JPH0639182Y2 - 二方向弁 - Google Patents

二方向弁

Info

Publication number
JPH0639182Y2
JPH0639182Y2 JP1987163640U JP16364087U JPH0639182Y2 JP H0639182 Y2 JPH0639182 Y2 JP H0639182Y2 JP 1987163640 U JP1987163640 U JP 1987163640U JP 16364087 U JP16364087 U JP 16364087U JP H0639182 Y2 JPH0639182 Y2 JP H0639182Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
spring
hemispherical
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987163640U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0169979U (ja
Inventor
定雄 関
昭夫 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Denki Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Denki Co Ltd filed Critical Kyosan Denki Co Ltd
Priority to JP1987163640U priority Critical patent/JPH0639182Y2/ja
Publication of JPH0169979U publication Critical patent/JPH0169979U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0639182Y2 publication Critical patent/JPH0639182Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、主として自動車等の車両の燃料タンクのエ
バポコントロールに使用される二方向弁に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、この種の二方向弁としては第6図に示すようなも
のがある。即ち、 ポート24及び割り溝32を有する上部ケース22とポート27
及び弁座29を有する下部ケース23とからなる本体21と、
この本体内で下部ケースの前記水平な弁座29にスプリン
グ25により当接される傘形のバルブ28を設けた二方向弁
であって、前記バルブの先端中央部付近の薄肉部にスリ
ット31を形成したものがある(例えば実公昭54−8420号
公報参照)。
また、ポート及び水平な弁座を有する上部ケースと、ポ
ートとスプリングによって前記弁座側に付勢された弁と
を有する下部ケースとからなり、前記弁は、その上面外
周面に内周部を内方に湾曲するリブを有し、中央部には
上下方向に貫通孔が設けられ、この貫通孔の上端は半球
状の膨出膜で覆われ、この膨出膜の頂部は特に薄く形成
され、該頂部に細いスリットが設けられた二方向弁も公
知である(例えば実開昭48−8721号公報参照)。
[考案が解決しようとする課題] ところで、前記従来の二方向弁の前者においては、 〔1〕傘形のバルブのため、燃料,例えばガソリンの蒸
発ガス等により該バルブが膨潤をおこすと該バルブの有
効面積が大きく変化して開弁圧力が低くなり、燃料タン
ク内の圧力変動に大きな影響を与える。
〔2〕傘形のバルブのため、スプリングが荷重等により
曲がったときバルブ面が偏荷重を受け易く、シール性が
アンバランスとなって極端なときは洩れ不良となる。
という問題があった。
また、後者においても、 〔3〕弁座が水平状態であり、これに当接する弁のリブ
は、例えばガソリンの蒸発ガス等により該バルブが膨潤
をおこすと水平方向に広がり、そのため該バルブの有効
面積が大きく変化して開弁圧力が低くなり、前者同様に
燃料タンク内の圧力変動に大きな影響を与える。
〔4〕また、前記のようなリブの弁座への当接のため、
前者同様に弁がスプリングの偏荷重等により曲がったと
き該リブが偏荷重を受け易く、シール性がアンバランス
となって極端なときは洩れ不良となる虞れがある。
という問題があった。
この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、二
方向弁において前記バルブを半球形弁とし、その弁座を
末広がりの裁頭円錐状とすることにより、バルブが膨潤
をおこす場合でもバルブの有効面積が大きく変化するこ
とがなく、燃料タンク内の圧力変動に大きな影響を与え
ない、そして均一なシールが可能で洩れ不良等の心配が
ない、しかも流体の排出がスムーズに行われる二方向弁
を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案における二方向弁
は、 それぞれポートを有する上部ケース及び下部ケースとか
らなる本体と、この本体内で下部ケースに形成した弁座
にスプリングにより当接されるバルブを設けた二方向弁
において、前記バルブを半球形弁としその先端中央部付
近にスリットを形成し、該半球形弁の肉厚をスリット形
成部付近で薄くしその周囲で厚くした弾性体で構成し、
該厚肉部に段部を形成して上部ケースからの前記スプリ
ングを係止させると共に前記弁座を末広がりの裁頭円錐
状に形成して該円錐部に前記半球形弁の厚肉部の球面外
周を当接させるようにした、 ものである。
[作用] 燃料タンクにおける蒸発ガスの圧力が規定圧以上になる
と、下部ケースのポート内の圧力が上昇してスプリング
の付勢圧に抗してバルブを開き、蒸発ガスを排出して燃
料タンク内の圧力を規定圧内に調整する。
燃料タンク内の圧力が負圧になると、その負圧によりバ
ルブ先端のスリットを介して上部ケースのポートから大
気が供給されて燃料タンク内の圧力を規定圧内に調整す
る。
以上の作用は従来例と同じである。
この考案におけるバルブは半球形弁であり、その弁座は
末広がりの裁頭円錐状であるので、ガソリンの蒸発ガス
等により該バルブが膨潤をおこしても、該バルブの有効
面積は大きく変化することない。
また、スプリングが荷重等により曲がったときバルブ面
が偏荷重を受けても、球体のフローテング効果によりこ
の偏荷重を吸収する。
[実施例] 第1図ないし第3図を参照してこの考案の第1実施例に
ついて以下説明をする。
図において、1は上部ケース2及び下部ケース3とから
なる本体であり、上部ケース2には図示しないエアクリ
ーナ等に連通されるポート4が形成されていると共にそ
の下端面にはスプリング5の一端を受ける受け座6が形
成されている。
前記下部ケース3には図示しない燃料タンクに連通され
るポート7が形成されていると共に該ポート7の上端に
は半球体形状のバルブ8の弁座9が末広がりの裁頭円錐
状に形成されている。
前記バルブ8は半球形弁であって、その先端中央部付近
にスリット11が形成され、該スリット形成部付近の肉厚
はシール部の近くまで薄くされて薄肉部10となってお
り、該薄肉部10の周囲で厚肉部となっていて前記弁座9
の円錐部に該厚肉部の球面外周が当接するようになって
おり、バルブ8全体を弾性体で構成している。そして、
該バルブ8の上部には前記スプリング5の他端を受ける
段状の受け座12が形成されている。
前記スリット11の形状は種々考えられるがその数例を第
2図に示す。(イ)−1,(イ)−2はC字状のスリット
111の例、(ロ)−1,(ロ)−2はS字状のスリット112
の例、(ハ)−1,(ハ)−2はI字状のスリット113
例であり、この考案ではその形状は例示したものに限ら
れるものではない。
図示しない燃料タンクの蒸発ガスの圧力が規定圧以上に
なると、下部ケース3のポート7内の圧力が上昇してス
プリング5の付勢圧に抗してバルブ8に開き、蒸発ガス
を上部ケース2のポート4から図示しないエアクリーナ
に排出して燃料タンク内の圧力を規定圧内に調整する。
燃料タンク内の蒸発ガスの圧力が負圧になると、その負
圧によりバルブ8の先端のスリット11を介して上部ケー
ス2のポート4から大気が供給されて燃料タンク内の圧
力を規定圧力に調整する。
以上の作用は従来例と同じである。
この実施例におけるバルブ8は半球形弁であり、該弁の
厚肉部の球面外周が当接する弁座9は末広がりの裁頭円
錐状であるので、ガソリンの蒸発ガス等により該バルブ
が膨潤をおこして、バルブ外形がD1からD2になった場
合、 有効径変化量d2−d1は、 (D2−D1)Sinθ 但し,θは弁座の傾斜角度 となる(第3図参照)。
これを前記従来の傘形のバルブ(前記従来例の後者にお
いても同様)と対比すると、 従来のバルブでバルブ外径がD1からD2になった場合、有
効径変化量d2−d1は、 (D2−D1) であるから、その比率は、 (D2−D1):(D2−D1)Sinθ となる。
従って、この考案におけるθが45°の場合、 その比率は、 1:0.7071 となって、前記弁座の傾斜角度を大きくすればする程そ
の差は大きくなる。
このように、ガソリンの蒸発ガス等により該バルブが膨
潤をおこしても、該バルブの有効面積は前記従来のもの
に比して大きく変化することがない。
また、スプリング5が荷重等により曲がったときバルブ
面が偏荷重を受けても、半球形弁を使用し且つ該弁の厚
肉部の球面外周が弁座9の円錐部に当接するようにした
ので、その球体のフローテング効果によりこの偏荷重を
吸収することができるものである。
更に、前記スプリング5を係止する球形弁8側は該弁の
厚肉部に設けた段部12を利用するので構造がシンプルに
なる。
第4図及び第5図はこの考案の他の実施例を示すもので
あり、前記第1実施例と同じ部品には同一符号を付すと
共にその説明を省略する。
上部ケース2はその下端面から更にバルブ8の所定の浮
上が許される範囲内で下方に延びる円筒部13を有し、該
円筒部13には流体が出入するための割り溝14が形成され
ていると共に該円筒部13の外周はスプリング5のガイド
となるようになされている。またスリット11形成部付近
の薄肉部10は図示のようの弁座9まで達しなくてもよ
い。
この実施例のものは、スプリング5の自由長が長くスプ
リング5が曲がり易いいようなものに使用すると特に有
効である。
[考案の効果] この考案は、スリット形成部付近のバルブ肉厚を薄くし
たため、燃料タンク内の圧力が負圧になった場合には、
前記スリットを介して大気が迅速に供給されるので燃料
タンク内の圧力は簡単に調整される。
また、半球体形状のバルブと末広がりの裁頭円錐状の弁
座を用いたので、ガソリンの蒸発ガス等により該バルブ
が膨潤をおこしても、該バルブの有効面積は前記従来の
ものに比して大きく変化することがなく、開弁圧力の低
下が防止されて、燃料タンク内の圧力変動を略一定に抑
えることができる。
更に、スプリングが荷重等により曲がったときバルブ面
が偏荷重を受けても、半球体形状のバルブを使用し且つ
該弁の厚肉部の球面外周が弁座の円錐部に当接するよう
にしたので、その球体のフローテング効果によりこの偏
荷重を吸収することができ、均一なシールが可能となっ
て前記洩れ不良等の心配がない。
更にまた、半球体形状のバルブを使用したので、燃料タ
ンク内の圧力が規定圧以上になった場合には、前記バル
ブを介して燃料タンク内の蒸発ガスが排出されるが、そ
の際、流通抵抗が従来のものに比して小さく、蒸発ガス
の排出がスムーズに行われ、それだけ排出流量も大きく
とることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る二方向弁の一実施例の側面断面
図、第2図はそれに用いられるスリットの各種変形図で
あって(イ)−1,(ロ)−1,(ハ)−1は断面図,
(イ)−2,(ロ)−2,(ハ)−2は底面図、第3図はバ
ルブの膨潤に対する有効径変化量を説明する説明図、第
4図は更に他の実施例の側面断面図、第5図はそのV−
V断面図、第6図は従来の二方向弁の側面断面図であ
る。 1…本体、2…上部ケース、3…下部ケース、4,7…ポ
ート、5…スプリング、8…バルブ、9…弁座、10…薄
肉部、11…スリット、12…段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれポートを有する上部ケース及び下
    部ケースとからなる本体と、この本体内で下部ケースに
    形成した弁座にスプリングにより当接されるバルブを設
    けた二方向弁において、前記バルブを半球形弁としその
    先端中央部付近にスリットを形成し、該半球形弁の肉厚
    をスリット形成部付近で薄くしその周囲で厚くした弾性
    体で構成し、該厚肉部に段部を形成して上部ケースから
    の前記スプリングを係止させると共に前記弁座を末広が
    りの裁頭円錐状に形成して該円錐部に前記半球形弁の厚
    肉部の球面外周を当接させるようにしたことを特徴とす
    る二方向弁。
JP1987163640U 1987-10-28 1987-10-28 二方向弁 Expired - Lifetime JPH0639182Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987163640U JPH0639182Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28 二方向弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987163640U JPH0639182Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28 二方向弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0169979U JPH0169979U (ja) 1989-05-10
JPH0639182Y2 true JPH0639182Y2 (ja) 1994-10-12

Family

ID=31448542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987163640U Expired - Lifetime JPH0639182Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28 二方向弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0639182Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5314496B2 (ja) 2009-05-20 2013-10-16 株式会社マキタ チェーンソー
JP5486214B2 (ja) 2009-05-20 2014-05-07 株式会社マキタ 動力工具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0169979U (ja) 1989-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4646772A (en) Fuel tank mounted roll-over valve
US4724868A (en) Cap with valve
JP3098798B2 (ja) 燃料蒸気逃がし弁
US4312649A (en) Fuel vapor arresting means for motorcycle engine fuel system
US4795053A (en) Cap with valve for positive pressure
JPH0639182Y2 (ja) 二方向弁
CA2181118A1 (en) Bidirectional fluid control valve
US6446685B2 (en) Closure valve for a fluid container
JPH0683443U (ja) 自動車の燃料タンク内の燃料流出防止装置
US5242072A (en) Vented fuel tank cap
US4579135A (en) Valve for preventing fuel from flowing from the vent of an automobile fuel tank
US5226600A (en) Check valve
US5181497A (en) Evapo-control valve
US6289916B1 (en) Ventilating device for motor vehicle fuel tank
US4605032A (en) Air vent device for fuel tank on vehicle
JP3344073B2 (ja) 燃料タンク用フロートバルブ
JP3069593B2 (ja) ロールオーババルブ
US20030173427A1 (en) Fuel injection device, especially injector, for internal combustion engines
JP3334533B2 (ja) 燃料タンク
JP2002195120A (ja) 液体燃料流出防止弁
JP3796830B2 (ja) 燃料タンクの圧力制御バルブ
JPH045818Y2 (ja)
JPH0326300Y2 (ja)
JP3284745B2 (ja) 燃料タンク用フロートバルブ
JPH0523906Y2 (ja)