JPH05190458A - 学習予測・指示機能付半導体製造装置 - Google Patents

学習予測・指示機能付半導体製造装置

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JPH05190458A
JPH05190458A JP8010192A JP8010192A JPH05190458A JP H05190458 A JPH05190458 A JP H05190458A JP 8010192 A JP8010192 A JP 8010192A JP 8010192 A JP8010192 A JP 8010192A JP H05190458 A JPH05190458 A JP H05190458A
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film
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neural network
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JP8010192A
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Tatsuya Furui
達也 古井
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ECRプラズマCVD法で成膜する半導体製造
装置等ではガスの種類,流量等の成膜パラメータ(成膜
条件)とこれによる成膜結果を評価した屈折率,残留応
力等の膜質データとの相関関係が明確でなく、目的とす
る膜を得る成膜条件の決定のため経験と勘による試行錯
誤が繰返されていることを改善する。 【構成】最適成膜条件検索指示手段1Bは、過去の成膜
結果における成膜パラメータと膜質データとを学習し
て、入力した新たな成膜パラメータから予測される膜質
データを出力する膜質予測システム用ニューラルネット
ワーク51−2へ各種の成膜パラメータの組合せを入力
して、これに対応する各種の膜質データを予測出力さ
せ、この出力膜質データのうち、要求膜質データに最も
近い膜質データに対応する入力成膜パラメータ(最適成
膜条件)を検索し指示出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCVD(化学気相成長)
法を用いて成膜を行う半導体製造装置であって、学習に
より膜質データの予測や成膜パラメータの指示を行う機
能を備えた学習予測・指示機能付半導体製造装置に関す
る。なお以下各図において同一の符号は同一もしくは相
当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】シリコン系半導体デバイスの作成方法と
してCVD(化学気相成長)法がある。これは、シリコ
ン基板(以下ウェハという)を真空雰囲気中に置き、そ
の表面に材料ガスを流し込み、ウェハ表面上での化学反
応により膜を成長させていく方法である。この時に、熱
・プラズマ・光(レーザ)等のエネルギを利用して化学
反応を促進させる方法が何種類もある。これらのCVD
により生成した膜には、屈折率・応力・成膜速度・エッ
チング速度等の評価項目があり、これらの評価項目をす
べて満たして初めて製品の成膜に使用できるようにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各CVDにお
ける成膜プロセスの反応過程(原理)は充分に解析され
ておらず、多くの成膜パラメータ(つまりガス組成・ガ
ス流量・圧力・プラズマCVDの例ではプラズマ制御パ
ラメータなどの成膜条件項目)と多くの評価項目との相
関関係は判っていない。そのため、目的とする膜を生成
する条件(成膜パラメータ)を捜すことは容易ではな
く、経験と勘により試行錯誤を繰り返して、1つの成膜
プロセスを完成するのに多大な時間をかけているのが実
情である。
【0004】そこで本発明は上記の成膜パラメータと膜
質との相関関係がハッキリしていない成膜プロセスを、
人間の脳を工学的にモデル化したニューラルネットワー
クに学習させることにより、試行錯誤せずにプロセス最
適化を導き、プロセス完成時間を大幅に短縮することが
できる学習予測・指示機能付半導体製造装置を提供する
ことを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、成膜用ガスの種類および流量並びにこの種類およ
び流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条件などの
条件項目を成膜パラメータ(22など)として成膜し、
その成膜結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エッチン
グ速度,膜厚およびこの膜厚の均一性などの評価項目か
らなる膜質データ(23など)によって評価される半導
体製造装置において、請求項1の半導体装置は前記成膜
パラメータを入力とし前記膜質データを出力とする1又
は複数のニューラルネットワーク(51−2など)を備
え、(成膜条件指示・膜質予測手段1Aなどを介し)予
め、過去の成膜結果についての前記成膜パラメータを入
力データ(45Bなど)、その時の前記膜質データを教
師データ(45Cなど)として前記ニューラルネットワ
ークに学習を行わせ、この学習済の前記ニューラルネッ
トワークにこれから成膜するための前記成膜パラメータ
を入力することにより、このニューラルネットワークか
らその成膜パラメータで成膜した結果の膜質データを予
測出力させるようにする。
【0006】また請求項2の半導体製造装置は前記膜質
データを入力とし、前記成膜パラメータを出力とする1
つまたは複数のニューラルネットワーク(51−1な
ど)を備え、(成膜条件指示・膜質予測手段1Aなどを
介し)予め、過去の成膜結果についての前記膜質データ
を入力データ(45Bなど)、その時の成膜パラメータ
を教師データ(45Cなど)として前記ニューラルネッ
トワークに学習を行わせ、この学習済の前記ニューラル
ネットワークに必要な前記膜質データを入力することに
より、このニューラルネットワークからこの膜質データ
を得る成膜を行うための前記成膜パラメータを指示出力
させるようにする。
【0007】また請求項3の半導体装置は前記成膜パラ
メータを入力とし前記膜質データを出力とする1又は複
数のニューラルネットワーク(51−2など)を備え、
予め、過去の成膜結果についての前記成膜パラメータを
入力データ(45Bなど)、その時の前記膜質データを
教師データ(45Cなど)として前記ニューラルネット
ワークに学習を行わせ、(最適成膜条件検索指示手段1
Bなどを介し)この学習済の前記ニューラルネットワー
クにこれから成膜するための各種の前記成膜パラメータ
を入力することにより、このニューラルネットワークか
らこの夫々の成膜パラメータで成膜した結果の各種の膜
質データを予測出力させ、この予測出力された膜質デー
タのうち要求膜質データに最も近い膜質データに対応す
る前記成膜パラメータ(最適成膜パラメータ45BMな
ど)を検索し指示出力させるようにする。
【0008】
【作用】半導体製造装置を制御するコンピュータにおい
て、成膜パラメータとその成膜結果を評価したデータと
を格納する手段を設け、またこのコンピュータあるいは
それに接続可能な別の補助コンピュータまたは上記コン
ピュータで格納したデータを読み取れる別のコンピュー
タ上にニューラルネットワークを持たせ、格納している
成膜パラメータと膜質データとをそのニューラルネット
ワークに入力するために0以上1以下の値に正規化する
手段、この正規化したデータをニューラルネットワーク
に学習させる手段、ニューラルネットワークからの出力
を人間が理解できる絶対値に変換する手段、更には、オ
ペレータ(ユーザ)とニューラルネットワークとの会話
をするためのデータ入力と表示機能をコンピュータに持
たせることによって、半導体製造装置を制御するのに必
要な成膜パラメータの入力に対して、実際に成膜せずに
膜質を予測出力することを可能とする(請求項1)。
【0009】また、逆にユーザが欲する膜質の入力に対
して、その膜質を実現するための成膜パラメータを指示
出力することを可能とする(請求項2)。また各種の成
膜パラメータの入力によってこれに夫々対応する各種の
予測膜質を出力させ、この予測膜質のうちユーザが欲す
る膜質に最も近い膜質に対応する成膜パラメータを検索
し指示出力することを可能とする(請求項3)。
【0010】
【実施例】まず、図1ないし図9を参照して請求項1お
よび請求項2に関わる発明の実施例を説明する。図1は
本発明の一実施例としてのニューラルネットワークを用
いた成膜パラメータ指示システム及び膜質予測システム
を備えてなるECRプラズマCVD方式の半導体製造装
置のシステム構成図である(なおECRは電子サイクロ
トロン共鳴、CVDは化学的気相成長法の略記であ
る)。
【0011】図1において、1は成膜パラメータ指示シ
ステム及び膜質予測システムを実行するコンピュータで
あり、このコンピュータ1にはキーボード2,CRT
3,補助記憶装置4,半導体製造装置7が接続されてい
る。補助記憶装置4内には過去の成膜結果を記録した成
膜データ4Aと、成膜データ4Aを学習させたニューラ
ルネットワークの各種データを記録したネットワークデ
ータ4Bとが格納されている。
【0012】また、コンピュータ1内にはニューラルネ
ットワークの学習及び認識を高速に行うためのハードウ
ェアとしてのニューラルネットワークボード5が組み込
まれている。またコンピュータ1内の成膜条件指示・膜
質予測手段1Aおよび半導体製造装置制御手段6はこの
コンピュータ1の機能の一部を分担すると見做したとき
の主要な部分機能部(ソフトウェア)である。
【0013】ここで成膜条件指示・膜質予測手段1A
は、成膜データ4Aを学習させたニューラルネットワー
クを用いてなる成膜パラメータ指示システムを介しオペ
レータにより入力された膜質データに対してこれを実現
するための適切な成膜パラメータデータを出力し、また
同じく膜質予測システムを介しオペレータにより入力さ
れた成膜パラメータによって実現し得ると予測される膜
質データを出力する。
【0014】また半導体製造装置制御手段6は前記のよ
うに出力された成膜パラメータデータ等を用いて半導体
製造装置7を制御し成膜を実行する。図2はECRプラ
ズマCVD装置におけるシリコン窒化膜(SiN膜)の
成膜データ4Aの構造を示す。図2において、成膜デー
タ4Aはシリコン基板の番号21ごとに、成膜パラメー
タデータ22と膜質データ23との組み合わせからなる
データが過去に成膜した分だけ配列されて構成されてい
る。即ち各成膜データは固有の基板番号21で区別さ
れ、基板番号21により一義的に成膜データが検索でき
るようになっている。
【0015】成膜パラメータデータ22はECRプラズ
マCVD装置の制御可能な ・窒素(N2)ガス流量22A、 ・シラン(SiH4)ガス流量22B、 ・反応室圧力22C、 ・マイクロ波電力22D、 ・ソレノイドコイル電流22E ・成膜時間22F ・基板印加交流電力22G の7項目より構成されている。
【0016】膜質データ23は成膜パラメータデータ2
2の条件で成膜されたシリコン窒化膜の各種膜質評価結
果であり、 ・成膜速度23A ・面内膜厚分布23B ・膜硬度23C ・屈折率23D ・残留応力23E ・エッチング速度23F の6項目より構成されている。
【0017】成膜パラメータ指示システム及び膜質予測
システムでは、過去の成膜結果である成膜データ4Aの
中から選択したデータを一定学習回数だけ学習させたニ
ューラルネットワークを用いているが、ニューラルネッ
トワークに学習させる学習パタン(ここで学習パタンと
はニューラルネットワークの入力側に呈示する入力パタ
ンと出力側に呈示する教師パタンの組み合わせである)
を構成するデータの値は0以上1以下に制限されている
ため、成膜パラメータデータ22と膜質データ23を0
以上1以下に規格化した学習パタンをニューラルネット
ワークに学習させている。
【0018】図3は過去の成膜結果である成膜データ4
Aからニューラルネットワークに学習させる学習パタン
を作成する流れを示す。図3において、成膜パラメータ
指示システムで用いるニューラルネットワーク51−1
の学習パタン45は膜質データ23を規格化方法N23
で規格化した規格化後膜質データY23を入力パタン
に、成膜パラメータデータ22を規格化方法N22で規
格した規格化後成膜パラメータデータY22を教師パタ
ンにしている。
【0019】一方、膜質予測システムで用いるニューラ
ルネットワーク51−2の学習パタン45は規格化後成
膜パラメータデータY22を入力パタンに、規格化後膜
質データY23を教師パタンにしている。ここで、膜質
データ用規格化方法N23では膜質データ23の各項目
(23Aから23F)に対して各々異なる方法で各項目
の取り得る最小値を0に、最大値を1に規格化した規格
化後膜質データY23を作成する。例えば学習させる屈
折率23Dが1以上3以下の範囲にあれば、屈折率に対
しては膜質データ用規格化方法N23では1を引いて2
で割るといった規格化を行う。
【0020】また成膜パラメータ用規格化方法N22で
は成膜パラメータデータ22の各項目(22Aから22
G)に対して各々異なる方法で各項目の取り得る最小値
を0に、最大値を1に規格化した規格化後成膜パラメー
タデータY22を作成する。次に、図3に示す流れで作
成した学習パタンをニューラルネットワークに学習させ
る。この学習では、全ての学習パタンにおいて入力パタ
ンに対するニューラルネットワークの出力と教師パタン
との差(誤差という)ができる限り小さくなるように、
しきい値や重みを調整する。
【0021】ここでしきい値とはニューラルネットワー
クを構成する各ニューロンの入出力特性を表すパラメー
タであり、重みとはニューロン間の結合の強さを表すパ
ラメータである。ニューラルネットワークの学習はその
出力と教師パタンとの差がある基準値以下になるか、あ
るいは一定学習回数だけ行う。学習によって得られたし
きい値や重みは学習したニューラルネットワーク毎にネ
ットワークファイル41としてネットワークデータ4B
内に記録しておく。
【0022】図4はネットワークファイル41の構造を
示す。図4において、ネットワークファイル41はニュ
ーラルネットワークの構造を示す層数及び各層のニュー
ロン数を定義したネットワーク構造42、学習によって
得られたしきい値43、重み44、学習に用いた複数の
学習パタン45で構成されている。学習パタン45は基
板番号21,入力パタン45B,教師パタン45Cで構
成されている。基板番号21は成膜データ4Aの基板番
号と共通になっており、成膜データ4Aのうち、どのデ
ータをニューラルネットワークに学習させたか分かるよ
うになっている。
【0023】入力パタン45Bは成膜パラメータ指示シ
ステムで用いるニューラルネットワーク51−1では規
格化後膜質データY23となり、膜質予測システムで用
いるニューラルネットワーク51−2では規格化後成膜
パラメータデータY22となる。また、教師パタン45
Cは成膜パラメータ指示システムで用いるニューラルネ
ットワーク51−1では規格化後成膜パラメータデータ
Y22となり、膜質予測システムで用いるニューラルネ
ットワーク51−2では規格化後膜質データY23とな
る。
【0024】次に請求項1に関わる発明の具体的実施例
を以下に説明する。図5は図2で述べた成膜パラメータ
データ22中の膜質を決定する主要な条件項目である窒
素ガス流量22A,シランガス流量22B,基板印加交
流電力22Gから、同じく図2で述べた膜質データ23
中の主要な膜質評価項目である屈折率23D,残留応力
23E,エッチング速度23Fを予測する膜質予測シス
テムで用いるニューラルネットワークの構成及びニュー
ラルネットワークに呈示する学習パタンの作成の流れを
示す。
【0025】図5において膜質予測システム用ニューラ
ルネットワーク51−2の構造は入力層52,中間層5
3,出力層54の3層構造であり、この各層52,5
3,54のニューロンはそれぞれ3個,8個,3個であ
る。本発明におけるECRプラズマCVD装置には、図
2で述べたように7項目の制御可能な成膜パラメータが
あり、この場合、ニューラルネットワーク51−2に学
習させるデータには成膜データ4Aから窒素ガス流量2
2A,シランガス流量22B,基板印加交流電力22G
以外の成膜パラメータデータが夫々全て同一である成膜
データ4Aを取り出して作成した成膜データファイル4
AFを用いる。
【0026】即ちこの例における成膜データファイル4
AFは、成膜パラメータデータである窒素ガス流量22
A,シランガス流量22B,基板印加交流電力22G
と、これに対応する膜質データである屈折率23D,残
留応力23E,エッチング速度23Fとからなる成膜デ
ータ4A(1組分)が複数(n)組集まったものとして
構成される。
【0027】ここで、成膜データファイル4AF内に窒
素ガス流量22A,シランガス流量22B,基板印加交
流電力22Cが夫々全て同一値である成膜データ4Aが
存在すれば、その中から1件のみを選択して学習パタン
にする(何となれば同一の入力パタンに対して、複数の
異なる教師パタンを学習させることはできないからであ
る)。
【0028】次にこの成膜データファイル4AF中の3
項目の成膜パラメータデータおよび3項目の膜質データ
を夫々規格化方法Nで規格化して作成した学習パタン4
5をニューラルネットワーク51−2に学習させる。学
習パタン45は入力パタン45Bとなる窒素ガス流量Y
22A,シランガス流量Y22B,基板印加交流電力Y
22Gと、教師パタン45Cとなる屈折率Y23D,残
留応力Y23E,エッチング速度Y23Fで構成され
る。
【0029】規格化は窒素ガス流量22A,シランガス
流量22B,基板印加交流電力22G,屈折率23D,
残留応力23E,エッチング速度23Fに対してそれぞ
れ規格化方法NとしてのN2A,N2B,N2G,N3
D,N3E,N3Fを用いる。この規格化方法N2A,
N2B,N2G,N3D,N3E,N3Fはそれぞれ Y22A=fN2A (22A)(規格化方法N2A) Y22B=fN2B (22B)(規格化方法N2B) Y22G=fN2G (22G)(規格化方法N2G) Y23D=fN3D (23D)(規格化方法N3D) Y23E=fN3E (23E)(規格化方法N3E) Y23F=fN3F (23F)(規格化方法N3F) で表すことができ、ここでfN2A 〜fN3F は夫々入力値
の最小値から最大値までの値を0から1までの値に変換
して出力する所定の関数である。
【0030】即ち関数fN2A ,fN2B ,fN2G
N3D ,fN3E ,fN3F はそれぞれ成膜データファイル
4AFに記録されている窒素ガス流量22A,シランガ
ス流量22B,基板印加交流電力22G,屈折率23
D,残留応力23E,エッチング速度23Fの値を入力
のうえ、それぞれ変換値Y22A,Y22B,Y22
G,Y23D,Y23E,Y23Fを出力する。この値
はそれぞれニューラルネットワーク51−2に提示する
窒素ガス流量,シランガス流量,基板印加交流電力,屈
折率,残留応力,エッチング速度の値である。
【0031】ニューラルネットワーク51−2には、入
力パタンデータY22A,Y22B,Y22Gをそれぞ
れ入力ニューロン52A,52B,52Cに呈示し、教
師パタンY23D,Y23E,Y23Fをそれぞれ出力
ニューロン54A,54B,54Cに呈示して学習させ
る。学習を行うことにより、膜質予測システム用ニュー
ラルネットワーク51−2は入力ニューロン52A,5
2B,52Cにそれぞれ規格化方法N2A,N2B,N
2Gで規格化した窒素ガス流量Y22A,シランガス流
量Y22B,基板印加交流電力Y22Gを入力すれば、
出力ニューロン54A,54B,54Cからそれぞれ予
測される屈折率,残留応力,エッチング速度の規格化さ
れた値(後述のO23D,O23E,O23F)を出力
するようになる。
【0032】次に、膜質予測システムに用いるニューラ
ルネットワーク51−2の学習の流れを図6を用いて説
明する。ニューラルネットワーク51−2の学習には、
図5で述べた成膜データファイル4AFの複数(n)組
の成膜データ、即ち成膜データ4Aのうち学習パタン採
用条件を満たす全て(つまり前記n組)の成膜データを
用いる。
【0033】ニューラルネットワーク51−2には、学
習させるn組の成膜データ4Aを規格化方法N2Aから
N2Fで規格化して作成した複数(n)組の学習パタン
45(学習パタン45(1)から学習パタン45
(n))を学習させる。学習はニューラルネットワーク
51−2の重み44としきい値43に乱数を与えて初期
化してから開始する。そしてまず、入力ニューロン52
A,52B,52Cにそれぞれ学習パタン45(1)の
入力パタン45B(1)としてのY22A(1),Y2
2B(1),Y22G(1)を入力し、出力ニューロン
54A,54B,54Cからそれぞれ出力パタン45O
(1)としてのO23D(1),O23E(1),O2
3F(1)を得る。
【0034】次に、学習パタン45(1)に対するこの
出力パタンO23D(1),O23E(1),O23F
(1)と教師パタン45C(1)としてのY23D
(1),Y23E(1),Y23F(1)から、誤差4
5E(1)としての屈折率誤差E23D(1),残留応
力誤差E23E(1),エッチング速度誤差E23F
(1)を求める。この誤差E23D(1),E23E
(1),E23F(1)はそれぞれ、 E23D(1)=O23D(1)−Y23D(1)…
(学習パタン45(1)に対する屈折率誤差)、 E23E(1)=O23E(1)−Y23E(1)…
(学習パタン45(1)に対する残留応力誤差)、 E23F(1)=O23F(1)−Y23F(1)…
(学習パタン45(1)に対するエッチング速度誤
差)、 で求められる。
【0035】そして、E23D(1),E23E
(1),E23F(1)の2乗和Esqr(1)を下記
のように求める。即ち、 Esqr(1)=E23D(1)2 +E23E(1)2
+E23F(1)2 …(学習パタン45(1)に対する
誤差2乗和)。 このようにして学習パタン45(1)の誤差2乗和Es
qr(1)を求めたら、学習パタン45(2)から学習
パタン45(n)に対しても、夫々の誤差2乗和(Es
qr(2)からEsqr(n))を求める。
【0036】このように学習パタン45(1)から学習
パタン45(n)の誤差2乗和を求めたら、誤差2乗和
の総和TEsqrを下記のように求める。即ち、 TEsqr= j=1Σn Esqr(j) こうして誤差2乗和の総和TEsqrを求めたら、誤差
2乗和の総和TEsqrが減少するように、ニューラル
ネットワーク51−2の重みとしきい値の調整量を求め
て調整する。
【0037】以上、全ての学習パタンの呈示から重みと
しきい値の調整までが1回の学習であり、請求項1で用
いるニューラルネットワーク51−2では50000回
学習させている。また、全ての学習パタン(学習パタン
45(1)から学習パタン45(n))に対する屈折率
誤差(E23D(1)からE23D(n))、残留応力
誤差(E23E(1)からE23E(n))、エッチン
グ速度誤差(E23F(1)からE23F(n))の全
てが0.01以下になれば学習を終了している。
【0038】次に、学習を行った膜質予測システム用ニ
ューラルネットワーク51−2を用いて窒素ガス流量,
シランガス流量,基板印加交流電力から、屈折率,残留
応力,エッチング速度を予測する膜質予測システムを図
7を用いて説明する。このシステムは成膜パラメータデ
ータ22の入力受け取り部61,入力データ判定部6
2,入力パタン規格化部63,認識部64,出力パタン
変換部65,予測膜質値表示部66から構成されてい
る。
【0039】入力受け取り部61では、オペレータより
指示された成膜パラメータデータ22を受け取る。成膜
パラメータデータ27は窒素ガス流量22A,シランガ
ス流量22B,基板印加交流電力22Gで構成されてい
る。入力データ判定部62では、受け取った成膜パラメ
ータデータ22、即ち窒素ガス流量22A,シランガス
流量22B,基板印加交流電力22Gがそれぞれ本シス
テムの有効範囲内であるかを判定する。そしてこの成膜
パラメータデータの各項目が有効範囲内にあれば次の入
力パタン規格化部63に進み、他方、1項目でも範囲外
のパラメータデータがあれば予測不可能として、本シス
テムを終了する。
【0040】入力パタン規格化部63では、受け取った
成膜パラメータデータ22を図5で述べた規格化方法N
2A(窒素ガス流量の規格化),N2B(シランガス流
量の規格化),N2G(基板印加交流電力の規格化)を
用いてニューラルネットワーク51−2の入力パタン4
5Bを作成する。入力パタン45Bは規格化後窒素ガス
流量Y22A,規格化後シランガス流量Y22B,規格
化後基板印加交流電力Y22Gで構成される。
【0041】認識部64では、入力パタン45Bをニュ
ーラルネットワーク51−2に入力し出力パタン45O
を得る。この場合出力パタン45Oは変換前屈折率O2
3D,変換前残留応力O23E,変換前エッチング速度
O23Fで構成される。出力パタン変換部65では、変
換前屈折率O23D,変換前残留応力O23E,変換前
エッチング速度O23Fのそれぞれに対して変換方法6
5D,65E,65Fを用いて予測膜質値Q23を求め
る。予測膜質値Q23は予測屈折率Q23D,予測残留
応力Q23E,予測エッチング速度Q23Fで構成され
る。
【0042】変換方法65D,65E,65Fはそれぞ
れ前述の規格化方法N3D(屈折率の規格化),N3E
(残留応力の規格化),N3F(エッチング速度の規格
化)とは逆の変換であり、 Q23D=f-1 N3D (O23D)(変換方法65D) Q23E=f-1 N3E (O23E)(変換方法65E) Q23F=f-1 N3F (O23F)(変換方法65F) となる。
【0043】即ち逆変換の関数f-1 N3D,-1 N3E,-1
N3F はそれぞれこのニューラルネットワーク51−2の
出力値としてのそれぞれ変換前屈折率O23D, 変換前
残留応力O23E, 変換前エッチング速度O23Fを入
力のうえ、逆変換値としての予測屈折率Q23D,予測
残留応力Q23E,予測エッチング速度Q23Fを出力
する。
【0044】予測膜質値表示部66では、この予測膜質
値Q23である屈折率Q23D, 残留応力Q23E,エ
ッチング速度Q23Fを表示し、本システムを終了す
る。次に、請求項2に関わる発明の具体的実施例を以下
に説明する。図8は、主要な膜質評価項目である屈折率
23D,残留応力23E,エッチング速度23Fから、
膜質を決定する主要な成膜パラメータである窒素ガス流
量22A,シランガス流量22B,基板印加交流電力2
2Gを指示する成膜パラメータ指示システムで用いるニ
ューラルネットワーク51−1の構成及びニューラルネ
ットワークに呈示する学習パタンの作成の流れを示す。
【0045】図8においては図5と同じ成膜データファ
イル4AF,規格化方法56,学習パターンを用いる。
そしてニューラルネットワーク51−1の構成もハード
的には図5と全て同様で図5との相異は入力層52の入
力ニューロン52A,52B,52Cに入力パターン4
5Bとして、夫々規格化後の屈折率Y23D,残留応力
Y23E,エッチング速度Y23Fを呈示し、また出力
層54の出力ニューロン54A,54B,54Cに教師
パターン45Cとして夫々規格化後の窒素ガス流量Y2
2A,シランガス流量Y22B,基板印加交流電力Y2
2Gを呈示して学習を行わせる点である。
【0046】以後の学習の手順も図6の場合と同様であ
り、この学習を行うことによりニューラルネットワーク
51−1は、入力ニューロン52A,52B,52Cに
それぞれ規格化方法N3D,N3E,N3Fで規格化し
た屈折率Y23D,残留応力Y23E,エッチング速度
Y23Fを入力すれば、出力ニューロン54A,54
B,54Cからそれぞれ予測される窒素ガス流量,シラ
ンガス流量,基板印加交流電力の規格化された値(後述
のO22A,O22B,O22G)を出力するようにな
る。
【0047】次に、学習を行ったニューラルネットワー
ク51−1を用いて要求される屈折率,残留応力,エッ
チング速度から適切な窒素ガス流量,シランガス流量,
基板印加交流電力を指示する成膜パラメータ指示システ
ムを図9を用いて説明する。このシステムは要求膜質デ
ータ入力受け取り部81,入力データ判定部82,入力
パタン規格化部83,認識部84,出力パタン変換部8
5,成膜パラメータ表示部86から構成されている。
【0048】入力受け取り部81では、オペレータより
指示された膜質データ23を受け取る。膜質データ23
は屈折率23D,残留応力23E,エッチング速度23
Fで構成されている。入力データ判定部82では、受け
取った膜質データ23の各項目が本システムの有効な範
囲内であるかを判定する。すなわち、入力された屈折率
23D,残留応力23E,エッチング速度23Fがそれ
ぞれ有効範囲内にあれば次の入力パタン規格化部83に
進み、1項目でも範囲外のデータがあれば予測不可能と
して、本システムを終了する。
【0049】入力パタン規格化部83では、受け取った
膜質データ87を規格化方法N3D(屈折率の規格
化),N3E(残留応力の規格化),N3F(エッチン
グ速度の規格化)を用いてニューラルネットワーク51
−1の入力パタン45Bを作成する。入力パタン45B
は規格化後屈折率Y23D,規格化後残留応力Y23
E,規格化後エッチング速度Y23Fで構成される。
【0050】認識部84では、入力パタン45Bをニュ
ーラルネットワーク51−1に入力し出力パタン45O
を得る。ここでは出力パタン45Oは変換前窒素ガス流
量O22A,変換前シランガス流量O22B,変換前基
板印加交流電力O22Gで構成される。出力パタン変換
部85では、それぞれ変換前窒素ガス流量O22A,変
換前シランガス流量O22B,変換前基板印加交流電力
O22Gに対して変換方法85A,85B,85Gを用
いて予測成膜パラメータ値Q22を求める。予測成膜パ
ラメータ値Q22は予測窒素ガス流量Q22A,予測シ
ランガス流量Q22B,予測基板印加交流電力Q22G
で構成される。
【0051】変換方法85A,85B,85Gはそれぞ
れ規格化方法N2A(窒素ガス流量の規格化),N2B
(シランガス流量の規格化),N2G(基板印加交流電
力の規格化)とは逆の変換であり、 Q22A=f-1 N2A (O22A)(変換方法85A) Q22B=f-1 N2B (O22B)(変換方法85B) Q22G=f-1 N2G (O22G)(変換方法85G) となる。
【0052】成膜パラメータ表示部86では、予測成膜
パラメータ値Q22を構成する窒素ガス流量Q22A,
シランガス流量Q22B, 基板印加交流電力Q22Gを
表示し、本システムを終了する。次に図10,図11を
用いて請求項3に関わる発明の実施例を説明する。図1
0は本発明の実施例としてのシステム構成図で、図1に
対応するものである。同図においてコンピュータ1内の
最適成膜条件検索指示手段1Bは本発明におけるコンピ
ュータ1の主要な部分機能部(ソフトウェア)である。
また本発明ではニューラルネットワークボードには前記
のように学習させた膜質予測システム用のニューラルネ
ットワーク、即ち規格化成膜パラメータデータとしての
窒素ガス流量Y22A,シランガス流量Y22B,基板
印加交流電力Y22Gの入力に基づいて、予測される規
格化膜質データとしての屈折率O23D,残留応力02
3E,エッチング速度O23Fを出力するニューラルネ
ットワーク51−2、が格納されている。
【0053】最適成膜条件検索指示手段1Bはこのニュ
ーラルネットワーク51−2を用い、要求される膜質デ
ータ23としての屈折率,残留応力,エッチング速度か
ら、これを実現する成膜パラメータとしての窒素ガス流
量,シランガス流量,基板印加交流電力を検索によって
求め、指示出力する。図11はこの最適成膜条件検索指
示手段(最適成膜条件検索指示システムともいう)1B
の動作説明用のフローチャートである。次に同図を説明
する。
【0054】この図11は要求膜質データ入力部71,
入力データ判定部72,入力データ規格化部73,成膜
パラメータ検索部74,最適成膜パラメータ算出部7
5,最適成膜パラメータ表示部76から構成されてい
る。ここで要求膜質データ入力部71では、オペレータ
より指示された要求膜質データ23を受け取る。要求膜
質データ23は屈折率23D,残留応力23E,エッチ
ング速度23Fで構成されている。
【0055】入力データ判定部72では、受け取った要
求膜質データ23が本手段の処理範囲内であるか否かを
判定する。入力された屈折率23D,残留応力23E,
エッチング速度23Fの全てが本処理の有効範囲内にあ
れば次の入力データ規格部73に進み、1項目でも範囲
外のデータがあれば予測不可能として、図11の手順を
終了する。
【0056】入力データ規格化部73では、受け取った
要求膜質データ23を規格化方法N3D(屈折率),N
3E(残留応力),N3F(エッチング速度)を用いて
ニューラルネットワーク基準出力パターン45OSを作
成する。ニューラルネットワーク基準出力パターン45
OSは、屈折率基準値Y23DS,残留応力基準値Y2
3ES,エッチング速度基準値Y23FSで構成されて
いる。
【0057】成膜パラメータ検索部74では、ニューラ
ルネットワーク51−2の入力ニューロン52A,52
B,52Cにそれぞれ0.1毎に0.0から1.0まで
変化させた値を入力して、出力パタン45Oを得る。こ
の入力ニューロン52A,52B,52Cへの変化する
入力値は夫々、前記の入力パタン45Bとしての規格化
窒素ガス流量Y22A,同シランガス流量Y22B,同
基板印加交流電力Y22Gの値に相当する。
【0058】このときの出力パタン45Oは、予測屈折
率O23D,予測残留応力O23E,予測エッチング速
度O23Fで構成されている(この場合、ニューラルネ
ットワーク51−2に入力する入力パタン数は11×1
1×11=1331パタンとなる)。この1331個の
入力パタンそれぞれに対応する出力パタン45Oとニュ
ーラルネットワーク基準出力パタン45OSの差の二乗
和Eを下式を用いて求める。そしてこの二乗和Eが最
も小さくなる入力パタン45Bとしての最適成膜パラメ
ータを示す最適入力パタン45BMを選択する。入力パ
タン45Bは窒素ガス流量入力パタンY22A,シラン
ガス流量入力パタンY22B,基板印加交流電力入力パ
タンY22Gで構成される。
【0059】 E=(Y23D−Y23DS)2 +(Y23E−Y23ES)2 +(Y23F −Y23FS)2 ……(式) ここでY23D,Y23E,Y23Fはそれぞれニュー
ラルネットワーク51−2の出力ニューロン54A,5
4B,54Cの出力値であり、Y23DS,Y23E
S,Y23FSはそれぞれ前記した屈折率基準値,残留
応力基準値,エッチング速度基準値である。
【0060】最適成膜パラメータ算出部75では、最適
入力パタン(規格化最適成膜パラメータ)45BMを構
成する夫々規格化された値を持つ最適窒素ガス流量Y2
2AM,最適シランガス流量Y22BM,最適基板印加
交流電力Y22GMに対してそれぞれ前述の変換方法8
5A,85B,85Gを用いて規格化されていない最適
成膜パラメータM22を求める。この最適成膜パラメー
タM22は、最適窒素ガス流量M22A,最適シランガ
ス流量M22B,最適基板印加交流電力M22Gで構成
される。変換方法85A、85B、85Gは前述のよう
にそれぞれ規格化方法N2A(窒素ガス流量),N2B
(シランガス流量),N2G(基板印加交流電力)とは
逆の変換であり、 M22A=f-1 N2A (Y22AM) (変換方法85
A) M22B=f-1 N2B (Y22BM) (変換方法85
B) M22C=f-1 N2G (Y22GM) (変換方法85
G) である。
【0061】最適成膜パラメータ表示部76では、規格
化されていない最適成膜パラメータM22である最適窒
素ガス流量M22A,最適シランガス流量M22B,最
適基板印加交流電力M22GをCRT3に表示し、図1
1の処理を終了する。
【0062】
【発明の効果】成膜用ガスの種類および流量並びにこの
種類および流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条
件などの条件項目を成膜パラメータ22として成膜し、
その成膜結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エッチン
グ速度,膜厚およびこの膜厚の均一性などの評価項目か
らなる膜質データ23によって評価される半導体製造装
置において、請求項1の発明によれば、前記成膜パラメ
ータを入力とし前記膜質データを出力とする1又は複数
のニューラルネットワーク51−2を備え、予め、過去
の成膜結果についての前記成膜パラメータを入力データ
45B、その時の前記膜質データを教師データ45Cと
して前記ニューラルネットワーク51−2に学習を行わ
せ、この学習済の前記ニューラルネットワーク51−2
にこれから成膜するための前記成膜パラメータ22を入
力することにより、このニューラルネットワークからそ
の成膜パラメータで成膜した結果の膜質データ23を予
測出力させるようにしたので、半導体製造装置を用いて
実際に成膜を行わなくとも、任意の成膜パラメータに対
して得られる膜の膜質を予測することができ、また、成
膜パラメータの変更による膜質の変化の様子(膜質の成
膜パラメータ依存性)を推定することができる。その結
果、実際に成膜し、成膜した膜を評価し、膜質を得るこ
とと同等の作業を、コンピュータ上で短時間のうちに実
現できるようになるため、半導体製造装置のプロセス開
発の短縮化、低コスト化が期待できる。また請求項2の
発明によれば、前記膜質データを入力とし、前記成膜パ
ラメータを出力とする1つまたは複数のニューラルネッ
トワーク51−1を備え、予め、過去の成膜結果につい
ての前記膜質データを入力データ45B、その時の成膜
パラメータを教師データ45Cとして前記ニューラルネ
ットワーク51−1に学習を行わせ、この学習済のニュ
ーラルネットワーク51−1に必要な前記膜質データ2
3を入力することにより、このニューラルネットワーク
からこの膜質データを得る成膜を行うための成膜パラメ
ータ22を指示出力させるようにしたので、半導体製造
装置を用いて、各種成膜パラメータを調整して、実際に
成膜を行い、所望の膜質に対する最適な成膜パラメータ
を捜し出すことと同等の作業を、所望の膜質を指示する
ことにより、コンピュータ上で短時間のうちに実現でき
るようになるため、半導体製造装置プロセス開発の短縮
化、低コスト化が期待できる。
【0063】また請求項3の発明によれば成膜パラメー
タを入力とし膜質データを出力とする学習済の1又は複
数のニューラルネットワーク51−2に最適成膜条件検
索指示手段1Bを介しこれから成膜するための各種の前
記成膜パラメータを入力することにより、このニューラ
ルネットワークからこの夫々の成膜パラメータで成膜し
た結果の各種の膜質データを予測出力させ、この予測出
力された膜質データのうち要求膜質データに最も近い膜
質データに対応する前記成膜パラメータとしての最適成
膜パラメータ45BMを検索し指示出力させるようにし
たので、半導体製造装置を用いて、各種成膜パラメータ
を調整して、実際に成膜を行い、所望の膜質に対する最
適な成膜パラメータを捜し出すことと同等の作業を、要
求膜質を指定することにより、コンピュータ上で短時間
のうちに実現できるようになるため、半導体製造装置プ
ロセス開発の短縮化、低コスト化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2に関わる発明の実施例として
のシステム構成図
【図2】同じく成膜データの構成図
【図3】同じく成膜データからニューラルネットワーク
に学習させる学習パターン作成の流れ図
【図4】同じくネットワークファイルの構成図
【図5】膜質予測システムで用いるニューラルネットワ
ークの構成及びニューラルネットワークに呈示する学習
パターン作成の流れを示す図
【図6】膜質予測システムで用いるニューラルネットワ
ークの学習の流れを示す図
【図7】膜質予測システムの動作を示すフローチャート
【図8】成膜パラメータ指示システムで用いるニューラ
ルネットワークの構成及びニューラルネットワークに呈
示する学習パターンの作成の流れを示す図
【図9】成膜パラメータ指示システムの動作を示すフロ
ーチャート
【図10】請求項3に関わる発明の実施例としてのシス
テム構成図
【図11】最適成膜条件検索指示システムの動作を示す
フローチャート
【符号の説明】
1 コンピュータ 1A 成膜条件指示・膜質予測手段 2 キーボード 3 CRT 4 補助記憶装置 4A 成膜データ 4AF 成膜データファイル 4B ネットワークデータ 5 ニューラルネットワークボード 6 半導体製造装置制御手段 7 半導体製造装置 21 基板番号 22(22A〜22G) 成膜パラメータデータ 22A 窒素ガス流量 22B シランガス流量 22C 反応室応力 22D マイクロ波電力 22E ソレノイドコイル電流 22F 成膜時間 22G 基板印加交流電力 Y22(Y22A〜Y22G) 規格化後成膜パラメー
タデータ Y22A 規格化後窒素ガス流量 Y22B 規格化後シランガス流量 Y22G 規格化後基板印加交流電力 Y22AM 規格化された最適窒素ガス流量 Y22BM 規格化された最適シランガス流量 Y22GM 規格化された最適基板印加交流電力 M22 最適成膜パタン M22A 最適窒素ガス流量 M22B 最適シランガス流量 M22G 最適基板印加交流電力 O22A 変換前窒素ガス流量 O22B 変換前シランガス流量 O22G 変換前基板印加交流電力 Q22(Q22A〜Q22G) 予測成膜パラメータ値 Q22A 予測窒素ガス流量 Q22B 予測シランガス流量 Q22G 予測基板印加交流電力 23(23A〜23E) 膜質データ 23A 成膜速度 23B 面内膜厚分布 23C 膜硬度 23D 屈折率 23E 残留応力 23F エッチング速度 Y23(Y23D〜Y23F) 規格化後膜質データ Y23D 規格化後屈折率 Y23E 規格化後残留応力 Y23F 規格化後エッチング速度 Y23DS 屈折率規準値 Y23ES 残留応力規準値 Y23FS エッチング速度規準値 O23D 変換前屈折率 O23E 変換前残留応力 O23F 変換前エッチング速度 Q23(Q23D〜Q23F) 予測膜質値 Q23D 予測屈折率 Q23E 予測残留応力 Q23F 予測エッチング速度 41 ネットワークファイル 42 ネットワーク構造 43 しきい値 44 重み 45 学習パターン 45B(45B(1)〜45B(n)) 入力パターン 45BM 最適入力パタン(規格化最適成膜パラメー
タ) 45C(45C(1)〜45C(n)) 教師パターン 45O(1) 出力パターン 45OS ニューラルネットワーク規準出力パターン 45E(1) 誤差 Esqr(1) 誤差2乗和 TEsqr 誤差2乗和総和 51−1 成膜パラメータ指示システム用ニューラルネ
ットワーク 51−2 膜質予測システム用ニューラルネットワーク 52 入力層 52A 入力ニューロン 52B 入力ニューロン 52C 入力ニューロン 53 中間層 54 出力層 54A 出力ニューロン 54B 出力ニューロン 54C 出力ニューロン N(N22,N23) 規格化方法 N22 成膜パラメータ用規格化方法 N23 膜質データ用規格化方法 N2A 窒素ガス流量用規格化方法 N2B シランガス流量用規格化方法 N2G 基板印加交流電力用規格化方法 N3D 屈折率用規格化方法 N3E 残留応力用規格化方法 N3F エッチング速度用規格化方法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成膜用ガスの種類および流量並びにこの種
    類および流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条件
    などの条件項目を成膜パラメータとして成膜し、その成
    膜結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エッチング速
    度,膜厚およびこの膜厚の均一性などの評価項目からな
    る膜質データによって評価される半導体製造装置におい
    て、 前記成膜パラメータを入力とし前記膜質データを出力と
    する1又は複数のニューラルネットワークを備え、 予め、過去の成膜結果についての前記成膜パラメータを
    入力データ、その時の前記膜質データを教師データとし
    て前記ニューラルネットワークに学習を行わせ、この学
    習済の前記ニューラルネットワークにこれから成膜する
    ための前記成膜パラメータを入力することにより、この
    ニューラルネットワークからその成膜パラメータで成膜
    した結果の膜質データを予測出力させることを特徴とす
    る学習予測機能付半導体製造装置。
  2. 【請求項2】成膜用ガスの種類および流量並びにこの種
    類および流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条件
    などの条件項目を成膜パラメータとして成膜し、その成
    膜結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エッチング速
    度,膜厚およびこの膜厚の均一性などの評価項目からな
    る膜質データによって評価される半導体製造装置におい
    て、 前記膜質データを入力とし、前記成膜パラメータを出力
    とする1つまたは複数のニューラルネットワークを備
    え、 予め、過去の成膜結果についての前記膜質データを入力
    データ、その時の成膜パラメータを教師データとして前
    記ニューラルネットワークに学習を行わせ、この学習済
    の前記ニューラルネットワークに必要な前記膜質データ
    を入力することにより、このニューラルネットワークか
    らこの膜質データを得る成膜を行うための前記成膜パラ
    メータを指示出力させることを特徴とする学習指示機能
    付半導体製造装置。
  3. 【請求項3】成膜用ガスの種類および流量並びにこの種
    類および流量の組合せ,成膜温度,圧力,プラズマ条件
    などの条件項目を成膜パラメータとして成膜し、その成
    膜結果が膜の硬さ,残留応力,屈折率,エッチング速
    度,膜厚およびこの膜厚の均一性などの評価項目からな
    る膜質データによって評価される半導体製造装置におい
    て、 前記成膜パラメータを入力とし前記膜質データを出力と
    する1又は複数のニューラルネットワークを備え、 予め、過去の成膜結果についての前記成膜パラメータを
    入力データ、その時の前記膜質データを教師データとし
    て前記ニューラルネットワークに学習を行わせ、この学
    習済の前記ニューラルネットワークにこれから成膜する
    ための各種の前記成膜パラメータを入力することによ
    り、このニューラルネットワークからこの夫々の成膜で
    成膜した結果の各種の膜質データを予測出力させ、この
    予測出力された膜質データのうち要求膜質データに最も
    近い膜質データに対応する前記成膜パラメータを検索し
    指示出力させることを特徴とする学習指示機能付半導体
    製造装置。
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