JPH06347095A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JPH06347095A
JPH06347095A JP16431693A JP16431693A JPH06347095A JP H06347095 A JPH06347095 A JP H06347095A JP 16431693 A JP16431693 A JP 16431693A JP 16431693 A JP16431693 A JP 16431693A JP H06347095 A JPH06347095 A JP H06347095A
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heat exchanger
bypass
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Akira Yoshida
晶 吉田
Makoto Hamada
誠 濱田
Takuya Ikeda
卓也 池田
Tomio Miyake
富雄 三宅
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温出湯時にバイパス開閉弁を開き、高温出
湯時にバイパス開閉弁を閉じるようにしたバイパスミキ
シング方式の給湯装置において、低温に設定されている
場合の再出湯時における出湯温度のアンダーシュートを
防止し、再出湯時に冷水が吐出されるのを防止する。 【構成】 設定温度Tsが低温に設定されている場合に
は、出湯時にはバイパス開閉弁7を開いた状態で出湯
し、出湯を停止するとバイパス開閉弁7が閉じられる。
再出湯時にはバイパス開閉弁が閉じられているので、熱
交換器1側に残っていた湯だけが出湯され、所定の遅延
時間が経過してからバイパス開閉弁7が開かれると、熱
交換器1で加熱された湯とバイパス開閉弁7を通過した
水とが混合されて出湯される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯装置に関する。具
体的にいうと、本発明は、低温出湯時にバイパス開閉弁
を開き、高温出湯時にバイパス開閉弁を閉じるようにし
たバイパスミキシング方式の給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−191254号公報には、設
定温度が低い場合(以下、低温出湯時という)にバイパ
ス開閉弁を開き、設定温度が高い場合(以下、高温出湯
時という)にバイパス開閉弁を閉じるようにしたバイパ
スミキシング方式の給湯装置が開示されている。この給
湯装置にあっては、熱交換器をバイパスするようにバイ
パス路を設け、バイパス路にバイパス開閉弁を設けてあ
り、設定温度が例えば60℃以上の高温出湯時にはバイ
パス開閉弁を閉じ、設定温度が例えば60℃以下の低温
出湯時にはバイパス開閉弁を開くようにしている。これ
は低温出湯時にバイパス開閉弁を開き、熱交換器で加熱
された高温湯とバイパス路を通過した水とを混合して出
湯させることにより、熱交換器の加熱温度を高くし、熱
交換器の低温腐食を防止するためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9は上記のような構
造の給湯装置における低温出湯時の動作を示す。図9
(a)の各曲線はそれぞれ熱交換器の出口側の温度T
h、バイパス路を通過する水の水温Tc、出湯温度(ミキ
シング温度)Tmの変化のようすを示し、図9(b)は
出湯流量(全流量)Qtの変化を示し、図9(c)はバ
イパス開閉弁の開閉状態を示す。このような給湯装置に
おいては、図9(c)に示しているように、低温出湯時
にはバイパス路を開いて熱交換器の加熱温度を高くして
いる。このため、熱交換器が高温となり、出湯停止中の
放熱量が大きくなり、図9(a)の熱交換器側の出湯温
度Thの曲線に示すように熱交換器の出口側の温度Thが
急速に低下する。そのうえ、バイパス路を流れる水の比
率が大きい(バイパス路側流量Rcと熱交換器側流量Rh
の比は、例えばRc:Rh=4:10である)ので、図9
(a)の出湯温度Tmの曲線に表われているように、再
出湯初期に出湯温度Tmのアンダーシュートαが大きく
なり、冷水が出湯されるという問題があった。
【0004】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、低温出湯時
にバイパス開閉弁を開き、高温出湯時にバイパス開閉弁
を閉じるようにしたバイパスミキシング方式の給湯装置
において、低温に設定されている場合の再出湯時におけ
る出湯温度のアンダーシュートを防止し、再出湯時に冷
水が吐出されるのを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の給湯装置は、入
水路と出湯路との間に配設された熱交換器と、熱交換器
を加熱する熱源と、熱交換器をバイパスするように入水
路及び出湯路の間に挿入されたバイパス路と、バイパス
路に設けたバイパス開閉弁とを備え、低温出湯の場合に
は前記バイパス開閉弁を開いた状態で出湯動作を行な
い、高温出湯の場合には前記バイパス開閉弁を閉じた状
態で出湯動作を行なうようにした給湯装置において、低
温出湯の場合には、出湯停止時に前記バイパス開閉弁を
閉じ、再出湯時に出湯開始から遅れて前記バイパス開閉
弁を開くようにしたことを特徴としている。
【0006】また、上記給湯装置においては、低温出湯
の再出湯時に、前記バイパス開閉弁を出湯開始から遅れ
て開かせるための遅延時間が、出湯停止前における前記
熱源の加熱強度に応じて変化してもよい。
【0007】また、上記給湯装置においては、前記熱交
換器に流れる流量を検出する水量検出手段と、入水温度
を検知する入水温度検知手段と、過流出防止用の過流出
防止弁とを備え、出湯開始時には、入水温度検知手段に
よって検知された入水温度に基づいて熱交換器に流れる
流量の制御目標流量を演算し、熱交換器に流れる流量が
前記制御目標流量となるように過流出防止弁の開度を制
御するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明は、低温出湯時にはバイパス開閉弁を開
いて給湯動作を行なわせるようにした給湯装置におい
て、出湯温度を低温に設定されている場合、出湯停止中
にはバイパス開閉弁を閉じるようにしているので、再出
湯開始時にはバイパス開閉弁が閉じていて熱交換器側の
湯だけが単独で出湯される。このため、出湯停止中に熱
交換器側の湯温が低下していても、バイパス側の水と混
合されることによって再出湯時に出湯温度がアンダーシ
ュートするのを防止できる。しかも、再出湯時にはバイ
パス開閉弁を出湯開始より遅らせて開くので、バイパス
開閉弁を開くタイミング(遅延時間)を適当に設定する
ことにより、熱交換器での加熱温度が高くなった頃には
バイパス路の水と混合させ、出湯温度がオーバシュート
するのを防止できる。
【0009】さらに、出湯停止中にバイパス開閉弁を閉
じることにより、熱交換器内の湯とバイパス路内の水と
の対流を防止することができ、出湯停止中に熱交換器側
の湯温が低下しにくくなる。
【0010】また、例えばガスバーナの燃焼本数を切り
替えるなどして熱源の強弱が異なる場合には、出湯停止
中における熱交換器側の湯温も影響を受けるので、出湯
開始からバイパス開閉弁を開くまでの遅延時間を出湯停
止前の熱源の熱量に応じて変化させることにより、熱源
の熱量が異なっていても出湯温度のオーバシュートやア
ンダーシュートを生じさせることなく出湯することがで
きる。
【0011】また、出湯開始時に熱交換器に流れる流量
が一定の制御目標流量となるように過流出防止弁の開度
を制御すれば、水圧や入水温度の変動を補正しながら流
量を制御し、出湯温度の変化を小さくすることができ
る。しかも、過流出防止弁によって再出湯時に出湯流量
を絞ることによりバイパス開閉弁の入水側と出水側との
差圧を小さくできるので、再出湯時にバイパス開閉弁を
確実に開かせることができ、バイパス開閉弁の作動不良
によって高温の湯が出湯されるのを防止できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例による給湯装置Aの
概略構成図である。この給湯装置Aは、市水等を導入す
る入水路2を熱交換器1の入口側に接続し、管端のカラ
ン(図示せず)等から湯を供給する出湯路3を熱交換器
1の出口側に接続し、熱交換器1をバイパスさせるよう
にして入水路2と出湯路3のそれぞれの途中にバイパス
路4を接続している。入水路2のバイパス路4との分岐
点よりも下流側には水温Tcを検出するための入水温サ
ーミスタ5及び熱交換器側流量Qsを検出するための流
量センサ6を設け、バイパス路4にはバイパス路4を開
閉するためのバイパス開閉弁7を設け、出湯路3のバイ
パス路4との接続点よりも下流側には、出湯温度(ミキ
シング温度)Tmを検出するための出湯温サーミスタ8
と過流出防止サーボ弁9を設けている。また、熱交換器
1の下方には、熱交換器1を加熱して熱交換器1を通過
する水を加熱するためのガスバーナ10を設置してあ
り、ガスバーナ10に接続されたガス供給路11には、
ガスバーナ10の燃焼力を調整するためのガス比例弁1
2と電磁開閉弁13を設けている。
【0013】上記流量センサ6、入水温サーミスタ5、
出湯温サーミスタ8の各検出信号は制御装置14に入力
されている。また、制御装置14は出湯温度Tmを設定
するための設定器15を備えており、上記各センサ5,
6,8の検出信号や設定器15で設定された設定温度T
sに基づき、設定温度Tsの湯が出湯されるようバイパス
開閉弁7、ガス比例弁12、過流出防止サーボ弁9を所
定の条件及び手順に従って制御する。特に、このバイパ
スミキシング方式の給湯装置Aにおいては、設定器15
によって入力されている設定温度Tsが高い(例えば、
60℃以上)場合、出湯中にはバイパス開閉弁7は閉じ
られており、熱交換器1で設定温度Tsに加熱された湯
がそのまま出湯路3から出湯される。設定温度Tsが低
い(例えば、60℃以下)場合、出湯中にはバイパス開
閉弁7は開かれており、熱交換器1で加熱された高温の
湯とバイパス路4を通過した水とが混合され、出湯路3
から設定温度Tsの湯が出湯される。これは、前記のよ
うに低温出湯時における熱交換器1の低温腐食を防止す
るためである。以下、この給湯装置Aにおける過流出防
止サーボ弁9の働き、低温出湯及び高温出湯の場合の再
出湯時におけるバイパス開閉弁7の働きについて説明す
る。
【0014】過流出防止サーボ弁の働き 過流出防止サーボ弁9は、通常の過流出防止制御と再出
湯時の流量制御とを行なう。すなわち、過流出防止サー
ボ弁9は、ガスバーナ10の燃焼力を最大にしても設定
温度Ts以下の湯が出湯される場合には、制御部14に
よって開度を絞られ、熱交換器1に流れる流量Qsを制
限することによって設定温度Tsの湯を出湯する(過流
出防止制御)。さらに、過流出防止サーボ弁9は、再出
湯時には制御部14によって開度を制御され、設定温度
Tsよりも低い低温の湯が出湯されるのを防止する(再
出湯時の流量制御)。すなわち、出湯開始時には、入水
温サーミスタ5によって検知された入水温度Tcに基づ
いて熱交換器1に流れる流量の制御目標流量が演算さ
れ、熱交換器1に流れる流量が前記制御目標流量となる
ように過流出防止サーボ弁9の開度が制御される。過流
出防止サーボ弁9の後者の動作について、つぎに詳しく
説明する。
【0015】過流出防止サーボ弁9は、再出湯直後には
時間t1(例えば、0.3秒程度)の間、中間開度に維
持され、その後初期流量制御を行なわれる。はじめに時
間t1の間、過流出防止サーボ弁9は中間開度に維持さ
れるので、ホットスタートの場合などで熱交換器1内に
設定温度Ts近くの湯が残留していても直ちに過流出防
止サーボ弁9が全開になるのを防止でき、時間t1の間
過流出防止サーボ弁9を中間開度に維持しているうちに
熱交換器1内に残留していた設定温度Ts近くの湯は排
出される。従って、ホットスタートの場合などにも残留
していた湯で過流出防止サーボ弁9が全開となって、そ
の後低温の湯が出湯されるのを防止することができる。
【0016】また、時間t1経過後の上記初期流量制御
においては、過流出防止サーボ弁9は、熱交換器1に流
れる流量Qsが一定流量(以下、この流量を目標流量と
いう)Qaとなるように制御されるが、この目標流量Qa
は入水温サーミスタ5によって検出されている入水温度
Tcによって可変となっており、その目標流量Qaは入水
温度Tcをパラメータとしてテーブルを参照することに
より求められる。あるいは、入水温度Tcを用いて演算
により目標流量Qaを求めてもよい。図2はこの目標流
量Qaと入水温度Tcとの関係を概略的に示す図であっ
て、入水温度Tc=T2(例えば、20℃)以上では目
標流量Qaは最大流量QMAX(例えば、10リットル/
分)で一定となり、入水温度Tc=T1(例えば、10
℃)以下では目標流量Qaは最小流量QMIN(例えば、6
リットル/分)で一定となるように制御され、入水温度
TcがT1とT2の間では、入水温度Tcが大きくなるに
従って目標流量Qaがしだいに増加するように制御され
る。このように初期流量制御においては、熱交換器1に
流れる流量Qsが一定の目標流量Qaとなるように過流出
防止サーボ弁9を制御しているので、水圧が変動しても
流量Qsを一定に保つことができ、水圧変動によって出
湯温度Thがばらつくのを防止できる。しかも、入水温
度Tcが低い場合には流量Qsが小さくなるよう入水温度
Tcの関数として目標流量Qaの値を変化させているの
で、入水温度Tcの変化によって出湯温度Thが変動する
のも防止でき、幅広い入水温度域にわたって良好な再出
湯特性を得ることができる。
【0017】また、上記初期流量制御を実行する時間
(以下、初期流量制御時間という)t2は、入水温度T
c及び設定温度Tsの関数となっており、 t2=κ(Ts−Tc)−A によって計算される。ここに、κは比例定数、Aは定数
である。但し、この初期流量制御時間t2には最小値及
び最大値を設定してあり、例えば、 0.3秒≦t2≦5秒 としている。このように初期流量制御時間t2を入水温
度Tcと設定温度Tsの関数とすれば、入水温度Tcと設
定温度Tsの偏差(Ts−Tc)が小さい場合には初期流
量制御時間t2を短くすることができるので、入水温度
Tcが設定温度Tsに近い場合には、初期流量制御を短時
間で終了させて速やかに通常の給湯動作へ移行させるこ
とができる。また、初期流量制御時間t2を経過する
と、過流出防止サーボ弁9は最大開度となり、燃焼中に
おいては過流出防止制御を行なう。
【0018】つぎに、制御部による過流出防止サーボ弁
9の制御手順を図3のフローチャートによって説明す
る。この給湯装置Aにあっては、運転スイッチがオフ
(S21)の場合には、過流出防止サーボ弁9は全開と
なっている(S30)。いま、給湯装置Aの運転スイッ
チがオンされ(S21)、さらにカラン等が開栓されて
熱交換器1に水が流れると、流量Qsが最低作動流量
(MOQ)以上であるか否か判断され(S22)、流量
Qsが最低作動流量以上になるとMOQオンが検出され
る。MOQオンが検出されると、再出湯モードであるか
否か判定され(S23)、再出湯時であれば過流出防止
サーボ弁9が中間位置に駆動され(S24)、時間t1
の間そのままの状態に維持される(S25)。この時間
t1が経過すると、再出湯初期制御時の目標流量Qa及
び初期流量制御時間t2が求められ、求められた目標流
量Qaが最大流量QMAXよりも小さいか否か判定される
(S26)。このとき、目標流量Qaが最大流量QMAX
りも小さければ、初期流量制御時間t2を経過するま
で、流量Qsを目標流量Qaとなるように制御し(S2
7,S28)、初期流量制御時間t2が経過すると過流
出防止サーボ弁9を開いて流量Qsを最大流量QMAXに制
御する(S29)。一方、目標流量Qaが最大流量QMAX
以上(入水温度TcがT2より高温の場合)であれば、
速やかに流量Qsが最大流量QMAXとなるように制御する
(S26,S29)。
【0019】こうして出湯中となると、ステップ23
(S23)で再出湯モードでないと判断されるから、流
量Qsは過流出防止サーボ弁9によって最大流量QMAX
なるように制御されると共に過流出防止サーボ弁9は過
流出防止制御される(S29)。
【0020】この後、カラン等が閉じられて流量Qsが
最低作動流量以下になると、MOQオフが検出され(S
22)、過流出防止サーボ弁9は時間t3の間、中間位
置に維持される(S31)。従って、時間t3内に再び
開栓されると、過流出防止サーボ弁9は中間位置に維持
されたままで再出湯モードに入る(S23)。一方、時
間t3を経過すると、過流出防止サーボ弁9は全開位置
まで開かれ(S32,S33)、全開状態で待機する。
また、給湯装置Aの運転スイッチがオフになった場合
も、過流出防止サーボ弁9は全開状態に駆動される(S
30)。
【0021】低温設定時のバイパス制御弁の働き 設定温度Tsが低い(例えば、60℃以下)場合には、
出湯中はバイパス開閉弁7は開かれているが、出湯を停
止するとバイパス開閉弁7が閉じられ、再出湯時に出湯
開始から一定時間遅れてバイパス開閉弁7が開かれる。
図4は低温出湯時における給湯装置Aの動作を示す。図
4(a)の3つの曲線はそれぞれ熱交換器1の出口側の
出湯温度Th、バイパス路4を通過する水の入水温度T
c、出湯温度(ミキシング温度)Tmの変化のようすを示
し、図4(b)は出湯流量(全流量)Qtの変化を示
し、図4(c)はバイパス開閉弁7の開閉状態を示す。
図4(c)に示すように、この給湯装置Aにおいては、
出湯停止中にはバイパス開閉弁7を閉じてあり、再出湯
時に再びバイパス開閉弁7が開成される。しかも、再出
湯時にバイパス開閉弁7を開成する際には、出湯開始よ
りも少し時間を遅らせてバイパス開閉弁7を開くように
している。したがって、出湯を開始した瞬間には、バイ
パス開閉弁7が閉じていてバイパス路4から水が供給さ
れないので、熱交換器1側の湯温が図4(a)のThの
曲線のように低下していても、熱交換器1側の湯温が設
定温度Ts以下まで低下していない限り、従来例のよう
に再出湯開始時に出湯温度Tmにアンダ−シュ−トが発
生するのを防止できる。また、バイパス開閉弁7が閉じ
たままであると、再出湯時に高温の湯が出湯されるが、
本発明の給湯装置Aでは出湯開始から一定時間遅らせて
速やかにバイパス開閉弁7を開成しているので、反対に
オーバシュートすることも防止することができる。この
出湯開始からバイパス開閉弁7を開くまでの遅延時間t
dが長過ぎると、熱交換器1で加熱された湯が出湯され
るため、図4(a)の出湯温度Tmの曲線の破線部分に
示すようにオーバシュートが発生する。従って、遅延時
間tdとしては、適当な時間を選択する必要があるが、
これは出湯温度Tmの曲線にオーバシュートやアンダー
シュートが発生しないよう、実験的に決定することがで
きる。あるいは、出湯温度センサ(あるいは、熱交換器
1の出口側に出湯温度センサを設けている場合には、当
該出湯温度センサを用いてもよい。)によって検知して
いる出湯温度の値に応じて遅延時間tdを決めるように
してもよく、あるいは熱交換器1側の湯温は出湯停止か
らの時間関数と考えることができるので、出湯停止から
の時間に応じて遅延時間tdを決めてもよい。
【0022】従って、低温設定モードにおける再出湯時
には、過流出防止サーボ弁9とバイパス開閉弁7との働
きによって再出湯初期にアンダーシュートやオーバーシ
ュートが生じないよう出湯温度がコントロールされ、再
出湯時において出湯温度を快適な湯温に制御することが
できる。
【0023】なお、低温設定時には、出湯開始から一定
時間遅れてバイパス開閉弁7が開かれるが、バイパス開
閉弁7には図5に示すような直動弁を用いており、ソレ
ノイド43によって入水側から弁体41を弁座42に押
圧するようになっており、入水側の水圧が高いと開きに
くくなっている。このため作動水圧の限界が低く1kg/c
m2弱となっているので、高水圧、大流量出湯の場合に作
動不良を起こす可能があり、バイパス開閉弁7が開かな
かったり、開いても開くのが遅かったりし、予期せぬ高
温の湯を出湯させる危険があった。しかしながら、本発
明では、再出湯時に過流出防止サーボ弁9によって流量
を絞っているので、バイパス開閉弁7の上流側と下流側
とにおける入出差圧が低くなり、バイパス開閉弁7が開
き易くなる。従って、バイパス開閉弁7が再出湯時に動
作不良を起こして高温の湯を出湯する事故を防止するこ
とができる。
【0024】高温設定時におけるバイパス制御弁の働き 設定温度Tsが高い(例えば、60℃以上)場合には、
給湯中はバイパス開閉弁7が閉じられているが、再出湯
時のオーバシュートに備えて出湯停止中はバイパス開閉
弁7を開いている。そして、再出湯時には熱交換器1を
通過する流量が最低作動水量(MOQ)以上であること
を検知した後、バイパス開閉弁7が閉じられ、通常の給
湯状態となる。高温給湯時においても、再出湯初期に
は、上記のように過流出防止サーボ弁9によって流量が
絞られているので、この場合にもバイパス開閉弁7の入
水側と出水側との差圧が小さくなり、再出湯時にバイパ
ス開閉弁7を閉じる際に発生するウォーターハンマー現
象により振動や騒音を発生するのを防止することができ
る。
【0025】図6は本発明の別な実施例による給湯装置
Bを示す概略構成図である。この給湯装置Bは、2本の
ガスバーナ10a,10bを備えており、ガスバーナ1
0a,10bの燃焼能力を開閉弁46a,46bで強弱
2段に切り替え可能となっている。また、熱交換器1の
出口側には熱交換器1からの出湯温度Thを検出するた
めの出湯温サーミスタ47が設けられている。この給湯
装置Bにおいては、設定温度Tsに応じてガスバーナ1
0aのみが燃焼する1本燃焼(弱燃焼)と両ガスバーナ
10a,10bが燃焼する2本燃焼(強燃焼)に切り替
えられる点以外については、第1実施例の給湯装置Bと
ほぼ同様に制御される。
【0026】しかしながら、このような給湯装置Bで
は、ガスバーナ10a,10bの燃焼本数によって熱交
換器1に残存している熱量が異なるので、再出湯時の遅
延時間tdを燃焼本数が1本の場合を基準にして定めて
いると、ガスバーナ10a,10bの燃焼本数が2本の
場合にはオーバシュートし、また、ガスバーナ10a,
10bの燃焼本数が2本の場合を基準にして定めている
と、燃焼本数が1本の場合にはアンダーシュートすると
いう問題が発生する。このため当該実施例にあっては、
ガスバーナ10a,10bの燃焼本数(加熱強度の強
弱)等に応じて遅延時間tdを変化させている。例え
ば、出湯停止時から一定時間(例えば、30秒)さかの
ぼった時点で所定時間(例えば、30秒)以上ガスバー
ナ10が強燃焼状態で燃焼していたか否かを判定し、強
燃焼状態で燃焼していたとすると、オーバシュートが発
生しないように遅延時間tdを短い値(例えば、1.0
秒)に設定し、あるいは、弱燃焼状態で燃焼していたと
すると、アンダーシュートが発生しないように遅延時間
tdを長い値(例えば、1.5秒)に設定する。従って、
ガスバーナ10a,10bの燃焼状態の強弱に応じて遅
延時間tdを変化させることにより、再出湯時のアンダ
ーシュートやオーバシュートを防止することができる。
【0027】低温設定時における、再出湯後バイパス開
閉弁7を開くまでの遅延時間tdを決めるための詳細な
手順の一例を図7にフローチャートで示す。図7のフロ
ーチャートにおける1サイクルを1秒とし、メモリやレ
ジスタに納められている整数nの初期値がn=0である
とする。最低作動流量(MOQ)以上の流量が検出され
る(S51:YES)と、給湯装置Bが燃焼を開始する。
このときガスバーナ10a,10bの燃焼本数が1本の
場合(S52:NO)には、n=0(S53:YES)とな
るので、遅延時間tdは1.5秒に設定される(S54,
S55)。また、ガスバーナ10a,10bの燃焼本数
が2本に切り替えられると(S52:YES)、1サイク
ル毎にnの値が1づつ増加するが(S56、S58)、
n=60を限度としている(S56、S57)。この2
本燃焼の状態が30秒以上持続してn≧30になると、
遅延時間tdが1.0秒に変更される(S54、S5
9)。また、燃焼本数が2本から1本に切り替えられる
と(S52:NO)、1サイクル毎にnの値が1づつ減少
させられる(S53、S60)。nの値が減少してn<
30になると、遅延時間tdが再び1.5秒に変更される
(S54、S55)。出湯が停止され、再出湯される
と、設定されている遅延時間tdだけ遅れてバイパス開
閉弁7が開かれ、通常の給湯状態へ移行する。ここで、
nの値は出湯停止後も変化し、1サイクル(1秒)につ
き0.2づつ減少しており(S61)、出湯停止時にn
≧30であった場合には出湯停止中においてもn<30
となった時に遅延時間tdが1.5秒に変更される(S5
4、S55)。なお、遅延時間の上記値(1.0秒、1.
5秒)は一例であって、給湯装置の種類によって適当な
値に設定される。
【0028】図8は図7のフローチャートに従って制御
した場合のnの値の変化の例を示す図であって、折れ線
48は2本燃焼の時間が長い場合、折れ線49は2本燃
焼の時間が短い場合のnの値の変化を示している。この
nの値は、折れ線48,49からも明らかなように、熱
交換器1に蓄積されている熱量ないしは熱交換器1の温
度を大まかにトレースしていると考えることができるの
で、このnの値によって遅延時間tdを決めることによ
り、再出湯特性を良好にすることができる。
【0029】なお、上記実施例においては、再出湯時の
出湯制御を過流出防止サーボ弁による流量制御と、出湯
停止中に閉じられているバイパス開閉弁を開くタイミン
グとによって再出湯初期のアンダーシュートやオーバシ
ュートを防止しているが、過流出防止サーボ弁による制
御を省略し、バイパス開閉弁の制御のみによって再出湯
特性を改善させてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、低温出湯状態で出湯停
止している場合にはバイパス開閉弁を閉じているので、
出湯停止中に熱交換器側の湯温が低下していても、バイ
パス側の水と混合することなく適温の湯を出湯させるこ
とができ、再出湯初期にアンダーシュートが発生するの
を防止できる。しかも、出湯開始より遅らせてバイパス
開閉弁を開くので、そのタイミングを適当に設定するこ
とにより出湯時のオーバシュートも防止できる。従っ
て、低温出湯状態で使用している場合、再出湯初期に高
温の湯や低温の湯が吐出されるのを防止でき、始めから
適当な温度の湯を出湯させることができる。
【0031】さらに、出湯停止中にバイパス開閉弁を閉
じることにより、出湯停止中に熱交換器内の湯とバイパ
ス路内の水との対流を防止し、熱交換器側の湯温低下を
小さくできる。
【0032】また、例えばガスバーナの燃焼本数を切り
替えるなどして熱源の強弱が異なる場合には、出湯停止
中における熱交換器側の湯温も影響を受けるので、出湯
開始からバイパス開閉弁を開くまでの遅延時間を出湯停
止前の熱源の熱量に応じて変化させることにより、熱源
の熱量が異なっていても出湯温度のオーバシュートやア
ンダーシュートを生じさせることなく出湯することがで
きる。
【0033】また、出湯開始時に熱交換器に流れる流量
が一定の制御目標流量となるように過流出防止弁の開度
を制御すれば、水圧や入水温度の変動を補正しながら流
量を制御し、出湯温度の変化を小さくすることができ
る。しかも、過流出防止弁によって再出湯時に出湯流量
を絞ることによりバイパス開閉弁の入水側と出水側との
差圧を小さくできるので、再出湯時にバイパス開閉弁を
確実に開かせることができ、バイパス開閉弁の作動不良
によって高温の湯が出湯されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による給湯装置を示す概略構
成図である。
【図2】同上の過流出防止サーボ弁による目標流量と入
水温度との関係を示す図である。
【図3】同上の給湯装置の出湯制御の手順を示すフロー
チャートである。
【図4】(a)は同上の実施例の低温設定時における熱
交換器側温度と入水温度と出湯温度の変化を示す図、
(b)は出湯流量の変化を示す図、(c)はバイパス開
閉弁の開閉状態を示す図である。
【図5】バイパス開閉弁の構造を示す概略断面図であ
る。
【図6】本発明の別な実施例による給湯装置を示す概略
構成図である。
【図7】同上の実施例における再出湯時の遅延時間を決
定するための手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートにおけるnの値の変化を
示す図である。
【図9】(a)は従来例の低温設定時における熱交換器
側温度と入水温度と出湯温度の変化を示す図、(b)は
出湯流量の変化を示す図、(c)はバイパス開閉弁の開
閉状態を示す図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 入水路 3 出湯路 4 バイパス路 7 バイパス開閉弁 9 過流出防止サーボ弁 10 ガスバーナ 14 制御装置 15 設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 富雄 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水路と出湯路との間に配設された熱交
    換器と、熱交換器を加熱する熱源と、熱交換器をバイパ
    スするように入水路及び出湯路の間に挿入されたバイパ
    ス路と、バイパス路に設けたバイパス開閉弁とを備え、 低温出湯の場合には前記バイパス開閉弁を開いた状態で
    出湯動作を行ない、高温出湯の場合には前記バイパス開
    閉弁を閉じた状態で出湯動作を行なうようにした給湯装
    置において、 低温出湯の場合には、出湯停止時に前記バイパス開閉弁
    を閉じ、再出湯時に出湯開始から遅れて前記バイパス開
    閉弁を開くようにしたことを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 低温出湯の再出湯時に、前記バイパス開
    閉弁を出湯開始から遅れて開かせるための遅延時間が、
    出湯停止前における前記熱源の加熱強度に応じて変化す
    ることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器に流れる流量を検出する水
    量検出手段と、入水温度を検知する入水温度検知手段
    と、過流出防止用の過流出防止弁とを備え、 出湯開始時には、入水温度検知手段によって検知された
    入水温度に基づいて熱交換器に流れる流量の制御目標流
    量を演算し、熱交換器に流れる流量が前記制御目標流量
    となるように過流出防止弁の開度を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065913A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Rinnai Corp 給湯装置
US20160003485A1 (en) * 2010-10-21 2016-01-07 Spencer Kim Haws Hot water recovery
US10295197B2 (en) 2014-06-30 2019-05-21 Spencer Kim Haws Hot water energy conservation
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