JPH063645U - Ｌｅｄヘッドを具えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ＬＥＤヘッド間のバラツキを補償
する輝度調整と印字濃度の調整を効率よく行ない得る画
像形成装置を提供することを目的とする。 【構成】 本考案は、印字濃度の調整が潜像の現像条件
を左右する従来のバイアス可変法によることなく、プリ
ンタヘッドの発光時間で調整できることに着目し、前記
ＬＥＤ素子群の駆動パルスを設定する為の時定数回路を
備えたワンショットマルチバイブレータ回路に、前記駆
動パルス幅を調整可能な第１及び第２の可変抵抗器を接
続し、第１の可変抵抗器で前記ＬＥＤヘッド間の輝度バ
ラツキを、又第２の可変抵抗器で前記潜像の印字濃度
を、夫々調整可能に構成すると共に、前記第２の可変抵
抗器をユーザ側で調整可能な位置に配置したことを特徴
とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＬＥＤヘッドを具えた画像形成装置に係り、特にＬＥＤヘッドの輝 度バラツキと印字濃度を容易に調整可能に構成した画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＬＥＤヘッドを具えた画像形成装置は公知であり、この種のＬＥＤヘッ ドは複数ビット単位でチップ化して、複数のＬＥＤチップを列状に配列したヘッ ドアレイを構成しているが、該チップは本来、ウエーハの製造ロット毎にバラツ キがあって、これに基因するところの輝度にバラツキが生じるから、これを選別 して輝度特性の揃ったチップを組み立てたとしても、ヘッド間のバラツキは避け ることが難しいものである。

【０００３】 この為従来は前記ヘッド間のバラツキを補償するためにＬＥＤヘッドを駆動す るための出力パルス幅を調整可能な輝度調整回路を組込んで、メーカの出荷段階 でヘッド間の輝度バラツキを一定に制御することにより、ヘッド交換の際の画像 品質の維持を図っている。

【０００４】 一方、前記の方法によりヘッド間の輝度バラツキを補償してもユーザ段階でユ ーザの好み、若しくはプリントエンジン側の経時的な変化により印字濃度を調整 する機能が必要である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この為従来装置においては、印字濃度の調整に、画像の現像用高圧荷電源のバ イアス電圧を加減するバイアス可変法に依存する方式が多く、この方法では潜像 の現像条件まで変更してしまうこととなり、、印字品位を保つためには調整範囲 に限りがある。 本考案はかかる技術的課題を達成するために、ヘッド間のバラツキを補償する 輝度調整と印字濃度の調整を効率よく行ない得る画像形成装置を提供することを 目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、印字濃度の調整が潜像の現像条件を左右する従来のバイアス 可変法によることなく、プリンタヘッドの発光時間で調整できることに着目し、 前記ＬＥＤ素子群の駆動パルスを設定する為の時定数回路を備えたワンショット マルチバイブレータ回路に、前記駆動パルス幅を調整可能な第１及び第２の可変 抵抗器を接続し、第１の可変抵抗器で前記ＬＥＤヘッド間の輝度バラツキを、又 第２の可変抵抗器で前記潜像の印字濃度を、夫々調整可能に構成すると共に、前 記第２の可変抵抗器をユーザ側で調整可能な位置に配置したことを特徴とするも のである。 尚、ユーザ側で調整可能な位置とは装置前面側の操作部に限定されることなく 、前記ＬＥＤヘッドをコントロール回路と共に、一体的にユニット化した場合そ の表面に配設すればよい。

【０００７】

【作用】

上記の構成により印字濃度の調整が潜像の現像条件を左右する従来のバイアス 可変法によることなく、プリンタヘッドの発光時間で調整出来るために、画像品 質に悪影響を与える事なく印字濃度が自在に可変調整出来る。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に基いて本考案の実施例を例示的に詳説する。但し、この実施例に 記載されている構成部品の寸法、材質、形状その他相対配置等は、特に特定的な 記載がない限りは、本考案の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説 明例に過ぎない。

【０００９】 図１は本考案の実施例に係る印字濃度調整機構を組込んだＬＥＤヘッドユニッ トの回路構成図である。 １はｎビット単位でＬＥＤ素子を組込んでなるＬＥＤチップを列状に配列して なるＬＥＤアレイ、２ａ…は前記ＬＥＤチップを駆動制御するための駆動ＩＣで 、ｎビットシフトレジスタと、ラッチ回路、及びスイッチ回路（いずれも不図示 ）が組込まれている。３は、駆動ＩＣ２ａ…より送信されるタイミング信号に基 づいて前記ＬＥＤ素子の駆動パルス時間を設定するためのストローブ信号を駆動 ＩＣ側に出力するワンショットマルチバイブレータ（ワンショット回路）である 。 そしてかかる構成によれば前記駆動ＩＣ２ａ…にはクロックに基づいて一走査 ライン分のデータがｎビット単位で順次次位の駆動ＩＣ２ｂ…にシフトされなが らシリアル入力され、そして一走査ラインのビデオデータがシリアル入力／ラッ チされた段階で、前記ワンショット回路３より出力されるストローブ信号に基づ いて前記ＬＥＤヘッド１を駆動制御し、以下一走査ライン毎に前記動作を繰り返 す。

【００１０】 一方前記ワンショット回路３には、前記ストローブ信号のパルス幅、言換えれ ばストローブ信号に基づいて駆動制御されるＬＥＤヘッド１の出力パルス時間を 設定する為の、固定抵抗Ｒ及びコンデンサＣからなる時定数回路、該時定数回路 の固定抵抗Ｒに直接接続された第１及び第２の可変抵抗器ＶＲ１、ＶＲ２が接続 されている。

【００１１】 かかる構成によれば前記駆動ＩＣ２ａ…よりタイミング信号によりトリガされ るストローブ信号はＣ、Ｒからなる時定数回路により基準パルス幅が決定され、 そして前記可変抵抗器（ＶＲ１＋ＶＲ２）を調整することにより前記基準パルス 幅の加減を行なうことが出来る。 そして本実施例においては前記第一の可変抵抗器ＶＲ１をヘッドユニット１０ 内に組込み、メーカ段階でヘッド間のバラツキ調整用ボリウムとして用い、そし て前記第二の可変抵抗器ＶＲ２はヘッドユニット１０上面に取り付け、ユーザ段 階で印字濃度調整用ボリウムとして用いるように構成している。

【００１２】 かかる実施例によれば前記第１の可変抵抗器ＶＲ１でメーカ側でヘッド１間の バラツキ調整を行なった後、ユーザ段階で印字濃度の調整を行なう場合はヘッド ユニット１０の上面側若しくは画像形成装置の例えば操作盤上に取り付けた第２ の可変抵抗器ＶＲ２を回転式ボリュウムとして手動操作して画像濃度を加減する 事が出来る。即ち、図２（Ｂ）に示すストローブ信号の立ち上り時期を基準とし て、濃度が薄い時には上記ボリュウムを右回転、即ち右矢示方向へ、濃過ぎる時 には左回転、即ち左矢示方向へ夫々動かして、ストローブ出力パルス時間を調整 する事によって前記ヘッド１の発光時間が可変され、これに基づいて潜像書込み がなされる感光体ドラム９側の印字濃度を調整することができる。

【００１３】

【考案の効果】

かくして本考案によれば、簡単な構成でヘッド間のバラツキを補償する輝度調 整と印字濃度の調整を効率よく行ない得る。 等の種々の著効を有す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る印字濃度調整装置の回路
構成図。

【図２】図１のタイミング信号ＴＭＧのパルス波形図
（Ａ）、及びストローブ信号の波形図（Ｂ）。

【符号の説明】

１ ヘッド ２ａ… 駆動ＩＣ ３ ワンショット回路 ＶＲ１ 第１の可変抵抗器 ＶＲ２ 第２の可変抵抗器 ＴＭＧ タイミング信号 ＳＴＢ ストローブ信号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/036 Ａ 9070−5Ｃ 1/23 １０３ Ａ 9186−5Ｃ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＬＥＤ素子を列状に配列してなるＬＥＤ
   ヘッドを画像情報に対応して駆動制御しながら像担持体
   上に潜像を書込み可能に構成した画像形成装置におい
   て、 前記ＬＥＤ素子群の駆動パルスを設定する為の時定数回
   路を備えたワンショット回路に、前記駆動パルス幅を調
   整可能な第１及び第２の可変抵抗器を接続し、第１の可
   変抵抗器で前記ＬＥＤヘッド間の輝度バラツキを、又第
   ２の可変抵抗器で前記潜像の印字濃度を、夫々調整可能
   に構成すると共に、前記第２の可変抵抗器をユーザ側で
   調整可能な位置に配置したことを特徴とするＬＥＤヘッ
   ドを具えた画像形成装置