JPH0635087B2 - 丸ノコ刃 - Google Patents
丸ノコ刃Info
- Publication number
- JPH0635087B2 JPH0635087B2 JP61124302A JP12430286A JPH0635087B2 JP H0635087 B2 JPH0635087 B2 JP H0635087B2 JP 61124302 A JP61124302 A JP 61124302A JP 12430286 A JP12430286 A JP 12430286A JP H0635087 B2 JPH0635087 B2 JP H0635087B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- saw blade
- tip
- cutting
- circular saw
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D61/00—Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
- B23D61/02—Circular saw blades
- B23D61/04—Circular saw blades with inserted saw teeth the teeth being individually inserted
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、外周に多数の切削刃を列設し、各切削刃の
先端にチップを取付けた円盤状の丸ノコ刃に関する。
先端にチップを取付けた円盤状の丸ノコ刃に関する。
第３図のように、この種の丸ノコ刃１は、円盤状ノコ刃
本体２の外周に多数の切削刃３を設け、各切削刃３の先
端に超鋼チップ４を取付けた構造になっており、超鋼チ
ップ４が、切削を行うことによって徐々に切削刃が摩耗
もしくは破損して切削性能が低下するのを防ぐものであ
る。
本体２の外周に多数の切削刃３を設け、各切削刃３の先
端に超鋼チップ４を取付けた構造になっており、超鋼チ
ップ４が、切削を行うことによって徐々に切削刃が摩耗
もしくは破損して切削性能が低下するのを防ぐものであ
る。
しかしながら、いかなる硬質の超鋼チップ４を選択しよ
うとも、丸ノコ刃１の回転により被削体に当接し被削体
を切削する刃先の本来鋭い最先端部の摩耗を防ぐことは
できない。第４図に示すように、このチップ４の最先端
部は徐々に摩耗するとチップ４の先端面は曲面状とな
り、同図一点鎖線の如く、被削体５に当接するのは最先
端部４ａのやや後方の曲部４ｂとなる。この状態になる
と丸ノコ刃１は被削体５に対して「すべる」ようにな
り、切れ味がわるくなって被削体５を切断することはで
きない。最先端部の角度の選択によりこの状態に達する
ことを遅らせることはできても根本的な解決はできない
のである。
うとも、丸ノコ刃１の回転により被削体に当接し被削体
を切削する刃先の本来鋭い最先端部の摩耗を防ぐことは
できない。第４図に示すように、このチップ４の最先端
部は徐々に摩耗するとチップ４の先端面は曲面状とな
り、同図一点鎖線の如く、被削体５に当接するのは最先
端部４ａのやや後方の曲部４ｂとなる。この状態になる
と丸ノコ刃１は被削体５に対して「すべる」ようにな
り、切れ味がわるくなって被削体５を切断することはで
きない。最先端部の角度の選択によりこの状態に達する
ことを遅らせることはできても根本的な解決はできない
のである。
この状態になると、丸ノコ刃はそのチップ４の刃先を研
摩して最先端部を再び鋭く形成することにより、切削性
能を回復するのである。
摩して最先端部を再び鋭く形成することにより、切削性
能を回復するのである。
しかし、このような度重なる研摩は研摩のコストが大き
くなるばかりでなく、作業の途中で丸ノコ刃を切断機か
ら取り外し、再び取り付けるという時間的なロスが発生
し、経済性をも損なっている。
くなるばかりでなく、作業の途中で丸ノコ刃を切断機か
ら取り外し、再び取り付けるという時間的なロスが発生
し、経済性をも損なっている。
そこでこの発明は、上記のような問題点を解決するた
め、チップの最先端部に摩耗が生じても、自動的に再び
鋭い刃先に回復し、切削性能を維持することによって、
刃先の研摩作業を不要にすることができる丸ノコ刃を提
供することを課題としている。
め、チップの最先端部に摩耗が生じても、自動的に再び
鋭い刃先に回復し、切削性能を維持することによって、
刃先の研摩作業を不要にすることができる丸ノコ刃を提
供することを課題としている。
上記のような課題を解決するため、この発明は、円盤状
ノコ刃本体の外周に多数の切削刃を設け、各切削刃の先
端にチップを取付けた丸ノコ刃において、チップの外表
面で回転方向に向く壁面を直接硬化させ、刃先が自己再
生されるようにした構成を採用したものである。
ノコ刃本体の外周に多数の切削刃を設け、各切削刃の先
端にチップを取付けた丸ノコ刃において、チップの外表
面で回転方向に向く壁面を直接硬化させ、刃先が自己再
生されるようにした構成を採用したものである。
丸ノコ刃により被削体を切削切断すると、少なくとも回
転方向に向く壁面が硬化層で被われたチップの最先端部
が被削体に当接して被削体を切削し、これが列設された
切削刃により繰り返されて被削体は切断される。チップ
は回転方向に向く壁面がいかに硬化層とはいえやがて摩
耗し先端が曲面状となる。曲面状となると、その後方の
曲部が被削体に当接するようになる。この時被削体に当
接する突出し露出した曲部は回転方向に向く壁面に比べ
ると軟質であるため、被削体に強く押し付けられること
により摩擦と衝撃により急激に摩耗する。この突出した
曲部の摩耗により、この部分が平らになり、最先端部に
は再び鋭い刃先が形成され、切削性能を自動的に回復す
る。
転方向に向く壁面が硬化層で被われたチップの最先端部
が被削体に当接して被削体を切削し、これが列設された
切削刃により繰り返されて被削体は切断される。チップ
は回転方向に向く壁面がいかに硬化層とはいえやがて摩
耗し先端が曲面状となる。曲面状となると、その後方の
曲部が被削体に当接するようになる。この時被削体に当
接する突出し露出した曲部は回転方向に向く壁面に比べ
ると軟質であるため、被削体に強く押し付けられること
により摩擦と衝撃により急激に摩耗する。この突出した
曲部の摩耗により、この部分が平らになり、最先端部に
は再び鋭い刃先が形成され、切削性能を自動的に回復す
る。
以下、この発明の実施例を第１図と第２図に基づいて説
明する。
明する。
丸ノコ刃の基本的な構造は第３図に示した通りであり、
第１図はこの発明の丸ノコ刃１における切削刃の刃先部
分の一つを拡大して示している。
第１図はこの発明の丸ノコ刃１における切削刃の刃先部
分の一つを拡大して示している。
第１図において、切削刃３の先端に超鋼チップ４が溶着
され、この超鋼チップ４の外表面で丸ノコ刃１の回転方
向に向く壁面が、硬化層１１で被われている。
され、この超鋼チップ４の外表面で丸ノコ刃１の回転方
向に向く壁面が、硬化層１１で被われている。
この硬化層１１の形成は、超鋼チップ４の表面に薬剤を
浸透させて熱処理するなどの加工方法により、超鋼チッ
プ４の表面を直接硬化させることによって行ない、表面
と内部とに硬度差を生じさせている。なお、第１図と第
２図において、硬化層１１は理解を容易にするため、薄
い厚みの層として図示している。
浸透させて熱処理するなどの加工方法により、超鋼チッ
プ４の表面を直接硬化させることによって行ない、表面
と内部とに硬度差を生じさせている。なお、第１図と第
２図において、硬化層１１は理解を容易にするため、薄
い厚みの層として図示している。
上記硬化層１１は、超鋼チップ４の回転方向に向く壁面
に設けるものであり、この超鋼チップ４は、一般のいわ
ゆるチップソーに用いられるような硬度を要求されな
い。
に設けるものであり、この超鋼チップ４は、一般のいわ
ゆるチップソーに用いられるような硬度を要求されな
い。
この発明の丸ノコ刃は上記のような構成であり、第１図
のように、被削体５の切削切断時において、初期の状態
では、超鋼チップ４の回転方向に向く壁面に設けた硬化
層１１が被削体５に当接して切削し、これが列設された
超鋼チップにより繰り返されて被削体５は切断される。
のように、被削体５の切削切断時において、初期の状態
では、超鋼チップ４の回転方向に向く壁面に設けた硬化
層１１が被削体５に当接して切削し、これが列設された
超鋼チップにより繰り返されて被削体５は切断される。
上記超鋼チップ４は、回転方向に向く壁面が硬化層１１
によって被われているが、切削切断の繰り返しにより、
この回転方向に向く壁面に摩耗が発生し、この摩耗によ
り超鋼チップ４の先端は第１図一点鎖線で示すように、
回転方向の後方位置に、超鋼チップ４の素材そのままの
突出した露出曲部４ｃが発生し、この露出曲部４ｃが被
削体５に当接する。
によって被われているが、切削切断の繰り返しにより、
この回転方向に向く壁面に摩耗が発生し、この摩耗によ
り超鋼チップ４の先端は第１図一点鎖線で示すように、
回転方向の後方位置に、超鋼チップ４の素材そのままの
突出した露出曲部４ｃが発生し、この露出曲部４ｃが被
削体５に当接する。
上記露出曲部４ｃは超鋼チップ４の素材硬度であり、回
転方向に向く壁面に設けた硬化層１１に比べて軟質であ
るため、露出曲部４ｃは被削体５に強く押し付けられる
と、丸ノコ刃の回転により生じる摩擦や衝撃により、第
１図二点鎖線で示すように、急激に摩耗して平坦面４ｄ
になる。
転方向に向く壁面に設けた硬化層１１に比べて軟質であ
るため、露出曲部４ｃは被削体５に強く押し付けられる
と、丸ノコ刃の回転により生じる摩擦や衝撃により、第
１図二点鎖線で示すように、急激に摩耗して平坦面４ｄ
になる。
この摩耗によって、超鋼チップ４の最先端は第２図に拡
大して示したように、自動的に再び鋭い刃先を形成し、
切削性能を回復することになり、丸ノコ刃は連続して切
削切断が行なえることになる。
大して示したように、自動的に再び鋭い刃先を形成し、
切削性能を回復することになり、丸ノコ刃は連続して切
削切断が行なえることになる。
以上のように、この発明によると、切削刃の先端に取付
けたチップの外表面で回転方向に向く壁面を硬化層で被
ったので、チップの先端に硬度差が生じ、切削切断によ
り摩耗したチップの先端は丸ノコ刃の回転により自動的
に研摩され、次々と鋭い最先端部が形成され、これによ
り、作業者はノコ刃の研摩作業すなわち「ノコ刃取り外
し」「研摩」「取り付け」という繁雑な作業から解放さ
れ、作業コストを大幅に低下させることが可能となる。
けたチップの外表面で回転方向に向く壁面を硬化層で被
ったので、チップの先端に硬度差が生じ、切削切断によ
り摩耗したチップの先端は丸ノコ刃の回転により自動的
に研摩され、次々と鋭い最先端部が形成され、これによ
り、作業者はノコ刃の研摩作業すなわち「ノコ刃取り外
し」「研摩」「取り付け」という繁雑な作業から解放さ
れ、作業コストを大幅に低下させることが可能となる。
また、従来初期の切削性能を向上させるため、言い替え
れば最初の研摩までの最先端部の摩耗を少なくするため
に用いられてきた高価な超鋼素材をチップに用いる必要
がなくなり、ノコ刃自体の製造コストの低下をも可能と
なる。
れば最初の研摩までの最先端部の摩耗を少なくするため
に用いられてきた高価な超鋼素材をチップに用いる必要
がなくなり、ノコ刃自体の製造コストの低下をも可能と
なる。
第１図はこの発明に係る丸ノコ刃のチップ部分を拡大し
た正面図、第２図は同上の摩耗発生後の切削性能を回復
した状態を示す拡大正面図、第３図は丸ノコ刃の基本構
造を示す正面図、第４図は従来の丸ノコ刃におけるチッ
プ部分を拡大した正面図である。 １……丸ノコ刃、２……ノコ刃本体、 ３……切削刃、４……超鋼チップ、 ５……被削体、１１……硬化層。
た正面図、第２図は同上の摩耗発生後の切削性能を回復
した状態を示す拡大正面図、第３図は丸ノコ刃の基本構
造を示す正面図、第４図は従来の丸ノコ刃におけるチッ
プ部分を拡大した正面図である。 １……丸ノコ刃、２……ノコ刃本体、 ３……切削刃、４……超鋼チップ、 ５……被削体、１１……硬化層。
Claims (1)
- 【請求項１】円盤状ノコ刃本体の外周に多数の切削刃を
設け、各切削刃の先端にチップを取付けた丸ノコ刃にお
いて、チップの外表面で回転方向に向く壁面を直接硬化
させ、刃先が自己再生されるようにしたことを特徴とす
る丸ノコ刃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61124302A JPH0635087B2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | 丸ノコ刃 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61124302A JPH0635087B2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | 丸ノコ刃 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62282813A JPS62282813A (ja) | 1987-12-08 |
| JPH0635087B2 true JPH0635087B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=14881970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61124302A Expired - Lifetime JPH0635087B2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | 丸ノコ刃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0635087B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20170043422A1 (en) * | 2013-06-21 | 2017-02-16 | Albert Knebel Gmbh & Co. Kg Holding | Saw blade having a small saw tooth |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01178316U (ja) * | 1988-06-08 | 1989-12-20 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3126565A1 (de) * | 1981-07-06 | 1983-01-20 | Lach-Spezial-Werkzeuge Gmbh, 6450 Hanau | "schneidelement" |
-
1986
- 1986-05-28 JP JP61124302A patent/JPH0635087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20170043422A1 (en) * | 2013-06-21 | 2017-02-16 | Albert Knebel Gmbh & Co. Kg Holding | Saw blade having a small saw tooth |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62282813A (ja) | 1987-12-08 |
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