JPH06343904A - 静電粉体塗装装置 - Google Patents
静電粉体塗装装置Info
- Publication number
- JPH06343904A JPH06343904A JP13772193A JP13772193A JPH06343904A JP H06343904 A JPH06343904 A JP H06343904A JP 13772193 A JP13772193 A JP 13772193A JP 13772193 A JP13772193 A JP 13772193A JP H06343904 A JPH06343904 A JP H06343904A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt conveyor
- coating
- powder coating
- electrostatic powder
- coated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 title claims abstract description 75
- 238000000576 coating method Methods 0.000 title claims abstract description 75
- 239000000843 powder Substances 0.000 title claims abstract description 37
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims abstract description 18
- 238000011084 recovery Methods 0.000 claims abstract description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 10
- 239000003973 paint Substances 0.000 claims description 24
- 230000003068 static effect Effects 0.000 claims description 11
- 239000012811 non-conductive material Substances 0.000 claims description 9
- 238000011001 backwashing Methods 0.000 claims description 2
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 abstract description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 13
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 13
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 8
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 6
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 6
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 5
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 4
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 238000005421 electrostatic potential Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000010422 painting Methods 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 229920001084 poly(chloroprene) Polymers 0.000 description 1
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000005060 rubber Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 余剰塗料の回収や清掃が迅速かつ容易にでき
る非導電性材料からなるベルトコンベアを用いて、均一
な塗膜を安全に得るための静電粉体塗装装置を提供す
る。 【構成】 平板状の被塗物(1)を載置して搬送する被
塗物よりも幅広のベルトコンベア(3)と、このベルト
コンベア(3)に近接して配置された、搬送される被塗
物より広い範囲にわたって均一な電界を形成するための
電界調整装置(4)と、この電界調整装置の作用範囲に
設けられた、静電粉体塗料Pを被塗物に塗装するための
塗装空間(5)とからなる静電粉体塗装装置において、
前記ベルトコンベアを非導電性材料で構成するととも
に、その縦断方向に連続接地線を被塗物の載置部分に設
け、塗装空間から離れた位置に、ベルトコンベアに付着
した余剰塗料を回収するための回収装置(13)をベル
トコンベアに近接して配置したものである。
る非導電性材料からなるベルトコンベアを用いて、均一
な塗膜を安全に得るための静電粉体塗装装置を提供す
る。 【構成】 平板状の被塗物(1)を載置して搬送する被
塗物よりも幅広のベルトコンベア(3)と、このベルト
コンベア(3)に近接して配置された、搬送される被塗
物より広い範囲にわたって均一な電界を形成するための
電界調整装置(4)と、この電界調整装置の作用範囲に
設けられた、静電粉体塗料Pを被塗物に塗装するための
塗装空間(5)とからなる静電粉体塗装装置において、
前記ベルトコンベアを非導電性材料で構成するととも
に、その縦断方向に連続接地線を被塗物の載置部分に設
け、塗装空間から離れた位置に、ベルトコンベアに付着
した余剰塗料を回収するための回収装置(13)をベル
トコンベアに近接して配置したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電粉体塗装装置、
特に、平板状の被塗物を載置して搬送する被塗物より幅
広のベルトコンベアと、このベルトコンベアに近接して
配置された、搬送される被塗物より広い範囲にわたって
均一な電界を形成するための電界調整装置と、この電界
調整装置の作用範囲に設けられた静電粉体塗料を被塗物
に塗装するための塗装空間とからなる静電粉体塗装装置
に関するものである。
特に、平板状の被塗物を載置して搬送する被塗物より幅
広のベルトコンベアと、このベルトコンベアに近接して
配置された、搬送される被塗物より広い範囲にわたって
均一な電界を形成するための電界調整装置と、この電界
調整装置の作用範囲に設けられた静電粉体塗料を被塗物
に塗装するための塗装空間とからなる静電粉体塗装装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、粉体塗装は、塗料が高価で、塗装
の際の余剰塗料の回収や色替に時間を要するなどの問題
があるにもかかわらず、塗膜性能の優秀性、公害防止、
省資源の立場などから広く実施されている。そして、こ
の粉体塗装を行うための装置としては、例えば、特公平
1ー33220号公報に開示された静電粉体塗装装置な
どが知られている。
の際の余剰塗料の回収や色替に時間を要するなどの問題
があるにもかかわらず、塗膜性能の優秀性、公害防止、
省資源の立場などから広く実施されている。そして、こ
の粉体塗装を行うための装置としては、例えば、特公平
1ー33220号公報に開示された静電粉体塗装装置な
どが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの静電粉体塗装
装置は、電界調整を行うために導電性材料で構成したベ
ルトコンベアを用いているが、この種の導電性ベルトコ
ンベアは、通常の非導電性材料で構成するベルトコンベ
アに比して、材料費および製造コストが高く、寿命が短
かった。また、導電性材料のベルトコンベアには粉体塗
料が付着しやすく、余剰粉体塗料の回収には、大きなエ
ネルギの回収装置が必要であった。
装置は、電界調整を行うために導電性材料で構成したベ
ルトコンベアを用いているが、この種の導電性ベルトコ
ンベアは、通常の非導電性材料で構成するベルトコンベ
アに比して、材料費および製造コストが高く、寿命が短
かった。また、導電性材料のベルトコンベアには粉体塗
料が付着しやすく、余剰粉体塗料の回収には、大きなエ
ネルギの回収装置が必要であった。
【0004】したがって、非導電性材料で構成したベル
トコンベアの使用も考えられたが、ベルトコンベアに近
接して電界調整装置を配置しても、被塗物の電位が不安
定で、塗膜を均一に塗装することができなかった。ま
た、大きな面積の被塗物に静電気が蓄積されるため、被
塗物がアースに近付いた場合には、火花放電して静電気
がアースに流れることがあり、この火花により塗料が着
火したりして、極めて危険であった。
トコンベアの使用も考えられたが、ベルトコンベアに近
接して電界調整装置を配置しても、被塗物の電位が不安
定で、塗膜を均一に塗装することができなかった。ま
た、大きな面積の被塗物に静電気が蓄積されるため、被
塗物がアースに近付いた場合には、火花放電して静電気
がアースに流れることがあり、この火花により塗料が着
火したりして、極めて危険であった。
【0005】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、余剰塗料の回収や清掃が容易にで
きる、非導電性材料からなるベルトコンベアを用いて、
均一な塗膜を安全に得るための静電粉体塗装装置を提供
することを目的としている。
めになされたもので、余剰塗料の回収や清掃が容易にで
きる、非導電性材料からなるベルトコンベアを用いて、
均一な塗膜を安全に得るための静電粉体塗装装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、平板状の被塗物を載置して搬送する被
塗物より幅広のベルトコンベアと、このベルトコンベア
に近接して配置された、搬送される被塗物より広い範囲
にわたって均一な電界を形成するための電界調整装置
と、この電界調整装置の作用範囲に設けられた、静電粉
体塗料を被塗物に塗装するための塗装空間とからなる静
電粉体塗装装置において、ベルトコンベアを非導電性材
料で構成するとともに、その縦断方向に連続接地線を前
記被塗物の載置部分に設け、塗装空間から離れた位置
に、前記ベルトコンベアに付着した余剰塗料を回収する
ための回収装置をベルトコンベアに近接して配置したも
のである。
に、この発明は、平板状の被塗物を載置して搬送する被
塗物より幅広のベルトコンベアと、このベルトコンベア
に近接して配置された、搬送される被塗物より広い範囲
にわたって均一な電界を形成するための電界調整装置
と、この電界調整装置の作用範囲に設けられた、静電粉
体塗料を被塗物に塗装するための塗装空間とからなる静
電粉体塗装装置において、ベルトコンベアを非導電性材
料で構成するとともに、その縦断方向に連続接地線を前
記被塗物の載置部分に設け、塗装空間から離れた位置
に、前記ベルトコンベアに付着した余剰塗料を回収する
ための回収装置をベルトコンベアに近接して配置したも
のである。
【0007】なお、ベルトコンベアを通気性とすれば、
余剰塗料の回収をより容易にすることができ、また、塗
装空間は側壁および天井を備えた塗装ブースとベルトコ
ンベアにより構成するのが簡単でよく、大気中の異物の
混入を防止するために、塗装空間の出入口に吸引装置を
備えて空気を吸引するのが効果的である。さらに、回収
装置はイオンシャワー式除電装置を内蔵するホッパーを
有する排気装置で構成するのが有利である。
余剰塗料の回収をより容易にすることができ、また、塗
装空間は側壁および天井を備えた塗装ブースとベルトコ
ンベアにより構成するのが簡単でよく、大気中の異物の
混入を防止するために、塗装空間の出入口に吸引装置を
備えて空気を吸引するのが効果的である。さらに、回収
装置はイオンシャワー式除電装置を内蔵するホッパーを
有する排気装置で構成するのが有利である。
【0008】
【作用】ベルトコンベアを非導電性の材料で構成すると
ともに、その縦断方向に連続接地線を被塗物の載置部分
に設けたので、ベルトコンベアが非導電性であっても、
被塗物の静電気を連続接地線から、摺動接地線、あるい
は駆動ローラや案内ローラを介して逃がし、被塗物の静
電気的電位を下げることができ、均一な塗膜を被塗物に
安全に形成することができる。また、ベルトコンベアを
非導電性の材料で構成するとともに、塗装空間から離れ
た位置に、ベルトコンベアに付着した余剰塗料を回収す
るための回収装置をベルトコンベアに近接して配置した
ので、塗装空間からの静電的な影響も少なく、余剰塗料
のベルトコンベアに対する付着力も導電性材料の場合に
比して小さいこともあり、余剰塗料の回収が容易であ
る。これによって、色替の際などにおける清掃作業を容
易かつ迅速に行うことができる。
ともに、その縦断方向に連続接地線を被塗物の載置部分
に設けたので、ベルトコンベアが非導電性であっても、
被塗物の静電気を連続接地線から、摺動接地線、あるい
は駆動ローラや案内ローラを介して逃がし、被塗物の静
電気的電位を下げることができ、均一な塗膜を被塗物に
安全に形成することができる。また、ベルトコンベアを
非導電性の材料で構成するとともに、塗装空間から離れ
た位置に、ベルトコンベアに付着した余剰塗料を回収す
るための回収装置をベルトコンベアに近接して配置した
ので、塗装空間からの静電的な影響も少なく、余剰塗料
のベルトコンベアに対する付着力も導電性材料の場合に
比して小さいこともあり、余剰塗料の回収が容易であ
る。これによって、色替の際などにおける清掃作業を容
易かつ迅速に行うことができる。
【0009】なお、ベルトコンベアを通気姓とすること
により、余剰塗料の回収に際して、逆洗、すなわち裏側
からの圧縮空気の間欠的な吹出しなどにより容易に余剰
塗料を回収することができる。また、塗装空間は側壁お
よび天井を備えた塗装ブースとベルトコンベアにより構
成すれば、全体の構成が簡略化され、その塗装空間の出
入口において空気を吸引する吸引装置を備えておけば、
大気中の異物の塗装空間内への侵入を防止することがで
きる。さらに、回収装置としてイオンシャワー式除電装
置を内蔵するものを利用する場合には、ベルトコンベア
に付着している塗料を効率的に回収することができる。
により、余剰塗料の回収に際して、逆洗、すなわち裏側
からの圧縮空気の間欠的な吹出しなどにより容易に余剰
塗料を回収することができる。また、塗装空間は側壁お
よび天井を備えた塗装ブースとベルトコンベアにより構
成すれば、全体の構成が簡略化され、その塗装空間の出
入口において空気を吸引する吸引装置を備えておけば、
大気中の異物の塗装空間内への侵入を防止することがで
きる。さらに、回収装置としてイオンシャワー式除電装
置を内蔵するものを利用する場合には、ベルトコンベア
に付着している塗料を効率的に回収することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に示された静電
粉体塗装装置について説明する。なお、図中、同一符号
は同一または相当部分を示すものである。
粉体塗装装置について説明する。なお、図中、同一符号
は同一または相当部分を示すものである。
【0011】静電粉体塗装装置は、図1に示されるよう
に、平板状の被塗物である鋼板1を供給する供給用ベル
トコンベア2と、供給された鋼板1を塗装するための塗
装空間5を構成する、鋼板1より相当に幅広のベルトコ
ンベア3およびこのベルトコンベア3上に配置された、
スプレイガン9を有する塗装ブース6と、このベルトコ
ンベア3の上側ベルト3’の下側に、その上側ベルト
3’と近接して配置された電界調整装置である、導電性
で鋼板1よりも幅広で長い金属製プレート4と、そし
て、ベルトコンベア3に付着した余剰塗料を回収するた
めの回収装置13とからなっている。
に、平板状の被塗物である鋼板1を供給する供給用ベル
トコンベア2と、供給された鋼板1を塗装するための塗
装空間5を構成する、鋼板1より相当に幅広のベルトコ
ンベア3およびこのベルトコンベア3上に配置された、
スプレイガン9を有する塗装ブース6と、このベルトコ
ンベア3の上側ベルト3’の下側に、その上側ベルト
3’と近接して配置された電界調整装置である、導電性
で鋼板1よりも幅広で長い金属製プレート4と、そし
て、ベルトコンベア3に付着した余剰塗料を回収するた
めの回収装置13とからなっている。
【0012】ベルトコンベア3は非導電性であるフッソ
系樹脂のほぼ2〜5mmのシート状物で作られている。
このベルトコンベア3には、図3に示されるように、導
体の線材あるいは帯体が、連続接地線18として、エン
ドレスのコンベアベルト3のほぼ中央部の鋼板1の載置
部分に、縦断方向にエンドレスに僅かに表面に出る程度
に埋設あるいは表面に接着されて設けられており、接地
線12’と摺動的に接続されている(図2)。また、塗
装空間を構成する塗装ブース6は、側壁7および天井8
と、そして、入口5aと出口5bに配置された吸引装置
10a,10bとからなり、天井8には、スプレイガン
9が、往復動装置9aによりベルトコンベア3の横断方
向に(図2の矢印参照)往復動できるように懸架されて
いる。さらに、電界調整装置としての金属製プレート4
には、接地線12が接続されており、この金属製プレー
ト4は、この上で作業員が作業(スプレーガンの取付、
調整作業など)をすることのできる強度とすることがで
きる。
系樹脂のほぼ2〜5mmのシート状物で作られている。
このベルトコンベア3には、図3に示されるように、導
体の線材あるいは帯体が、連続接地線18として、エン
ドレスのコンベアベルト3のほぼ中央部の鋼板1の載置
部分に、縦断方向にエンドレスに僅かに表面に出る程度
に埋設あるいは表面に接着されて設けられており、接地
線12’と摺動的に接続されている(図2)。また、塗
装空間を構成する塗装ブース6は、側壁7および天井8
と、そして、入口5aと出口5bに配置された吸引装置
10a,10bとからなり、天井8には、スプレイガン
9が、往復動装置9aによりベルトコンベア3の横断方
向に(図2の矢印参照)往復動できるように懸架されて
いる。さらに、電界調整装置としての金属製プレート4
には、接地線12が接続されており、この金属製プレー
ト4は、この上で作業員が作業(スプレーガンの取付、
調整作業など)をすることのできる強度とすることがで
きる。
【0013】図4に示されるように、塗装空間5から離
れたベルトコンベア3の下側には、回収装置13が配置
されている。なお、この回収装置13は、イオンシャワ
ー式除電装置15を内蔵したホッパー14に排気ダクト
16を介して接続した排気装置17と、図示しないサイ
クロンとからなっている。
れたベルトコンベア3の下側には、回収装置13が配置
されている。なお、この回収装置13は、イオンシャワ
ー式除電装置15を内蔵したホッパー14に排気ダクト
16を介して接続した排気装置17と、図示しないサイ
クロンとからなっている。
【0014】今、供給用ベルトコンベア2に載置されて
搬送されて来る鋼板1は、ベルトコンベア3に移載され
て塗装空間5にその入口5aから入り、電界調整装置で
ある金属プレート4の上で、スプレーガン9からの帯電
した静電粉体塗料Pの噴射を受ける。上側のベルト3’
に近接して設けられた金属製プレート4によって、非導
電性のベルトコンベア3の表面電位は数百ボルトまでし
か上昇せず、これはスプレーガン9に印加される電位7
〜8万ボルトに比して実質上ゼロ電位と見なすことがで
きるとともに、かつ、金属製プレート4が鋼板1より幅
広で長く、鋼板1に向かう電気力線が鋼板1の端部に集
中することもないので、静電粉体塗料Pは鋼板1に均一
に分散される。
搬送されて来る鋼板1は、ベルトコンベア3に移載され
て塗装空間5にその入口5aから入り、電界調整装置で
ある金属プレート4の上で、スプレーガン9からの帯電
した静電粉体塗料Pの噴射を受ける。上側のベルト3’
に近接して設けられた金属製プレート4によって、非導
電性のベルトコンベア3の表面電位は数百ボルトまでし
か上昇せず、これはスプレーガン9に印加される電位7
〜8万ボルトに比して実質上ゼロ電位と見なすことがで
きるとともに、かつ、金属製プレート4が鋼板1より幅
広で長く、鋼板1に向かう電気力線が鋼板1の端部に集
中することもないので、静電粉体塗料Pは鋼板1に均一
に分散される。
【0015】また、被塗物である鋼板1は、ベルトコン
ベア3の載置部分に埋設あるいは接着された接地線18
に常に接しているので、静電気を蓄積することがなく、
常にアース電位に保持される。したがって、各鋼板1は
蓄積された静電気の火花放電を行わないので、火花によ
る粉体塗料への着火もなく、かつ、各鋼板1の電位の変
動がなく、その端部に静電粉体塗料Pが集中しないの
で、粉体塗料を安全かつ均一に塗装されることができ
る。そして、塗装された鋼板1は、図示しない焼付装置
に移送されて塗料の焼付が行われる。
ベア3の載置部分に埋設あるいは接着された接地線18
に常に接しているので、静電気を蓄積することがなく、
常にアース電位に保持される。したがって、各鋼板1は
蓄積された静電気の火花放電を行わないので、火花によ
る粉体塗料への着火もなく、かつ、各鋼板1の電位の変
動がなく、その端部に静電粉体塗料Pが集中しないの
で、粉体塗料を安全かつ均一に塗装されることができ
る。そして、塗装された鋼板1は、図示しない焼付装置
に移送されて塗料の焼付が行われる。
【0016】ベルトコンベア3に付着した、いわゆる余
剰塗料は、回収装置13のイオンシャワー式除電装置1
5からの放出イオンの作用により除電され、ホッパー1
4で受けられて排気ダクト16で吸引され、図示しない
サイクロンに回収される。この際、ベルトコンベア3が
非導電性で、回収装置13が塗装空間5から離れて配置
されているので、塗装空間5からの静電的な影響も少な
く、余剰塗料の回収を迅速かつ容易に行うことができ
る。したがって、塗料を替える、いわゆる色替の際の作
業も迅速に行うことができる。
剰塗料は、回収装置13のイオンシャワー式除電装置1
5からの放出イオンの作用により除電され、ホッパー1
4で受けられて排気ダクト16で吸引され、図示しない
サイクロンに回収される。この際、ベルトコンベア3が
非導電性で、回収装置13が塗装空間5から離れて配置
されているので、塗装空間5からの静電的な影響も少な
く、余剰塗料の回収を迅速かつ容易に行うことができ
る。したがって、塗料を替える、いわゆる色替の際の作
業も迅速に行うことができる。
【0017】なお、ベルトコンベア3を通気性とした場
合には、回収装置として逆洗、すなわち、ベルトコンベ
ア3の裏側に、圧縮空気の噴出口を配置し、間欠的に空
気を噴出してベルトコンベアに付着した塗料を吹き払う
ことができて、回収を効率的に行うことができる。
合には、回収装置として逆洗、すなわち、ベルトコンベ
ア3の裏側に、圧縮空気の噴出口を配置し、間欠的に空
気を噴出してベルトコンベアに付着した塗料を吹き払う
ことができて、回収を効率的に行うことができる。
【0018】そして、上述の実施例における金属製プレ
ートを導電性のプラスチック製プレートに替えても、同
様の作用、効果を奏するものであり、非導電性ベルトコ
ンベアはフッソ系樹脂の外に、ネオプレンゴム、ポリウ
レタン、ポリエチレン等の種々の非導電性材料から製造
することができる。
ートを導電性のプラスチック製プレートに替えても、同
様の作用、効果を奏するものであり、非導電性ベルトコ
ンベアはフッソ系樹脂の外に、ネオプレンゴム、ポリウ
レタン、ポリエチレン等の種々の非導電性材料から製造
することができる。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、ベルトコンベアを非
導電性材料で構成するとともに、その縦断方向に連続接
地線を被塗物の載置部分に設けたので、被塗物の電位を
アース電位として粉体塗料を安全かつ均一に塗装するこ
とができるとともに、ベルトコンベアに付着した余剰塗
料を回収するための回収装置を、塗装空間から離れた位
置に、ベルトコンベアに近接して配置したので、余剰塗
料の回収を迅速かつ容易に行うことができる。
導電性材料で構成するとともに、その縦断方向に連続接
地線を被塗物の載置部分に設けたので、被塗物の電位を
アース電位として粉体塗料を安全かつ均一に塗装するこ
とができるとともに、ベルトコンベアに付着した余剰塗
料を回収するための回収装置を、塗装空間から離れた位
置に、ベルトコンベアに近接して配置したので、余剰塗
料の回収を迅速かつ容易に行うことができる。
【図1】図1はこの発明の実施例である静電粉体塗装装
置の概略を示す側面図である。
置の概略を示す側面図である。
【図2】図2は図1のAーA線に沿う断面図である。
【図3】図3は図1の静電粉体塗装装置のベルトコンベ
アを示す平面図である。
アを示す平面図である。
【図4】図4は図1の静電粉体塗装装置の余剰塗料の回
収装置を示す側面図である。
収装置を示す側面図である。
P 静電粉体塗料 1 被塗物 2 供給用ベルトコンベア 3 ベルトコンベア 4 電界調整装置 5 塗装空間 5a 入口 5b 出口 6 塗装用ブース 7 側壁 8 天井 9 スプレイガン 10a,10b 吸引装置 12,12’ 接地線 13 回収装置 14 ホッパー 15 イオンシャワー式除電装置 16 排気ダクト 17 排気装置 18 連続接地線
Claims (6)
- 【請求項1】 平板状の被塗物を載置して搬送する被塗
物より幅広のベルトコンベアと、このベルトコンベアに
近接して配置された、搬送される被塗物より広い範囲に
わたって均一な電界を形成するための電界調整装置と、
この電界調整装置の作用範囲に設けられた、静電粉体塗
料を被塗物に塗装するための塗装空間とからなる静電粉
体塗装装置において、前記ベルトコンベアを非導電性材
料で構成するとともに、その縦断方向に連続接地線を前
記被塗物の載置部分に設け、前記塗装空間から離れた位
置に、前記ベルトコンベアに付着した余剰塗料を回収す
るための回収装置をベルトコンベアに近接して配置した
ことを特徴とする静電粉体塗装装置。 - 【請求項2】 前記ベルトコンベアが通気性であること
を特徴とする請求項1記載の静電粉体塗装装置。 - 【請求項3】 前記塗装空間が側壁および天井を備えた
塗装ブースとベルトコンベアにより構成されることを特
徴とする請求項1記載の静電粉体塗装装置。 - 【請求項4】 前記塗装空間がその出入口において空気
を吸引する吸引装置を備えたことを特徴とする請求項3
記載の静電粉体塗装装置。 - 【請求項5】 前記回収装置がイオンシャワー式除電装
置を内蔵するホッパーを有する排気装置からなることを
特徴とする請求項1記載の静電粉体塗装装置。 - 【請求項6】 前記回収装置がベルトコンベアの裏面か
ら圧縮空気を間欠的に吹き出す逆洗手段を備えているこ
とを特徴とする請求項1,2もしくは5のいずれか1項
に記載の静電粉体塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13772193A JPH06343904A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 静電粉体塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13772193A JPH06343904A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 静電粉体塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06343904A true JPH06343904A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15205280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13772193A Pending JPH06343904A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 静電粉体塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06343904A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004004918A1 (en) * | 2002-07-04 | 2004-01-15 | Eurotec Finishing Systems Ltd | Electrostatic powder coating method and apparatus |
JP2015502834A (ja) * | 2011-10-12 | 2015-01-29 | 1366 テクノロジーズ インク. | 基体上にレジストの薄層を堆積させる装置およびプロセス |
JP6989723B1 (ja) * | 2021-06-09 | 2022-01-05 | 日本碍子株式会社 | セラミックス成形体の誘電乾燥方法及び誘電乾燥装置、並びにセラミックス構造体の製造方法 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP13772193A patent/JPH06343904A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004004918A1 (en) * | 2002-07-04 | 2004-01-15 | Eurotec Finishing Systems Ltd | Electrostatic powder coating method and apparatus |
JP2015502834A (ja) * | 2011-10-12 | 2015-01-29 | 1366 テクノロジーズ インク. | 基体上にレジストの薄層を堆積させる装置およびプロセス |
US9815072B2 (en) | 2011-10-12 | 2017-11-14 | 1366 Technologies Inc. | Apparatus for depositing a thin layer of polymer resist on a substrate |
JP6989723B1 (ja) * | 2021-06-09 | 2022-01-05 | 日本碍子株式会社 | セラミックス成形体の誘電乾燥方法及び誘電乾燥装置、並びにセラミックス構造体の製造方法 |
JP2022188687A (ja) * | 2021-06-09 | 2022-12-21 | 日本碍子株式会社 | セラミックス成形体の誘電乾燥方法及び誘電乾燥装置、並びにセラミックス構造体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4751759A (en) | Surface cleaning appliance | |
US4901666A (en) | Electrostatic powder coating device | |
FI109097B (fi) | Pölyhiukkasten poisto materiaalirainalta | |
JPS6377563A (ja) | 各種材料のスプレ−塗装装置 | |
US4069974A (en) | Electrostatic powder coating apparatus | |
CA2122678A1 (en) | Flat line powder coating system | |
US3536528A (en) | Electrostatic cleaner and method | |
KR940001198B1 (ko) | 분말체 도장실(塗奬Booth) | |
CN104107770B (zh) | 将涂料施用在大致平坦的部件上的方法和装置 | |
JPS5923866B2 (ja) | 静電的塗布装置 | |
US5308658A (en) | Process and apparatus for efficient spray coating | |
JPH06343904A (ja) | 静電粉体塗装装置 | |
US4257345A (en) | Electrostatic powder coating installation | |
US6916376B2 (en) | Painting booth, preferably of the electrostatic painting type | |
HU219796B (hu) | Nyomtatógép tisztítóberendezéssel, ív- vagy futószalag alakjában beadagolt nyomathordozók tisztítására | |
JP4870373B2 (ja) | コロナ帯電式静電粉体塗装方法 | |
JP2003135997A (ja) | 粉体塗装装置及び粉体塗装方法 | |
JP2550786Y2 (ja) | 静電塗装装置 | |
JPH06126219A (ja) | 塗装ブース | |
CN215030272U (zh) | 喷漆设备和生产线 | |
JPH06106096A (ja) | 静電塗装装置 | |
EP0498155A1 (en) | Device for applying electrostatically charged powders for the spray-coating of objects | |
JPH10277452A (ja) | 建築板の塗装方法及び塗装装置 | |
JPH1133442A (ja) | 静電粉体塗装方法及び静電粉体塗装装置 | |
JPH0790201B2 (ja) | 帯電性物体の防塵処理方法およびその防塵処理装置 |