JPH06341078A - メカニカルパルプの連続的二段階漂白方法 - Google Patents
メカニカルパルプの連続的二段階漂白方法Info
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- JPH06341078A JPH06341078A JP3164437A JP16443791A JPH06341078A JP H06341078 A JPH06341078 A JP H06341078A JP 3164437 A JP3164437 A JP 3164437A JP 16443791 A JP16443791 A JP 16443791A JP H06341078 A JPH06341078 A JP H06341078A
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- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
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- D21C9/163—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds with peroxides
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】過酸化水素を用いたメカニカルパルプの二段階
漂白方法で、高白度の過酸化物漂白工程の後に残る残留
過酸化物を回収し、利用する。 【構成】第一の漂白工程において原料メカニカルパルプ
に対して、十分な装入量の過酸化水素を含有する第一の
過酸化物溶液を用いて漂白処理し第一の白色度をもつ第
一の漂白パルプを得;第二の漂白工程において漂白パル
プを二つに分けそのうちの第一の部分を、パルプに対し
て約10重量%よりも多い量の過酸化水素を含有してなる
水性漂白組成物を用いて漂白処理して第二の白色度をも
つ第二の漂白パルプと残留過酸化物溶液とを得;第一の
漂白パルプの第二の部分を回収し;残留過酸化物溶液を
第二の漂白パルプから分離して、分離された残留過酸化
物溶液と分離された漂白パルプとを得;分離された残留
過酸化物溶液の一部を第一の漂白工程に再循環し;次い
で分離された第二の漂白パルプを回収する。
漂白方法で、高白度の過酸化物漂白工程の後に残る残留
過酸化物を回収し、利用する。 【構成】第一の漂白工程において原料メカニカルパルプ
に対して、十分な装入量の過酸化水素を含有する第一の
過酸化物溶液を用いて漂白処理し第一の白色度をもつ第
一の漂白パルプを得;第二の漂白工程において漂白パル
プを二つに分けそのうちの第一の部分を、パルプに対し
て約10重量%よりも多い量の過酸化水素を含有してなる
水性漂白組成物を用いて漂白処理して第二の白色度をも
つ第二の漂白パルプと残留過酸化物溶液とを得;第一の
漂白パルプの第二の部分を回収し;残留過酸化物溶液を
第二の漂白パルプから分離して、分離された残留過酸化
物溶液と分離された漂白パルプとを得;分離された残留
過酸化物溶液の一部を第一の漂白工程に再循環し;次い
で分離された第二の漂白パルプを回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は過酸化物を用いたメカニ
カルパルプの漂白方法、特に過酸化水素を用いて二段階
でメカニカルパルプを漂白する方法すなわち過酸化水素
を用いたメカニカルパルプの二段階漂白方法に関する。
カルパルプの漂白方法、特に過酸化水素を用いて二段階
でメカニカルパルプを漂白する方法すなわち過酸化水素
を用いたメカニカルパルプの二段階漂白方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】過酸化
水素漂白を受けたメカニカルパルプが獲得する白色度
は、該パルプに適用される過酸化物の量と該パルプによ
って消費される過酸化物の量との両方の増加と共に増大
することが知られている。高白色度をもつメカニカルパ
ルプを得ることを目的として、さらに高い濃度の過酸化
水素を使用することについて現在広く研究されている。
最も一般的には、メカニカルパルプの漂白は一段階で実
施されるが、ますます多量の過酸化物が単一の漂白工程
で使用されるので漂白に寄与しない使用されない過酸化
物の量が増大し、このことが過酸化物の無駄な未漂白反
応物(non-bleaching reactions) の増加及び/又は漂白
の最後に残る高過酸化物残留物をもたらす。
水素漂白を受けたメカニカルパルプが獲得する白色度
は、該パルプに適用される過酸化物の量と該パルプによ
って消費される過酸化物の量との両方の増加と共に増大
することが知られている。高白色度をもつメカニカルパ
ルプを得ることを目的として、さらに高い濃度の過酸化
水素を使用することについて現在広く研究されている。
最も一般的には、メカニカルパルプの漂白は一段階で実
施されるが、ますます多量の過酸化物が単一の漂白工程
で使用されるので漂白に寄与しない使用されない過酸化
物の量が増大し、このことが過酸化物の無駄な未漂白反
応物(non-bleaching reactions) の増加及び/又は漂白
の最後に残る高過酸化物残留物をもたらす。
【0003】さらに高い白色度を得るために漂白用過酸
化水素をより有効に利用する目的で、すなわち漂白のた
めにパルプによって消費される過酸化物の量を最適化す
る目的で、二段階漂白法が開発された。一段階漂白法、
二段階漂白法及び三段階漂白法は、C. Gagne、M.C. Bar
be及びC. Daneault らによる論文,TAPPI,1988年11月
号,第89頁において比較されている。その中に記載され
ている過酸化物を用いた二段階漂白法(該方法は過酸化
物を用いた二段階漂白法の典型的方法である)には、連
続して連結された2つの漂白塔が存在する。第一の漂白
塔の入口の前かあるいは第一の漂白塔と第二の漂白塔の
間かいずれかに、パルプを濃縮するために複数の置換−
洗浄用スクリュ−プレスが入れられる。第二の漂白塔か
ら出る残留過酸化物は第一の漂白塔で再使用され、白水
系全体はパルプを洗浄又は前処理するための向流であ
る。この方法は過酸化物のより良い使用を可能にするこ
と及びより安価な経費で白色度を与えることが報告され
ている。かかる慣用の型の多段階過酸化物漂白法の構成
(configurations)においては、原料パルプ全体の連続処
理が存在し、最後の過酸化物漂白塔から出てくる過酸化
物を含む残留液が圧搾(プレス)によって漂白パルプか
ら分離される。
化水素をより有効に利用する目的で、すなわち漂白のた
めにパルプによって消費される過酸化物の量を最適化す
る目的で、二段階漂白法が開発された。一段階漂白法、
二段階漂白法及び三段階漂白法は、C. Gagne、M.C. Bar
be及びC. Daneault らによる論文,TAPPI,1988年11月
号,第89頁において比較されている。その中に記載され
ている過酸化物を用いた二段階漂白法(該方法は過酸化
物を用いた二段階漂白法の典型的方法である)には、連
続して連結された2つの漂白塔が存在する。第一の漂白
塔の入口の前かあるいは第一の漂白塔と第二の漂白塔の
間かいずれかに、パルプを濃縮するために複数の置換−
洗浄用スクリュ−プレスが入れられる。第二の漂白塔か
ら出る残留過酸化物は第一の漂白塔で再使用され、白水
系全体はパルプを洗浄又は前処理するための向流であ
る。この方法は過酸化物のより良い使用を可能にするこ
と及びより安価な経費で白色度を与えることが報告され
ている。かかる慣用の型の多段階過酸化物漂白法の構成
(configurations)においては、原料パルプ全体の連続処
理が存在し、最後の過酸化物漂白塔から出てくる過酸化
物を含む残留液が圧搾(プレス)によって漂白パルプか
ら分離される。
【0004】これらの方法においては、得られる漂白パ
ルプの品質はパルプのバッチ(batch)全体が受ける連続
処理によって左右されるので、前記方法は単一の品質の
製品を一度に製造するのに限定される。過酸化物を含む
残留液は圧搾することによって分離され、しかも圧搾手
段によりパルプから合理的に分離できる液量には実用的
な制限がある。さらに高い白色度のパルプを得るために
最後の漂白工程で利用される過酸化物の装入量が増大
し、その結果として残留液中の過酸化物の量が増大する
ので、その場合には比例的にさらに多い絶対量の過酸化
物が圧搾後の漂白パルプ中に残るであろうし、また逸失
されるであろう。漂白パルプを洗浄して過酸化物をより
完全に除去し且つ収得する試みは、あまりにも濃度が低
くて1次漂白工程において有効に利用できない濃度の過
酸化物を含む濾過液を与える。
ルプの品質はパルプのバッチ(batch)全体が受ける連続
処理によって左右されるので、前記方法は単一の品質の
製品を一度に製造するのに限定される。過酸化物を含む
残留液は圧搾することによって分離され、しかも圧搾手
段によりパルプから合理的に分離できる液量には実用的
な制限がある。さらに高い白色度のパルプを得るために
最後の漂白工程で利用される過酸化物の装入量が増大
し、その結果として残留液中の過酸化物の量が増大する
ので、その場合には比例的にさらに多い絶対量の過酸化
物が圧搾後の漂白パルプ中に残るであろうし、また逸失
されるであろう。漂白パルプを洗浄して過酸化物をより
完全に除去し且つ収得する試みは、あまりにも濃度が低
くて1次漂白工程において有効に利用できない濃度の過
酸化物を含む濾過液を与える。
【0005】シ−・アイ・エル・インコ−ポレ−テッド
(C-I-L Inc.)社に1990年4月10日付特許付与された米国
特許第4,915,785 号明細書には、過酸化水素を用いて高
められた白色度レベルまでメカニカルパルプを漂白する
メカニカルパルプの急速一段階漂白方法が記載されてい
る。該明細書に記載されている方法では、高められた白
色度をもつパルプを短時間で得るために、実質的にさら
に多い装入量の過酸化水素と同伴添加物とが単一の漂白
工程で使用される。この方法は相当な量の過酸化物を含
む残留液を与える。該明細書に記載された発明の好まし
い態様によれば、残留液はパルプ化工程又は漂白工程に
再循環される。
(C-I-L Inc.)社に1990年4月10日付特許付与された米国
特許第4,915,785 号明細書には、過酸化水素を用いて高
められた白色度レベルまでメカニカルパルプを漂白する
メカニカルパルプの急速一段階漂白方法が記載されてい
る。該明細書に記載されている方法では、高められた白
色度をもつパルプを短時間で得るために、実質的にさら
に多い装入量の過酸化水素と同伴添加物とが単一の漂白
工程で使用される。この方法は相当な量の過酸化物を含
む残留液を与える。該明細書に記載された発明の好まし
い態様によれば、残留液はパルプ化工程又は漂白工程に
再循環される。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明者
らは今般、二段階過酸化物漂白法において高白色度をも
つパルプを製造するために、この第二の漂白工程におい
て第一の漂白工程で漂白されたパルプの一部のみを処理
することと、第二の漂白工程の後に残る相当な量の残留
過酸化物を含有する濾液(該濾液は第一の漂白工程に再
循環させる)を得るために洗浄工程を使用することとを
組み合わせることにより、高装入量の過酸化物を用いる
漂白の第二の工程の後に残る残留過酸化物が有効に利用
できることを以外にも知見した。
らは今般、二段階過酸化物漂白法において高白色度をも
つパルプを製造するために、この第二の漂白工程におい
て第一の漂白工程で漂白されたパルプの一部のみを処理
することと、第二の漂白工程の後に残る相当な量の残留
過酸化物を含有する濾液(該濾液は第一の漂白工程に再
循環させる)を得るために洗浄工程を使用することとを
組み合わせることにより、高装入量の過酸化物を用いる
漂白の第二の工程の後に残る残留過酸化物が有効に利用
できることを以外にも知見した。
【0007】本発明の目的は、高白色度の過酸化物漂白
工程の後に残る残留過酸化物を有効に回収し、利用する
ことにある。本発明の別の目的は、単一の漂白装置にお
いて連続法で多数の品質等級の漂白パルプを同時に任意
に製造できることにある。本発明のさらに別の目的は、
現存する一段階過酸化物漂白装置を後記の二段階過酸化
物漂白方法に改造する(convert) ことによって現存する
一段階過酸化物漂白装置の生産高を増大させることにあ
る。
工程の後に残る残留過酸化物を有効に回収し、利用する
ことにある。本発明の別の目的は、単一の漂白装置にお
いて連続法で多数の品質等級の漂白パルプを同時に任意
に製造できることにある。本発明のさらに別の目的は、
現存する一段階過酸化物漂白装置を後記の二段階過酸化
物漂白方法に改造する(convert) ことによって現存する
一段階過酸化物漂白装置の生産高を増大させることにあ
る。
【0008】従って、本発明の要旨によれば、単一の漂
白装置で実施されるメカニカルパルプの連続的二段階漂
白方法であって、第一の漂白工程において原料メカニカ
ルパルプを、該パルプに対して十分な装入量の過酸化水
素を含有する第一の過酸化物溶液を用いて漂白処理して
所望の第一の白色度をもつ第一の漂白パルプを得;第二
の漂白工程において前記漂白パルプを二つに分けそのう
ちの第一の部分を、パルプに対して約10重量%よりも多
い量の過酸化水素を含有してなる水性漂白組成物を用い
て漂白処理して所望の高められた第二の白色度をもつ第
二の漂白パルプと残留過酸化物溶液とを得;前記第一の
漂白パルプの第二の部分を回収し;前記残留過酸化物溶
液を前記第二の漂白パルプから分離して、分離された残
留過酸化物溶液と分離された漂白パルプとを得;前記の
分離された残留過酸化物溶液の一部を前記第一の漂白工
程に再循環し(但し、該第一の漂白工程において前記第
一の過酸化物溶液は前記の分離された残留過酸化物溶液
を含有してなるものである);次いで前記の分離された
第二の漂白パルプを回収することからなることを特徴と
するメカニカルパルプの連続的二段階漂白方法が提供さ
れる。
白装置で実施されるメカニカルパルプの連続的二段階漂
白方法であって、第一の漂白工程において原料メカニカ
ルパルプを、該パルプに対して十分な装入量の過酸化水
素を含有する第一の過酸化物溶液を用いて漂白処理して
所望の第一の白色度をもつ第一の漂白パルプを得;第二
の漂白工程において前記漂白パルプを二つに分けそのう
ちの第一の部分を、パルプに対して約10重量%よりも多
い量の過酸化水素を含有してなる水性漂白組成物を用い
て漂白処理して所望の高められた第二の白色度をもつ第
二の漂白パルプと残留過酸化物溶液とを得;前記第一の
漂白パルプの第二の部分を回収し;前記残留過酸化物溶
液を前記第二の漂白パルプから分離して、分離された残
留過酸化物溶液と分離された漂白パルプとを得;前記の
分離された残留過酸化物溶液の一部を前記第一の漂白工
程に再循環し(但し、該第一の漂白工程において前記第
一の過酸化物溶液は前記の分離された残留過酸化物溶液
を含有してなるものである);次いで前記の分離された
第二の漂白パルプを回収することからなることを特徴と
するメカニカルパルプの連続的二段階漂白方法が提供さ
れる。
【0009】前記の分離された第二の漂白パルプは場合
によっては、生成された所望の白色度パルプの混合物を
得るために前記第一の漂白パルプの前記第二の部分に添
加し得る。分離された残留過酸化物溶液の第二の部分は
場合によっては、前記第一の漂白パルプの前記第一の部
分を処理する第二の漂白工程に供給し得る。
によっては、生成された所望の白色度パルプの混合物を
得るために前記第一の漂白パルプの前記第二の部分に添
加し得る。分離された残留過酸化物溶液の第二の部分は
場合によっては、前記第一の漂白パルプの前記第一の部
分を処理する第二の漂白工程に供給し得る。
【0010】本発明の好ましい態様においては、前記第
二の漂白パルプを洗浄することによって前記第二の漂白
パルプから前記残留過酸化物溶液を分離して、洗浄され
た第二の漂白パルプと濾液とを得、該濾液を前記第一の
漂白工程に供給する(但し、該第一の漂白工程において
前記第一の過酸化物溶液は前記濾液を含有してなるもの
である)。場合によっては、前記濾液の一部は、第一の
漂白パルプの前記第一の部分を処理する第二の漂白工程
に供給する。
二の漂白パルプを洗浄することによって前記第二の漂白
パルプから前記残留過酸化物溶液を分離して、洗浄され
た第二の漂白パルプと濾液とを得、該濾液を前記第一の
漂白工程に供給する(但し、該第一の漂白工程において
前記第一の過酸化物溶液は前記濾液を含有してなるもの
である)。場合によっては、前記濾液の一部は、第一の
漂白パルプの前記第一の部分を処理する第二の漂白工程
に供給する。
【0011】本発明のさらに好ましい態様においては、
第二の漂白パルプを圧搾することによって第二の漂白パ
ルプから残留過酸化物溶液を分離して、圧搾液と圧搾パ
ルプを得;該圧搾液を第一の漂白工程に供給し(但し、
該第一の漂白工程において前記第一の過酸化物溶液は前
記圧搾液を含有してなるものである);該圧搾パルプを
洗浄工程で洗浄して洗浄された漂白パルプと濾液とを
得;次いで該濾液もまた第一の漂白工程に供給する(但
し、該第一の漂白工程において前記第一の過酸化物溶液
はさらに前記濾液をも含有してなるものである)。場合
によっては、前記圧搾液又はその一部を第二の漂白工程
に供給し、第一の漂白パルプの第一の部分を前記圧搾液
で処理する。
第二の漂白パルプを圧搾することによって第二の漂白パ
ルプから残留過酸化物溶液を分離して、圧搾液と圧搾パ
ルプを得;該圧搾液を第一の漂白工程に供給し(但し、
該第一の漂白工程において前記第一の過酸化物溶液は前
記圧搾液を含有してなるものである);該圧搾パルプを
洗浄工程で洗浄して洗浄された漂白パルプと濾液とを
得;次いで該濾液もまた第一の漂白工程に供給する(但
し、該第一の漂白工程において前記第一の過酸化物溶液
はさらに前記濾液をも含有してなるものである)。場合
によっては、前記圧搾液又はその一部を第二の漂白工程
に供給し、第一の漂白パルプの第一の部分を前記圧搾液
で処理する。
【0012】本発明において使用するのに適したメカニ
カルパルプとしては、砕木パルプ、サ−モメカニカルパ
ルプ(TMP) 、化学的に処理された高歩留まり(high yiel
d)パルプ例えばケミメカニカルパルプ(CMP) 及びケミサ
−モメカニカルパルプ(CTMP)、並びにこれらの変成物(v
ariations)が挙げられる。
カルパルプとしては、砕木パルプ、サ−モメカニカルパ
ルプ(TMP) 、化学的に処理された高歩留まり(high yiel
d)パルプ例えばケミメカニカルパルプ(CMP) 及びケミサ
−モメカニカルパルプ(CTMP)、並びにこれらの変成物(v
ariations)が挙げられる。
【0013】本発明の方法の実施に際しては、第一の漂
白工程において原料メカニカルパルプを、十分な装填量
の過酸化水素を含有する第一の過酸化物溶液を用いて漂
白処理して所望の第一の白色度をもつ第一の漂白パルプ
を得る。過酸化水素を含有する第一の過酸化物溶液は第
二の漂白パルプから分離された前記残留過酸化物溶液を
含有するものである。第一の過酸化物溶液に含まれる過
酸化水素の量は、パルプに基づく重量で約0.5 %〜約10
%過酸化水素の範囲内から選択するのが好ましく、パル
プに基づく重量で約1%〜約6%の範囲内から選択する
のがさらに好ましい。前記第一の漂白パルプの所望の第
一の白色度は、約58%ISO白色度〜約78%ISO白色度の範囲
内から、好ましくは約62%ISO白色度〜約75%ISO白色度の
範囲内から選択するのが好ましい。第一の漂白工程にお
ける過酸化水素による漂白は、前記の所望の白色度をも
つ漂白パルプを得るために当業者に公知の方法で実施し
得る。
白工程において原料メカニカルパルプを、十分な装填量
の過酸化水素を含有する第一の過酸化物溶液を用いて漂
白処理して所望の第一の白色度をもつ第一の漂白パルプ
を得る。過酸化水素を含有する第一の過酸化物溶液は第
二の漂白パルプから分離された前記残留過酸化物溶液を
含有するものである。第一の過酸化物溶液に含まれる過
酸化水素の量は、パルプに基づく重量で約0.5 %〜約10
%過酸化水素の範囲内から選択するのが好ましく、パル
プに基づく重量で約1%〜約6%の範囲内から選択する
のがさらに好ましい。前記第一の漂白パルプの所望の第
一の白色度は、約58%ISO白色度〜約78%ISO白色度の範囲
内から、好ましくは約62%ISO白色度〜約75%ISO白色度の
範囲内から選択するのが好ましい。第一の漂白工程にお
ける過酸化水素による漂白は、前記の所望の白色度をも
つ漂白パルプを得るために当業者に公知の方法で実施し
得る。
【0014】第二の漂白パルプからの残留過酸化物溶液
の分離は、当業者に公知の標準的分離方法例えば濾過法
又は圧搾法により実施し得る。従って、原料パルプを処
理するのに使用される第一の過酸化物溶液は、第二の漂
白パルプの洗浄によって出る濾液、又は該濾液と前記圧
搾液とを含有してなる。第一の過酸化物溶液は前記濾液
の全部から構成されることが極めて望ましく、前記の濾
液と圧搾液との全部から構成されることが好ましい。
の分離は、当業者に公知の標準的分離方法例えば濾過法
又は圧搾法により実施し得る。従って、原料パルプを処
理するのに使用される第一の過酸化物溶液は、第二の漂
白パルプの洗浄によって出る濾液、又は該濾液と前記圧
搾液とを含有してなる。第一の過酸化物溶液は前記濾液
の全部から構成されることが極めて望ましく、前記の濾
液と圧搾液との全部から構成されることが好ましい。
【0015】本発明の方法において、過酸化水素、硫酸
マグネシウム、塩基及び硅酸ナトリウムを含有する“組
成 (make-up)”液は、第一の過酸化物溶液及び/又は第
二の過酸化物溶液が添加されていてもよいし、又は該組
成液は連続的二段階漂白方法に対して別の適当な装填口
で添加してもよい。
マグネシウム、塩基及び硅酸ナトリウムを含有する“組
成 (make-up)”液は、第一の過酸化物溶液及び/又は第
二の過酸化物溶液が添加されていてもよいし、又は該組
成液は連続的二段階漂白方法に対して別の適当な装填口
で添加してもよい。
【0016】本発明の方法を実施する際に失われるか又
は使用し尽くされる添加剤を補填するために、安定化又
はpH調整用の添加剤として慣用的に使用される他の化学
薬剤例えば硅酸塩又は水酸化物が、第一の漂白工程で使
用される再循環された残留過酸化物溶液を補強するのに
必要とされ得る。特に、再循環された残留過酸化物溶液
の補強は、第一の漂白工程における漂白処理に適当なア
ルカリ性を与えるために必要とされ得ることが理解され
るであろう。このことは、9〜11の範囲のpHを得るため
に、適当な塩基例えば水酸化ナトリウムを添加すること
によって達成し得る。
は使用し尽くされる添加剤を補填するために、安定化又
はpH調整用の添加剤として慣用的に使用される他の化学
薬剤例えば硅酸塩又は水酸化物が、第一の漂白工程で使
用される再循環された残留過酸化物溶液を補強するのに
必要とされ得る。特に、再循環された残留過酸化物溶液
の補強は、第一の漂白工程における漂白処理に適当なア
ルカリ性を与えるために必要とされ得ることが理解され
るであろう。このことは、9〜11の範囲のpHを得るため
に、適当な塩基例えば水酸化ナトリウムを添加すること
によって達成し得る。
【0017】また、本発明の方法によれば、第一の漂白
パルプは第一の漂白パルプの第一の部分を得るために分
割され、この場合には前記第一の部分は第一の漂白パル
プ全体の約5重量%〜約35重量%の範囲内から選択され
る量であるのが好ましい。第一の漂白パルプの第一の部
分は第二の漂白工程で処理され、所望の第二の白色度を
もつ第二の漂白パルプと残留液とを与える。しかしなが
ら、第二の漂白工程で処理する前に、適当量の第二の過
酸化物溶液の添加を可能にするために、第一の漂白パル
プの第一の部分を圧搾してその稠度を上げることが好ま
しい。第一の漂白パルプの第一の部分を処理するのに使
用される第二の過酸化物溶液は、第一の過酸化物溶液に
含まれる過酸化物の量よりも実質的に多い量の過酸化物
を米国特許第4,915,785 号明細書記載の程度のパルプに
対するパ−セントで含有する。第二の過酸化物溶液は新
しい過酸化物及び/又は前記圧搾液を含有し得る。第二
の漂白工程で製造された第二の漂白パルプの第二の所望
の白色度は約78%ISO 白色度よりも高く高められた白色
度であるのが好ましく、約82%ISO 白色度よりも高く高
められた白色度であるのがさらに好ましい。
パルプは第一の漂白パルプの第一の部分を得るために分
割され、この場合には前記第一の部分は第一の漂白パル
プ全体の約5重量%〜約35重量%の範囲内から選択され
る量であるのが好ましい。第一の漂白パルプの第一の部
分は第二の漂白工程で処理され、所望の第二の白色度を
もつ第二の漂白パルプと残留液とを与える。しかしなが
ら、第二の漂白工程で処理する前に、適当量の第二の過
酸化物溶液の添加を可能にするために、第一の漂白パル
プの第一の部分を圧搾してその稠度を上げることが好ま
しい。第一の漂白パルプの第一の部分を処理するのに使
用される第二の過酸化物溶液は、第一の過酸化物溶液に
含まれる過酸化物の量よりも実質的に多い量の過酸化物
を米国特許第4,915,785 号明細書記載の程度のパルプに
対するパ−セントで含有する。第二の過酸化物溶液は新
しい過酸化物及び/又は前記圧搾液を含有し得る。第二
の漂白工程で製造された第二の漂白パルプの第二の所望
の白色度は約78%ISO 白色度よりも高く高められた白色
度であるのが好ましく、約82%ISO 白色度よりも高く高
められた白色度であるのがさらに好ましい。
【0018】本発明の別の態様によれば、第二の漂白工
程において、パルプに基づく重量で約10%よりも多い量
の過酸化水素と、重量比で且つ過酸化水素の無駄な未漂
白反応物を実質的に低減させるのに十分な量のマグネシ
ウムイオンと硅酸ナトリウムと塩基とを含有してなる第
二の過酸化物溶液の中で約9〜約11の範囲から選択され
るpHで、前記漂白パルプの高められた白色度を得るのに
十分な時間、前記第一の漂白パルプの前記第一の部分を
処理して高められた白色度をもつ第二の漂白パルプと残
留過酸化物溶液とが得られる。
程において、パルプに基づく重量で約10%よりも多い量
の過酸化水素と、重量比で且つ過酸化水素の無駄な未漂
白反応物を実質的に低減させるのに十分な量のマグネシ
ウムイオンと硅酸ナトリウムと塩基とを含有してなる第
二の過酸化物溶液の中で約9〜約11の範囲から選択され
るpHで、前記漂白パルプの高められた白色度を得るのに
十分な時間、前記第一の漂白パルプの前記第一の部分を
処理して高められた白色度をもつ第二の漂白パルプと残
留過酸化物溶液とが得られる。
【0019】マグネシウムイオンは過酸化水素と相溶性
の適当なマグネシウム塩例えば硫酸マグネシウムにより
提供され、マグネシウムイオンの量はパルプに基づく重
量で約0.04%〜約2%の範囲内から選択するのが好まし
い。別の過酸化物安定化剤、例えば含窒素錯化剤をマグ
ネシウムイオンの代わりに使用してもよいし、あるいは
マグネシウムイオンに加えて使用してもよい。
の適当なマグネシウム塩例えば硫酸マグネシウムにより
提供され、マグネシウムイオンの量はパルプに基づく重
量で約0.04%〜約2%の範囲内から選択するのが好まし
い。別の過酸化物安定化剤、例えば含窒素錯化剤をマグ
ネシウムイオンの代わりに使用してもよいし、あるいは
マグネシウムイオンに加えて使用してもよい。
【0020】過酸化水素:硅酸ナトリウムの重量比は約
1:1〜約6:1の範囲内から選択するのが好ましい。
また硅酸ナトリウム:塩基の重量比は約1:1〜約4:
1の範囲内から選択するのが好ましく、この場合には塩
基は水酸化ナトリウムを基準として表わされる。また、
前記第二の過酸化物溶液はパルプに基づく重量で約10%
〜約100 %の範囲内から選択される量で過酸化水素を含
有するのが好ましい。
1:1〜約6:1の範囲内から選択するのが好ましい。
また硅酸ナトリウム:塩基の重量比は約1:1〜約4:
1の範囲内から選択するのが好ましく、この場合には塩
基は水酸化ナトリウムを基準として表わされる。また、
前記第二の過酸化物溶液はパルプに基づく重量で約10%
〜約100 %の範囲内から選択される量で過酸化水素を含
有するのが好ましい。
【0021】短時間である第二の漂白工程における処理
時間は約40分以下であるのが好ましく、約15分以下であ
るのがさらに好ましい。また、第二の漂白工程における
パルプの処理は、約8%〜約35%の範囲内から選択され
るパルプ稠度で及び約40℃〜90℃の範囲内から選択され
る温度で実施される。第二の漂白工程におけるパルプの
処理は、第二の過酸化物溶液の連続流をパルプのベッド
(bed) に通送することからなり得る。
時間は約40分以下であるのが好ましく、約15分以下であ
るのがさらに好ましい。また、第二の漂白工程における
パルプの処理は、約8%〜約35%の範囲内から選択され
るパルプ稠度で及び約40℃〜90℃の範囲内から選択され
る温度で実施される。第二の漂白工程におけるパルプの
処理は、第二の過酸化物溶液の連続流をパルプのベッド
(bed) に通送することからなり得る。
【0022】第二の過酸化物溶液は第二の漂白パルプか
ら分離された残留液の一部を含有し得る。この残留液の
分離は前述のようにして行い得る。従って、第二の過酸
化物溶液は圧搾液の少なくとも一部を含有し得る。新し
い過酸化水素は、前述のように前記第二の過酸化物溶液
中の十分な量の過酸化物を与えるために前記圧搾液に対
する補填物として使用される。
ら分離された残留液の一部を含有し得る。この残留液の
分離は前述のようにして行い得る。従って、第二の過酸
化物溶液は圧搾液の少なくとも一部を含有し得る。新し
い過酸化水素は、前述のように前記第二の過酸化物溶液
中の十分な量の過酸化物を与えるために前記圧搾液に対
する補填物として使用される。
【0023】前記に記載の漂白の第二工程において、残
留液は漂白の最後に残る。この残留液は第二の漂白パル
プを製造するために使用された過酸化物の相当な量を含
有する。この残留液は第二の漂白パルプから分離され、
第一の漂白工程にまた場合によっては第二の漂白工程に
再循環される。この残留液を洗浄工程によって又は好ま
しくは圧搾することによって分離して過酸化水素を含む
圧搾液と圧搾パルプとを得、次いで前記圧搾パルプを洗
浄工程で洗浄し得る。圧搾液は第二の漂白工程における
漂白の終りに且つ圧搾の丁度前に第二の漂白パルプの稠
度を低下させるのに使用し得る。圧搾は実施可能な高い
稠度、例えば35%稠度よりも高いか又は35%稠度に相当
する稠度をもつ圧搾された第二の漂白パルプを得るため
に実施するのが好ましい。圧搾の後に、圧搾パルプが再
構成される、すなわち有効な洗浄を実施するために該圧
搾パルプの稠度を低下させる。この洗浄は当業者に公知
の適当な洗浄方法、例えば第二の漂白パルプから残留過
酸化物を除去する手段としての置換によって実施し得
る。洗浄工程の第一の洗浄液を使用することが非常に望
ましい。この洗浄工程の洗浄液は前記では濾液と呼んで
いる。
留液は漂白の最後に残る。この残留液は第二の漂白パル
プを製造するために使用された過酸化物の相当な量を含
有する。この残留液は第二の漂白パルプから分離され、
第一の漂白工程にまた場合によっては第二の漂白工程に
再循環される。この残留液を洗浄工程によって又は好ま
しくは圧搾することによって分離して過酸化水素を含む
圧搾液と圧搾パルプとを得、次いで前記圧搾パルプを洗
浄工程で洗浄し得る。圧搾液は第二の漂白工程における
漂白の終りに且つ圧搾の丁度前に第二の漂白パルプの稠
度を低下させるのに使用し得る。圧搾は実施可能な高い
稠度、例えば35%稠度よりも高いか又は35%稠度に相当
する稠度をもつ圧搾された第二の漂白パルプを得るため
に実施するのが好ましい。圧搾の後に、圧搾パルプが再
構成される、すなわち有効な洗浄を実施するために該圧
搾パルプの稠度を低下させる。この洗浄は当業者に公知
の適当な洗浄方法、例えば第二の漂白パルプから残留過
酸化物を除去する手段としての置換によって実施し得
る。洗浄工程の第一の洗浄液を使用することが非常に望
ましい。この洗浄工程の洗浄液は前記では濾液と呼んで
いる。
【0024】第一の漂白パルプを第一の部分と第二の部
分に分割する第一の漂白パルプの分割は、分離された液
が原料メカニカルパルプ処理用の第一の過酸化物溶液と
して使用するのに適当であるように残留液に含まれる過
酸化物の量と、漂白の第二工程の後に第二の漂白パルプ
から分離された残留液の容量とに左右される。この分割
は第一の過酸化物溶液が分離された残留液の全部から構
成されるように選択される。第二の過酸化物溶液に含有
される過酸化物の量は適宜に選択される。
分に分割する第一の漂白パルプの分割は、分離された液
が原料メカニカルパルプ処理用の第一の過酸化物溶液と
して使用するのに適当であるように残留液に含まれる過
酸化物の量と、漂白の第二工程の後に第二の漂白パルプ
から分離された残留液の容量とに左右される。この分割
は第一の過酸化物溶液が分離された残留液の全部から構
成されるように選択される。第二の過酸化物溶液に含有
される過酸化物の量は適宜に選択される。
【0025】本発明の別の要旨によれば、第一の層とそ
れに隣接した第二の層とを有する紙製品であって、該第
一の層が前記第一の漂白パルプの第二の部分からなるも
のであり、該第二の層が前記第二の漂白パルプからなる
ものであり、且つ前記第一の漂白パルプと前記第二の漂
白パルプが前記の方法により得られるものである紙製品
が提供される。好ましい態様によれば前記第一の層は前
記第二の漂白パルプからなる2つの外層の間に挟まれた
内部層であるものである。
れに隣接した第二の層とを有する紙製品であって、該第
一の層が前記第一の漂白パルプの第二の部分からなるも
のであり、該第二の層が前記第二の漂白パルプからなる
ものであり、且つ前記第一の漂白パルプと前記第二の漂
白パルプが前記の方法により得られるものである紙製品
が提供される。好ましい態様によれば前記第一の層は前
記第二の漂白パルプからなる2つの外層の間に挟まれた
内部層であるものである。
【0026】本発明をさらに良く理解しえ得るために、
好ましい態様を単なる例として添付図面を参考にして説
明する。添付図面の流れ図において、原料メカニカルパ
ルプは第一の漂白工程(10)において、十分な量の過酸化
水素を含有する第一の過酸化物溶液(11)で処理されて所
望の第一の白色度をもつ第一の漂白パルプ(12)を与え
る。第一の漂白パルプ(12)は2つの部分に分割される。
第一の部分(13)は第一の漂白パルプ(12)のうちの約5%
〜約35%を含有してなり、圧搾機(14)において処理さ
れて、第二の漂白工程(16)において第二の過酸化物溶液
(15)が添加されて約8%〜約35%の処理稠度を得るため
に第二の過酸化物溶液を添加できるように稠度を上げ
る。第二の過酸化物溶液(15)は、残留液と混合されて高
められた白色度をもつ第二の漂白パルプ(17)を与えるた
めに、第一の過酸化物溶液液(11)に含まれる過酸化水素
の量よりも実質的に多い量の過酸化水素を含有する。残
留液は第二の漂白パルプ(17)から圧搾機(18)を用いる
ことによって分離されて圧搾液(19)と圧搾されたパルプ
(20)とを与える。別の残留液は圧搾されたパルプ(20)か
ら洗浄機(21)を使用することによって除去されて、洗浄
されたパルプ(22)と濾液(23)とを与える。圧搾液(19)と
濾液(23)とは一緒にされて通送管(ライン)(24)により
第一の漂白工程(10)に再循環される。但し、この場合第
一の過酸化物溶液は前記の一緒にされた圧搾液と濾液と
を含有してなるものである。第二の漂白工程(16)で処理
するべき第一の漂白パルプ(12)の第一の部分(13)の量
は、一緒にされた圧搾液(19)と、濾液(23)とが、第一の
過酸化物溶液(11)として使用するのに適した過酸化水素
を含有する漂白液組成物を提供するように選択される。
また、一緒にされた圧搾液(19)と濾液(23)の全体に含有
される過酸化水素の量(第二の漂白工程(16)における処
理によって左右される)と、前記の一緒にされた分離液
同志の容量とは、原料メカニカルパルプと一緒にされた
場合に過酸化物漂白に典型的な第一の工程におけるパル
プ稠度、すなわち実質的に8%〜35%のパルプ稠度を与
えるように第一の過酸化物漂白液(11)として使用するの
に適当であるべきために選択される。
好ましい態様を単なる例として添付図面を参考にして説
明する。添付図面の流れ図において、原料メカニカルパ
ルプは第一の漂白工程(10)において、十分な量の過酸化
水素を含有する第一の過酸化物溶液(11)で処理されて所
望の第一の白色度をもつ第一の漂白パルプ(12)を与え
る。第一の漂白パルプ(12)は2つの部分に分割される。
第一の部分(13)は第一の漂白パルプ(12)のうちの約5%
〜約35%を含有してなり、圧搾機(14)において処理さ
れて、第二の漂白工程(16)において第二の過酸化物溶液
(15)が添加されて約8%〜約35%の処理稠度を得るため
に第二の過酸化物溶液を添加できるように稠度を上げ
る。第二の過酸化物溶液(15)は、残留液と混合されて高
められた白色度をもつ第二の漂白パルプ(17)を与えるた
めに、第一の過酸化物溶液液(11)に含まれる過酸化水素
の量よりも実質的に多い量の過酸化水素を含有する。残
留液は第二の漂白パルプ(17)から圧搾機(18)を用いる
ことによって分離されて圧搾液(19)と圧搾されたパルプ
(20)とを与える。別の残留液は圧搾されたパルプ(20)か
ら洗浄機(21)を使用することによって除去されて、洗浄
されたパルプ(22)と濾液(23)とを与える。圧搾液(19)と
濾液(23)とは一緒にされて通送管(ライン)(24)により
第一の漂白工程(10)に再循環される。但し、この場合第
一の過酸化物溶液は前記の一緒にされた圧搾液と濾液と
を含有してなるものである。第二の漂白工程(16)で処理
するべき第一の漂白パルプ(12)の第一の部分(13)の量
は、一緒にされた圧搾液(19)と、濾液(23)とが、第一の
過酸化物溶液(11)として使用するのに適した過酸化水素
を含有する漂白液組成物を提供するように選択される。
また、一緒にされた圧搾液(19)と濾液(23)の全体に含有
される過酸化水素の量(第二の漂白工程(16)における処
理によって左右される)と、前記の一緒にされた分離液
同志の容量とは、原料メカニカルパルプと一緒にされた
場合に過酸化物漂白に典型的な第一の工程におけるパル
プ稠度、すなわち実質的に8%〜35%のパルプ稠度を与
えるように第一の過酸化物漂白液(11)として使用するの
に適当であるべきために選択される。
【0027】本発明の方法は、連続法で多数の品質等級
の漂白パルプを同時に製造するために使用し得る。所望
ならば、少なくとも2つの品質等級の漂白パルプを製造
し得る。すなわち所望の第一の白色度により規定される
白色度をもつ第一の漂白パルプの第二の部分(25)により
規定される第一の品質等級の漂白パルプと、第二の漂白
パルプ(22)の所望の白色度により規定される第二の品質
等級の漂白パルプとの2つの品質等級の漂白パルプを製
造し得る。また所望ならば、所望の第一の白色度と第二
の白色度とを有するパルプ同志の十分な量を一緒に混合
することによって、前記の所望の第一の白色度と第二の
白色度との間の範囲内から選択される所望の第三の白色
度を有する品質等級の第三の漂白パルプが製造し得る。
前述のような異なる白色度をもつ少なくとも2つの品質
等級のパルプを単一の漂白装置で同時に製造すること
は、白色度の低い方の品質等級のパルプから製造された
1つの層が白色度の高い方の品質等級のパルプの層同志
の間にはさまれている積層された紙シ−トの製造に特に
有用である。
の漂白パルプを同時に製造するために使用し得る。所望
ならば、少なくとも2つの品質等級の漂白パルプを製造
し得る。すなわち所望の第一の白色度により規定される
白色度をもつ第一の漂白パルプの第二の部分(25)により
規定される第一の品質等級の漂白パルプと、第二の漂白
パルプ(22)の所望の白色度により規定される第二の品質
等級の漂白パルプとの2つの品質等級の漂白パルプを製
造し得る。また所望ならば、所望の第一の白色度と第二
の白色度とを有するパルプ同志の十分な量を一緒に混合
することによって、前記の所望の第一の白色度と第二の
白色度との間の範囲内から選択される所望の第三の白色
度を有する品質等級の第三の漂白パルプが製造し得る。
前述のような異なる白色度をもつ少なくとも2つの品質
等級のパルプを単一の漂白装置で同時に製造すること
は、白色度の低い方の品質等級のパルプから製造された
1つの層が白色度の高い方の品質等級のパルプの層同志
の間にはさまれている積層された紙シ−トの製造に特に
有用である。
【0028】前記したように短時間で第二工程における
漂白処理を行うことによって、慣用の漂白方法に比べて
漂白装置の生産高を増大させる機会がある。前記の工程
に再循環される残留液に含まれるさらに多い量の過酸化
物に起因して又は前記第一の工程に添加されるより多い
追加量の新しい過酸化物に起因して、あるいは両方に起
因して第一の工程においてパルプに対する過酸化物の量
が増大すること、処理時間又は前記の第一の工程におけ
る保持時間が低減でき、この様な次第で漂白装置の生産
高が増大することは、当業者によって理解されるであろ
う。
漂白処理を行うことによって、慣用の漂白方法に比べて
漂白装置の生産高を増大させる機会がある。前記の工程
に再循環される残留液に含まれるさらに多い量の過酸化
物に起因して又は前記第一の工程に添加されるより多い
追加量の新しい過酸化物に起因して、あるいは両方に起
因して第一の工程においてパルプに対する過酸化物の量
が増大すること、処理時間又は前記の第一の工程におけ
る保持時間が低減でき、この様な次第で漂白装置の生産
高が増大することは、当業者によって理解されるであろ
う。
【0029】
【実施例】本発明を好適な例として以下の実施例により
例証する。
例証する。
【0030】実施例1 東カナダ産の軟材砕木パルプ(絶乾量 25g、60.6%ISO
白色度)を、100 %過酸化水素2%(パルプに基づく重
量%)、41°Be硅酸ナトリウム4%(パルプに基づく重
量%)、硫酸マグネシウム0.05%(パルプに基づく重量
%)及び水酸化ナトリウム1.0 %(パルプに基づく重量
%)を含有する水性組成物で処理した。この12%稠度の
パルプスラリ−を完全に混合し、次いでポリエチレンの
袋の中で静止した様式(static fashion)で60℃で120 分
間加熱した(A) 。反応時間の終りに、圧搾に似せる(sim
ulate)ために吸引濾過によりパルプから残留液を分離し
た。濾過の後に、パルプを水で1%稠度に洗浄した。洗
浄後に、このパルプをもう一度30%稠度まで吸引濾過し
た。このパルプの白色度は74.3%ISO 白色度であると測
定された。次いで、このパルプを2つの部分に分けた。
この第一の部分は第一の漂白パルプのうちの15%を含有
し、他方この第二の部分は該パルプのうちの85%を含有
した。上記第一の部分(15%)を100%過酸化水素10%
(パルプに基づく重量%)、41°Be硅酸ナトリウム4%
(パルプに基づく重量%)、硫酸マグネシウム 0.5%
(パルプに基づく重量%)及び水酸化ナトリウム3%
(パルプに基づく重量%)を含有する水性組成物で処理
した。15%稠度のパルプスラリ−を完全に混合し、次い
でポリエチレンの袋の中で静止した様式で60℃で15分間
加熱した。次いで圧搾に似せるために吸引濾過により該
パルプから残留液を分離して圧搾液を得た。圧搾の後
に、得られたパルプを4.0 %稠度で水で再度洗浄し、次
いで濾液を得るために30%稠度まで吸引濾過した。この
パルプの最終的白色度は84%ISO 白色度以上の白色度で
あった。圧搾液と濾液を一緒にして、残存過酸化物の定
量を行った。第二工程で使用した過酸化物の最初の装入
量の70%が回収された。次いで、この溶液をパルプの重
量に基づいて約1%の過酸化物装入量に対応させて絶乾
量25g の未漂白の東カナダ産の軟材砕木パルプに攪拌し
ながら添加した。希釈水を添加して稠度を12%にした。
このパルプをポリエチレンの袋に入れ、静止した様式で
60℃で120 分間処理した。次いで、この方法を前記(A)
から継続して反復した。
白色度)を、100 %過酸化水素2%(パルプに基づく重
量%)、41°Be硅酸ナトリウム4%(パルプに基づく重
量%)、硫酸マグネシウム0.05%(パルプに基づく重量
%)及び水酸化ナトリウム1.0 %(パルプに基づく重量
%)を含有する水性組成物で処理した。この12%稠度の
パルプスラリ−を完全に混合し、次いでポリエチレンの
袋の中で静止した様式(static fashion)で60℃で120 分
間加熱した(A) 。反応時間の終りに、圧搾に似せる(sim
ulate)ために吸引濾過によりパルプから残留液を分離し
た。濾過の後に、パルプを水で1%稠度に洗浄した。洗
浄後に、このパルプをもう一度30%稠度まで吸引濾過し
た。このパルプの白色度は74.3%ISO 白色度であると測
定された。次いで、このパルプを2つの部分に分けた。
この第一の部分は第一の漂白パルプのうちの15%を含有
し、他方この第二の部分は該パルプのうちの85%を含有
した。上記第一の部分(15%)を100%過酸化水素10%
(パルプに基づく重量%)、41°Be硅酸ナトリウム4%
(パルプに基づく重量%)、硫酸マグネシウム 0.5%
(パルプに基づく重量%)及び水酸化ナトリウム3%
(パルプに基づく重量%)を含有する水性組成物で処理
した。15%稠度のパルプスラリ−を完全に混合し、次い
でポリエチレンの袋の中で静止した様式で60℃で15分間
加熱した。次いで圧搾に似せるために吸引濾過により該
パルプから残留液を分離して圧搾液を得た。圧搾の後
に、得られたパルプを4.0 %稠度で水で再度洗浄し、次
いで濾液を得るために30%稠度まで吸引濾過した。この
パルプの最終的白色度は84%ISO 白色度以上の白色度で
あった。圧搾液と濾液を一緒にして、残存過酸化物の定
量を行った。第二工程で使用した過酸化物の最初の装入
量の70%が回収された。次いで、この溶液をパルプの重
量に基づいて約1%の過酸化物装入量に対応させて絶乾
量25g の未漂白の東カナダ産の軟材砕木パルプに攪拌し
ながら添加した。希釈水を添加して稠度を12%にした。
このパルプをポリエチレンの袋に入れ、静止した様式で
60℃で120 分間処理した。次いで、この方法を前記(A)
から継続して反復した。
【0031】実施例2 実施例1の方法において第一の漂白パルプの第一の部分
と第二の部分とを得るために第一の漂白パルプの分割を
変化させた。第一の漂白工程と第二の漂白工程の各々に
使用する過酸化水素の装入量を以下の表Iに記載した。
第二の過酸化物溶液を構成するために使用した過酸化水
素は新しい過酸化水素であり、しかもその量を変化させ
た。各々の場合の第一の過酸化物溶液は前記の一緒にし
た圧搾液と、濾過液との全部から調製した。洗浄は以下
の表に記載の稠度で実施した。第一の漂白パルプを表に
記載のように分割する前に30%稠度まで圧搾した。第一
の漂白パルプの第一の部分は15%稠度で漂白の第二の工
程で処理する前には洗浄しなかった、すなわち圧搾のみ
であった。得られた結果を表Iに示した。条件: *第一の漂白工程の処理は実施例1に記載の処理と同様
に実施した。 *第二の漂白工程の処理は15%稠度で実施した。 *パルプは第二の漂白工程の後で且つ洗浄工程の前に30
%稠度まで圧搾した。 *圧搾パルプは30%稠度まで濃縮しながら表Iに示した
稠度で洗浄した。
と第二の部分とを得るために第一の漂白パルプの分割を
変化させた。第一の漂白工程と第二の漂白工程の各々に
使用する過酸化水素の装入量を以下の表Iに記載した。
第二の過酸化物溶液を構成するために使用した過酸化水
素は新しい過酸化水素であり、しかもその量を変化させ
た。各々の場合の第一の過酸化物溶液は前記の一緒にし
た圧搾液と、濾過液との全部から調製した。洗浄は以下
の表に記載の稠度で実施した。第一の漂白パルプを表に
記載のように分割する前に30%稠度まで圧搾した。第一
の漂白パルプの第一の部分は15%稠度で漂白の第二の工
程で処理する前には洗浄しなかった、すなわち圧搾のみ
であった。得られた結果を表Iに示した。条件: *第一の漂白工程の処理は実施例1に記載の処理と同様
に実施した。 *第二の漂白工程の処理は15%稠度で実施した。 *パルプは第二の漂白工程の後で且つ洗浄工程の前に30
%稠度まで圧搾した。 *圧搾パルプは30%稠度まで濃縮しながら表Iに示した
稠度で洗浄した。
【0032】
【図1】添付の図面は本発明の方法の好ましい一態様を
示した流れ図である。
示した流れ図である。
10………第一の漂白工程 11………第一の過酸化
物溶液 12………第一の漂白パルプ 13………第一の漂白パ
ルプの第一の部分 14、18…圧搾機 15………第二の過酸化
物溶液 16………第二の漂白工程 17………第二の漂白パ
ルプ 19………圧搾液 20………圧搾パルプ 21………洗浄機 22………洗浄されたパ
ルプ 23………濾液 24………通送管 25………第一の漂白パルプの第二の部分
物溶液 12………第一の漂白パルプ 13………第一の漂白パ
ルプの第一の部分 14、18…圧搾機 15………第二の過酸化
物溶液 16………第二の漂白工程 17………第二の漂白パ
ルプ 19………圧搾液 20………圧搾パルプ 21………洗浄機 22………洗浄されたパ
ルプ 23………濾液 24………通送管 25………第一の漂白パルプの第二の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・アール.デユ・マノワル カナダ国.エル6エル・3エル3.オンタ リオ.オークビル.サンライズ・クレセン ト.290 (72)発明者 クリストフアー・ジエイ.カンタース カナダ国.エル5エイ・4シイ3.オンタ リオ.ナンバー・2004・ミシソーガ.エル ム・ドライブ・イースト.30
Claims (12)
- 【請求項1】 単一の漂白装置で実施されるメカニカル
パルプの連続的二段階漂白方法であって、第一の漂白工
程において原料メカニカルパルプを、該パルプに対して
十分な装入量の過酸化水素を含有する第一の過酸化物溶
液を用いて漂白処理して所望の第一の白色度をもつ第一
の漂白パルプを得;第二の漂白工程において前記漂白パ
ルプを二つに分けそのうちの第一の部分を、パルプに対
して約10重量%よりも多い量の過酸化水素を含有してな
る水性漂白組成物を用いて漂白処理して所望の高められ
た第二の白色度をもつ第二の漂白パルプと残留過酸化物
溶液とを得;前記第一の漂白パルプの第二の部分を回収
し;前記残留過酸化物溶液を前記第二の漂白パルプから
分離して、分離された残留過酸化物溶液と分離された漂
白パルプとを得;前記の分離された残留過酸化物溶液の
一部を前記第一の漂白工程に再循環し(但し、該第一の
漂白工程において前記第一の過酸化物溶液は前記の分離
された残留過酸化物溶液を含有してなるものである);
次いで前記の分離された第二の漂白パルプを回収するこ
とからなることを特徴とするメカニカルパルプの連続的
二段階漂白方法。 - 【請求項2】 第一の漂白パルプの前記第一の部分が前
記第一の漂白パルプのうちの約5重量%〜約35重量%の
範囲内から選択される量である請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記の残留過酸化物溶液を前記第二の漂
白パルプから洗浄することによって分離して、洗浄され
た第二の漂白パルプと濾液とを得;次いで前記濾液を前
記第一の漂白工程に供給する(但し、該第一の漂白工程
において前記第一の過酸化物溶液は前記濾液を含有して
なるものである)請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 前記第一の過酸化物溶液が前記洗浄によ
って得られる前記濾液の全部から構成されるものである
請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 前記の残留過酸化物溶液を前記第二の漂
白パルプから圧搾によって分離して、圧搾液と圧搾パル
プを得;前記圧搾液を前記第一の漂白工程に供給し(但
し、該第一の漂白工程において前記第一の過酸化物溶液
は前記圧搾液を含有してなるものである);前記圧搾パ
ルプを洗浄工程で洗浄して圧搾され且つ洗浄された第二
の漂白パルプと濾液とを得;次いで前記濾液を前記第一
の漂白工程に供給する(但し、該第一の漂白工程におい
て前記第一の過酸化物溶液は前記圧搾液と前記濾液とを
含有してなるものである)請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 前記第一の過酸化物溶液が前記洗浄によ
って得られる前記濾液の全部を含有してなるものである
請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 前記第一の過酸化物溶液が前記圧搾によ
って得られる前記圧搾液の全部を含有してなるものであ
る請求項5に記載の方法。 - 【請求項8】 前記圧搾液の一部を前記第二の漂白工程
に対して、前記第二の過酸化物溶液が該圧搾液の一部を
含有してなるように供給する請求項5に記載の方法。 - 【請求項9】 前記第二の漂白工程において、パルプに
対して約10重量%よりも多い量の過酸化水素を含有して
なる前記第二の過酸化物溶液と、重量比で且つ過酸化水
素の無駄な未漂白反応物を実質的に低減させるのに十分
な量のマグネシウムイオンと硅酸ナトリウムと塩基との
中で約9〜約11の範囲から選択されるpHで、前記の所望
の第二の白色度をもつ前記第二の漂白パルプと前記残留
過酸化物溶液とを得るのに十分な時間、前記第一の漂白
パルプの前記第一の部分を漂白処理する請求項1に記載
の方法。 - 【請求項10】 十分な量の前記第二の漂白パルプを前
記第一の漂白パルプの第二の部分と混合して所望の第三
の白色度をもつ漂白パルプ生成物を得る請求項1に記載
の方法。 - 【請求項11】 第一の層とそれに隣接した第二の層と
を有する紙製品であって、該第一の層が前記第一の漂白
パルプの第二の部分からなるものであり、該第二の層が
前記第二の漂白パルプからなるものであり、且つ前記第
一の漂白パルプと前記第二の漂白パルプが請求項1に記
載の方法により得られるものである紙製品。 - 【請求項12】 前記第一の層が前記第二の漂白パルプ
からなる2つの外層の間に挟まれた内部層である請求項
11に記載の紙製品。
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