JPH0637021A - 学習予測・指示機能付半導体製造装置 - Google Patents

学習予測・指示機能付半導体製造装置

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JPH0637021A
JPH0637021A JP18978192A JP18978192A JPH0637021A JP H0637021 A JPH0637021 A JP H0637021A JP 18978192 A JP18978192 A JP 18978192A JP 18978192 A JP18978192 A JP 18978192A JP H0637021 A JPH0637021 A JP H0637021A
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film
data
neural network
emission spectrum
plasma emission
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JP18978192A
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Tatsuya Furui
達也 古井
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同一反応室構造,同一成膜原理の半導体製造装
置の学習ニューラルネットワーク(神経網)を用いた膜
質予測・成膜条件指示システムを低費用,短期間に作成
する。 【構成】成膜条件とプラズマ発光スペクトルの関係を神
経網に学習させる事は比較的容易であるがこの関係は製
造装置のバラツキに依存し、スペクトルと膜質の関係を
学習させる事は時間,費用がかかる反面、製造装置のバ
ラツキに依存しない事に着目し、新たな製造装置を用い
て成膜条件とスペクトルの関係を学習させた神経網3
5’または36’と既存の製造装置を用いてスペクトル
と膜質データの関係を学習させた神経網37又は38の
両者35’及び37又は38及び36’を直列にして、
35’と37の直列神経網からは成膜条件23を与えて
得られる膜質を予測させ、38と36’の直列神経網か
らは膜質24を与えてこれに要する成膜条件を指示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCVD(化学気相成長)
法を用いて成膜を行う半導体製造装置であって、学習に
より膜質データの予測や成膜条件の指示を行う機能を備
えた学習予測・指示機能付半導体製造装置に関する。な
お以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分
を示す。
【0002】
【従来の技術】シリコン系半導体デバイスの作成方法と
してCVD(化学気相成長)法がある。これはシリコン
基板(以下ウェハという)を真空雰囲気中に置き、その
表面に材料ガスを流し込み、ウェハ表面上での化学反応
により膜を成長させていく方法である。この時に、熱・
プラズマ・光(レーザ)等のエネルギを利用して化学反
応を促進させる方法が何種類もある。これらのCVDに
より生成した膜には、屈折率・残留応力・成膜速度・エ
ッチング速度等の膜質を表わす評価項目があり、これら
の評価項目をすべて満たして初めて製品の成膜に使用で
きるようになる。
【0003】このような成膜を行う半導体製造装置に
は、本出願人の先願(特願平3−299326)になる
学習予測・指示機能付の半導体製造装置、即ち成膜用各
種ガスの流量,圧応室圧力,成膜時間等の成膜条件(成
膜パラメータともいう)と、この成膜条件で得られる
(前記評価項目で表わされるような)膜質との関係をニ
ューラルネットワークに学習させることにより、これか
ら成膜する成膜条件に対する膜質を予測したり、欲しい
膜質が得られる成膜条件を指示する機能を持つものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし同一反応室構
造,同一成膜原理の半導体製造装置において同一の成膜
条件で成膜しても、装置ごとの構成部品のばらつきや組
立誤差などが原因で異なる膜が得られてしまうという問
題がある。そのため、作成したニューラルネットワーク
を、学習データを取り寄せた半導体製造装置以外の装置
に適用した場合には、正確に膜質や成膜条件を予測でき
ない可能性がある。
【0005】半導体製造装置ごとに膜質予測や成膜条件
を指示させるためには、装置ごとに成膜を行い、得られ
た膜を評価して学習データを取り寄せ、ニューラルネッ
トワークを作成しなければならない。そのため、ニュー
ラルネットワークの作成までには長い期間を取られ、ま
た莫大なコストもかかってしまう。そこで本発明はこの
問題を解消できる学習予測・指示機能付半導体製造装置
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の半導体製造装置は、成膜中のプラズマ
発光スペクトル(スペクトルデータ25など)を測定す
る手段を持ち、成膜用ガスの種類および流量並びにこの
種類および流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条
件などを成膜条件(23など)として成膜し、その成膜
結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エッチング速度,
膜厚およびこの膜厚の均一性などからなる膜質データ
(24など)によって評価される半導体製造装置(7な
ど)において、前記成膜条件を入力とし前記プラズマ発
光スペクトルのデータを出力とする第1のニューラルネ
ットワーク(スペクトル予測ニューラルネットワーク3
5など)と、前記プラズマ発光スペクトルのデータを入
力とし前記膜質データを出力とする第2のニューラルネ
ットワーク(膜質予測ニューラルネットワーク37な
ど)とを備え、予めこの半導体製造装置について複数組
の成膜条件の各組に対応する前記プラズマ発光スペクト
ルを測定し、前記組別の成膜条件を入力データ,該成膜
条件で測定された前記プラズマ発光スペクトルのデータ
を教師データとして前記第1のニューラルネットワーク
に学習を行わせ、同様にこの半導体製造装置と同一の反
応室構造,同一の成膜原理で成膜を行う半導体製造装置
の1つについて複数組の成膜条件の各組に対応する前記
プラズマ発光スペクトルと膜質とを測定し、この測定結
果としての前記組別のプラズマ発光スペクトルのデータ
を入力データ,該プラズマ発光スペクトルのデータに対
応する前記膜質データを教師データとして前記第2のニ
ューラルネットワークに学習を行わせ、この学習済の前
記第1,第2のニューラルネットワークを直列に連結
し、この連結された前記第1のニューラルネットワーク
にこれから成膜するための前記成膜条件を入力すること
により、この連結された前記第2のニューラルネットワ
ークからその成膜条件で成膜した結果の膜質データを予
測出力させるようにする。
【0007】また請求項2の半導体製造装置は、成膜中
のプラズマ発光スペクトル(スペクトルデータ25な
ど)を測定する手段を持ち、成膜用ガスの種類および流
量並びにこの種類および流量の組合せ,成膜温度,圧
力,プラズマ条件などを成膜条件(23など)として成
膜し、その成膜結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エ
ッチング速度,膜厚およびこの膜厚の均一性などからな
る膜質データ(24など)によって評価される半導体製
造装置(7など)において、前記プラズマ発光スペクト
ルのデータを入力とし前記成膜条件を出力とする第1の
ニューラルネットワーク(成膜条件指示ニューラルネッ
トワーク36など)と、前記膜質データを入力とし前記
プラズマ発光スペクトルのデータを出力とする第2のニ
ューラルネットワーク(スペクトル指示ニューラルネッ
トワーク38など)とを備え、予めこの半導体製造装置
について複数組の成膜条件の各組に対応する前記プラズ
マ発光スペクトルを測定し、前記組別の成膜条件を教師
データ,該成膜条件で測定された前記プラズマ発光スペ
クトルのデータを入力データとして前記第1のニューラ
ルネットワークに学習を行わせ、同様にこの半導体製造
装置と同一の反応室構造,同一の成膜原理で成膜を行う
半導体製造装置の1つについて複数組の成膜条件の各組
に対応する前記プラズマ発光スペクトルと膜質とを測定
し、この測定結果としての前記組別のプラズマ発光スペ
クトルのデータを教師データ,該プラズマ発光スペクト
ルのデータに対応する前記膜質データを入力データとし
て前記第2のニューラルネットワークに学習を行わせ、
この学習済の前記第1,第2のニューラルネットワーク
を直列に連結し、この連結された前記第2のニューラル
ネットワークに前記膜質データを入力することにより、
この連結された前記第1のニューラルネットワークから
該膜質データを得る成膜を行うための前記成膜条件を指
示出力させるようにする。
【0008】
【作用】本発明は成膜条件(成膜パラメータ)と膜質と
の関係を、成膜条件とプラズマ発光スペクトルとの関
係、およびプラズマ発光スペクトルと膜質との関係に分
割してニューラルネットワークに学習させる。ここでプ
ラズマ発光スペクトルは、プラズマ中の励起状態の生成
物が、より低い状態に遷移するときに発光する光であ
り、このスペクトルから膜質直前の反応過程の情報を直
接的に得ることができる。すなわちプラズマ発光スペク
トルと膜質との関係は、成膜原理と(反応過程に影響を
与える)反応室構造に依存したものとなり、プラズマ発
光スペクトルと膜質との関係をニューラルネットワーク
に学習させることは半導体製造装置の反応室構造、成膜
原理の特徴を学習させることとなる。
【0009】従って同一反応室構造、同一成膜原理の半
導体製造装置で、同じプラズマ発光スペクトルであれ
ば、同じ性質の膜が得られるので、プラズマ発光スペク
トルと膜質の関係については、同構造同原理の半導体製
造装置1台についてのみ、成膜と膜の評価を行い、ニュ
ーラルネットワークに学習させればよい。また同一反応
室構造,同一成膜原理の半導体製造装置において同一の
成膜条件で作成した膜が装置によって異なるということ
は、成膜条件とプラズマ発光スペクトルとの関係は装置
ごとの特徴やばらつきに依存したものといえる。すなわ
ち、成膜条件とプラズマ発光スペクトルとの関係をニュ
ーラルネットワークに学習させることは半導体製造装置
ごとの特徴を学習させることとなる。
【0010】従って、成膜条件とプラズマ発光スペクト
ルとの関係についてのみ、半導体製造装置ごとに複数組
の成膜条件に対するプラズマ発光スペクトルを測定し、
ニューラルネットワークに学習させればよい。ここでプ
ラズマ発光スペクトルの測定は、各種膜質の評価に比べ
短時間に行え、かつ自動的に行えるため、新たに半導体
製造装置を製作した場合には、膜質予測や成膜条件を指
示させるための成膜や膜評価を行う必要が無くなり、プ
ロセス開発に係る費用、期間を低減することができる。
【0011】すなわち本発明では、半導体製造装置ごと
に成膜条件とプラズマ発光スペクトルとの関係を学習さ
せたニューラルネットワークを作成し、このニューラル
ネットワークと、別に同一反応室構造,同一成膜原理の
半導体製造装置の1つを用いて作成したプラズマ発光ス
ペクトルと膜質との関係を学習したニューラルネットワ
ークとを結合することにより、装置ごとの膜質予測や成
膜条件指示ができる半導体製造装置システムを提供する
ものである。
【0012】このために本発明においては半導体製造装
置を制御するコンピュータに成膜条件データとプラズマ
発光スペクトルデータ及び膜質データを取得・格納する
手段を設ける。また、このコンピュータあるいはそれに
接続可能な別の補助コンピュータまたは上記コンピュー
タで格納したデータを読み取れる別のコンピュータ上に
ニューラルネットワークを持たせ、格納している成膜条
件データ、プラズマ発光スペクトルデータ及び膜質デー
タをニューラルネットワークに入力させるため0〜1の
値に正規化する手段、および正規化したデータを入力・
学習する手段、ニューラルネットワークからの出力を絶
対値に変換する手段を持たせる。そして前記のように成
膜条件とプラズマ発光スペクトルとの関係を学習したニ
ューラルネットワーク、およびプラズマ発光スペクトル
と膜質との関係を学習させたニューラルネットワークを
作成する。
【0013】これにより新たに半導体製造装置を製作し
た場合、成膜と膜評価を行うことなく、その装置におけ
る複数組の成膜条件に対するプラズマ発光スペクトルを
測定し、この関係を学習させたニューラルネットワーク
のみを作成し、このニューラルネットワークと、その半
導体製造装置と同一反応室構造,同一成膜原理で既に製
造済の半導体製造装置におけるプラズマ発光スペクトル
と膜質との関係を学習させたニューラルネットワークと
を直列に連結することによって、半導体製造装置を制御
するのに必要な成膜条件に対して、実際に成膜せずに膜
質を予測することが可能になる(請求項1)。
【0014】また、逆にユーザが要求する膜質の入力に
対して、その膜質を実現するための成膜条件を予測指示
することが可能になる(請求項2)。
【0015】
【実施例】以下、図1ないし図9を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明の一実施例としてのニュ
ーラルネットワークを用いたECRプラズマCVD装置
の成膜条件指示システム及び膜質予測システムの構成図
である。なおECRは電子サイクロトロン共鳴、CVD
は化学的気相成長法の略記である。
【0016】図1において、1は成膜条件指示システム
及び膜質予測システムを実行するコンピュータであり、
このコンピュータ1にはキーボード2、CRT3、補助
記憶装置4、半導体製造装置7が接続されている。補助
記憶装置4内には過去の成膜結果及びプラズマ発光スペ
クトルデータを記録したプロセスデータ4Aと、プロセ
スデータ4Aを学習させたニューラルネットワークの各
種データを記録したネットワークデータ4Bとが格納さ
れている。
【0017】またコンピュータ1内には、ニューラルネ
ットワークの学習及び認識を高速に行う為のハードウェ
アとしてのニューラルネットワークボード5が組み込ま
れている。またコンピュータ1内の膜質予測・成膜条件
指示手段1Aは、このコンピュータ1の本発明における
主要機能部である。コンピュータ1はこの手段1Aを介
し、プロセスデータ4Aを学習させたニューラルネット
ワークを用いて、膜質予測システムではオペレータによ
り入力された成膜条件に対して予測される膜質を出力
し、成膜条件指示システムではオペレータにより入力さ
れた膜質に対して適切な成膜条件を出力する。
【0018】なおコンピュータ1内の半導体製造装置制
御手段6は前記のように出力された成膜条件データ等を
用いて半導体製造装置7を制御し成膜を実行する。図2
はECRプラズマCVD装置におけるシリコン窒化膜
(SiN膜)のプロセスデータ4Aの構造を示す。図2
において、プロセスデータ4Aは基板番号22、成膜条
件23、膜質データ24、スペクトル25の組み合わせ
からなるデータが過去に成膜又はプラズマ発光スペクト
ル測定した分だけ配列されて構成されている。各プロセ
スデータは固有の通し番号21で区別され、通し番号2
1により一義的にプロセスデータが検索できるようにな
っている。
【0019】成膜条件データ23は、この例ではECR
プラズマCVD装置の制御可能な ・窒素ガス流量 23A、 ・シランガス流量 23B、 ・反応室圧力 23C、 ・マイクロ波電力 23D、 ・ソレノイドコイル電流23E、 ・成膜時間 23F、 ・基板印加交流電力 23G、 の7項目より構成されている。
【0020】膜質データ24は、成膜条件データ23の
条件で成膜されたシリコン窒化膜の各種膜質評価結果で
あり、この例では ・成膜速度 24A、 ・面内膜厚分布 24B、 ・膜硬度 24C、 ・屈折率 24D、 ・残留応力 24E、 ・エッチング速度 24F、 の6項目より構成されている。ただしプラズマ発光スペ
クトルの測定のみを行う等、プラズマを発生させても成
膜しなかった場合には、膜質データ24にデータを記録
しない。
【0021】スペクトルデータ25は、成膜条件23の
条件でプラズマを発生したときに測定した、この例では
6波長の光強度であり、 ・波長1 光強度 25A、 ・波長2 光強度 25B、 ・波長3 光強度 25C、 ・波長4 光強度 25D、 ・波長5 光強度 25E、 ・波長6 光強度 25F、 の6項目より構成されている。ただし成膜のみ行う等、
プラズマ発生させてもプラズマ発光スペクトルを測定し
なかった場合には、スペクトルデータ25にデータを記
録しない。
【0022】膜質予測システム及び成膜条件指示システ
ムでは、過去の成膜結果及びプラズマ発光スペクトル測
定結果であるプロセスデータ4Aの中から選択したデー
タを一定学習回数だけ学習させたニューラルネットワー
クを用いている。ただしこの場合、ニューラルネットワ
ークに学習させる学習パタン(学習パタンとはニューラ
ルネットワークの入力側に呈示する入力パタンと出力側
に呈示する教師パタンの組み合わせである)は0以上1
以下に制限されているため、成膜条件データ23、膜質
データ24、スペクトル25を0以上1以下に正規化し
た学習パタンをニューラルネットワークに学習させてい
る。
【0023】図3はプロセスデータ4Aからニューラル
ネットワークに学習させる学習パタン作成の流れを示
す。図3において、膜質予測システムで用いるスペクト
ル予測ニューラルネットワーク35の学習パタンは、正
規化後成膜条件データ32を入力パタンに、正規化後ス
ペクトルデータ33を教師パタンにしており、また膜質
予測ニューラルネットワーク37の学習パタンは、正規
化後スペクトルデータ33を入力パタンに、正規化後膜
質データ34を教師パタンにしている。
【0024】一方、成膜条件指示システムで用いるスペ
クトル指示ニューラルネットワーク38の学習パタン
は、正規化後膜質データ34を入力パタンに、正規化後
スペクトルデータ33を教師パタンにしており、また成
膜条件指示ニューラルネットワーク36の学習パタン
は、正規化後スペクトルデータ33を入力パタンに、正
規化後成膜条件データ32を教師パタンにしている。
【0025】ここで正規化方法31では、成膜条件デー
タ23の各項目(23A〜23G)、膜質データ24の
各項目(24A〜24F)、スペクトルデータ25の各
項目(25A〜25F)に対して各々異なる方法で各項
目の取り得る最小値を0に、最大値を1に正規化する。
例えば学習させる屈折率24Dが1以上3以下の範囲に
あれば、屈折率に対しては正規化方法31では1を引い
て2で割るといった正規化を行う。
【0026】次に、図3に示す流れで作成した学習パタ
ンをニューラルネットワークに学習させる。この学習で
は図7で詳述するように、全ての学習パタンにおいて入
力パタンに対するニューラルネットワークの出力と教師
パタンの差(誤差という)ができる限り小さくなるよう
に、しきい値や重みを調整する。ここでしきい値とはニ
ューラルネットワークを構成する各ニューロンの入出力
特性を表すパラメータであり、重みとはニューロン間の
結合の強さを表すパラメータである。ニューラルネット
ワークの学習はその出力と教師パタンの差がある基準値
以下になるまで、あるいは一定学習回数だけ行う。学習
によって得られたしきい値、重みは、学習したニューラ
ルネットワーク毎にネットワークファイルとしてネット
ワークデータ4B内に記録しておく。
【0027】図4はネットワークファイル41の構造を
示す。図4においてネットワークファイル41はニュー
ラルネットワークの構造である層数及び各層のニューロ
ン数を定義したネットワーク構造42、学習によって得
られたしきい値43、重み44、学習に用いた複数の学
習パタン45で構成されている。学習パタン45は通し
番号21、入力パタン45A、教師パタン45Bで構成
されている。通し番号21はプロセスデータ4Aの通し
番号と共通になっており、プロセスデータ4Aのうち、
どのデータをニューラルネットワークに学習させたか分
かるようになっている。
【0028】入力パタン45Aと教師パタン45Bはそ
れぞれ図3で述べたように、スペクトル予測ニューラル
ネットワーク35では、正規化後成膜条件データ32と
正規化後スペクトルデータ33となり、膜質予測ニュー
ラルネットワーク37では、正規化後スペクトルデータ
33と正規化後膜質データ34となり、スペクトル指示
ニューラルネットワーク38では、正規化後膜質データ
34と正規化後スペクトルデータ33となり、また成膜
条件指示ニューラルネットワーク36では、正規化後ス
ペクトルデータ33と正規化後成膜条件データ32とな
る。
【0029】次に図5は膜質予測システムで使用するニ
ューラルネットワークの構成を示す。膜質予測システム
では、同図に示すスペクトル予測ニューラルネットワー
ク35と膜質予測ニューラルネットワーク37の2組の
ニューラルネットワークを用いている。両者とも同一の
構造であり、3層構造で、入力層(52,56)、中間
層(53,57)、出力層(54,58)のニューロン
数はそれぞれ6個、16個、6個である。
【0030】本発明におけるECRプラズマCVD装置
には、図2で述べたように7項目の制御可能な成膜条件
がある。スペクトル予測ニューラルネットワーク35で
は、成膜条件データ23のうち膜質に直接関係しない成
膜時間23F以外の6項目を入力項目としており、また
スペクトルデータ25のプラズマ発光スペクトルの中の
特定の6波長の光強度を出力項目としている。このスペ
クトル予測ニューラルネットワーク35の学習パタン
は、正規化後成膜条件データ32と、これに対応する正
規化後スペクトルデータ33からなるプロセスデータ4
A(1組分)が複数(n)組集まったものとして構成さ
れる。ここで学習パタンのうち、入力パタン6項目が夫
々全て同一値である成膜条件データが存在すれば、その
中から1件のみを選択して学習パタンにする。これは同
一の入力パタンに対して、複数の異なる教師パタンを学
習させることはできないためである。この入力パタン全
項目が夫々全て同一値である場合、その中から1件のみ
選択して学習させるということは、以下に説明する他の
3組のニューラルネットワークについても同様である。
【0031】図3に示す流れで作成した学習パタンを学
習したスペクトル予測ニューラルネットワーク35の入
力層52の ・窒素ガス流量用入力ニューロン52Aに正規化後窒素
ガス流量を、 ・シランガス流量用入力ニューロン52Bに正規化後シ
ランガス流量を、 ・反応室圧力用入力ニューロン52Cに正規化後反応室
圧力を、 ・マイクロ波電力用入力ニューロン52Dに正規化後マ
イクロ波電力を、 ・ソレノイドコイル電流用入力ニューロン52Eに正規
化後ソレノイドコイル電流を、 ・基板印加交流電力用入力ニューロン52Fに正規化後
基板印加交流電力を、夫々入力すると、出力層54の ・波長1用出力ニューロン54Aよりプラズマ発光スペ
クトルの波長1の光強度の、 ・波長2用出力ニューロン54Bよりプラズマ発光スペ
クトルの波長2の光強度の、 ・波長3用出力ニューロン54Cよりプラズマ発光スペ
クトルの波長3の光強度の、 ・波長4用出力ニューロン54Dよりプラズマ発光スペ
クトルの波長4の光強度の、 ・波長5用出力ニューロン54Eよりプラズマ発光スペ
クトルの波長5の光強度の、 ・波長6用出力ニューロン54Eよりプラズマ発光スペ
クトルの波長6の光強度の、 夫々の予測値を出力する。但し、これらの予測値は0か
ら1に正規化されている値である。
【0032】膜質予測ニューラルネットワーク37で
は、スペクトルデータ25のプラズマ発光スペクトルの
中の特定の6波長の光強度を入力項目としており、また
膜質データ24の6項目の膜質を出力項目としている。
この膜質予測ニューラルネットワーク37の学習パタン
は、正規化後スペクトルデータ33と、これに対応する
正規化後膜質データ34からなるプロセスデータ4A
(1組分)が複数(n)組集まったものとして構成され
る。
【0033】図3に示す流れで作成した学習パタンを学
習した膜質予測ニューラルネットワーク37の入力層5
6の ・波長1用入力ニューロン56Aに正規化後波長1の光
強度を、 ・波長2用入力ニューロン56Bに正規化後波長2の光
強度を、 ・波長3用入力ニューロン56Cに正規化後波長3の光
強度を、 ・波長4用入力ニューロン56Dに正規化後波長4の光
強度を、 ・波長5用入力ニューロン56Eに正規化後波長5の光
強度を、 ・波長6用入力ニューロン56Fに正規化後波長6の光
強度を、 夫々入力すると、出力層58の ・成膜速度用出力ニューロン58Aより成膜速度の、 ・面内膜厚分布用出力ニューロン58Bより面内膜厚分
布の、 ・膜硬度用出力ニューロン58Cより膜硬度の、 ・屈折率用出力ニューロン58Dより屈折率の、 ・残留応力用出力ニューロン58Eより残留応力の、 ・エッチング速度用出力ニューロン58Fよりエッチン
グ速度の、 夫々の予測値を出力する。但し、これらの予測値は0か
ら1に正規化されている値である。そこで出力ニューロ
ン58Aから58Fより出力された値を、正規化方法3
1とは逆の変換を行うことにより、予測膜質の絶対値を
求めることができる。
【0034】次に図6は成膜条件指示システムで使用す
るニューラルネットワークの構成を示す。成膜条件指示
システムでは同図に示すスペクトル指示ニューラルネッ
トワーク38と成膜条件指示ニューラルネットワーク3
6の2組のニューラルネットワークを用いている。両者
とも同一の構造であり、3層構造で、入力層(62,6
6)、中間層(63,67)、出力層(64,68)の
ニューロン数はそれぞれ6個、16個、6個である。
【0035】スペクトル指示ニューラルネットワーク3
8では、膜質データ24の6項目の膜質を入力項目とし
ており、またスペクトルデータ25のプラズマ発光スペ
クトルの中の特定の6波長の光強度を出力項目としてい
る。このスペクトル指示ニューラルネットワーク38の
学習パタンは、正規化後膜質データ34と、これに対応
する正規化後スペクトルデータ33からなるプロセスデ
ータ4A(1組分)が複数(n)組集まったものとして
構成される。
【0036】図3に示す流れで作成した学習パタンを学
習したスペクトル指示ニューラルネットワーク38の入
力層62の ・成膜速度用入力ニューロン62Aに正規化後成膜速度
を、 ・面内膜厚分布用入力ニューロン62Bに正規化後面内
膜厚分布を、 ・膜硬度用入力ニューロン62Cに正規化後膜硬度を、 ・屈折率用入力ニューロン62Dに正規化後屈折率を、 ・残留応力用入力ニューロン62Eに正規化後残留応力
を、 ・エッチング速度用入力ニューロン62Fに正規化後エ
ッチング速度を、 夫々入力すると、出力層64の ・波長1用出力ニューロン64Aよりプラズマ発光スペ
クトルの波長1の光強度の、 ・波長2用出力ニューロン64Bよりプラズマ発光スペ
クトルの波長2の光強度の、 ・波長3用出力ニューロン64Cよりプラズマ発光スペ
クトルの波長3の光強度の、 ・波長4用出力ニューロン64Dよりプラズマ発光スペ
クトルの波長4の光強度の、 ・波長5用出力ニューロン64Eよりプラズマ発光スペ
クトルの波長5の光強度の、 ・波長6用出力ニューロン64Fよりプラズマ発光スペ
クトルの波長6の光強度の、 夫々の予測値を出力する。但し、これらの予測値は0か
ら1に正規化されている値である。
【0037】成膜条件指示ニューラルネットワーク36
では、スペクトルデータ25のプラズマ発光スペクトル
の中の特定の6波長の光強度を入力項目としており、ま
た成膜条件データ23の成膜時間23F以外の6項目の
出力項目としている。この成膜条件指示ニューラルネッ
トワーク36の学習パタンは、正規化後スペクトルデー
タ33と、これに対応する正規化後成膜条件データ32
からなるプロセスデータ4A(1組分)が複数(n)組
集まったものとして構成される。
【0038】図3に示す流れで作成した学習パタンを学
習した成膜条件指示ニューラルネットワーク36の入力
層66の ・波長1用入力ニューロン66Aに正規化後波長1の光
強度を、 ・波長2用入力ニューロン66Bに正規化後波長2の光
強度を、 ・波長3用入力ニューロン66Cに正規化後波長3の光
強度を、 ・波長4用入力ニューロン66Dに正規化後波長4の光
強度を、 ・波長5用入力ニューロン66Eに正規化後波長5の光
強度を、 ・波長6用入力ニューロン66Fに正規化後波長6の光
強度を、 夫々入力すると、出力層68の ・窒素ガス流量用出力ニューロン68Aより窒素ガス流
量の、 ・シランガス流量用出力ニューロン68Bよりシランガ
ス流量の、 ・反応室圧力用出力ニューロン68Cより反応室圧力
の、 ・マイクロ波電力用出力ニューロン68Dよりマイクロ
波電力の、 ・ソレノイドコイル電流用出力ニューロン68Eよりソ
レノイドコイル電流の、 ・基板印加交流電力用出力ニューロン68Fより基板印
加交流電力の、 夫々の予測値を出力する。但し、これらの予測値は0か
ら1に正規化されている値である。そこで出力ニューロ
ン68Aから68Fより出力された値を、正規化方法3
1とは逆の変換を行うことにより、予測成膜条件の絶対
値を求めることができる。
【0039】次に図7は膜質予測システム及び成膜条件
指示システムで用いる前記4組のニューラルネットワー
ク35〜38の学習の流れを示す。なお図7のニューラ
ルネットワーク72は前記4組のニューラルネットワー
ク35〜38のうちのいずれか学習対象となる1つを表
すものとする。ニューラルネットワーク72には、複数
(n)組の学習パタン45(学習パタン45(1)から
学習パタン45(n))を学習させる。学習パタン45
は前述のように入力パタン45A、教師パタン45Bか
ら構成される。ここで図7に示す入力パタン45Aと教
師パタン45Bはそれぞれスペクトル予測ニューラルネ
ットワーク35では、正規化後成膜条件データ32と、
これに対応する正規化後スペクトルデータ33となり、
膜質予測ニューラルネットワーク37では、正規化後ス
ペクトルデータ33と、これに対応する正規化後膜質デ
ータ34となり、スペクトル指示ニューラルネットワー
ク38では、正規化後膜質データ34と、これに対応す
る正規化後スペクトルデータ33となり、成膜条件指示
ニューラルネットワーク36では、正規化後スペクトル
データ33と、これに対応する正規化後成膜条件データ
32となる。
【0040】学習はニューラルネットワーク72の重み
としきい値に乱数を与えて初期化してから開始する。ニ
ューラルネットワーク72の構造は図5、図6に示すニ
ューラルネットワークと同一である。そしてまず、ニュ
ーラルネットワーク72に入力パタン45A(1)(6
項目で構成されている)を入力し、出力パタン45O
(1)(6項目で構成されている)を得る。
【0041】次にこの出力パタン45O(1)と教師パ
タン45B(1)(6項目で構成されている)の差であ
る誤差45E(1)(6項目で構成されている)を求め
る。そして誤差45E(1)の各項目の2乗和のEsq
r(1)を求める。このようにして、学習パタン45
(1)の誤差2乗和Esqr(1)を求めたら、学習パ
タン45(2)から学習パタン45(n)に対しても、
夫々の誤差2乗和(Esqr(2)からEsqr
(n))を求める。
【0042】このように学習パタン45(1)から45
(n)の誤差2乗和を求めたら、誤差2乗和の総和TE
sqrを下記のように求める。即ち、 TEsqr= j=1Σn Esqr(j) こうして誤差2乗和の総和TEsqrを求めたら、誤差
2乗和の総和TEsqrが減少するように、ニューラル
ネットワークの重みとしきい値の調整量を求めて調整す
る。
【0043】以上、全ての学習パタンの呈示から重みと
しきい値の調整までが1回の学習であり、請求項1,2
で用いるニューラルネットワークには50000回学習
させている。また全ての学習パタン(学習パタン45
(1)から学習パタン45(n))に対する誤差45E
(1)から誤差45E(n)の各項目の全てが−0.0
1以上0.01以下になれば学習を終了している。
【0044】次に図8は学習を行ったスペクトル予測ニ
ューラルネットワーク35、成膜条件指示ニューラルネ
ットワーク36、膜質予測ニューラルネットワーク3
7、スペクトル指示ニューラルネットワーク38を用い
て、6項目の成膜条件(窒素ガス流量、シランガス流
量、反応室圧力、マイクロ波電力、ソレノイドコイル電
流、基板印加交流電力)から6項目の膜質(成膜速度、
面内膜厚分布、膜硬度、屈折率、残留応力、エッチング
速度)を予測する膜質予測システムと、逆に6項目の膜
質から6項目の成膜条件を指示する成膜条件指示システ
ムの動作説明用のフローチャートである。膜質予測シス
テムおよび成膜条件指示システム(なおこれらを一括し
て呼ぶときは膜質予測・成膜条件指示システムという)
は、入力データ受け取り部81、入力データ判定部8
2、入力データ正規化部83、予測種別判定部84、膜
質予測部85、成膜条件指示部86、出力パタン変換部
87、予測結果表示部88から構成されている。
【0045】オペレータは、まず膜質予測か成膜条件指
示かを指定する。その後、入力データ受け取り部81
で、成膜条件データ23(6項目)または膜質データ2
4(6項目)の入力を受け取る。オペレータは、膜質予
測を指定した場合には成膜条件データ23を、成膜条件
指示を指定した場合には膜質データ24を入力する。入
力データ判定部82では、入力した成膜条件データ23
または膜質データ24の各項目が本システムの有効な範
囲内であるか否かを判定する。すなわち、入力した各項
目が有効範囲内にあれば次の入力データ正規化部83に
進み、1項目でも有効範囲外のデータがあれば予測不可
能として本システムを終了する。
【0046】入力データ正規化部83では、入力した成
膜条件データ23または膜質データ24を正規化方法3
1と同じ方法で正規化する。予測種別判定部84では、
本システム開始時のオペレータによる膜質予測か成膜条
件指示かの指定に従って、使用するネットワークを選択
する。すなわち、膜質予測の場合には膜質予測部85に
進み、成膜条件指示の場合には成膜条件指示部86に進
む。
【0047】膜質予測部85では、入力データ正規化部
83で作成した入力パタン45Aをスペクトル予測ニュ
ーラルネットワーク35に入力する。そして、スペクト
ル予測ニューラルネットワーク35から得られた出力パ
タンを続いて膜質予測ニューラルネットワーク37に入
力し、出力パタン45Oを得る。また、成膜条件指示部
88では、入力データ正規化部83で作成した入力パタ
ン45Aをスペクトル指示ニューラルネットワーク38
に入力する。そして、スペクトル指示ニューラルネット
ワーク38から得られた出力パタンを続いて成膜条件指
示ニューラルネットワーク36に入力し出力パタン45
Oを得る。
【0048】出力パタン変換部87では、出力パタンに
対して正規化方法31とは逆の変換を行い、膜質予測で
あれば予測膜質の、成膜条件指示であれば予測成膜条件
の夫々の絶対値を求める。予測結果表示部88では、出
力パタン変換部87で求めた予測膜質又は指示成膜条件
をオペレータに指示し、本システムを終了する。
【0049】次に、図8で説明した膜質予測・成膜条件
指示システムを、同一反応室構造,同一成膜原理の他の
半導体製造装置(装置Bと記述する、また以前の装置を
装置Aと記述する)への適用方法を図9を用いて説明す
る。この場合、まず装置Bにおいて、複数組の成膜条件
に対するプラズマ発光スペクトルを測定し、成膜条件と
プラズマ発光スペクトルの関係を学習した装置B用のス
ペクトル予測ニューラルネットワーク35’と成膜条件
指示ニューラルネットワーク36’のみを作成する。そ
して、この作成したニューラルネットワーク35’およ
び36’と図8における装置A用のスペクトル予測ネッ
トワーク35および成膜条件指示ニューラルネットワー
ク36とを夫々入れ替える。その結果、図9に示すフロ
ーチャートは装置B用の膜質予測・成膜条件指示システ
ムの動作を表わすものとなる。
【0050】
【発明の効果】本発明では、成膜条件とプラズマ発光ス
ペクトルの関係を学習したニューラルネットワークと、
プラズマ発光スペクトルと膜質の関係を学習したニュー
ラルネットワークの2種類を作成し、両者を直列に結合
することにより膜質予測や成膜条件指示を行う方法を用
いている。
【0051】ここでプラズマ発光スペクトル測定は、各
種膜質の評価に比べ短時間に行え、かつ自動的に行える
ため、ニューラルネットワークに成膜条件とプラズマ発
光スペクトルとの関係を学習させることは比較的容易で
あるが、プラズマ発光スペクトルと膜質との関係を学習
させることは時間や費用がかかる。他方、成膜条件とプ
ラズマ発光スペクトルとの関係、従って前者のニューラ
ルネットワークは、同一反応室構造、同一成膜原理の半
導体製造装置であっても半導体製造装置のバラツキに依
存するが、プラズマ発光スペクトルと膜質との関係、従
って後者のニューラルネットワークは半導体製造装置の
バラツキに依存しない。従って本発明にれば予め後者の
ニューラルネットワークを作成して置けば、新たに同一
反応室構造,同一成膜原理の半導体製造装置を製作した
場合、この新装置についての前者のニューラルネットワ
ークを作成して後者のニューラルネットワークと組合せ
れば、この新たな半導体製造装置について膜質予測や成
膜条件指示を行うことができ、新たな半導体製造装置を
用いて膜質予測や成膜条件指示をさせるための成膜、膜
評価を行う必要が無くなる。即ち、請求項1に関わる発
明によれば、低コスト、短期間で任意の成膜条件に対す
る膜質を予測するシステムを作成することができ、また
請求項2に関わる発明によれば、低コスト、短期間で欲
しい膜質が得られる成膜条件を指示するシステムを作成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのシステム構成図
【図2】同じくプロセスデータの構成図
【図3】同じくプロセスデータからニューラルネットワ
ークに学習させる学習パタン作成の流れ図
【図4】同じくネットワークデータの構成図
【図5】請求項1に関わる発明の実施例としての膜質予
測システムで用いるニューラルネットワークの構成図
【図6】請求項2に関わる発明の実施例としての成膜条
件指示システムで用いるニューラルネットワークの構成
【図7】本発明の実施例としてのニューラルネットワー
クの学習の流れ図
【図8】同じく膜質予測・成膜条件指示システムの動作
説明用のフローチャート
【図9】同じく同一反応室構造,同一成膜原理の他の半
導体製造装置における膜質予測・成膜条件指示システム
の動作説明用のフローチャート
【符号の説明】
1 コンピュータ 1A 膜質予測・成膜条件指示手段 2 キーボード 3 CRT 4 補助記憶装置 4A プロセスデータ 4B ネットワークデータ 5 ニューラルネットワークボード 6 半導体製造装置制御手段 7 半導体製造装置 21(21(1)〜21(n)) 通し番号 22 基板番号 23(23A〜23G) 成膜条件データ 23A 窒素ガス流量 23B シランガス流量 23C 反応室圧力 23D マイクロ波電力 23E ソレノイドコイル電流 23F 成膜時間 23G 基板印加交流電力 24(24A〜24F) 膜質データ 24A 成膜速度 24B 面内膜厚分布 24C 膜硬度 24D 屈折率 24E 残留応力 24F エッチング速度 25(25A〜25F) スペクトルデータ 25A 波長1光強度 25B 波長2光強度 25C 波長3光強度 25D 波長4光強度 25E 波長5光強度 25F 波長6光強度 31 正規化方法 32 正規化後成膜条件データ 33 正規化後スペクトルデータ 34 正規化後膜質データ 35 スペクトル予測ニューラルネットワーク 35’ スペクトル予測ニューラルネットワーク 36 成膜条件指示ニューラルネットワーク 36’ 成膜条件指示ニューラルネットワーク 37 膜質予測ニューラルネットワーク 38 スペクトル指示ニューラルネットワーク 41 ネットワークファイル 42 ネットワーク構造 43 しきい値 44 重み 45 学習パタン 45A(45A(1)〜45A(n)) 入力パタン 45B(45B(1)〜45B(n)) 教師パタン 45O(1) 出力パタン 45E(1) 誤差 Esqr(1) 誤差2乗和 TEsqr(1) 誤差2乗和総和 52 入力層 52A 窒素ガス流量用入力ニューロン 52B シランガス流量用入力ニューロン 52C 反応室圧力用入力ニューロン 52D マイクロ波電力用入力ニューロン 52E ソレノイドコイル電流用入力ニューロン 52F 基板印加交流電力用入力ニューロン 53 中間層 54 出力層 54A 波長1用出力ニューロン 54B 波長2用出力ニューロン 54C 波長3用出力ニューロン 54D 波長4用出力ニューロン 54E 波長5用出力ニューロン 54F 波長6用出力ニューロン 56 入力層 56A 波長1用入力ニューロン 56B 波長2用入力ニューロン 56C 波長3用入力ニューロン 56D 波長4用入力ニューロン 56E 波長5用入力ニューロン 56F 波長6用入力ニューロン 57 中間層 58 出力層 58A 成膜速度用出力ニューロン 58B 面内膜厚分布用出力ニューロン 58C 膜硬度用出力ニューロン 58D 屈折率用出力ニューロン 58E 残留応力用出力ニューロン 58F エッチング速度用出力ニューロン 62 入力層 62A 成膜速度用入力ニューロン 62B 面内膜厚分布用入力ニューロン 62C 膜硬度用入力ニューロン 62D 屈折率用入力ニューロン 62E 残留応力用入力ニューロン 62F エッチング速度用入力ニューロン 63 中間層 64 出力層 64A 波長1用出力ニューロン 64B 波長2用出力ニューロン 64C 波長3用出力ニューロン 64D 波長4用出力ニューロン 64E 波長5用出力ニューロン 64F 波長6用出力ニューロン 66 入力層 66A 波長1用入力ニューロン 66B 波長2用入力ニューロン 66C 波長3用入力ニューロン 66D 波長4用入力ニューロン 66E 波長5用入力ニューロン 66F 波長6用入力ニューロン 67 中間層 68 出力層 68A 窒素ガス流量用出力ニューロン 68B シランガス流量用出力ニューロン 68C 反応室圧力用出力ニューロン 68D マイクロ波電力用出力ニューロン 68E ソレノイドコイル電流用出力ニューロン 68F 基板印加交流電力用出力ニューロン 72 ニューラルネットワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成膜中のプラズマ発光スペクトルを測定す
    る手段を持ち、成膜用ガスの種類および流量並びにこの
    種類および流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条
    件などを成膜条件として成膜し、その成膜結果が膜の硬
    さ,残留応力,屈折率,エッチング速度,膜厚およびこ
    の膜厚の均一性などからなる膜質データによって評価さ
    れる半導体製造装置において、 前記成膜条件を入力とし前記プラズマ発光スペクトルの
    データを出力とする第1のニューラルネットワークと、 前記プラズマ発光スペクトルのデータを入力とし前記膜
    質データを出力とする第2のニューラルネットワークと
    を備え、 予めこの半導体製造装置について複数組の成膜条件の各
    組に対応する前記プラズマ発光スペクトルを測定し、前
    記組別の成膜条件を入力データ,該成膜条件で測定され
    た前記プラズマ発光スペクトルのデータを教師データと
    して前記第1のニューラルネットワークに学習を行わ
    せ、 同様にこの半導体製造装置と同一の反応室構造,同一の
    成膜原理で成膜を行う半導体製造装置の1つについて複
    数組の成膜条件の各組に対応する前記プラズマ発光スペ
    クトルと膜質とを測定し、この測定結果としての前記組
    別のプラズマ発光スペクトルのデータを入力データ,該
    プラズマ発光スペクトルのデータに対応する前記膜質デ
    ータを教師データとして前記第2のニューラルネットワ
    ークに学習を行わせ、 この学習済の前記第1,第2のニューラルネットワーク
    を直列に連結し、この連結された前記第1のニューラル
    ネットワークにこれから成膜するための前記成膜条件を
    入力することにより、この連結された前記第2のニュー
    ラルネットワークからその成膜条件で成膜した結果の膜
    質データを予測出力させることを特徴とする学習予測機
    能付半導体製造装置。
  2. 【請求項2】成膜中のプラズマ発光スペクトルを測定す
    る手段を持ち、成膜用ガスの種類および流量並びにこの
    種類及び流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条件
    などを成膜条件として成膜し、その成膜結果が膜の硬
    さ,残留応力,屈折率,エッチング速度,膜厚およびこ
    の膜厚の均一性などからなる膜質データによって評価さ
    れる半導体製造装置において、 前記プラズマ発光スペクトルのデータを入力とし前記成
    膜条件を出力とする第1のニューラルネットワークと、 前記膜質データを入力とし前記プラズマ発光スペクトル
    のデータを出力とする第2のニューラルネットワークと
    を備え、 予めこの半導体製造装置について複数組の成膜条件の各
    組に対応する前記プラズマ発光スペクトルを測定し、前
    記組別の成膜条件を教師データ,該成膜条件で測定され
    た前記プラズマ発光スペクトルのデータを入力データと
    して前記第1のニューラルネットワークに学習を行わ
    せ、 同様にこの半導体製造装置と同一の反応室構造,同一の
    成膜原理で成膜を行う半導体製造装置の1つについて複
    数組の成膜条件の各組に対応する前記プラズマ発光スペ
    クトルと膜質とを測定し、この測定結果としての前記組
    別のプラズマ発光スペクトルのデータを教師データ,該
    プラズマ発光スペクトルのデータに対応する前記膜質デ
    ータを入力データとして前記第2のニューラルネットワ
    ークに学習を行わせ、 この学習済の前記第1,第2のニューラルネットワーク
    を直列に連結し、この連結された前記第2のニューラル
    ネットワークに前記膜質データを入力することにより、
    この連結された前記第1のニューラルネットワークから
    該膜質データを得る成膜を行うための前記成膜条件を指
    示出力させることを特徴とする学習指示機能付半導体製
    造装置。
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