JPH063503A - 眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装置 - Google Patents

眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装置

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JPH063503A
JPH063503A JP4159619A JP15961992A JPH063503A JP H063503 A JPH063503 A JP H063503A JP 4159619 A JP4159619 A JP 4159619A JP 15961992 A JP15961992 A JP 15961992A JP H063503 A JPH063503 A JP H063503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vapor deposition
chamber
lens
dome
lenses
Prior art date
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Pending
Application number
JP4159619A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Otsuki
槻 敏 也 大
Mitsusada Ito
藤 光 定 伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JPH063503A publication Critical patent/JPH063503A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズの両面への反射防止膜の真空蒸着を高
能率に行なうことを可能とする。 【構成】 レンズの表面に反射防止膜を真空蒸着により
形成するものにおいて、真空蒸着チャンバを荒引チャン
バ(5)、両面蒸着チャンバ(6)、および取出チャン
バ(7)の3槽構造とし、上記両面蒸着チャンバはその
内部に回転駆動自在に設けられるドーム(1)にレンズ
(11)を個々に保持する保持部を有するレンズホルダ
(8a,8b)を有し、このレンズホルダはその両側部
がドーム(1)側に軸により転回可能に支持され、作動
機構によりレンズホルダを180°転回させるようにし
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼鏡用レンズの反射防止
膜蒸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に眼鏡用レンズは、近視、遠視、老
視、乱視のいずれも検眼に基づく処方にしたがってその
個人用として作成される。また近時は在来のガラスレン
ズに代りプラスチックを素材とする成形レンズが多用化
されており、特に成形の容易性から遠近両用の累進多焦
点レンズにおいて顕著となっている。
【0003】この種のプラスチック製の眼鏡レンズは、
その素材自体の硬度がガラス素材に比して低いためその
表面処理が不可欠とされている。すなわちその表面処理
としては、レンズの表面硬化のために両面にハードコー
ティングを施して耐摩傷性を高めることが行なわれ、ま
た表面硬化に併せて反射防止機能を持たせる反射防止膜
を形成し、レンズの付加価値を高め、レンズ機能の向上
を図っている。
【0004】上記反射防止膜の形成手段としては、真空
蒸着法、イオンプレーティング方、熱硬化法などがある
が、一般には真空蒸着によって金属酸化物、金属フッ化
物等を蒸着させて反射防止膜を形成する方法が採られて
いる。そして従来の真空蒸着により反射防止膜を形成す
る真空蒸着装置は、荒引チャンバと蒸着チャンバを同一
チャンバで処理するバッチ式か、荒引チャンバ、蒸着チ
ャンバ、取出チャンバの3槽構造となっており、それぞ
れのチャンバから次のチャンバへレンズを移動させて処
理する連続式チャンバが一般に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして従来の真空蒸
着により反射防止膜を形成する真空蒸着装置は、蒸着チ
ャンバでは1回の投入で片面の処理しかできないため、
片面処理後大気中にレンズを取出して反転させたのち他
の片面の処理を行なうため、生産性が劣り、受注から製
品出荷までを一貫生産する場合には製造時間の大巾な短
縮を図ろうとする目的に反する要素を持ち、プラスチッ
クレンズ生産ライン中での高速生産上の一つのネックと
なっている。
【0006】なかにはチャンバ内でレンズを反転させる
ようにして上記の問題点をなくするようにしたものとし
て、ドーム全体を扇形状に6〜8個に分割し、各分割片
にレンズを複数枚ずつセットするようにし、分割片ごと
反転させるようにしたものがあるが、これによるとドー
ムを分割しないものに比してレンズのセット枚数が50
%以下となってセット率が落ち、充填率が低下して眼鏡
レンズの生産においては生産性の低下から到底採用する
ことができない。
【0007】本発明はこれに鑑み、レンズの両面への反
射防止膜の真空蒸着を高能率に行なうことができる眼鏡
用レンズの反射防止膜蒸装置を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決するため、本発明は、レンズの表面に反射
防止膜を真空蒸着により形成するものにおいて、真空蒸
着チャンバを荒引チャンバ、両面蒸着チャンバ、および
取出チャンバの3槽構造とし、上記両面蒸着チャンバは
その内部に回転駆動自在に設けられるドームにレンズを
個々に保持する保持部を有するレンズホルダを有し、こ
のレンズホルダはその両側部がドーム側に軸により転回
可能に支持され、作動機構によりレンズホルダを180
°転回させるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】成形されたレンズを荒引チャンバにセットして
下地処理を行ない、ついで両面蒸着チャンバのドームの
レンズホルダの保持部にセットし、一面に蒸着させて蒸
着膜を形成したのち作動機構によりレンズホルダを18
0°反転させて他面への蒸着を行なう。蒸着終了後レン
ズホルダから取出す。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0011】本発明による眼鏡用プラスチックレンズの
製造は、図1に示す工程がとられる。すなわちレンズは
ドームにセットされ、真空チャンバ内で蒸着される。こ
の蒸着は、凹面蒸着2、返しセット3、凸面蒸着4の順
に行なわれるが、このチャンバは、3槽構造とされ、図
2のように荒引チャンバ5、両面蒸着チャンバ6、取出
しチャンバ7からなる。前記荒引チャンバでは10-4To
rr程度、蒸着チャンバでは10-5Torr程度とされ、膜厚
の制御は反射光の光量制御により行なわれる。
【0012】前記両面蒸着チャンバ6は、図3に平面を
示すように、速度可変に回転駆動されるドーム1を内蔵
しており、このドーム1は、レンズの2枚1組用、1枚
用のレンズホルダ8a,8b(図4A,図4B)をセッ
トするための保持穴9a,9bがドーム1の回転中心0
に対し同心位置に多数設けられている。
【0013】2枚用レンズホルダ8aは、図4(A)に
平面を示すように回転軸10に対し左右に一対のレンズ
11,11を挟み込んで保持する保持部12a,12a
を有し、一方の保持部12a端にはバランサ13a,1
3aが設けられ、回転軸10の一端近くには反転用の突
部14aが半径方向に突設されている。
【0014】1枚用のレンズホルダ8bは、図4(B)
に平面を示すようにコ字状をなす保持部12bを有し、
そのコ字状に連なる部分がバランサ16bとされてお
り、回転軸17の一端近くに突部14bが突設されてい
る。
【0015】そしてこれら回転軸10,17の両端がド
ーム1の保持穴9a,9bの両側部に設けられる軸受部
18a,18bに係合して回転可能に支持され、また水
平姿勢の保持は保持穴9a,9bの内側面とのフリクシ
ョン等により保たれるようになっている。
【0016】前記ドーム1の半径線上の上方部には図5
に示すように反転用作動部材19がチャンバ側に所定距
離にわたり昇降可能に支持して設けられ、チャンバ外の
エアシリンダ等の駆動手段により図5においてA位置と
B位置とに位置づけられるようになっている。
【0017】この作動部材19には、前記ドーム1の半
径線上に並ぶ保持穴9a,9a,9b内のレンズホルダ
8a,8bの突部14a,14bに係合する作動子2
0,20…が垂設され、B位置に下降したとき各ホルダ
8a,8bの突部14a,14bが作動子20,20…
に当ってホルダ8a,8bが軸10,17を中心に反転
動作されるようになっている。
【0018】したがってホルダ8a,8bにレンズ11
をセットし、その回転軸10,17をドーム1の保持穴
9a,9bの軸受部18a,18bに嵌合してセットし
たのちドーム1を回転させてレンズ11の片面の蒸着を
行ない、片面蒸着終了後ドーム1の回転を一旦停止さ
せ、反転用作動部材19をA位置からB位置へ下降させ
る。ついでドーム1を低回転で回転させると、各保持穴
9a,9b内のホルダ8a,8bの突部14a,14b
が作動部材19の作動子20,20…に次々と当ってホ
ルダ8a,8bが回転され、90°以上回ったあとバラ
ンサ13a,16bにより反転し、保持穴9a,9bと
のフリクション接合等によりその反転位置で安定する。
【0019】ドーム1の1回転ですべてのホルダ8a,
8bが反転を完了し、レンズ11は裏返える。こうした
のち作動部材19をA位置へ上昇させ、ドーム1を蒸着
時の回転数に戻してレンズ11の反転面への蒸着が行な
われる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ンズの両面に反射防止膜を蒸着する場合の蒸着装置を3
槽構造とし、その蒸着チャンバ内でレンズを自動的に反
転させるようにし、しかも個々のレンズを反転させるよ
うにしたことによりチャンバへの充填率が高められ、ま
た反転のためのレンズの取出しや裏返しての再セットの
作業が不要となり、これにより生産性を著しく高めるこ
とができ、蒸着に要する時間の大幅な短縮を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射防止膜蒸着工程を示す工程図。
【図2】蒸着チャンバの配列を示すブロック図。
【図3】反転蒸着チャンバ内のドームを示す平面図。
【図4】(A),(B)はレンズホルダの平面図。
【図5】ドーム上のレンズホルダの反転機構の一例を示
す略示側面図。
【符号の説明】
1 ドーム 5 荒引チャンバ 6 両面蒸着チャンバ 7 取出しチャンバ 8a 2枚用レンズホルダ 8b 1枚用レンズホルダ 9a,9b 保持穴 10,17 回転軸 11 レンズ 12a,12b 保持部 19 反転用作動部材 20 作動子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズの表面に反射防止膜を真空蒸着によ
    り形成するものにおいて、真空蒸着チャンバを荒引チャ
    ンバ、両面蒸着チャンバ、および取出チャンバの3槽構
    造とし、上記両面蒸着チャンバはその内部に回転駆動自
    在に設けられるドームにレンズを個々に保持する保持部
    を有するレンズホルダを有し、このレンズホルダはその
    両側部がドーム側に軸により転回可能に支持され、作動
    機構によりレンズホルダを180°転回させるようにし
    たことを特徴とする眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装
    置。
  2. 【請求項2】前記作動機構は前記レンズホルダに設けら
    れた突部と、この突部に係合して転回させるエアシリン
    ダ等により前記突部に係合する位置と退去する位置にわ
    たり移動可能な作動部材とで構成されている請求項1記
    載の眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装置。
JP4159619A 1992-06-18 1992-06-18 眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装置 Pending JPH063503A (ja)

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JP4159619A JPH063503A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装置

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JP4159619A JPH063503A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 眼鏡用レンズの反射防止膜蒸着装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336472A (ja) * 1999-05-04 2000-12-05 Satis Vacuum Ind Vertriebs Ag 光学基板上にコーティング被覆を蒸着するための真空被覆装置
JP2002198413A (ja) * 2000-10-04 2002-07-12 Boc Group Inc:The 真空チャンバロードロック構造及び物品搬送機構
JP2005514310A (ja) * 2002-01-14 2005-05-19 エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック 眼用レンズの処理方法

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JP2002198413A (ja) * 2000-10-04 2002-07-12 Boc Group Inc:The 真空チャンバロードロック構造及び物品搬送機構
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