JPH0634719U - フィルタ - Google Patents
フィルタInfo
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- JPH0634719U JPH0634719U JP7315692U JP7315692U JPH0634719U JP H0634719 U JPH0634719 U JP H0634719U JP 7315692 U JP7315692 U JP 7315692U JP 7315692 U JP7315692 U JP 7315692U JP H0634719 U JPH0634719 U JP H0634719U
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- Japan
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- filter
- fiber sheet
- pleated
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- sheet
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、濾過面積が大きく、しかも形状安
定性の優れたフィルタを提供することを目的とするもの
である。 【構成】 本考案のフィルタ11は、プリーツ加工され
た熱可塑性繊維を主体とする繊維シート12のプリーツ
形状13がシート周縁に形成したシール部14によって
保持されている。
定性の優れたフィルタを提供することを目的とするもの
である。 【構成】 本考案のフィルタ11は、プリーツ加工され
た熱可塑性繊維を主体とする繊維シート12のプリーツ
形状13がシート周縁に形成したシール部14によって
保持されている。
Description
【0001】
本考案は産業用マスク、特に取り替え式防じんマスク用のフィルタに関する。 詳細には濾過面積が大きく、しかも形状安定性の優れたフィルタに関する。
【0002】
従来、粉塵、ヒューム、ミスト、不快臭の発生する作業環境やこれらの粉じん に加えて有毒ガスが混在する作業環境において着用される防塵マスクや防毒マス クのフィルタとしては、図4に示すように、不織布などを素材とし、これをマス ク1のフィルタ収納部2の形状に合わせて円形、四角形といった形状に裁断した ものがあった。
【0003】 ところが、これらのフィルタにあっては、作業環境に合わせて微細な塵埃の捕 集ができるようフィルタの目を細かくした場合、通気抵抗が大きくなり着用者へ の負担が大きくなるばかりか、短時間で目詰まりを生じていた。
【0004】 このため、フィルタにプリーツ加工を施して通気抵抗を下げ、目詰まりしにく い構造としたものも知られている。
【0005】 しかしながら、このフィルタにあっては形状安定性が悪く、プリーツ形状を保 持するためにはフィルタ外縁に枠を設けたり、プリーツ相互が接触しないようス ペーサーを介在させたりする必要があった。
【0006】 本考案は、このような事情に鑑みなされたものであり、濾過面積が大きく、し かも形状安定性の優れたフィルタを提供することを目的とするものである。
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案は、プリーツ加工された熱可塑 性繊維を主体とする繊維シートのプリーツ形状が、シート周縁に形成したシール 部によって保持されていることを特徴とするフィルタをその要旨とした。
【0008】 請求項2記載の考案は、プリーツ加工された繊維シートに同繊維シートよりも 目の粗い繊維シートが積層されており、これらシート周縁に形成したシール部に よってプリーツ形状が保持されると共に繊維シート相互の結合がなされているこ とを特徴とするフィルタをその要旨とした。
【0009】
請求項1記載のフィルタにあっては、図1、図2及び図4に示すように、プリ ーツ加工された熱可塑性繊維を主体とする繊維シート12のプリーツ形状13が シート周縁に形成したシール部14によって保持されているので、当該フィルタ 11をマスク1のフィルタ収納部2に収納するとき、或はマスク1を着用したと きに受ける外力によって、フィルタ11のプリーツ形状13が容易に変形するこ とがなく、大きな濾過面積の下で粉じん等の濾過が行われるようになっている。
【0010】 請求項2記載のフィルタにあっては、図3に示すように、プリーツ加工された 繊維シート12のプリーツ形状13の保持と、プリーツ加工された繊維シート1 2と同繊維シート12よりも目の粗い繊維シート15との相互の結合とが、これ らシート12、15周縁に形成したシール部14によってなされているので、プ リーツ加工された繊維シート12への別のシート15の結合によってプリーツ形 状13が変形しないようになっている。
【0011】 又、このフィルタにあっては、目の粗い繊維シート15で比較的大きな粉じん 等の捕集が行われ、この繊維シート15を通過した粉じんがプリーツ加工された 繊維シート12によって捕集されるようになっている。
【0012】
以下、本考案のフィルタを図面に示した一実施例に従って詳細に説明する。 本考案のフィルタは、図4に示すように、防塵マスクや防毒マスクなどの産業 用マスク1のフィルタ収納部2内に収納されるフィルタ11であり、作業者の呼 吸内へ作業場において発生した粉塵、ヒューム、ミスト、不快臭などの粉じんが 混入しないようこれを捕集する機能を持つものである。
【0013】 本考案のフィルタ11は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性繊維 を含む不織布よりなる繊維シート12にプリーツ加工を施すことにより構成され ている。不織布の種類は特に限定されないが、取り扱い時や使用時などに容易に 破損しない程度の機械的強度を有するものがよい。又、繊維シート12を構成す る不織布は1枚でも良いが、同一の種類の不織布を複数枚積層したり、種類の異 なる不織布を複数枚積層したりして、これら不織布相互を一体化させたものでも よい。又、不織布の繊維密度としては、密度が大きくなれば微細な粉じんの捕集 が可能となる反面、通気抵抗が大きくなり着用者への負担が大きくなり、密度が 小さくなれば通気抵抗は小さくなる反面、粗大なものしか捕集できなくなること から、繊維密度の決定に際しては粉じん等の粒径や種類、通気抵抗などを考慮し て適宜決定するのがよい。本考案に使用するフィルタとしては、とくにメルトブ ロー法によって形成される平均繊維径1〜10μmのポリプロピレン繊維によっ て構成される目付10〜100g/m2 の不織布からなるものが好ましい。
【0014】 尚、当該フィルタにエレクトレット化などの帯電処理を施したならば、物理的 な吸着に加えて、静電気的な吸着力で粉じん等の捕集を行うことができ、捕集能 力を一層向上させることができる。
【0015】 上述した繊維シート12にプリーツ加工がなされている。プリーツ加工法とし てはどんな方法であっても良いが、繊維シート12のプリーツ13の山の高さと しては10mm未満とするのが望ましい。というのはプリーツの山の高さが10 mm以上の場合、後述するシール部によってその形状が保持できず、プリーツの 山が倒れたり、山同士が重なり合ったりするなど所定のプリーツ形状を保持でき なくなるからである。
【0016】 本考案では、例えば上記繊維シート12をクレープ紙などの間に挟んだものを 、コ字状のボックスに押し込んで加熱し、プリーツ形状を形成する方法、あるい は、ジグザグ状の凹凸状の溝を有する加熱されたギヤの間に繊維シート12を通 すことによりプリーツ形状を形成する方法を採用した。プリーツ形状に押圧され た繊維シート12は同時に加熱もされることから、繊維シート内の熱可塑性繊維 が溶融してプリーツ形状13は加工の際に容易に元に戻らない程度に固定される ようになっている。
【0017】 この繊維シート12のシート周縁にはシール部14が形成されている。シール 部14は前記プリーツ加工された繊維シート12をマスク収納部2の大きさに合 わせて円形又は四角形等の形状に設けたコテ(図示しない)によって熱シールあ るいは超音波シールすることで形成される。前述した如く繊維シート12中には 熱可塑性繊維が含まれており、これを熱シール又は超音波シールすることにより 繊維シート12の押圧された箇所は断面薄板状のシール部14となる。同時にシ ール部14の形成により繊維シート12のプリーツ形状13は山が倒れたり山同 士が重なり合ったりしない状態で保持されることになる。本実施例では円形のコ テを用いて超音波シールにより、シート周縁に幅1〜10mmのシール部を形成 した。
【0018】 この後、シール部14で円形、四角形など所定の形状に繊維シート12を切断 することで本考案のフィルタ11が製造されている。
【0019】 尚、図3及び図4に示すように、プリーツ加工された繊維シート12に同繊維 シート12よりも目の粗い繊維シート15を積層し、これらシート12、15周 縁にシール部14を形成することで繊維シート12のプリーツ形状13を保持す ると同時に、このシール部14によって繊維シート12と繊維シート15とを結 合したフィルタ11であっても良い。このフィルタ11における繊維シート15 はプレフィルタとしての機能を持っていることから、フィルタ11は一層長寿命 となる。目の粗い繊維シート15としては、例えばポリプリピレン繊維を構成繊 維とする目付40〜150g/m2 の水流絡合不織布が好適に使用できる。
【0020】 実施例1 メルトブロー法により平均繊維径6μmのポリプロピレン繊維からなる目付8 0g/m2 、厚さ1.1mmの不織布を作成した。この不織布を、ステンレス線 からなる放電極とスチールドラムからなるアース極の間に10kv/cmの直流 電圧を印加した高電界中に通してエレクトレット化した。
【0021】 エレクトレット化したメルトブロー不織布を折り山高さ3mm、ピッチ6mm にプリーツ加工した後、フィルタ部が直径8cmの円形となり、その周囲に幅5 mmのシール部が形成されるように超音波シールし、シールの外周を切断してフ ィルタを得た。
【0022】 得られたフィルタをダクトに取付け、ダクトに中心粒径0.45μmの石英粉 塵を濃度30mg/m3 で含む空気を30l/分の速度で流し、圧力損失と捕集 効率とを測定した。得られた値を表1に示す。
【0023】 比較例 メルトブロー不織布にプリーツ加工を施さなかったこと以外は、実施例1と全 く同様にしてフィルタを作成した。得られたフィルタの圧力損失と捕集効率とを 実施例1と同じ方法で測定して表1に示した。
【0024】 実施例2、3 繊度2デニール、繊維長51mmのポリプロピレン繊維ウェブを水流絡合処理 して作成した目付50g/m2 、厚さ0.55mmの水流絡合不織布を、ステン レス線からなる放電極とスチールドラムからなるアース極の間に10kv/cm の直流電圧を印加した高電界中に通してエレクトレット化した。
【0025】 次いで、このエレクトレット化された水流絡合不織布を、実施例1で使用した 、折り山高さ3mm、ピッチ6mmにプリーツ加工し、エレクトレット化したメ ルトブロー不織布の片面(実施例2)または両面(実施例3)に積層した後、フ ィルタ部が直径8cmの円形となり、その周囲に幅5mmのシール部が形成され るように超音波シールし、シールの外周を切断してフィルタを得た。 得られたフィルタの圧力損失と捕集効率とを実施例1と同じ方法で測定して表 1に示した。
【0026】 実施例4、5 メルトブロー法により平均繊維径4μmのポリプロピレン繊維からなる目付5 0g/m2 、厚さ0.6mmの不織布を作成した。この不織布を、ステンレス線 からなる放電極とスチールドラムからなるアース極の間に10kv/cmの直流 電圧を印加した高電界中に通してエレクトレット化した。
【0027】 エレクトレット化したメルトブロー不織布を折り山高さ5mm(実施例4)ま たは8.5mm(実施例5)、ピッチ4mmにプリーツ加工した後、フィルタ部 が直径7cmの円形となり、その周囲に幅5mmのシール部が形成されるように 超音波シールし、シールの外周を切断してフィルタを得た。 得られたフィルタの圧力損失と捕集効率とを実施例1と同じ測定して表1に示 した。
【0028】
【表1】
【0029】
上記構成を備えたことにより、請求項1記載のフィルタにあっては、プリーツ 加工された熱可塑性繊維を主体とする繊維シートのプリーツ形状がシート周縁に 形成したシール部によって保持されているので、当該フィルタをマスクのフィル タ収納部に収納するとき、或はマスクを着用したときなどに受ける外力によって 、フィルタのプリーツ形状が容易に変形することがない。又、このフィルタはプ リーツ加工されていることから濾過面積が大きいので、微細な粉じん等の除去を 行う場合には、フラットな濾面を持つフィルタに比べて捕集効率が大幅に向上す るにも拘らず、通気抵抗はほとんど変化せず、容易に目詰まりを生じることがな く、長期間使用することができる。
【0030】 請求項2記載のフィルタにあっては、プリーツ加工された繊維シートのプリー ツ形状の保持と、プリーツ加工された繊維シートと同繊維シートよりも目の粗い 繊維シートとの相互の結合とが、これらシート周縁に形成したシール部によって なされているので、プリーツ加工された繊維シートへの別のシートの結合によっ てプリーツ形状が変形することがない。
【0031】 又、このフィルタにあっては、目の粗い繊維シートで比較的大きな粉じん等の 捕集が行われ、この繊維シートを通過した粉じんがプリーツ加工された繊維シー トによって捕集されるようになっているので、更に捕集効率を向上させることが できるとともにフィルタの寿命を更に長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフィルタを示す斜視図である。
【図2】図1のAB線より切断した拡大断面図である。
【図3】別の実施例を示した拡大断面図である。
【図4】取り替え式防じんマスクとフィルタとを示した
斜視図である。
斜視図である。
12・・・プリーツ加工された繊維シート 13・・・プリーツ形状 14・・・シール部 15・・・繊維シート
Claims (2)
- 【請求項1】 プリーツ加工された熱可塑性繊維を主体
とする繊維シートのプリーツ形状が、シート周縁に形成
したシール部によって保持されていることを特徴とする
フィルタ。 - 【請求項2】 プリーツ加工された繊維シートに同繊維
シートよりも目の粗い繊維シートが積層されており、こ
れらシート周縁に形成したシール部によってプリーツ形
状が保持されると共に繊維シート相互の結合がなされて
いることを特徴とする請求項1記載のフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315692U JPH0634719U (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315692U JPH0634719U (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634719U true JPH0634719U (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=13510037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7315692U Pending JPH0634719U (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634719U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066240A (ja) * | 2000-08-30 | 2002-03-05 | Shigematsu Works Co Ltd | ケースレスフィルタ |
JP2006035085A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Nitta Ind Corp | 円形フィルタの製造方法 |
JP2022527283A (ja) * | 2019-03-28 | 2022-06-01 | ドナルドソン カンパニー,インコーポレイティド | 改良された粉塵負荷を備えた濾過媒体 |
WO2022163187A1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 花王株式会社 | 衛生マスク用シート |
WO2023133779A1 (en) * | 2022-01-14 | 2023-07-20 | 3M Innovative Properties Company | Air filter component, filter cartridge and respirator |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP7315692U patent/JPH0634719U/ja active Pending
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