JPH06347802A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH06347802A
JPH06347802A JP13628993A JP13628993A JPH06347802A JP H06347802 A JPH06347802 A JP H06347802A JP 13628993 A JP13628993 A JP 13628993A JP 13628993 A JP13628993 A JP 13628993A JP H06347802 A JPH06347802 A JP H06347802A
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JP
Japan
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substrate
liquid crystal
crystal display
gaps
spacers
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Withdrawn
Application number
JP13628993A
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English (en)
Inventor
Seiichi Yamazaki
誓一 山崎
Atsushi Kubota
篤 窪田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示面内に間隙が異なる2種類以上の領域を
混在させてなるマルチギャップ液晶表示素子の形成に関
し、大きさの異なる複数種類の間隙にそれぞれ適合した
スペーサを設けてなる液晶表示素子の提供を目的とす
る。 【構成】 所定の電極31、カラーフィルタ層32、および
配向膜層33がガラス板34上に形成されてなる第1の基板
3と、電極41、および配向膜層42がガラス板43上に形成
されてなる第2の基板4とが複数種類の間隙を介して対
向し、樹脂またはガラスからなり間隙の大きさに対応す
る直径を有する複数種類の球状または円柱状のスペーサ
51が、第1の基板3と第2の基板4の間の対応する間隙
にそれぞれ挟装されてなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示面内に間隙が異なる
2種類以上の領域を混在させてなるマルチギャップ液晶
表示素子の形成に係り、特に対向させた一対の基板の間
にスペーサを介在せしめ間隙が異なる2種類以上の領域
を形成する方法に関する。
【0002】近年、コンピュータシステムの端末として
省スペース化に有効な各種平面表示素子を使用するケー
スが増加しつつある。特に液晶表示素子はコントラスト
を向上させることによって表示品質が向上し将来最も有
望視されている素子である。
【0003】液晶表示素子のコントラストを向上させる
手段にマルチギャップ化があるがその形成方法は未だ確
立されていない。そこで対向させた基板の間にスペーサ
を介在せしめ間隙が異なる2種類以上の領域を形成する
方法の確立が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図7は従来の一般的な液晶表示素子を示
す側断面図、図8は従来のマルチギャップ液晶表示素子
を示す側断面図である。
【0005】図7(a) において従来の一般的な液晶表示
素子はシール11を挟んで一体化された第1の基板12と第
2の基板13を有し、第1の基板12はR、G、Bに対応す
る電極14およびカラーフィルタ層15と配向膜層16がガラ
ス板17上に形成されている。
【0006】一方、一様な間隙を介して第1の基板12と
対向させた第2の基板13は電極18と配向膜層19がガラス
板20上に形成され、第1の基板12、第2の基板13および
隙間の外周を封止するシール11で囲まれた空間に図示省
略された液晶が封入される。
【0007】基板12と基板13の間に封入された液晶は光
シャッタとして作用し電極14と電極18の間に電圧が印加
された領域では、一方の偏光板21から第1の基板12に入
射した光は偏光方向が互いに直交するよう配置された他
方の偏光板22を透過する。
【0008】電極14と電極18とで挟まれた領域を画素と
称し各画素にカラーフィルタ層15を設けることによって
カラー表示ができ、電圧印加時の透過光量を高くすると
共に電圧非印加時の透過光量を低く抑えることにより高
コントラストが達成される。
【0009】ここで液晶表示素子における基板の間隙を
d、液晶の屈折率異方性をΔn、光の波長をλ、u=2
dΔn/λとすると、電圧非印加時における光の透過率
は一般にT=sin2〔(1+u2)1/2・π/2) /(1+u2) 〕
なる式によって与えられる。
【0010】図7(b) はこれを図示したものでこの図か
ら透過光量を0にするにはuが2、4、6・・・になる
ことが要求される。即ち、図によれば明らかに電圧非印
加時の透過光量を低く抑えるには透過する光の波長によ
り間隙を変える必要がある。
【0011】しかるに、前述した従来の一般的な液晶表
示素子では第1の基板12と第2の基板13が一様な間隙を
介して対向しており、電圧非印加時もR、G、Bのどれ
かの画素から少なからず光が漏れてコントラストを低下
させる一要因になっている。
【0012】図8に示すマルチギャップ方式の液晶表示
素子は電圧非印加時の透過光量を低く抑えコントラスト
を改善したもので、第1の基板3と第2の基板4の間に
それぞれ透過光の波長に対応する間隙が異なる2種類以
上の領域を混在させている。
【0013】即ち、従来のマルチギャップ液晶表示素子
はシール11を挟んで一体化されてなる第1の基板3と第
2の基板4を有し、第1の基板3はR、G、Bに対応す
る電極31およびカラーフィルタ層32と配向膜層33がガラ
ス板34上に形成されている。
【0014】しかし、一般的な液晶表示素子と異なり透
過光の波長に合わせ例えばカラーフィルタ層32の厚さを
変化させており、電極41と配向膜層42がガラス板43上に
形成された第2の基板4との間に間隙が異なる2種類以
上の領域を混在させている。
【0015】基板3と基板4の間に封入された液晶は光
シャッタとして作用し電極31と電極41の間に電圧が印加
された領域では、一方の偏光板21から第1の基板3に入
射した光は偏光方向が互いに直交するよう配置された他
方の偏光板22を透過する。
【0016】第1の基板3と第2の基板4の間に介在す
る間隙はそれぞれの画素を透過する光の波長に対応させ
て選定しており、どの画素においても電圧非印加時の透
過光量はほぼ0になって液晶表示素子の高コントラスト
化を達成することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】かかる液晶表示素子に
おいて対向させてなる一対の基板の間隙は球状或いは円
柱状のスペーサ5によって形成され、間隙の形成に適し
た粒径または直径(以下単に直径と称する)のスペーサ
5は組立前にいずれか一方の基板に散布される。
【0018】しかし、マルチギャップ方式の液晶表示素
子の場合は同一基板上に間隙が異なる2種類以上の領域
を混在しており、直径の等しいスペーサを散布すると間
隙の大きい領域ではスペーサが基板の間を浮遊し役に立
たないという問題があった。
【0019】本発明の目的は大きさの異なる複数種類の
間隙にそれぞれ適合したスペーサを設けてなる液晶表示
素子を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明になる液晶
表示素子を示す側断面図である。なお全図を通し同じ対
象物は同一記号で表している。
【0021】上記課題はスペーサにより形成される間隙
を介して対向する一対の基板の間に液晶を充填してなる
液晶表示素子であって、表示面内に間隙が異なる2種類
以上の領域を混在させてなるマルチギャップ液晶表示素
子の形成において、所定の電極31、カラーフィルタ層3
2、および配向膜層33がガラス板34上に形成されてなる
第1の基板3と、電極41、および配向膜層42がガラス板
43上に形成されてなる第2の基板4とが複数種類の間隙
を介して対向し、樹脂またはガラスからなり間隙の大き
さに対応する直径を有する複数種類の球状または円柱状
のスペーサ51が、第1の基板3と第2の基板4の間の対
応する間隙にそれぞれ挟装されてなる本発明の液晶表示
素子によって達成される。
【0022】
【作用】図1において所定の電極、カラーフィルタ層、
および配向膜層がガラス板上に形成されてなる第1の基
板と、電極および配向膜層がガラス板上に形成されてな
る第2の基板とを複数種類の間隙を介して対向せしめ、
樹脂またはガラスからなり間隙の大きさに対応する直径
を有する複数種類の球状または円柱状のスペーサを、対
向させた第1の基板と第2の基板の間の対応する間隙に
それぞれ挟装することによって、第1の基板と第2の基
板の間で浮遊し役に立たないスペーサを皆無にすること
が可能になる。即ち、大きさの異なる複数種類の間隙に
それぞれ適合したスペーサを設けてなる液晶表示素子を
実現することができる。
【0023】
【実施例】以下添付図により本発明の実施例について説
明する。なお、図2は本発明になる液晶表示素子の第1
の形成方法を示す図、図3は本発明になる液晶表示素子
の第2の形成方法を示す図、図4は本発明になる液晶表
示素子の第3の形成方法を示す図、図5は本発明になる
液晶表示素子の第4の形成方法を示す図、図6は本発明
になる液晶表示素子の第5の形成方法を示す図である。
【0024】図1(a) に示す本発明になる液晶表示素子
はシール11を挟んで一体化されてなる第1の基板3と第
2の基板4を有し、第1の基板3はR、G、Bに対応す
る電極31およびカラーフィルタ層32と配向膜層33がガラ
ス板34上に形成されている。
【0025】第1の基板3においてガラス板34上に形成
されたカラーフィルタ層32は透過光の波長に合わせて厚
さを変化させており、電極41と配向膜層42がガラス板43
上に形成された第2の基板4との間に間隙が異なる3種
類の領域を混在させている。
【0026】基板3と基板4を対向させる際に何れか一
方にそれぞれ間隙の大きさに対応する直径のスペーサ51
を付着させており、基板3と基板4を対向させたときそ
れぞれの領域に付着したスペーサ51が基板3と基板4に
当接し浮遊することはない。
【0027】また、図1(b) に示す本発明になる液晶表
示素子はシール11を挟み一体化された第1の基板3と第
2の基板4を有し、第1の基板3はR、G、Bに対応す
る電極31およびカラーフィルタ層32と配向膜層33がガラ
ス板34上に形成されている。
【0028】第1の基板3においてガラス板34上に形成
されたカラーフィルタ層32は透過光の波長に合わせて厚
さを変化させており、電極41と配向膜層42がガラス板43
上に形成された第2の基板4との間に間隙が異なる3種
類の領域を混在させている。
【0029】基板3と基板4を対向させるに際し間隙に
対応して密度が異なるよう直径がほぼ等しいスペーサ51
を付着させており、基板3と基板4を対向させると間隙
が大きい領域に比べ間隙が小さい領域は弾性を有するス
ペーサ51が大きく変形する。
【0030】その結果、直径がほぼ等しいスペーサ51を
付着させても間隙が異なる3種類の領域にそれぞれのス
ペーサ51が適合し、しかも、どの領域においてもそれぞ
れのスペーサ51が基板3と基板4に当接するため基板の
間を浮遊することはない。
【0031】本発明になる形成方法の第1の実施例は図
2(a) に示す如くノズル6から噴出する3種類の混合液
61が準備されており、3種類の混合液61は直径が 5.5、
5.0、 4.5μm のプラスチックからなるスペーサ51がそ
れぞれ水に混入されている。
【0032】一方、第1の基板3は電極31とカラーフィ
ルタ層32と配向膜層33とで構成された画素がそれぞれ
R、G、Bに対応し、それぞれの画素はカラーフィルタ
層32の厚さを変化させてR、G、Bの順に 0.5μm ずつ
高くなるよう構成されている。
【0033】先ず、ノズル6に接続された容器62に直径
が 5.5μm のスペーサ51が水に混入された画素Rに対応
する混合液61を入れ、ノズル6に接続されてなる配管63
を介して圧縮空気を吹き込むことにより混合液61はノズ
ル6から霧状に噴出される。
【0034】スペーサ51を付着させる基板3の面はRに
対応する画素のみ露呈するよう構成されたマスク7によ
って覆われており、ノズル6から噴出された混合液61は
水分が蒸発して残ったスペーサ51がマスク7を通してR
に対応する画素に付着する。
【0035】次いで図2(b) に示す如くGに対応する画
素のみ露呈するよう構成されてなるマスク7によって基
板3を覆うと共に、図示省略されたノズル6から次の混
合液61を噴出させて直径が 5.0μm のスペーサ51をGに
対応する画素に付着させる。
【0036】更に、図2(c) に示す如くBに対応する画
素のみ露呈するよう構成されてなるマスク7によって基
板3を覆うと共に、図示省略されたノズル6から次の混
合液61を噴出させて直径が 5.5μm のスペーサ51をBに
対応する画素に付着させる。
【0037】3種類のスペーサ51を付着させた第1の基
板3に第2の基板4を組み合わせ図1(a) に示す液晶表
示素子が形成される。なお、スペーサ51の材質や直径、
スペーサ51の散布方法や順序が実施例と異なっても同等
の効果を得ることができる。
【0038】本発明になる形成方法の第2の実施例は図
3(a) に示す如くノズル6から噴出する3種類の混合液
61が準備されており、各混合液61には直径が 5.5μm の
弾力性に富むプラスチックからなるスペーサ51が比率を
変えて水に混入されている。
【0039】一方、第1の基板3は電極31とカラーフィ
ルタ層32と配向膜層33とで構成された画素がそれぞれ
R、G、Bに対応し、それぞれの画素はカラーフィルタ
層32の厚さを変化させてR、G、Bの順に 0.5μm ずつ
高くなるよう構成されている。
【0040】先ず、ノズル6に接続された容器62に散布
後の密度が 150個/mm2になるようスペーサ51を水に混入
した混合液61を入れ、ノズル6に接続されてなる配管63
を介して圧縮空気を吹き込むことにより混合液61はノズ
ル6から霧状に噴出される。
【0041】スペーサ51を付着させる基板3の面はRに
対応する画素のみ露呈するよう構成されたマスク7によ
って覆われており、ノズル6から噴出された混合液61は
水分が蒸発して残ったスペーサ51がマスク7を通してR
に対応する画素に付着する。
【0042】次いで図3(b) に示す如くGに対応する画
素のみ露呈するよう構成されてなるマスク7により基板
3を覆うと共に、図示省略されたノズル6から混合液61
を噴出しGに対応する画素に密度が 100個/mm2になるよ
うスペーサ51を付着させる。
【0043】更に、図3(c) に示す如くBに対応する画
素のみ露呈するよう構成されてなるマスク7によって基
板3を覆うと共に、図示省略されたノズル6から混合液
61を噴出しBに対応する画素に密度が50個/mm2になるよ
うスペーサ51を付着させる。
【0044】密度を変えてスペーサ51を付着させた基板
3に第2の基板4を組み合わせると図1(b) に示す液晶
表示素子が形成され、組み合わせると密度の小さいスペ
ーサほど大きく変形し同一直径であっても間隙の大きさ
に適合させることができる。
【0045】前記実施例はいずれも電極31とカラーフィ
ルタ層32と配向膜層33とで構成された画素にスペーサ51
を付着させており、R、G、Bに対応させるためカラー
フィルタ層32の形成工程とスペーサ51を付着させる工程
を3回づつ繰り返している。
【0046】しかし、カラーフィルタ層32を形成する際
にスペーサ51を付着させることにより形成に要する時間
を大幅に短縮できる。次の本発明になる形成方法の第3
および第4の実施例はカラーフィルタ層形成時にスペー
サを付着させる方法である。
【0047】本発明になる形成方法の第3の実施例はプ
ラスチックからなる同一直径のスペーサ51を感光性樹脂
35に混入しており、カラーフィルタ層32を形成するため
ガラス板34に塗布される感光性樹脂35は予めそれぞれ
赤、緑、青に着色されている。
【0048】先ず、図4(a) に示す如く電極31が形成さ
れてなるガラス板34にスペーサ51が混入された赤い感光
性樹脂35を塗布して、図4(b) に示す如くRに対応する
画素領域のみが露呈するよう構成されたマスク7を介し
て感光性樹脂35を露光する。
【0049】図4(c) に示す如く露光された感光性樹脂
35を現像し乾燥すると図4(d) に示すカラーフィルタ層
32が形成される。かかる感光性樹脂の塗布、露光、現
像、および乾燥を3回繰り返すと図4(e) に示す如くカ
ラーフィルタ層32が完成する。
【0050】図4(f) に示す如くカラーフィルタ層32の
上に所定の厚さを有する配向膜層33を形成し配向処理を
施すことによって、R、G、Bに対応するカラーフィル
タ層32をガラス板34上に形成する際にスペーサ51を同時
に付着させることができる。
【0051】スペーサ51を感光性樹脂35に混入する際の
比率を適宜変えることでガラス板34に付着するスペーサ
51の密度が一様で、乾燥させた後のカラーフィルタ層32
がR、G、Bの順に 0.5μm ずつ高くなる第1の基板3
を形成することができる。
【0052】本発明になる形成方法の第4の実施例は図
5(a) に示す如くノズル6から噴出する3種類の混合液
61が準備されており、3種類の混合液61は直径が 5.5、
5.0、 4.5μm のプラスチックからなるスペーサ51がそ
れぞれ水に混入されている。
【0053】先ず、図5(b) に示す如く電極31が形成さ
れてなるガラス板34に赤く着色された感光性樹脂35を所
定の厚さに塗布し、ノズル6から混合液61を噴出させる
ことによって直径が 5.5μm のスペーサ51を塗布された
感光性樹脂35に付着させる。
【0054】図5(c) に示す如くRに対応する画素領域
のみ露呈するよう構成されたマスク7を介して感光性樹
脂35を露光した後、図5(d) に示す如く感光性樹脂35を
現像して感光していない領域に付着したスペーサ51を感
光性樹脂35と共に洗い流す。
【0055】かかる感光性樹脂の塗布、露光、および現
像を3回繰り返し乾燥させると図5(e) に示すカラーフ
ィルタ層32が完成し、カラーフィルタ層32上に図5(f)
に示す如く所定の厚さを有する配向膜層33が形成される
と共に配向処理が施される。
【0056】感光性樹脂35からなるカラーフィルタ層32
はR、G、Bの順に 0.5μm ずつ高くなるようガラス板
34に形成されており、直径が 5.5、 5.0、 4.5μm のス
ペーサ51をそれぞれ付着させることによりスペーサ51の
高さを揃えることができる。
【0057】しかし、スペーサ51の直径のばらつきや感
光性樹脂35の状態等でスペーサ51の高さにばらつきが生
じることがある。図5(g) に示す方法はスペーサ51の直
径のばらつき等に起因し生じる高さのばらつきを抑制す
る手段を示したものである。
【0058】即ち、図5(b) 乃至図5(d) に示す方法で
少なくとも1種類のスペーサ51を感光性樹脂35の表面に
付着させた後、ガラス板等の平滑な剛体8をスペーサ51
に押し付け突出部分を感光性樹脂35に押し込むことで高
さを揃えることができる。
【0059】基板の間にファイバからなる円柱状のスペ
ーサを介在させた液晶表示素子ではスペーサの介在する
部分は色が出ない。したがってR、G、Bに対応する画
素においてスペーサの専有面積に差が生じるとカラーバ
ランスが崩れる場合がある。
【0060】本発明になる形成方法の第5の実施例はス
ペーサをそれぞれの間隙に適合させると共にカラーバラ
ンスもとるもので、図6(a) に示す如くR、G、Bに対
応する画素に直径が 5.5、 5.0、 4.5μm の円柱状のス
ペーサ51を付着させている。
【0061】しかし、R、G、Bに対応する各画素に密
度が 100個/m2 になるようにファイバからなるスペーサ
51を付着させると、それぞれの画素におけるスペーサの
専有面積が 5.5: 5.0: 4.5になり色の再現性はBが最
良でG、Rの順に低下する。
【0062】そこで密度がそれぞれ90、 100、 110個/m
2 になるようR、G、Bに対応する各画素にスペーサ51
を付着させている。その結果、それぞれの画素における
スペーサの専有面積がほぼ同等になってカラーバランス
をとることが可能になる。
【0063】また、R、G、Bに対応する各画素に直径
の異なるスペーサ51を同等の密度で付着させた場合も図
6(b) に示す如く、透明スペーサ52と不透明スペーサ53
が所定の比率で混合されたスペーサ51によってカラーバ
ランスをとることができる。
【0064】ここで画素の面積をS(mm2/画素)、スペ
ーサの散布密度をa(個/画素)、スペーサの専有面積
をSR 、SG 、SB (mm2/個)、透明スペーサの光透過
率をTt 、不透明スペーサの光透過率をTo 、その他の
部分の光透過率をTp とし、透明スペーサと不透明スペ
ーサの比率をmtR:moR(但し、mtR+moR=1)、m
tG:moG(但し、mtG+moG=1)、mtB:moB(但
し、mtB+moB=1)とすると各画素の平均光透過率は
次式により与えられる。
【0065】TR =〔a・mtR・SR ・Tt +a・moR
・SR ・To+(S−a・SR )Tp 〕/S TG =〔a・mtG・SG ・Tt +a・moG・SG ・To
+(S−a・SG )Tp 〕/S TB =〔a・mtB・SB ・Tt +a・moB・SB ・To
+(S−a・SB )Tp 〕/S 上式においてTR =TG =TB 、スペーサの専有面積お
よび光透過率をSR =5.5、SG = 5.0、SB = 4.5、
t =5%、To =0%、Tp =0%とすると、mtR
tG:mtB=0.82:0.90:1、moR:moG:moB=0.1
8:0.10:0、即ち、直径がそれぞれ 5.5、 5.0、 4.5
μm の透明スペーサと不透明スペーサを前記比率で混合
し同一密度で散布することでカラーバランスをとること
ができる。
【0066】なお、上式はスペーサの散布密度が一様な
場合における透明スペーサと不透明スペーサの混合比率
を求める式であるが、上式のaに代えてそれぞれの画素
に散布される密度を代入することで密度が異なる場合の
混合比率も算出可能である。
【0067】このように所定の電極、カラーフィルタ
層、および配向膜層がガラス板上に形成されてなる第1
の基板と、電極および配向膜層がガラス板上に形成され
てなる第2の基板とを複数種類の間隙を介して対向せし
め、樹脂またはガラスからなり間隙の大きさに対応する
直径を有する複数種類の球状または円柱状のスペーサ
を、対向させた第1の基板と第2の基板の間の対応する
間隙にそれぞれ挟装することによって、第1の基板と第
2の基板の間で浮遊し役に立たないスペーサを皆無にす
ることが可能になる。即ち、大きさの異なる複数種類の
間隙にそれぞれ適合したスペーサを設けてなる液晶表示
素子を実現することができる。
【0068】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば大きさの異な
る複数種類の間隙にそれぞれ適合したスペーサを設けて
なる液晶表示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる液晶表示素子を示す側断面図で
ある。
【図2】 本発明になる液晶表示素子の第1の形成方法
を示す図である。
【図3】 本発明になる液晶表示素子の第2の形成方法
を示す図である。
【図4】 本発明になる液晶表示素子の第3の形成方法
を示す図である。
【図5】 本発明になる液晶表示素子の第4の形成方法
を示す図である。
【図6】 本発明になる液晶表示素子の第5の形成方法
を示す図である。
【図7】 従来の一般的な液晶表示素子を示す側断面図
である。
【図8】 従来のマルチギャップ液晶表示素子を示す側
断面図である。
【符号の説明】
3 第1の基板 4 第2の基板 6 ノズル 7 マスク 8 剛体 11 シール 31 電極 32 カラーフィルタ層 33 配向膜層 34 ガラス板 35 感光性樹脂 41 電極 42 配向膜層 43 ガラス板 51 スペーサ 52 透明スペーサ 53 不透明スペーサ 61 混合液 62 容器 63 配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサにより形成される間隙を介して
    対向する一対の基板の間に液晶を充填してなる液晶表示
    素子であって、表示面内に該間隙が異なる2種類以上の
    領域を混在させてなるマルチギャップ液晶表示素子の形
    成において、 所定の電極(31)、カラーフィルタ層(32)、および配向膜
    層(33)がガラス板(34)上に形成されてなる第1の基板
    (3) と、電極(41)、および配向膜層(42)がガラス板(43)
    上に形成されてなる第2の基板(4) とが複数種類の間隙
    を介して対向し、 樹脂またはガラスからなり該間隙の大きさに対応する直
    径を有する複数種類の球状または円柱状のスペーサ(51)
    が、該第1の基板(3) と該第2の基板(4) の間の対応す
    る該間隙にそれぞれ挟装されてなることを特徴とする液
    晶表示素子。
  2. 【請求項2】 スペーサにより形成される間隙を介して
    対向する一対の基板の間に液晶を充填してなる液晶表示
    素子であって、表示面内に該間隙が異なる2種類以上の
    領域を混在させてなるマルチギャップ液晶表示素子の形
    成において、 所定の電極(31)、カラーフィルタ層(32)、および配向膜
    層(33)がガラス板(34)上に形成されてなる第1の基板
    (3) と、電極(41)、および配向膜層(42)がガラス板(43)
    上に形成されてなる第2の基板(4) とが複数種類の間隙
    を介して対向し、 ほぼ等しい直径を具えてなる球状または円柱状のスペー
    サ(51)が該間隙の大きさに対応して分布密度が変化する
    よう、該第1の基板(3) と該第2の基板(4) の間の対応
    する該間隙にそれぞれ挟装されてなることを特徴とする
    液晶表示素子。
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