JPH06349484A - アルカリ電池用ゲル状負極の製造方法 - Google Patents
アルカリ電池用ゲル状負極の製造方法Info
- Publication number
- JPH06349484A JPH06349484A JP13732093A JP13732093A JPH06349484A JP H06349484 A JPH06349484 A JP H06349484A JP 13732093 A JP13732093 A JP 13732093A JP 13732093 A JP13732093 A JP 13732093A JP H06349484 A JPH06349484 A JP H06349484A
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- Japan
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- negative electrode
- mixed
- alkaline electrolyte
- alkaline
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- Y02E60/12—
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高吸水性樹脂を使用しても混合時間を短縮す
ることが可能なアルカリ電池用ゲル状負極の製造方法を
提供する。 【構成】 高吸水性樹脂とアルカリ電解液とを混合して
膨潤液を調製すると共に、亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ
電解液とを混合して混合物を調製する。次に、これら膨
潤液と混合物とを混合してゲル状負極を製造する。この
際、予備膨潤時のアルカリ電解液量を全液量の13〜5
1%とすることが好ましい。 【効果】 高吸水性樹脂が予め膨潤することになるた
め、ゲル状負極の製造の際に混合時間を延長しなくて済
む。その結果、所定のゲル粘度に達するまでの混合時間
が短縮(例えば、1/4以下)される。
ることが可能なアルカリ電池用ゲル状負極の製造方法を
提供する。 【構成】 高吸水性樹脂とアルカリ電解液とを混合して
膨潤液を調製すると共に、亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ
電解液とを混合して混合物を調製する。次に、これら膨
潤液と混合物とを混合してゲル状負極を製造する。この
際、予備膨潤時のアルカリ電解液量を全液量の13〜5
1%とすることが好ましい。 【効果】 高吸水性樹脂が予め膨潤することになるた
め、ゲル状負極の製造の際に混合時間を延長しなくて済
む。その結果、所定のゲル粘度に達するまでの混合時間
が短縮(例えば、1/4以下)される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ電池に用いら
れるゲル状負極の生産性を高めることが出来るアルカリ
電池用ゲル状負極の製造方法に関する。
れるゲル状負極の生産性を高めることが出来るアルカリ
電池用ゲル状負極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゲル状負極の製造方法と
しては、アルカリ電解液とゲル化剤及び高吸水性樹脂と
を混合してゲル状電解液を作り、そこに亜鉛粉を入れ混
合する方法や、亜鉛粉をゲル化剤及び高吸水性樹脂と乾
式混合したものをアルカリ電解液と混ぜる方法が用いら
れていた。
しては、アルカリ電解液とゲル化剤及び高吸水性樹脂と
を混合してゲル状電解液を作り、そこに亜鉛粉を入れ混
合する方法や、亜鉛粉をゲル化剤及び高吸水性樹脂と乾
式混合したものをアルカリ電解液と混ぜる方法が用いら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、乾式混合をす
る方法では、高吸水性樹脂を使用するため十分な膨潤が
なされず、所定のゲル粘度を得るには混合時間の延長が
必要であった。また、ゲル状電解液を作る方法では、ア
ルカリ電解液にゲル化剤を完全に分散させるために長時
間の混合が必要であった。
る方法では、高吸水性樹脂を使用するため十分な膨潤が
なされず、所定のゲル粘度を得るには混合時間の延長が
必要であった。また、ゲル状電解液を作る方法では、ア
ルカリ電解液にゲル化剤を完全に分散させるために長時
間の混合が必要であった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、高吸水性樹脂
を使用しても混合時間を短縮することが可能なアルカリ
電池用ゲル状負極の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
を使用しても混合時間を短縮することが可能なアルカリ
電池用ゲル状負極の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、高吸水
性樹脂とアルカリ電解液とを混合して膨潤液を調製する
と共に、亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ電解液とを混合し
て混合物を調製した後、これら膨潤液と混合物とを混合
してゲル状負極を製造するようにして構成される。
性樹脂とアルカリ電解液とを混合して膨潤液を調製する
と共に、亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ電解液とを混合し
て混合物を調製した後、これら膨潤液と混合物とを混合
してゲル状負極を製造するようにして構成される。
【0006】また、上記膨潤液に含まれるアルカリ電解
液の液量が全アルカリ電解液量の13〜51%となるよ
うにして構成される。
液の液量が全アルカリ電解液量の13〜51%となるよ
うにして構成される。
【0007】
【作用】上記した構成により、本発明は、高吸水性樹脂
が予め膨潤することになるため、ゲル状負極の製造の際
に混合時間を延長しなくて済むように作用する。
が予め膨潤することになるため、ゲル状負極の製造の際
に混合時間を延長しなくて済むように作用する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0009】図1は混合時間によるゲル粘度の変化を示
すグラフである。
すグラフである。
【0010】まず、吸液倍率が脱イオン水500倍、4
0重量%KOH溶液30倍の高吸水性樹脂(日本純薬
(株)製レオジックQP)0.5重量%をアルカリ電解
液(40重量%KOH、ZnO飽和)2、5、10、1
5、20重量%で予め一晩膨潤させて膨潤液を調製し
た。
0重量%KOH溶液30倍の高吸水性樹脂(日本純薬
(株)製レオジックQP)0.5重量%をアルカリ電解
液(40重量%KOH、ZnO飽和)2、5、10、1
5、20重量%で予め一晩膨潤させて膨潤液を調製し
た。
【0011】一方、亜鉛粉60重量%とポリアクリル酸
(ゲル化剤)0.5重量%とを乾式混合し、これに前記
膨潤液を混合し、更にアルカリ電解液を全量で39重量
%になるように混合してゲル状負極を製造した。
(ゲル化剤)0.5重量%とを乾式混合し、これに前記
膨潤液を混合し、更にアルカリ電解液を全量で39重量
%になるように混合してゲル状負極を製造した。
【0012】こうして得られた5種類のゲル状負極(実
施例1〜5、表1参照)と、従来の乾式混合法によるゲ
ル状負極(従来例)とについて、混合時間によるゲル粘
度の変化を調べた。その結果をまとめて図1に示す。
施例1〜5、表1参照)と、従来の乾式混合法によるゲ
ル状負極(従来例)とについて、混合時間によるゲル粘
度の変化を調べた。その結果をまとめて図1に示す。
【0013】なお、本実施例では、アルカリ電解液に対
する高吸水性樹脂の比率を1.28%で行なったが、
0.64%、1.92%のときも同様の結果が得られ
た。
する高吸水性樹脂の比率を1.28%で行なったが、
0.64%、1.92%のときも同様の結果が得られ
た。
【0014】
【表1】
【0015】図1から明らかなように、従来例では、所
定のゲル粘度に達するには200分以上の混合が必要で
あるのに対して、実施例1〜5では、それより短い時間
の混合で所定のゲル粘度に達している。特に、実施例1
〜4(即ち、予備膨潤時のアルカリ電解液量が全液量の
51%、38%、26%、13%の場合)においては、
50分以内の混合(即ち、従来例の1/4以下という短
時間の混合)で所定のゲル粘度に達している。
定のゲル粘度に達するには200分以上の混合が必要で
あるのに対して、実施例1〜5では、それより短い時間
の混合で所定のゲル粘度に達している。特に、実施例1
〜4(即ち、予備膨潤時のアルカリ電解液量が全液量の
51%、38%、26%、13%の場合)においては、
50分以内の混合(即ち、従来例の1/4以下という短
時間の混合)で所定のゲル粘度に達している。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高吸水性樹脂とアルカリ電解液とを混合して膨潤液を調
製すると共に、亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ電解液とを
混合して混合物を調製した後、これら膨潤液と混合物と
を混合してゲル状負極を製造するようにして構成したの
で、高吸水性樹脂が予め膨潤することになるため、ゲル
状負極の製造の際に混合時間を延長しなくて済むことか
ら、高吸水性樹脂を使用しても混合時間を短縮すること
が可能なアルカリ電池用ゲル状負極の製造方法を提供す
ることが可能となる。
高吸水性樹脂とアルカリ電解液とを混合して膨潤液を調
製すると共に、亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ電解液とを
混合して混合物を調製した後、これら膨潤液と混合物と
を混合してゲル状負極を製造するようにして構成したの
で、高吸水性樹脂が予め膨潤することになるため、ゲル
状負極の製造の際に混合時間を延長しなくて済むことか
ら、高吸水性樹脂を使用しても混合時間を短縮すること
が可能なアルカリ電池用ゲル状負極の製造方法を提供す
ることが可能となる。
【0017】また、上記膨潤液に含まれるアルカリ電解
液の液量が全アルカリ電解液量の13〜51%となるよ
うにして構成すると、所定のゲル粘度に達するまでの混
合時間を従来法による場合と比べて1/4以下に短縮で
きる等、混合時間の短縮を顕著なものとすることが可能
となる。
液の液量が全アルカリ電解液量の13〜51%となるよ
うにして構成すると、所定のゲル粘度に達するまでの混
合時間を従来法による場合と比べて1/4以下に短縮で
きる等、混合時間の短縮を顕著なものとすることが可能
となる。
【図1】混合時間によるゲル粘度の変化を示すグラフで
ある。
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 彰英 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 高吸水性樹脂とアルカリ電解液とを混合
して膨潤液を調製すると共に、 亜鉛粉とゲル化剤とアルカリ電解液とを混合して混合物
を調製した後、 これら膨潤液と混合物とを混合してゲル状負極を製造す
るようにして構成したアルカリ電池用ゲル状負極の製造
方法。 - 【請求項2】 膨潤液に含まれるアルカリ電解液の液量
を全アルカリ電解液量の13〜51%としたことを特徴
とする請求項1記載のアルカリ電池用ゲル状負極の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13732093A JP2701693B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | アルカリ電池用ゲル状負極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13732093A JP2701693B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | アルカリ電池用ゲル状負極の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06349484A true JPH06349484A (ja) | 1994-12-22 |
JP2701693B2 JP2701693B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=15195928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13732093A Expired - Fee Related JP2701693B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | アルカリ電池用ゲル状負極の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701693B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003017399A1 (fr) | 2001-08-09 | 2003-02-27 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Agent gelifiant pour pile alcaline et pile alcaline associee |
US7579115B2 (en) | 2004-07-08 | 2009-08-25 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Gelling agent for alkaline battery and alkaline battery |
US7838156B2 (en) | 2004-09-09 | 2010-11-23 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Thickener for alkaline battery and alkaline battery |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP13732093A patent/JP2701693B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003017399A1 (fr) | 2001-08-09 | 2003-02-27 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Agent gelifiant pour pile alcaline et pile alcaline associee |
US7579115B2 (en) | 2004-07-08 | 2009-08-25 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Gelling agent for alkaline battery and alkaline battery |
US7838156B2 (en) | 2004-09-09 | 2010-11-23 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Thickener for alkaline battery and alkaline battery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2701693B2 (ja) | 1998-01-21 |
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Legal Events
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