JPH0634730U - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH0634730U
JPH0634730U JP7438192U JP7438192U JPH0634730U JP H0634730 U JPH0634730 U JP H0634730U JP 7438192 U JP7438192 U JP 7438192U JP 7438192 U JP7438192 U JP 7438192U JP H0634730 U JPH0634730 U JP H0634730U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主たる濾膜のリークをより敏感に検出可能
として濾性能を保障することにある。 【構成】 主たる第1濾膜1の後段に、第1濾膜1
と直列配置となる第1濾膜1よりも濾膜面積が小さ
い第2濾膜2を備えたリーク検出手段を設置し、第2
膜2の目詰まり状態から前記主たる第1濾膜1の
リークを検出することを特徴とする。 リーク検出手段
は、第2濾膜2の目詰まり状態を第2濾膜2の濾
圧力の上昇によって検出する圧力検出器3を備えている
ことを特徴とする。 第2濾膜2の微細孔の孔径が第
1濾膜1の微細孔の孔径以上で且つ除去対象物質を除
去可能な孔径であることを特徴とする。 第2濾膜2
が複数並列に設置され、複数の第2濾膜2を選択的に
使用することにより、第1濾膜1の濾操作を中断す
ることなく、未使用の第2濾膜2を点検可能としてな
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば浄水処理,純水製造用として用いられる精密濾化膜システ ム等に用いられる濾化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浄水処理,純水製造分野では、原水中に存在する微生物,かび胞子,細菌類を 除去するために、図3に示すように、細孔径0.45[μm]あるいは0.45 [μm]以下の精密濾化膜100が使用される。精密濾化膜100の形状には、 平膜,管状,中空糸状等があるが、いずれも外部からの機械的な応力や振動,熱 的に働く応力、あるいは薬品洗浄時のダメージによって膜が損傷を受け、本来の 除去能力を失ってしまうことが考えられる。
【0003】 目視で確認できるような大きな損傷は別として、1[μm]レベルの微小な欠 陥・ピンホールの発生やプリーツ状平膜モジュール、中空糸膜モジュールの中で 平膜の割れ・中空糸膜の糸切れ等は外観では検知できない。除去能力の低下は後 工程での汚染を招くことになるため、膜モジュールにリークがないことを常に確 認する必要がある。
【0004】 精密濾化膜100の除去能力の確認試験、いわゆる完全性試験(Integrity t est)の方法には、バブルポイント試験、デイフュージョン試験、プレッシャー ホールド試験等がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、いずれの試験も、通常の濾化操作を中断しての操作になるため、工程 が止まってしまうことも問題だが、完全性試験がある一定期間ごとに行われるた め、そのインターバルの間にモジュールの損傷が発生した場合には、後工程への 汚染は避けられない。
【0006】 また、完全性試験の基本的な原理は、正常な膜に存在する細孔の径に対するリ ーク部分の開口径が大きいために、気体が抜け易いことを応用している。
【0007】 しかしながら、大型のモジュール(膜面積では1平方メートル以上)では、正 常な微細孔中の液体中を拡散して透過する気体の量がトータルとしては大きい値 となるために数[μm]レベルのリークの検出が非常にあいまいとなってしまう 。
【0008】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、主たる濾化膜のリークをより敏感に検出可能として濾化性能を 保障することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、主たる第1濾化膜を備えた 濾化装置において、前記主たる第1濾化膜の後段に、当該主たる第1濾化膜と直 列配置となる主たる第1濾化膜よりも濾化膜面積が小さい第2濾化膜を備えたリ ーク検出手段を設置し、該第2濾化膜の目詰まり状態から前記主たる第1濾化膜 のリークを検出することを特徴とする。
【0010】 リーク検出手段は第2濾化膜の目詰まり状態を第2濾化膜の濾化圧力の上昇に よって検出する圧力検出器を備えていることを特徴とする。
【0011】 第2濾化膜の微細孔の孔径が第1濾化膜の微細孔の孔径以上で且つ除去対象物 質を除去可能な孔径であることを特徴とする。
【0012】 第2濾化膜が複数並列に設置され、複数の第2濾化膜を選択的に使用すること により、第1濾化膜の濾化操作を中断することなく、未使用の第2濾化膜を点検 可能としてなることを特徴とする。
【0013】
【作用】
本考案にあっては、第1濾化膜のリークが発生すると、後段の第2濾化膜に捕 捉される微粒子等の数が増大して第2濾化膜の目詰まりの進行が早まり、濾化圧 力等の流れ状態が変化する。この変化からリーク発生を検出する。特に、第2濾 化膜の膜面積は第1濾化膜の膜面積よりも小さいので、目詰まりの進行は早く、 リーク検出の感度は高い。
【0014】 また、第2濾化膜の微細孔の孔径を第1濾化膜の孔径以上で且つ除去対象物質 を除去可能な孔径としておけば、第1濾化膜が損傷を受けても第2濾化膜がある ため濾化装置全体としてはリークが発生せず信頼性が向上する。
【0015】 さらに、第2濾化膜のみを定期的に完全性試験にかければよく、主たる第1濾 化膜の検査の手間を省くことができ、専用の設備も不要となる。
【0016】 さらにまた、複数の第2濾化膜を並列配置しておけば、各第2濾化膜を交互に 濾化用,メンテナンス用として用いることにより、濾化装置の連続運転が可能と なる。
【0017】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
【0018】 図1は本考案の一実施例に係る濾化装置のシステム構成を示している。すなわ ち、メインとなる大型の膜モジュール等の第1濾化膜としてのメインフィルタ1 の後段に、リーク検出手段を構成する小型の膜モジュール等の第2濾化膜として のファイナルフィルタ2が設置されている。
【0019】 上記メインフィルタ1とファイナルフィルタ2の間には圧力検出器3が設けら れており、この圧力検出器3で常時ファイナルフィルタ2の圧力上昇の程度をモ ニタリングすることによって、メインフィルタ1の濾化精度を確認するようにな っている。なお、図中P1,P2は圧力計である。
【0020】 メインフィルタ1とファイナルフィルタ2は直列に接続されており、ファイナ ルフィルタ2の膜面積はメインフィルタ1の膜面積よりも小さく設定されている 。このファイナルフィルタ2の膜面積はおおよそ2000[平方センチメートル]以下 に設定することが好ましい。
【0021】 本考案にあっては、メインフィルタ1のリークが発生すると、後段のファイナ ルフィルタ2に捕捉される微粒子等の数が増大してファイナルフィルタ2の目詰 まりの進行が早まり、濾化圧力等の流れ状態が変化する。この変化からリーク発 生を検出する。特に、ファイナルフィルタ2の膜面積はメインフィルタ1の膜面 積よりも小さいので、目詰まりの進行は早くリーク検出の感度は高い。
【0022】 そして、定期的にファイナルフィルタ2のみを完全性試験機にかけることによ って濾化性能を確認し、メインフィルタ1の完全性試験を不要としている。
【0023】 また、メインフィルタ1が原液を直接濾化し、目詰まりが進行するのに対し、 ファイナルフィルタ2はメインフィルタ1で正常にされた液を濾化するので目詰 まりによる流量低下はかなり押さえられる。したがって同じ種類のフィルタを直 列につなぐ場合でもメインフィルタ1の膜面積に対するファイナルフィルタ2の 面積は1/10〜1/100でよい。
【0024】 この膜面積比は比較的清浄な水をさらに清浄にしようという場合にはメインフ ィルタ1の目詰まりは少ないために、1/10に近く、原水が清浄でない場合に は、メインフィルタ1の目詰まりは少ないために、1/10に近く、原水が清浄 でない場合には1/100の方となる。
【0025】 メインフィルタ1とファイナルフィルタ2は同じ種類のもの、同じ孔径を持つ ものあるいは、ファイナルフィルタ2の細孔径が除去対象成分を除去可能な範囲 でメインフィルタ1の細孔径よりも大きくしてもよい。たとえば、径0.2[μ m]の微粒子あるいは細菌を除去しようとする場合に、メインフィルタ1が0. 1[μm],ファイナルフィルタ2が0.2[μm]とする。
【0026】 また、図1(b)には本考案の他の実施例が示されている。この実施例では、 ファイナルフィルタ2がバルブ4を介して複数台、図示例では2台並列に設置さ れており、交互に切換え可能としたものである。このようにすれば、ファイナル フィルタを濾化用とメンテナンス用(完全性試験)用に振り分けることができ、 実質上濾化装置の連続運転が可能である。
【0027】 [実験例] メイン及びファイナルフィルタ1,2共に、細孔径0.04[μm]のポリス ルホン製中空糸膜モジュールを用い、メインフィルタ1の膜面積10平方メートル、 ファイナルフィルタ2の膜面積を0.2平方メートルとし、水道水を200[リットル毎 時]を一定で通水させた場合の濾化圧の上昇挙動を図2に示す。
【0028】 ファイナルフィルタ2の濾化圧力PFの上昇挙動は、図2(a)の清浄な場合 にはほとんど上昇がないのに比べ、図2(b)のリーク発生状態(図示例では数 本の中空糸膜が切断されている状態)では圧損上昇が大きく、メインフィルタ1 が損傷していることが判定できる。
【0029】 因みに、メインフィルタ1の損傷が検出できた時点でもファイナルフィルタ2 によって目的成分は除去されており、システムとしてのリークは起こっていない 。
【0030】
【考案の効果】
本考案は以上の構成及び作用を有するもので、第1濾化膜でのリークの発生を 、後段の第2濾化膜の目詰まり状態で圧力変化等により検出するようにしたので 、第1濾化膜が大型の場合でもリークの検出感度を高めることができる。
【0031】 また、第2濾化膜の微細孔の孔径を第1濾化膜の孔径以上で且つ除去対象物質 を除去可能な孔径としておけば、第1濾化膜が損傷を受けても第2濾化膜がある ため濾化装置全体としてはリークが発生せず信頼性が向上する。
【0032】 さらに、第2濾化膜のみを定期的に完全性試験にかければよく、主たる第1濾 化膜の検査の手間を省くことができ、専用の設備も不要となる。
【0033】 さらにまた、複数の第2濾化膜を並列配置しておけば、各第2濾化膜を交互に 濾化用,メンテナンス用として用いることにより、濾化装置の連続運転が可能と なる。
【提出日】平成5年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば浄水処理,純水製造用として用いられる精密濾膜システ ム等に用いられる濾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浄水処理,純水製造分野では、原水中に存在する微生物,かび胞子,細菌類を 除去するために、図3に示すように、細孔径0.45[μm]あるいは0.45 [μm]以下の精密濾膜100が使用される。精密濾膜100の形状には、 平膜,管状,中空糸状等があるが、いずれも外部からの機械的な応力や振動,熱 的に働く応力、あるいは薬品洗浄時のダメージによって膜が損傷を受け、本来の 除去能力を失ってしまうことが考えられる。
【0003】 目視で確認できるような大きな損傷は別として、1[μm]レベルの微小な欠 陥・ピンホールの発生やプリーツ状平膜モジュール、中空糸膜モジュールの中で 平膜の割れ・中空糸膜の糸切れ等は外観では検知できない。除去能力の低下は後 工程での汚染を招くことになるため、膜モジュールにリークがないことを常に確 認する必要がある。
【0004】 精密濾膜100の除去能力の確認試験、いわゆる完全性試験(Integrity te st) の方法には、バブルポイント試験、ディフュージョン試験、プレッシャーホ ールド試験等がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、いずれの試験も、通常の濾操作を中断しての操作になるため、工程 が止まってしまうことも問題だが、完全性試験がある一定期間ごとに行われるた め、そのインターバルの間にモジュールの損傷が発生した場合には、後工程への 汚染は避けられない。
【0006】 また、完全性試験の基本的な原理は、正常な膜に存在する細孔の径に対するリ ーク部分の開口径が大きいために、気体が抜け易いことを応用している。
【0007】 しかしながら、大型のモジュール(膜面積では1平方メートル以上)では、正 常な微細孔中の液体中を拡散して透過する気体の量がトータルとしては大きい値 となるために数[μm]レベルのリークの検出が非常にあいまいとなってしまう 。
【0008】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、主たる濾膜のリークをより敏感に検出可能として濾性能を 保障することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、主たる第1濾膜を備えた濾 装置において、前記主たる第1濾膜の後段に、当該主たる第1濾膜と直列 配置となる主たる第1濾膜よりも濾膜面積が小さい第2濾膜を備えたリー ク検出手段を設置し、該第2濾膜の目詰まり状態から前記主たる第1濾膜の リークを検出することを特徴とする。
【0010】 リーク検出手段は第2濾膜の目詰まり状態を第2濾膜の濾圧力の上昇に よって検出する圧力検出器を備えていることを特徴とする。
【0011】 第2濾膜の微細孔の孔径が第1濾膜の微細孔の孔径以上で且つ除去対象物 質を除去可能な孔径であることを特徴とする。
【0012】 第2濾膜が複数並列に設置され、複数の第2濾膜を選択的に使用すること により、第1濾膜の濾操作を中断することなく、未使用の第2濾膜を点検 可能としてなることを特徴とする。
【0013】
【作用】
本考案にあっては、第1濾膜のリークが発生すると、後段の第2濾膜に捕 捉される微粒子等の数が増大して第2濾膜の目詰まりの進行が早まり、濾圧 力等の流れ状態が変化する。この変化からリーク発生を検出する。特に、第2濾 膜の膜面積は第1濾膜の膜面積よりも小さいので、目詰まりの進行は早く、 リーク検出の感度は高い。
【0014】 また、第2濾膜の微細孔の孔径を第1濾膜の孔径以上で且つ除去対象物質 を除去可能な孔径としておけば、第1濾膜が損傷を受けても第2濾膜がある ため濾装置全体としてはリークが発生せず信頼性が向上する。
【0015】 さらに、第2濾膜のみを定期的に完全性試験にかければよく、主たる第1濾 膜の検査の手間を省くことができ、専用の設備も不要となる。
【0016】 さらにまた、複数の第2濾膜を並列配置しておけば、各第2濾膜を交互に 濾用,メンテナンス用として用いることにより、濾装置の連続運転が可能と なる。
【0017】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
【0018】 図1は本考案の一実施例に係る濾装置のシステム構成を示している。すなわ ち、メインとなる大型の膜モジュール等の第1濾膜としてのメインフィルタ1 の後段に、リーク検出手段を構成する小型の膜モジュール等の第2濾膜として のファイナルフィルタ2が設置されている。
【0019】 上記メインフィルタ1とファイナルフィルタ2の間には圧力検出器3が設けら れており、この圧力検出器3で常時ファイナルフィルタ2の圧力上昇の程度をモ ニタリングすることによって、メインフィルタ1の濾精度を確認するようにな っている。なお、図中P1,P2は圧力計である。
【0020】 メインフィルタ1とファイナルフィルタ2は直列に接続されており、ファイナ ルフィルタ2の膜面積はメインフィルタ1の膜面積よりも小さく設定されている 。このファイナルフィルタ2の膜面積はおおよそ2000[平方センチメートル ]以下に設定することが好ましい。
【0021】 本考案にあっては、メインフィルタ1のリークが発生すると、後段のファイナ ルフィルタ2に捕捉される微粒子等の数が増大してファイナルフィルタ2の目詰 まりの進行が早まり、濾圧力等の流れ状態が変化する。この変化からリーク発 生を検出する。特に、ファイナルフィルタ2の膜面積はメインフィルム1の膜面 積よりも小さいので、目詰まりの進行は早くリーク検出の感度は高い。
【0022】 そして、定期的にファイナルフィルタ2のみを完全性試験機にかけることによ って濾性能を確認し、メインフィルタ1の完全性試験を不要としている。
【0023】 また、メインフィルタ1が原液を直接濾し、目詰まりが進行するのに対し、 ファイナルフィルタ2はメインフィルタ1で正常にされた液を濾するので目詰 まりによる流量低下はかなり押さえられる。したがって同じ種類のフィルタを直 列につなぐ場合でもメインフィルタ1の膜面積に対するファイナルフィルタ2の 面積は1/10〜1/100でよい。
【0024】 この膜面積比は比較的清浄な水をさらに清浄にしようという場合にはメインフ ィルタ1の目詰まりは少ないために、1/10に近く、原水が清浄でない場合に は、メインフィルタ1の目詰まりは少ないために、1/10に近く、原水が清浄 でない場合には1/100の方となる。
【0025】 メインフィルタ1とファイナルフィルタ2は同じ種類のもの、同じ孔径を持つ ものあるいは、ファイナルフィルタ2の細孔径が除去対象成分を除去可能な範囲 でメインフィルタ1の細孔径よりも大きくしてもよい。たとえば、径0.2[μ m]の微粒子あるいは細菌を除去しようとする場合に、メインフィルタ1が0. 1[μm],ファイナルフィルタ2が0.2[μm]とする。
【0026】 また、図1(b)には本考案の他の実施例が示されている。この実施例では、 ファイナルフィルタ2がバルブ4を介して複数台、図示例では2台並列に設置さ れており、交互に切換え可能としたものである。このようにすれば、ファイナル フィルタを濾用とメンテナンス用(完全性試験)用に振り分けることができ、 実質上濾装置の連続運転が可能である。
【0027】 [実験例] メイン及びファイナルフィルタ1,2共に、細孔径0.04[μm]のポリス ルホン製中空糸膜モジュールを用い、メインフィルタ1の膜面積10平方メート ル、ファイナルフィルタ2の膜面積を0.2平方メートルとし、水道水を200 [リットル毎時]を一定で通水させた場合の濾圧の上昇挙動を図2に示す。
【0028】 ファイナルフィルタ2の濾圧力PFの上昇挙動は、図2(a)の清浄な場合 にはほとんど上昇がないのに比べ、図2(b)のリーク発生状態(図示例では数 本の中空糸膜が切断されている状態)では圧損上昇が大きく、メインフィルタ1 が損傷していることが判定できる。
【0029】 因みに、メインフィルタ1の損傷が検出できた時点でもファイナルフィルタ2 によって目的成分は除去されており、システムとしてのリークは起こっていない 。
【0030】
【考案の効果】
本考案は以上の構成及び作用を有するもので、第1濾膜でのリークの発生を 、後段の第2濾膜の目詰まり状態で圧力変化等により検出するようにしたので 、第1濾膜が大型の場合でもリークの検出感度を高めることができる。
【0031】 また、第2濾膜の微細孔の孔径を第1濾膜の孔径以上で且つ除去対象物質 を除去可能な孔径としておけば、第1濾膜が損傷を受けても第2濾膜がある ため濾装置全体としてはリークが発生せず信頼性が向上する。
【0032】 さらに、第2濾膜のみを定期的に完全性試験にかければよく、主たる第1濾 膜の検査の手間を省くことができ、専用の設備も不要となる。
【0033】 さらにまた、複数の第2濾膜を並列配置しておけば、各第2濾膜を交互に 濾用,メンテナンス用として用いることにより、濾装置の連続運転が可能と なる。
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 この膜面積比は比較的清浄な水をさらに清浄にしようとい う場合にはメインフィルタ1の目詰まりは少ないために、1/10に近く、原水 が清浄でない場合には1/100の方となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b)は本考案の実施例に係る濾
化装置のシステム構成を示す図である。
【図2】図2(a),(b)は正常状態とリーク発生状
態のファイナルフィルタ上流の濾化圧力の変化を示すグ
ラフである。
【図3】図3は従来の濾化装置のシステム構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 メインフィルタ 2 ファイナルフィルタ 3 圧力検出器 4 バルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 濾装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b)は本考案の実施例に係る濾
装置のシステム構成を示す図である。
【図2】図2(a),(b)は正常状態とリーク発生状
態のファイナルフィルタ上流の濾圧力の変化を示すグ
ラフである。
【図3】図3は従来の濾装置のシステム構成を示す図
である。
【符号の説明】 1 メインフィルタ 2 ファイナルフィルタ 3 圧力検出器 4 バルブ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる第1濾化膜を備えた濾化装置にお
    いて、 前記主たる第1濾化膜の後段に、当該主たる第1濾化膜
    と直列配置となる主たる第1濾化膜よりも濾化膜面積が
    小さい第2濾化膜を備えたリーク検出手段を設置し、該
    第2濾化膜の目詰まり状態から前記主たる第1濾化膜の
    リークを検出することを特徴とする濾化装置。
  2. 【請求項2】 リーク検出手段は第2濾化膜の目詰まり
    状態を第2濾化膜の濾化圧力の上昇によって検出する圧
    力検出器を備えている請求項1に記載の濾化装置。
  3. 【請求項3】 第2濾化膜の微細孔の孔径が第1濾化膜
    の微細孔の孔径以上で且つ除去対象物質を除去可能な孔
    径である請求項1または2に記載の濾化装置。
  4. 【請求項4】 第2濾化膜が複数並列に設置され、複数
    の第2濾化膜を選択的に使用することにより、第1濾化
    膜の濾化操作を中断することなく、未使用の第2濾化膜
    を点検可能としてなることを特徴とする請求項1,2ま
    たは3に記載の濾化装置。
JP7438192U 1992-10-01 1992-10-01 濾過装置 Pending JPH0634730U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014509521A (ja) * 2011-03-28 2014-04-21 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン 生物学的液体を処理するための装置
WO2024100713A1 (ja) * 2022-11-07 2024-05-16 株式会社クボタ 監視装置

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