JPH0633960Y2

JPH0633960Y2 - 子供用の将棋の駒

Info

Publication number: JPH0633960Y2
Application number: JP8260890U
Authority: JP
Inventors: 功橋本
Original assignee: 功橋本
Priority date: 1990-08-02
Filing date: 1990-08-02
Publication date: 1994-09-07
Anticipated expiration: 2004-09-07
Also published as: JPH0440682U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、表面に子供でも容易に理解することの出来
る絵柄、文字を表した将棋の駒に関する。

（従来の技術）従来、一般に使用されている大人用の将棋の駒に関して
は、その形状とその寸法が決められている。

（考案が解決しようとする課題）従来の技術で述べた将棋の駒は一般に大人が対局に使用
するもので、子供がお遊びで将棋をするのには娯楽的な
要素に欠けている。また、将棋の駒がほぼ同形状で同色
なので対局中の優勢、劣勢の状態が初心者には判断しが
たい欠点がある。更に、従来の将棋の駒が独特の形状を
しているために幼児子供が将棋の駒を利用した他の遊び
を考える余地がすくない欠点がある。本考案は、従来の
将棋の駒の有する上記のような問題点を鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、円盤体の各将棋の駒
表面、及び裏面に子供が容易に判別できる絵柄、文字を
表して子供が将棋遊びを好んでするようにしてあると共
に、将棋の駒の種類に応じた彩色を施してあるので、お
互いの対局中の優劣を駒の色にて一目瞭然に判別するこ
とが出来、しかも本願考案の将棋の駒はそれ以外の子供
の遊び例えば「おはじき」や「飛行円盤」等にも転用し
得る子供用の将棋の駒を提供することである。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を解決するために、この考案における子供用
の将棋の駒は、後方部のみが直状辺としてあると共に、
該直状辺の下面内方に向かって斜切断面を形成してなる
円盤体であって、該円盤体は将棋の各駒の種類に応じて
その彩色を異にすると共にその表面及び裏面に子供にも
判別出来る絵柄、文字を表してなるものである。また、
対戦者が駒の前進、後退等のような操作をし易いよう
に、駒の表面は梨地面のような抵抗体としてあるもので
ある。更に、駒の移動を便利にするため、駒の周側の上
端縁に小突出部を設けてある。

（作用）駒を前進させる場合には、後方部の斜切断面を盤面に押
圧すると第５図のように駒の前方が浮き加減の状態とな
り、そのまま駒を前進させる。また駒を後退、横方向、
または斜め方向に移動させる場合には、駒の周側の上端
縁に小突出部を指を添えて容易に移動し得る。

（実施例）第１図〜第６図において、円盤状の将棋の駒（１）は、
その周側の上端縁に小突出部（２）を設けると共に、後
方部のみが直状辺（３）としてあり、更にこの直状辺
（３）の下方内側に向かって斜切断面（４）を形成して
なる円盤体である。従って、駒は後部は直状辺（３）側
であり、その反対側即ち円状部は前方である。この該円
盤体とした将棋の各駒（１）の種類に応じてその彩色を
異にしてある。即ち、将棋の駒は、王様、飛車、角行は
おのおの２枚、金将、銀将、桂馬、香車おのおの４枚
と、歩兵18枚の合計40枚を一組として成り立っている。
本願考案では将棋の各駒の彩色は例えば以下のようであ
る。

駒の種類枚数彩色の種類王様２太陽色飛車２紫色角行２茶色金将４金色銀将４銀色桂馬４緑色香車４青色歩兵 18 黄色もちろん、駒の彩色は一つの例として例示したものでそ
の他の色彩としてもよい。

前記のような将棋の駒の表面及び裏面に子供にも判別出
来る絵柄、文字（５）を表してなるものである。また、
駒の表面は梨地面のような抵抗体（６）を設けて駒の移
動（前進、後退等）操作を行い易いように配慮してある
ものである。

駒の移動を更に容易にするため、駒の周側の上端縁に小
突出部（２）に多数のギザ（７）を付設すれば扱いが容
易となる。（８）は将棋の盤面である。

（効果）この考案は、上述のように、駒の周側の上端縁に小突出
部を設け、且つ後方部のみが直状辺としてあると共に、
該直状辺の下方内側に向かって斜切断面を形成してなる
円盤体としてあるので駒の前方部と後方部の区別は明瞭
に認識出来るから、対局の相手方の駒と混同することは
ないと共に、駒の移動を極めて容易に行うことが出来
る。又、円盤体は将棋の各駒の種類に応じてその彩色を
異にすると共にその表面及び裏面に子供にも判別出来る
絵柄、文字を表してなるものであるから、子供が遊び感
覚で使用することが出来るし、将棋の対局の優勢又は劣
勢が色彩によって即座に判別することが出来る。

子供が本考案の子供用の将棋の駒によって、将棋に熟達
すれば、ごく自然に本格将棋に移行することが出来るも
のである。しかも、本考案の駒は円盤状を呈しているの
で、おはじき遊び、円盤飛行として遊ぶことも出来る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例で、第１図は平面図、第２図は
第１図A-A線半截断面図、第３図は第１図B-B線断面図、
第４図は一部拡大断面図、第５図は使用状態を示す断面
図、第６図は、初期状態に駒を並べた状態を示す一部平
面図である。（１）……駒、（２）……小突出部（３）……直状辺、（４）……斜切断面（５）……絵柄、文字、（６）……抵抗体（７）……ギザ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】駒の周側の上端縁に小突出部を設け、且つ
後方部のみが直状辺としてあると共に、該直状辺の下面
内方に向かって斜切断面を形成してなる円盤体であっ
て、該円盤体は将棋の各駒の種類に応じてその彩色を異
にすると共にその表面及び裏面に子供にも判別出来る絵
柄、文字を表してなることを特徴とする子供用の将棋の
駒。
【請求項２】駒の表面は梨地面のような抵抗体としてあ
る請求項１の子供用の将棋の駒。