたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、防水材として、施工対象のマンホールより小
口径の無蓋有底筒状にして、熱可塑性合成樹脂からなる
内層と、水膨潤ゴムからなる、肉厚が内層の1/2〜1
/10である外層との2層構造を有するものを用い、こ
の2層構造の筒状防水材をマンホール内に略々同心状に
挿入した後、該防水材に蓋を施した状態で防水材の内部
にスチームを供給し、この内部供給のスチームにより防
水材を内部から加熱加圧して膨張させることによりマン
ホールの内面に密着被覆し、しかる後に、膨張後の防水
材の内部を加圧状態に保持した状態のままで、該防水材
の内部にスチームに代え圧縮空気を供給することによ
り、防水材を冷却すること特徴とするマンホールの防水
工法に係る。
口径の無蓋有底筒状にして、熱可塑性合成樹脂からなる
内層と、水膨潤ゴムからなる、肉厚が内層の1/2〜1
/10である外層との2層構造を有するものを用い、こ
の2層構造の筒状防水材をマンホール内に略々同心状に
挿入した後、該防水材に蓋を施した状態で防水材の内部
にスチームを供給し、この内部供給のスチームにより防
水材を内部から加熱加圧して膨張させることによりマン
ホールの内面に密着被覆し、しかる後に、膨張後の防水
材の内部を加圧状態に保持した状態のままで、該防水材
の内部にスチームに代え圧縮空気を供給することによ
り、防水材を冷却すること特徴とするマンホールの防水
工法に係る。
実施例 以下に本発明工法の一実施例を添附図面にもとづき説明
すると次の通りである。
すると次の通りである。
本発明工法に於ては、施工対象のマンホール(a)の内
面全体に防水材(1)の内張りを形成するために、防水
材(1)として上記マンホール(a)より小口径の無蓋
有底筒状のものが用いられる。
面全体に防水材(1)の内張りを形成するために、防水
材(1)として上記マンホール(a)より小口径の無蓋
有底筒状のものが用いられる。
筒状防水材(1)は硬質乃至半硬質熱可塑性合成樹脂、
例えば塩化ビニル樹脂層からなる内層(1a)と、水膨
潤ゴムからなる外層(1b)との2層構造を有してい
る。外層(1b)を構成する水膨潤ゴム層は、水と接触
すると体積膨張(例えば150〜300%)するので、
その肉厚は比較的薄くてよく、内層(1a)の肉厚の1
/2〜1/10の範囲内から適宜選択決定される。水膨
潤ゴム層は下記に述べるように内部よりの加熱加圧によ
って膨張されるので、できるだけ伸び易いものがよく、
例えば伸び率200〜800%程度のものが適当であ
る。
例えば塩化ビニル樹脂層からなる内層(1a)と、水膨
潤ゴムからなる外層(1b)との2層構造を有してい
る。外層(1b)を構成する水膨潤ゴム層は、水と接触
すると体積膨張(例えば150〜300%)するので、
その肉厚は比較的薄くてよく、内層(1a)の肉厚の1
/2〜1/10の範囲内から適宜選択決定される。水膨
潤ゴム層は下記に述べるように内部よりの加熱加圧によ
って膨張されるので、できるだけ伸び易いものがよく、
例えば伸び率200〜800%程度のものが適当であ
る。
施工に際しては第1図に示されるように筒状防水材
(1)が施工対象のマンホール(a)内に略々同心状と
なるように挿入セットされ、この挿入セット前又は後
に、上記防水材(1)の上端に蓋(2)が施される。尚
上記防水材(1)の挿入セット状態を保持するために地
上に支持部材が設置されるが、この支持部材は図では省
略されている。
(1)が施工対象のマンホール(a)内に略々同心状と
なるように挿入セットされ、この挿入セット前又は後
に、上記防水材(1)の上端に蓋(2)が施される。尚
上記防水材(1)の挿入セット状態を保持するために地
上に支持部材が設置されるが、この支持部材は図では省
略されている。
マンホール(a)内に挿入セットされた筒状防水材
(1)内に、ボイラー(3)、導管(4)及び蓋(2)
の供給口(2a)を通じてスチームを供給し、該防水材
(1)を内部より加熱加圧すると、防水材(1)の内層
(1a)を構成している硬質乃至半硬質合成樹脂層はス
チームによる加熱により軟化し、この軟化状態で加圧力
を受けて、外層(1b)を構成している水膨潤ゴム層と
共に膨張され、マンホール(a)の内面に密着被覆され
る。尚この場合、第1図に示すように防水材(1)の挿
入セット時に、防水材(1)の下端とマンホール(a)
の内底面(a1)との間に間隔(5)を形成しておけ
ば、防水材(1)が内部よりの加熱加圧時に半径方向及
び軸方向にスムーズに膨張するので、密着被覆後に於け
る全体の肉厚を略々均一となし得る。また内層(1a)
を構成する合成樹脂層全体を均一に加熱軟化するには多
少時間がかかるので、予め常圧で合成樹脂層の予備加熱
を行なった後に、所定に加熱加圧膨張を行うようにして
もよい。
(1)内に、ボイラー(3)、導管(4)及び蓋(2)
の供給口(2a)を通じてスチームを供給し、該防水材
(1)を内部より加熱加圧すると、防水材(1)の内層
(1a)を構成している硬質乃至半硬質合成樹脂層はス
チームによる加熱により軟化し、この軟化状態で加圧力
を受けて、外層(1b)を構成している水膨潤ゴム層と
共に膨張され、マンホール(a)の内面に密着被覆され
る。尚この場合、第1図に示すように防水材(1)の挿
入セット時に、防水材(1)の下端とマンホール(a)
の内底面(a1)との間に間隔(5)を形成しておけ
ば、防水材(1)が内部よりの加熱加圧時に半径方向及
び軸方向にスムーズに膨張するので、密着被覆後に於け
る全体の肉厚を略々均一となし得る。また内層(1a)
を構成する合成樹脂層全体を均一に加熱軟化するには多
少時間がかかるので、予め常圧で合成樹脂層の予備加熱
を行なった後に、所定に加熱加圧膨張を行うようにして
もよい。
筒状防水材(1)を内部より加熱加圧しマンホール
(a)の内面に密着被覆した後は、この密着被覆状態を
保持し得る程度の内部圧力を維持したままで、防水材
(1)の内部のスチームを、コンプレッサー(6)から
送られてくる圧縮空気と置換して行き、この圧縮空気に
よって内層(1a)を構成している合成樹脂層を冷却固
化し、次いで、防水材(1)の余端を切断除去すること
により、第2図に示す通り、マンホール(a)の内面全
体に防水材(1)の内張りを施し得る。第1図に於て、
(2b)は蓋(2)に設けた排出口、(7)は該排気口
に接続する排気管である。
(a)の内面に密着被覆した後は、この密着被覆状態を
保持し得る程度の内部圧力を維持したままで、防水材
(1)の内部のスチームを、コンプレッサー(6)から
送られてくる圧縮空気と置換して行き、この圧縮空気に
よって内層(1a)を構成している合成樹脂層を冷却固
化し、次いで、防水材(1)の余端を切断除去すること
により、第2図に示す通り、マンホール(a)の内面全
体に防水材(1)の内張りを施し得る。第1図に於て、
(2b)は蓋(2)に設けた排出口、(7)は該排気口
に接続する排気管である。
外層(1b)を構成する水膨潤ゴム層は保有弾性に抗し
伸長された状態でマンホール(a)内面に被覆されるの
で、内層(1a)には外層(1b)に抗張力が作用する
が、外層(1b)の肉厚は内層(1a)の1/2〜1/
10であり内層(1a)に比し比較的薄肉厚であるの
で、外層(1b)に生ずる抗張力はそれほど大きくな
い。一方内層(1a)は外層(1b)に比べ厚肉であり
しかも比較的強度の大きい硬質乃至半硬質合成樹脂から
構成されていると共に、容筒形で形状的にも耐圧性に優
れるので、内層(1a)は外層(1b)の抗張力に充分
に耐え得る。
伸長された状態でマンホール(a)内面に被覆されるの
で、内層(1a)には外層(1b)に抗張力が作用する
が、外層(1b)の肉厚は内層(1a)の1/2〜1/
10であり内層(1a)に比し比較的薄肉厚であるの
で、外層(1b)に生ずる抗張力はそれほど大きくな
い。一方内層(1a)は外層(1b)に比べ厚肉であり
しかも比較的強度の大きい硬質乃至半硬質合成樹脂から
構成されていると共に、容筒形で形状的にも耐圧性に優
れるので、内層(1a)は外層(1b)の抗張力に充分
に耐え得る。
第2図に示されるように、マンホール(a)の内面全体
に防水材(1)を内張りすると、マンホール(a)に付
属する管路(b)(b)の管口が防水材(1)により閉
塞されるので、この閉塞部(1′)は施工後に切断除去
される。
に防水材(1)を内張りすると、マンホール(a)に付
属する管路(b)(b)の管口が防水材(1)により閉
塞されるので、この閉塞部(1′)は施工後に切断除去
される。
本発明工法は、筒状防水材(1)を内部より加熱加圧し
てマンホール(a)の内面全体に内張りして防水する方
式であるので、漏水個所の位置や数を問わず、施工は単
に一回でよく能率的であると共に、施工に熟練性は必要
でなく、また熟練度によって防水性能が左右されるとい
うようなこともなく、施工毎に安定したむらのない防水
性を確保できる。
てマンホール(a)の内面全体に内張りして防水する方
式であるので、漏水個所の位置や数を問わず、施工は単
に一回でよく能率的であると共に、施工に熟練性は必要
でなく、また熟練度によって防水性能が左右されるとい
うようなこともなく、施工毎に安定したむらのない防水
性を確保できる。
更にマンホール(a)に内張りされた防水材(1)は、
合成樹脂層からなる内層(1a)と水膨潤ゴム層からな
る外層(1b)から構成されているので、之等内外層
(1a)(1b)により防水性能を長期間安定確実に保
持できると共に、外層(1b)の水膨潤ゴム層は浸入水
と接触して体積膨張し、マンホール(a)内面に強く圧
着されるので、高度の防水効果が得られる。
合成樹脂層からなる内層(1a)と水膨潤ゴム層からな
る外層(1b)から構成されているので、之等内外層
(1a)(1b)により防水性能を長期間安定確実に保
持できると共に、外層(1b)の水膨潤ゴム層は浸入水
と接触して体積膨張し、マンホール(a)内面に強く圧
着されるので、高度の防水効果が得られる。
効果 本発明工法によれば防水施工を能率的にしかも熟練性の
必要なしに行い得ると共に高度の防水性を一施工毎に安
定確実に確保でき、しかもこの防水性を長期間に亘り持
続保持できる特徴を有する。
必要なしに行い得ると共に高度の防水性を一施工毎に安
定確実に確保でき、しかもこの防水性を長期間に亘り持
続保持できる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明工法の一実施状況を概略的に示す説明
図、第2図は施工後の状況を示す断面図である。 図に於て、(1)は筒状防水材、(2)は蓋、(3)は
ボイラー、(4)は導管、(5)は間隔、(6)はコン
プレッサーである。
図、第2図は施工後の状況を示す断面図である。 図に於て、(1)は筒状防水材、(2)は蓋、(3)は
ボイラー、(4)は導管、(5)は間隔、(6)はコン
プレッサーである。
Claims (1)
- 【請求項1】防水材として、施工対象のマンホールより
小口径の無蓋有底筒状にして、熱可塑性合成樹脂からな
る内層と、水膨潤ゴムからなる、肉厚が内層の1/2〜
1/10である外層との2層構造を有するものを用い、
この2層構造の筒状防水材をマンホール内に略々同心状
に挿入した後、該防水材に蓋を施した状態で防水材の内
部にスチームを供給し、この内部供給のスチームにより
防水材を内部から加熱加圧して膨脹させることによりマ
ンホールの内面に密着被覆し、しかる後に、膨脹後の防
水材の内部を加圧状態に保持した状態のままで、該防水
材の内部にスチームに代え圧縮空気を供給することによ
り、防水材を冷却することを特徴とするマンホールの防
水工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62186381A JPH0639791B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | マンホ−ルの防水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62186381A JPH0639791B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | マンホ−ルの防水工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6429526A JPS6429526A (en) | 1989-01-31 |
JPH0639791B2 true JPH0639791B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=16187393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62186381A Expired - Lifetime JPH0639791B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | マンホ−ルの防水工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639791B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5106440A (en) * | 1989-01-30 | 1992-04-21 | Tangeman Andrew F | Method for repairing manholes or wetwalls |
EP0849404A1 (en) | 1996-12-20 | 1998-06-24 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Manhole surface repairing method |
KR100395005B1 (ko) * | 2001-01-31 | 2003-08-19 | 한국건설기술연구원 | 맨홀보수장치 및 이를 이용한 맨홀보수공법 |
US6986226B2 (en) * | 2001-09-07 | 2006-01-17 | Strike Tool | Manhole water seal-cap/diverter |
-
1987
- 1987-07-24 JP JP62186381A patent/JPH0639791B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6429526A (en) | 1989-01-31 |
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