JPH063676Y2 - 風船遊具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、幼児等が風船を身体に取着して遊ぶのに用い
る風船遊具に関するものである。

「従来の技術」および「考案が解決しようとする問題
点」 古くから広く使用される小児用玩具としての風船は、動
物や漫画等の有名物の形状にしたり、その動物や有名物
その他の図形や絵を描いて意匠的に極めて多彩多様化す
ると共に、物品販売等の宣伝用として工夫された外観を
有するもの等が多く普及しており、近年の風船は、単な
る小児用玩具としてのみではなく、風船で遊ばせながら
動植物や人物や物語或はその他いろいろな物に関する知
識を楽しみながら知得させる小児教育機能を有する利点
がある。

しかし、風船は長い糸や棒の先に取り付けて小児が持ち
歩いたり、その糸の端を何かに係止して離れた位置から
観察する程度の利用しかされておらず、小児用玩具とし
ての利用の仕方が固定化され、風船が有する機能を充分
に活用されていないのが実情である。

本考案は以上の実情から成されたもので、風船が有する
機能を、より有効に活用できる新規の風船遊具を提供す
るのが目的である。

「問題点を解決するための手段」 以上の目的を達成するため本考案の風船遊具は「表面に
ベルベットファスナーを取り付け、腕等に巻着する巻着
バンドと、風船口元具を基板に立設すると共に、該基板
の裏面に、該巻着バンドのベルベットファスナーと対と
なるベルベットファスナーを取り付けた風船取着具との
組合せから成り、膨んだ状態の風船を取り付けた風船取
着具を、腕等に巻着した巻着バンドに、着脱自在に取り
付ける構造」に成っている。

「作用」 以上の構成の本考案の風船遊具は、小児の腕等に、巻着
バンドを介して風船を直接取り付けることができるの
で、小児用玩具として風船の従来観念を打破する新しい
遊びが可能になると共に、風船を媒体とする小児教育を
一段と促進する作用がある。

「実施例」 以下、実施例に基づいて詳しく説明する。まず、本考案
の一実施例を示す第１、２図を参照して、本考案の風船
遊具は小児等の腕等に洋服の上から巻着する巻着バンド
１と、その巻着バンド１の表面にベルベットファスナー
を介して着脱自在に立設する風船取着具２との組合せに
成っている。

詳しくは、巻着バンド１は表面に雌形ベルベットファス
ナー３Ａを貼着または縫着した帯体を成し、裏側の一端
には、表面の雌形ベルベットファスナー３Ａと対となる
雄形ベルベットファスナー３Ｂが貼着または縫着されて
おり、小児等の腕等に洋服の上から巻き付け、雌雄のベ
ルベットファスナー３Ａ３Ｂを押しつけて連結し、腕等
の任意位置に巻着できるように成っている。

一方、風船取着具２は、膨らませた風船６の口元７を絞
って膨んだ状態で係止する風船口元具５が、基板４の上
に立設固定されており、その基板４の裏面には、巻着バ
ンド１の雌形ベルベットファスナー３Ａと対となる雄形
ベルベットファスナー３Ｂが取り付けてあり、風船取着
具２を巻着バンド１の任意位置に載せて軽く押すと、雌
雄のベルベットファスナー３Ａ３Ｂがかみ合い、風船取
着具２が巻着バンド１の上に、容易に離脱しない係止力
で取着されると共に、風船取着具２を指先で引くと、巻
着バンド１から離脱できるように成っている。

なお、この実施例の風船口元具５は、中間のスリット部
１０と上端の切欠環８を有するピン柱９から成り、膨ら
ませて絞った風船６の口元７を切欠環８に挿通したの
ち、その口元７をスリット部１０に挿入して取り付け、
空気が洩れないようにして風船６の口元７を絞り係止す
る公知構造のものが用いてある。

以上の風船遊具は、第２図参照、巻着バンド１を例えば
小児等の腕に卷着し、その巻着バンド１の任意位置に種
々の風船６を取り付けた単数または複数の風船取着具２
を着脱自在に取り着けて使用する。

以上の構成の本考案の風船遊具は、巻着バンド１と巻着
バンド１の任意位置に着脱自在に取り付ける風船取着具
２から成っており、例えば腕に巻着バンド１を巻着し、
その巻着バンド１を介して風船６を身体に直接取り付け
ることができるので、風船６に直接ふれたり、風船６の
模様や絵や形を目前で細かく観察したり、或は友達と交
換し合ったり、身体に取り付けた風船６を利用して寸劇
をしたりして、従来されなかった新しい遊び方をいろい
ろすることができる。

そして、風船６に現わされた動植物や物語、人物、或は
その他のものの形や模様、絵等を、より身近に観察して
親しみを持ち、小児を楽しく遊ばせながら種々の知識を
知得させることができる。

なお、巻着バンド１は前記のように腕に巻着するのみで
はなく、適当な器物に巻着し、風船取着具２を取り付け
ても良い。

つぎに、第３〜６図を参照して、本考案の他の実施例を
説明する。まず、第３図は時計バンド式の巻着バンド１
を示したもので、表面要部にはベルベットファスナー３
Ａが取り付けてある。また、第４〜６図は風船取着具２
の他の実施例を示したもので、第４図示のものはピン柱
９の上端にクリップ部１１を形成し、そのクリップ部１
１に風船６の口元７を巻き付け挾着する構造、第５図示
のものはピン柱９の上端に円環１２と、円環１２の下端
に挾着ピン１３を設け、風船６の口元７を円環１２に挿
通した後、挾着ピン１３に巻き付け挾着する構造、第６
図示のものは単一線を曲成してピン柱９の上端に巻き付
け環１４を形成し、その巻き付け環１４の端部を挾着ピ
ン１３と成したもので、風船６の口元７を巻き付け環１
４に巻き付けた後、挾着ピン１３とピン柱９間に挾着す
るようにした構造である。そして、第４〜６図示の風船
取着具２は、いずれも基板４に立設されると共に、基板
４の裏面にベルベットファスナー３Ｂが取り付けてあ
る。

「考案の効果」 以上の説明のように、本考案の風船遊具は小児用玩具と
しての風船の、新しい遊び方を提供して玩具機能を向上
すると共に、小児を楽しませながら小児教育が期待でき
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図：本考案一実施例の風船遊具を示し、 （Ａ）はその全体正面図、（Ｂ）はその風船取着具の斜
視図、（Ｃ）はその巻着バンドの斜視図、第２図：第１
図実施例の風船遊具の使用状態を示す斜視図、第３図：
本考案の他の実施例の巻着バンドの正面図、第４、５、
６図：本考案の他の実施例の風船取着具を示す正面図 主な符号、１：巻着バンド、２：風船取着具、３Ａ３
Ｂ：ベルベットファスナー、４：基板、５：風船口元
具、６：風船、７：風船の口元、８：切欠環、９：ピン
柱、１０：スリット部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表面にベルベットファスナーを取り付け、
   腕等に巻着する巻着バンドと、風船口元具を基板に立設
   し、かつ、前記巻着バンドのベルベットファスナーと対
   となるベルベットファスナーを該基板の裏面に取り付け
   た風船取着具との組合せから成り、膨んだ状態の風船を
   取り付けた前記風船取着具を、前記巻着バンドの上に着
   脱自在に取着する構造を特徴とする風船遊具。