JPH06344907A - 列車への乗車人数予測方法並びに車両用空気圧縮機の制御方法及び制御装置 - Google Patents

列車への乗車人数予測方法並びに車両用空気圧縮機の制御方法及び制御装置

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JPH06344907A
JPH06344907A JP14059193A JP14059193A JPH06344907A JP H06344907 A JPH06344907 A JP H06344907A JP 14059193 A JP14059193 A JP 14059193A JP 14059193 A JP14059193 A JP 14059193A JP H06344907 A JPH06344907 A JP H06344907A
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train
air
station
pressure
passengers
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JP14059193A
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English (en)
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Ryuji Yamashita
竜二 山下
Hiromi Okumura
博美 奥村
Akira Aida
明 合田
Takashi Miyauchi
隆史 宮内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体を支持する空気ばね及び空気ブレーキに
供給する空気を蓄える空気溜の検出圧力値と調圧値との
比較結果に応じて空気圧縮機を駆動制御して空気溜の圧
力を制御する制御装置において、列車への乗車人数が多
数時に、空気溜圧の異常低下による非常ブレーキ差動を
防止して列車運行停止を防止する。 【構成】 駅で、行先累計手段23により乗客が携行す
るカードの情報に基づいて行先毎に人数を累計する。予
測手段24により、次の到着列車から送信される停車予
定駅情報にある行先の累計データの集計によって次列車
への乗車人数を予測して送信する。列車では、停車予定
駅情報を次の停車駅に送信すると共に、次の停車駅から
送信された自列車への乗車人数に応じて算出手段31に
より調圧値を算出する。算出調圧値と空気溜2の検出圧
力値及び走行位置検知手段32の検知データとに基づい
て、次の停車駅に到着するまでに空気溜2の圧力を上げ
ておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、列車の車体を支持す
る空気ばね及び列車停止時に作動する空気ブレーキに供
給する空気を蓄える空気溜に、空気を補給して空気溜の
空気圧力値を所定範囲に維持するための列車の乗車人数
予測方法並びに電動空気圧縮機の制御方法及び制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、列車用電動空気圧縮機の機能を
説明するための概略図である。同図において、1は列車
の車体、2は車輪3上の台車4上に設けられて車体1を
所定の高さに支持する空気ばね、5は空気ばね2に空気
圧力を与えるために空気を蓄える空気溜、6は空気溜5
の空気圧力低下時に空気溜5に空気を補給して空気溜5
の空気圧力値を所定範囲内に維持するための電動空気圧
縮機である。
【0003】図4は、上記電動空気圧縮機6を駆動制御
する従来の電動空気圧縮機の制御装置である。同図にお
いて、8は調圧器であり、空気溜5の空気圧力を検出し
て電気信号に変換する圧力センサ8aと、電気信号に変
換された圧力情報を任意に設定可能な電動空気圧縮機の
入及び切調圧値と比較する調圧回路と、この調圧回路8
bからの比較結果に応じた出力信号によりオンオフ制御
される出力アンプとで構成される。
【0004】9は車両バッテリー電源、10は出力アン
プ8cのオンオフ駆動に応じて車両バッテリ9から電源
供給される同期線である。11は同期線10からの信号
に応じて励磁又は消磁されるコイル11a及びコイル1
1aの励磁又は消磁に応じてオン又オフする接点11b
とを有する電磁接触器であり、接点11bのオン時に電
源12を電動空気圧縮機6に接続して電動空気圧縮機6
を駆動し、接点11bがオフ時には電源12を電動空気
圧縮機6から切り放して電動空気圧縮機6の駆動を停止
する。また、7は空気溜5からの圧縮空気供給により作
動する空気ブレーキである。
【0005】なお、編成内に複数台電動空気圧縮機6が
搭載されている場合には、同期線10を通して同期運転
を行なうように構成される。
【0006】次に、動作について説明する。まず、電動
空気圧縮機6の機能を図3に基づいて説明する。車両1
に乗客が乗った場合、車両1の負荷増加により空気ばね
2にかかる圧力が大きくなる。この場合、空気溜5から
空気ばね2へ圧縮空気を供給することにより空気ばね2
が縮むことを防いで車体1を所定の高さに維持する。ま
た、列車停止の際に作動する空気ブレーキ7にも作動時
に、空気溜5から圧縮空気が供給される。
【0007】空気溜5から空気ばね2及び空気ブレーキ
7への圧縮空気供給により空気溜5の空気圧力が所定の
調圧範囲を下回ったときには、電動空気圧縮機6により
空気溜5に圧縮空気を供給して、空気溜5の空気圧力が
所定の調圧範囲内にあるように維持する。
【0008】続いて、電動空気圧縮機6の駆動制御を図
4に基づいて説明する。調圧器8内の圧力センサ8aに
より、空気溜5の空気圧力を検出して検出圧力に比例す
る電気量に変換する。次いで、調圧回路8bにより、予
め設定された入調圧値及び切調圧値と、電気量に変換さ
れた検出圧力とを比較する。
【0009】調圧回路8bは、検出圧力が入調圧器より
低いときに、出力アンプ8cをオンして車両バッテリ9
を同期線10に接続する。これにより、同期線10に接
続されている電磁接触器11が励磁して電動空気圧縮機
6に電源12が接続され、電動空気圧縮機6が起動す
る。
【0010】電動空気圧縮機6が起動すると、電動空気
圧縮機6から空気溜5に圧縮空気が供給されて空気溜5
の空気圧力が上昇して行く。電動空気圧縮機6からの圧
縮空気供給により空位溜5の空気圧力が調圧回路8bで
設定されている切調圧値に達すると、調圧回路8bによ
り出力アンプ3cがオフして、同期線2が車両バッテリ
9から切り放される。これにより、電磁接触器11が消
磁されて電動空気圧縮機6が電源12から切り放され、
電動空気圧縮機6が駆動を停止する。
【0011】その後、また空気溜5の空気が使用されて
空気溜5の空気圧力が再び入調整値より低くなると、電
動空気圧縮機6が起動する。このようにして、空気溜5
の空気圧は常に設定された調圧範囲内に保たれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】駅では、乗客の乗車及
び降車があるが、列車から乗客が降車する際には、空気
ばね2の圧力は、列車内に残っている乗客数に対応した
値に徐々に下がっていくので、空気溜7の空気圧力に影
響を与えないのに対して、列車に乗客が乗車する際に
は、その乗車人数分の負荷に対応する空気ばね2への空
気圧力供給が必要である。
【0013】しかしながら、従来装置には、調圧回路3
bの調圧値を列車への乗車人数に応じて自動的に変更す
る機能がないため、混雑時などに、列車に一度に多数の
乗客が乗車することにより空気溜5の空気が大量に空気
ばね2に供給されてその供給が電動空気圧縮機6から空
気溜5への圧縮空気供給能力よりも大きい場合には、電
動空気圧縮機6から空気溜5への圧縮空気供給が追い付
かないので、空気溜5の空気圧力が低下する。空気溜5
の空気圧力が所定値以下に低下すると、列車を停止する
際に空気ブレーキ7に十分な圧縮空気を供給できないの
で、保護回路が作動して非常ブレーキが動作する。その
ため、列車の運行に支障を来すという問題点があった。
【0014】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、列車の乗車人数を容易に予測す
ることができる列車の乗車人数予測方法を提供すること
を目的とする。
【0015】また、この発明は、列車に一度に多数の乗
客が乗車するときに、非常ブレーキの作動を防止するこ
とができる車両用空気圧縮機の制御方法を提供すること
を目的とする。
【0016】また、この発明は、簡単な構成で、列車に
一度に多数の乗客が乗車するときに、非常ブレーキの作
動を防止することができる車両用空気圧縮機の制御装置
を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る列車の乗車人数予測方法は、列車から、自列車の停車
予定駅を記憶した記憶情報を次の停車予定駅に送信する
と共に、駅では、乗客の行先を示す行先コードが記録さ
れたカードの行先情報と、次の到着列車から送信される
停車予定駅情報とに基づいて次の到着列車への乗車人数
を予測してその予測情報を次の到着列車に送信するもの
である。
【0018】また、この発明の請求項2に係る車両用空
気圧縮機の制御方法は、車体を支持する空気ばね及び空
気ブレーキに供給する空気を蓄える空気溜の空気溜圧を
検出し、その検出値と調圧値とを比較して比較結果に応
じて空気圧縮機から空気溜への圧縮空気を供給制御する
車両用空気圧縮機の制御方法において、駅では、乗客の
行先を示す行先コードが記録されたカードの行先情報
と、次の到着列車から送信される停車予定駅情報とに基
づいて次の到着列車への乗車人数を予測してその予測情
報を次の到着列車に送信すると共に、列車では、自列車
の停車予定駅を記憶した記憶情報を次の停車予定駅に送
信し、次の停車予定駅から送信される次の停車予定駅で
の乗車人数に応じた調圧値を算出し、かつ自列車の走行
位置を検出して、算出調圧値と上記空気溜の検出圧力値
及び上記検出走行位置に基づいて上記空気圧縮機を駆動
制御するものである。
【0019】また、この発明の請求項3に係る車両用空
気圧縮機の制御装置は、車体を支持する空気ばね及び空
気ブレーキに供給する空気を蓄える空気溜と、この空気
溜に空気を供給する空気圧縮機と、上記空気溜の空気溜
圧を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段の検出
値と調圧値との比較結果に応じて上記空気圧縮機を駆動
制御する制御手段とを備えた車両用空気圧縮機の制御装
置において、駅に、乗客の行先を示す行先コードが記録
されたカードの行先コードを読み取る行先読取手段と、
上記行先読取手段による読み取り情報及び次の到着列車
から送信される停車予定駅情報とに基づいて次の到着列
車への乗車人数を予測する予測手段と、上記次の到着列
車から送信される停車予定駅情報を受信すると共に、上
記予測手段の予測情報を次の到着列車及び上記予測手段
に送信する送受信手段とを備えると共に、列車に、自列
車の停車予定駅情報を記憶する停車予定駅記憶手段と、
この停車予定駅記憶手段の記憶情報を次の停車駅に送信
し、かつ次の停車駅から送信される次の停車駅での乗車
人数を受信する送受信手段と、次の停車駅での乗車人数
に応じた調圧値を算出する調圧値算出手段と、自列車の
走行位置を検知する走行位検知手段とを備え、上記制御
手段は、上記調圧値算出手段の算出調圧値と上記圧力検
出器の検出値及び上記走行位置検出手段の検出走行位置
とに基づいて上記空気圧縮機を駆動制御するものであ
る。
【0020】
【作用】この発明の請求項1に係る列車の乗車人数予測
方法においては、列車に停車予定駅を記憶させておき、
次の停車予定駅に接近したときにその記憶情報を列車か
ら次の停車予定駅に送信する。駅では、乗客の行先を示
す行先コードが記録されたカードの行先情報と、次の到
着列車から送信される停車予定駅情報とに基づいて次の
到着列車への乗車人数を予測してその予測情報を次の到
着列車に送信する。
【0021】また、この発明の請求項2に係る車両用空
気圧縮機の制御方法においては、駅では、乗客の行先を
示す行先コードが記録されたカードの行先情報と、次の
到着列車から送信される停車予定駅情報とに基づいて次
の到着列車への乗車人数を予測してその予測情報を次の
到着列車に送信する。列車では、自列車の停車予定駅を
記憶していて、その記憶情報を次の停車予定駅に接近し
たときに次の停車駅に送信する。また、列車では、次の
停車予定駅から送信される次の停車予定駅での乗車人数
に応じた調圧値を算出し、かつ自列車の走行位置を検出
して、算出調圧値と上記空気溜の検出圧力値及び上記検
出走行位置に基づき空気圧縮機を駆動制御して空気溜に
圧縮空気を供給する。
【0022】また、この発明の車両用空気圧縮機の制御
装置においては、駅では、乗客の行先を示す行先コード
が記録されたカードの行先コードを行先読み取り手段に
より読み取り、予測手段により、その読み取り情報及び
送受信手段によって受信した次の到着列車から送信され
る停車予定駅情報とに基づいて次の到着列車への乗車人
数を予測する。列車では、自列車の停車予定駅情報を停
車予定駅記憶手段にあらかじめ記憶していて、その記憶
情報を送受信手段により次の停車駅に送信する。また送
受信手段により次の停車駅から送信される次の停車駅で
の乗車人数を受信する。そして、受信した次の停車駅で
の乗車人数に応じた調圧値を調圧値算出手段により算出
し、その算出結果と、走行位置検知手段の検知情報とに
基づいて、制御手段により空気圧縮機を駆動制御して空
気溜に圧縮空気を供給する。
【0023】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す構成図で
あり、5、6〜12は図3と同じである。同図に示すよ
うに、次の到着列車への乗車人数を予測する駅側のシス
テムと、その予測のための列車の停車予定駅情報を記憶
する列車側のシステムとで成る乗車人数判定手段20が
設けられると共に、上記予測情報に応じて調圧回路8の
調圧値を算出し、かつ列車の走行位置を検知して、算出
した調圧値と検知した走行位置とに基づき電動空気圧縮
機6を駆動制御する電動空気圧縮機制御手段30が設け
られる。
【0024】図2は、空気ばね2の詳細を示す拡大図で
ある。斜線部は空気ばね2の断面を示す。
【0025】次に、動作について説明する。まず、乗車
人数判定手段20ついて説明する。列車では、自列車の
停車予定駅情報を停車予定駅記憶手段27に記憶してい
て、次の停車駅に接近したときに、その記憶情報を車上
側データ送信手段28により次の停車駅に送信する。
【0026】駅では、行先記録手段23例えば券買機よ
り乗車時に乗客が携行するカードに行先コードを記録し
て発券し、乗客の乗車時に行先読取手段22により行先
を読み取る。その読み取り情報に基づいて、自駅乗客行
先累計手段23により行先ごとに乗車人数を累計して自
駅乗客行先累計データを作成する。
【0027】続いて、自列車乗車人数予測手段24によ
り、自駅乗客行先累計データのうち駅側データ受信手段
25が受信した次列車からの停車予定駅情報に一致する
ものを集計して次列車への乗車人数を予測する。東海道
新幹線を例にとって説明すると、自駅を東京駅として、
次の到着列車が東京発新大阪終着の新幹線で途中停車駅
が京都のみである場合、次列車からの停車予定駅情報は
京都と新大阪のみであるので、自駅乗客行先集計データ
のうち次列車への乗車人数の集計の対象となるのは行先
が京都と新大阪の累計人数で、行先が新大阪以降及び名
古屋や静岡などの途中駅の累計人数は次列車への乗車人
数の集計の対象とならない。集計された次列車乗車人数
情報は駅側データ送信手段26により次の到着列車に送
信される。
【0028】次列車乗車人数情報の送信後、送信した次
列車乗車人数情報は自駅乗客行先累計手段23に転送さ
れる。そして、自駅乗客行先累計手段23により、転送
された乗車人数情報を自駅乗客行先累計データから減算
してさらに次の列車のための自駅乗客行先累計データが
作成される。
【0029】以上の動作により、駅で次の到着列車に乗
車すると予測される乗車人数を予測する。
【0030】次の到着列車では、次の停車予定駅から送
信された自列車への乗車人数情報を車上側データ受信手
段29により受信し、その受信データを電動空気圧縮機
制御手段30に出力して、電動空気圧縮機制御手段30
により乗車人数に基づいて電動空気圧縮機を駆動制御す
る。以下に、その動作について説明する。
【0031】まず、空気溜圧調圧値算出手段31により
乗車人数に基づいて空気溜圧調圧値が次のように算出さ
れる。空気ばね2での空気使用量は下記の(1)式により
求まる。
【0032】 空気使用量=空気ばね容積×空気ばね圧力増分 =空気ばね容積×(乗車人数重量/空気ばね有効断面積) =空気ばね容積×[(1人当たりの重量×乗車人数)/空気 ばね有効断面)] =[(空気ばね容積×1人当たりの重量)/空気ばね有効断 面積]×乗客数 (1)
【0033】このとき、空気ばね容積、空気ばね有効断
面積(図2)は列車によって決まっており、また乗車す
る乗客1人あたりの重量は所定値で見積る。(60kg
f/人程度で見積るのが一般的である。)
【0034】さらに、電動空気圧縮機6による圧縮空気
の供給がない場合の空気溜5の圧力低下(以下、圧力低
下(供給なし)と称す。)は下記の(2)式により求ま
る。
【0035】 圧力低下(供給なし)=空気使用量/空気溜の容積 =[(空気ばね容積×1人当たりの重量)/(空気溜の容 積×空気ばね有効断面積)]×乗車人数 (2)
【0036】一方、電動空気圧縮機6稼働時の空気溜2
の圧力上昇速度は下記の(3)式により求まる。
【0037】 空気溜上昇速度=電動空気圧縮機の空気吐出速度/空気溜の容積 (3)
【0038】単位時間に列車に乗客が乗車する量(以
下、乗車速度と称す。)が一定であると仮定すると、全
ての乗客が乗車するのに要する時間(以下乗車時間と称
す。)は、下記の(4)式により求まる。
【0039】 乗車時間=乗車人数/乗車速度 (4)
【0040】よって、乗車時間での電動空気圧縮機6稼
働による空気溜2の圧力上昇(以下、圧力上昇(圧縮機
稼働)と称す。)は下記の(5)式により求まる。 圧力上昇(圧縮機稼働)=空気溜圧力上昇速度×乗車時間 =[電動空気圧縮機の空気吐出速度/(空気溜の 容積×乗車速度)]×乗客数 (5)
【0041】よって、自駅での乗車人数による空気溜2
の圧力低下(以下、圧力低下と略す。)は下記の(6)式
で求まる。
【0042】 圧力低下=圧力低下(供給なし)−圧力上昇(圧縮機稼働) (6)
【0043】列車の保護動作が乗客乗車時に働かないよ
うにするには、予め乗客の乗車が開始される時すなわち
駅に停車するまでに必要量だけ空気溜2の圧力を上げて
おけば良い。その空気溜調圧値は、保護回路が働き非常
フレーキが動作する空気溜2の圧力をP(保護)とする
と、下記の(7)式で求まる。
【0044】 空気溜調圧値=圧力低下+P(保護) =圧力低下(供給なし)−圧力上昇(圧縮機稼働)+P(保護) ={[(空気ばねの容積×1人当たりの重量)/(空気溜容積× 空気ばね有効断面積)]−[電動空気圧縮機の空気吐出速度/ (空気溜の容積×乗車速度)]}×乗車人数+P(保護) (7)
【0045】このように調圧値算出手段31により求め
た調圧値は電動空気圧縮機稼働手段8bに出力される。
電動空気圧縮機稼働手段8bは、圧力センサ8aで検出
された空気溜5の空気圧と調圧値算出手段により得られ
た空気溜圧調圧値とに基づいて下記の(8)式により予備
加圧時間を求める。
【0046】 予備加圧時間=予備加圧に必要な空気量/電動空気圧縮機の空気吐出速度 =[(空気溜圧調圧値−空気溜圧)×空気溜の容積]/電動 空気圧縮機の空気吐出速度 (8)
【0047】さらに、走行位置検知手段32の出力であ
る次駅到着までの時間データより判断して、次駅到着ま
でに予備加圧が終了する走行位置で電動空気圧縮機6を
稼働させる。なお、算出された空気溜調圧値が空気溜圧
より低い時は電動空気圧縮機6による空気溜2の予備加
圧は不要である。
【0048】このように、この実施例では、次の到着列
車への乗車人数を予測し、予測された乗車人数に応じた
空気溜2の空気使用量を算出して、空気溜2の圧力低下
が予測されるときにあらかじめ電動空気圧縮機6を稼働
して次の停車駅に到着するまでに空気溜2の圧力を上げ
ておくことにより、多数の乗客が乗車しても、車体を所
定の高さに維持できると共に非常ブレーキの差動を防止
することができる。
【0049】この実施例では、乗車速度を一定と仮定し
ているが、さらに実際の乗車と一致する関数あるいはデ
ータ群を用い、又他の空気溜2の圧力の低下要因を考慮
に入れればさらに繊細な調圧値を求めることができる。
又、乗車人数と空気溜調圧値の対応を簡単なデータでも
てば装置での処理は簡略化できる。
【0050】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1に係る
列車の乗車人数予測方法は、列車から、自列車の停車予
定駅を記憶した記憶情報を次の停車予定駅に送信すると
共に、駅では、乗客の行先を示す行先コードが記録され
たカードの行先情報と、次の到着列車から送信される停
車予定駅情報とに基づいて次の到着列車への乗車人数を
予測してその予測情報を次の到着列車に送信するよにし
たことによって、列車が駅に到着する前に、列車に乗車
すると予測される乗車人数を容易に得ることができると
いう効果がある。
【0051】また、この発明の請求項2に係る車両用空
位圧縮機の制御装置は、駅では、乗客の行先を示す行先
コードが記録されたカードの行先情報と、次の到着列車
から送信される停車予定駅情報とに基づいて次の到着列
車への乗車人数を予測してその予測情報を次の到着列車
に送信すると共に、列車では、自列車の停車予定駅を記
憶した記憶情報を次の停車予定駅に送信し、次の停車予
定駅から送信される次の停車予定駅での乗車人数に応じ
た調圧値を算出し、かつ自列車の走行位置を検出して、
算出調圧値と上記空気溜の検出圧力値及び上記検出走行
位置に基づいて上記空気圧縮機を駆動制御するようにし
ことによって、次の停車駅で乗車すると予測される乗車
人数に応じて次の停車駅に到着するまでに空気圧縮機を
駆動制御して空気溜の空気圧力を上げておくので、乗車
人数が多数であるときに空気溜圧力が異常低下すること
がないため非常ブレーキ差動を防止することができ、そ
のため列車運行に支障を来すことがないという効果があ
る。
【0052】また、この発明に係る車両用空気圧縮機の
制御装置は、駅に、乗客の行先を示す行先コードが記録
されたカードの行先コードを読み取る行先読取手段と、
上記行先読取手段による読み取り情報及び次の到着列車
から送信される停車予定駅情報とに基づいて次の到着列
車への乗車人数を予測する予測手段と、上記次の到着列
車から送信される停車予定駅情報を受信すると共に、上
記予測手段の予測情報を次の到着列車及び上記予測手段
に送信する送受信手段とを備えると共に、列車に、自列
車の停車予定駅情報を記憶する停車予定駅記憶手段と、
この停車予定駅記憶手段の記憶情報を次の停車駅に送信
し、かつ次の停車駅から送信される次の停車駅での乗車
人数を受信する送受信手段と、次の停車駅での乗車人数
に応じた調圧値を算出する調圧値算出手段と、自列車の
走行位置を検知する走行位検知手段とを備え、上記制御
手段により、上記調圧値算出手段の算出調圧値と上記圧
力検出器の検出値及び上記走行位置検出手段の検出走行
位置とに基づいて上記空気圧縮機を駆動制御するよう構
成したことによって、次の停車駅で乗車すると予測され
る乗車人数に応じて空気圧縮機を駆動制御して次の停車
駅に到着するまでに空気溜の空気圧力を上げて空気溜圧
力の異常低下を防ぐことにより非常ブレーキ差動を防止
することを、簡単な構成で達成することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】空気ばねを示す構成図である。
【図3】電動空気圧縮機の機能を説明するための概略図
である。
【図4】従来の電動空気圧縮機を示す構成図である。
【符号の説明】
1 列車 2 空気ばね 5 空気溜 6 電動空気圧縮機 7 空気ブレーキ 8 調圧器 8a 圧力センサ 8b 調圧回路 8c 出力アンプ 20 乗車人数判定手段 21 行先記録手段 22 行先読取手段 23 自駅乗客行先累計手段 24 次列車乗車人数予測手段 25 駅側データ受信手段 26 駅側データ送信手段 27 停車予定駅記憶手段 28 車上側データ送信手段 29 車上側データ受信手段 31 調圧値算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合田 明 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 コントロールソフトウエア株式会社伊丹事 業所内 (72)発明者 宮内 隆史 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車から、自列車の停車予定駅を記憶し
    た記憶情報を次の停車予定駅に送信すると共に、駅で
    は、乗客の行先を示す行先コードが記録されたカードの
    行先情報と、次の到着列車から送信される停車予定駅情
    報とに基づいて次の到着列車への乗車人数を予測してそ
    の予測情報を次の到着列車に送信することを特徴とする
    列車の乗車人数予測方法。
  2. 【請求項2】 車体を支持する空気ばね及び空気ブレー
    キに供給する空気を蓄える空気溜の空気溜圧を検出し、
    その検出値と調圧値とを比較して比較結果に応じて空気
    圧縮機から空気溜への圧縮空気を供給制御する車両用空
    気圧縮機の制御方法において、駅では、乗客の行先を示
    す行先コードが記録されたカードの行先情報と、次の到
    着列車から送信される停車予定駅情報とに基づいて次の
    到着列車への乗車人数を予測してその予測情報を次の到
    着列車に送信すると共に、列車では、自列車の停車予定
    駅を記憶した記憶情報を次の停車予定駅に送信し、次の
    停車予定駅から送信される次の停車予定駅での乗車人数
    に応じた調圧値を算出し、かつ自列車の走行位置を検出
    して、算出調圧値と上記空気溜の検出圧力値及び上記検
    出走行位置に基づいて上記空気圧縮機を駆動制御するこ
    とを特徴とする車両用空気圧縮機の制御方法。
  3. 【請求項3】 列車に、車体を支持する空気ばね及び空
    気ブレーキに供給する空気を蓄える空気溜と、この空気
    溜に空気を供給する空気圧縮機と、上記空気溜の空気溜
    圧を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段の検出
    値と調圧値との比較結果に応じて上記空気圧縮機を駆動
    制御する制御手段とを備えた車両用空気圧縮機の制御装
    置において、駅に、乗客の行先を示す行先コードが記録
    されたカードの行先コードを読み取る行先読取手段と、
    上記行先読取手段による読み取り情報及び次の到着列車
    から送信される停車予定駅情報とに基づいて次の到着列
    車への乗車人数を予測する予測手段と、上記次の到着列
    車から送信される停車予定駅情報を受信すると共に、上
    記予測手段の予測情報を次の到着列車及び上記予測手段
    に送信する送受信手段とを備えると共に、列車に、自列
    車の停車予定駅情報を記憶する停車予定駅記憶手段と、
    この停車予定駅記憶手段の記憶情報を次の停車駅に送信
    し、かつ次の停車駅から送信される次の停車駅での乗車
    人数を受信する送受信手段と、次の停車駅での乗車人数
    に応じた調圧値を算出する調圧値算出手段と、自列車の
    走行位置を検知する走行位検知手段とを備え、上記制御
    手段は、上記調圧値算出手段の算出調圧値と上記圧力検
    出器の検出値及び上記走行位置検出手段の検出走行位置
    とに基づいて上記空気圧縮機を駆動制御することを特徴
    とする車両用空気圧縮機の制御装置。
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