JPH0638614Y2 - スライディングノズル装置のスライディングノズルプレート - Google Patents
スライディングノズル装置のスライディングノズルプレートInfo
- Publication number
- JPH0638614Y2 JPH0638614Y2 JP1988071820U JP7182088U JPH0638614Y2 JP H0638614 Y2 JPH0638614 Y2 JP H0638614Y2 JP 1988071820 U JP1988071820 U JP 1988071820U JP 7182088 U JP7182088 U JP 7182088U JP H0638614 Y2 JPH0638614 Y2 JP H0638614Y2
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- JP
- Japan
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- sliding nozzle
- plate
- sliding
- refractory
- nozzle plate
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は溶融金属を注湯する際に用いるスライディング
ノズル装置のスライディングノズルプレートに関する。
ノズル装置のスライディングノズルプレートに関する。
(従来の技術) 一般に鋼の連続鋳造においては取鍋からタンディッシ
ュ、又タンディフシュからモールド等への溶鋼の注湯は
少なくとも上下二枚のプレートを摺動して開閉するスラ
イディングノズル(以下SNと称する)装置が広く採用さ
れている。
ュ、又タンディフシュからモールド等への溶鋼の注湯は
少なくとも上下二枚のプレートを摺動して開閉するスラ
イディングノズル(以下SNと称する)装置が広く採用さ
れている。
このSN装置は従来のストッパー方式等に比較して耐火物
費用がかなり低滅できるとともに、作業性が良く、湯洩
れ事故等に対する安全性が高い等注湯装置としてかなり
効果を上げている。
費用がかなり低滅できるとともに、作業性が良く、湯洩
れ事故等に対する安全性が高い等注湯装置としてかなり
効果を上げている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながらこのSN装置にあっても摺動する上下のプレ
ートを耐火物で構成しているために一回の注湯で注湯口
及びこの直近が溶損又は亀裂等によって損傷を受けるこ
とから全体の取替を余儀なくされている。特に近年の如
く、鉄鋼製造環境の極厳化からこれ等による耐火物コス
ト負担も無視できない状況下となった。
ートを耐火物で構成しているために一回の注湯で注湯口
及びこの直近が溶損又は亀裂等によって損傷を受けるこ
とから全体の取替を余儀なくされている。特に近年の如
く、鉄鋼製造環境の極厳化からこれ等による耐火物コス
ト負担も無視できない状況下となった。
そこで例えば特開昭61−82961号公報に示す如く摺動プ
レートの注湯口の中心母材近傍を取替ることにより寿命
延長と耐火物コストの低滅を図ることが提案されてい
る。
レートの注湯口の中心母材近傍を取替ることにより寿命
延長と耐火物コストの低滅を図ることが提案されてい
る。
この取替方式においても摺動プレート全体を耐火物とし
中心部のみを取替としたために、プレート母材自体の熱
負荷による欠損、あるいは中心部の取替時におけるプレ
ート母材の欠損を招き結果として長寿命化及び耐火物コ
ストの節滅が思った程達成していない。
中心部のみを取替としたために、プレート母材自体の熱
負荷による欠損、あるいは中心部の取替時におけるプレ
ート母材の欠損を招き結果として長寿命化及び耐火物コ
ストの節滅が思った程達成していない。
本考案は高価な耐火物を使用することなく、しかも耐火
物本来の有利な物性作用を損なうことなく長寿命で、且
つ耐火物コストの低いSN装置のスライディングノズルプ
レートを提供することにある。
物本来の有利な物性作用を損なうことなく長寿命で、且
つ耐火物コストの低いSN装置のスライディングノズルプ
レートを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上述のような課題を有利に解決したものであ
り、その要旨は (1)注湯口を穿設した少なくとも二枚の合せプレート
を摺動して、該注湯口を開閉するスライディングノズル
装置におけるスライディングノズルプレートであり、該
プレートの注湯口近傍を耐火物にするとともに、該耐火
物部を複数の中抜孔を設けた金属板に嵌挿固設したこと
を特徴とするスライディングノズル装置のスライディン
グノズルプレート。
り、その要旨は (1)注湯口を穿設した少なくとも二枚の合せプレート
を摺動して、該注湯口を開閉するスライディングノズル
装置におけるスライディングノズルプレートであり、該
プレートの注湯口近傍を耐火物にするとともに、該耐火
物部を複数の中抜孔を設けた金属板に嵌挿固設したこと
を特徴とするスライディングノズル装置のスライディン
グノズルプレート。
(2)複数の中抜孔を設けた金属板の該中抜孔に耐火物
を充填したことを特徴とする上記(1)記載のスライデ
ィングノズル装置のスライディングノズルプレート。
を充填したことを特徴とする上記(1)記載のスライデ
ィングノズル装置のスライディングノズルプレート。
(3)注湯口を設した少なくとも二枚の合せプレートを
摺動して、該注湯口を開閉するスライディングノズル装
置において、該プレートの注湯口近傍を耐火物にすると
ともに、該耐火物を網目鋼製枠体に嵌挿固設したことを
特徴とするスライディングノズル装置のスライディング
ノズルプレート。
摺動して、該注湯口を開閉するスライディングノズル装
置において、該プレートの注湯口近傍を耐火物にすると
ともに、該耐火物を網目鋼製枠体に嵌挿固設したことを
特徴とするスライディングノズル装置のスライディング
ノズルプレート。
(4)網目鋼製枠体の中空部に耐火物を充填したことを
特徴とする上記(3)記載のスライディングノズル装置
のスライディングノズルプレート である。
特徴とする上記(3)記載のスライディングノズル装置
のスライディングノズルプレート である。
(作用及び実施例) 以下本考案によるSN装置のスライディングノズルプレー
トを図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
トを図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図はSN装置の本考案による実施例スライディングノ
ズルプレートで外周に金属製枠を用いた場合を示し、第
2図は網目鋼製枠体を用いた実施例スライディングノズ
ルプレートを示す。
ズルプレートで外周に金属製枠を用いた場合を示し、第
2図は網目鋼製枠体を用いた実施例スライディングノズ
ルプレートを示す。
図において、1はSNプレートであり、中央近傍には注湯
孔2が穿設してあり、この注湯口2の近傍を含めた摺動
範囲内は耐熱、耐溶損性に優れた一般のSNプレート用耐
火物3で構成している。
孔2が穿設してあり、この注湯口2の近傍を含めた摺動
範囲内は耐熱、耐溶損性に優れた一般のSNプレート用耐
火物3で構成している。
この耐火物3の外周は鋼あるいはステンレス、耐熱鋼等
の若しくはこれ等の鋳鋼品で適宜厚みの鋼板4からな
り、この鋼板4には複数の孔5が穿設してある。
の若しくはこれ等の鋳鋼品で適宜厚みの鋼板4からな
り、この鋼板4には複数の孔5が穿設してある。
また、耐火物3と鋼板4はモルタルあるいは耐熱樹脂等
の目地接合材で嵌挿されており容易に着脱が出来る。鋼
板4の孔5の形状は円形又は楕円状でも良くその大きさ
も5〜20mm程度のもので良く極力分散穿孔することが好
ましい。
の目地接合材で嵌挿されており容易に着脱が出来る。鋼
板4の孔5の形状は円形又は楕円状でも良くその大きさ
も5〜20mm程度のもので良く極力分散穿孔することが好
ましい。
また本考案の請求項2の考案は第1図(b)に示す実施
例スライディングノズルプレートの如く、鋼板4の孔5
に耐火物6を充填したものである。
例スライディングノズルプレートの如く、鋼板4の孔5
に耐火物6を充填したものである。
さらに、本考案請求項3の考案は第2図(a)に示す実
施例スライディングノズルプレートの如く、第1図の鋼
板4に代えてエキスパンドメタルの如き網目鋼製枠体7
で耐火物3を嵌挿固定したものであり、第1図に示した
例と同様に該耐火物3は着脱自在に目地材で固定されて
いる。
施例スライディングノズルプレートの如く、第1図の鋼
板4に代えてエキスパンドメタルの如き網目鋼製枠体7
で耐火物3を嵌挿固定したものであり、第1図に示した
例と同様に該耐火物3は着脱自在に目地材で固定されて
いる。
さらに本考案請求項4の考案は第2図(b)に示す実施
例スライディングノズルプレートのように前記の網目鋼
製枠体7の網目空間に耐火物6を充填したものである。
例スライディングノズルプレートのように前記の網目鋼
製枠体7の網目空間に耐火物6を充填したものである。
以下の如く構成されたSNプレートは少なくとも上下2枚
(図示せず)組合せてそのいずれかを摺動するが以下の
特徴がある。
(図示せず)組合せてそのいずれかを摺動するが以下の
特徴がある。
まず、孔5を穿孔した鋼板4又は網目鋼製枠体7とする
ことによって金属製にもかかわらず熱負荷に対して装置
構成としての全体の膨張を耐火物並に制御できるととも
に、逆にSNプレート1からの放熱を孔5、又は網目空間
によって有効に防止できる。
ことによって金属製にもかかわらず熱負荷に対して装置
構成としての全体の膨張を耐火物並に制御できるととも
に、逆にSNプレート1からの放熱を孔5、又は網目空間
によって有効に防止できる。
この放熱の防止によってノズル自体の地金あるいは介在
物の付着析出の防止と容湯自体の温度低下を防止できる
ことから良好な品質が維持できる。
物の付着析出の防止と容湯自体の温度低下を防止できる
ことから良好な品質が維持できる。
また、枠に設けた孔5又は網目空間によって熱応力が吸
収されキレツの発生等がこの部位で防止されることから
長期間の使用が可能となり、又この空間によって軽量化
も図れる。
収されキレツの発生等がこの部位で防止されることから
長期間の使用が可能となり、又この空間によって軽量化
も図れる。
当然注湯口近傍の耐火物3は毎回取替を行ない新しいも
のを目地材を介して嵌挿し繰り返し使用する。
のを目地材を介して嵌挿し繰り返し使用する。
更に、前述の孔5又は網目空間7に安価で、且つ軽量の
耐火物を充填使用すると前記の効果がより一層顕著に得
られ好ましい。
耐火物を充填使用すると前記の効果がより一層顕著に得
られ好ましい。
次に本考案のSNプレートを2枚を組合せて容湯の鋳造を
行なった結果とその物性を表−1に示す。表−1から明
らかなように、本考案のスライディングノズルプレート
は極めて長寿命化が図られコストも半分以下と良好な結
果を示す。
行なった結果とその物性を表−1に示す。表−1から明
らかなように、本考案のスライディングノズルプレート
は極めて長寿命化が図られコストも半分以下と良好な結
果を示す。
(考案の効果) 以上述べた如く本考案によるSN装置を用いることによ
り、該プレートの亀裂及び溶損による全体取替を防止
し、枠部の再使用が可能になるとともに、安価な素材の
活用ができ、しかもこれによって軽量化も図れる等優れ
た効果が達成できる。
り、該プレートの亀裂及び溶損による全体取替を防止
し、枠部の再使用が可能になるとともに、安価な素材の
活用ができ、しかもこれによって軽量化も図れる等優れ
た効果が達成できる。
第1図(a)は本考案の実施例におけるスライディング
ノズルプレートで鋼製枠体を用いた際の平面図を示し、
(b)はこの鋼製枠体と同枠孔部に耐火物を充填したス
ライディングノズルプレートを示す。 第2図(a)は第1図の鋼製枠体に代えて網目鋼製枠体
を用いたスライディングノズルプレートを示し、(b)
は(a)の網目鋼製枠体の網目空間に耐火物を充填した
スライディングノズルプレートを示す。 1…スライディングノズルプレート 2…注湯口、3…耐火物 4…鋼製枠体、5…孔 6…充填耐火物、7…網目鋼製枠体
ノズルプレートで鋼製枠体を用いた際の平面図を示し、
(b)はこの鋼製枠体と同枠孔部に耐火物を充填したス
ライディングノズルプレートを示す。 第2図(a)は第1図の鋼製枠体に代えて網目鋼製枠体
を用いたスライディングノズルプレートを示し、(b)
は(a)の網目鋼製枠体の網目空間に耐火物を充填した
スライディングノズルプレートを示す。 1…スライディングノズルプレート 2…注湯口、3…耐火物 4…鋼製枠体、5…孔 6…充填耐火物、7…網目鋼製枠体
Claims (4)
- 【請求項1】注湯口を穿設した少なくとも二枚の合せプ
レートを摺動して、該注湯口を開閉するスライディング
ノズル装置におけるスライディングノズルプレートであ
り、該プレートの注湯口近傍を耐火物にするとともに、
該耐火物部を複数の中抜孔を設けた金属板に嵌挿固設し
たことを特徴とするスライディングノズル装置のスライ
ディングノズルプレート。 - 【請求項2】複数の中抜孔を設けた金属板の該中抜孔に
耐火物を充填したことを特徴とする請求項1記載のスラ
イディングノズル装置のスライディングノズルプレー
ト。 - 【請求項3】注湯口を穿設した少なくとも二枚の合せプ
レートを摺動して、該注湯口を開閉するスライディング
ノズル装置において、該プレートの注湯口近傍を耐火物
にするとともに、該耐火物を網目鋼製枠体に嵌挿固設し
たことを特徴とするスライディングノズル装置のスライ
ディングノズルプレート。 - 【請求項4】網目鋼製枠体の中空部に耐火物を充填した
ことを特徴とする請求項3記載のスライディングノズル
装置のスライディングノズルプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988071820U JPH0638614Y2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | スライディングノズル装置のスライディングノズルプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988071820U JPH0638614Y2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | スライディングノズル装置のスライディングノズルプレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01177065U JPH01177065U (ja) | 1989-12-18 |
JPH0638614Y2 true JPH0638614Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31297009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988071820U Expired - Lifetime JPH0638614Y2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | スライディングノズル装置のスライディングノズルプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638614Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1126472A (en) * | 1978-06-19 | 1982-06-29 | Flo-Con Systems, Inc. | Rotary valve |
JPS5750127U (ja) * | 1980-09-08 | 1982-03-20 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP1988071820U patent/JPH0638614Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01177065U (ja) | 1989-12-18 |
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