JPH0638363B2 - 薄膜サ−ミスタ - Google Patents

薄膜サ−ミスタ

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JPH0638363B2
JPH0638363B2 JP61062136A JP6213686A JPH0638363B2 JP H0638363 B2 JPH0638363 B2 JP H0638363B2 JP 61062136 A JP61062136 A JP 61062136A JP 6213686 A JP6213686 A JP 6213686A JP H0638363 B2 JPH0638363 B2 JP H0638363B2
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JP
Japan
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heat
terminal
alumina
thin film
metal plate
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JP61062136A
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JPS62219502A (ja
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茂樹 植田
毅夫 下谷
彪 長井
祐 福田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、測温すべき対象物と機械的に接触して温度を
検出するサーミスタの構成に関し、例えば平面状のヒー
タに接触してその温度調節をするサーミスタや、鍋底の
温度を検出して鍋の中の調理物の加熱を制御する薄膜サ
ーミスタに係るものである。
従来の技術 従来、このような接触型の薄膜サーミスタとしては、第
3図に示すものが知られている。これはアルミナ基板1
の上面に電極膜2が印刷され、その上部にSiC等の薄
膜感温抵抗層3が蒸着されている。そしてかかる薄膜サ
ーミスタ素子は、ステンレス鋼,コバール合金などの感
熱金属板4にろう付けされている。ろう材5は、共晶銀
ろう箔によりサンドイッチ状になさまれたチタニウム箔
より成る。チタン原子はアルミナ基板1の表面に侵入
し、これを感熱金属板4に強固にろう付けする。また電
極膜2には、リード線6が接続される。
絶縁物より成る端子板7は、端子板脚部8(一対の金
具)によって支持され、感熱金属板4に溶接されてい
る。この端子板7には、リード端子9が固着され、前記
したリード線6がこのリード端子9にやはり溶接されて
いる。
このような薄膜サーミスタは、例えばガステーブルのコ
ンロバーナ中央部に配置され、鍋底と接触してその温度
を検出し、鍋の中の調理物の加熱を制御している(長
井,他「第4回センサシンポジウム論文集」P.245
〜249(1984))。
またこのほか、このような薄膜サーミスタは、例えば松
下電器社製オーブン電子レンジNE−A720に組み込
まれている平面状のヒータに接触して、その温度調節を
可能にできる。
発明が解決しようとする問題点 ところが前記薄膜サーミスタには、3つの欠点があっ
た。
第1に端子板脚部8の溶接時に、熱のために感熱金属板
4がソリやすいことである。このようなソリを生じる
と、測温すべき対象物との密着が悪くなり、サーミスタ
としての応答性が損ねられる。
第2に同じく端子板脚部8の溶接時に、感熱金属板4に
生じる溶接あとのため、測温すべき対象物との接触がこ
の溶接あとの点接触となり、サーミスタとしての応答性
が悪くなる点である。
第3に端子板7と端子脚部8をかしめ、これを感熱金属
板4に溶接する構造が複雑であり、また多くの工程を要
するため、コストを押しあげる要因となっている点であ
る。特にリード線6には、白金線などが用いられるが、
この構造では高価な白金線をたくさん使用せねばなら
ず、大変不利であった。
本発明はかかる従来の問題を解消するものであり、感熱
金属板と被測温部の密着を良好に保ち、その応答性を改
善するとともに、端子板の周辺の構造を簡素にし、低コ
ストを実現するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の薄膜サーミスタ
は、アルミナにより形成された端子板の窓部にアルミナ
基板を嵌合させ、チタニウム感熱金属板にアルミナ基板
とともに同一工程でろうづけする構成であり、この端子
板にチタニウム感熱金属板との絶縁をはかりながら、リ
ード端子を固着するものである。
作用 本発明は上記の構成によって、アルミナ端子板を共晶銀
ろう箔などのろう材を介してチタニウム感熱金属板上へ
載置し、真空加熱すると、チタニウム感熱金属板中のチ
タン原子が、共晶銀ろう箔を介してアルミナ端子板の表
面に向って速やかに拡散し、アルミナ端子板の表面に吸
着される。そして端子板と感熱金属板とは、強固に接着
され、十分な引っ張り強度が得られる。チタン原子は第
3図の従来例のように、ろう材の中のチタニウム箔から
供給されるのではなく、感熱金属板そのものから供給さ
れるため、従来のようなチタニウム箔とステンレス鋼な
どより成る感熱金属板とのハク離の心配がない。チタニ
ウム板とアルミナとの接着性は、上記理由から極めて良
好であるから、感熱金属板をチタニウムとすることで、
感熱金属板とアルミナ端子板とは強固に接着される。ま
た、端子板とアルミナ基板とを同一工程でろうづけする
ため、作業が簡素になり、信頼性が高まる。
一方、アルミナ端子板にはリード端子が固着されるた
め、引っ張り強度として数kg以上を保証しなければなら
ない。本発明の構成であれば、端子板は感熱金属板と強
固に接着されているから、上記強度はクリアでき、よっ
てリード端子を固着できる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第1図は本発明の一実施例である接触型薄膜サーミスタ
の構成を示す斜視図、第2図は同断面図である。アルミ
ナ基板1の上面には、電極膜2が印刷され、その上部に
薄膜感温抵抗層3が蒸着されているのは、第3図の従来
例と同様である。
薄膜感温抵抗層3は、Fe,Ni,Co,Mnなどの複合金属酸化
物,SiCなどが用いられ、真空蒸着やスパッタ蒸着法な
どにより、数μm程度の薄い膜厚で形成される。とりわ
けSiCの薄膜が、耐熱性,密着性の点で優れている。
電極膜2は、Au-Pt,Ag-Pd,Pt,Pd,Auなどのペーストをス
クリーン印刷法により印刷し、高温で焼成した数μm〜
数十μmの膜厚のものや、Cr-Au,Cr-Cu,Cr-Pt,Cr-Pd,Al
などを真空蒸着法などにより形成した数μmの膜厚のも
のが適用される。
アルミナ端子板10は、中央にアルミナ基板1を嵌入さ
せるための窓部12を有し、チタニウム感熱金属板11
に共晶銀ろう箔13を介して、ろうづけされる。またリ
ード端子9は、リード端子支持部14にカシメられる。
チタニウム感熱金属板11の上に共晶銀ろう箔13を置
き、その上にアルミナ端子板10を配置して、かつその
窓部12にアルミナ基板1を嵌入せしめた後、真空加熱
すると、チタニウム感熱金属板11からチタン原子が、
共晶銀ろう箔13を介して、アルミナ端子板10および
アルミナ基板1の表面に向かって速やかに拡散し、アル
ミナ端子板10とアルミナ基板1の表面に吸着される。
チタン原子は感熱金属板そのものから供給されるので、
アルミナ端子板との接着強度は、すこぶる良好である。
このためアルミナ端子板10に設けた貫通孔のあるリー
ド端子部14に、リード端子9をカシメても、十分な引
っ張り強度が得られる。一例を挙げると、リード端子の
引っ張り強度試験をしたところ、あるサンプルでは6〜
7kgの引っ張り強度を有し、しかも破壊はリード端子支
持部14の根元で起り、ろうづけ面はなお強固に接着さ
れていた。よって感熱金属板をチタニウムとし、これに
アルミナで形成された端子板をろうづけすることによ
り、強固な接着が可能となり、端子板にリード端子を固
着できる。これらのろうづけは、10-4Torr以下の真空中
で約800〜850℃に加熱することで達成される。ろ
うづけの厚みは数十μmである。なお共晶銀ろう箔は、
共晶銀ろうペーストであってもよい。
リード端子9は、さまざまな導電材料が使用可能である
が、耐蝕性に富み、線膨張係数が比較的アルミナに近い
SUS304が好適である(SUS304の線膨張係数は
17×10-6/℃,アルミナは7.9×10-6/℃である)。
このリード端子9と電極膜2とは、リード線6によって
電気的に接続される。リード線6には、Pt,Au,Al,Ti,N
i,ステンレス鋼などの線材料が利用できるが、高温およ
び腐蝕性雰囲気中で最も安定なPt(白金)線が高価では
あるが最適である。端子板が本発明のように感熱金属板
に直接接着されるので、従来のように長い白金線を使わ
なくともよく、この点でも低コストを実現できる。
製造工程も端子板とアルミナ基板を同一工程でろうづけ
でき、従来の端子板溶接工程を省略できる。端子板の構
成もシンプルで、従来の一対の端子板脚部をカシメる必
要がない。
発明の効果 以上のように本発明の薄膜サーミスタによれば、次の効
果が得られる。
(1)アルミナ端子板をチタニウム感熱金属板にろうづけ
するので、従来の溶接による取付のように局部的な発熱
を生じることがなく、よってチタニウム感熱金属板のソ
リを防止でき、測温すべき対象物と、良好な密着を保つ
ことができる。
(2)チタニウム感熱金属板に従来のような溶接あとが生
じないので、被測温部と良好な面接触がはかれ、サーミ
スタとしての応答性を向上できる。
(3)アルミナ基板と端子板とを同一工程でろうづけで
き、工程を大幅に簡素化できる。またアルミナ基板の位
置を決めるための治具等も必要ない。
(4)従来の端子板脚部(一対の金具)が不要となり、ま
た高価な白金リード線も従来より短くでき、低コストを
実現できる。
(5)感熱金属板そのものをチタニウムとしたので、これ
とアルミナ端子板の接着強度を強固にでき、リード端子
を端子板に固着しても、十分な引っ張り強度が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す薄膜サーミスタの斜視
図、第2図は同断面図、第3図は従来例を示す斜視図で
ある。 1……アルミナ基板、2……電極膜、3……薄膜感温抵
抗層、9……リード端子、10……アルミナ端子板、1
1……チタニウム感熱金属板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−84404(JP,A) 特開 昭59−51503(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミナ基板と、前記アルミナ基板の表面
    に形成した電極膜および薄膜感温抵抗層と、被測温部位
    に接触するチタニウム板より成る感熱金属板と、アルミ
    ナで形成され貫通する窓部を有する端子板と、前記端子
    板に固着されるリード端子とより成り、前記アルミナ基
    板を前記端子板の窓部に嵌合させ、前記感熱金属板に同
    一工程でろうづけし、かつ前記リード端子と前記アルミ
    ナ基板の電極膜とは、電気的に接続される薄膜サーミス
    タ。
JP61062136A 1986-03-19 1986-03-19 薄膜サ−ミスタ Expired - Lifetime JPH0638363B2 (ja)

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JPS62219502A JPS62219502A (ja) 1987-09-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5884404A (ja) * 1981-11-12 1983-05-20 松下電器産業株式会社 薄膜サ−ミスタ
JPS5951503A (ja) * 1983-08-01 1984-03-26 松下電器産業株式会社 サ−ミスタ

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