JPH0634485A - 浅水試験用仮底 - Google Patents
浅水試験用仮底Info
- Publication number
- JPH0634485A JPH0634485A JP21321992A JP21321992A JPH0634485A JP H0634485 A JPH0634485 A JP H0634485A JP 21321992 A JP21321992 A JP 21321992A JP 21321992 A JP21321992 A JP 21321992A JP H0634485 A JPH0634485 A JP H0634485A
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- JP
- Japan
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- panel
- shallow water
- test
- water tank
- water test
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平滑精度に優れた浅水試験用仮底を提供し、
高精度の試験データが得られるようにする。 【構成】 水平方向の台板４を有する架台２と、台板４
上に配列するプレキャストコンクリート製のパネル３と
を有する。パネル３には、台板４の上面に対する上下方
向レベル調整機８を具備させる。架台２を水槽の底面上
に設置し、パネル３のレベルを上下方向レベル調整機８
によって調整する。これにより、パネル３の上面を水槽
底面として用いた浅水試験が可能となる。
高精度の試験データが得られるようにする。 【構成】 水平方向の台板４を有する架台２と、台板４
上に配列するプレキャストコンクリート製のパネル３と
を有する。パネル３には、台板４の上面に対する上下方
向レベル調整機８を具備させる。架台２を水槽の底面上
に設置し、パネル３のレベルを上下方向レベル調整機８
によって調整する。これにより、パネル３の上面を水槽
底面として用いた浅水試験が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は模型船等を使用して水槽
試験を行う際に用いる浅水試験用仮底に関するものであ
る。
試験を行う際に用いる浅水試験用仮底に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】船体に働く力や運動などを推定するため
に、長方形の水槽において、実物と幾何形状が相似な縮
尺模型を用いて行う水槽試験（流体力学的諸試験）があ
る。
に、長方形の水槽において、実物と幾何形状が相似な縮
尺模型を用いて行う水槽試験（流体力学的諸試験）があ
る。
【０００３】上記水槽試験のうち、水面に模型船を浮か
べたときに、船底と水槽の底面との間の距離が１cm〜２
０cm位となるような条件で行う浅水試験があるが、この
場合、上記距離条件を満たすために、従来では、水槽内
に張る水の量を調整したり、あるいは、水槽内に仮底を
置くことで対処している。
べたときに、船底と水槽の底面との間の距離が１cm〜２
０cm位となるような条件で行う浅水試験があるが、この
場合、上記距離条件を満たすために、従来では、水槽内
に張る水の量を調整したり、あるいは、水槽内に仮底を
置くことで対処している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、浅水試験に
おいて、水槽の底面レベルとして、±１mm以内の高平滑
精度が要求される場合には、上記いずれの方法を採用し
ても対処しきれないのが実情である。すなわち、一般
に、水槽の底面は人手によって仕上げられていて凹凸が
存在するため、±１mm以内の平滑精度はなく、一方、仮
底の場合も、通常では、±１mm以内の平滑精度が得られ
るようにするのは困難である。したがって、従来の浅水
試験では、そのデータ精度に限界があった。
おいて、水槽の底面レベルとして、±１mm以内の高平滑
精度が要求される場合には、上記いずれの方法を採用し
ても対処しきれないのが実情である。すなわち、一般
に、水槽の底面は人手によって仕上げられていて凹凸が
存在するため、±１mm以内の平滑精度はなく、一方、仮
底の場合も、通常では、±１mm以内の平滑精度が得られ
るようにするのは困難である。したがって、従来の浅水
試験では、そのデータ精度に限界があった。
【０００５】また、浅水試験と通常試験の両方を行う場
合、大量の水抜き、水張りに時間と手間を要した。
合、大量の水抜き、水張りに時間と手間を要した。
【０００６】そこで、本発明は、±１mm以内の高平滑精
度の底面が得られるような浅水試験用仮底を提供し、以
って、高精度の浅水試験データが得られるようにしよう
とすると共に、浅水試験と通常試験とを容易に行えるよ
うにするものである。
度の底面が得られるような浅水試験用仮底を提供し、以
って、高精度の浅水試験データが得られるようにしよう
とすると共に、浅水試験と通常試験とを容易に行えるよ
うにするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、水平方向の台板を有する架台と、上記台
板の上面に対する上下方向レベル調整機を所要個所に具
備したプレキャストコンクリート製パネルとからなる構
成とする。
決するために、水平方向の台板を有する架台と、上記台
板の上面に対する上下方向レベル調整機を所要個所に具
備したプレキャストコンクリート製パネルとからなる構
成とする。
【０００８】
【作用】浅水試験を行う場合、水槽の底面上に架台を設
置し、架台の台板上に整列させたパネルを、上下方向レ
ベル調整機によってレベル調整する。上記パネルは、プ
レキャストコンクリート製としてあることから、上面の
平滑精度を±１mm以内として製作可能であり、したがっ
て、上記レベル調整により全体としても高平滑精度が得
られ、パネルの上面を水槽の底面として用いることがで
きる。次に、通常試験を行う場合は、水を抜くことな
く、クレーン等で架台を水槽外に除去することにより、
直ちに実施することができる。
置し、架台の台板上に整列させたパネルを、上下方向レ
ベル調整機によってレベル調整する。上記パネルは、プ
レキャストコンクリート製としてあることから、上面の
平滑精度を±１mm以内として製作可能であり、したがっ
て、上記レベル調整により全体としても高平滑精度が得
られ、パネルの上面を水槽の底面として用いることがで
きる。次に、通常試験を行う場合は、水を抜くことな
く、クレーン等で架台を水槽外に除去することにより、
直ちに実施することができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【００１０】図１及び図２は本発明の一実施例を示すも
ので、水槽１の底面１ａ上に設置する架台２と、該架台
２上に上下方向のレベル調整可能に配列したパネル３と
からなる。
ので、水槽１の底面１ａ上に設置する架台２と、該架台
２上に上下方向のレベル調整可能に配列したパネル３と
からなる。
【００１１】詳述すると、上記架台２は、鉄板製の台板
４を所定高さとした鉄骨製の支柱５にて水平に支持する
ようにした構成としてある。
４を所定高さとした鉄骨製の支柱５にて水平に支持する
ようにした構成としてある。
【００１２】又、上記パネル３は、高精度に仕上げた型
枠によって、たとえば、縦が１８００mm、横が３８００
mm、厚みが１００〜１５０mmの矩形に製作したプレキャ
ストコンクリートブロックであり、且つ該パネル３の少
なくとも所要の３個所には、厚み方向に貫通するように
埋設した内ねじ筒６と、該内ねじ筒６に螺合させた調整
ボルト７とからなる上下方向レベル調整機８を具備し、
上記調整ボルト７の上端部に設けた角穴９内にボルト調
整治具１０を差し込んで回転させることにより、上記調
整ボルト７の下方への突出量を変化させられるようにし
てある。
枠によって、たとえば、縦が１８００mm、横が３８００
mm、厚みが１００〜１５０mmの矩形に製作したプレキャ
ストコンクリートブロックであり、且つ該パネル３の少
なくとも所要の３個所には、厚み方向に貫通するように
埋設した内ねじ筒６と、該内ねじ筒６に螺合させた調整
ボルト７とからなる上下方向レベル調整機８を具備し、
上記調整ボルト７の上端部に設けた角穴９内にボルト調
整治具１０を差し込んで回転させることにより、上記調
整ボルト７の下方への突出量を変化させられるようにし
てある。
【００１３】なお、図１において、１１は模型船を示
す。
す。
【００１４】上記構成とした浅水試験用仮底を用いて浅
水試験を行う場合には、水槽１に水を張る前の段階で、
底面１ａに架台２を設置する。次に、上記架台２の台板
４上に、パネル３を整列させて配置し、しかる後、各パ
ネル３のレベル調整を、各パネル３に具備させてある上
下方向レベル調整機８を操作して行う。すなわち、図２
において二点鎖線で示す如く、ボルト調整治具１０を調
整ボルト７の上端部の角穴９に差し込み、該ボルト調整
治具１０を回転させて、調整ボルト７の下方への突出量
を変化させるようにする。この場合、上記調整ボルト７
の下端面は架台２の台板４の上面に接しているため、調
整ボルト７の突出変位が内ねじ筒６を介してパネル３に
相対的に伝えられることになる。したがって、必要個所
の調整ボルト７の突出量を調整することで、各パネル３
の水平レベルを正確に出すことができる。
水試験を行う場合には、水槽１に水を張る前の段階で、
底面１ａに架台２を設置する。次に、上記架台２の台板
４上に、パネル３を整列させて配置し、しかる後、各パ
ネル３のレベル調整を、各パネル３に具備させてある上
下方向レベル調整機８を操作して行う。すなわち、図２
において二点鎖線で示す如く、ボルト調整治具１０を調
整ボルト７の上端部の角穴９に差し込み、該ボルト調整
治具１０を回転させて、調整ボルト７の下方への突出量
を変化させるようにする。この場合、上記調整ボルト７
の下端面は架台２の台板４の上面に接しているため、調
整ボルト７の突出変位が内ねじ筒６を介してパネル３に
相対的に伝えられることになる。したがって、必要個所
の調整ボルト７の突出量を調整することで、各パネル３
の水平レベルを正確に出すことができる。
【００１５】上記において、パネル３自体は、予め工場
等で、高精度に仕上げた型枠を用いて製作された鉄筋コ
ンクリートの板で、上面の平滑精度を±１mm以内とする
ことができるものであるため、架台２上でのレベル調整
を正確に行うことにより、整列させた各パネル３の全体
的な平滑精度も±１mm以内とすることが可能である。し
たがって、かかる整列状態とした各パネル３の上面を水
槽１の底面として浅水試験を行うと、高精度の試験デー
タを得ることができる。
等で、高精度に仕上げた型枠を用いて製作された鉄筋コ
ンクリートの板で、上面の平滑精度を±１mm以内とする
ことができるものであるため、架台２上でのレベル調整
を正確に行うことにより、整列させた各パネル３の全体
的な平滑精度も±１mm以内とすることが可能である。し
たがって、かかる整列状態とした各パネル３の上面を水
槽１の底面として浅水試験を行うと、高精度の試験デー
タを得ることができる。
【００１６】また、上記浅水試験に続いて通常試験を行
なう場合は、水を抜くことなく、架台４を水槽１外に除
去することにより（分割してもよい）、直ちに通常試験
を行うことができる。
なう場合は、水を抜くことなく、架台４を水槽１外に除
去することにより（分割してもよい）、直ちに通常試験
を行うことができる。
【００１７】なお、上記実施例では、上下方向レベル調
整機８として、調整ボルト７を上下方向へ移動調整する
型式を示したが、たとえば、楔を水平方向へ移動調整し
てパネル３を上下方向へ変位させる型式等を採用しても
よいこと、又、架台２を高さ調整可能としておいてもよ
いこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
整機８として、調整ボルト７を上下方向へ移動調整する
型式を示したが、たとえば、楔を水平方向へ移動調整し
てパネル３を上下方向へ変位させる型式等を採用しても
よいこと、又、架台２を高さ調整可能としておいてもよ
いこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の浅水試験用仮
底によれば、水平方向の台板を有する架台と、上記台板
に対する上下方向レベル調整機を具備したプレキャスト
コンクリート製のパネルとからなる構成を有するので、
上記台板上で上下方向レベル調整機を用いてパネルのレ
ベル調整を行うことで、パネル全体の平滑度を高精度に
出すことができ、各パネルの上面を水槽の底面として浅
水試験を行うことにより、精度の高い試験データを得る
ことができ、且つ、浅水試験、通常試験のいずれも容易
に実施できる、という優れた効果を発揮する。
底によれば、水平方向の台板を有する架台と、上記台板
に対する上下方向レベル調整機を具備したプレキャスト
コンクリート製のパネルとからなる構成を有するので、
上記台板上で上下方向レベル調整機を用いてパネルのレ
ベル調整を行うことで、パネル全体の平滑度を高精度に
出すことができ、各パネルの上面を水槽の底面として浅
水試験を行うことにより、精度の高い試験データを得る
ことができ、且つ、浅水試験、通常試験のいずれも容易
に実施できる、という優れた効果を発揮する。
【図１】本発明の浅水試験用仮底の一実施例を示す使用
状態の概要図である。
状態の概要図である。
【図２】パネルの拡大断面図である。
２ 架台 ３ パネル ４ 台板 ８ 上下方向レベル調整機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳村 康男 神奈川県平塚市夕陽ケ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 水平方向の台板を有する架台と、上記台
板の上面に対する上下方向レベル調整機を所要個所に具
備したプレキャストコンクリート製パネルとからなるこ
とを特徴とする浅水試験用仮底。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21321992A JPH0634485A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 浅水試験用仮底 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21321992A JPH0634485A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 浅水試験用仮底 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0634485A true JPH0634485A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16635509
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21321992A Pending JPH0634485A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 浅水試験用仮底 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634485A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104535291A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 上海交通大学 | 一种用于海洋工程水池假底布置的定位装置 |
| CN113148055A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-07-23 | 哈尔滨工程大学 | 临时试验水池假底单元及基于该装置的耐波性试验方法 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP21321992A patent/JPH0634485A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104535291A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 上海交通大学 | 一种用于海洋工程水池假底布置的定位装置 |
| US11035751B2 (en) | 2014-12-31 | 2021-06-15 | Shanghai Jiao Tong University | Positioning device for arrangement of basin false bottom in ocean engineering |
| CN113148055A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-07-23 | 哈尔滨工程大学 | 临时试验水池假底单元及基于该装置的耐波性试验方法 |
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