JPH06350380A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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Publication number
JPH06350380A
JPH06350380A JP13439193A JP13439193A JPH06350380A JP H06350380 A JPH06350380 A JP H06350380A JP 13439193 A JP13439193 A JP 13439193A JP 13439193 A JP13439193 A JP 13439193A JP H06350380 A JPH06350380 A JP H06350380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface acoustic
acoustic wave
electrode
wave filter
comb
Prior art date
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Pending
Application number
JP13439193A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Hirota
英司 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造プロセスにおいて発生する電極指の破損を
防止して弾性表面波フィルタの歩留まりを向上させる。 【構成】浮き電極8を備えた一対の一方向性電極IDT
4の間に双方向性電極IDT3を配設してなり、かつ圧
電体基板ウエハ2上に、複数整列形成された弾性表面波
フィルタであって、前記圧電基板ウエハ2上に形成され
たフィルタ分割用のスクライブラインに沿って短絡パタ
ーン11を形成するとともに、該短絡パターン11に各
フィルタを構成するIDT3,4の櫛歯電極5,7それ
ぞれを接続した弾性表面波フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮き電極を備えた一方
向性電極IDTを組み込んでロスを低減させた弾性表面
波フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等において高周波フィルタとし
て用いられる弾性表面波フィルタには、広帯域で低ロス
のものが必要とされている。そこで、従来から、このよ
うな用途に用いられる弾性表面波フィルタとして、双方
向性電極IDTと一方向性電極IDTとを組み合わせた
弾性表面波フィルタが知られている。すなわち、この弾
性表面波フィルタ50は、図3に示すように、双方向性
電極IDT51の両端をそれぞれ一方向性電極IDT5
2で挟む形でこれらIDT51,52,52を圧電基板
53上に形成して構成されている。双方向性電極IDT
51は、図4に示すように、IDT51を構成する一対
の櫛歯電極54,54が櫛歯電極基端部(バスバー)5
4aから一対づつ互い違いに電極指54bを延出させ
た、いわゆるスプリット型電極から構成されており、一
方向性電極IDT52は、図5に示すように、IDTを
構成する一対の櫛歯電極7,7の間の所定波長位置に、
どちらの櫛歯電極7,7にも接続されない浮き電極8を
配設したものである。なお、図中、符号7aは櫛歯電極
7の基端部、7bは櫛歯電極7の電極指、57は入出力
電極、58は各IDT51,52と入出力電極57とを
接続する配線パターンである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された弾性表面波フィルタ50は、圧電基板53が
焦電性を有しているために、その製造プロセスにおい
て、各IDT51,52内の電極指54b,7bが破損
を起こしやすいという問題があった。すなわち、弾性表
面波フィルタ50を製造する際には、まず、複数の弾性
表面波フィルタ50,…を圧電体基板ウエハ上に整列形
成するが、圧電基板ウエハは焦電性を有しているため
に、弾性表面波フィルタ50の製造プロセス中に電荷が
発生しやすく、発生した電荷は各弾性表面波フィルタ5
0を構成する各IDT51,52に蓄積されてその電極
指54b,54b(7b,7b)間に電位を生させてし
まう。
【0004】このようにして発生した電位が所定のしき
い値を越えると電極指54b,54b(7b,7b)間
に放電を発生させ、この放電によって電極指54b,7
bが破損していた。このような電極指破壊は従来の製造
プロセスにおいて、最大45.3%の弾性表面波フィル
タ50に発生しており、さらには、浮き電極8を備えた
一方向性電極IDT52が電荷を蓄積させやすいため
に、このような一方向性電荷IDT52を備えた従来の
弾性表面波フィルタ50において顕著に発生し、そのた
めに、弾性表面波フィルタ50の歩留まりが低下すると
いった不具合を生じさせていた。
【0005】したがって、本発明においては、製造プロ
セスにおいて発生する電極指の破損を防止して弾性表面
波フィルタの歩留まりを向上させることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、浮き電極を備えた一対の一方向性電極I
DTの間に双方向性電極IDTを配設してなり、かつ圧
電体基板ウエハ上に、複数整列形成された弾性表面波フ
ィルタであって、前記圧電基板ウエハ上に形成されたフ
ィルタ分割用のスクライブラインに沿って短絡パターン
を形成するとともに、該短絡パターンに各フィルタを構
成するIDTの櫛歯電極それぞれを接続して弾性表面波
フィルタを構成した。
【0007】
【作用】上記構成によれば、スクライブラインに沿って
形成された短絡パターンに各IDTを構成する櫛歯電極
それぞれを接続しているで、これら櫛歯電極は互いに同
電位に短絡されることになる。そのため、これら櫛歯電
極において双極子モーメントの蓄積が抑止されることに
なって、櫛歯電極の間に放電を引き起こすような高い電
位が発生しなくなる。
【0008】なお、各櫛歯電極は短絡パターンによって
短絡されており、この状態では各弾性表面波フィルタは
弾性表面波素子として作動しない。しかし、短絡パター
ンはスクライブラインに沿って形成されており、各弾性
表面波フィルタがスクライブラインに沿って分割される
ときに短絡パターンは消滅するので、分割後の弾性表面
波フィルタは弾性表面波素子として正常に作動すること
になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例の弾性表面波
フィルタの構造を示す平面図である。この弾性表面波フ
ィルタ1はページャダブルスーパー方式,RF用281
MHzフィルタであって、製造プロセス中においては、
圧電体基板ウエハ2上に、複数、未分割の状態で整列形
成されている。圧電体基板ウエハ2としては、ニオブ酸
リチウム基板、タンタル酸リチウム基板など、すべての
焦電性を有する圧電単結晶、圧電多結晶のウエハを用い
ることができる。
【0010】各弾性表面波フィルタ1,…は、双方向性
電極IDT3と、該双方向性電極IDT3の両端それぞ
れに配設された一方向性電極IDT4,4から構成され
ている。双方向性電極IDT3は、図2に示すように、
IDT3を構成する一対の櫛歯電極5,5が櫛歯電極基
端部(バスバー)5aから一対づつ互い違いに電極指5
bを延出させたものであるスプリット型の電極から構成
されている。ただし、本実施例の双方向性電極IDT3
は、従来のものとは異なり、対になって各櫛歯電極基端
部5aから延出する電極指5b,5bの先端どうしを連
結部6によって連結接続されている。電極指5bの先端
どうしを連結接続する理由は後述する。一方、一方向性
電極IDT4はIDT4を構成する一対の櫛歯電極7,
7が、櫛歯電極基端部7aから電極指7bを延出させる
とともに、電極基端部7aの間の所定波長位置にどちら
の櫛歯電極7,7にも接続されない浮き電極8を配設し
たものであって、その構造は図5に示す従来例のものと
同様である。また、各弾性表面波フィルタ1はその外周
部に入出力電極9を備えており、各IDT3,4は接続
パターン10によって入出力電極9に接続されている。
【0011】次に本発明の特徴となる構成を説明する。
圧電体基板ウエハ2上には、各弾性表面波フィルタ1に
分割する際の切断線であるスクライブライン11が形成
されているが、本実施例では、このスクライブライン1
1が導電性を有する配線パターンからなっており、本発
明の請求項でいうところの短絡パターンを構成してい
る。このように本実施例では、スクライブライン11そ
のものが短絡パターンとなっているが、このほか、スク
ライブライン11とは別体に、スクライブライン11に
沿って短絡パターンを設けてもよい。
【0012】そして、各IDT3,4を構成する櫛歯電
極5,7がスクライブライン10に接続されている。具
体的には、各櫛歯電極5,7と導通している入出力電極
9がスクライブライン11に接続されており、これによ
って各櫛歯電極5,7がスクライブライン11に接続さ
れている。なお、図中符号12は圧電基板ウエハ2上に
形成されたアライメントマークである。
【0013】このように構成された弾性表面波フィルタ
1は、その製造プロセス中に、従来例と同様、焦電性に
起因する電荷が現れて電位が発生し、その電位は各ID
T5,7において強制的に櫛歯電極5,7の各電極指5
b,7bに導かれることになる。しかしながら、櫛歯電
極5,5(7,7)はそれぞれスクライブライン11を
介して互い短絡されているために、すべて同電位となっ
ている。そのため、電極指5b,7bにおいて双極子モ
ーメントの蓄積が抑止されることとなって、電極指5
b,5b(7b,7b)の間で放電が起こすような高い
電位は発生せず、放電によって電極指5b,7bが破壊
されることはなくなる。
【0014】ところで、本実施例においては、前述した
ように、双方向性電極IDT3を構成する櫛歯電極5の
電極指5bはそれぞれ対となって櫛歯電極基端部5aか
ら延出するものどうしが、連結部6によって接続されて
いる。これは次にような理由によっている。すなわち、
各電極指5bを連結部6によって併設の電極指5bに接
続しているので、スクライブライン11を介して櫛歯電
極5,7どうしを短絡しているにもかかわらず双方向電
極IDT3内に放電が発生して電極指5bが破壊された
としても、破壊された電極指5bの先端部は連結部6を
介して併設の電極指5bとの接続が保持されるために櫛
歯電極基端部5aから遊離することがなく、したがっ
て、このような電極指破壊による弾性表面波の乱れは起
きることがない。なお、連結部6によって互いに接続す
る電極指5bは櫛歯電極基端部5aから対になって延出
するものどうしに限るものではなく、同一の極性を有す
るものであれば他の組み合わせの電極指どうしでもよい
のはいうまでもない。
【0015】なお、各弾性表面波フィルタ1は各IDT
3,4を構成する櫛歯電極5,7がスクライブライン1
1によって短絡されているために、このままでは弾性表
面波素子として作動しない。しかし、製造プロセスの最
終工程において、スクライブライン11に沿って各弾性
表面波フィルタ1を分割すれば、スクライブライン11
は消滅するので、櫛歯電極5,5(7,7)間の短絡関
係も消滅し各弾性表面波フィルタ1は弾性表面波素子と
して正常に作動することになる。
【0016】さらには、本発明は、正規型の双方向性電
極IDTを備えた弾性表面波フィルタでも、重み付けを
型の双方向性電極IDTを弾性表面波フィルタでも同様
に実施することができるのもいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、短絡パタ
ーンによって櫛歯電極が互いに同電位に短絡されるの
で、これら櫛歯電極において双極子モーメントの蓄積が
抑止されなくなって、櫛歯電極の間に放電を引き起こす
ような高い電位が発生しなくなった。そのため、製造プ
ロセス中に、櫛歯電極が放電によって破壊することがな
くなり、その分、弾性表面波フィルタの製造歩留まりが
向上した。
【0018】なお、各櫛歯電極は短絡パターンによって
短絡されており、この状態では弾性表面波フィルタは弾
性表面波素子として作動しない。しかしながら、短絡パ
ターンは弾性表面波フィルタが分割されるときに消滅す
るので、分割後の弾性表面波フィルタは弾性表面波素子
として正常に作動し、何ら不都合を生じさせることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾性表面波フィルタの
構造を示す平面図である。
【図2】実施例の弾性表面波フィルタを構成する双方向
性電極IDTの構造を示す部分拡大平面図である。
【図3】従来の弾性表面波フィルタの構造を示す平面図
である。
【図4】従来の弾性表面波フィルタを構成する双方向性
電極IDTの構造を示す部分拡大平面図である。
【図5】従来および実施例の弾性表面波フィルタを構成
する一方向性電極IDTの構造を示す部分拡大平面図で
ある。
【符号の説明】
1 弾性表面波フィルタ 2 圧電体基板ウエハ 3 双方向性電極IDT 4 一方向性電極IDT 5 双方向性電極IDTの櫛歯電極 7 一方向性電極IDTの櫛歯電極 11 スクライブライン(短絡パターン)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮き電極(8)を備えた一対の一方向性
    電極IDT(4)の間に双方向性電極IDT(3)を配
    設してなり、かつ圧電体基板ウエハ(2)上に、複数整
    列形成された弾性表面波フィルタであって、 前記圧電基板ウエハ(2)上に形成されたフィルタ分割
    用のスクライブラインに沿って短絡パターン(11)を
    形成するとともに、該短絡パターン(11)に各フィル
    タを構成するIDT(3,4)の櫛歯電極(5,7)そ
    れぞれを接続したことを特徴とする弾性表面波フィル
    タ。
JP13439193A 1993-06-04 1993-06-04 弾性表面波フィルタ Pending JPH06350380A (ja)

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JP13439193A JPH06350380A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 弾性表面波フィルタ

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JP13439193A JPH06350380A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 弾性表面波フィルタ

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JPH06350380A true JPH06350380A (ja) 1994-12-22

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ID=15127310

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JP13439193A Pending JPH06350380A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 弾性表面波フィルタ

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JP (1) JPH06350380A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6034578A (en) * 1998-09-11 2000-03-07 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Surface acoustic wave device with closely spaced discharge electrodes electrically independent of the interdigital transducers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6034578A (en) * 1998-09-11 2000-03-07 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Surface acoustic wave device with closely spaced discharge electrodes electrically independent of the interdigital transducers

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