JPH06344873A

JPH06344873A - アウトリガーの接地反力確認装置

Info

Publication number: JPH06344873A
Application number: JP5156189A
Authority: JP
Inventors: Tazumi Uemoto; 多寿美植本; Hiroshi Fukuyama; 博福山; Kazuyuki Kobayashi; 和之小林; Bunya Kobayashi; 文弥小林
Original assignee: Bridgestone Corp; Tadano Iron Works Co Ltd; Tadano Ltd
Current assignee: Bridgestone Corp; Tadano Ltd
Priority date: 1993-06-02
Filing date: 1993-06-02
Publication date: 1994-12-20

Abstract

(57)【要約】【目的】大きな圧力がかかっても破損することなく、
感度も良く小型でコストダウンを図る。【構成】車体等の支持フレームより突出した張出フレ
ーム１３と、この張出フレーム１３に固定されるシリン
ダー１０と、このシリンダー１０のピストン１１に連結
され地面に接地する脚部１２とを有してなるアウトリガ
ーの接地反力確認装置である。弾性体２内部に所定値以
上の加圧力の作用により抵抗値が低下する加圧導電ゴム
３Ａを利用した感圧スイッチ３を配設した圧力スイッチ
１を、上記張出フレーム１３の枠体１４とシリンダー１
０の筒体１５との間に介在させ、脚部１２が押圧されて
地面に接地するとき、脚部１２からの反力を受け枠体１
４と筒体１５との間の変位に伴って弾性体２を変形可能
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、トラック，クレーン
車等に備えられたアウトリガーに係り、その接地を確認
するアウトリガーの接地反力確認装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のクレーン車には、転倒防止のため
のアウトリガーが車両の両側に備えられており、クレー
ン操作時にアウトリガーを接地させ転倒を防止してい
る。アウトリガーが確実に接地していないと車両が転倒
してしまうため、接地を確認する手段が必要となる。ま
た、クレーン作業をする場合、例えアウトリガーを接地
していても過大なクレーン作業をすると転倒の危険があ
るため、転倒の危険を事前に確認する手段が必要とな
る。この確認手段として従来は、アウトリガーの油圧を
検出する圧力計を用い、接地によりアウトリガーの接地
反力が所定値以上になったこと、あるいは接地に係るア
ウトリガーの接地反力が所定値以下になったことを検出
するようにしていた。即ち、クレーン作業前には、各ア
ウトリガーの所定値以上の接地反力を検出し、クレーン
作業中にクレーン車が転倒するに先立ち反転倒側アウト
リガー（クレーン車が転倒しようとする側と反対側のア
ウトリガー）の接地反力の低下を検出するものとして、
油圧を介して検出するようにしていたのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の圧力計を用いた
ものでは、圧力差が大きいため大型化し、アウトリガー
そのものの構造も複雑化し、コストアップになる。

【０００４】そこで、この発明は、大きな圧力がかかっ
ても破損することなく、感度も良く小型で安価となるア
ウトリガーの接地反力確認装置を提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、車体等の支持フレームより突出した張
出フレームと、この張出フレームに固定されるシリンダ
ーと、このシリンダーのピストンに連結され地面に接地
する脚部とを有してなるアウトリガーの接地反力確認装
置であって、弾性体内部に所定値以上の加圧力の作用に
より抵抗値が低下する加圧導電ゴムを利用した感圧スイ
ッチを配設した圧力スイッチを、上記張出フレームの枠
体と上記シリンダーの筒体との間に介在させ、上記脚部
が押圧されて地面に接地するとき、上記脚部からの反力
を受け上記枠体と上記シリンダーの筒体との間の変位に
伴って上記弾性体を変形可能に構成したものである。

【０００６】

【作用】脚部がシリンダーにより押し出され、アウトリ
ガーが所定値以上の接地反力のもと接地されると、弾性
体が圧縮され、弾性体の内部の感圧スイッチが作動す
る。この状態でクレーン作業をするのであるが、過大な
クレーン作業をして反転倒側のアウトリガーの接地反力
が所定値以下になると弾性体が復元して内部の感圧スイ
ッチが非作動状態となる。

【０００７】

【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。

【０００８】図１に示す実施例は、クレーン車等の車体
等の支持フレームより突出した張出フレーム１３と、こ
の張出フレーム１３に固定されるシリンダー１０と、こ
のシリンダー１０のピストン１１に連結され地面に接地
する脚部１２とを有してアウトリガーが構成されてい
る。張出フレーム１３には枠体１４が設けてあり、シリ
ンダー１０の筒体１５の上面と枠体１４との間に圧接ス
イッチ１を設けてある。ピストン１１に連結され地面に
接地する脚部１２が押圧されて地面に接地するとき、脚
部１２からの反力を受け枠体１４と筒体１５の上面との
間の変位に伴って圧力スイッチ１を作動させるようにな
っている。

【０００９】圧力スイッチ１は、図２に示すようにシリ
コーンゴム等から成る弾性体２の内部に所定値以上の加
圧力の作用により抵抗値が低下する加圧導電ゴム３Ａを
利用した感圧スイッチ３を配設したものである。この圧
力スイッチ１は上方から見ると図３に示すように弾性体
２内部に３個の感圧スイッチ３を配設し、各感圧スイッ
チ３はコード４で接続され、１つの感圧スイッチ３から
は接続コード５が外部に延びている。感圧スイッチ３の
接続コード５は、図示しないリレー等の所望の機器を介
して警報手段に接続されており、クレーン作業前のアウ
トリガーの非接地状態では警報を発し、アウトリガーを
接地状態にして警報を停止させ、クレーン作業時に反転
倒側アウトリガーの接地反力の低下を検出して警報を発
するようにしている。なお、クレーン作業時には、警報
手段とともにクレーン作動停止手段を接続しておき、ク
レーン車が転倒する時に警報とともにクレーン作動を停
止させるようにしてもよい。感圧スイッチ３に加圧力が
作用すると、図４に示す加圧導電ゴム３Ａの電気抵抗値
が低下し、平編線３Ｂ，３Ｂが導電し、加圧力が除去さ
れると通電が遮断されるようになっている。

【００１０】図４は弾性体２の内部に配設される感圧セ
ンサー３を示し、シリコーンゴムに金属微粒子を混入し
た加圧導電ゴム３Ａの上下に平編線３Ｂ，３Ｂ（電極）
を設け、これらをシリコーンゴム等の弾性材料３Ｃで被
覆したものである。

【００１１】図４に示すような感圧スイッチ３の弾性体
２内部への配設は、図５に示すように、一端側において
加圧導電ゴム３Ａを切断して平編線３Ｂ，３Ｂを露出さ
せ、この平編線３Ｂ，３Ｂに接続コード５を接続した後
に平編線３Ｂ，３Ｂの間にスペーサ６を挟み込み、シリ
コーンゴム等の充填ゴム７を充填する。また、感圧スペ
ーサ３同士の配線は、この露出した平編線３Ｂ，３Ｂ同
士をコード４で直列または並列に接続する。このコード
４も充填ゴム７により埋設される。なお弾性体２内に配
設される感圧スイッチ３は３個に限定されるものではな
く、使用する個所に応じて１個または２個さらには３個
以上であっても良い。また、複数個の感圧スイッチ３を
コード４により直列に接続した時には、すべての感圧ス
イッチ３に圧力が加わったときにスイッチが作動し、並
列に接続した時には、どれか１つの感圧スイッチ３に圧
力が加わった時でもスイッチとして作動する。

【００１２】図６は、図４に示す感圧スイッチ３の性能
評価の結果を示すグラフであり、感圧スイッチ３の上か
ら１cm角の角材で荷重を加えその時の導通抵抗を測定し
たものである。このような感圧スイッチ３が埋設される
弾性体２の硬さによりこの感圧スイッチ３がどの程度の
荷重で作動するか設計することができる。

【００１３】アウトリガーに用いる圧力スイッチ１の他
の例としては、図７に示すように、上面板８と下面板９
との間に弾性体２を取付け、これら全体を止め具１６に
より筒体１５の上端部に取付ける。あるいは、図８に示
すように、弾性体２を筒体１５の上端部に止め具１６に
より取付け、筒体１５の上面に弾性体２の縮小を一定限
度で阻止するストッパー１７を設ける。図８に示す実施
例では、筒体１５は図７に示す下面板９を兼ね、枠体１
４は上面板８を兼ねることとなる。

【００１４】以上説明したいずれの実施例においても弾
性体２の硬さは使用する個所により変更可能であり、ま
た弾性体２の厚みも使用する個所により変更可能であ
る。また、硬さや厚さの異なる弾性体２を２層以上使用
することもできる。さらに感圧スイッチ３は弾性体２の
内部に２段以上重ねて配設することもでき、この場合に
はそれぞれの感圧スイッチ３の感度を異ならしめておく
ようにする。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、感圧スイッチが弾性体の内部に配設されているの
で、感圧スイッチが保護されかつ防水・防塵に優れたも
のとなる。また加圧力の作用により抵抗値が低下するの
で、弾性率の異なる弾性体を用いることにより、スイッ
チを切替えすべき加圧力が任意に設定することができ
る。さらに、小型で確実な作動が行えかつ安価に提供す
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の好適な実施例を示す断面図。

【図２】圧力スイッチを示す正面図。

【図３】圧力スイッチの平面図。

【図４】感圧スイッチの一部破断の斜視図。

【図５】感圧スイッチを弾性体内部に配設した断面図。

【図６】感圧スイッチの性能評価の結果を示すグラフ。

【図７】アウトリガーに設けた圧力スイッチの他の例を
示す断面図。

【図８】アウトリガーに設けた別の感圧スイッチの例を
示す断面図。

【符号の説明】

１圧力スイッチ２弾性体３感圧スイッチ１０シリンダー１１ピストン１２脚部１３張出フレーム１４枠体１５筒体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者小林文弥東京都小平市小川東町３−３−５−306

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車体等の支持フレームより突出した張出
フレームと、この張出フレームに固定されるシリンダーと、このシリンダーのピストンに連結され地面に接地する脚
部とを有してなるアウトリガーの接地反力確認装置であ
って、弾性体内部に所定値以上の加圧力の作用により抵抗値が
低下する加圧導電ゴムを利用した感圧スイッチを配設し
た圧力スイッチを、上記張出フレームの枠体と上記シリ
ンダーの筒体との間に介在させ、上記脚部が押圧されて地面に接地するとき、上記脚部か
らの反力を受け上記枠体と上記シリンダーの筒体との間
の変位に伴って上記弾性体を変形可能に構成したことを
特徴とするアウトリガーの接地反力確認装置。