JPH0639744B2 - 吸水性ウエブおよび吸水性シ−ト状不織布の製造方法 - Google Patents

吸水性ウエブおよび吸水性シ−ト状不織布の製造方法

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JPH0639744B2
JPH0639744B2 JP61178944A JP17894486A JPH0639744B2 JP H0639744 B2 JPH0639744 B2 JP H0639744B2 JP 61178944 A JP61178944 A JP 61178944A JP 17894486 A JP17894486 A JP 17894486A JP H0639744 B2 JPH0639744 B2 JP H0639744B2
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豊秋 田中
良祐 亀井
昭 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合成繊維からなる吸水性のウエブおよびシート
状不織布の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、合成繊維のウエブに吸水性を付与するためにはウ
エブに高分子吸水剤を均一に分散させることが考えられ
たが、積繊機や混練機では分散性が悪く、均一に分散さ
せることは不可能であった。そこで、ウエブの上に高分
子吸水剤を散布するか、あるいは高分子吸水剤を不織布
および紙で包み込み、その上にウエブをのせてから熱融
着を行なっている。
また、合成繊維の吸水性不織布は結晶性ポリプロピレン
の不織布に接着剤を塗布し、この上に高分子吸水剤を散
布し、さらにその上に不織布をのせて、サンドイッチ構
造としたものを熱処理している。したがって、サンドイ
ッチ構造のものしか知られていない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、従来方法では得られなかった合成繊維
のウエブに高分子吸水剤が均一に分散した吸水性ウエブ
および吸水性シート状不織布の製造方法を提供すること
にある。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明が提供する吸水性ウエブの製造方法は、少なくと
も2層以上の融点の異なる熱可塑性樹脂の多層フィルム
類から、低融点樹脂層が外層となった解繊糸をつくり、
この解繊糸を低融点樹脂の融点近傍まで加熱したのちこ
れに高分子吸水剤を添加融着せしめ、続いて該解繊糸を
短繊維化せしめてウエブ化することを特徴とする。
また、本発明が提供する吸水性シート状不織布の製造方
法は、上記方法で得られるウエブを熱圧着してシート状
にすることを特徴とする。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明ではまず、熱可塑性樹脂の多層フィルム類から解
繊糸をつくることが必要である。
熱可塑性樹脂としては多層フィルム成形可能なものが好
ましいが、多層フィルム成形不可能なものであっても、
このものに単一フィルム成形可能なものを組合せること
により、多層フィルムの形成は可能で、また複合繊維の
製造も可能である。
多層フィルムは少なくとも二層よりなる。多層フィルム
を構成する熱可塑性樹脂の、少なくともその一層を構成
する熱可塑性樹脂と、他の一層を構成する熱可塑性樹脂
とは融点の異なるものが使用される。低融点の熱可塑性
樹脂と高融点の熱可塑性樹脂との融点差は、後述する熱
処理条件や多層フィルムの押出条件、後工程の延伸条件
などを考慮すると、前者の樹脂の融点をMp℃とすれ
ば、後者の樹脂の融点をMp+10℃以上とすることが
好ましい。二層構造の多層フィルムの例には、低融点の
熱可塑性樹脂としてポリエチレン(m.p 125℃)を高
融点の熱可塑性樹脂として結晶性ポリプロピレン(m.p
165℃)を用いてなるものが挙げられる。
三層構造の多層フィルムの例としては、上記二層構造の
ものの高融点の熱可塑性樹脂の裏面に、さらに同様に低
融点の熱可塑性樹脂を積層してなる構造のものが挙げら
れる。
また、低融点の熱可塑性樹脂にたとえば線状低密度ポリ
エチレンを用い、高融点の熱可塑性樹脂にたとえばポリ
アミドを用いた場合の如く、これら樹脂に接着性がない
ような場合、これら樹脂の間に接着性樹脂を介在させる
ことにより、互に接着性のないポリマー同志からな複合
繊維を形成することも可能となる。
本発明において、多層フィルムは、次いでスリットされ
延伸される。もツとも、既にスリットされた状態の多層
フィルムすなわちテープを延伸してもよい。したがっ
て、本発明でいう多層フィルム類はかかるテープ状のも
のも含むし、またシートであってもよい。
さらに、多層フィルムを延伸したのちスリットしてもよ
いし、機に延伸された多層フィルムならそのままスリッ
ト工程に送られる。多層フィルムの厚みは特に制限はし
ないが30〜100μであることが好ましい。
多層フィルムの延伸は熱板、熱ロール、オーブンなど、
いづれと延伸槽を用いてもよい。延伸温度および延伸倍
率は特に制限はなく、多層フィルムの組成、形状により
最適条件に設定すればよい。しかし、後工程を得て得ら
れるウエブや不織布などの強度、風合、ボリューム感な
どは原繊維の物性に大きく依存する。延伸温度と延伸倍
率の好ましい例を示すと、たとえばポリエチレンと結晶
性ポリプロピレンからなる多層フィルムを縦方向に裁断
するスリット工程のあと熱ロールで延伸する場合、延伸
温度は100℃〜130℃、延伸倍率は4〜10倍の範
囲内であることが好ましい。
かかる工程後に行なわれる割裂は、例えば表面に針を有
するロールに、スリットされた延伸フィルム(テープ状
物)を当接せしめ、当該フィルムの進行方向に対して同
一方向にロールを回転させるなどの方法により、当該フ
ィルムを網状繊維にする工程であり、最終繊維径は、こ
の場合使用するスプリットロールの針のリードやピッチ
などにより決定される。
このように、割裂の工程によって解繊糸が得られる。こ
の解繊糸は低融点樹脂槽が外層となったものである。
次に、本発明ではこの解繊糸を加熱装置に通して、低融
点樹脂の融点近傍まで、たとえば100℃〜120℃ま
で加熱したのち、これに高分子吸水剤を添加融着せしめ
る。高分子吸収剤としては粒度が10〜100μ、好ま
しくは20〜50μ程度、吸水倍率が500〜1000
のものが好ましく、具体例を挙げると、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸と酢酸ビニルの共重合体、デンプン
−アクリル酸グラフト重合体、イソブチレン−無水マレ
イン酸共重合体あるいはそのケン化物の粉末などがあ
る。
上記高分子吸水剤を添加融着させるときは、該高分子吸
水剤を吸水効果が損なわれない温度範囲、たとえば60
〜80℃の範囲に加熱してやることが望ましい。なお、
融着前に解繊糸を巾広装置に送り、融着後に絞り機及び
加湿機を使用してもよい。第3図は高分子吸水剤の添加
融着工程の一例を示すもので、解繊糸1は加熱装置10
によって100℃〜120℃に熱せられ、つづいて添加
装置11に送られ、高分子吸水剤4が添加融着されたの
ち、ロール12…を経て巻き取られる。このようにして
得られた吸水性解繊糸1の構造の一例を第4図に示す
が、これに明らかなように高融点樹脂層2の外層である
低融点樹脂層3の外面に高分子吸水剤4が均一に融着し
ている。
次に、この吸水性解繊糸からウエブをつくる工程の説明
に入る。
第1図において、吸水性解繊糸20を多数束ね、一方、
表面に多数の針を立設したがガーネットロールなどのロ
ール21をたとえば3000〜5000rpm と高回転させながら
上記解繊維20の束ねたものを当接せしめ、該解繊糸を
針でけずり取るかあるいは切断し、得られた細毛をバキ
ューム25によりスクリーンネット24上に吸引沈積さ
せると、スクリーンネット24上に吸水性ウエブ23を
形成することができる。このウエブは高分子吸水剤が融
着した表面層とそれが融着していない高融点樹脂層とが
針によって引裂かれ、高分子吸水剤と繊維とが均一に分
散したものである。
なお、吸水性ウエブは上記工程によるのが好ましいが、
この他にカードやランダムウエハを使用してウエブをつ
くることも可能である。
最後に吸水性シート状不織布の製法であるが、これは第
2図の工程に従うのが好ましい。
すなわち、前記工程により製造した吸水性ウエブ30を
ベルトコンベア32上に載置し、熱板もしくは熱ロール
31(125〜135℃)で吸水性ウエブ30を圧力自
由に圧着すると、吸水性シート状不織布33を得ること
ができる。この不織布33は繊維と高分子吸水剤とが均
一に分散したものであり、目付(g/m)も自由に変
えられ、特に制限はないがたとえば20〜100g/m
のものが得られ、繊維と高分子吸水剤の比率も自由に
変えることができる。
[実施例] 以下、実施例1〜3を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
実施例1 直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)と結晶性ポ
リプロピレン(PP)からなる二層構造の多層フイルム
から直鎖状低密度ポリエチレンが外層となった解繊糸を
常法により製造し、この解繊糸を120℃まで加熱した
のち、高分子吸水剤として粒径20μの粉末状ポリアク
リル酸ソーダを融着せしめて、吸水性複合繊維解繊糸を
得た。
次に第1図に示す工程に従って表面に多数の針を立設し
たロールを4000rpm と高速回転させ、これに前記解
繊糸を束ねたものを当接せしめ、該繊維を上記針でカッ
トもしくはけずりとったところ、短繊維と高分子吸水剤
とが分散したウエブを得ることができた。このウエブを
顕微鏡で観察した結果、短繊維と高分子吸水剤は均一に
混合していた。
実施例2 実施例1で得たウエブをオーブンに入れ、熱風を吹きつ
けて140℃で10分間熱処理を施したところ、直鎖状
低密度ポリエチレン層のみが融着し、高分子吸水剤が全
域にわたって均一に分散した、弾性力と空気孔のあるマ
ット状の不織布を得ることができた。このマット状の不
織布を水中に入れたところ、水分を吸って膨潤現象を起
した。
実施例3 実施例1で得たウエブを第2図に示す工程にほぼ従って
3本の熱ロール(130℃)に通したところ、高分子吸
水剤が均一に分散したシート状不織布を得ることができ
た。このシート状不織布を水中に入れたところ、水分を
吸って膨潤現象を起した。
[発明の効果] 本発明によれば、従来方法では得られなかった、合成繊
維と高分子吸水剤が均一に分散した吸水性ウエブ、およ
び吸水性シート状不織布を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に適用される吸水性ウエブの
製造工程図、第2図は本発明の他の実施例に適用される
吸水性シート状不織布の製造工程図、第3図は吸水性解
繊糸の製造工程図、第4図は上記吸水性解繊糸の部分断
面図である。 1……解繊糸、2……高融点樹脂層、3……低融点樹脂
層、4……高分子吸水剤、10……加熱装置、11……
添加装置、12……ロール、20……吸水性解繊糸、2
1……表面に針を有するロール、22……短繊維、23
……吸水性ウエブ、24……スクリーンネット、25…
…バキューム、30……吸水性ウエブ、31……加熱ロ
ール、32……ベルトコンベア、33……シート状不織
布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 昭 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 橋本 昭紘 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2層以上の融点の異なる熱可塑
    性樹脂の多層フィルム類から、低融点樹脂層が外層とな
    った解繊糸をつくり、この解繊糸を低融点樹脂の融点近
    傍まで加熱したのちこれに高分子吸水剤を添加融着せし
    め、続いて該解繊糸を短繊維化せしめてウエブ化するこ
    とを特徴とする吸水性ウエブの製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも2層以上の融点の異なる熱可塑
    性樹脂の多層フィルム類から、低融点樹脂層が外層とな
    った解繊糸をつくり、この解繊糸を低融点樹脂の融点近
    傍まで加熱したのちこれに高分子吸水剤を添加融着せし
    め、続いて該解繊糸を短繊維化せしめてウエブ化し、こ
    のウエブを熱圧着してシート状にすることを特徴とする
    吸水性シート状不織布の製造方法。
JP61178944A 1986-07-31 1986-07-31 吸水性ウエブおよび吸水性シ−ト状不織布の製造方法 Expired - Lifetime JPH0639744B2 (ja)

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JP2003278071A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Daikin Ind Ltd 疑似綿製造装置の針刃ロール

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