JPH0636764B2 - スキーブーツ用インソール - Google Patents

スキーブーツ用インソール

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JPH0636764B2
JPH0636764B2 JP21656090A JP21656090A JPH0636764B2 JP H0636764 B2 JPH0636764 B2 JP H0636764B2 JP 21656090 A JP21656090 A JP 21656090A JP 21656090 A JP21656090 A JP 21656090A JP H0636764 B2 JPH0636764 B2 JP H0636764B2
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JP
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insole
ski
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ski boot
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政道 内田
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政道 内田
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スキーブーツ用のインソールに係り、スキー
ブーツの中にインソールを敷設して使用することによ
り、良好に運動時のバランス感覚を改善し得る、スキー
ブーツ用インソールに関するものである。
[従来の技術] 従来、スキーブーツにおいては、使用者のバランス感覚
を損なうことがないように、カント機構を備えたものが
種々見受けられる。例えば、スキーヤーがスキーに対し
て水平なスタンスを確保できるように、カンティングコ
ンポソールと称せられる略板状のソールを、ブーツ底に
固設させる構成等のものがあり、この際角度の異なるも
のの中から良好なものを選択してブーツ底に固設すると
共に、上記ソールは別のものに交換可能であった。また
その他、土踏まずプレート、バーティカルプレート、フ
ィッティングプレート等のプレート類を用いることによ
り、使用者の足がスキーブーツに完全に密着した状態を
つくり、スキーヤーの運動感覚を損なわないように考慮
している。尚、従来スキーブーツの内底は平坦である
が、一部特殊なタイプとして使用者の足の形を再現して
より密着感を高めるようにしたものもある。
[発明が解決しようとする課題] 従来の技術で記載のカント機構を備えたスキーブーツに
おいても、各種プレート類によってスキーブーツと足の
密着度を高めようとすることにおいても、その観点はい
ずれもスキーヤーがスキーブーツを履くことによって損
なわれるであろう、バランス感覚あるいは運動感覚を、
できるだけ損なわないようにすることに立脚したもので
あった。
ところで、スキーは他のスポーツに比べ特にバランス感
覚が要求されるスポーツであると言われ、高速で運動中
のスキーヤーの体勢及び諸動作を含めたトータルでのバ
ランスが継続的に安定していることが必要である。
そこで本研究者は、前記のようなスキーヤーがスキーブ
ーツを履くことによって損なわれるであろう、バランス
感覚あるいは運動感覚を、できるだけ損なわないように
するとの観点とは全く異なり、根本的にバランスが継続
的に安定するためには、スキーヤーの足の裏全体への圧
力のかかり具合が極めて重要であるとの観点に立ち種々
の研究と実験を行ない得た知見に基づき、本発明に到達
したものであり、その目的とするところは、スキーブー
ツを履いたスキーヤーの足の裏の圧力分布のバランスを
良好に改善し得る、スキーブーツ用インソールを提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係るスキーブーツ
用インソールは、スキーブーツの中底に敷設されるイン
ソールにおいて、前足部の内側を外側に比して厚く形成
すると共に、後足部の内側を上記前足部の内側に比して
更に厚く形成して、上面が内側から外側及び後足部から
前足部に下降傾斜した傾斜面となることを要旨とするも
のである。
[作用] 図面を使って本発明の作用について説明するものとす
る。先ず第1図は、はだしの状態における足の裏の等圧
力分布図である。ここで、等圧力分布図とは、測定した
全荷重を足の裏の全面積で除して平均圧力を算出し、足
の裏の各部の圧力値が平均圧力の何倍になっているかを
示した分布図であり、野田式等圧力分布図ともいわれて
いる。(小学館発行、野田雄二・小川久雄共著「小学館
創造選書“はだし”のすすめ」参照)また、図中に示さ
れた等圧力分布図は、比較的土踏まずの未形成者のもの
であり、図示のように土踏まずの未形成者のものは、前
足部において圧力分布が母趾基部に集中していると共
に、後足部においては圧力分布が中足部まで引張られ細
長い略楕円を描いていることが明らかである。次に第2
図は、上記未形成者が本発明に係るスキーブーツ用イン
ソールを中底に敷設したスキーブーツを履いた際の等圧
力分布図である。図示より明らかであるように、母趾基
部に集中していた圧力分布が前足部全体に広がると共に
圧力分布の中心が前足部中央に移動し、後足部の圧力分
布は略円に変化した。ここで、バランスについて観察す
ると、第1図に示した等圧力分布図に比べ、第2図に示
される等圧力分布図は、荷重を三角形の頂点と底辺で受
け止めているような状態であるので、バランスが良好で
ある。ここで考察すると、本発明に係るスキーブーツ用
インソールによれば、前足部の内側を外側に比して厚く
形成していることから、母趾基部に集中していた圧力分
布を外側方面にも広げると共に圧力分布の中心を前足部
中央に移動させるよう作用すると共に、後足部の内側を
上記前足部の内側に比して更に厚く形成していることか
ら、第1図のように多く後足部にかけられていた圧力を
前足部に移動させ、上記の作用を強める一方、後足部の
圧力分布を略円に改善するよう作用する。以上説明のよ
うに、本発明に係るスキーブーツ用インソールは、足の
裏の圧力分布を良好にしバランスを改善するよう作用す
る。
[実施例] 以下、本発明に係る実施例について説明する。先ず、第
3図は本発明に係るスキーブーツ用インソールの平面図
であり、第4図は同じく左側面図である。ここで、第3
図及び第4図には本発明に係るスキーブーツ用インソー
ルの左足用のものを示したが、右足用のものは左足用の
ものと対称である。更に、第3図及び第4図中の符号
1.2.3.4は、それぞれ前足部1、内側2、後足部
3、外側4である。図示より明らかであるように、本発
明に係るスキーブーツ用インソール5の形状は、前足部
1の内側2が外側4に比して厚く、後足部3の内側2が
前足部1の内側2に比して更に厚く形成されているもの
である。
次に、7名のスキーヤーによって、実際のスキーブーツ
の中底に本発明に係るスキーブーツ用インソールを敷設
したものと、従来のものとを対比するために、旗門を設
けた斜面(滑走距離1500m)において、タイム試験を行
なったところ、従来のものに比べスキーブーツ用インソ
ールを敷設したものの方が遅かった者1名の他は、6名
について従来のものに比べて、全体で平均1.2秒の短縮
が見られた。また、上記スキーヤーによれば、従来のも
のに比べスキーブーツ用インソールを敷設したものの方
が、バランスのとれた安定的なスキー板の操作が可能で
あることから、スキー板に重心が乗り易くなるとのこと
であった。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載される効果を奏する。
即ち、本発明に係るスキーブーツ用インソールによれ
ば、スキーヤーの足の裏の圧力分布のバランスを良好に
改善できるという効果がある。
また、本発明に係るスキーブーツ用インソールは、容易
な構造によって廉価に製造できることから、カント機構
を具設していない、スキーブーツにも手軽に敷設して使
用できることから、極めて有用であるとの効果もある。
そして、本発明に係るスキーブーツ用インソールは、足
の裏の圧力分布のバランスを良好に改善できることか
ら、スキーブーツの他、土踏まずの未形成な幼児用シュ
ーズのインソール及び、バランス感覚が重要な運動用シ
ューズのインソールとしても好適に使用できると思料さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図…土踏まずが未形成者の、はだしの状態8におけ
る、足の裏の等圧力分布図。 第2図…土踏まずの未形成者が、本発明に係るスキーブ
ーツ用インソールを中底に敷設したスキーブーツを履い
た際の等圧力分布図。 第3図…本発明に係るスキーブーツ用インソールの平面
図。 第4図…第3図中に対する左側面図。 1……前足部、2……内側、3……後足部、4……外
側、5……スキーブーツ用インソール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキーブーツの中底に敷設されるインソー
    ルにおいて、前足部の内側を外側に比して厚く形成する
    と共に、後足部の内側を上記前足部の内側に比して更に
    厚く形成して、上面が内側から外側及び後足部から前足
    部に下降傾斜した傾斜面となることを特徴とする、スキ
    ーブーツ用インソール。
JP21656090A 1990-08-16 1990-08-16 スキーブーツ用インソール Expired - Lifetime JPH0636764B2 (ja)

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JP21656090A JPH0636764B2 (ja) 1990-08-16 1990-08-16 スキーブーツ用インソール

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JPH0497701A JPH0497701A (ja) 1992-03-30
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KR0173096B1 (ko) * 1996-11-11 1999-01-15 박인식 발 교정용 안창

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JPH0497701A (ja) 1992-03-30

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