JPH0637377Y2 - 天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制御機構 - Google Patents

天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制御機構

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JPH0637377Y2
JPH0637377Y2 JP1986102924U JP10292486U JPH0637377Y2 JP H0637377 Y2 JPH0637377 Y2 JP H0637377Y2 JP 1986102924 U JP1986102924 U JP 1986102924U JP 10292486 U JP10292486 U JP 10292486U JP H0637377 Y2 JPH0637377 Y2 JP H0637377Y2
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剛治 舩津
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制御機構に関
し、更に詳しくは、例えば恒星時速による追随回転中の
天体望遠鏡の微調整機構に関する。
(従来技術及びその問題点) 天体望遠鏡による天体観測に際しては、所定の赤道儀操
作により一旦目的星を望遠鏡視野内に導入した後は、赤
経モータにより極軸を恒星時速で自動回転させることに
より、長時間継続して目的星を望遠鏡視野内に確保する
ことが可能となる。しかし乍ら、相当時間観測を継続す
ると、極軸回転機構自体の有する機械的誤差や大気差等
の自然条件によって生ずる微細な誤差が集積されて、目
的星が望遠鏡の視野中心から外れ、場合によっては視野
外に逃げてしまう事態が生じてくる。この為、観測途中
に於いて極軸の回転速度を恒星時間より若干早め又は遅
めに変更し、或いは赤緯軸を微動させて目的星を再度視
野中心に位置させる修正操作が必要となってくる。特
に、目的星の写真撮影等を行う場合には所定の範囲内に
常に目的星が位置した状態を継続することが絶対的条件
となってくる。
この修正操作は、極めて微小な回転を赤経方向乃至赤緯
方向に加えることにより行う為、予め設定された修正速
度に極軸の回転速度を切り替え、或いは設定速度で赤緯
軸を自動的に微動させることにより行うのが通常である
が、極軸回転を恒星時速より進める際の速度、遅らせる
際の速度及び赤緯軸を微動させる速度の三種類を設定す
る必要がある。而して、赤道儀にセットされる天体望遠
鏡の焦点距離が比較的長いものでは、恒星時速よりほん
のわずか速い速度で極軸を回転させても視野内の目的星
は極めて早い速度で視野内を移動するのに対し、焦点距
離の比較的短いものでは、目的星の視野内での移動が相
対的に遅いものとなる為、使用する天体望遠鏡の焦点距
離に応じてこの三種類の設定速度をその都度調整するこ
とが必要となってくる。
従来、この速度設定操作は、可変抵抗器等を用いたボリ
ュームダイヤルにより三種類の速度を各々別個にアナロ
グ設定するようになっていた為、望遠鏡視野内の上下左
右方向への目的星の移動速度が同レベルとなるように調
整することが容易ではなく、実際に望遠鏡をのぞき乍ら
三種類の速度を様々に変化させて所望の修正速度を設定
することが必要となり、その為の操作が極めて煩わしい
ものであると共に手間の掛かるものとなっていた。
(考案の目的) 本考案は、上記の如き事情に鑑み、異なる方向の修正速
度を、例えば恒星時速で追随回転中の望遠鏡視野内に於
いて、常に同一速度となるよう一括設定することが可能
な天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制御機構の提供をその
目的とする。
(考案の構成) この為、本考案に係る天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制
御機構は、少なくとも赤経方向に、天体の日周運動に略
同期して赤道儀を駆動できる駆動手段を備えた天体望遠
鏡用赤道儀において、 日周運動を基準として、日周運動の方向とは逆方向の複
数の所定の相対速度の一つに対応する第1の速度信号を
出力する第1の速度信号発生手段と、 前記複数の所定の相対速度と同じ大きさで、日周運動を
基準として日周運動の方向と同方向の複数の相対速度の
一つに対応する第2の速度信号を出力する第2の速度信
号発生手段と、 日周運動に対し、前記第1の速度信号あるいは前記第2
の速度信号に対応した相対速度で前記赤道儀が赤経方向
に駆動される様、前記駆動手段を制御する制御手段と、 前記第1の速度信号及び前記第2の速度信号が略同一の
大きさの相対速度に対応する信号となる様、前記第1の
速度信号発生手段及び前記第2の速度信号発生手段の出
力を一括して切替える一括切替手段と、を備えて構成さ
れている。
(考案の実施例) 第1図示駆動制御機構は、恒星時速の1倍〜32倍の速度
に対応する周波数の駆動パルスを発生させる基準/粗動
パルス発生部10と、恒星時速で追随回転中に望遠鏡の赤
経・赤緯位置の微調整を行う為の修正パルス発生部20
と、基準/粗動パルス発生部10乃至修正パルス発生手段
20から出力される複数の駆動パルス信号のいずれかを選
択して赤経モータドライバ30乃至赤緯モータドライバ40
に伝達する駆動制御部50とから構成されており、コント
ローラ60の操作により駆動制御部50を介して選択伝達さ
れた駆動パルス信号に基づいて赤経モータ31、赤緯モー
タ41が夫々駆動されるようになっている。
修正パルス発生部20は、第2図示の如く、第1の駆動情
報発生手段としての第1パルス発生手段21、第2の駆動
情報発生手段としての第2パルス発生手段22及び赤緯駆
動情報発生手段としての第3パルス発生手段23を有して
おり、各パルス発生手段21〜23は夫々タイマ用IC(例え
ば標準555)を利用したパルス発生器211〜231と周波数
切替回路212〜232とから夫々構成されている。
第1パルス発生手段21の周波数切替回路212には、R1(9
1KΩ),R2(6.2KΩ),R3(15KΩ),R4(18KΩ)及び
R5(110KΩ)の抵抗が組み込まれており、接点端子a1
a5及びb1〜b5のいずれかと可動接片A1及びB1が各々接触
することにより下記表1に示す抵抗値が選択されるよう
に結線されている。
即ち、例えば可動接片A1及びB1が夫々端子a3及びb3に接
触している時には、恒星時速を1とした場合に0.8倍の
パルス周波数を決定する為の時定数がパルス発生器211
に対して設定されるようになっている。
又、第2パルス発生手段22の周波数切替回路222には、R
6(5.1KΩ),R7(8.2KΩ),R8(6.2KΩ),R9(15K
Ω)及びR10(47KΩ)の抵抗が組込まれており、接点端
子a1〜a5及びb1〜b5のいずれかと、可動接片A2及びB2
夫々接触することにより、次頁表2に示す抵抗値が選択
されるよう結線されている。
即ち、例えば可動接片A2及びB2が夫々端子a3及びb3に接
触している時には、恒星時速の1.2倍のパルス周波数を
決定する為の時定数がパルス発生器221に流れるように
なっている。
更に、第3パルス発生手段23の周波数切替回路232に
は、R11(1MΩ)、R12(560KΩ)、R13(180KΩ)、R14
(180KΩ)、R15(160KΩ)の抵抗が組込まれており、
接点端子a1〜a5及びb1〜b5のいずれかと可動接片A3及び
B3が夫々接触することにより、下記表3に示す抵抗値が
選択されるように結線されている。
即ち、例えば可動接片A3及びB3が夫々端子a3及びb3に接
触している時には、恒星速度の0.2倍のパルス周波数を
決定する為の時定数がパルス発生器231に流れるように
なっている。
尚、パルス発生器211,221,231の各時定数は前述の各抵
抗値をRX、各タイマー用IC外付けのコンデンサの容量を
Cとしたときに、RX×Cとなり、そのパルス周波数は、
=1/1.4RX・Cとなる。
而して各周波数切替回路21,22,23の可動接片A1〜A3・B1
〜B3は、図示しない設定ダイヤルにより、一括切替手段
としての連動機構24を介して同期移動されるようになっ
ており、例えば周波数切替回路212の可動接片A1・B1
端子a1・b1と接触している時は、他の可動接片A2・A3
B2・B3も全て夫々の対応接点端子a1・b1と接触するよう
になっている。
このように構成する駆動制御機構では、図示しない設定
ダイヤルにより連動機構24を介して、例えば、各周波数
切替回路の可動接片を夫々端子a3及びb3と接触する位置
に移動させると、第1パルス発生手段21から出力される
パルスの周波数は、恒星時速の0.8倍のパルス周波数と
なり、第2パルス発生手段22の出力パルスは1.2倍の、
第3パルス発生手段23の出力パルスは0.2倍の周波数パ
ルスを夫々出力することとなる。従って、赤経モータ31
が基準/粗動パルス発生部10から出力される基準パルス
(恒星時速)で作動している際に、赤経モータドライバ
30への出力パルスをコントローラ60により駆動制御部50
を介して第1パルス発生手段21の出力パルスに切り替え
ると、図示しない赤道儀の極軸が恒星時速の0.8倍で回
転することとなり、その結果、第3図示の如く、望遠鏡
視野内の目的星が恒星時速の0.2倍の速度で極軸回転方
向(y1方向)に相対移動することとなる。又、基準パル
スに代えて第2パルス発生手段22の出力パルスに切替え
ると、極軸が恒星時速の1.2倍で回転することとなるの
で、望遠鏡視野内の目的星2が恒星時速の0.2倍で極軸
回転方向と逆方向(y2方向)に相対移動することとな
る。更に、基準パルスによる極軸回転状態に戻し、第3
パルス発生手段23からの出力パルスを駆動制御部50から
赤緯モータドライバ40に出力すると、赤緯モータ41によ
り図示しない赤道儀の赤緯軸が恒星時速の0.2倍で回転
することとなり、望遠鏡視野内の目的星が恒星時速の0.
2倍の速度で上下方向(x1方向又はx2方向)に相対移動
することとなる。尚、赤緯軸の回転方向信号は、コント
ローラ60により駆動制御部50を介して赤緯モータドライ
バ40に出力することとなる。
従って、連動機構24により各パルス発生手段の周波数切
替回路21〜23の可動接片をa1〜a5及びb1〜b5の所定端子
と接触する位置に一括移動させることにより、恒星時速
の0.05倍〜0.6倍の速度で望遠鏡視野内の目的星を相対
移動させる状態に修正パルス発生部20の出力パルス周波
数を一括設定することが出来る。
尚、本実施例では、周波数切替えを確実に行い得るよう
各周波数切替回路221〜223の可動接片及び接点端子をA
−a系、B−b系の2系統設け、いずれの系統かの接片
・接点間で接触していれば、他系統が接触不良を起こし
ても作動可能とした所謂ダブルフェース機構を採用して
いるが、単一系統の切替回路として構成しても良いこと
は勿論である。
(考案の効果) 上記の如き本考案に係る天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動
制御機構に依れば、目的星の望遠鏡視野内の於ける相対
移動速度をいずれも同一のものとなるよう一括設定可能
となるので、修正速度の設定操作が極めて簡単となると
共に、修正位置操作そのものもスムーズに行い得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る駆動制御機構の全体構成を示すブ
ロック図、第2図は補正パルス発生部の詳細図、第3図
は望遠鏡視野内の見かけ移動状態を示す説明図である。 20……修正パルス発生部 21……第1パルス発生手段 (第1の駆動情報発生手段) 22……第2パルス発生手段 (第2の駆動情報発生手段) 23……第3パルス発生手段 (赤緯方向駆動情報発生手段) 24……連動機構(一括切替手段) 31……赤経モータ(駆動手段) 41……赤緯モータ(駆動手段) 212,213,214……周波数切替回路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも赤経方向に、天体の日周運動に
    略同期して赤道儀を駆動できる駆動手段を備えた天体望
    遠鏡用赤道儀において、 日周運動を基準として、日周運動の方向とは逆方向の複
    数の所定の相対速度の一つに対応する第1の速度信号を
    出力する第1の速度信号発生手段と、 前記複数の所定の相対速度と同じ大きさで、日周運動を
    基準として日周運動の方向と同方向の複数の相対速度の
    一つに対応する第2の速度信号を出力する第2の速度信
    号発生手段と、 日周運動に対し、前記第1の速度信号あるいは前記第2
    の速度信号に対応した相対速度で前記赤道儀が赤経方向
    に駆動される様、前記駆動手段を制御する制御手段と、 前記第1の速度信号及び前記第2の速度信号が略同一の
    大きさの相対速度に対応する信号となる様、前記第1の
    速度信号発生手段及び前記第2の速度信号発生手段の出
    力を一括して切替える一括切替手段と、を備えて構成さ
    れていることを特徴とする、天体望遠鏡用赤道儀に於る
    駆動制御機構。
  2. 【請求項2】赤緯方向に、所定の速度で前記赤道儀を駆
    動可能な第2の駆動手段と、前記複数の相対速度と同じ
    大きさの、複数の赤緯方向の速度に対応する赤緯方向速
    度信号の一つを出力する赤緯方向速度信号発生手段と、
    前記赤緯方向速度信号発生手段から出力される信号に対
    応した速度で前記赤道儀が赤緯方向に駆動される様、前
    記第2の駆動手段を制御する第2の制御手段と、を有
    し、前記一括切替手段は、前記赤緯方向速度信号が前記
    第1の速度信号及び前記第2の速度信号に対応する相対
    速度と略同一の大きさの速度に対応する信号となる様、
    前記第1の速度信号発生手段及び前記第2の速度信号発
    生手段の出力と共に前記赤緯方向速度信号発生手段の出
    力をも一括して切替えることを特徴とする、請求項
    (1)記載の天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制御機構。
JP1986102924U 1986-07-04 1986-07-04 天体望遠鏡用赤道儀に於る駆動制御機構 Expired - Lifetime JPH0637377Y2 (ja)

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JPS638714U JPS638714U (ja) 1988-01-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55100511A (en) * 1979-01-26 1980-07-31 Goto Kogaku Kenkyusho:Kk Correcting method of time lag during driving of astronomical telescope
JPS5857107A (ja) * 1981-09-30 1983-04-05 Toshiba Corp 天体望遠鏡の駆動制御装置

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