JP2005174771A - 導電端子ユニットおよびその取付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高層ビルの側雷被害を防止するためカーテンウォール等の金属補助構造材相互を端子付導電線で電気的に接続して雷保護システムを構成する際に使用するカーテンウォール用避雷端子ユニットに適する導電端子ユニットと取付方法を提供する。
【解決手段】 本発明による導電端子ユニットは、導電導体の端部に圧着端子を固着し、圧着端子の座部に設けた共回り防止孔に割型スリーブの基部を嵌着するとともに、割型スリーブの基部の他端側より円錐台形状の楔ナットを装着させ、圧着端子の基部側から割型スリーブ内を挿通する固定ねじが楔ナットと螺合するよう構成される導電端子ユニットであって、固定ねじを締め付けて楔ナットを割型スリーブ内に進入させることにより割型スリーブの拡開を起こさせ、圧着端子の座部と拡開された割型スリーブとの間に介在保持される導電部材に接続して電気的導通を得るよう構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明による導電端子ユニットは、導電導体の端部に圧着端子を固着し、圧着端子の座部に設けた共回り防止孔に割型スリーブの基部を嵌着するとともに、割型スリーブの基部の他端側より円錐台形状の楔ナットを装着させ、圧着端子の基部側から割型スリーブ内を挿通する固定ねじが楔ナットと螺合するよう構成される導電端子ユニットであって、固定ねじを締め付けて楔ナットを割型スリーブ内に進入させることにより割型スリーブの拡開を起こさせ、圧着端子の座部と拡開された割型スリーブとの間に介在保持される導電部材に接続して電気的導通を得るよう構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、高層ビルなどの構造体即ち、飾り壁材、縁取りレール、金属製飾り壁など、所謂カーテンウォールなどの金属補助構造材の相互を端子付導電線で電気的に接続して、雷保護システム、避雷導電構造などを構成する際に有効な導電端子ユニットの構造およびその取付け方法に関するものである。
送電線路の鉄塔や高層建造物が落雷を受けることは良くあることであるが、近年電子技術の普及に伴って、一般のオフィスや(集合)住宅においても受電設備、電力配線、通信配線、TVフイーダーなどの各種電気設備をはじめ、コンピュータ装置などの各種の電子機器が配備されている。これらの電気設備および電子機器は小型化と省電力化が重要視されるために、サージ耐圧の低い半導体素子や集積回路が多用されている。電子機器自体でサ−ジ電圧を抑制することは当然必要であるが、建物が直撃雷を受けた場合や他の建物に落雷して電源線や通信線を通って雷電流の一部が自建物に侵入する場合でも、機器を安全に動作せせるためには建物および配線の等電位化が必要である。
ところが、高層ビルなどにおいては頂部の避雷針に落雷するとは限らず、前記カーテンウォールなどの金属製枠体、この金属性枠体は相互が確実に電気的に接続されていないため、該側壁から雷サージ電圧が進入し、雷電流の通過によって建造物自体の内部に電位差が生じ、これらの電位差および雷サージに起因するフラッシュオーバー、機器や設備の損傷、火災、爆発あるいは人体の感電災害などを惹起する問題があった。
高層ビルなどの建造物が落雷を受けたときの事故や災害を防止するために、等電位ボンディング法による落雷事故対策方法として、複数の導体が組み込まれて形成される建造物において、発明者らの一人はこれらの導体相互を導体接続装置で電気的に接続する導電接続装置を開発している(例えば特許文献1参照)。
また、長手方向の略中央部に角軸部を有するネジ軸と、該ネジ軸に装着される連結プラグとからなるパイプジョイントを構成し、前記連結プラグはねじ軸の角軸部側に嵌合されると共に、略角錐型で且つ外周に楔形突起を有する第1緊締部材と、ネジ軸の先端側に螺合されると共に略角錐型で且つ外周に楔型突起を有する第2の緊締部材と、両緊締部材の外周に拡開可能に嵌合される割り型スリーブとから構成し、連結プラグを連結すべきパイプ内に嵌入後回転させて両緊締部材を相互に接近させることにより、割型スリーブを外側に拡開してパイプの内面に圧着させるようにしたパイプジョイント(例えば特許文献2)がある。また、建築物などの雷保護システムを構築するための諸規定を定めたものに(例えば非特許文献1)などがある。
前記[特許文献1]の導電接続装置による方法は、図15に示すように、鉄筋、鉄骨、梁筋などの複数の導体が組み込まれて形成される建造物において、導体接続装置(鉄筋接続装置)を用いて電気的に接続して建造物内部の等電位化を図ったものであるが、数百メートル級の高層建築物の雷防護システムを構築する場合、[特許文献1]の方法ではカーテンウォール枠体などの相互間が電気的に接続されていないために、前記カーテンウォール枠体などの側壁からの雷サージ電圧進入を効果的に防護することが出来なかった。
そして[特許文献2]におけるパイプジョイントについて、例えば図16〜図17の実施形態では、ネジ軸1に装着される連結プラグ3は、割型スリーブ11と、この割型スリーブ11を拡開させる1つの緊締部材12とから構成されたネジによって拡開可能な銅製のスリーブであり、また、割型スリーブ11内に嵌入することにより該割型スリーブ11を径方向に拡開させる緊締部材12は、ネジ軸1に螺合するネジ孔12aを有する略円錐形に形成されているものである。割型スリーブ11は、ねじ軸1の角軸部2側にカラー13および座金14を介して遊嵌されており、軸1の先端側からねじ込まれる緊締部材12のテーパー面によって外側に拡開されてパイプPの内周面に圧着されることにより、複数本のパイプPを長手方向に連結する構造である。
しかしながら、上記構造のパイプジョイントでは、割型スリーブ11の外径とパイプPの内径が殆ど等しいような場合、ネジ軸1に装着される連結プラグ3の緊締部材12がネジ軸1あるいは割型スリーブ11と緊締部材12とが共回りしてしまい、割型スリーブ11のスリット11aを拡開させてパイプ内周面に圧着させることが出来なくなる虞があった。
本発明では上記目的を達成するために、次のような手段を用いる。
(1)導電導体の端部(両端の少なくとも一方)に圧着端子を固着し、前記圧着端子の座部に設けた共回り防止孔に割型スリーブの基部を配置するとともに(嵌着により配置してもよい)、前記割型スリーブの基部の他端側より円錐台形状の楔ナットを装着させ、前記圧着端子の基部側から前記割型スリーブ内を挿通する固定ねじが前記楔ナットと螺合するよう構成される導電端子ユニットであって、
前記固定ねじを締め付けて前記楔ナットを前記割型スリーブ内に進入させることにより前記割型スリーブの拡開を起こさせ、前記圧着端子の座部と拡開された前記割型スリーブとの間に介在保持される導電部材に接続して電気的導通を得るよう構成される導電端子ユニットとした。
(1)導電導体の端部(両端の少なくとも一方)に圧着端子を固着し、前記圧着端子の座部に設けた共回り防止孔に割型スリーブの基部を配置するとともに(嵌着により配置してもよい)、前記割型スリーブの基部の他端側より円錐台形状の楔ナットを装着させ、前記圧着端子の基部側から前記割型スリーブ内を挿通する固定ねじが前記楔ナットと螺合するよう構成される導電端子ユニットであって、
前記固定ねじを締め付けて前記楔ナットを前記割型スリーブ内に進入させることにより前記割型スリーブの拡開を起こさせ、前記圧着端子の座部と拡開された前記割型スリーブとの間に介在保持される導電部材に接続して電気的導通を得るよう構成される導電端子ユニットとした。
(2)(1)の導電端子ユニットにおいて、
前記導電部材としては、建物の外壁面などに用いられている導電性のカーテンウォールを適用するとよい。(第1実施形態)
本発明の導電端子ユニットをカーテンウォール用避雷端子ユニットとして構成したとき、その構造および取り付け方法は、アルミ撚り線の両端末に固着した圧着端子と、割型スリーブの円筒部に嵌入して円筒部を径方向に拡開させる楔ナットを座金を介して取付けネジにより前記楔ナットに螺合させて一体化してなり、カーテンウォール枠体に穿設した取付け穴に前記割型スリーブの円筒部を差し込んで取付けネジを締め付けて割型スリーブを拡開させて取付け穴における隙間を楔ナットが食い込んで閉塞して固定する。これにより避雷端子ユニットは電気的に遊離したカーテンウォール枠体相互を電気的に導通連結した構成となるので、カーテンウォール枠体で覆われたビルの壁面全体が等電位ボンディング化されるので側雷などの雷害を回避できる。
前記導電部材としては、建物の外壁面などに用いられている導電性のカーテンウォールを適用するとよい。(第1実施形態)
本発明の導電端子ユニットをカーテンウォール用避雷端子ユニットとして構成したとき、その構造および取り付け方法は、アルミ撚り線の両端末に固着した圧着端子と、割型スリーブの円筒部に嵌入して円筒部を径方向に拡開させる楔ナットを座金を介して取付けネジにより前記楔ナットに螺合させて一体化してなり、カーテンウォール枠体に穿設した取付け穴に前記割型スリーブの円筒部を差し込んで取付けネジを締め付けて割型スリーブを拡開させて取付け穴における隙間を楔ナットが食い込んで閉塞して固定する。これにより避雷端子ユニットは電気的に遊離したカーテンウォール枠体相互を電気的に導通連結した構成となるので、カーテンウォール枠体で覆われたビルの壁面全体が等電位ボンディング化されるので側雷などの雷害を回避できる。
(3)(1)または(2)の導電端子ユニットにおいて、
前記圧着端子間の導電導体としては、アルミ・銅・鉄など材料からなる撚り線や可撓性のある電気導体が用いられるが、本発明では導電導体としてはアルミ撚り線を適用して、このアルミ撚り線の長さは15cm以上50cm以下として構成されるとよい。(第1実施形態)
前記圧着端子間の導電導体としては、アルミ・銅・鉄など材料からなる撚り線や可撓性のある電気導体が用いられるが、本発明では導電導体としてはアルミ撚り線を適用して、このアルミ撚り線の長さは15cm以上50cm以下として構成されるとよい。(第1実施形態)
(4)(1)〜(3)いずれかの導電端子ユニットにおいて、
前記圧着端子の座部に設けた共回り防止穴は、前記割型スリーブの角型の基部を受け入れて、前記基部の角部を外周縁側から掛止して回動を防止する構造を備える。
この共回り防止孔を貫通した角穴として形成するとき、割型スリーブの基部が前記角穴に受け入れられるように相互の形状を合わせて形成されるのがよく、基部と角穴とが嵌合する形状としてもよい。(第1実施形態)
また、座部に設けた共回り防止孔は、座部の一方面側を角穴として内部には段差面を設け、この段差面に割型スリーブを挿通させる丸穴を形成し、段差付きの2段構造として形成されてもよい。(第1実施形態の変形例)
前記圧着端子の座部に設けた共回り防止穴は、前記割型スリーブの角型の基部を受け入れて、前記基部の角部を外周縁側から掛止して回動を防止する構造を備える。
この共回り防止孔を貫通した角穴として形成するとき、割型スリーブの基部が前記角穴に受け入れられるように相互の形状を合わせて形成されるのがよく、基部と角穴とが嵌合する形状としてもよい。(第1実施形態)
また、座部に設けた共回り防止孔は、座部の一方面側を角穴として内部には段差面を設け、この段差面に割型スリーブを挿通させる丸穴を形成し、段差付きの2段構造として形成されてもよい。(第1実施形態の変形例)
(5)(1)〜(4)いずれかの導電端子ユニットにおいて、
円筒状の割型スリーブの一箇所に縦割りスリット部を設けるとともに、前記割型スリーブの基部を折り曲げて鍔部を一体に設けた鍔付きスリーブと、圧着端子の座部の一端を折り曲げて共回り防止部を形成し、鍔付きスリーブの鍔部が前記共回り防止部に突接するように形成するとよい。(第2実施形態)
円筒状の割型スリーブの一箇所に縦割りスリット部を設けるとともに、前記割型スリーブの基部を折り曲げて鍔部を一体に設けた鍔付きスリーブと、圧着端子の座部の一端を折り曲げて共回り防止部を形成し、鍔付きスリーブの鍔部が前記共回り防止部に突接するように形成するとよい。(第2実施形態)
(6)(5)の導電端子ユニットにおいて、
円錐台状の楔ナットのテーパー面にヒレ部を設け、鍔付きスリーブのスリットに前記ヒレ部を嵌合させて共回りを防止するとよい。(第2実施形態)
(7)(5)の導電端子ユニットにおいて、
圧着端子平面座部箇所に回り止め突出部を形成し、鍔付きスリーブの鍔が前記突出部面に突接するようにして共回りを防止するとよい。(第2実施形態)
円錐台状の楔ナットのテーパー面にヒレ部を設け、鍔付きスリーブのスリットに前記ヒレ部を嵌合させて共回りを防止するとよい。(第2実施形態)
(7)(5)の導電端子ユニットにおいて、
圧着端子平面座部箇所に回り止め突出部を形成し、鍔付きスリーブの鍔が前記突出部面に突接するようにして共回りを防止するとよい。(第2実施形態)
(8)(1)〜(7)いずれかの導電端子ユニットにおいて、
クローズバレル形成部に複数のスリップ防止突起を形成するとともに、クローズバレル合わせ端部を鋸歯形状として圧着時に前記スリップ防止突起および鋸歯形状がアルミ撚り線に食込む構造としてアルミ撚り線の固着力を向上させるようにするとよい。(第3実施形態)
(9)(1)〜(7)いずれかの導電端子ユニットにおいて、
パイプ材から前記割型スリーブが成型されるとともに、前記割型スリーブの基部の周縁には回り止め用の突起を形成し、前記割型スリーブの基部の回り止め用の突起に嵌合する嵌合部を圧着端子の固定穴周縁部に設けられるとよい。(第4実施形態)
クローズバレル形成部に複数のスリップ防止突起を形成するとともに、クローズバレル合わせ端部を鋸歯形状として圧着時に前記スリップ防止突起および鋸歯形状がアルミ撚り線に食込む構造としてアルミ撚り線の固着力を向上させるようにするとよい。(第3実施形態)
(9)(1)〜(7)いずれかの導電端子ユニットにおいて、
パイプ材から前記割型スリーブが成型されるとともに、前記割型スリーブの基部の周縁には回り止め用の突起を形成し、前記割型スリーブの基部の回り止め用の突起に嵌合する嵌合部を圧着端子の固定穴周縁部に設けられるとよい。(第4実施形態)
(10)(1)〜(9)いずれかの導電端子ユニットを用いて、複数の導電部材を導電接続させる方法であって、
導電部材であるカーテンウォールに割型スリーブの円筒部よりわずかに大きい取付け穴を穿設して、この取付け穴に予め圧着端子に座金を介して割型スリーブに楔ナットを装着し、取付けネジを螺合させて一体化した導電端子ユニットの割型スリーブの円筒部先端を取付け穴に差込み、楔ナットに螺合させた取付けネジを締め付けてカーテンウォール相互を電気的に導通連結するようにする導電端子ユニットの取付け方法とした。
導電部材であるカーテンウォールに割型スリーブの円筒部よりわずかに大きい取付け穴を穿設して、この取付け穴に予め圧着端子に座金を介して割型スリーブに楔ナットを装着し、取付けネジを螺合させて一体化した導電端子ユニットの割型スリーブの円筒部先端を取付け穴に差込み、楔ナットに螺合させた取付けネジを締め付けてカーテンウォール相互を電気的に導通連結するようにする導電端子ユニットの取付け方法とした。
(11)(1)〜(9)いずれかの導電端子ユニットを用いて、複数の導電部材を導電接続させる方法であって、
導電部材であるカーテンウォール枠体に予め導電端子ユニット取付け穴を複数箇所にあけて置くと共に、該取付け穴に導電端子ユニットの端子の一方を固着しておき、建築物壁面にカーテンウォール枠体を固定後、他方の導電端子ユニットの圧着端子でカーテンウォール枠体相互あるいはカーテンウォールと建築物の鉄骨などの導電性構造体を電気的に導通連結する避雷端子ユニットの取付け方法とした。(第5実施形態)
導電部材であるカーテンウォール枠体に予め導電端子ユニット取付け穴を複数箇所にあけて置くと共に、該取付け穴に導電端子ユニットの端子の一方を固着しておき、建築物壁面にカーテンウォール枠体を固定後、他方の導電端子ユニットの圧着端子でカーテンウォール枠体相互あるいはカーテンウォールと建築物の鉄骨などの導電性構造体を電気的に導通連結する避雷端子ユニットの取付け方法とした。(第5実施形態)
(12)(1)〜(9)いずれかの導電端子ユニットを用いて、複数の導電部材を導電接続させる方法であって、
圧着端子のカーテンウォール枠体(導電部材)表面との接触面側の端子座部には、予め微細な凹凸部を形成せしめて、前記圧着端子と前記カーテンウォール枠体とを取付けネジにより締め付けた際に、前記部材間の電気的接触抵抗を低減するようにする導電端子ユニットの取付け方法とした。(第6実施形態)
圧着端子のカーテンウォール枠体(導電部材)表面との接触面側の端子座部には、予め微細な凹凸部を形成せしめて、前記圧着端子と前記カーテンウォール枠体とを取付けネジにより締め付けた際に、前記部材間の電気的接触抵抗を低減するようにする導電端子ユニットの取付け方法とした。(第6実施形態)
本発明によれば、つぎのような格別の効果がある。
1)カーテンウォール枠体などの導電構造部材を、可撓性のあるアルミ撚り線などの導電導体からなる避雷用の導電端子ユニットによって相互に電気的に導通連結したので、高層ビルなどであっても側雷などによるラッシュオーバー、機器や設備の損傷、火災、爆発あるいは人体の感電災害などを、きわめて効果的に防止できる。
2)本発明による導電端子ユニットは、地震や強風などの揺れに対しても過大な張力が作用しないように最適な長さで余裕を持って配策固着するようにしたから、カーテンウォール枠体相互の電気的導通を長期安定的に維持でき、側雷被害を確実に防止できる。
1)カーテンウォール枠体などの導電構造部材を、可撓性のあるアルミ撚り線などの導電導体からなる避雷用の導電端子ユニットによって相互に電気的に導通連結したので、高層ビルなどであっても側雷などによるラッシュオーバー、機器や設備の損傷、火災、爆発あるいは人体の感電災害などを、きわめて効果的に防止できる。
2)本発明による導電端子ユニットは、地震や強風などの揺れに対しても過大な張力が作用しないように最適な長さで余裕を持って配策固着するようにしたから、カーテンウォール枠体相互の電気的導通を長期安定的に維持でき、側雷被害を確実に防止できる。
3)本発明による導電端子ユニットは、カーテンウォール枠体に固定する際に共回りを防止し得る構成としたので、カーテンウォール枠体への取付け作業をする側にいる作業者が固定ネジを締め込むだけで、その取付けを迅速確実に行うことができる。
4)カーテンウォール枠体に予め導電端子ユニット取付け穴を複数箇所にあけて置くと共に、該取付け穴に導電端子ユニットの端子の一方を固着しておき、ビル壁面にカーテンウォール枠体を固定後他方の導電端子ユニットの圧着端子でカーテンウォール枠体相互を電気的に導通連結するようにしたので、カーテンウォール用避雷端子ユニットの取付け工事時間を半減出来、しかも安価で均一な施工ができるので一層経済的である。
4)カーテンウォール枠体に予め導電端子ユニット取付け穴を複数箇所にあけて置くと共に、該取付け穴に導電端子ユニットの端子の一方を固着しておき、ビル壁面にカーテンウォール枠体を固定後他方の導電端子ユニットの圧着端子でカーテンウォール枠体相互を電気的に導通連結するようにしたので、カーテンウォール用避雷端子ユニットの取付け工事時間を半減出来、しかも安価で均一な施工ができるので一層経済的である。
本発明の実施の形態を図面により詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず本発明の第1実施形態について[図1]〜[図4−2]および[図14]を参照して説明する。即ち[図1]は本発明の第1実施形態を示す導電端子ユニットであるカーテンウォール用避雷端子ユニット100の上面図(a)と側面図(b)とを示しており、側面図(b)の右側は、平板状の導電性のあるカーテンウォール枠体7へ圧着端子3を仮止めした状態を、また側面図(b)の左側は、同じカーテンウォール枠体7に圧着端子3を固定した状態を示している。
[第1実施形態]
先ず本発明の第1実施形態について[図1]〜[図4−2]および[図14]を参照して説明する。即ち[図1]は本発明の第1実施形態を示す導電端子ユニットであるカーテンウォール用避雷端子ユニット100の上面図(a)と側面図(b)とを示しており、側面図(b)の右側は、平板状の導電性のあるカーテンウォール枠体7へ圧着端子3を仮止めした状態を、また側面図(b)の左側は、同じカーテンウォール枠体7に圧着端子3を固定した状態を示している。
避雷端子ユニット100は[図14]に示すように、ビル壁面に取り付けられたカーテンウォールの金属製枠体7相互あるいは前記金属性枠体7と直近にある建造物の鉄骨などの導電性構造体102とを、全て避雷端子ユニット100で接続し、電気的に閉回路を構成して短絡導通されて使用されるものである。なお、これらのカーテンウォール用の避雷端子ユニット100は、適宜の箇所で構造体の接地電極101に接地される。ここでの接地電極101は、例えばコンクリート内の相互接続した鉄筋102あるいはその他の地下構造物に接続されており、103は大地面である。
また、この避雷端子ユニット100は、地震や強風などの揺れに対しても過大な張力が作用しないようにするために、または経済的な長さとするために、一般的には圧着端子3間の長さ(距離)は15〜50cmが最適な長さである。
また、この避雷端子ユニット100は、地震や強風などの揺れに対しても過大な張力が作用しないようにするために、または経済的な長さとするために、一般的には圧着端子3間の長さ(距離)は15〜50cmが最適な長さである。
[図1]は、本発明によるカーテンウォール用の避雷端子ユニット100の第1実施形態を示す構成例の上面図(a)と側面図(b)である。その構成部材のひとつである楔ナット1は、つぎの[図2]に示すように、円錐台状の一様なテーパー面9が形成され、その中心にはねじ穴部32が貫通して形成されている。
[図1]の2は割型スリーブであって、アルミ材などでプレス成形され、その基部は[図3]に示すように角型基部11とされ、[図4−1]に示す圧着端子3の端子座部13に設けられた角穴14に嵌合する形状として、圧着端子3に対して割型スリーブ2が共回りしない構造としている。
[図1]の2は割型スリーブであって、アルミ材などでプレス成形され、その基部は[図3]に示すように角型基部11とされ、[図4−1]に示す圧着端子3の端子座部13に設けられた角穴14に嵌合する形状として、圧着端子3に対して割型スリーブ2が共回りしない構造としている。
また[図3]で示すように、割型スリーブ2の角型基部11より下方部分(図面の右側部位)は円筒状の円筒部10に成形され、その4方向にスリット12が設けられている。なお、割型スリーブ2は、その円筒部10の内側に楔ナット1が嵌入することにより、円筒部10が外側方向に径拡大を起こさせて拡開できる構造である。この割型スリーブ2の角型基部11の厚さtは、[図4−1]で示す圧着端子3の端子座部13の厚さ以下とされている。[図4−1]において、15は圧着端子3のU字状のオープンバレル部で、前記U字状のオープンバレル部15にアルミ撚り線4を装着し、所定の治具により略円筒状に圧着して固着する。また[図4−2]において、6は座金、16は固定穴である。
上述してきたように[図3]で示した割型スリーブ2の角型基部11と[図4−1]で示した圧着端子3の座部13に設けた共回り防止穴14との関係によって共回りを防止する構造は、圧着端子3の共回り防止穴14が割型スリーブ2の角型基部11を受け入れて内部に収容することにより、基部11の角部を外周縁側から掛止して回動を防止する共回り防止構造である。
そこでつぎに、この共回り防止構造の変形例を[図5−1]及び[図5−2]を参照して説明する。[図4−1]と[図5−1]の圧着端子3は基本的には類似する構造を有しているが、[図4−1]の圧着端子3では、端子座部13には打ち抜かれた断面四角形の貫通する角穴(角溝)14が設けられているのに対して、[図5−1]の圧着端子3では、端子座部13の角穴(角溝)14の断面四角形の打ち抜きが途中までとなっていて、その中央部に円孔42が設けられた構造となっている。すなわち、[図5−1]の圧着端子3では、座部13に設けた共回り防止孔14は、座部の一方面側を角穴または角溝として内部には段差面を設け、この段差面から他方面側には割型スリーブを挿通させる円孔42を形成し、段差付きの2段構造として形成されている(第1実施形態の変形例)。
[図5−2]は、第1実施形態による共回り防止構造の変形例であり、圧着端子3と割型スリーブ2との組み合わせの一例を示す。ここでの圧着端子3は[図5−1]で示したものと同じものである。また、(c)〜(e)で示される割り型スリーブ2は、基本的には[図3]のものと類似するが、[図3]ではやや幅広の縦割りのスリット12を均等割に4箇所有するのに対して、ここでの割り型スリーブ2は割り幅のないスリット12をただ1箇所だけ有するところが異なっている。
また[図5−2]において、圧着端子3に設けた角溝14は、座部13の板厚tの半分の厚さまで断面四角形の溝状に形成され、座部13の残り半分の板厚部分には割型スリーブを通す円孔42が開けられており、段差面のある2段構造となっている。そしてここでは、割り型スリーブ2の角型基部12の厚さは、座部13の板厚tに等しい厚さtとなっており、圧着端子3と割型スリーブ2とを組み立てたときに、角型基部12の厚みが圧着端子3の座部13から飛び出さずに収納または嵌合されるような形状に設計されている。
以上の各構成部品からなる本発明の第1実施形態にかかるカーテンウォール用の避雷端子ユニット100の取付け方法およびその取付け手順について、[図1]により説明すると以下のとおりである。
1)カーテンウォール枠体7に、割型スリーブ2の円筒部10よりわずかに大きい取付け穴を穿設する。
2)予め楔ナット1の先端に割型スリーブ2の円筒部10が拡開しない程度に差込み、仮止めする。
3)割り型スリーブ2の角型基部11に圧着端子3の角穴14を嵌合させた後、座金6を介して取付けネジ5を楔ナット1に軽く螺合させて一体化する。
4)カーテンウォール枠体7の取付け穴に割型スリーブ2の円筒部10を差し込む(この状態を[図1]右側の端子固定前の状態として示す)。
5)取付けネジ5を締め付けると、楔ナット1が割型スリーブ2の円筒部10内に嵌入して拡開し、最終的にはカーテンウォール7の取付け穴における隙間を楔ナット1が食い込んで閉塞して固定する(この最終状態を[図1]左側の端子固定前の状態として示す)。
1)カーテンウォール枠体7に、割型スリーブ2の円筒部10よりわずかに大きい取付け穴を穿設する。
2)予め楔ナット1の先端に割型スリーブ2の円筒部10が拡開しない程度に差込み、仮止めする。
3)割り型スリーブ2の角型基部11に圧着端子3の角穴14を嵌合させた後、座金6を介して取付けネジ5を楔ナット1に軽く螺合させて一体化する。
4)カーテンウォール枠体7の取付け穴に割型スリーブ2の円筒部10を差し込む(この状態を[図1]右側の端子固定前の状態として示す)。
5)取付けネジ5を締め付けると、楔ナット1が割型スリーブ2の円筒部10内に嵌入して拡開し、最終的にはカーテンウォール7の取付け穴における隙間を楔ナット1が食い込んで閉塞して固定する(この最終状態を[図1]左側の端子固定前の状態として示す)。
以上の取付け方法および取付け手順においては、カーテンウォール枠体7の圧着端子との接触面をサンドペーパーや金ブラシで磨いて絶縁性皮膜を除去したり、さらに導電性ペーストや防食グリスなどを接触面に塗布して導電性を高めることにより、腐食防止を図る方法も必要に応じて採用することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について[図6]〜[図9]を参照して説明する。なお、形状が第1実施形態と同一または類似の部品については、「'」「"」「"'」を数字の右肩上に付して以下表示することにする。
本発明の第2実施形態について[図6]〜[図9]を参照して説明する。なお、形状が第1実施形態と同一または類似の部品については、「'」「"」「"'」を数字の右肩上に付して以下表示することにする。
[図6]は、本発明の第2実施形態を示すカーテンウォール用の避雷端子ユニット100'の上面図(a)と側面図(b)である。また[図7]における3'は圧着端子であって、クローズバレル形成部21を有し、その端子座部18には固定穴17が設けられており、該固定穴17には[図8]の鍔付き割型スリーブ2'の円筒部27が嵌着し得る大きさとされている。[図7]において、端子座部18の一端は上側に折り曲げられてストッパー20を形成しており、鍔付き割型スリーブ2'の鍔部24の鍔欠部Cが前記ストッパー20に突き当たって圧着端子3'をカーテンウォール枠体7に固定する際、鍔付き割型スリーブ2'と取付けネジ5との共回りを防止し得る構造となっている。なお、ストッパー20の折り曲げ角(θ)は45度〜180度の範囲で選定される。
[図7]において、22はアルミ撚り線4を挿入する電線挿入孔で、アルミ撚り線4の外形よりもわずかに大きい内径とされる。図7(d)は圧着端子3'の展開図であって、19はバレル形成平板部でクローズバレル形成部21を形成する前の形状である。
また[図8]の鍔付き割型スリーブ2'は、展開図dに示すようにアルミ板などからプレス成形するものであり、テーパー付きのスリット25を打ち抜いた後、断面C字形の円筒状に状に丸めて縦割り部26を有する縦割り円筒部27に成形する。鍔24は展開図dの破線で示した折り曲げ部23を円筒の外側方に拡開して形成する。
また[図8]の鍔付き割型スリーブ2'は、展開図dに示すようにアルミ板などからプレス成形するものであり、テーパー付きのスリット25を打ち抜いた後、断面C字形の円筒状に状に丸めて縦割り部26を有する縦割り円筒部27に成形する。鍔24は展開図dの破線で示した折り曲げ部23を円筒の外側方に拡開して形成する。
[図9]のヒレ付楔ナット1'のテーパー面29の上部には、直線部からなる円筒部30が形成されているが、この円筒部30の直径は鍔付き割型スリーブ2'の縦割り円筒部27の内径よりもわずかに小さい直径とされている。ヒレ部31は、[図8]のテーパー付スリット25に嵌合して取付けネジ5を螺合させて締め付ける際、楔ナット1'が縦割り円筒部27内で空回りする不具合を解消するために設けられているものである。なお、本第2の実施形態では縦割り部26が形成されているので、縦割り円筒部27が外側方に拡開可能となっており、[図8]のヒレ付楔ナット1'のヒレ部31を4箇所ではなく1箇所として、該ヒレ部31を縦割り部26に嵌着させるようにして、テーパー付きのスリット25の全部または一部を省略しても良い。
ヒレ付楔ナット1'の頂部に直線部からなる円筒部30を設けた理由は、鍔付き割型スリーブ2'の開放円筒部27を拡開させることなく、ヒレ付楔ナット1'の頂部の円筒部30を、鍔付き割型スリーブ2'の円筒部27嵌着してヒレ部31が縦割り部26に係合して空回り防止を図るためである。
[第3実施形態]
[図10]は圧着端子3"であって、電線圧着部におけるアルミ撚り線4の引き抜け力や耐緩み特性を向上させた構造を示したものである。即ち、展開図dに示すように、バレル形成平板部19の内面に複数のスリップ防止突起38を形成するとともに、クローズバレル部37のクローズバレル合わせ端部36を鋸歯形状にして、圧着時に前記クローズバレル合わせ端部36がアルミ撚り線4に食い込み、スリップ防止突起38と相乗的に作用して、引き抜け力および耐緩み特性を向上させるようにしたものである。
[図10]は圧着端子3"であって、電線圧着部におけるアルミ撚り線4の引き抜け力や耐緩み特性を向上させた構造を示したものである。即ち、展開図dに示すように、バレル形成平板部19の内面に複数のスリップ防止突起38を形成するとともに、クローズバレル部37のクローズバレル合わせ端部36を鋸歯形状にして、圧着時に前記クローズバレル合わせ端部36がアルミ撚り線4に食い込み、スリップ防止突起38と相乗的に作用して、引き抜け力および耐緩み特性を向上させるようにしたものである。
また、ここでの端子座部34には回り止め突出部35を突設しており、鍔付き割型スリーブ2'の鍔欠部Cの側面が前記回り止め突出部35に突き当たって、締め付け時における締め付けネジ5と鍔付き割型スリーブ2'との共回りが防止される。なお、図10には回り止め突出部35を中心部の一ヶ所だけに設けた場合を示したが、任意の形状の突出部を複数箇所に設けて共回りを防止するようにしても良いことは勿論である。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について[図11]〜[図13]を参照して説明する。
[図11]は本発明の第4実施形態を示すカーテンウォール用の避雷端子ユニット100''の側面略図である。[図12]の2''は割型スリーブであり、パイプ体から成形することを特徴としており、その基部側面に突出させたテーパーを有する回り止め突起39を有している。前記回り止め突起39のテーパー範囲は、端子座部の厚さと同等以下とされている。同図の25はテーパーを有するスリットであるが、図のようにスリット25はテーパーをつけなくても、また、溝幅を有しない線状の切込みであってもよく、要は、楔ナット1が割型スリーブ2"の円筒部内に嵌入することによって、容易にスリット部を境界として拡開できる構造であれば良い。
本発明の第4実施形態について[図11]〜[図13]を参照して説明する。
[図11]は本発明の第4実施形態を示すカーテンウォール用の避雷端子ユニット100''の側面略図である。[図12]の2''は割型スリーブであり、パイプ体から成形することを特徴としており、その基部側面に突出させたテーパーを有する回り止め突起39を有している。前記回り止め突起39のテーパー範囲は、端子座部の厚さと同等以下とされている。同図の25はテーパーを有するスリットであるが、図のようにスリット25はテーパーをつけなくても、また、溝幅を有しない線状の切込みであってもよく、要は、楔ナット1が割型スリーブ2"の円筒部内に嵌入することによって、容易にスリット部を境界として拡開できる構造であれば良い。
[図13]の40は回り止め突起嵌合部であり、[図12]の回り止め突起39が前記箇所40に嵌合する形状に形成されており、端子座部34側からは割型スリーブ2''を挿入すると、割型スリーブ2''の回り止め突起39が回り止め突起嵌合部40に嵌合して、締め付け時における締め付けネジ5と割型スリーブ2''との共回りが防止されるとともに、しかも回り止め突起39にはテーパーが設けられているために、割型スリーブ2''は端子座部34から脱落せず一体化が容易であり、カーテンウォール枠体7への取付けの施工性を向上させることが出きる。
[第5実施形態]
本発明のカーテンウォール用の避雷端子ユニット100を高層ビルなどへのカーテンウォール枠体7などに取付ける場合を説明してきたが、低、中層の一般建造物に取付け得ることも当然であり、この場合にはカーテンウォールなどから侵入する側雷などの避雷対策を一層確実なものとすることが出来ることは言うまでもない。また、ビルの外壁面にカーテンウォール枠体7を設置後、本発明のカーテンウォール用の避雷端子ユニット100を後付けする方法を説明したが、以下に示すような方法とすれば、本発明の応用範囲を一層広範囲にしかも経済的な方法で実施できて都合が良い。
本発明のカーテンウォール用の避雷端子ユニット100を高層ビルなどへのカーテンウォール枠体7などに取付ける場合を説明してきたが、低、中層の一般建造物に取付け得ることも当然であり、この場合にはカーテンウォールなどから侵入する側雷などの避雷対策を一層確実なものとすることが出来ることは言うまでもない。また、ビルの外壁面にカーテンウォール枠体7を設置後、本発明のカーテンウォール用の避雷端子ユニット100を後付けする方法を説明したが、以下に示すような方法とすれば、本発明の応用範囲を一層広範囲にしかも経済的な方法で実施できて都合が良い。
即ち、ビルの設計時に側雷対策情報を取込んで、予めカーテンウォール枠体7に避雷端子ユニット100の取付け穴(図示省略)を複数箇所にあけて置くと共に、該取付け穴に避雷端子ユニット100の圧着端子3の一方を固着しておき、ビル壁面にカーテンウォール枠体7を固定後、他方の避雷端子ユニット100の圧着端子3でカーテンウォール枠体7相互を電気的に導通連結するようなカーテンウォール用の避雷端子ユニット100の取付け方法であるので、カーテンウォール用避雷端子ユニット100の取付け工事時間を半減出来しかも安価に実施できて一層経済的である。
なお、上記の方法ではカーテンウォール枠体7をビル壁面に固定する前に避雷端子ユニット100の圧着端子3をカーテンウォール枠体7に容易に固着出来るから、避雷端子ユニット100の両端子共本発明構造の避雷端子ユニット100とする必要はなく、少なくとも一方は例えば緩み止め機能を有するナットで固定するようにしても良い。このように構成すれば避雷端子ユニット100を簡略化出来、しかもより安価なものとなし得る。
[第6実施形態]
本発明の第6の実施形態は、アルミなどの金属材料からなる圧着端子3の端子座部13とカーテンウォール枠体7の表面との間の良好な低接触抵抗を得る方法に関するものである。即ち、[図13]に示すように、圧着端子3の端子座部13の裏面には微小な凹凸部41を設けておき、取付けネジ5により締め付ける際に、前記凹凸部41がアルミ材などからなるカーテンウォール枠体7表面に生成されやすい酸化皮膜を締め付け時に破壊して、前記部材間の良好な電気的低接触抵抗を得るようにしたものである。前記のような微細な凹凸部41を形成することにより、避雷端子ユニット100の取付けに際して、カーテンウォール枠体7の取付け面を改めて磨くなどの手間が省略でき、一層迅速な取付けが可能となるとともに、取付け施工費も大幅に安価な物とすることが出来る。前記の微細な凹凸部の具体的な形状については、剣山状の治具を押付けて形成しても良いし、プレスなどで端子座部13の角穴14を打ち抜く際に、その裏面に四角錐状または円錐状その他の形状の突起を形成することが出来る。
本発明の第6の実施形態は、アルミなどの金属材料からなる圧着端子3の端子座部13とカーテンウォール枠体7の表面との間の良好な低接触抵抗を得る方法に関するものである。即ち、[図13]に示すように、圧着端子3の端子座部13の裏面には微小な凹凸部41を設けておき、取付けネジ5により締め付ける際に、前記凹凸部41がアルミ材などからなるカーテンウォール枠体7表面に生成されやすい酸化皮膜を締め付け時に破壊して、前記部材間の良好な電気的低接触抵抗を得るようにしたものである。前記のような微細な凹凸部41を形成することにより、避雷端子ユニット100の取付けに際して、カーテンウォール枠体7の取付け面を改めて磨くなどの手間が省略でき、一層迅速な取付けが可能となるとともに、取付け施工費も大幅に安価な物とすることが出来る。前記の微細な凹凸部の具体的な形状については、剣山状の治具を押付けて形成しても良いし、プレスなどで端子座部13の角穴14を打ち抜く際に、その裏面に四角錐状または円錐状その他の形状の突起を形成することが出来る。
また、本発明避雷端子ユニット100と鉄筋などの導電性構造物との接地方法に関しては、例えば[図13]に示すように、避雷端子ユニット100と最も近くにある鉄筋などの導電性構造物102'を接地電極として接続するようにすることが望ましい。
本発明は、建物の構造体や外壁部材などの導電部材を電気的に接続して、雷サージ電流などを外部に流すための導電接続通路を形成する避雷技術の産業分野において適用されるのがよく、なかでも建物の外壁面となる導電性のカーテンフォールから電気的導通を取る技術分野で活用されるのがよい。
1 楔ナット
1' ヒレ付楔ナット
2 割型スリーブ
2' 鍔付き割型スリーブ
2" 回り止め突起付き割型スリーブ
3、3'、3"、3"' 圧着端子
4、4' アルミ撚り線
5 取付けネジ
6 座金
7 カーテンウォール枠体
8 スリップ防止溝
9、29 テーパー面
10 円筒部
11 角型基部
12 スリット
13、18、34 端子座部
14 角穴または角溝
15 オープンバレル部
16、17、33 固定穴
19 バレル形成平板部
20 ストッパー
21、37 クローズバレル部
22 電線挿入孔
23 折り曲げ部
24 鍔部
25 テーパー付きスリット部
26 縦割り部
27 縦割り円筒部
28 テーパー終端部
30 直線部
31 ヒレ部
32 ネジ穴部
35 回り止め突出部
36 クローズバレル合わせ端部
38 スリップ防止突起
39 回り止め突起
40 回り止め突起嵌合部
41 微細な凹凸部
42 割型スリーブを通すための円孔
100 避雷端子ユニット(導電端子ユニット)
101 接地電極
102、102' 鉄筋または導電性構造物
103 大地面
t 基部11の厚さ
C 鍔欠部
θ 折り曲げ角度
1' ヒレ付楔ナット
2 割型スリーブ
2' 鍔付き割型スリーブ
2" 回り止め突起付き割型スリーブ
3、3'、3"、3"' 圧着端子
4、4' アルミ撚り線
5 取付けネジ
6 座金
7 カーテンウォール枠体
8 スリップ防止溝
9、29 テーパー面
10 円筒部
11 角型基部
12 スリット
13、18、34 端子座部
14 角穴または角溝
15 オープンバレル部
16、17、33 固定穴
19 バレル形成平板部
20 ストッパー
21、37 クローズバレル部
22 電線挿入孔
23 折り曲げ部
24 鍔部
25 テーパー付きスリット部
26 縦割り部
27 縦割り円筒部
28 テーパー終端部
30 直線部
31 ヒレ部
32 ネジ穴部
35 回り止め突出部
36 クローズバレル合わせ端部
38 スリップ防止突起
39 回り止め突起
40 回り止め突起嵌合部
41 微細な凹凸部
42 割型スリーブを通すための円孔
100 避雷端子ユニット(導電端子ユニット)
101 接地電極
102、102' 鉄筋または導電性構造物
103 大地面
t 基部11の厚さ
C 鍔欠部
θ 折り曲げ角度
Claims (12)
- 導電導体の端部に圧着端子を固着し、前記圧着端子の座部に設けた共回り防止孔に割型スリーブの基部を配置するとともに、前記割型スリーブの基部の他端側より円錐台形状の楔ナットを装着させ、前記圧着端子の基部側から前記割型スリーブ内を挿通する固定ねじが前記楔ナットと螺合するよう構成される導電端子ユニットであって、
前記固定ねじを締め付けて前記楔ナットを前記割型スリーブ内に進入させることにより前記割型スリーブの拡開を起こさせ、前記圧着端子の座部と拡開された前記割型スリーブとの間に介在保持される導電部材に接続して電気的導通を得るよう構成される、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1に記載の導電端子ユニットにおいて、
前記導電部材は建物のカーテンウォールであることを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1または2に記載の導電端子ユニットにおいて、
前記圧着端子間の導電導体はアルミ撚り線であって、この導電導体の長さは15cm以上50cm以下として構成される、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1〜3いずれかに記載の導電端子ユニットにおいて、
前記圧着端子の座部に設けた共回り防止穴は、前記割型スリーブの角型の基部を受け入れて前記基部の角部を掛止して回動を防止する構造を備える、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1〜4いずれかに記載の導電端子ユニットにおいて、
前記円筒状の割型スリーブの一箇所に縦割りスリット部を設けるとともに、前記割型スリーブの基部を折り曲げて鍔部を一体に設けた鍔付きスリーブと、前記圧着端子の座部の一端を折り曲げて共回り防止部とを形成し、前記鍔付きスリーブの鍔部が前記共回り防止部に突接するように形成される、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項5に記載の導電端子ユニットにおいて、
前記円錐台状の楔ナットのテーパー面にヒレ部を設け、前記鍔付きスリーブのスリットに前記ヒレ部を嵌合させて共回りを防止するように構成される、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項5に記載の導電端子ユニットにおいて、
前記圧着端子の平面座部箇所に回り止め突出部を形成し、前記鍔付きスリーブの鍔が前記突出部側面に突接するようにして共回りを防止するよう構成される、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1〜7いずれかに記載の導電端子ユニットにおいて、
クローズバレル形成部に複数のスリップ防止突起が形成されるとともに、クローズバレル合わせ端部を鋸歯形状として圧着時に前記スリップ防止突起および鋸歯形状がアルミ撚り線に食込む構造として前記導電導体の固着力を向上させるよう構成される、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1〜7いずれかに記載の導電端子ユニットにおいて、
パイプ材から前記割型スリーブが成型されるとともに、前記割型スリーブの基部の周縁には回り止め用の突起を形成し、前記割型スリーブの基部の回り止め用の突起に嵌合する嵌合部を圧着端子の固定穴周縁部に設けられる、ことを特徴とする導電端子ユニット。 - 請求項1〜9いずれかの導電端子ユニットを用いて、複数の導電部材を導電接続させる方法であって、
導電部材であるカーテンウォールに割型スリーブの円筒部よりわずかに大きい取付け穴を穿設して、この取付け穴に予め圧着端子に座金を介して割型スリーブに楔ナットを装着し、取付けネジを螺合させて一体化した導電端子ユニットの割型スリーブの円筒部先端を取付け穴に差込み、楔ナットに螺合させた取付けネジを締め付けてカーテンウォール相互を電気的に導通連結するようにする、ことを特徴とする導電端子ユニットの取付け方法。 - 請求項1〜9いずれかの導電端子ユニットを用いて、複数の導電部材を導電接続させる方法であって、
導電部材であるカーテンウォール枠体に予め導電端子ユニット取付け穴を複数箇所にあけて置くと共に、該取付け穴に導電端子ユニットの端子の一方を固着しておき、建築物壁面にカーテンウォール枠体を固定後、他方の導電端子ユニットの圧着端子でカーテンウォール枠体相互あるいはカーテンウォールと建築物の導電性構造体を電気的に導通連結するようにする、ことを特徴とする避雷端子ユニットの取付け方法。 - 請求項1〜9いずれかの導電端子ユニットを用いて、複数の導電部材を導電接続させる方法であって、
導電部材に接触する側の圧着端子の端子座部には、予め微細な凹凸部を形成せしめて、
前記圧着端子と前記導電部材とを取付けネジにより締め付けた際に、前記部材間の電気的接触抵抗を低減するようにする、ことを特徴とする導電端子ユニットの取付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003413968A JP2005174771A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 導電端子ユニットおよびその取付け方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=34733907
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020111030A1 (de) | 2020-04-23 | 2021-10-28 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kontaktanordnung |
JP2022071225A (ja) * | 2020-10-20 | 2022-05-16 | 鹿島建設株式会社 | セグメントの継手構造、及び、トンネルの施工方法 |
-
2003
- 2003-12-11 JP JP2003413968A patent/JP2005174771A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102020111030A1 (de) | 2020-04-23 | 2021-10-28 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kontaktanordnung |
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