JPH0636780A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JPH0636780A
JPH0636780A JP4187921A JP18792192A JPH0636780A JP H0636780 A JPH0636780 A JP H0636780A JP 4187921 A JP4187921 A JP 4187921A JP 18792192 A JP18792192 A JP 18792192A JP H0636780 A JPH0636780 A JP H0636780A
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秀和 藤村
Shoji Ito
昌治 伊藤
Shozo Nakamura
昭三 中村
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷増大で電流密度が高くなり、カソードガ
ス流量が飛躍的に増大した時、電池セル面内温度の分布
を均一化して燃料電池性能の低下を防止する。 【構成】 セル内カソードガス流路(6)を、カソード
電極(5)に接する第1流路(17)と、バリヤによっ
てカソード電極から遠い側に形成される第2流路(1
8)とに分割し、第2流路(18)の入口側始点から一
部の路長に亘るカソード電極(5)から第2流路(1
8)への熱伝達率低下手段を設ける。具体的手段として
は、第2流路(18)の電極(5)に近い側に閉塞空間
(24)を設ける。下流領域では第1・第2流路間のガ
ス流通を図る。 【効果】 上流領域での過冷却状態が回避され、下流領
域での冷却効果が大きくなって温度分布の均一化が達成
され、セル電圧向上と最高温度低下による寿命、信頼性
向上を図ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池に係り、特に
溶融炭酸塩型燃料電池の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】サイエンスフォーラム発行の「燃料電池
設計技術」第202頁に記載されているように、大規模
発電電力用燃料電池として使用される溶融炭酸塩型燃料
電池においては、水素燃料が運転温度650℃で有する
エンタルピーは248kJ/molで、理論的最大発電エネ
ルギーに相当するものは197kJ/molである。しかし
電池内に存在する各種抵抗によって通常運転の条件では
その約30%が熱に変換され、電池内発電量とほぼ同量
の熱エネルギーが発生する。大型の燃料電池スタックで
は周辺部からの熱伝導による熱移送寄与率が小さくなる
ので、その発熱の除去方法としてはプロセスガス(アノ
ードおよびカソードガス)循環とスタック内冷却板挿入
による冷却専用熱媒体循環の2方法が考えられる。この
中、カソードガスの循環方式は、可燃性の水素ガスを含
んでおらず、冷却板挿入方式に比べて構造が簡単であっ
て一番優れている。
【0003】カソードガス循環は電池サブシステムに設
けたブロワによって行われるので、スタック構造の設計
としては、多量のカソードガスを流せるカソードガスチ
ャンネルを工夫することになる。ある条件の下ではリサ
イクルガス量とカソード出口ガス量との比を表わすカソ
ードガスリサイクル比が約74%と推算されている。こ
のように溶融炭酸塩型燃料電池においては、電気化学反
応の反応ガスとして用いられる空気と二酸化炭素の混合
気、すなわちカソードガスが同時に冷却媒体として電池
内発生熱の除去用循環ガスとして利用される。したがっ
て、負荷が増加し発生電流が増大する以上に電池発熱量
が増大し、その分だけ必要なカソードガス流量も増える
ことになり、その循環流量確保のための手段が採られる
ことになる。例えば、図2に示すような強度を保持しな
がらカソードガスの流路を確保するよう表裏間のガス流
通孔を有する波形部材を用いた構造が、燃料電池内のカ
ソードガス流路全長に亘って採用されてきた。この場
合、表裏側カソードガス流路の断面積は等しくするのが
普通であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】燃料電池の運転にあた
っては負荷変動があっても常に最適動作温度に電池温度
を保つために、負荷量に見合ったアノードガスとカソー
ドガスを供給するのは勿論のこと、冷却用のカソードガ
ス量をも考慮に入れたプロセスガスの制御が必要にな
る。もし最適動作温度よりも電池温度が低下すると電池
性能が低下して発電効率が低下し、極端な場合は電解質
の溶融温度(炭酸塩では約490℃)以下で電池として
の動作が不可能になる。逆に最適温度よりも高くなり過
ぎると、電池部材が電解質に腐食され易くなったり、電
解質の蒸発速度が早くなって電解質の不足状態に陥った
り、劣化や性能低下を招来することになる。
【0005】従来のプロセスガス冷却方式では、特に高
電流密度での運転時に単位燃料電池を構成するセル面内
の温度分布の不均一が大きくなる。電流密度と電池内の
発生熱量との関係は比例関係ではなく、電流密度が高く
なるにつれて発熱量が飛躍的に増大する。このためカソ
ードガス流量を大幅に増やすことになるが、電池温度に
比べて可成り低温のカソードガスがセル入口から大量に
流入してセルのカソードガス入口付近を過冷却状態に陥
れることになる。この結果その部分のセル温度が許容温
度範囲を逸脱してセル性能を低下させることになる。
【0006】本発明の目的は、負荷が増大して電流密度
が高くなりカソードガスの流量が飛躍的に増大した場合
にもセル面内の温度分布の不均一性を是正し、温度低下
による燃料電池性能低下の防止をする燃料電池冷却構造
の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、セル内に設けられたカソードガス流路を間隙を有
するカソード集電板を含むカソード電極に直接接するこ
とが可能な第1流路と、バリヤによってカソード電極か
ら遠い側に形成される第2流路とに分割し、該第2流路
の入口側始点から一部の路長に亘ってカソード電極と第
2流路との間の熱伝達率を低下させる手段を設ける。
【0008】前記熱伝達率低下手段としては、前記第2
流路の断面積を第1流路のそれより大きく採り、ガス流
れの進行と共に第1流路の第2流路に対する断面積比を
拡大しながら前記第2流路のカソード電極に近い一部の
空間に閉塞された部屋を設ける。さらに効果を高揚する
ためには該閉塞空間を真空にする。この場合、前記熱伝
達率低下手段を設ける範囲外では、第1流路と第2流路
の連絡孔を設けてカソードガスの流通を計る。
【0009】セパレータ内に配された、強度を保持しな
がら前記カソードガスの第1流路と第2流路とを形成す
るための波形部材を備え、第2流路の一部を仕切って前
記閉塞空間を構成する構造のものと、この第2流路部分
に相当する空間全体を前記の閉塞空間部分に当て波形部
材の外側に配されたセパレータ部材の中に開孔を設けて
これを第2流路に当てる構造のものとが採用できる。い
づれの場合にも前記熱伝達率低下手段を設ける範囲外で
は、開孔によって第1流路と第2流路を連絡し、カソー
ドガスの流通を計ってある。
【0010】前記波形部材のカソード電極との接触側表
面はこれを粗くして前記電極との間の熱伝導抵抗を増大
させる構造を採る。また、セパレータ部材中の開孔第2
流路の内面には断熱性部材を介在させる。
【0011】
【作用】プロセスガスとしてのカソードガスを冷却媒体
としても利用するプロセスガス冷却方式の燃料電池にあ
っては、特に負荷が増大して電流密度が高くなるとカソ
ードガス流量を飛躍的に増加させる必要が生ずる。この
時カソードガスを燃料電池セル面に一様分布するよう流
動させると、セルのカソードガス入口付近は、電池温度
に比べて低温のカソードガスの冷却効果のために温度が
低くなり、セル内出口に近ずくにつれて冷却効果が薄れ
て温度が高くなる。カソード電極における電気化学反応
に必要なカソードガスをカソード電極に供給しながら冷
却材としてのカソードガスを減らすためには、カソード
電極に直接接することが可能なカソードガス流路の第1
流路とバリヤによってカソード電極から遠い側に形成さ
れた第2流路とを備え、該第2流路の入口側始点から一
部の路長に亘ってカソード電極と前記第2流路との間の
熱伝達率を低下させる手段を設ける必要がある。勿論カ
ソードガス流路の出口に近い領域では、前記第1流路と
第2流路を開孔によって連絡しガスを流通させることに
よって、従来から採用されて来たのと同程度以上の冷却
効果をもたらす必要がある。
【0012】これを実現する手段として、第1流路の入
口付近のカソードガス流量を反応ガスとして必要な量よ
りは多いが全ガス量の半分以下に絞ってカソード電極の
冷却効果を減じ、第2流路のカソード電極に近い側には
対流による熱拡散を防止するための閉塞空間をカソード
ガス入口側始点から一部の路長に亘って設ける。またこ
の領域では、第1流路、第2流路及び閉塞空間を構成す
る部材を通って、カソード電極から第2流路内のカソー
ドガスへ伝達される熱を極力少なく押える構造を採用す
る。この領域より下流の流路では、前記の閉塞空間は設
けず、第2流路から第1流路およびカソード電極へ向け
た開孔を設けると共に、第1流路断面積を拡大して冷却
効果の増大を図る。この場合、第2流路から隔離された
第1流路のカソードガスは、電気科学反応により酸素と
二酸化炭素とが消費され、体積流量が減少するので流速
が落ち、冷却効果を更に低下させる効果を有している。
また第1流路と第2流路の断面積比をカソードガス流路
の全長に亘って調整することにより熱伝達率の調整を行
うことができる。
【0013】第1流路と第2流路と閉塞空間とを構成す
る具体的構造としては、波形部材を使い、カソード電極
に対して開放されている側を第1流路、反対側を第2流
路とし、第2流路のカソード電極に近い側に閉塞空間を
設けることが可能である。第2流路の熱的隔離をより徹
底する構造として、上記の第2流路部分全体を閉塞空間
にし、その外側セパレータ部材内部に設けた開孔で第2
流路を構成し、その内面に断熱性材料を介在させる構造
の採用も可能である。
【0014】カソード電極から構造部材への熱伝導を極
力小さくするための手段としては、その構造部材のカソ
ード電極の接触面積を減らす工夫が必要で、波形部材の
前記接触側の表面を粗いものにすると効果がある。また
閉塞空間も空気を内在させるよりは真空にした方が断熱
効果が大きくなる。
【0015】
【実施例】本発明による一実施例を図1、2および3に
より説明する。図1および2に示すように電解質板1を
挾んでその外側にそれぞれアノード集電板2とカソード
集電板3を含むアノード電極4とカソード電極5があ
り、これら電極にそれぞれ接してアノードガス流路6と
カソードガス流路7をそれぞれ設けたセパレータ8がそ
の外側にある。参照番号9で図示したセパレータ部材の
外側にはそれぞれカソードガス流路7およびアノードガ
ス流路6が配され、かくて単位燃料電池10が複数個積
層される構造となっている。これらのアノードガス流路
6およびカソードガス流路7は図3に示すアノードガス
入口マニホールド11とアノードガス出口マニホールド
12およびカソードガス入口マニホールド13とカソー
ドガス出口マニホールド14にそれぞれアノードガス導
入溝(図示せず)とアノードガス導出溝(図示せず)お
よびカソードガス導入溝15とカソードガス導出溝16
を介して連絡し、その先はヘッダーを介してそれぞれア
ノードガス供給管(図示せず)、アノードガス排気管
(図示せず)およびカソードガス供給管(図示せず)、
カソードガス排気管(図示せず)に接続されている。ア
ノードガス流路6とカソードガス流路7とは構造上90
°位相がづれている。カソードガス流路7をカソード電
極5に直接接することが可能な第1流路17とバリヤに
よってカソード電極5から遠い側に形成される第2流路
18とに分け、カソード電極5と第2流路18との間で
の熱伝達率低下手段の設置範囲A部と、その下流に位置
するB部とではカソードガス流路の構造を別のものとし
てある。A部相当の構造が図1であり、B部相当の構造
が図2である。
【0016】本実施例においては、強度を保持しながら
カソードガス流路を形成するために波形部材19を使用
している。図1に示すものでは反応ガスを通すための第
1流路17とカソード電極5からカソードガスを隔離し
て流すための第2流路18の断面積は第1流路17のほ
うがより小さくなっている。図2に示すものでは、図1
の第1流路17および第2流路18に繋がる第1流路1
7および第2流路18は両流路のガスを流通させるため
の開孔20によって連絡されており、断面積もほぼ等し
くしてある。さらに第2流路18に存在するガスが直接
カソード電極5に接触できるようにするための開孔21
も設けられている。
【0017】通常の運転時のカソード電極5の温度は流
入するカソードガス22の温度に比べて非常に高い。負
荷が増大して電池内発熱量が飛躍的に増加すると、それ
に応じて冷却媒体としてのカソードガス22の流量を増
加させる必要がある。しかし流入カソードガス全部を冷
却用に使用すると、セル内入口付近A部の冷却効果が過
大になり、B部との温度差が大きくなる。この結果入口
部ではカソード電極5の許容温度範囲より低温に、出口
部では許容範囲ぎりぎりの高温になって仕舞い易い。こ
の温度差を小さくして許容範囲に納めるために、A部の
第2流路18のガスをカソード電極5から隔離して冷却
作用を弱め、しかも第1流路17の断面積を小さくして
反応用ガスによる冷却効果を下げるようにする。これに
よって電気化学反応で酸素と二酸化炭素が消費されて体
積が減り、その結果流速が減少する効果が加わって温度
低下の低減が可能になる。B部では従来から実施されて
いるのと同様に第1流路17と第2流路18の断面積を
ほぼ同じにして両者間の開孔20を通してのガスの流通
を行わせる。さらにカソード電極5との接触部開孔21
を通る第2流路18からのガスを直接カソード電極5に
接触させるようにして冷却を促進させる。
【0018】ここでA部におけるカソード電極5から第
2流路18内ガスへの熱伝導削減のために、波形部材1
9のカソード電極5との接触側表面23を粗くする。し
かしこれだけでは、A部の断熱効果が不充分かも知れな
い。
【0019】第2の実施例について図4を用いて説明す
る。図3のA部の構造を図1より断熱性の優れたものに
するもので、B部には図2の構造を採用する。図1の第
2流路18の中のカソード電極5に近い部分に閉塞空間
24を設ける。その他は図1と同一構造である。この閉
塞空間は勿論図3のA部の入口端と下流端の境界部2
5、26において端蓋を以って他の空間から遮断され
る。
【0020】この閉塞空間を設けることによって、波形
部材19のカソード電極5との接触部分を貫通する、直
接第2流路18内ガスへの熱伝達は殆んどなくなる。こ
の貫通熱伝達を完全に遮断するためには、閉塞空間内を
真空に保つことが必要になる。また第2の実施例の構造
でも波形部材19を通る熱伝導によって、第2流路18
内ガスへの熱伝達は行われる。この場合にも第1の実施
例同様波形部材19のカソード電極5との接触側表面2
3を粗くすることは効果がある。この構造では、第1流
路17と第2流路18の断面積比をカソードガス流路全
長に亘って調整することにより熱伝達率の調整を行うこ
とができる。しかしこの構造ではA部の断熱効果が不充
分かも知れない。
【0021】第3の実施例について図5を用いて説明す
る。この場合、図3のA部の流路構成を図1に対して変
形してある。すなわち、図1の第2流路18の部分を閉
塞空間24として使用し、図1のセパレータ部材9の部
分に開孔を設けて第2流路18を構成する。第2流路1
8の内面には例えばガラスウール等の断熱性部材27を
介在させる。図6は、B部のカソードガス流路7の構造
を示す。カソードガス22が左から右へ流れる方向、す
なわち、図1、図2、図4、図5とは90°位相のずれ
た位置で示してある。A部の第2流路に直接連絡するB
部の第2流路18には断熱性部材を介在させない。この
第2流路18からは、A部の閉塞空間に直接連結する部
分と第1流路に対して連絡する小孔28が設けられてい
る。第2流路18の出口端は端蓋で直接のガス排出が止
められている。直接A部の閉塞空間に連結するB部の部
分からは、ガス流通用開孔20を通して第1流路へ、カ
ソード電極へのガス流通用開孔21を通してカソード電
極5へもカソードガスが流通する。
【0022】第2流路18をセパレータ部材9の中に設
け、内面に断熱性部材27を配することにより、波形部
材19を通り第2流路内ガスへ伝えられる熱の伝達抵抗
は第2の実施例に比べても更に大きくなり、全体的な熱
伝達率はますます低下する。さらに閉塞空間24を真空
にし、波形部材の電極接触側表面23を粗くすると効果
が累積される。B部に対応する図6の構造部では、A部
の第2流路18を通った比較的低温のカソードガス22
が、ガス流通用小孔28を通ってカソード電極5で暖め
られた第1流路のカソードガスと混合する。これにより
第1流路のガスが冷却されることになる。この結果は、
図2に示す従来からのB部構造、すなわち第1および第
2の実施例におけるB部構造よりも冷却効果が大きくな
り、B部の温度上昇が抑制されることが判明した。図7
に従来の構造の場合と第2の実施例の場合との比較デー
タを示す。本実施例の場合には電池温度のカソードガス
流路に沿った位置に対する最高と最低の温度差が可成り
低減されたことがわかる。この温度差改善の結果、セル
平均温度を上昇させることが可能になり、1mV/degの
割合でセル電圧を向上することができた。また電池最高
温度を低く押えることができるので、寿命、信頼性も向
上する。アノードガス流路に対しても上記カソードガス
流路に対するのと同様の構造を採用すればセル内温度分
布の均一化に寄与するが、その効果はカソードガス冷却
方式を採用する以上、それ程大きくはならない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、カソード電極に直接接
することが可能なカソードガスの第1流路と、バリヤに
よってカソード電極から遠い側に形成されるカソードガ
スの第2流路とを備え、この第2流路の入口側始点から
一部の路長に亘って第2流路のカソードガスとの間の熱
伝達率を低下させる手段を設けることによって、カソー
ドガス入口付近セルの過冷却状態を排除することができ
る。その結果、電池セル内の温度分布均一化への改善が
なされ、セル平均温度を上げてセル電圧の向上を図るこ
とが可能になる。また局部的最高温度を低くして寿命、
信頼性の向上を図ることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施例のカソード電極
から第2流路への熱伝達率低下手段実施範囲の燃料電池
構造説明図である。
【図2】本発明を適用した第1、第2の実施例のカソー
ド電極から第2流路への熱伝達率低下手段実施範囲より
下流の範囲の燃料電池構造説明図である。
【図3】本発明を適用した燃料電池をカソードガス流路
面で断面をした構造説明図である。
【図4】本発明を適用した第2の実施例のカソード電極
から第2流路への熱伝達率低下手段実施範囲の燃料電池
構造説明図である。
【図5】本発明を適用した第3の実施例のカソード電極
から第2流路への熱伝達率低下手段実施範囲の燃料電池
構造説明図である。
【図6】本発明を適用した第3の実施例のカソード電極
から第2流路への熱伝達率低下手段実施範囲より下流の
範囲の燃料電池構造説明図である。
【図7】従来の構造と本発明を適用した第2の実施例の
構造とによるカソードガスと電池の温度のプロファイル
を比較した図である。
【符号の説明】
1 電解質板 4 アノード電極 5 カソード電極 6 アノードガス流路 7 カソードガス流路 8 セパレータ 9 セパレータ部材 10 単位燃料電池 17 第1流路 18 第2流路 19 波形部材 20 ガス流通用開孔 21 アノード電極へのガス流通用開孔 23 波形部材の電極接触側表面 24 閉塞空間 27 断熱性部材 28 ガス流通用小孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質板を挾んでアノード電極とカソー
    ド電極を配し、該各電極に接するアノードガス流路とカ
    ソードガス流路とをそれぞれ設けたセパレータを外側に
    配し、該各流路にアノードガスとカソードガスの供給管
    と排気管とを連通してなる単位燃料電池を有する燃料電
    池において、前記カソードガス流路をカソード電極に直
    接接することが可能な第1流路と、バリヤによってカソ
    ード電極から遠い側に形成される第2流路とに分け、該
    第2流路の入口側始点から一部の路長に亘って前記カソ
    ード電極と前記第2流路との間の熱伝達率を低下させる
    手段を設けたことを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記平均熱伝達率低
    下手段を設ける範囲内だけは前記第1流路と前記第2流
    路の間のカソードガス流通開孔を設けず、前記範囲外で
    は該流通開孔を設け、前記第2流路入口点での流路断面
    積を前記第1流路断面積より大きく採り、かつガス流れ
    の進行と共に該断面積比率を変化させることを特徴とす
    る燃料電池。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記熱伝達率低下手
    段を設ける範囲内だけは、前記第2流路の前記カソード
    電極に近い一部空間に、さらに閉塞された部屋を設ける
    ことを特徴とする燃料電池。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記第1流路と第2
    流路とを波形部材を配して形成し、前記熱伝達率低下手
    段を設ける範囲内だけは前記第1流路と前記第2流路間
    のカソードガス流通開孔を設けずに前記第2流路の前記
    カソード電極に近い一部の空間に閉塞された部屋を設け
    ることを特徴とする燃料電池。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記第1流路を波形
    部材を配して形成し、前記第2流路を該波形部材の外側
    に位置するセパレータ部材内に開孔を設けて配し、前記
    熱伝達率低下手段を設ける範囲だけは前記波形部材によ
    り形成された前記カソード電極から遠い側の空間を閉塞
    し、前記範囲外のカソードガス流路では前記第1流路と
    前記波形部材により形成された前記カソード電極から遠
    い側の空間と前記第2流路とを開孔を設けて連通し、カ
    ソードガスの流通を可能にすることを特徴とする燃料電
    池。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記熱伝達率低下手
    段を設ける範囲だけには、前記第2流路の内面に断熱性
    部材を介在させることを特徴とする燃料電池。
  7. 【請求項7】 請求項4、5および6において、前記波
    形部材の前記カソード電極との接触側表面を粗くして該
    電極との間の熱伝導抵抗を増大させることを特徴とする
    燃料電池。
  8. 【請求項8】 請求項3、4、5、6および7におい
    て、前記カソード電極と前記第2流路との間に設けられ
    た閉塞空間を真空にすることを特徴とする燃料電池。
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