JPH0636169Y2 - 面状発熱体を取付けた鋼製型枠 - Google Patents
面状発熱体を取付けた鋼製型枠Info
- Publication number
- JPH0636169Y2 JPH0636169Y2 JP1988007266U JP726688U JPH0636169Y2 JP H0636169 Y2 JPH0636169 Y2 JP H0636169Y2 JP 1988007266 U JP1988007266 U JP 1988007266U JP 726688 U JP726688 U JP 726688U JP H0636169 Y2 JPH0636169 Y2 JP H0636169Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- sheet heating
- steel
- mold
- concrete
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、トンネル工事において、特に冬季間に施工
の打設コンクリートの養生期間を著しく短縮できる面状
発熱体を取付けた鋼製型枠に関するものである。
の打設コンクリートの養生期間を著しく短縮できる面状
発熱体を取付けた鋼製型枠に関するものである。
(従来の技術) 従来、土木、建築工事およびトンネル工事等におけるコ
ンクリート型枠は単に鋼製パネルを配列させたものか、
鋼製一体物で掘削面とこのパネルの外周面との間にコン
クリート厚さだけの間隔をもたせて型枠を組立て、この
間隔内にコンクリートを打設し、十数時間以上の養生期
間を経た後、脱離型した型枠を分解または移動し、次の
工程位置に型枠を組立てセットし、再びコンクリート打
設後、養生完了を待って次工程に進む方法がとられてき
た。
ンクリート型枠は単に鋼製パネルを配列させたものか、
鋼製一体物で掘削面とこのパネルの外周面との間にコン
クリート厚さだけの間隔をもたせて型枠を組立て、この
間隔内にコンクリートを打設し、十数時間以上の養生期
間を経た後、脱離型した型枠を分解または移動し、次の
工程位置に型枠を組立てセットし、再びコンクリート打
設後、養生完了を待って次工程に進む方法がとられてき
た。
この中で養生時間がコンクリート配合、工事場所の環境
により差はあるが、工期の後れの大きな要因となってい
る。特に冬季等環境温度が低い場合、養生期間が長くな
るためヒーターにより型枠内面を加熱させたり、型枠全
体を覆い養生温度の漏洩防止を行っているが、著しく作
業効率が低下し、またコンクリートの仕上がり表面も悪
くなる問題点が発生している。
により差はあるが、工期の後れの大きな要因となってい
る。特に冬季等環境温度が低い場合、養生期間が長くな
るためヒーターにより型枠内面を加熱させたり、型枠全
体を覆い養生温度の漏洩防止を行っているが、著しく作
業効率が低下し、またコンクリートの仕上がり表面も悪
くなる問題点が発生している。
この問題の解決のため、先に特開昭62−31984号公報に
より遠赤外線を発する面状発熱体を取付けた鋼製型枠を
提案した。
より遠赤外線を発する面状発熱体を取付けた鋼製型枠を
提案した。
(考案が解決しようとする問題点) この考案は、上述の事情をふまえ低コストで容易に打設
コンクリートの養生期間を大幅に短縮する別途の手段を
得ようとするものである。
コンクリートの養生期間を大幅に短縮する別途の手段を
得ようとするものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、型枠の裏面に熱養生用発熱体を装着した鋼
製型枠において、型枠裏面に密着できる発熱素子がカー
ボングラファイトからなるフィルム状の面状発熱体を装
脱自在に装着、配線できるように配設したことを要旨と
するものである。
製型枠において、型枠裏面に密着できる発熱素子がカー
ボングラファイトからなるフィルム状の面状発熱体を装
脱自在に装着、配線できるように配設したことを要旨と
するものである。
(作用) この考案の作用効果を説明する。
コンクリート型枠の鋼製パネルの内面側に密着させた面
状発熱体に通電することによって全面で発熱した熱量に
よりパネルを透過して打設コンクリートの昇温を早め
る。この際、面状発熱体の裏面は断熱材が重層され、熱
量を効果的に打設コンクリート層の加熱乾燥に利用する
ことができるので、その養生が著しく促進される効果は
大きい。
状発熱体に通電することによって全面で発熱した熱量に
よりパネルを透過して打設コンクリートの昇温を早め
る。この際、面状発熱体の裏面は断熱材が重層され、熱
量を効果的に打設コンクリート層の加熱乾燥に利用する
ことができるので、その養生が著しく促進される効果は
大きい。
(実施例) この考案の実施例を以下図面に基づいて説明する。
第1図はこの考案の面状発熱体を取付けた鋼製型枠1を
示し、第2図はその面状発熱体2を示す。第3図、第4
図には面状発熱体2の断面構造および端子部をそれぞれ
示す。さらに、第5図には鋼製型枠3の内面側に構設さ
れた補強材4により形成される空間5内に面状発熱体2
と断熱材6からなる加熱乾燥手段を装設した構造を示
し、第6図はその装着手段の一例を示すものである。
示し、第2図はその面状発熱体2を示す。第3図、第4
図には面状発熱体2の断面構造および端子部をそれぞれ
示す。さらに、第5図には鋼製型枠3の内面側に構設さ
れた補強材4により形成される空間5内に面状発熱体2
と断熱材6からなる加熱乾燥手段を装設した構造を示
し、第6図はその装着手段の一例を示すものである。
第1図において、コンクリートCの打設用型枠の鋼製パ
ネル3の内面側に構設された長手方向に平行する腹板材
7の形成する空間5を適数列ずつまとめてパネル3の片
側で適数ブロックを構成して、例えば第7図に示すよう
に補強材4の形成する空間5毎にパネル3の内面側に第
3図で示す面状発熱体2を密着させて第5図、第6図に
示すように取付け、その背面にグラスウール等の断熱材
6を重層した上、アングルまたはチャンネル材からなる
補強材4の形成する間隔ごとにベニヤ板9等で押さえた
上、枠体側に両端を係止できるよう形成したピン10また
は丸棒で支持して落下防止する。面状発熱体2の配線の
端子11からリード線12を第7図に示すように補強材4の
形成する空間5の3列に取付けた各面状発熱体2を
(イ)図に示すように正負極をまとめて(ロ)図に示す
リングスリーブ13に挿設し、キャップ14を着装してなる
ブロックを形成したコードの端子15を制御盤16に配線す
る。
ネル3の内面側に構設された長手方向に平行する腹板材
7の形成する空間5を適数列ずつまとめてパネル3の片
側で適数ブロックを構成して、例えば第7図に示すよう
に補強材4の形成する空間5毎にパネル3の内面側に第
3図で示す面状発熱体2を密着させて第5図、第6図に
示すように取付け、その背面にグラスウール等の断熱材
6を重層した上、アングルまたはチャンネル材からなる
補強材4の形成する間隔ごとにベニヤ板9等で押さえた
上、枠体側に両端を係止できるよう形成したピン10また
は丸棒で支持して落下防止する。面状発熱体2の配線の
端子11からリード線12を第7図に示すように補強材4の
形成する空間5の3列に取付けた各面状発熱体2を
(イ)図に示すように正負極をまとめて(ロ)図に示す
リングスリーブ13に挿設し、キャップ14を着装してなる
ブロックを形成したコードの端子15を制御盤16に配線す
る。
第2図は鋼製パネル3の内側面に両面接着テープ17を介
して第4図に示すように取付けた面状発熱体2を示し、
第3図にも示すように発熱素子18を挟んだ両面に絶縁材
19をフィルム状に被装した長方形の薄肉の柔軟な板状体
からなる。発熱素子18はカーボングラファイトからなる
薄層で両側縁部に銅の帯板からなる電極20を貼設し、そ
の一側端部にそれぞれ端子カバー21を接着してリード線
12を取出している。第8図は上述の面状発熱体2をブロ
ック毎にまとめて配線した面状発熱体用制御盤16の配線
図を示すもので、面状発熱体2のブロック配線を電磁接
触器MCを介して押ボタンスイッチPbとタイマースイッチ
TMを設けた制御回路を漏電ブレーカELBを介して電源S
に配線したものである。制御盤16は第1図に示すように
鋼製パネル3の支柱22に取付けられる。なお、鋼製パネ
ル3に設けた検査窓やリブ材の取付け位置には面状発熱
体2は取付けないのは勿論である。
して第4図に示すように取付けた面状発熱体2を示し、
第3図にも示すように発熱素子18を挟んだ両面に絶縁材
19をフィルム状に被装した長方形の薄肉の柔軟な板状体
からなる。発熱素子18はカーボングラファイトからなる
薄層で両側縁部に銅の帯板からなる電極20を貼設し、そ
の一側端部にそれぞれ端子カバー21を接着してリード線
12を取出している。第8図は上述の面状発熱体2をブロ
ック毎にまとめて配線した面状発熱体用制御盤16の配線
図を示すもので、面状発熱体2のブロック配線を電磁接
触器MCを介して押ボタンスイッチPbとタイマースイッチ
TMを設けた制御回路を漏電ブレーカELBを介して電源S
に配線したものである。制御盤16は第1図に示すように
鋼製パネル3の支柱22に取付けられる。なお、鋼製パネ
ル3に設けた検査窓やリブ材の取付け位置には面状発熱
体2は取付けないのは勿論である。
(考案の効果) この考案は、上述の構成を有するので下記の利点があ
る。
る。
(1)コンクリート型枠の鋼製パネルの内面にフィルム
状の面状発熱体を密着し、背面を断熱材で被装した加熱
乾燥装置であるので、接触した全面から熱量を鋼製パネ
ルを透過させてコンクリートの昇温に熱効率よく利用で
きること。
状の面状発熱体を密着し、背面を断熱材で被装した加熱
乾燥装置であるので、接触した全面から熱量を鋼製パネ
ルを透過させてコンクリートの昇温に熱効率よく利用で
きること。
(2)従来の空気を媒体とするヒーターによる酸欠状態
や高温多温での作業環境に対して熱効率を高めしかも局
部的に熱を加えているため、作業環境を低下を招くこと
なく脱型強度の確保が容易となり、確実に1日サイクル
の施工が可能となる。
や高温多温での作業環境に対して熱効率を高めしかも局
部的に熱を加えているため、作業環境を低下を招くこと
なく脱型強度の確保が容易となり、確実に1日サイクル
の施工が可能となる。
(3)加熱乾燥装置の構造が簡単かつ低コストで利用で
きること。
きること。
第1図はこの考案の面状発熱体を取付けた鋼製型枠の上
下中心線に対し片側部分の説明側面図、第2図は面状発
熱体の外形説明平面図、第3図は第2図AA部分断面図、
第4図は第2図の部分側面図、第5図は面状発熱体を取
付けた補強枠の側端面の部分説明側面図、第6図は第5
図のBB断面図、第7図は面状発熱体のブロック配線要領
図(イ)図は配線図、(ロ)図は端子取付説明図、第8
図は面状発熱体の制御盤配線説明図である。 (主要部分の符号の説明) 1…面状発熱体を取付けた鋼製型枠、2…面状発熱体、
3…鋼製パネル、18…発熱素子。
下中心線に対し片側部分の説明側面図、第2図は面状発
熱体の外形説明平面図、第3図は第2図AA部分断面図、
第4図は第2図の部分側面図、第5図は面状発熱体を取
付けた補強枠の側端面の部分説明側面図、第6図は第5
図のBB断面図、第7図は面状発熱体のブロック配線要領
図(イ)図は配線図、(ロ)図は端子取付説明図、第8
図は面状発熱体の制御盤配線説明図である。 (主要部分の符号の説明) 1…面状発熱体を取付けた鋼製型枠、2…面状発熱体、
3…鋼製パネル、18…発熱素子。
Claims (1)
- 【請求項1】型枠の裏面に熱養生用発熱体を装着した鋼
製型枠(3)において、型枠裏面に密着できる発熱素子
(18)がカーボングラファイトからなるフィルム状の面
状発熱体(2)を着脱自在に装着、配線できるように配
設したことを特徴とする面状発熱体を取り付けた鋼製型
枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988007266U JPH0636169Y2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | 面状発熱体を取付けた鋼製型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988007266U JPH0636169Y2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | 面状発熱体を取付けた鋼製型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01112242U JPH01112242U (ja) | 1989-07-28 |
JPH0636169Y2 true JPH0636169Y2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=31212134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988007266U Expired - Lifetime JPH0636169Y2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | 面状発熱体を取付けた鋼製型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636169Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023012744A (ja) * | 2021-07-14 | 2023-01-26 | 積水化成品工業株式会社 | 覆工コンクリートの加温方法及び加温装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5442593B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2014-03-12 | 株式会社Just.Will | リサイクル対応型枠 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57187351U (ja) * | 1981-05-26 | 1982-11-27 | ||
JPS6198141U (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-24 |
-
1988
- 1988-01-22 JP JP1988007266U patent/JPH0636169Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023012744A (ja) * | 2021-07-14 | 2023-01-26 | 積水化成品工業株式会社 | 覆工コンクリートの加温方法及び加温装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01112242U (ja) | 1989-07-28 |
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