JPH0635299Y2 - ブッシングの保護装置 - Google Patents
ブッシングの保護装置Info
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- JPH0635299Y2 JPH0635299Y2 JP1989056046U JP5604689U JPH0635299Y2 JP H0635299 Y2 JPH0635299 Y2 JP H0635299Y2 JP 1989056046 U JP1989056046 U JP 1989056046U JP 5604689 U JP5604689 U JP 5604689U JP H0635299 Y2 JPH0635299 Y2 JP H0635299Y2
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- Japan
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- protective cover
- bushing
- mold cone
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は柱上変圧器、柱上開閉器等のような屋外用油入
電気機器に使用するに適した耐塩害形ブッシングの保護
装置に関する。
電気機器に使用するに適した耐塩害形ブッシングの保護
装置に関する。
従来、塩害の著甚しい地域で使用する変圧器のブッシン
グは、一般に柱上変圧器のブッシングのように、導電部
を露出させた構成のものを使用することは事実上不可能
である。このため、従来から、例えば、第15図で示すよ
うな耐塩害形のブッシングが多く使用されており、その
構造を第15図により説明すると、1は耐塩害ブッシング
の碍管、2は耐油性絶縁を施した機器側のリード線、3
は耐トラッキング性及び耐候性絶縁を施した屋外側のリ
ード線を示し、両リード線2,3は碍管1内において水切
り用の接続金具4にて接続する。5は碍管1内の中空部
に充填したエポキシ樹脂等を主体とする注形絶縁物で、
接続金具4により接続したリード線2,3を包埋して碍管
1と一体的に固定する。6は碍管1端面の中央突出部1a
に接着剤層7を介して接着した屋外側のリード線3のモ
ールドコーン部である。即ち、従来の耐塩害形ブッシン
グはリード線2,3を碍管1内で接続金具4を介して接続
し、つづいて、モールドコーン部6を碍管1端面の中央
突出部1aに接着したあと、接着性に優れたエポキシ樹脂
を碍管1内の中空部に充填して硬化させ、碍管1とリー
ド線2,3及び、碍管1と接続金具4との間の気密、水密
性を保持し、リード線3を伝って塩分や水が毛細管現象
により、ブッシング内に浸入し、これが、更に、変圧器
等の電気機器内部まで浸入することによって、短絡事故
等の問題を引起こすのを解消する構成となっている。
グは、一般に柱上変圧器のブッシングのように、導電部
を露出させた構成のものを使用することは事実上不可能
である。このため、従来から、例えば、第15図で示すよ
うな耐塩害形のブッシングが多く使用されており、その
構造を第15図により説明すると、1は耐塩害ブッシング
の碍管、2は耐油性絶縁を施した機器側のリード線、3
は耐トラッキング性及び耐候性絶縁を施した屋外側のリ
ード線を示し、両リード線2,3は碍管1内において水切
り用の接続金具4にて接続する。5は碍管1内の中空部
に充填したエポキシ樹脂等を主体とする注形絶縁物で、
接続金具4により接続したリード線2,3を包埋して碍管
1と一体的に固定する。6は碍管1端面の中央突出部1a
に接着剤層7を介して接着した屋外側のリード線3のモ
ールドコーン部である。即ち、従来の耐塩害形ブッシン
グはリード線2,3を碍管1内で接続金具4を介して接続
し、つづいて、モールドコーン部6を碍管1端面の中央
突出部1aに接着したあと、接着性に優れたエポキシ樹脂
を碍管1内の中空部に充填して硬化させ、碍管1とリー
ド線2,3及び、碍管1と接続金具4との間の気密、水密
性を保持し、リード線3を伝って塩分や水が毛細管現象
により、ブッシング内に浸入し、これが、更に、変圧器
等の電気機器内部まで浸入することによって、短絡事故
等の問題を引起こすのを解消する構成となっている。
しかし、上記構成の耐塩害形ブッシングにおいては次に
示すような問題があった。
示すような問題があった。
(1)碍管の中空部に充填されるエポキシ系樹脂の注形
絶縁物は、通電中に導電部に発生する熱と外気温の差
や、機器内部温度と外部に露出する碍管自体の温度差に
より、長年月の間にクラックが生じたり、碍管との接着
が剥離し隙間が生じることがあった。
絶縁物は、通電中に導電部に発生する熱と外気温の差
や、機器内部温度と外部に露出する碍管自体の温度差に
より、長年月の間にクラックが生じたり、碍管との接着
が剥離し隙間が生じることがあった。
(2)又、モールドコーン部と碍管端面の中央突出部は
接着剤層を介して接着されているものの、この接着剤層
はお互いの接触面積が少ないため、機器の装柱時、ある
いは配電線の張替えや保守点検時、更には、風害等によ
り、屋外側のリード線3に大きな外力が加えられてこれ
を引張ったり撚ったりすると、前記接着剤層の一部が経
年の間に剥がれて隙間が生じるおそれがあった。
接着剤層を介して接着されているものの、この接着剤層
はお互いの接触面積が少ないため、機器の装柱時、ある
いは配電線の張替えや保守点検時、更には、風害等によ
り、屋外側のリード線3に大きな外力が加えられてこれ
を引張ったり撚ったりすると、前記接着剤層の一部が経
年の間に剥がれて隙間が生じるおそれがあった。
このように、碍管端面の中央突出部とモールドコーン部
との間の接着剤層や碍管の中空部に充填した注形絶縁物
に微少な隙間とかクラック等が長年月の間に生じたりす
ると、屋外側のリード線を伝って水や塩分が前記隙間等
から毛細管現象によってブッシング内に浸入し、これが
機器内部まで浸入することによって短絡事故等を誘発す
るおそれがあった。特に、碍管端面の中央突出部とモー
ルドコーン部とを接着する接着剤層は、両部材の接着面
積が非常に狭いため、ブッシングの製造時における引張
荷重や撚回力が所定の規格値を満足していても、機器の
柱上での使用による老朽化や経年変化に伴い、徐々に劣
化し、例えば配電線の接続替時等において、屋外側のリ
ード線に加えられる外部応力により、時として前記接着
剤層に剥離現象が生じ、微少な隙間から雨水の浸入を許
す場合があった。このような現象は当然のことながら機
器の故障誘発に起因するため、起きてはならない現象で
あるが、数ある装柱機器においては、前記の剥離現象が
生じないという保証は全くない。その上、塩害地域では
一旦接着剤層に微少な剥離が生じると、表面漏洩電流と
塩分との相乗作用により浸蝕が一挙に拡大するおそれが
ある。このため、装柱機器の保守点検時に前記現象が生
じておれば、その都度、ブッシングを新しいものに取替
えたり、剥離部分に瞬間接着剤等の充填剤を注入して隙
間を埋める等の対策が考えられていた。
との間の接着剤層や碍管の中空部に充填した注形絶縁物
に微少な隙間とかクラック等が長年月の間に生じたりす
ると、屋外側のリード線を伝って水や塩分が前記隙間等
から毛細管現象によってブッシング内に浸入し、これが
機器内部まで浸入することによって短絡事故等を誘発す
るおそれがあった。特に、碍管端面の中央突出部とモー
ルドコーン部とを接着する接着剤層は、両部材の接着面
積が非常に狭いため、ブッシングの製造時における引張
荷重や撚回力が所定の規格値を満足していても、機器の
柱上での使用による老朽化や経年変化に伴い、徐々に劣
化し、例えば配電線の接続替時等において、屋外側のリ
ード線に加えられる外部応力により、時として前記接着
剤層に剥離現象が生じ、微少な隙間から雨水の浸入を許
す場合があった。このような現象は当然のことながら機
器の故障誘発に起因するため、起きてはならない現象で
あるが、数ある装柱機器においては、前記の剥離現象が
生じないという保証は全くない。その上、塩害地域では
一旦接着剤層に微少な剥離が生じると、表面漏洩電流と
塩分との相乗作用により浸蝕が一挙に拡大するおそれが
ある。このため、装柱機器の保守点検時に前記現象が生
じておれば、その都度、ブッシングを新しいものに取替
えたり、剥離部分に瞬間接着剤等の充填剤を注入して隙
間を埋める等の対策が考えられていた。
しかし、前者は装柱機器を地上に降してブッシングのみ
を交換するか、あるいは、新たな機器と交換しなければ
ならず、需要家に停電等の多大な迷惑をかけることはも
とより、交換作業に手間と多くの費用がかかる等の問題
があった。又、後者は一時的な対策に過ぎないので、時
間の経過に伴い、再度剥離するおそれが十分にあった。
このように、接着剤層の剥離現象に対しては、需要家側
に迷惑をかけることなく、経済的で恒久的な対策を施す
ことが強く切望されていた。
を交換するか、あるいは、新たな機器と交換しなければ
ならず、需要家に停電等の多大な迷惑をかけることはも
とより、交換作業に手間と多くの費用がかかる等の問題
があった。又、後者は一時的な対策に過ぎないので、時
間の経過に伴い、再度剥離するおそれが十分にあった。
このように、接着剤層の剥離現象に対しては、需要家側
に迷惑をかけることなく、経済的で恒久的な対策を施す
ことが強く切望されていた。
本考案は前記の問題点に鑑み、碍管端面の中央突出部と
屋外側のリード線のモールドコーン部との接合部を外部
から完全に被覆することができる樹脂製の保護カバーを
前記モールドコーン部に活線状態下で装着し、前記モー
ルドコーン部の碍管端面との接合部を気密で、かつ、水
密に保持させるとともに、この部分における機械的強度
の向上をはかるようにしたブッシングの保護装置を提供
することを目的とする。
屋外側のリード線のモールドコーン部との接合部を外部
から完全に被覆することができる樹脂製の保護カバーを
前記モールドコーン部に活線状態下で装着し、前記モー
ルドコーン部の碍管端面との接合部を気密で、かつ、水
密に保持させるとともに、この部分における機械的強度
の向上をはかるようにしたブッシングの保護装置を提供
することを目的とする。
本考案は屋外側リード線のモールドコーン部の形状にあ
わせて、碍管端面側と対応する部分を径大に、モールド
コーン部の屋外側リード線が位置する部分は径小となし
たほぼ截頭円錐状の保護カバーを弾力性及び耐候性等に
優れた合成樹脂によって形成し、この保護カバーの外周
部を縦方向に、しかも、切断端面を周方向に傾斜させた
状態で一直線状に切断するとともに、外周部の下部に
は、前記保護カバーをモールドコーン部に取付けてこれ
を回動させた場合、前記切断端面の一方が、他方の切断
端面側に押圧することができる位置に係止突起を備え、
この保護カバーを保護カバー取付装置にて前記切断端面
を互いに相反する方向に拡開し、拡げられた前記保護カ
バーの内側面に接着剤を塗布し、この状態で前記保護カ
バーを、屋外側リード線のモールドコーン部に被せて保
護カバー取付装置とともに、その外周部に突設した係止
突起を介してモールドコーン部の外周に沿って切断端面
が互いに閉鎖する方向に回動させ、前記保護カバーの内
側面に塗布した接着剤をむらなく均一に引伸して保護カ
バーをモールドコーン部に、このモールドコーン部と碍
管端面とを接着する接着剤層の外周面を完全に被覆した
状態で気密に、かつ、水密性を保持させて被着したもの
であってその作用は次のとおりである。
わせて、碍管端面側と対応する部分を径大に、モールド
コーン部の屋外側リード線が位置する部分は径小となし
たほぼ截頭円錐状の保護カバーを弾力性及び耐候性等に
優れた合成樹脂によって形成し、この保護カバーの外周
部を縦方向に、しかも、切断端面を周方向に傾斜させた
状態で一直線状に切断するとともに、外周部の下部に
は、前記保護カバーをモールドコーン部に取付けてこれ
を回動させた場合、前記切断端面の一方が、他方の切断
端面側に押圧することができる位置に係止突起を備え、
この保護カバーを保護カバー取付装置にて前記切断端面
を互いに相反する方向に拡開し、拡げられた前記保護カ
バーの内側面に接着剤を塗布し、この状態で前記保護カ
バーを、屋外側リード線のモールドコーン部に被せて保
護カバー取付装置とともに、その外周部に突設した係止
突起を介してモールドコーン部の外周に沿って切断端面
が互いに閉鎖する方向に回動させ、前記保護カバーの内
側面に塗布した接着剤をむらなく均一に引伸して保護カ
バーをモールドコーン部に、このモールドコーン部と碍
管端面とを接着する接着剤層の外周面を完全に被覆した
状態で気密に、かつ、水密性を保持させて被着したもの
であってその作用は次のとおりである。
耐塩害形ブッシングの碍管端面とモールドコーン部との
接合部に存在する接着剤層を完全に覆って前記モールド
コーン部にほぼ截頭円錐状に形成した保護カバーを被着
することにより、前記接合部の接着剤層に剥離現象によ
り微少な隙間が生じた場合、あるいは、剥離現象が生じ
ようとしていても、前記保護カバーの被着によって、前
記接合部に存在する接着剤層は完全に外部と遮蔽された
状態で気密に、かつ、水密構造で保持することができ、
しかも、前記保護カバーの存在により、接合部の機械的
強度の向上をはかることができるため、雨水等がブッシ
ング内に浸入することにより機器の故障を誘発するとい
った問題を未然に防ぎ、塩害地域におけるブッシングの
長寿命化をはかるようにしたことを特徴とする。
接合部に存在する接着剤層を完全に覆って前記モールド
コーン部にほぼ截頭円錐状に形成した保護カバーを被着
することにより、前記接合部の接着剤層に剥離現象によ
り微少な隙間が生じた場合、あるいは、剥離現象が生じ
ようとしていても、前記保護カバーの被着によって、前
記接合部に存在する接着剤層は完全に外部と遮蔽された
状態で気密に、かつ、水密構造で保持することができ、
しかも、前記保護カバーの存在により、接合部の機械的
強度の向上をはかることができるため、雨水等がブッシ
ング内に浸入することにより機器の故障を誘発するとい
った問題を未然に防ぎ、塩害地域におけるブッシングの
長寿命化をはかるようにしたことを特徴とする。
以下、本考案の実施例を第1図ないし第14図によって説
明する。
明する。
なお、ブッシングの構造は従来と同様の構造であるた
め、その説明を省略する。
め、その説明を省略する。
最初に、ブッシングの碍管1に装着したモールドコーン
部6に接着剤層7を被覆した状態で取付けられる保護カ
バー8の構造を第1図,第12図,第14図により説明す
る。この保護カバー8は、頭部8a側をモールドコーン部
6の接着剤層7を被覆すべく、碍管1の中央突出部1aの
外径寸法よりやや径大となし、下部はモールドコーン部
6の形状にあわせて先細8bとなるように傾斜させた状態
で、弾力性及び、耐候性等に優れた、例えば、ポリアセ
タール樹脂等を用いて截頭円錐状に成形加工されてい
る。そして、この保護カバー8の外周面には、第1図で
示すように、径大な頭部8a開口部側から径小の先細部8b
側にかけて縦方向で、しかも、周方向側に傾斜させた状
態で一直線状に切断してその切断部に傾斜した一対の切
断端面a,bを形成する。又、保護カバー8の先細部8b外
周面には、第14図(A),(B)で示すように、切断端
面a,bの切断方向が異なっても、一方の切断端面aから
時計あるいは反時計方向に約90°ずれた位置に係止突起
9が膨出して形成されている。
部6に接着剤層7を被覆した状態で取付けられる保護カ
バー8の構造を第1図,第12図,第14図により説明す
る。この保護カバー8は、頭部8a側をモールドコーン部
6の接着剤層7を被覆すべく、碍管1の中央突出部1aの
外径寸法よりやや径大となし、下部はモールドコーン部
6の形状にあわせて先細8bとなるように傾斜させた状態
で、弾力性及び、耐候性等に優れた、例えば、ポリアセ
タール樹脂等を用いて截頭円錐状に成形加工されてい
る。そして、この保護カバー8の外周面には、第1図で
示すように、径大な頭部8a開口部側から径小の先細部8b
側にかけて縦方向で、しかも、周方向側に傾斜させた状
態で一直線状に切断してその切断部に傾斜した一対の切
断端面a,bを形成する。又、保護カバー8の先細部8b外
周面には、第14図(A),(B)で示すように、切断端
面a,bの切断方向が異なっても、一方の切断端面aから
時計あるいは反時計方向に約90°ずれた位置に係止突起
9が膨出して形成されている。
次に前記保護カバー8を屋外側リード線のモールドコー
ン部6に活線状態下で取付けるための保護カバー取付装
置(以下、単に取付装置という)10の構成について説明
する。第1図ないし第4図において、11は片手で持つこ
とのできる程度の径寸法で上半分を2重円筒状に形成さ
れた取付装置10の本体で、外周部には、その軸方向に沿
ってモールドコーン部6側に位置する屋外側リード線3
を切断することなく水平状態のまま遊嵌する縦溝12が、
取付装置本体11の軸芯側に向けて形成されている。そし
て、前記縦溝12の本体11の下側部分には、第1図,第5
図で示すように、平面形状がL形に形成された一対の係
止爪片13,14が、取付装置本体11の外周部に穿設した凹
部15から該本体11の内周壁側に向けてねじ等を用いて止
着されている。16は取付装置本体11の内側に上半分を外
周壁17と分割した状態で形成した内周壁で、その径寸法
はモールドコーン部6を十分に遊合することができる大
きさでもって円錐形状に設けられており、又、この内周
壁16下側の本体11の内壁には、保護カバー8をその切断
端面a,bで拡開して内周壁16内に挿入した場合、該保護
カバー8に膨出した係止突起9が、第13図(A)で示す
ように、一方の係止爪片14から約90°離れた位置で遊嵌
することができる逃穴18が穿設されている。一方、内周
壁16の外側に位置する外周壁17は前記内周壁16よりやや
背を高くして形成され、この外周壁17には係止爪片14の
上部側において縦溝12からその直角方向に横長な案内孔
19が切欠いてあり、又、この案内孔19終端の直下には、
第9図に示すように、取付装置本体11の内周壁16下側の
壁体を貫通して該本体11の中心に向けて出没するストッ
パーピン20が進退可能に挿入されており、このストッパ
ーピン20は圧縮ばね21の付勢力によって常時本体1の外
方側に押圧されている。22はストッパーピン20の抜止防
止板である。23は取付装置本体11の内、外周壁16,17と
の間の平坦面から内、外周壁16,17の空間内に向って突
出する受止ピンで、取付装置本体11に、前記ストッパー
ピン20と直交する方向において複数本が進退可能に取付
けられており、24は受止ピン23を押圧する圧縮ばねで、
前記受止ピン23を常に内、外周壁16,17の空間内側に付
勢している。25は受止ピン23が本体11から脱落するのを
防ぐ止ねじである。
ン部6に活線状態下で取付けるための保護カバー取付装
置(以下、単に取付装置という)10の構成について説明
する。第1図ないし第4図において、11は片手で持つこ
とのできる程度の径寸法で上半分を2重円筒状に形成さ
れた取付装置10の本体で、外周部には、その軸方向に沿
ってモールドコーン部6側に位置する屋外側リード線3
を切断することなく水平状態のまま遊嵌する縦溝12が、
取付装置本体11の軸芯側に向けて形成されている。そし
て、前記縦溝12の本体11の下側部分には、第1図,第5
図で示すように、平面形状がL形に形成された一対の係
止爪片13,14が、取付装置本体11の外周部に穿設した凹
部15から該本体11の内周壁側に向けてねじ等を用いて止
着されている。16は取付装置本体11の内側に上半分を外
周壁17と分割した状態で形成した内周壁で、その径寸法
はモールドコーン部6を十分に遊合することができる大
きさでもって円錐形状に設けられており、又、この内周
壁16下側の本体11の内壁には、保護カバー8をその切断
端面a,bで拡開して内周壁16内に挿入した場合、該保護
カバー8に膨出した係止突起9が、第13図(A)で示す
ように、一方の係止爪片14から約90°離れた位置で遊嵌
することができる逃穴18が穿設されている。一方、内周
壁16の外側に位置する外周壁17は前記内周壁16よりやや
背を高くして形成され、この外周壁17には係止爪片14の
上部側において縦溝12からその直角方向に横長な案内孔
19が切欠いてあり、又、この案内孔19終端の直下には、
第9図に示すように、取付装置本体11の内周壁16下側の
壁体を貫通して該本体11の中心に向けて出没するストッ
パーピン20が進退可能に挿入されており、このストッパ
ーピン20は圧縮ばね21の付勢力によって常時本体1の外
方側に押圧されている。22はストッパーピン20の抜止防
止板である。23は取付装置本体11の内、外周壁16,17と
の間の平坦面から内、外周壁16,17の空間内に向って突
出する受止ピンで、取付装置本体11に、前記ストッパー
ピン20と直交する方向において複数本が進退可能に取付
けられており、24は受止ピン23を押圧する圧縮ばねで、
前記受止ピン23を常に内、外周壁16,17の空間内側に付
勢している。25は受止ピン23が本体11から脱落するのを
防ぐ止ねじである。
次に第1図において、26は保護カバー8をその切断断面
a,bで拡開して取付装置本体11の内周壁16内に収容設置
するための保護カバー拡開体(以下、単に拡開体とい
う)で、第1図で示すように、保護カバー8の先細部8b
と対応する上部側は、前記先細部8bの径寸法とほぼ同径
をなして下部側をやや径大に形成した截頭円錐体形状の
ガイド棒27と、このガイド棒27の周面の一部を偏平状に
形成してこの部位に止着した先端を先細となした縦長な
三角形状のガイド片28と、ガイド棒27の反対側に位置す
る前記ガイド片28の後背部に、このガイド片28の下方端
が係止爪片13,14上に乗載したとき、前記係止爪片13,14
間に挿入される狭幅な係合部cと、取付装置本体11の縦
溝12に挿入されてガイド棒27が内周壁16の中心方向に横
移動するのを阻止する広幅な係合部dとを有して前記ガ
イド片28と一体的に形成された係止段部29とからなり、
この拡開体26は保護カバー8の拡開に先立って、第1図
のように、ガイド棒27の小径な頭部を上方に向けた状態
でガイド片28を縦溝12側に位置させて係止段部29を前記
縦溝12に嵌合させることにより、第2図で示すように、
取付装置本体11に係止段部29を介して垂直に樹立した状
態で抜き差し自在に収容設置することができる。
a,bで拡開して取付装置本体11の内周壁16内に収容設置
するための保護カバー拡開体(以下、単に拡開体とい
う)で、第1図で示すように、保護カバー8の先細部8b
と対応する上部側は、前記先細部8bの径寸法とほぼ同径
をなして下部側をやや径大に形成した截頭円錐体形状の
ガイド棒27と、このガイド棒27の周面の一部を偏平状に
形成してこの部位に止着した先端を先細となした縦長な
三角形状のガイド片28と、ガイド棒27の反対側に位置す
る前記ガイド片28の後背部に、このガイド片28の下方端
が係止爪片13,14上に乗載したとき、前記係止爪片13,14
間に挿入される狭幅な係合部cと、取付装置本体11の縦
溝12に挿入されてガイド棒27が内周壁16の中心方向に横
移動するのを阻止する広幅な係合部dとを有して前記ガ
イド片28と一体的に形成された係止段部29とからなり、
この拡開体26は保護カバー8の拡開に先立って、第1図
のように、ガイド棒27の小径な頭部を上方に向けた状態
でガイド片28を縦溝12側に位置させて係止段部29を前記
縦溝12に嵌合させることにより、第2図で示すように、
取付装置本体11に係止段部29を介して垂直に樹立した状
態で抜き差し自在に収容設置することができる。
更に、第1図において、30は取付装置本体11のカバー体
で、天板に内周壁16とほぼ同径の開口部31を穿孔して本
体11の外周壁17に被冠される。そして、このカバー体30
の内周面には、外周壁17に設けた案内孔19と対応する位
置にガイドピン32を突設し、このガイドピン32を取付装
置本体11の縦溝12の位置に合わせてカバー体30を外周壁
17に被せ、これを案内孔19に沿って回動すると、ガイド
ピン32は案内孔19に係合され、第5図で示すように、カ
バー体30の抜脱を阻止する。そして、前記カバー体30を
ガイドピン32が案内孔19の終端に当接するまで回動させ
た位置において、前記カバー体30の外周面に、第4図で
示すようにストッパーピン20の突出端を覆って外部から
の操作を阻止するストッパー座33を取付け、又、カバー
体30の開口部31内側縁には、第4図に示すように、縦溝
12と対応する位置において、内周壁16の中心に向けて係
止片34が開口部31から露出した状態で水平に突設されて
おり、内周壁16内に収容設置した保護カバー8が上方に
飛出すのを阻止する。
で、天板に内周壁16とほぼ同径の開口部31を穿孔して本
体11の外周壁17に被冠される。そして、このカバー体30
の内周面には、外周壁17に設けた案内孔19と対応する位
置にガイドピン32を突設し、このガイドピン32を取付装
置本体11の縦溝12の位置に合わせてカバー体30を外周壁
17に被せ、これを案内孔19に沿って回動すると、ガイド
ピン32は案内孔19に係合され、第5図で示すように、カ
バー体30の抜脱を阻止する。そして、前記カバー体30を
ガイドピン32が案内孔19の終端に当接するまで回動させ
た位置において、前記カバー体30の外周面に、第4図で
示すようにストッパーピン20の突出端を覆って外部から
の操作を阻止するストッパー座33を取付け、又、カバー
体30の開口部31内側縁には、第4図に示すように、縦溝
12と対応する位置において、内周壁16の中心に向けて係
止片34が開口部31から露出した状態で水平に突設されて
おり、内周壁16内に収容設置した保護カバー8が上方に
飛出すのを阻止する。
次に、保護カバー8を屋外側リード線のモールドコーン
部6に取付ける場合について説明する。
部6に取付ける場合について説明する。
はじめに、取付装置本体11に保護カバー8の拡開体26を
取付ける。この場合、第1図に示すように、拡開体26は
ガイド片28を取付装置本体11の縦溝12側に向けて前記ガ
イド片28の後背部に並設した係止段部29を縦溝12の上方
に位置させ、前記係止段部29を本体11の上方から縦溝12
に挿入し、狭幅な係合部cを係止爪片13,14間に、広幅
な係合部dは縦溝12にそれぞれ嵌合させると、第2図で
示すように、前記拡開体26は取付装置本体11に、ガイド
棒27を本体11の中心位置よりやや縦溝12側に移動させた
位置で取付けられる。つづいて、前記拡開体26の径小な
ガイド棒27の上方に、保護カバー8の先細部8b側を位置
させるとともに、切断部分e(第1図参照)をガイド片
28側に向けて、前記保護カバー8の頭部8aをガイド棒27
の上方端に先細部8bを当接させて下方に押し、前記先細
部8bをガイド棒27に嵌め込む。前記ガイド棒27はその下
方側に至るに従って順次径大となるようにテーパー状に
形成されているので、ガイド棒27に嵌め込まれた保護カ
バー8は、その先細部8b側が切断端面a,bを順次拡開し
ながらガイド棒27に嵌め込まれる。そして、保護カバー
8の前記切断端面a,bがガイド片28のテーパー状の傾斜
面に当接し、この状態で、更に、保護カバー8をガイド
棒27に沿って押動すると、前記保護カバー8の切断端面
a,bはガイド片28側端の傾斜面に沿って降下するにつれ
て次第に押し拡げられ、第8図で示すように、切断端面
a,bが縦溝12に取付けた係止爪片13,14に掛止されると、
保護カバー8は切断端面a,bを大きく拡開した状態を保
って挿入操作がつづけられ、第5図のように、保護カバ
ー8の先細部8bを取付装置本体11の底面に当接すること
により、保護カバー8は挿入操作を終え内周壁16内に拡
開された状態で収容設置される。前記拡開された保護カ
バー8は、その切断端面a,bがそれぞれ係止爪片13,14
(第5図,第8図参照)に掛止されているので、拡開体
26を取付装置本体11の縦溝12に沿って上方に引き抜いて
も、保護カバー8は外力を加えない限り切断端面a,bが
弾性力によって自己復帰することなく、押し拡げられた
ままの状態を保って、第3図で示すように、内周壁16内
に収容保持することができる。前記のように、保護カバ
ー8を取付装置本体11の内周壁16内に収容したあと、カ
バー体30を本体11の上方から、ガイドピン32を縦溝12の
位置に合致させて外周壁17に被せ、このカバー体30をガ
イドピン32が案内孔19の終端に至るまで回動させる。こ
の結果、第4図で示すように、カバー体30はそのストッ
パー座33がストッパーピン20の突出端を覆って操作でき
ないようにするとともに、係止片34が保護カバー8の上
端縁と当接して、取付装置本体11から保護カバー8が振
動等によって飛出するのを阻止している。
取付ける。この場合、第1図に示すように、拡開体26は
ガイド片28を取付装置本体11の縦溝12側に向けて前記ガ
イド片28の後背部に並設した係止段部29を縦溝12の上方
に位置させ、前記係止段部29を本体11の上方から縦溝12
に挿入し、狭幅な係合部cを係止爪片13,14間に、広幅
な係合部dは縦溝12にそれぞれ嵌合させると、第2図で
示すように、前記拡開体26は取付装置本体11に、ガイド
棒27を本体11の中心位置よりやや縦溝12側に移動させた
位置で取付けられる。つづいて、前記拡開体26の径小な
ガイド棒27の上方に、保護カバー8の先細部8b側を位置
させるとともに、切断部分e(第1図参照)をガイド片
28側に向けて、前記保護カバー8の頭部8aをガイド棒27
の上方端に先細部8bを当接させて下方に押し、前記先細
部8bをガイド棒27に嵌め込む。前記ガイド棒27はその下
方側に至るに従って順次径大となるようにテーパー状に
形成されているので、ガイド棒27に嵌め込まれた保護カ
バー8は、その先細部8b側が切断端面a,bを順次拡開し
ながらガイド棒27に嵌め込まれる。そして、保護カバー
8の前記切断端面a,bがガイド片28のテーパー状の傾斜
面に当接し、この状態で、更に、保護カバー8をガイド
棒27に沿って押動すると、前記保護カバー8の切断端面
a,bはガイド片28側端の傾斜面に沿って降下するにつれ
て次第に押し拡げられ、第8図で示すように、切断端面
a,bが縦溝12に取付けた係止爪片13,14に掛止されると、
保護カバー8は切断端面a,bを大きく拡開した状態を保
って挿入操作がつづけられ、第5図のように、保護カバ
ー8の先細部8bを取付装置本体11の底面に当接すること
により、保護カバー8は挿入操作を終え内周壁16内に拡
開された状態で収容設置される。前記拡開された保護カ
バー8は、その切断端面a,bがそれぞれ係止爪片13,14
(第5図,第8図参照)に掛止されているので、拡開体
26を取付装置本体11の縦溝12に沿って上方に引き抜いて
も、保護カバー8は外力を加えない限り切断端面a,bが
弾性力によって自己復帰することなく、押し拡げられた
ままの状態を保って、第3図で示すように、内周壁16内
に収容保持することができる。前記のように、保護カバ
ー8を取付装置本体11の内周壁16内に収容したあと、カ
バー体30を本体11の上方から、ガイドピン32を縦溝12の
位置に合致させて外周壁17に被せ、このカバー体30をガ
イドピン32が案内孔19の終端に至るまで回動させる。こ
の結果、第4図で示すように、カバー体30はそのストッ
パー座33がストッパーピン20の突出端を覆って操作でき
ないようにするとともに、係止片34が保護カバー8の上
端縁と当接して、取付装置本体11から保護カバー8が振
動等によって飛出するのを阻止している。
前記のようにして、保護カバー8を取付装置10に取付け
たあと、前記保護カバー8の内周面全体にシリコン樹脂
系の接着剤をカバー体30の開口部31を通して塗布する。
このあと取付装置10を柱上に運び、カバー体30を第3図
のように、取付装置本体11から取外し、この本体11を例
えば、第6図のように、保護カバー8の頭部8aを碍管1
側に向け、かつ、縦溝12をリード線3側に位置させた状
態で上方に移動させて、前記縦溝12からリード線3を取
付装置本体11内の保護カバー8の位置まで水平に嵌め込
んで本体11内を貫通させ、この状態で、取付装置本体11
を第7図で示すように、碍管1側に水平に移動させ、保
護カバー8をモールドコーン部6の外側に、頭部8a側を
碍管1の端面中央突出部1aのモールドコーン部6との接
着剤層7を被覆した状態で位置させる。この際、保護カ
バー8の切断端面a,bは、係止爪片13,14に掛止されて拡
げられているので、保護カバー8は容易にモールドコー
ン6側に移動させることができる。この状態で、ストッ
パーピン20を第8図において取付装置本体11の中心方向
に押圧する。ストッパーピン20を圧縮ばね21の力に抗し
て押動すると、保護カバー8はその切断端面a,bが係止
爪片13,14に掛止されているものの、頭部8aはカバー体3
0が除去されて開放されているので、内周壁16の傾斜面
に沿って碍管1の中央突出部1a側にわずかに滑動し、こ
の滑動中に、切断端面a,bは保護カバー8自体の弾性力
によって原位置(閉鎖状態)側に復帰しようとする大き
な力が作用して係止爪片13,14との掛止が解け、第10図
で示すように、保護カバー8は切断端面a,bが閉じてモ
ールドコーン部6の外周に密結合する。なお、保護カバ
ー8の密結合後、ストッパーピン20は圧縮ばね24の力で
原位置に戻る。前記保護カバー8がモールドコーン部6
に密結合した時点では、取付装置本体11に取付けた受止
ピン23によって碍管1端面の外側突出部1bが第7図のよ
うに受止められている。このため、前記保護カバー8を
密結合させたあと、取付装置本体11を更に第11図で示す
ように、碍管1側に押圧し、碍管1の外側突出部1bを受
止ピン23に抗して内、外周壁16,17間の平坦面に当接さ
せる。これは、保護カバー8を取付装置本体11によって
碍管1側に押圧し、モールドコーン部6との密結合を更
に良好に行わせるためである。そして、前記保護カバー
8を碍管1側に押圧した状態で取付装置本体11を第13図
(B)において反時計方向に回動する。即ち、第13図
(A)で示すように、保護カバー8が拡開されていると
き、保護カバー8の係止突起9は取付装置本体11の内側
に設けた逃穴18に遊嵌されている。しかし、第13図
(B)のように、保護カバー8をモールドコーン部6に
密結合させると、係止突起9は逃穴18から離脱し、この
状態で取付装置本体11の回動操作を行う。この結果、第
13図(B)において、取付装置本体11を反時計方向に回
動し、係止爪片13を第13図(C)で示すように、保護カ
バー8の係止突起9に当接させ、この状態で、更に、本
体11を同じ方向に回動すると、切断端面a,bを備えた保
護カバー8は、その切断端面a,bを互いに密接させる方
向に回動する。即ち、第14図(A)において、保護カバ
ー8をX矢視方向に回動させると、切断端面aは他方の
切断端面b上に乗載するような状態でモールドコーン部
6の周面を、これを締付ける方向に回動する。この結
果、保護カバー8の切断端面a,b同志の結合は密接度合
が更に増すとともに、前記保護カバー8を係止突起9の
利用により回動させることによって、内側面に塗布した
接着剤はモールドコーン部6の外周面にむらなく均一に
引伸ばされるため、保護カバー8とモールドコーン部6
との間に均一な厚さの接着層fが形成でき、この接着層
fの存在によって保護カバー8は、モールドコーン部6
に接着剤層7を完全に被覆し、密着した状態で、気密
に、かつ、水密構造となして取付けることができる。し
かし、第14図(A)において,保護カバー8をX矢視方
向と反対方向に回動すると、切断端面aはモールドコー
ン部6から捲くれ上がり、かつ、もう一方の切断端面b
はモールドコーン部6に付着した接着剤を削り取る方向
に回動することとなるため、取付装置本体11は、必ず切
断端面a,bを密接させる方向に回動させることが必要で
ある。
たあと、前記保護カバー8の内周面全体にシリコン樹脂
系の接着剤をカバー体30の開口部31を通して塗布する。
このあと取付装置10を柱上に運び、カバー体30を第3図
のように、取付装置本体11から取外し、この本体11を例
えば、第6図のように、保護カバー8の頭部8aを碍管1
側に向け、かつ、縦溝12をリード線3側に位置させた状
態で上方に移動させて、前記縦溝12からリード線3を取
付装置本体11内の保護カバー8の位置まで水平に嵌め込
んで本体11内を貫通させ、この状態で、取付装置本体11
を第7図で示すように、碍管1側に水平に移動させ、保
護カバー8をモールドコーン部6の外側に、頭部8a側を
碍管1の端面中央突出部1aのモールドコーン部6との接
着剤層7を被覆した状態で位置させる。この際、保護カ
バー8の切断端面a,bは、係止爪片13,14に掛止されて拡
げられているので、保護カバー8は容易にモールドコー
ン6側に移動させることができる。この状態で、ストッ
パーピン20を第8図において取付装置本体11の中心方向
に押圧する。ストッパーピン20を圧縮ばね21の力に抗し
て押動すると、保護カバー8はその切断端面a,bが係止
爪片13,14に掛止されているものの、頭部8aはカバー体3
0が除去されて開放されているので、内周壁16の傾斜面
に沿って碍管1の中央突出部1a側にわずかに滑動し、こ
の滑動中に、切断端面a,bは保護カバー8自体の弾性力
によって原位置(閉鎖状態)側に復帰しようとする大き
な力が作用して係止爪片13,14との掛止が解け、第10図
で示すように、保護カバー8は切断端面a,bが閉じてモ
ールドコーン部6の外周に密結合する。なお、保護カバ
ー8の密結合後、ストッパーピン20は圧縮ばね24の力で
原位置に戻る。前記保護カバー8がモールドコーン部6
に密結合した時点では、取付装置本体11に取付けた受止
ピン23によって碍管1端面の外側突出部1bが第7図のよ
うに受止められている。このため、前記保護カバー8を
密結合させたあと、取付装置本体11を更に第11図で示す
ように、碍管1側に押圧し、碍管1の外側突出部1bを受
止ピン23に抗して内、外周壁16,17間の平坦面に当接さ
せる。これは、保護カバー8を取付装置本体11によって
碍管1側に押圧し、モールドコーン部6との密結合を更
に良好に行わせるためである。そして、前記保護カバー
8を碍管1側に押圧した状態で取付装置本体11を第13図
(B)において反時計方向に回動する。即ち、第13図
(A)で示すように、保護カバー8が拡開されていると
き、保護カバー8の係止突起9は取付装置本体11の内側
に設けた逃穴18に遊嵌されている。しかし、第13図
(B)のように、保護カバー8をモールドコーン部6に
密結合させると、係止突起9は逃穴18から離脱し、この
状態で取付装置本体11の回動操作を行う。この結果、第
13図(B)において、取付装置本体11を反時計方向に回
動し、係止爪片13を第13図(C)で示すように、保護カ
バー8の係止突起9に当接させ、この状態で、更に、本
体11を同じ方向に回動すると、切断端面a,bを備えた保
護カバー8は、その切断端面a,bを互いに密接させる方
向に回動する。即ち、第14図(A)において、保護カバ
ー8をX矢視方向に回動させると、切断端面aは他方の
切断端面b上に乗載するような状態でモールドコーン部
6の周面を、これを締付ける方向に回動する。この結
果、保護カバー8の切断端面a,b同志の結合は密接度合
が更に増すとともに、前記保護カバー8を係止突起9の
利用により回動させることによって、内側面に塗布した
接着剤はモールドコーン部6の外周面にむらなく均一に
引伸ばされるため、保護カバー8とモールドコーン部6
との間に均一な厚さの接着層fが形成でき、この接着層
fの存在によって保護カバー8は、モールドコーン部6
に接着剤層7を完全に被覆し、密着した状態で、気密
に、かつ、水密構造となして取付けることができる。し
かし、第14図(A)において,保護カバー8をX矢視方
向と反対方向に回動すると、切断端面aはモールドコー
ン部6から捲くれ上がり、かつ、もう一方の切断端面b
はモールドコーン部6に付着した接着剤を削り取る方向
に回動することとなるため、取付装置本体11は、必ず切
断端面a,bを密接させる方向に回動させることが必要で
ある。
なお、第14図(B)は係止突起9を第14図(A)の場合
とは反対方向に位置させて保護カバー9に設けた例を示
すもので、この場合は、保護カバー9をY矢視、即ち、
時計方向に回動させることによって、切断端面a,b同志
の結合及びモールドコーン部6への密接度を更に高める
ことができる。
とは反対方向に位置させて保護カバー9に設けた例を示
すもので、この場合は、保護カバー9をY矢視、即ち、
時計方向に回動させることによって、切断端面a,b同志
の結合及びモールドコーン部6への密接度を更に高める
ことができる。
前記のようにして、保護カバー8をモールドコーン部6
に取付けたあと、取付装置本体11を第11図において左方
向の屋外側リード線3側に移動させてから、第6図のよ
うに、取付時とは逆方向に移動させてリード線3を縦溝
12から抜き取ることにより、取付装置本体11をブッシン
グから取外して保護カバー8の取付けを終了する。
に取付けたあと、取付装置本体11を第11図において左方
向の屋外側リード線3側に移動させてから、第6図のよ
うに、取付時とは逆方向に移動させてリード線3を縦溝
12から抜き取ることにより、取付装置本体11をブッシン
グから取外して保護カバー8の取付けを終了する。
本考案は以上説明したように構成したので、次に示すよ
うな効果を有する。
うな効果を有する。
、本考案は屋外側リード線のモールドコーン部と、碍
管端面とを接着する接着剤層が、経年変化等により剥離
して微少な隙間が生じていた場合、あるいは、剥離現象
の徴候が機器の保守点検時等に見受けられた場合、前記
接着剤層の周面も含めてモールドコーン部全体に、接着
剤を塗布した保護カバーを密に被着して前記接着剤層が
外部に露呈するのを確実に阻止することにより、該接着
剤層の微少な隙間から雨水や塩分がブッシング内に浸入
するのを完全に阻止するように構成したので、モールド
コーン部の碍管との接着剤層が経年変化に伴い、万一劣
化していたとしても、事前に保護カバーを取付けて前記
接着剤層を被覆しておくことにより、雨水等の浸入によ
る機器の短絡事故等を未然に、しかも、確実に防ぐこと
ができる。
管端面とを接着する接着剤層が、経年変化等により剥離
して微少な隙間が生じていた場合、あるいは、剥離現象
の徴候が機器の保守点検時等に見受けられた場合、前記
接着剤層の周面も含めてモールドコーン部全体に、接着
剤を塗布した保護カバーを密に被着して前記接着剤層が
外部に露呈するのを確実に阻止することにより、該接着
剤層の微少な隙間から雨水や塩分がブッシング内に浸入
するのを完全に阻止するように構成したので、モールド
コーン部の碍管との接着剤層が経年変化に伴い、万一劣
化していたとしても、事前に保護カバーを取付けて前記
接着剤層を被覆しておくことにより、雨水等の浸入によ
る機器の短絡事故等を未然に、しかも、確実に防ぐこと
ができる。
又、前記保護カバーをモールドコーン部と碍管とにま
たがって被着することにより、モールドコーン部側のリ
ード線に大きな外力(引張力)が加えられても、その外
力はモールドコーン部を介して保護カバーにより受止め
られて、モールドコーン部と碍管とを被着する接着剤層
に悪影響を与えることが全くないので、モールドコーン
部の機械的強度を著しく強くすることができ、雨水等の
浸入阻止と相まってブッシングの長寿命化を円滑・良好
にはかることが可能となる。
たがって被着することにより、モールドコーン部側のリ
ード線に大きな外力(引張力)が加えられても、その外
力はモールドコーン部を介して保護カバーにより受止め
られて、モールドコーン部と碍管とを被着する接着剤層
に悪影響を与えることが全くないので、モールドコーン
部の機械的強度を著しく強くすることができ、雨水等の
浸入阻止と相まってブッシングの長寿命化を円滑・良好
にはかることが可能となる。
更に、前記保護カバーは、その縦方向に切断した切断
端面を周方向に拡開して屋外側リード線を嵌め、このあ
と、前記切断面を閉鎖した状態で、モールドコーン部側
に押動させてモールドコーン部と碍管とにまたがって接
着剤を用いて被着するように構成されているので、保護
カバーの取付け作業は変圧器の活線状態下において需要
家に迷惑をかけることなく、安全・確実に、しかも、迅
速・容易に行うことができる。
端面を周方向に拡開して屋外側リード線を嵌め、このあ
と、前記切断面を閉鎖した状態で、モールドコーン部側
に押動させてモールドコーン部と碍管とにまたがって接
着剤を用いて被着するように構成されているので、保護
カバーの取付け作業は変圧器の活線状態下において需要
家に迷惑をかけることなく、安全・確実に、しかも、迅
速・容易に行うことができる。
第1図はブッシングに保護カバーを取付けるための保護
カバー取付装置の分解斜視図、第2図は取付装置本体と
カバー体との分解斜視図、第3図は取付装置本体の斜視
図、第4図は保護カバー取付装置の斜視図、第5図は第
4図のA-A線における断面図、第6図は本考案のブッシ
ング保護装置を設ける場合のブッシングと取付装置本体
との関係を示す要部縦断面図、第7図はブッシングの保
護カバーの取付途中を示す縦断面図、第8図は同上の横
断平面図、第9図及び第10図は保護カバーを取付けた状
態を示す縦断面図と横断平面図、第11図は第10図のB-B
線における断面図、第12図は本考案の保護装置を備えた
耐塩害形ブッシングの縦断面図、第13図(A)〜第13図
(D)は保護カバーの取付け順序を説明するための説明
図、第14図(A)及び第14図(B)は保護カバーの回動
方向を説明するための説明図、第15図は従来の耐塩害形
ブッシングの縦断面図である。 3……屋外側リード線、6……モールドコーン部 7……接着剤層、8……保護カバー a,b……切断端面、e……切断部分
カバー取付装置の分解斜視図、第2図は取付装置本体と
カバー体との分解斜視図、第3図は取付装置本体の斜視
図、第4図は保護カバー取付装置の斜視図、第5図は第
4図のA-A線における断面図、第6図は本考案のブッシ
ング保護装置を設ける場合のブッシングと取付装置本体
との関係を示す要部縦断面図、第7図はブッシングの保
護カバーの取付途中を示す縦断面図、第8図は同上の横
断平面図、第9図及び第10図は保護カバーを取付けた状
態を示す縦断面図と横断平面図、第11図は第10図のB-B
線における断面図、第12図は本考案の保護装置を備えた
耐塩害形ブッシングの縦断面図、第13図(A)〜第13図
(D)は保護カバーの取付け順序を説明するための説明
図、第14図(A)及び第14図(B)は保護カバーの回動
方向を説明するための説明図、第15図は従来の耐塩害形
ブッシングの縦断面図である。 3……屋外側リード線、6……モールドコーン部 7……接着剤層、8……保護カバー a,b……切断端面、e……切断部分
Claims (1)
- 【請求項1】機器側のリード線2と、モールドコーン部
6を備えた屋外側のリード線3とを碍管1内において接
続金具4により接続するとともに、モールドコーン部6
を碍管1の端面に接着剤層7を介して接着し、充填用樹
脂を前記碍管1の中空部に充填し硬化させて碍管1を貫
通する前記リード線2,3を包埋してなるブッシングにお
いて、前記屋外側リード側3のモールドコーン部6の形
状と合致させて合成樹脂により載頭円錐状に成形加工
し、かつ、その周面の一部を上方端から下方端にかけて
直線状に縦断して切断端面を周方向に拡開及び閉鎖可能
に形成した保護カバー8を、モールドコーン部6と碍管
1とにまたがって、前記接着剤層7を被覆した状態で被
着するようにしたことを特徴とするブッシングの保護装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989056046U JPH0635299Y2 (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | ブッシングの保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989056046U JPH0635299Y2 (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | ブッシングの保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02146718U JPH02146718U (ja) | 1990-12-13 |
JPH0635299Y2 true JPH0635299Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31579529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989056046U Expired - Fee Related JPH0635299Y2 (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | ブッシングの保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635299Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3735229B2 (ja) * | 2000-02-23 | 2006-01-18 | 三菱電機株式会社 | リードワイヤのインサート成形品及びアクチュエータ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62237615A (ja) * | 1986-04-07 | 1987-10-17 | 関西電力株式会社 | 電気機器と電線との接続構造 |
-
1989
- 1989-05-16 JP JP1989056046U patent/JPH0635299Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02146718U (ja) | 1990-12-13 |
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