JPH0636989B2 - スタツド溶接用部材 - Google Patents
スタツド溶接用部材Info
- Publication number
- JPH0636989B2 JPH0636989B2 JP61108685A JP10868586A JPH0636989B2 JP H0636989 B2 JPH0636989 B2 JP H0636989B2 JP 61108685 A JP61108685 A JP 61108685A JP 10868586 A JP10868586 A JP 10868586A JP H0636989 B2 JPH0636989 B2 JP H0636989B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stud
- welding
- sus
- stud welding
- tip
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は海洋構造物、船舶、化学機械における電装品及
び断熱材等の支持部材のスタツド溶接に用いられるスタ
ツド溶接部材に関する。
び断熱材等の支持部材のスタツド溶接に用いられるスタ
ツド溶接部材に関する。
埋込みボルト等で腐食環境で使用されるものはSUS 304
（18%Cr-8%Ni系）SUS 309（22%Cr-12%Ni）、SUS 310（2
5%Cr-20%Ni）等のオーステナイト系ステンレス鋼製ボル
トが用いられ、母材への溶接には高能率はスタツド溶接
法が適用される。
（18%Cr-8%Ni系）SUS 309（22%Cr-12%Ni）、SUS 310（2
5%Cr-20%Ni）等のオーステナイト系ステンレス鋼製ボル
トが用いられ、母材への溶接には高能率はスタツド溶接
法が適用される。
母材が炭素鋼、低合金鋼の場合SUS 304のボルトをスタ
ツド溶接すると、スタツド溶接部の成分希釈率は接触条
件により変化するが４０〜６０％であるので、溶接部の
金属は、9%Cr-4%Ni程度の組成となりマルテンサイト組
織を示すためビツカース硬さ４００Hv以上となり曲げ延
性が低し、また溶接直後、あるいは水素を吸蔵する雰囲
気での使用中に遅れ割れが発生することがある。
ツド溶接すると、スタツド溶接部の成分希釈率は接触条
件により変化するが４０〜６０％であるので、溶接部の
金属は、9%Cr-4%Ni程度の組成となりマルテンサイト組
織を示すためビツカース硬さ４００Hv以上となり曲げ延
性が低し、また溶接直後、あるいは水素を吸蔵する雰囲
気での使用中に遅れ割れが発生することがある。
これを防止するためには溶接金属部をオーステナイト単
相もしくはオーステナイト＋マルテンサイト相とする必
要がある。
相もしくはオーステナイト＋マルテンサイト相とする必
要がある。
SUS 309、SUS 310のような、Cr,Ni量も多い材質のスタ
ツドを用い、希釈を受けても溶接金属部にマルテンサイ
ト相が生成しにくくする方法もあるが、スタツド材のコ
ストがアツプする。
ツドを用い、希釈を受けても溶接金属部にマルテンサイ
ト相が生成しにくくする方法もあるが、スタツド材のコ
ストがアツプする。
本発明は、従来のスタツドにみられる欠点のないスタツ
ド部材を提供しようとするものである。
ド部材を提供しようとするものである。
本発明は、炭素鋼又は低合金鋼部材とオーステナイト系
ステンレス鋼スタツドを、溶接部の周囲にフェルールを
配設して溶接する際に用いるスタツド溶接用部材におい
て、同スタツドの先端部を高Ｎｉ合金または高Ni−Cr合
金薄板で被着したことを特徴とするスタツド溶接用部材
である。
ステンレス鋼スタツドを、溶接部の周囲にフェルールを
配設して溶接する際に用いるスタツド溶接用部材におい
て、同スタツドの先端部を高Ｎｉ合金または高Ni−Cr合
金薄板で被着したことを特徴とするスタツド溶接用部材
である。
オーステナイト系ステンレス鋼スタツドの先端に配設さ
れた該スタツドより、Cr,Ni量の多い合金のCr,Ni量を調
整することにより、それら合金の溶接金属がマルテンサ
イト組織となることで、スタツド本体の曲げ延性の低
下、水素に起因する低温割れ感受性の増大を防止する。
れた該スタツドより、Cr,Ni量の多い合金のCr,Ni量を調
整することにより、それら合金の溶接金属がマルテンサ
イト組織となることで、スタツド本体の曲げ延性の低
下、水素に起因する低温割れ感受性の増大を防止する。
以下、本発明の一実施態様を第１図によつて詳述する。
第１図において１はスタツド材、２は母材、３はスタツ
ド材１の先端に配設された高ＮｉまたはＣｒ合金、４は
フエルール（シールド材）、５はスタツドホルダー、６
は溶接電源である。
第１図において１はスタツド材、２は母材、３はスタツ
ド材１の先端に配設された高ＮｉまたはＣｒ合金、４は
フエルール（シールド材）、５はスタツドホルダー、６
は溶接電源である。
母材２として第１表に示した化学組成を有するSB49,A38
7Gr22,A387Gr11,EH36,スタツド材１として同じく第１表
に示した化学組成を有するSUS 304，SUS 309を用いて第
２表に示す溶接条件で溶接した場合の試験結果を第３表
に示す。
7Gr22,A387Gr11,EH36,スタツド材１として同じく第１表
に示した化学組成を有するSUS 304，SUS 309を用いて第
２表に示す溶接条件で溶接した場合の試験結果を第３表
に示す。
本発明のスタツド部材としては、上記スタツド材１の先
端に、第１表に示しした化学組成を有するSUS 310及び
インコネルを配設したスタツド部材を用い、その結果を
併せて第３表に示す。なお先端配設材は厚さ0.5mm、高
さ1.5mmのものを用いた。又溶接部の性能試験とした
は、曲げ試験の結果を第３表に示した。
端に、第１表に示しした化学組成を有するSUS 310及び
インコネルを配設したスタツド部材を用い、その結果を
併せて第３表に示す。なお先端配設材は厚さ0.5mm、高
さ1.5mmのものを用いた。又溶接部の性能試験とした
は、曲げ試験の結果を第３表に示した。
これよりSUS 309，SUS 310のような高級スタツド材を用
いずとも、SUS 304スタツドに、SUS 310，インコネル，
Ni等の先端配設材を用いてスタツド溶接すれば良好な溶
接部を得ることができることが判る。
いずとも、SUS 304スタツドに、SUS 310，インコネル，
Ni等の先端配設材を用いてスタツド溶接すれば良好な溶
接部を得ることができることが判る。
〔発明の効果〕 実施例で示したように、溶接金属部がビツカース硬さ３
００Hv以上となると、曲げ試験で不良となつている。本
発明部材のように母材の希釈により低下した溶接金属中
のCr,Ni量を先端配設材により補い、溶接金属のマルテ
ンサイト化を防止した結果ビツカース硬さ２１０〜２４
０で、曲げ延性の良好なスタツド溶接部を得ることがで
きる。また軟化により低温割れ感受性は著しく低くな
る。
００Hv以上となると、曲げ試験で不良となつている。本
発明部材のように母材の希釈により低下した溶接金属中
のCr,Ni量を先端配設材により補い、溶接金属のマルテ
ンサイト化を防止した結果ビツカース硬さ２１０〜２４
０で、曲げ延性の良好なスタツド溶接部を得ることがで
きる。また軟化により低温割れ感受性は著しく低くな
る。
第１図は本発明の一実施態様を説明するための図であ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項１】炭素鋼又は低合金鋼部材とオーステナイト
系ステンレス鋼スタツドを、溶接部の周囲にフエルール
を配設して溶接する際に用いるスタツド溶接用部材にお
いて、同スタツドの先端部を高Ｎｉ合金または高Ni−Cr
合金薄板で被着したことを特徴とするスタツド溶接用部
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61108685A JPH0636989B2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | スタツド溶接用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61108685A JPH0636989B2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | スタツド溶接用部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62267087A JPS62267087A (ja) | 1987-11-19 |
| JPH0636989B2 true JPH0636989B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=14491062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61108685A Expired - Lifetime JPH0636989B2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | スタツド溶接用部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0636989B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2584260B2 (ja) * | 1987-12-04 | 1997-02-26 | 株式会社資生堂 | パーマネントウエーブ用剤 |
| US4959518A (en) * | 1989-05-30 | 1990-09-25 | Westinghouse Electric Corp. | Method of welding stainless steel studs |
| CN106112226B (zh) * | 2016-07-05 | 2018-08-17 | 山东济钢鲍德金属复合板科技有限公司 | 一种提高碳钢螺柱焊焊接不锈钢复合板耐腐蚀性能的方法 |
| CN108044224B (zh) * | 2017-11-23 | 2020-06-16 | 青岛武船重工有限公司 | 奥氏体不锈钢螺柱与铁素体结构钢间的电弧螺柱焊方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5210648B2 (ja) * | 1973-02-15 | 1977-03-25 | ||
| JPS60190472U (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-17 | 日本スタツドウエルデイング株式会社 | 溶接用スタツド |
-
1986
- 1986-05-14 JP JP61108685A patent/JPH0636989B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62267087A (ja) | 1987-11-19 |
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