JPH0634938Y2 - 研磨ホイール - Google Patents

研磨ホイール

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JPH0634938Y2
JPH0634938Y2 JP10483991U JP10483991U JPH0634938Y2 JP H0634938 Y2 JPH0634938 Y2 JP H0634938Y2 JP 10483991 U JP10483991 U JP 10483991U JP 10483991 U JP10483991 U JP 10483991U JP H0634938 Y2 JPH0634938 Y2 JP H0634938Y2
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polishing
wheel
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sandpaper
strip
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JP10483991U
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餘光 札谷
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株式会社スリーエフ技研
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、砥石車に代わる研磨ホ
イールであって、サンドペーパを素材として形成された
三種類の短冊状素片がボス輪の外周側に密に植設され、
短冊状素片の組合せ数を変更することにより、研磨ホイ
ールの研磨面の硬さを任意に設定することのできる研磨
ホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の研磨ホイールの一例を示せば、図
6及び図7に示す通りである。この研磨ホイール1は、
短冊状のサンドペーパ片4の多数を、ボス輪2の外周側
の環状溝7に密に植設してブラシ輪3を形成したもので
ある。研磨作業に当たっては、前記研磨ホイール1を回
転軸等に取り付けて高速回転させ、金属材,木材,合成
樹脂材その他の被研磨材に押しつけて研磨を行うもので
ある。
【0003】このような従来の研磨ホイール1は、ボス
輪2に植設されたサンドペーパ片4の一つ一つについて
みると、その植設部5はボス輪2に強固に取り付けられ
ているけれども、研磨部6の先端に至るほど、びらびら
した状態を呈している。そのため、当業者間では、この
ような研磨ホイール1をフラップホイールと称してい
る。このようなびらびらした状態は、隣接して植設され
るサンドペーパ片4の植設部5相互間がいかに密なもの
であっても、研磨ホイール1の外周縁に至る程その周長
が長くなるために、サンドペーパ片4相互間の支えが疎
となり、サンドペーパ片4の一つ一つの腰の弱さが露呈
されることによって生ずるものである。
【0004】このようなびらびらした状態のサンドペー
パ片4を有する従来の研磨ホイール1にあっては、高速
回転させて研磨作業を実施すれば、サンドペーパ片4の
一つ一つは強い打撃力をもって被研磨材をたたきつける
作用を伴うことになり、所謂たたき研磨とならさるを得
なかった。そのため、各サンドペーパ片4の磨耗が激し
くまた被研磨材の表面に打撃斑模様(チャタマーク)の
疵跡を残すことになり、好ましくなかった。
【0005】そのため、本出願人はこのようなフラップ
ホイールの欠点を解決するものとして、特願昭56−0
34272号において、図8に示すような研磨ホイール
8を出願済である。この研磨ホイール8は、図9及び図
10に示すサンドペーパ片4の研磨部6の中央に切り込
み9を設け、これらサンドペーパ片4の複数枚ずつを前
記切り込み9において交差して噛み合わせて重畳組合せ
単位片10及び11を形成している。単位片10及び1
1は、相互の噛み合わせ方向を異ならせたものである。
このような重畳組合せ単位片10及び11を交互に、ボ
ス輪2の外周面側へ植設して研磨ホイール8としてい
る。
【0006】本出願人が先に出願したこの研磨ホイール
8にあっては、重畳組合せ単位片10及び11の研磨部
6の厚みが、その植設部5の厚みよりも見掛け上およそ
2倍となる。これは、切り込み9によって切り分けられ
た噛み合わせ部分が、段階的に積み重ねられることによ
るものである。そのため、この研磨ホイール8では、サ
ンドペーパ片4を交差重畳することによって、研磨部で
ある外周面側においても密に配設することができ、研磨
部6がびらびらになること、すなわちフラップホイール
となることを解決することが可能である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記本出願
人が先に出願した研磨ホイール8にあっては、切り込み
9による噛み合わせ部分が、段階的に積み重ねられるこ
とによって、この積み重ね部分の相互間に隙間12が形
成される。そのため、この隙間12によって、研磨部6
が弾性を有するようになり、砥石車に代わり得る程の研
磨面の硬さを有することができないでいた。従って、こ
の本出願人が先に出願した研磨ホイール8にあっては、
砥石車で粗研削を行った後の仕上げ研削研磨にしか用い
ることができず、その使用範囲が限られていた。
【0008】しかも、研磨ホイール8の大きさを一定と
すると、配設し得るサンドペーパ片4の枚数は植設部5
がボス輪2の環状溝7へ入り込めるだけの数に限定さ
れ、研磨ホイール外周面の研磨面の硬さも、この配設枚
数の下において切り込み噛み合わせ部分が段階的に積み
重ねられることによって一義的に決定されることにな
る。もちろん、サンドペーパ片4の配設枚数を減らせ
ば、そのボス輪2に対する取り付け強度が低下し、使用
不可能となる。従って、研磨ホイール外周面の研磨面の
硬さは、ボス輪2へ配設し得るサンドペーパ片4の枚数
によって一義的に決定され、サンドペーパ片の配設枚数
を変更することなく、目的とする研削研磨状態に対応す
ることができないでいた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、従来の前記課
題に鑑みてこれを改良除去したものであって、研磨ホイ
ール外周面の研磨面の硬さを極めて硬く配設することが
でき、しかもサンドペーパ片の枚数を変更することな
く、研磨面の硬さを自由に変更することのできる研磨ホ
イールを提供せんとするものである。
【0010】而して、前記課題を解決するために本考案
が採用した手段は、ボス輪の外周側にサンドペーパを素
材とする重畳組合せ単位片が多数連続して放射状に密着
植設されてなり、砥石車代わりに使用される研磨ホイー
ルにおいて、前記重畳組合せ単位片は植設部及びその近
傍を除く先端寄りの研磨部とを有する三種類の短冊状素
片とより成り、一つの短冊状素片は植設部と研磨部との
幅がそれぞれ研磨ホイールの全幅に設定されており、ま
た残りの二つの短冊状素片は植設部がそれぞれ相互に入
り込んだ分岐脚を有し且つ研磨部の幅が研磨ホイールの
全幅に設定されていることを特徴とする研磨ホイールで
ある。
【0011】
【作用】本考案に係る研磨ホイールの重畳組合せ単位片
は、三種類の短冊状素片からなり、そのうちの二つは、
植設部が相互に入り込む分岐脚を有しており、この二種
類のものは対となっている。そのため、この二種類の短
冊状素片は組合せた状態においては、植設部は一枚とな
り、研磨部は二枚となる。そして、残りの一種類の短冊
状素片は、植設部と研磨部とが研磨ホイールの全幅に亘
っている。
【0012】本考案の研磨ホイールにあっては、これら
の三種類の短冊状素片をそれぞれ複数枚ずつ組合せてお
り、従って、植設部よりも研磨部の枚数を多くして研磨
部の配設を密にし、研磨ホイールの外周面の研磨面にお
いて目的とする硬さが得られるようにしている。またこ
れらの三種類の短冊状素片の対となる二種類のものと、
残りの一種類のものとの組合せ比率を変更することによ
り、短冊状素片の配設枚数を変更することなく、研磨ホ
イールの外周面の研磨面の硬さを自由に変更することが
可能である。
【0013】
【実施例】以下に、本考案の構成を、図面に示す実施例
に基づいて説明すると次の通りである。
【0014】図1乃至図3は本考案の一実施例に係るも
のであり、図1は研磨ホイール13の全体を示す斜視
図、図2はサンドペーパを素材とする三種類の短冊状素
片(サンドペーパ片)14,15,16を示す斜視図、
図3は三種類のサンドペーパ片14,15,16の組合
せ例を示す側面図である。図2に示すように、これらの
サンドペーパ片14乃至16は、ボス輪17の外周面に
設けられた環状溝へ嵌合装着される植設部18と、その
先端側の研磨部19とより成る。
【0015】サンドペーパ片14は、植設部18及び研
磨部19が共に研磨ホイール13の幅寸法Wと同じ寸法
を呈している。またサンドペーパ片15及び16は、植
設部18に相互に入り込み合う分岐脚20及び21が設
けられている。すなわち、サンドペーパ片15の分岐脚
20は、サンドペーパ片16の分岐脚21の隣位に形成
された切欠凹部22へ入り込むようになっている。また
サンドペーパ片16の分岐脚21は、サンドペーパ片1
5の分岐脚20の隣位に形成された切欠凹部23ヘ入り
込むようになっている。
【0016】そして、これらのサンドペーパ片14乃至
16は、例えば図1及び図3に示すように、それぞれを
4枚ずつ組合せて合計12枚で、一つの重畳組合せ単位
片24を形成している。その組合せ要領は、図3に示す
ように、先ずサンドペーパ片14を四枚重ね合わせ、続
いてサンドペーパ片15とサンドペーパ片16との一枚
ずつを一組としてこれを四組み重ね合わせて形成する。 サンドペーパ片15と16とは、その分岐脚どうしが相
互の切欠凹部へ入り合うので、一組二枚のサンドペーパ
片15及び16の植設部18は一枚分の厚さになり、研
磨部19は二枚分の厚さになる。そのため、重畳組合せ
単位片24の植設部18は、サンドペーパ8枚分の厚さ
を呈することになり、また研磨部19はサンドペーパ1
2枚分の厚さを有するようになる。 つまり、植設部18に対して研磨部19は、2:3の配
設枚数を有することになり、研磨ホイール13の外周面
側にサンドペーパ片を密に配設することが可能である。
しかも、これらのサンドペーパ片14乃至16は、その
研磨部19の全部が研磨ホイール13の幅寸法Wと同じ
幅を有しており、図8乃至図10に示す本出願人が先に
出願した技術のように、研磨部が段階的に積み重ねられ
ることはないので、隙間が積極的に形成されることはな
い。
【0017】要するに、研磨ホイール13の外周面の研
磨面にサンドペーパ片の研磨部19を植設部18よりも
2:3の割合で密に配設し、しかも研磨部19の幅を研
磨ホイール13の幅寸法Wと等しく設定しているので、
研磨面の硬さを非常に硬くすることが可能であり、従来
の砥石車に匹敵することができる。 従って、この実施例の研磨ホイール13であれば、びら
びらした部分及び弾性を有する研磨部がないので、チャ
ターマークの痕跡を残すことなく仕上げ研削研磨が出来
ることは言うまでもなく、従来において砥石車が行って
いた粗研削をも行うことが可能である。
【0018】それに加えて、この実施例の研磨ホイール
13では、その回転数と被研削研磨材料の送り速度とを
マッチングさせることにより、同一の砥粒が同一の線状
軌跡を残し、ヘヤーライン研磨が可能となる。なお、従
来の図8乃至図10に示す技術では、切り込み9によっ
て分割された端部が研磨面に四つずつ露呈するので、こ
のようなヘヤーライン研磨は不可能である。
【0019】更に、この実施例の研磨ホイール13で
は、配設するサンドペーパ片の総枚数を変更することな
く、サンドペーパ片14の配設枚数と、二枚で対をなす
サンドペーパ片15及び16の配設枚数との比率を変更
することにより、研磨ホイール13の外周面における研
磨部の疎密状態を自由に変更することが可能であり、研
磨面の硬さを粗研削,中研削,仕上げ研削等の作業状態
や被研削物の材料等に対応させることが容易であり、そ
の応用範囲の拡大が図れる。
【0020】ところで、本考案は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、サンドペーパ片15及び16の分岐脚20,21の
形状と配置構造は図4に示すように、研磨ホイール13
の幅寸法Wの1/2の寸法にした分岐脚25,26であ
ってもよく、また図5に示すように、門形の分岐脚27
と、中央にのみ設けられた分岐脚28との組合せであっ
てもよい。
【0021】更にまた、図2に示すように、分岐脚20
及び21の高さ寸法Hも適宜の変更が可能である。この
高さ寸法Hは、大きくなるに連れて研磨ホイール13の
研磨面の方が硬くなるようになる。これはサンドペーパ
片14乃至16の各研磨部19が重合する部分のうち、
研磨部19の最も下端側の部分が硬く締められるからで
ある。従って、前記高さ寸法Hを変更することにより、
研磨ホイール13のボス輪17から研磨面までに至る領
域において、最も硬い部分となる位置を径方向へ変更す
ることが可能であり、研削研磨状態を変更することが可
能である。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案にあっては、
研磨ホイールの重畳組合せ単位片を、三種類の短冊状素
片で形成し、そのうちの二つには植設部が相互に入り込
む分岐脚を設けて二枚で一対としている。そのため、こ
の二種類の短冊状素片は組合せた状態においては、植設
部は一枚となり、研磨部は二枚となる。また残りの短冊
状素片は、植設部と研磨部とが研磨ホイールの全幅に亘
っている。
【0023】それ故、これらの三種類の短冊状素片をそ
れぞれ複数枚ずつ組合せた状態にあっては、植設部より
も研磨部の枚数が多くなり、研磨部の配設を密にするこ
とができる。これにより、研磨ホイールの外周面の研磨
面において目的とする硬さを得ることができ、仕上げ研
削以外にも従来において砥石車で行っていた粗研削をも
行うことが可能である。つまり、粗研削から仕上げ研削
研磨までを一つの研磨ホイールで行うことが可能であ
る。しかも、研磨面の硬さを非常に硬くできるので、砥
石車よりも寿命を3倍程度長くすることが可能であり、
更には研削時の騒音が問題である砥石車による粗研削加
工を省略できるので、作業環境的にも良好である。
【0024】またこれらの三種類の短冊状素片の対とな
る二種類のものと、残りの一種類のものとの組合せ比率
を変更することにより、短冊状素片の総配設枚数を変更
することなく、研磨ホイールの外周面の研磨面の硬さを
自由に変更することが可能であり、目的に応じた研削研
磨が容易に可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る研磨ホイールの斜視図である。
【図2】本考案に係る三種類の短冊状素片を示す斜視図
である。
【図3】本考案に係る重畳組合せ単位片を示す側面図で
ある。
【図4】本考案の別の短冊状素片を示す斜視図である。
【図5】本考案の更に別の短冊状素片を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の研磨ホイールの斜視図である。
【図7】従来のサンドペーパ片を示す斜視図である。
【図8】本出願人が先に出願した研磨ホイールを示す斜
視図である。
【図9】本出願人が先に出願した研磨ホイールの重畳組
合せ単位片の一つを示す斜視図である。
【図10】本出願人が先に出願した研磨ホイールの重畳
組合せ単位片の他の一つを示す斜視図である。
【符号の説明】
13…研磨ホイール 14…サンドペーパ片(短冊状素片) 15…サンドペーパ片(短冊状素片) 16…サンドペーパ片(短冊状素片) 17…ボス輪 18…植設部 19…研磨部 20…分岐脚 21…分岐脚 22…切欠凹部 23…切欠凹部 24…重畳組合せ単位片 25…分岐脚 26…分岐脚 27…分岐脚 28…分岐脚 W…研磨ホイールの幅寸法

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス輪の外周側にサンドペーパを素材と
    する重畳組合せ単位片が多数連続して放射状に密着植設
    されてなり、砥石車代わりに使用される研磨ホイールに
    おいて、前記重畳組合せ単位片は植設部及びその近傍を
    除く先端寄りの研磨部とを有する三種類の短冊状素片と
    より成り、一つの短冊状素片は植設部と研磨部との幅が
    それぞれ研磨ホイールの全幅に設定されており、また残
    りの二つの短冊状素片は植設部がそれぞれ相互に入り込
    んだ分岐脚を有し且つ研磨部の幅が研磨ホイールの全幅
    に設定されていることを特徴とする研磨ホイール。
JP10483991U 1991-10-18 1991-10-18 研磨ホイール Expired - Lifetime JPH0634938Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10483991U JPH0634938Y2 (ja) 1991-10-18 1991-10-18 研磨ホイール

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JP10483991U JPH0634938Y2 (ja) 1991-10-18 1991-10-18 研磨ホイール

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Publication Number Publication Date
JPH0537457U JPH0537457U (ja) 1993-05-21
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ID=14391522

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JP10483991U Expired - Lifetime JPH0634938Y2 (ja) 1991-10-18 1991-10-18 研磨ホイール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2729924B2 (ja) * 1994-07-29 1998-03-18 株式会社スリーエフ技研 排熱用の通気路を備えた研磨ホイール

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Publication number Publication date
JPH0537457U (ja) 1993-05-21

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