JPH0639733B2 - 精紡機における紡績方法 - Google Patents

精紡機における紡績方法

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JPH0639733B2
JPH0639733B2 JP12306889A JP12306889A JPH0639733B2 JP H0639733 B2 JPH0639733 B2 JP H0639733B2 JP 12306889 A JP12306889 A JP 12306889A JP 12306889 A JP12306889 A JP 12306889A JP H0639733 B2 JPH0639733 B2 JP H0639733B2
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roving
spinning
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yarns
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JP12306889A
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幹雄 西野
光治 和田
千尋 上条
敏信 高橋
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鐘紡株式会社
カネボウ絹糸京美人株式会社
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はリング精紡法において、2本の粗糸をローラー
ドラフト域に供給し、これがフリース状の繊維束となっ
てフロントローラー対を出た直後同時に同方向へ撚合す
る精紡方法、所謂当業者においてサイロスパン精紡と呼
称される紡績方法に関する。
(従来の技術) サイロスパン精紡方法は、精紡−工程で単糸紡績過程と
合撚糸に類似する過程を一挙に実施する有効な紡績方法
として近時業界の注目を集めており、これに関する発明
も、特開昭53−527744号公報、特開昭55−1
28029号公報及び特開昭57−51824号公報等
に多数提案されている。
前記サイロスパン紡績の概要を第1図により説明する
と、同図において(1) はフロントローラー対、(2) はミ
ドルローラー対、(3) はバックローラー対を示すもの
で、公知の通り、前記三者によりドラフトゾーン(4) が
構成されており、前記フロントローラー対(1) はフロン
トトップローラー(5) とフロントボトムローラー(6) か
ら、ミドルローラー対(2) はミドルトップローラー(7)
とミドルボトムローラー(8) 等から、バックローラー対
(3) はバックトップローラー(9) とバックボトムローラ
ー(10)からなっている。
異なる走行路を経てトランペットガイド(11)及び前述の
ドラフトゾーン(4) に導入した2本の粗糸(12a)(12b)は
公知の通り、前記ドラフト域(4) でドラフト作用を受け
平行走行する2本のフリース状の繊維束(13a)(13b)とな
り、フロントローラー対(1) のニップ点を出た直後、リ
ング・トラベラー機構(図示しない)の撚転作用を受
け、公知の通り精紡糸(14)の形でボビン(図示しない)
に巻き取られる。
第1図で説明した紡績装置は当業者において前述の如く
サイロスパン精紡と呼称されるもので、単糸に本撚を与
える従来の精紡方法と異なり、撚構造が本撚と本質的に
相違しているが、精紡機で即合撚糸に類似する糸条が得
られることと、及び得られる糸質が従来法と略々近似し
ていることから、近時撚糸化の多い紡績に多用されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかして従来のサイロスパン紡績方法においては既知の
精紡方法と同様、ボビンに巻取られる精紡糸が切れた場
合、後から大量に供給される粗糸をニューマーに吸引し
ている。しかしてサイロスパン精紡の対象が綿羊毛のよ
うに比較的中低位価格の繊維原料である場合は従来公知
のニューマー吸引で紡出糸が切断した供給粗糸を処理し
ても生産コストへの波及はそう大きいものではない。と
ころ絹紡原料の如く高価格のものでは生産コストへの波
及が大きく何等かの方法でニューマノズルに吸込まれる
粗糸屑物量を最小限にくい止めるための施策が要望され
る。
又紡出中に得られるサイロスパン精紡糸の切断以外に供
給粗糸の一方のみが切断する所謂片側切れが生ずる不良
糸の発生を見、品質上致命的な欠点となる。
本発明は特に設けたセンサー感知の精紡糸自体の切断は
勿論のこと、ダブルロービングの形で供給する粗糸のい
ずれか一方が切断する所謂片側切れの状態においても全
構成粗糸の供給を停止し、もって屑物となる原料の減少
と不良糸の発生を阻止し、もってコストの低減を可能と
する紡績方法を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を達成するために次の構成を備えてい
る。即ち解舒されたA粗糸とB粗糸の両者を糸軸に沿っ
て並列に配置すると共に、A・B両素糸を引揃えてドラ
フトしフリースとなし、これがフロントローラー対のニ
ップ点を出た直後同方向に施撚するリング精紡機の紡績
方法において、紡出糸及び/又は少なくとも一方の粗糸
が切れた際、センサー感知の信号により、バックローラ
ー対と篠巻間の全粗糸を機台に設けた部材で把持すると
共に、バックローラー対に係合する粗糸を正常運転時の
位置から前記バックローラー対の作用域外へ退避せしめ
て素糸の走行を停止することを特徴とするものである。
以下図面に示す実施例により本発明を具体的に説明す
る。
(実施例) 先ず最初に本発明方法を実施する装置の構成について説
明する。第1図は先に説明した公知のサイロスパン精紡
装置の全体を示すもので、かかる公知の装置において本
実施例の装置は、フロントローラー対(1) から送り出さ
れる精紡糸(14)の糸走行路に公知の電気的及び/又は機
械的糸条感知用センサー(15)、好ましくは特公昭48−
40572号公報に記載するセンサーを設置すると共
に、前記センサー(15)の発する「糸切れ有り」又は「阻
糸片側切れ有り」信号に応じて作動する阻糸供給停止機
構(19)をバックローラー対(3) の後側に設置し、前記信
号に応じてこれを作動するように構成している。
第2図を参照して各種毎に設置される前記粗糸供給停止
機構(19)の詳細を説明すると、同図において、(24)は精
紡機の長手方向に沿って延在する各錘共通の支軸Aであ
り、機台本体に固着している。(20)は枠体(30)と共に前
記支軸A(24)に上下動可能に支持されたニップレバーで
あり、前記枠体(30)に装着された支軸B(23)により更に
左右動可能に支承されている。
精紡糸(14)及び粗糸(12a)(12b)が全く切断しておらない
正常な運転時においては、ニップレバー(20)の先端部は
対象錘のバックトップローラー(9)の若干左側に位置し
ており、該位置において、機台に固着されたスライド軸
(31)に嵌合するスプリングA(26)、及び前記スライド軸
(31)に摺動可能に嵌合する粗糸ガイド(25)を介して前記
ニップレバー(20)は常時右側に負勢されている。そして
機台固着のブラケット(32)に起伏自在に軸支された固定
爪(27)の嵌合機構(図示しない)にニップレバー(20)が
嵌まることにより、前記スプリングA(26)による負勢を
係止し、ニップレバー(20)は正常位置の維持、即ち右行
が阻止される。尚前記固定爪(27)は、センサー(15)に連
絡するソレノイド(28)の昇降杆(28′)に支えられ、該杆
(28′)の上昇によりニップレバー(20)を外し、これをス
プリングA(26)の弾発力により右行せしめる。
次いでニップレバー(20)の上下の位置規制について説明
する。該ニップレバー(20)は、一端を機台に固着し、他
端を該レバー(20)に固着するスプリングC(29)により常
時先端部が上昇する方向に負勢されており、前述のスラ
イド軸(31)により上昇を阻止し上下方向の位置が規制さ
れる。
前記ニップレバー(20)の中央部には支軸C(21)により回
動可能に支持された移動片(33)の移動面(34)とこれを嵌
合する固定面(35)からなる粗糸把持機構が設置されてお
り、ニップレバー(20)が図示の正常運転の位置にあって
はスプリングB(22)の弾発力により移動面(34)は固定面
(35)より離反し、両面間に開口空間を形成して粗糸通過
路を形成し、又前述の如くニップレバー(20)が右行した
場合は移動片(33)が回動し両面(34)(35)は密着して粗糸
(12a)(12b)を把持する構成となっている。
粗糸供給停止機構(19)の一例は上述の如き構成からなる
もので、次にその実施態様について説明する。
先に述べた通り、精紡糸(14)、粗糸(12a)(12b)のいずれ
もが切れておらない状態、即ち第1図に示すセンサー(1
5)が正常糸有りを感知している場合は、ニップレバー(2
0)は第2図図示の位置にあり、該レバー(20)は固定爪(2
7)で係止され移動面(34)は開口位置にある。2本の粗糸
(12a)(12b)はトランペット(11)、移動面(34)〜固定面(3
5)間、及び粗糸ガイド(25)の先端にあるガイド溝を経由
してバックトップローラー(9) の平滑作用面を通り、通
常の如く各ドラフトローラー対により正規のドラフト作
用を受け精紡糸(14)となる。
例えば精紡糸(14)が糸切れし前記センサー(15)が信号を
発すると、これに応答してソレノイド(28)は作動し、昇
降杆(28′)を上昇せしめてこれに支えられた固定爪(27)
をニップレバー(20)より外す。これに伴って粗糸ガイド
(25)及びニップレバー(20)はスプリングA(26)の弾発力
により右行し、移動面(34)と固定面(35)が密着して粗糸
(12a)(12b)を把持すると同時に、粗糸ガイド(25)の先端
ガイド溝に掛る粗糸(12a)(12b)の位置を移動し、バック
トップローラー(9) の凹周溝(9′)に導入せしめてこれ
を遊嵌させる。粗糸(12a)(12b)は移動面(34)と固定面(3
5)により把持されて走行を停止すると同時に、バックロ
ーラー対の把持から解放されてローラードラフト域への
送出が停止する。
機械操作者による再紡出に当っては、人手によりニップ
レバー(20)を原位置に復帰させることにより粗糸(12a)
(12b)の把持は解かれ、又粗糸ガイド(25)の粗糸(12a)(1
2b)はバックトップローラー(9) の作用面に戻り粗糸の
再供給が開始される。
この際、機械操作者はトランペットガイド(11)あるいは
粗糸ガイド(25)の先端ガイド溝に粗糸を通す作業が全く
不要であり、ニップレバー(20)を元に戻す簡便な操作で
再紡出が可能である。
紡績糸(14)の切断が生じた場合にダブルロービングの形
で供給される粗糸(12a)(12b)の走行を全面停止せしめる
操作は上述の過程により実施されるもので、センサー(1
5)の性能を精紡糸の有無範囲より拡大し、粗糸の片側切
れ、即ち精紡糸の太さが正規の太さより半減した場合に
もその異常を報知するように構成すれば、粗糸の片側切
れの場合に他の一方の粗糸を止めることが可能となる。
(発明の効果) 上記実施例の如く、本発明は粗糸の片側切れ、粗糸の両
方切れ、及び精紡糸自体の紡出中断のいずれの場合であ
っても供給粗糸の総べての供給を切断すると共に、これ
を把持し、もって冒頭記載の粗糸の屑物化あるいは不良
糸の発生を阻止し、高級な繊維原料を使用してサイロス
パン紡績を実施する場合に最適な方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する装置の一例を示す説明
図、第2図は同装置の要部を示す斜視図である。 (1)……フロントローラー対、 (2)……ミドルローラー対、 (3)……バックローラー対、 (4)……ドラフトゾーン、 (5)……フロントトップローラー、 (6)……フロントボトムローラー、 (7)……ミドルトップローラー、 (8)……ミドルボトムローラー、 (9)……バックトップローラー、 (10)……バックボトムローラー、 (11)……トランペットガイド、 (12a)(12b)……粗糸、(13a)(13b)……繊維束、 (14)……精紡糸、(15)……センサー、 (19)……粗糸供給停止機構、(20)……ニップレバー、 (21)……支軸C、(22)……スプリングB、 (23)……支軸B、(24)……支軸A、 (25)……粗糸ガイド、(26)……スプリングA、 (27)……固定爪、(28)……ソレノイド、 (28′)……昇降杆、(29)……スプリングC、 (30)……枠体、(31)……スライド軸、 (32)……ブラケット、(33)……移動片、 (34)……移動面、(35)……固定面、 (36)……トランペット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−200822(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解舒されたA粗糸とB粗糸の両者を糸軸に
    沿って並列に配置すると共に、A・B両粗糸を引揃えて
    ドラフトしフリースとなし、これがフロントローラー対
    のニップ点を出た直後同方向に施撚するリング精紡機の
    紡績方法において、紡出糸及び/又は少くとも一方の粗
    糸が切れた際、センサー感知の信号により、バックロー
    ラー対と篠巻間の全粗糸を機台に設けた部材で把持する
    と共に、バックローラー対に係合する粗糸を正常運転時
    の位置から前記バックローラー対の作用域外へ退避せし
    めて粗糸の走行を停止することを特徴とする精紡機にお
    ける紡績方法。
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