JPH063559Y2 - 歯科医療用コップ - Google Patents

歯科医療用コップ

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JPH063559Y2
JPH063559Y2 JP4415389U JP4415389U JPH063559Y2 JP H063559 Y2 JPH063559 Y2 JP H063559Y2 JP 4415389 U JP4415389 U JP 4415389U JP 4415389 U JP4415389 U JP 4415389U JP H063559 Y2 JPH063559 Y2 JP H063559Y2
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JP
Japan
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holding member
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dental
cup
weight
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JP4415389U
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JPH02135009U (ja
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泰彦 柴田
忠司 片岡
義和 竹中
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、歯科診療における歯および口腔内の治療の際
に、すすぎ用として用いられる歯科医療用コップに関す
るものである。
〔従来の技術〕
一般に、歯科診療における歯および口腔内の治療は、患
者が歯科医療機器を備えた歯科用診療椅子に座った状態
で行われる。この際、患者は、治療中または治療後に口
腔内のすすぎを数回行う。このすすぎは、患者の手元に
ある歯科医療用コップに注がれている水で行われる。
上記の口腔内のすすぎは、歯科治療において必須の行為
である。しかし、患者あるいは歯科医師が、すすぎを行
うたびに空になった歯科医療用コップへ給水するので
は、治療に悪影響を及ぼしかねない。
従って、上記の歯科医療用コップは、一定の水量を保つ
ように自動的に給水される必要がある。そこで、歯科医
療用コップへの給水は、通常、歯科医療用コップと歯科
医療用コップ内の水との重量を重量センサーが検出する
ことで自動化されている。
上記の重量センサーは、重量の上限と下限とを検出する
ようになっている。重量の上限は、所定量の水が収容さ
れた歯科医療用コップの重量に設定され、一方、重量の
下限は、歯科医療用コップの重量に設定されている。そ
して、歯科医療用コップへの給水は、空の歯科医療用コ
ップが給水器へ置かれると、給水器より水が供給され、
所定量給水された時点で完了するようになっている。
上記の理由から、従来の歯科医療用コップは、約50g
の重量変化の少ない金属性容器が用いられ、給水量の精
度アップや重量センサーの誤動作の防止が図られてい
る。
従って、上記の歯科医療用コップは、使い捨てをすると
コストが増大するため、例えば煮沸消毒や消毒液による
洗浄等の滅菌処理を施すことで、衛生面の低下を防止し
ながら繰り返して使用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の歯科医療用コップは、滅菌処
理が施されているにもかかわらず、不衛生感を患者に強
く持たれている。
これは、患者の生活水準が向上したためであり、さらに
近年の人口構成比率の変化に起因する歯槽膿瘍に代表さ
れる歯周病の増加やその他の疾患等により、衛生に対す
る患者の意識が高まりつつあるためである。
これにより、患者は、たとえ滅菌処理が施された歯科医
療用コップであっても、他人が使用したものを繰り返し
て使用することに抵抗感を持ち、例えば高級歯科医院に
おいては、患者がコップを持参する場合もある。
従って、本考案においては、患者が不衛生感を持たない
ように、一回の治療毎に使い捨てでき、しかも現在歯科
医院にて使用中の給水器を改造することなく使用できる
歯科医療用コップの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る歯科医療用コップは、上記課題を解決する
ために、重量センサーを有する給水器と組み合わせて使
用され、その重量に応じた量が給水される歯科医療用コ
ップにおいて、上記の歯科医療用コップは、発泡成形に
より形成され、口腔内をすすぐ水を収容する容器と、こ
の容器を着脱自在に保持する保持部材とからなり、この
保持部材の内周面には、容器を保持部材から抜脱する方
向と逆方向に容器へ力が付与される突条部が形成され、
保持部材の底部には、保持部材を給水器の重量センサー
に対応する重量に調整する開口部が形成されていること
を特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、容器が保持部材へ嵌挿されると、
容器には、保持部材に形成された突条部により、保持部
材からの抜脱方向と逆方向に力が付与される。これによ
り、上記の容器は、患者が歯科医療用コップを使用中
に、保持部材から外れることがない。
また、治療が終了した場合、容器は、保持部材より抜脱
されて使用済として廃棄される。一方、保持部材には、
次の治療を行う際に、未使用の容器が嵌挿される。この
ように、歯科医療用コップは、コストアップとならずに
一回の治療毎に容器を使い捨てできるようになる。
従って、歯科医療用コップは、滅菌処理が不必要になる
と共に、患者は、常に新しい容器で口腔内のすすぎがで
きるため不衛生感を持たない。
また、保持部材は、開口部により重量が調整できるた
め、重量センサーを有する給水器を改造することなく使
用することができる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
本考案に係る歯科医療用コップは、第1図に示すよう
に、口腔内をすすぐ水を収容する容器1と、この容器1
を着脱自在に保持する保持部材2とから成っている。
上記の容器1は、弾性回復力を有する例えばポリスチレ
ン等の樹脂を発泡成形して形成したものである。この容
器1の最上縁部には、患者が容器1をつかんだときに、
容器1が手から滑り落ちないように、径方向へ僅かに突
出する突設縁部1aが形成されている。また、容器1
は、上部から下部にかけて径が漸次小さくなるように形
成されている。
上記の容器1は、給水したときの水の重量による圧力
で、容器1の側面が外周方向へ撓むように1.2〜1.4mmの
厚みに形成されている。また、容器1は、約3gの重量
に形成されている。
尚、上記の容器1は、弾性回復力を有する発泡成形体で
あればポリスチレンに限定されることはない。即ち、容
器1は、例えばABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レン、およびフェノール樹脂等の発泡成形体であっても
良い。
一方、容器1を着脱自在に保持する保持部材2は、例え
ば真鍮等の金属で形成されている。尚、上記の保持部材
2は、真鍮に限定されることはなく、例えばステンレス
であっても良いし、またはクロムメッキされているもの
であっても良い。
保持部材2の最上部の内径は、第2図(a)に示すよう
に、容器1が保持部材2に組み付けられたときに、容器
1の底部が保持部材2に当接していない状態で、保持部
材2の内周面と容器1の外周面とが当接するように形成
されている。そして、保持部材2と容器1とは、密嵌す
るようになっている。
また、保持部材2の高さHは、第3図に示すように、患
者が容器1をつかむ際に保持部材2に触れないように、
できるだけ低い方が好ましい。
保持部材2の内周面には、保持部材2が容器1から不用
意に外れてしまうのを防止する複数の突条部2b…が形
成されている。これらの突条部2b…は、第2図(b)
に示すように、突出先端部が逆テーパの楔状をなし、縦
断面における突条部2bの上面部2cに対して下面部2
dが径方向の内向に大きくなるように形成されている。
そして、これらの突条部2b…は、保持部材2の上縁部
に対して平行に形成されている。
これにより、容器1が保持部材2へ嵌挿されると、保持
部材2の突条部2bは、容器1を抜脱する方向Aに対し
て逆方向に力が働くようになっている。
尚、上記の突条部2bは、容器1との着脱が簡単にでき
ることが好ましい。従って、突条部2bは、容器1を回
転させることで保持部材2との着脱ができるように、例
えば保持部材2の内周面に螺旋状に形成されていても良
い。また、上記の突条部2bは、保持部材2の上部に形
成されている方が好ましい。
一方、保持部材2の外周面には、第1図に示すように、
保持部材2をつかんだときに、保持部材2を滑りにくく
するための溝条部2eが形成されている。上記の溝条部
2eは、保持部材2の上縁部と平行に複数形成されてい
る。尚、保持部材2の外周面には、溝条部2eが形成さ
れている必要はなく、例えばエンボスやローレットが形
成されていても良い。
保持部材2の底部には、中心部に円形の開口部2aが一
つ形成されている。そして、この開口部2aは、保持部
材2の重量を約50gにするような大きさに形成されて
いる。
尚、上記の開口部2aの数は、一つに限定される必要は
なく、例えば指が通らない程度の大きさで複数形成され
ていても良い。そして、これらの開口部2aの数量で保
持部材2の重量が調整されていても良い。また、開口部
2aの形状は、円形に限定されることはなく例えば角形
や星形に形成されていても良い。
上記の構成において、歯科医療用コップを使用する場合
には、先ず容器1が保持部材2へ嵌挿される。この際、
容器1は、容器1と保持部材2とに挟まれる空気が保持
部材2に形成された開口部2aより放出されるため、容
易に保持部材2へ嵌挿することができる。
容器1が保持部材2へ嵌挿されると、保持部材2に形成
された突条部2bは、第2図(b)に示すように、容器
1の側面に食い込む。これにより、容器1は、保持部材
2より外れにくくなる。
次に、容器1と保持部材2とが組み合わされた歯科医療
用コップが、図示しない給水器へセットされると、容器
1へ水が供給される。そして、容器1の側面は、この水
の重量により圧力を受けて外周方向へ撓むことになる。
これにより、保持部材2の突条部2bは、容器1の側面
にさらに強く食い込むことになる。従って、容器1は、
患者が歯科医療用コップを使用中に、保持部材2から外
れることがない。
次に、治療が終了した場合、容器1は、保持部材2より
抜脱される。そして、この容器1は、使用済として廃棄
される。一方、保持部材2には、次の治療を行う際に、
未使用の容器1が嵌挿される。
これにより、歯科医療用コップは、一回の治療毎に容器
1を使い捨てできるようになる。従って、歯科医療用コ
ップは、滅菌処理が不必要になると共に、患者は、常に
新しい容器1で口腔内のすすぎができるため不衛生感を
持たない。
また、歯科医療用コップは、保持部材2の重量を調整す
ることにより、従来より使用されている歯科医療用コッ
プの重量と略同一にすることができる。従って、歯科医
療用コップは、歯科医院にて現在使用中の給水器を改造
することなく使用することができる。
〔考案の効果〕
本考案に係る歯科医療用コップは、以上のように、重量
センサーを有する給水器と組み合わせて使用され、その
重量に応じた量が給水される歯科医療用コップにおい
て、上記の歯科医療用コップは、発泡成形により形成さ
れ、口腔内をすすぐ水を収容する容器と、この容器を着
脱自在に保持する保持部材とからなり、この保持部材の
内周面には、容器を保持部材から抜脱する方向と逆方向
に容器へ力が付与される突条部が形成され、保持部材の
底部には、保持部材を給水器の重量センサーに対応する
重量に調整する開口部が形成されている構成である。
これにより、容器が一回の治療毎に使い捨てできるとと
もに、保持部材が触れにくい位置にあるため、患者が不
衛生感を持たない。また、容器の滅菌処理が不必要とな
る。
さらに、給水器の重量センサーに対応させて保持部材の
重量を調整した場合、歯科医療用コップは、歯科医院に
て現在使用中の給水器を改造することなく使用すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示すものであ
って、第1図は歯科医療用コップの組み立てる状態を示
す斜視図、第2図(a)は歯科医療用コップの垂直断面
図、第2図(b)は第2図(a)に示した歯科医療用コ
ップの要部を示す拡大縦断面図、第3図は歯科医療用コ
ップの垂直断面図である。 1は容器、2は保持部材、2aは開口部、2bは突条
部、2eは溝条部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量センサーを有する給水器と組み合わせ
    て使用され、その重量に応じた量が給水される歯科医療
    用コップにおいて、 上記の歯科医療用コップは、発泡成形により形成され、
    口腔内をすすぐ水を収容する容器と、この容器を着脱自
    在に保持する保持部材とからなり、この保持部材の内周
    面には、容器を保持部材から抜脱する方向と逆方向に容
    器へ力が付与される突条部が形成され、保持部材の底部
    には、保持部材を給水器の重量センサーに対応する重量
    に調整する開口部が形成されていることを特徴とする歯
    科医療用コップ。
JP4415389U 1989-04-13 1989-04-13 歯科医療用コップ Expired - Lifetime JPH063559Y2 (ja)

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JPH02135009U JPH02135009U (ja) 1990-11-09
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