JPH0635242U - 電子写真装置の印刷開始位置補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の複写機やレーザプリンタにおける装置ご
との印刷開始位置のばらつきの補正を容易にする。 【構成】モータによって駆動されるシャフト１５によっ
て前後に移動するベルト１３に固定されたストッパ５Ａ
に対向する位置に用紙の搬送ベルトが設けてある。シャ
フト１５とモータシャフト１６間のカップリングを緩
め、位相を変えることにより、直線移動範囲ｌの任意の
位置にストッパ５Ａの停止位置をセッティングする。こ
のようにして、用紙の停止位置を変え、ストッパ５Ａの
開放から転写位置までの用紙の到達時間および印刷開始
位置を調整する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子写真装置の印刷開始位置補正装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来のレーザビームプリンタを示す側面図である。図３において、１は 用紙ホッパ、２は用紙、３はピックベルト、４は搬送ベルト、５はストッパ、６ は光学ステーション、７はレーザビーム、８は感光ドラム、９は現像ステーショ ン、１０はシャフト、１１はピンチローラ、１２は転写ステーションである。用 紙ホッパ１に堆積された用紙２はピックベルト３によりピックされ連続回転して いる搬送ベルト４に送られる。搬送ベルト４で搬送された用紙２の先端はストッ パ５に当接して、一旦停止し、スキューが補正される。一方、光学ステーション ６よりレーザビーム７が感光ドラム８上に照射され現像ステーション９でトナー 像が形成される。このトナー像と同期をとり、シャフト１０を中心にストッパ５ が回転して開放され、用紙２は、再び走行を開始し、ピンチローラ１１により感 光ドラム８へと搬送される。転写ステーション１２でトナー像が用紙２に転写さ れた後、図示しない定着ステーションで定着され、図示しないスタッカへと排出 される。

【０００３】 このように構成された用紙送り系の印刷開始位置は、ストッパ５が開放されて から用紙２が転写ステーション１２に到達するまでの時間Ｔにより変動する。

【０００４】 図４は図３の動作状態の説明図で、レーザビームプリンタのストッパから転写 ステーションまでの側面図を示している。破線でストッパ５がシャフト１０の回 転により開放された状態を示してある。この図で、Ｌは用紙停止位置から転写ス テーション１２までの距離、ｖは搬送ベルト４の周速を示している。用紙の印刷 開始位置は、ストッパ５が開放されたのち用紙２が搬送ベルト４の周速ｖに到達 するまでの時間の影響を大きく受ける。

【０００５】 図５は図３のレーザビームプリンタでストッパ５が開放されてからの用紙の速 度の変化を示す特性図である。すなわち、ストッパ５が開放されてから時間ｔの 間に用紙の速度は０からｖになりその後はｖで一定となる。一般に、装置により 印刷開始位置が異なり、また、用紙２の表面状態や厚さによっても搬送ベルト４ による用紙２の搬送力が変わり、印刷開始位置が異なる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従来、印刷開始位置を補正するために感光ドラム８上へのレーザビーム７の照 射位置を変えたり、レーザ照射のタイミングを変えていたが、この方法では多大 な労力と時間とを必要とした。

【０００７】 従って、本考案の目的は、装置ごとの印刷開始位置のばらつきの補正を容易に した電子写真装置の印刷開始位置補正装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案の電子写真装置の印刷開始位置補正装置は 、 モータによって駆動されるシャフトの回転によって動作するストッパと、前 記ストッパに対向して配置された用紙の搬送ベルトとを含み、前記搬送ベルト上 を搬送されてきた前記用紙が当接し、前記用紙のスキューおよび走行のタイミン グが前記ストッパによって補正される電子写真装置の印刷開始位置補正装置にお いて、前記ストッパが前後に移動するベルト上に固定され、前記用紙の送られて くる方向に直線移動することが出来るように構成したことを特徴とする。

【０００９】

【作用】

本考案の電子写真装置の印刷開始位置補正装置は、ストッパを用紙の走行方向 に直線移動することができるので、ストッパによる用紙の停止位置を調整するこ とにより、印刷開始位置を容易に調整することが出来る。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案による実施例を図１および図２に基づいて説明する。

【００１１】 図１は本考案の印刷開始位置補正装置の一実施例を示す側面図、図２は図１の 上面図である。これらの図において、５Ａはストッパ、１３はベルト、１４はカ ップリング、１５はシャフト、１６はモータシャフトである。本実施例ではベル ト１３上にストッパ５Ａを設ける。カップリング１４を緩め、シャフト１５とモ ータシャフト１６の位相を変えることにより、直線移動範囲ｌの任意の位置にス トッパ５Ａの停止位置をセッティングできる。すなわち、用紙２の停止位置を変 えることによりストッパ５Ａの開放から転写位置までの用紙２の到達時間を調整 し、印刷開始位置を調整する。

【００１２】 本実施例によれば、ストッパ５Ａを用紙２の移動方向に直線移動が出来るよう にしたため、用紙２の停止位置が調整可能となり、容易に印刷開始位置の調整が 出来る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、ストッパを用紙の走行方向に直線移動することができるので 、ストッパによる用紙の停止位置を調整することにより、印刷開始位置を容易に 調整することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の印刷開始位置補正装置の一実施例を示
す側面図である。

【図２】図１の上面図である。

【図３】従来のレーザビームプリンタを示す側面図であ
る。

【図４】図３の要部の側面図である。

【図５】図３のレーザビームプリンタでストッパが開放
されてからの用紙の速度の変化を示す特性図である。

【符号の説明】

４…搬送ベルト、５Ａ…ストッパ、１１…ピンチロー
ラ、１２…転写ステーション、１３…ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータによって駆動されるシャフトの回
   転によって動作するストッパと、前記ストッパに対向し
   て配置された用紙の搬送ベルトとを含み、前記搬送ベル
   ト上を搬送されてきた前記用紙が当接し、前記用紙のス
   キューおよび走行のタイミングが前記ストッパによって
   補正される電子写真装置の印刷開始位置補正装置におい
   て、前記ストッパが前後に移動するベルト上に固定さ
   れ、前記用紙の送られてくる方向に直線移動することが
   出来るように構成したことを特徴とする電子写真装置の
   印刷開始位置補正装置。