JPH06347146A - 自動製氷機 - Google Patents

自動製氷機

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JPH06347146A
JPH06347146A JP5137719A JP13771993A JPH06347146A JP H06347146 A JPH06347146 A JP H06347146A JP 5137719 A JP5137719 A JP 5137719A JP 13771993 A JP13771993 A JP 13771993A JP H06347146 A JPH06347146 A JP H06347146A
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ice making
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Yasuo Hara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解水生成装置の洗浄のためにわざわざ排水
配管、バルブ等を用意する必要もなく、また通電時間を
積算することなく円滑に電解水生成装置の洗浄を行うこ
とのできる自動製氷機を提供する。 【構成】 この自動製氷機は、製氷水供給系5から供給
された製氷水を製氷する製氷部10と、この製氷部10
の下側に設けられ製氷部10で氷結しなかった製氷水を
貯留する製氷水タンク15と、製氷水をアルカリイオン
水と酸性イオン水とに電気分解する電解水生成装置30
とを備え、製氷部10と製氷水タンク15との間で製氷
水を循環させることにより製氷部10に氷を生成する製
氷サイクルと、製氷部10で生成された氷を除去する除
氷サイクルとが繰り返される自動製氷機において、除氷
サイクルのときに電解水生成装置30の電極に対する印
加電解電圧の極性を反転させ、電極の洗浄を行うように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気分解により生成し
たアルカリイオン水、または酸性イオン水を製氷部に循
環供給してアルカリ氷、または酸性氷を連続的に製造す
る自動製氷機に関するものであり、特にアルカリイオン
水、酸性イオン水を生成する電解水生成装置を備えた自
動製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より広く使用されている自動製氷機
においては、外部水道等からの給水を製氷水として使用
し、これを製氷部で冷却して製氷する製氷サイクル運転
と、得られた氷を製氷部から除去して貯氷庫へ送る除氷
サイクル運転とを交互に行って所定の大きさ、形状の氷
を自動的に造っている。この自動製氷運転に使用する原
料の水は、前述のように一般には水道水又は井戸水であ
り、特別な処理を施す例はなかった。
【0003】近年、水の電気分解によって簡単に造れる
アルカリイオン水は、健康の維持および増進に有効とし
て多飲されるようになっており、また飲料水やその他の
液体飲料の冷却のために混入使用する氷としても、アル
カリイオン水を氷結させたアルカリ氷を使用することが
提案されている。このアルカリ氷の製造に供されるアル
カリ水は、例えば水道水を電解槽に供給し、この電解槽
内の陽電極および陰電極間に電圧を印加して、水道水を
電気分解することにより、陰電極側に製造される。電解
水生成装置を長時間使用することにより、アルカリ水が
製造される陰電極側の電極表面には水道水中のカルシウ
ム等のスケールが析出、沈着し、通電率が低下するの
で、一定時間毎に電圧の極性を逆転して電極に印加して
陰電極からスケールを除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の自動製氷機にお
いては、電解水生成装置の通電時間を積算し、所定の時
間に達すると、電解水生成装置の洗浄を行い、そのとき
の逆イオン水である酸性イオン水が製氷水タンク内に入
らないようにバルブ等の操作を行っているが、そのため
に排水配管、バルブ等を備えなければならず、それだけ
製造コストがかかるという課題があった。また、自動製
氷機の制御系で電解水生成装置の上記制御を行うように
すれば、制御系が複雑になり、それだけ保守、点検にも
時間を要することになるという課題もあった。
【0005】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、電解水生成装置の洗浄のためにわざわ
ざ排水配管、バルブ等を用意する必要もなく、また通電
時間を積算することなく円滑に電解水生成装置の洗浄を
行うことのできる等の自動製氷機を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するたもの手段】この発明の請求項1に係
る自動製氷機は、除氷サイクルのときに電極に対する印
加電解電圧の極性を反転させ、電極の洗浄を行うように
したものである。
【0007】また、この発明の請求項2に係る自動製氷
機は、貯氷完了検知センサからの信号により製氷運転が
停止しているときに電極に対する印加電解電圧の極性を
反転させ、電極の洗浄を行うようにしたものである。
【0008】
【作用】この発明の請求項1の自動製氷機においては、
除氷サイクルのときに電極の洗浄が行われる。
【0009】この発明の請求項2の自動製氷機において
は、製氷運転が停止しているときに、電極の洗浄が行わ
れる。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明するが、この実施例は、単なる例示であっ
て、本発明が以下の実施例に限定されると解すべきでは
ない。図1は本発明の実施例に係る自動製氷機1の全体
構成図を示している。まず、製氷部10は、概念的に示
す冷凍系(一般的には、冷媒圧縮機、膨張弁、凝縮器、
凝縮器冷却ファン、蒸発器等を含む)の一部である蒸発
器11が添設された製氷板13、製氷水タンク15、散
水パイプ17および循環ポンプ19からなっており、後
述する運転制御装置の一部をなす製氷完了検知センサ1
3a、除氷完了検知センサ13b等も含んでいる。
【0011】製氷部10では、製氷サイクル運転時、後
述するように製氷水タンク15に供給された製氷水即ち
アルカリイオン水wを循環ポンプ19により散水パイプ
17に送り、製氷板13の上面に散布する。アルカリイ
オン水wは、蒸発器11の中を流れる冷媒によって冷却
される製氷板13の上を流れる間、冷却されて一部は氷
結し、他は製氷水タンク15の中に流下する。製氷水タ
ンク15に戻ったアルカリイオン水wは、再び循環ポン
プ19によって前述の経路を経て循環され、製氷板13
の上面の氷3が所定の厚さになる(製氷完了)まで、ア
ルカリイオン水の循環運転は続けられる。
【0012】製氷部10の製氷水タンク15にアルカリ
イオン水wを送給する電解水生成装置30は、製氷水供
給系である外部水道系5に取り付けられた給水弁31、
浄水器33および電解槽35からなっている。給水弁3
1は一般に周知のものでよく、流量制御装置即ちフロー
コントローラ(図示せず)を内蔵しており、外部水道系
5に水圧の変動があっても、一定量の水道水即ち給水を
浄水器33側へ流出する。電解槽35は、塩化ビニール
等の樹脂で製作された密閉型のものであり、下部の供給
口35aを介して浄水器33に接続され、内部は浸透性
の隔膜37によって、陰電極室39と陽電極室41とに
区画されている。これ等の各電極室39、41には、整
流回路を介して交流電源(いずれも図示せず)に接続さ
れた陰電極39aと陽電極41aとがそれぞれ内蔵され
ている。陰電極39aと陽電極41aとに接続した図示
しない電源部は、運転制御装置に電気的に接続され、前
述の給水弁31と同期して運転制御される。更に、陰電
極室39の上部から延出した給水連絡管43は、電解に
よって生じたアルカリイオン水を製氷水タンク15に供
給し、他方、陽電極室41の最上部から延出した排水管
45は、排水系(図示せず)に連絡し、電解によって生
じた酸性イオン水を外部へ排出する。この酸性イオン水
は、皮膚の肌荒れを防止する等の作用があることも知ら
れており、そのような作用を利用すべく、図示しない貯
留タンクに貯留しうる。
【0013】製氷部10で造られた氷を受ける貯氷部5
0は、製氷部10の下方に位置する貯氷槽51を有し、
その前面には氷取り出し用の開閉ドア53が設けられて
いる。貯氷槽51は、底部が中央の底部開口51aに向
かって傾斜し、その底部開口51aは多孔の仕切板55
で覆われている。
【0014】貯氷槽51の上部には、製氷部10に隣接
して、上下2段に格子状に配設されたニクロム線のよう
な電気抵抗体57を有するカットヒータ59が設けられ
ている。製氷部10の除氷サイクル運転時、蒸発器11
にホットガスが流されることにより製氷板13から融離
した板状の氷3は、カットヒータ59上に滑落し、格子
状の電気抵抗体57によって立方形状の氷塊に細断さ
れ、貯氷槽51内に落下して貯えられる。貯氷槽51の
底面の周辺部からオーバーフロー管61が垂下延出し、
そのオーバーフロー管61の開口は傾斜した遮蔽板63
によって覆われている。当業者にとって自明なように、
遮蔽板63によって、氷塊又はその融解水が直接にオー
バーフロー管61へ流入又は落下するのは防止され、底
部開口51aの方へ導かれる。
【0015】この自動製氷機1には、更に貯氷部50の
下方に、アルカリイオン水を貯える貯水タンク71を有
する貯水部70が配置されている。貯水タンク71は、
天井部入口が貯氷槽51の底部開口51aに連絡し、仕
切板55の多数の孔55aを通って流下したアルカリ氷
の融解水即ちアルカリイオン水を貯える。そして、貯水
タンク71は、バルブ73を有する蛇口75を備え、バ
ルブ73を開ければ貯えられたアルカリイオン水が、グ
ラス7等の適宜な容器へ注がれ、飲用に供される。更
に、貯水タンク71の底部には、バルブ77を備えた排
水管79が連結され、この先端部は、前述したオーバー
フロー管61に連結している。古いアルカリイオン水お
よび製氷水等は、バルブ77を開ければ排水管79およ
びオーバーフロー管61を経由して外部へ排出される。
【0016】前述の貯氷槽51の内部上方には、貯氷完
了検知センサ65が設けられているが、これは製氷完了
検知センサ13a、除氷完了検知センサ13b、貯氷完
了検知センサ65、水位検知センサ21、給水弁31の
制御部、冷凍系、電解槽35の陰電極39aおよび陽電
極41aの電源制御部と共に制御系に接続され、自動製
氷機1の運転制御装置を構成している。
【0017】図2ないし図5は、自動製氷機1の運転シ
ーケンスを示したフローチャートであり、これ等の図を
参照して説明する。図2は、運転全体のシーケンスを示
し、図3ないし図5は、そのシーケンスの各部分の詳細
をそれぞれ示している。まず、図2および図3を参照す
るに、電源を入れると(ステップ100)、まず初期給
水工程に入る(ステップ110)。即ち、製氷水タンク
15は空であるから、給水弁31が開き(ステップ11
1)、そして電解槽35の各電極39a、41aに電解
電圧が印加される(ステップ112)。これにより陰電
極室39に生じたアルカリイオン水は、製氷水として製
氷水タンク15へ送給される。このアルカリイオン水の
供給は、水位検知センサ21が所定水位に到達するのを
検知するまで続き(ステップ113)、所定量のアルカ
リイオン水が溜まれば、給水弁31が閉じ(ステップ1
15)、電解電圧に対する印加が停止される(ステップ
116)。勿論、水道の断水等にそなえ、水位検知信号
が出ない場合でも、所定時間(給水弁31の通過流量か
ら相応の時間が推定できる)が経過すると(ステップ1
14)、電解電圧に対する印加が停止され(ステップ1
17)、断水警報が発せられる(ステップ118)。
【0018】製氷水タンク15の中に所定量のアルカリ
イオン水wが溜まれば、製氷工程(製氷サイクル運転)
に入る(120)。図4を参照するに、冷媒圧縮機、凝
縮器冷却ファン等(図示せず)を有する冷凍系の運転が
開始され(ステップ121)、更に循環ポンプ19も運
転されて(ステップ122)、製氷水タンク15の中の
アルカリイオン水wが散水パイプ17へ送られ、ここか
ら製氷板13上に散布される。同時に、蒸発器11に冷
媒が送給され、外部から熱を奪って(製氷板13および
流下するアルカリイオン水を冷却する)蒸発する。冷凍
系および循環ポンプ19の運転は、製氷完了検知センサ
13aが、製氷の完了を検知するまで続く(ステップ1
23)。製氷が完了すれば、循環ポンプ19の運転が停
止され(ステップ124)、冷凍系の凝縮器冷却ファン
の運転が停止され(ステップ125)、除氷工程(除氷
サイクル運転)へ移行する(ステップ130)。
【0019】除氷工程130は、図5に示すフローチャ
ートのように行われる。冷凍系の周知のホットガス弁
(図示せず)が開き(ステップ131)、蒸発器11に
ホットガス即ち凝縮されていない圧縮冷媒ガスが供給さ
れ、またカットヒータ59の電気抵抗体57に給電され
て熱くなる(ステップ132)。ホットガスにより、製
氷板13と氷3との付着が解除されれば、板状の氷3は
カットヒータ59の上に滑落する。カットヒータ59の
オン動作に続き、次の製氷サイクル運転に備え、給水弁
31が開き(ステップ133)、電解槽35に逆極性電
解電圧が印加される(ステップ134)。よって、逆イ
オン水である酸性イオン水が給水連絡管43から製氷水
タンク15に流入する。製氷水タンク15内には、アル
カリイオン水が残留している(製氷サイクルのとき循環
ポンプ19が空気を吸入して循環ポンプ19の吐出能力
が低下するのを防止するために、製氷サイクルの終了時
には必ず製氷水タン15内にアルカリイオン水が残留し
ている。)ので、酸性イオン水はアルカリイオン水と混
合される。この混合水は給水弁31の開弁と同時に排水
弁81が開弁される(ステップ135)ようになってお
り、機外に排水される。
【0020】電解槽35での約1分程度の逆電圧の印加
後(ステップ136)、排水弁81が開弁されたまま、
電解槽35では正電圧に切り換えられる(137)。陰
電極室39内、給水連絡管43内および製氷水タンク1
5内から酸性イオン水が排出される時間を経過した後、
排水弁81は閉弁される(ステップ138,139)。
その後、アルカリイオン水が製氷水タンク15内に供給
し続け、製氷水タンク15内が所定水位になったのを水
位検知センサ21が検知すると同時に、給水弁31が閉
弁し(ステップ141)、その閉弁に併せて電解槽35
の各電極39a、41aに対する電解電圧の印加が停止
される(ステップ142)。その時に、除氷完了検知セ
ンサ13bが作動せず、製氷板13上に氷3がある場合
には、除氷完了検知センサ13bが作動するまでホット
ガスが蒸発器11に供給され続ける。その後、板状の氷
3がカットヒータ59の上に滑落し、除氷完了検知セン
サ13bの作動すると同時にホットガス弁が閉弁し、除
氷工程は終了する(ステップ143,144)。
【0021】図6は上記説明した製氷工程120、除氷
工程130における、循環ポンプ19、給水弁31、水
位検知センサ21、排水弁81および電解槽35のそれ
ぞれの作動状態を示すタイミングチャートである。な
お、除氷サイクル運転毎に電解槽35の洗浄操作を行っ
てもよいし、カウンタで除氷サイクル数を計数し、所定
サイクル終了後に電解槽35の洗浄操作を行ってもよ
い。
【0022】実施例2.図7はこの発明の他の実施例を
示す断面図、図8は図7の自動製氷機の使用態様を示す
断面図であり、両図および除氷工程のフローチャートを
示す図9に基づいて,この実施例を説明する。なお、図
において、図1と同一または相当部分は同一符号を付
し、その説明は省略する。この実施例の場合、製氷工程
(製氷サイクル運転)に入ると、冷媒圧縮機や凝縮器冷
却ファン等(図示せず)を有する冷凍系の運転が開始さ
れ、更に循環ポンプ300も運転されて、製氷水タンク
301の中のアルカリイオン水wが噴射配管302に送
られ、この噴射口303から製氷室304の製氷小室3
05に向けて噴射される。同時に、蒸発器306に冷媒
が送給され、外部から熱を奪って(製氷室304および
アルカリイオン水を冷却する)蒸発し、製氷小室305
内に氷309の形成が完了すれば、循環ポンプ300の
運転が停止され、除氷工程(除氷サイクル運転)へ移行
する(ステップ400)。
【0023】除氷工程400では、冷凍系の周知のホッ
トガス弁(図示せず)が開き(ステップ401)、蒸発
器306にホットガス即ち凝縮されていない圧縮冷媒ガ
スが供給される。ホットガス弁の開弁と同時に水皿30
7が支軸308を中心に傾動し、図8に示す位置まで傾
動する(ステップ402,403)。その後、給水弁3
1を開弁し(ステップ404)、陰電極39a、陽電極
39bに逆極性の電解電圧を印加することにより、酸性
イオン水が給水連絡管43から水皿307上に散水され
る。水皿307上には小さな氷片が多数付着している
が、この氷片はこの逆イオン水で融解除去される。この
結果、氷309が製氷室304から落下したときには、
氷309は氷片に邪魔されることなく水皿307に沿っ
て円滑に滑落する。
【0024】電解槽35の所定の洗浄時間が経過した後
(ステップ406)、電解槽35では正極性電解電圧に
切り換えられ(ステップ407)、水皿307上にはア
ルカリイオン水が流下する。アルカリイオン水が所定時
間経過後(ステップ408)には、給水弁31が閉弁し
(ステップ409)、それに併せて電解槽35の各電極
39a、41aに対する電解電圧の印加が停止される
(ステップ410)。そのときには、まだ除氷完了検知
センサ(図示せず)は作動せず、製氷小室305内には
氷309があり、除氷工程が終了しておらず、ホットガ
スが蒸発器306に供給され続けられる。その後、氷3
09がすべて水皿307上に滑落し、除氷完了検知セン
サが作動する(ステップ411)と同時に、水皿307
がもとの位置に復動を開始する(ステップ412)。な
お、水皿307の表面はアルカリイオン水で濡れている
ので、氷309が水皿307に沿って滑落する際に酸性
イオン水と接触するようなことはない。水皿307の回
動と同時に、給水弁31を開弁し(ステップ413)、
また陰電極39a、陽電極39bに正極性の電解電圧を
印加することにより、アルカリイオン水が給水連絡管4
3から水皿307上に散水され、製氷水タンク301内
に貯水され、次の製氷サイクル時の製氷に供される。水
皿307が水平に復帰したことが確認されると(ステッ
プ415)、給水弁31は閉弁される(ステップ41
6)と同時に陰電極39a、陽電極39bに対する正極
性の電解電圧の印加が停止され(ステップ417)、ま
たホットガス弁は閉弁されて(ステップ418)、除氷
サイクルは終了する。
【0025】なお、図10は上記説明した製氷工程、除
氷工程における、水皿307、給水弁31および電解槽
35のそれぞれの作動状態を示すタイミングチャートで
ある。また、節水を行わず、製氷水タンク301への給
水を中断しない場合には、除氷サイクル中継続してアル
カリイオン水を供給すればよい。
【0026】ところで、上記各実施例では、除氷サイク
ルにおいて電極39a,41bの洗浄を行うものについ
て説明したが、製氷水タンク15内のアルカリイオン水
で氷結するに至らなかった余剰残水の温度は約0℃であ
り、このアルカリイオン水は、酸性イオン水と混合さ
れ、機外に排出されており、次の製氷サイクルでは使用
されていない。従って、製氷サイクルの初期に製氷用水
を約0℃にするのにそれだけ時間がかかり、ひいては製
氷時間が長くなり製氷能力が低下するという課題があっ
た。
【0027】実施例3.この実施例は実施例1に対応し
た実施例であり、製氷運転に入る前に、給水弁31が開
き、電解槽35の各電極39a、41aに電解電圧が印
加され、これにより陰電極室39に生じたアルカリイオ
ン水は、製氷水として製氷水タンク15へ送給され、除
氷サイクルの終了時に製氷水タンク15内に残留してい
る余剰アルカリイオン水と混合される。電解槽35から
のアルカリイオン水の温度は、ほぼ水道水と同温度であ
り、余剰アルカリイオン水の温度はほぼ0℃であるの
で、混合アルカリイオン水の水温は水道水温の温度より
も低下する。このアルカリイオン水は循環ポンプ19を
介して製氷板13と製氷水タンク15との間で循環さ
れ、短時間で約0℃に冷却され、従って、1製氷サイク
ルの時間が短縮される。そして、製氷サイクルと除氷サ
イクルとを繰り返すことにより、貯氷完了検知センサ6
5が、貯氷槽51内に氷が十分貯えられたことを検知す
れば、氷をそれ以上造る必要もなく、かつ貯えるスペー
スもないので、製氷サイクルと除氷サイクルの運転の繰
り返しは終了する。
【0028】図11は貯氷工程のフローチャートであ
り、このフローチャートに基づいて説明する。貯氷完了
検知装置65の作動とともに、蓄製氷冷凍系の圧縮機の
運転が停止する(ステップ501)とともに、給水弁が
開弁される(ステップ502)。そして、電解槽35に
逆極性電解電圧が印加され(ステップ503)、よっ
て、逆イオン水である酸性イオン水が給水連絡管43か
ら製氷水タンク15に流入する。製氷水タンク15内に
は、アルカリイオン水が残留しているので、酸性イオン
水はアルカリイオン水と混合され、中和されるが、この
混合水は排水弁81が開弁される(ステップ504)こ
とにより、機外に排水される。
【0029】電解槽35の所定の洗浄時間が経過した後
(ステップ505)、電解槽35では正極性電解電圧に
切り換えられ(ステップ506)、陰電極室39内、給
水連絡管43内および製氷水タンク15内が酸性イオン
水からアルカリイオン水に切り換えられる所定時間まで
アルカリイオン水が製氷水タンク15に送水され、排水
弁81を介して機外に排出される(ステップ507)。
その後、排水弁81が閉弁され(ステップ508)、所
定量のアルカリイオン水が製氷水タンク15内に貯留さ
れた後(ステップ509)、給水弁31が閉弁され(ス
テップ510)、その閉弁に併せて電解槽35の各電極
39a、41aに対する電解電圧の印加が停止される
(ステップ511)。なお、電極39a、41aの洗浄
後、製氷水タンク15内を空にして次の製氷サイクルの
開始を待つようにしてもよい。このときには、製氷サイ
クルの開始に先立って、電解槽35で生成されたアルカ
リイオン水を製氷水タンク15に送水し排水弁81を介
して機外に排出すればよい。この方式のときには製氷水
タンク15内に滞留する時間が短くなるので、製氷水タ
ンク15内でのイオン濃度の低下を防止することができ
る。また、水道の断水等にそなえ、水位検知信号が出な
い場合でも、所定時間(給水弁31の通過流量から相応
の時間が推定できる)が経過すると(ステップ51
2)、電解電圧に対する印加が停止され(ステップ51
3)、断水警報が発せられる(ステップ514)。
【0030】実施例4.この実施例は実施例2の自動製
氷機に対応した実施例であり、製氷サイクルと除氷サイ
クルとを繰り返すことにより、貯氷槽内には氷309が
満杯状態になると、貯氷完了検知センサが作動し、製氷
運転が停止する。貯氷完了検知センサが作動するのは、
図8に示す状態のとき、つまり水皿307が傾斜し氷3
09が水皿307に沿って落下したときであり、水皿3
07は傾斜した状態にある。この状態のとき、図12に
示すように、給水弁31が開弁され(ステップ60
1)、電解槽35に逆極性電解電圧が印加され(ステッ
プ602)、逆イオン水である酸性イオン水は給水連絡
管43から水皿307を通って機外に排出される。電解
槽35に酸性イオン水を所定時間通過させ、電解槽35
の所定時間の洗浄が終了した後(ステップ603)、電
解槽35では正極性電解電圧に切り換えられ(ステップ
604)、陰電極室39内および給水連絡管43内が酸
性イオン水からアルカリイオン水に切り換えられる所定
時間までアルカリイオン水が水皿307に沿って機外に
排出される。その後、給水弁31が閉弁され、電解槽3
5に対する極性電解電圧の印加は停止される。貯氷槽か
ら氷が取り出され、氷の補充が必要なことを貯氷完了検
知センサが検知すれば、再び製氷工程の運転が始まる。
なお、上記実施例1ないし4はいずれもアルカリ氷を製
造する自動製氷機について説明したが、この発明は酸性
氷を製造する自動製氷機にも適用することができるのは
勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る自動製氷機においては、除氷サイクルのときに電極の
洗浄を行うようにしたので、わざわざ洗浄のための排水
配管、バルブ等を用意する必要もなく、また複雑な制御
系を必要としないで済むという効果がある。また、この
発明の請求項2に係る自動製氷機においては、貯氷完了
検知センサからの信号により製氷運転が停止していると
きに電極の洗浄を行うようにしたので、上記と同様の効
果を得ることができるとともに、自動製氷機の種類によ
っては製氷サイクルの終了時に氷結しなかった余剰残水
も電極の洗浄とともに機外に排水されることなく次の製
氷サイクルの製氷水に供され、製氷能力の低下が防止さ
れるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る自動製氷機の全体構
成図である。
【図2】 図1の自動製氷機の全運転工程を示すフロー
チャートである。
【図3】 図2のフローチャートの給水工程の詳細を示
すフローチャートである。
【図4】 図2のフローチャートの製氷工程の詳細を示
すフローチャートである。
【図5】 図2のフローチャートの除氷工程の詳細を示
すフローチャートである。
【図6】 図1に示す自動製氷機のタイミングチャート
である。
【図7】 本発明の実施例2に係る自動製氷機の全体構
成図である。
【図8】 図7の自動製氷機の使用態様を示す全体構成
図である。
【図9】 図7の自動製氷機の除氷工程の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図10】 図7に示す自動製氷機のタイミングチャー
トである。
【図11】 本発明の実施例3に係る自動製氷機の貯氷
工程の詳細を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の実施例4に係る自動製氷機の貯氷
工程の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…自動製氷機、5…外部水道系、9…冷凍系、10…
製氷部、11…蒸発器、13a…製氷完了検知センサ、
13b…除氷完了検知センサ、15…製氷水タンク、2
1…水位検知センサ、30・・・電解水生成装置、31…
給水弁、35…電解槽、37…電解用隔膜、39…陰電
極室、39a…陰電極、41…陽電極室、41a…陽電
極、51…貯氷槽、 65・・・貯氷完了検知センサ、300・
・・製氷水タンク、307・・・水皿、309・・・氷。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷水供給系から供給された製氷水を製
    氷する製氷部と、この製氷部の下側に設けられ前記製氷
    部で氷結しなかった製氷水を貯留する製氷水タンクと、
    対向して配設された陰電極と陽電極とを有するとともに
    前記製氷水供給系に取り付けられ前記製氷水をアルカリ
    イオン水と酸性イオン水とに電気分解する電解水生成装
    置とを備え、前記製氷部と前記製氷水タンクとの間で前
    記製氷水を循環させることにより製氷部に氷を生成する
    製氷サイクルと、前記製氷部で生成された氷を除去する
    除氷サイクルとが繰り返される自動製氷機において、前
    記除氷サイクルのときに前記電極に対する印加電解電圧
    の極性を反転させ、電極の洗浄を行うようにしたことを
    特徴とする自動製氷機。
  2. 【請求項2】 製氷水供給系から供給された製氷水を製
    氷する製氷部と、この製氷部の下側に設けられ前記製氷
    部で氷結しなかった製氷水を貯留する製氷水タンクと、
    前記製氷部の下側に設けられ前記製氷部で生成された氷
    を貯留する貯氷槽と、対向して配設された陰電極と陽電
    極とを有するとともに前記製氷水供給系に取り付けられ
    前記製氷水をアルカリイオン水と酸性イオン水とに電気
    分解する電解水生成装置と、前記貯氷槽に取り付けられ
    貯氷槽内が氷で満杯であることを検知する貯氷完了検知
    センサとを備え、前記製氷部と前記製氷水タンクとの間
    で前記製氷水を循環させることにより製氷部に氷を生成
    する製氷サイクルと、前記製氷部で生成された氷を除去
    する除氷サイクルとが繰り返される自動製氷機におい
    て、前記貯氷完了検知センサからの信号により製氷運転
    が停止しているときに前記電極に対する印加電解電圧の
    極性を反転させ、電極の洗浄を行うようにしたことを特
    徴とする自動製氷機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274020A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Hoshizaki Electric Co Ltd 製氷機
JP2006275365A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Yamaha Livingtec Corp 蒸気発生装置
CN103047803A (zh) * 2011-10-17 2013-04-17 冰美制冰机股份公司 具有隐蔽式供水喷嘴的制冰机

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