JPH0633760A - エンジンの沸騰冷却システム - Google Patents

エンジンの沸騰冷却システム

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JPH0633760A
JPH0633760A JP21381092A JP21381092A JPH0633760A JP H0633760 A JPH0633760 A JP H0633760A JP 21381092 A JP21381092 A JP 21381092A JP 21381092 A JP21381092 A JP 21381092A JP H0633760 A JPH0633760 A JP H0633760A
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JP
Japan
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engine
cooling water
cooling
temperature
passage
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JP21381092A
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English (en)
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Masatoshi Ninoyu
正俊 二之湯
Hitoshi Kameyama
仁 亀山
Hisashi Doi
久史 土井
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの沸騰冷却システムにおいて、リザ
ーブタンクを確実に密閉して良好な沸騰冷却性能を得る
と共に、高地においてもエンジン冷却水の循環ポンプに
キャビテーションが発生することを抑制する。 【構成】 エンジン1から流出した冷却水または気水混
合体が蒸気冷却器10及び冷却水用冷却器12で冷却さ
れ、冷却水となって流路13により循環ポンプ6を経て
エンジン1へ戻される沸騰冷却システムにおいて、流路
13に連通するリザーブタンク20に電磁弁を設置し、
流路13の冷却水温度センサ25及び気圧センサ27を
設け、流路13の冷却水温度が大気圧での沸点より低い
設定値に達したときにコンピュータ26により電磁弁を
閉めて、リザーブタンク20を密閉することにより冷却
水系路を閉回路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを冷却液によ
り効果的に冷却することのできる沸騰冷却システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジン等の高性能化に伴って
その発熱量が増大するため、エンジン冷却装置としても
高性能のものが必要とされ、これに好適な装置として沸
騰冷却システムが提案されている。この沸騰冷却システ
ムにおいては、エンジン冷却水温度の高低に従って増減
する冷却水系路内の冷却水量を適宜吸収あるいは補給す
るリザーブタンクが設けられると共に、エンジンのジャ
ケット内で冷却水が沸騰、蒸発して、気水混合体がエン
ジンから冷却器へ流入するようになると、リザーブタン
クに設置された開閉弁を閉じることにより、それまで大
気と連通していたリザーブタンクを密閉して冷却水系路
を閉回路とし、系路内の冷却水が昇温、昇圧できるよう
に構成されている。
【0003】しかしながら、上記開閉弁としてフロート
バルブが用いられている従来のリザーブタンクでは、リ
ザーブタンク内の水面の上昇に応じて水面に浮かぶフロ
ートが上昇し、一定以上の高さまで上昇すればフロート
バルブが閉じてリザーブタンクを密閉するようになって
いるが、フロートの上下摺動部分における摩擦や、フロ
ートの予期しない傾斜等により、フロートが水面の上昇
に対応して正確に上昇しないことがあり、この場合に
は、冷却水系路内から溢れてリザーブタンクに流入した
冷却水が、閉じ切れないフロートバルブから外方へ流出
し、また、冷却水系路内の圧力が上昇できないため、所
期の沸騰冷却性能が得られない等の不具合があった。
【0004】また、上記のように、リザーブタンク内に
おける冷却水の水位上昇を検出して、リザーブタンクに
設置された開閉弁を閉じるようにすると、エンジンの稼
動状況や車速に応じた上記冷却器への冷却風量の変動及
び大気温度の高低等によって、エンジンジャケット内で
冷却水が沸騰、蒸発するときの冷却器による冷却水の降
温量(以下サブクール度という)と、リザーブタンク内
の冷却水位との関係が変化するため、サブクール度を適
正値に保持できないことがある。すなわち、サブクール
度が小さくて冷却水ポンプに吸入される冷却水の温度が
比較的高いと、冷却水ポンプの吸入による冷却水の減圧
蒸発を誘発して、キャビテーションの発生による冷却水
ポンプの損傷を招き、また、キャビテーションの発生を
防止するためサブクール度を大きくすれば、冷却器の性
能が低下することになって不具合である。
【0005】また、自動車に搭載されたエンジンの沸騰
冷却システムにおいては、その自動車が高地を走行する
ときにエンジン冷却水の沸点が平地の場合より下降する
ため、開閉弁の制御がこれに的確に対応しないと、やは
り冷却水ポンプの吸入による冷却水の減圧蒸発が生じ
て、冷却水ポンプにキャビテーションが発生するおそれ
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジンの
沸騰冷却システムにおいて、冷却器と循環ポンプとの間
のエンジン冷却液系路に連通するリザーブタンクもしく
はエンジン冷却液系路からリザーブタンクへの連通を必
要に応じて確実に閉じることにより、良好な沸騰冷却性
能を得ると共に、高地においてもエンジン冷却液系路に
適度のサブクール度を得やすくして循環ポンプのキャビ
テーション発生を防止しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るエンジンの沸騰冷却システムは、エンジンから順次冷
却器及び循環ポンプを経て上記エンジンに戻るエンジン
冷却液系路、上記冷却器と上記循環ポンプとの間の上記
エンジン冷却液系路に連通するエンジン冷却液リザーブ
タンク、上記冷却器から上記エンジンに至る間の上記エ
ンジン冷却液系路におけるエンジン冷却液の温度セン
サ、気圧センサ、及び上記リザーブタンクと外方との連
通もしくは上記エンジン冷却液系路から上記リザーブタ
ンクへの連通を開閉する電磁弁を有し、上記冷却器から
上記エンジンに至る間の上記エンジン冷却液系路におい
て上記温度センサが検出したエンジン冷却液の温度が上
記気圧センサの検出値にもとづく設定値以上に達したと
き、上記電磁弁が閉じるように構成されている。
【0008】
【作用】すなわち、エンジンの沸騰冷却システムにおけ
るエンジン冷却液の温度が上昇し、冷却器からエンジン
に至る間のエンジン冷却液系路において温度センサが検
出したエンジン冷却液の温度が気圧センサの検出値にも
とづく設定値以上に達したとき、電磁弁が閉じられてリ
ザーブタンクが密閉もしくはエンジン冷却液系路からリ
ザーブタンクへの連通が閉じられ、エンジン冷却液系路
を閉回路とすることができるので、系路におけるエンジ
ン冷却液の昇温、昇圧を確実に実現させることができ、
しかも、気圧センサの検出値にもとづくエンジン冷却液
温度の設定値を温度センサが検出することにより電磁弁
を開閉制御するため、大気圧に応じて常に電磁弁の高い
開閉精度を保持し、エンジン冷却液のサブクール度を状
況に即したものに精確に保持して、循環ポンプの吸い込
みによりエンジン冷却液が一時的に減圧しても、エンジ
ン冷却液が循環ポンプ内で沸騰蒸発することを確実に防
止することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例について具
体的に説明する。図1において、自動車に搭載されたエ
ンジン1のシリンダブロック2及びシリンダヘッド3に
それぞれ冷却ジャケット4、5が設けられ、循環ポンプ
6により冷却ジャケット4、5に送給された冷却水は冷
却ジャケット4、5を通過するときシリンダブロック2
及びシリンダヘッド3を冷却して正常運転時には沸騰
し、冷却水の一部が水蒸気となることにより気水混合体
となってエンジン1から流出し、流路7を通って気水分
離器8へ導かれる。
【0010】気水分離器8において冷却水から分離され
た水蒸気は、電動ファン9により冷却風が供給される蒸
気冷却器10で冷却されて凝縮し、気水分離器8におい
て分離された冷却水と共に、電動ファン11により冷却
風が供給される冷却水用冷却器12へ送られて冷却さ
れ、あるいは、図示していないが蒸気冷却器10で冷却
されて凝縮した冷却水が冷却水用冷却器12の出口側に
送られ、降温した冷却水が流路13によりサーモスタッ
トバルブ14を経て循環ポンプ6に吸い込まれ、再びエ
ンジン1を冷却する。
【0011】サーモスタットバルブ14は、エンジン1
から流路7に流出した冷却水が後記の所定温度以下のと
き、その冷却水を、側路15により気水分離器8、蒸気
冷却器10及び冷却水用冷却器12をバイパスして循環
ポンプ6へ導くものであり、また、気水分離器8及び蒸
気冷却器10の頂部には、その内圧が危険圧力にまで達
すると開いて大気に連通させる安全弁16が設けられて
いる。
【0012】さらに、流路13の循環ポンプ6吸い込み
側に設けられた温度センサ17は、流路13内の冷却水
温度を検出して電動ファン9、11の作動を調整し、図
2に詳細が示されているようにリザーブタンク20は、
底部が通路21により流路13の循環ポンプ6吸い込み
側に連通されて、内部に冷却水が貯留されていると共
に、頂部にキャップ22が取り付けられていて、キャッ
プ22に形成された通気孔23には電磁弁24が設置さ
れている一方、流路13の循環ポンプ6吸い込み側に冷
却水の温度センサ25が設けられ、自動車に装備されて
いるエンジンコントロール用コンピュータ26に温度セ
ンサ25と気圧センサ27の各検出値が入力され、後記
のように、コンピュータ26の出力により電磁弁24の
開閉が制御されるようになっている。
【0013】上記エンジン沸騰冷却システムにおいて、
エンジン1が停止している冷態時には、上記冷却水系路
内の冷却水温度がエンジン1の稼動時よりも低くてその
冷却水量が減少し、また、電磁弁24が開いているの
で、リザーブタンク20から通路21を通って流路13
へ冷却水が補給される結果、リザーブタンク20内の水
位が図2の2点鎖線の高さにまで低下している。
【0014】図3はこのエンジン沸騰冷却システムにお
ける冷却水系路各部の冷却水または水蒸気の温度とゲー
ジ圧力との関係を表し、それぞれ一点鎖線Aは循環ポン
プ6の冷却水吸入口、実線Bは循環ポンプ6の冷却水出
口、破線Cは冷却ジャケット5内、波線Dは流路7内、
2点鎖線Eは蒸気冷却器10の出口での変動状況を示し
ている。なお、曲線Sは冷却水の飽和蒸気圧線である。
【0015】すなわち、高地においては、エンジン1が
停止した冷態時の冷却水系路各部は大気温度T1にほぼ
等しい温度で圧力が大気圧P0の負圧であり、かつ、サ
ーモスタットバルブ14が側路15により気水分離器
8、蒸気冷却器10及び冷却水用冷却器12をバイパス
して流路7を流路13へ短絡させている。
【0016】この状態からエンジン1が始動すると、循
環ポンプ6の駆動により昇圧してエンジン1に送り込ま
れた冷却水は、エンジン1の冷却ジャケット4、5を流
通して流路7へ流出し、側路15を経て流路13の循環
ポンプ6へ吸い込まれるが、エンジン1の温度上昇に伴
って冷却水系路各部の冷却水温度も上昇し、その冷却水
量が増加するので、冷却水系路内から溢れた冷却水は流
路13から通路21を通ってリザーブタンク20へ流入
することにより吸収される。
【0017】冷却水系路各部の冷却水温度が上昇して、
サーモスタットバルブ14での冷却水温度が所定温度T
2に達すると、サーモスタットバルブ14は側路15を
閉じて冷却水用冷却器12と流路13とを連通させるの
で、エンジン1から流路7に流出した冷却水は冷却水用
冷却器12により冷却されてエンジン1に戻される。
【0018】冷却水系路各部の冷却水温度がさらに上昇
し、循環ポンプ6の出入口における冷却水温度がT3に
達する一方、冷却ジャケット5内の冷却水温度が大気圧
P0での沸点T4に達して沸騰し、冷却水の一部が水蒸
気となることにより気水混合体となってエンジン1から
気水分離器8へ導かれる状態に至ったとき、気圧センサ
27が検出して入力された大気圧P0の値に応じてコン
ピュータ26が上記沸点T4を算出し、かつ、それにも
とづいてコンピュータ26が設定した循環ポンプ6の入
口側冷却水温度T3を温度センサ25が検出することに
より、コンピュータ26が出力して電磁弁24が閉じら
れ、リザーブタンク20の内部が大気と遮断されて冷却
水系路が密閉されることになる。
【0019】従って、エンジン1の温度がさらに上昇す
ると、冷却ジャケット5内での冷却水蒸発量も増加して
冷却水系路各部の温度及び圧力が図3のように飽和蒸気
圧線Sに沿って上昇し、エンジン1の正常運転状態にお
いて、それぞれ循環ポンプ6の出入口における冷却水温
度がT5、冷却ジャケット5内の気水混合体温度が飽和
温度T6に達して、エンジン1は効果的に沸騰冷却さ
れ、リザーブタンク20内の水位は図2の高さにまで上
昇している。
【0020】これらの場合、大気圧P0での沸点T4に
対応した循環ポンプ6の入口側冷却水温度T3を温度セ
ンサ25が検出することにより、電磁弁24が常に確実
に閉じられるので、リザーブタンク20の通気孔23か
ら冷却水系路内の圧力が逃げることを防止して、所期の
沸騰冷却性能を確保することができると共に、蒸気冷却
器10及び冷却水用冷却器12における冷却作用によっ
て、電磁弁24が閉じられるときはコンピュータ26に
より大気圧P0の値から設定した循環ポンプ6の入口側
冷却水温度T3がその圧力における飽和温度T4よりも
サブクール度:〔T4−T3〕、好ましくは10°C前
後に近い値だけ低く、また、エンジン1の正常運転状態
においてもサブクール度:〔T6−T5〕として、循環
ポンプ6の入口側冷却水温度T5が飽和温度T6に対し
十分の温度差が保たれているので、循環ポンプ6による
冷却水の吸い込みによって冷却水が減圧されても、冷却
水が循環ポンプ6内で沸騰蒸発することは確実に防止さ
れ、従って、大気圧P0が負圧である高地においても循
環ポンプ6にキャビテーションが発生することを抑制で
きる。
【0021】しかも、電磁弁24が閉じられる冷却水温
度T3よりも低い冷却水温度T2でサーモスタットバル
ブ14が側路15を閉じて、冷却水用冷却器12により
冷却水を冷却させるように構成されているので、循環ポ
ンプ6の入口側冷却水温度を確実に低下させて、循環ポ
ンプ6におけるキャビテーションの発生を一層確実に防
止することができる。
【0022】また、大気圧P0の沸点T4に対応してコ
ンピュータ26が設定した循環ポンプ6の入口側冷却水
温度T3を温度センサ25が検出することにより、冷却
ジャケット5内で冷却水が沸騰、蒸発していることを把
握するようにしているので、循環ポンプ6の入口側にお
ける冷却水の上記サブクール度が常に的確な値となるよ
うに容易に制御することができる。
【0023】エンジン1が上記正常運転状態からさらに
温度上昇しても、上記とほぼ同様の作用効果を奏するこ
とができるが、何らかの原因によりエンジン1の温度が
異常に上昇したため、冷却水系路各部の温度及び圧力が
異常に上昇し、図3において破線C及び波線Dがそれぞ
れ示しているように、冷却ジャケット5内及び流路7内
が危険蒸気圧P1とそのときの飽和蒸気温度T7にまで
到達し、従ってまた、他の冷却水系路各部も図3におけ
る各線の上端にまでそれぞれ達すると、気水分離器8及
び蒸気冷却器10の頂部に設けられた安全弁16が開く
ため、冷却水系路各部の温度及び圧力がそれ以上に上昇
することがないので、冷却水の蒸気圧による本システム
の破損を確実に防止することができる。
【0024】前記の各運転状態からエンジン1の稼動が
停止すると、冷却水系路各部の温度及び圧力は上記と全
く逆の方向に徐々に低下し、温度センサ25が検出する
循環ポンプ6の入口側冷却水温度がT3より適度のヒス
テレシス量、好ましくは3〜5°C低下したときに電磁
弁24が開かれ、さらに冷却水系路各部が降温して、リ
ザーブタンク20等を含めて元の冷態時の状況に復帰す
る。
【0025】なお、リザーブタンク20を流路13に連
通する通路21に、同通路21を開閉する電磁弁を上記
電磁弁24に代えて、もしくは上記電磁弁24に追加し
て設け、上記温度センサ25が循環ポンプ6の入口側冷
却水温度T3を検出することにより、上記電磁弁24と
同様にこの電磁弁を閉じて、流路13からリザーブタン
ク20自身を遮断するようにしても、前記実施例と同等
の作用効果を奏することができ、さらに、リザーブタン
ク20内の残留空気がエンジンルーム内の温度上昇に応
じて膨張することにより、冷却水系路内に予期しない圧
力増大をもたらして沸点が上昇するおそれは、電磁弁に
よる通路21の閉止によって容易に解消することがで
き、循環ポンプ6の入口側における冷却水の上記サブク
ール度を一層精確に制御することができて、安定したエ
ンジン沸騰冷却システムを実現することができる。
【0026】また、上記各実施例では、流路13と側路
15との接続点にサーモスタットバルブ14が設置され
ているが、これを流路7から側路15への分岐点あるい
は側路15内に設置することもでき、さらに、蒸気冷却
器10及び冷却水用冷却器12を一体化させ、あるい
は、それらをエンジン自身により駆動されるファンによ
り冷却させ、さらには、流路13内の冷却水温度を検出
する温度センサ25を循環ポンプ6の出口側に設けるよ
うにすることもできるのはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかるエンジンの沸騰冷却シス
テムにおいては、エンジン冷却液の温度上昇により冷却
器からエンジンに至る間のエンジン冷却液系路における
エンジン冷却液の温度が高地での大気圧に対応した設定
値以上に達すると、温度センサがこれを検知することに
より電磁弁が閉じられ、リザーブタンクが密閉もしくは
エンジン冷却液系路からリザーブタンクへの連通が遮断
されるため、エンジン冷却液系路を閉回路としてエンジ
ン冷却液による沸騰冷却を効果的に行わせることができ
ると共に、大気圧の変動にも対応して電磁弁の開閉精度
を高めることにより、エンジン冷却液が冷却器によって
常に適度に冷却されて適正なサブクール度が得られやす
く、このため、エンジン冷却液が循環ポンプ内で沸騰蒸
発することを防止して、循環ポンプのキャビテーション
発生を確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における概略的な全体配置図。
【図2】上記実施例の要部縦断面拡大図。
【図3】上記実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1 エンジン 6 循環ポンプ 7 流路 8 気水分離器 10 蒸気冷却器 12 冷却水用冷却器 13 流路 14 サーモスタットバルブ 15 側路 20 リザーブタンク 21 通路 23 通気孔 24 電磁弁 25 温度センサ 26 コンピュータ 27 気圧センサ A 循環ポンプ吸入口の温度及び圧力 B 循環ポンプ出口の温度及び圧力 C 冷却ジャケット内の温度及び圧力 D 上流側流路内の温度及び圧力 E 蒸気冷却器出口の温度及び圧力 P0 高地の大気圧 T1 大気温度 T2 サーモスタットバルブ作動温度 T3 電磁弁閉止冷却水温度 T4 冷却水沸点 T5 エンジン正常運転状態での循環ポンプ出入口温度 T6 エンジン正常運転状態での冷却ジャケット内温度 T7 危険蒸気圧の飽和温度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンから順次冷却器及び循環ポンプ
    を経て上記エンジンに戻るエンジン冷却液系路、上記冷
    却器と上記循環ポンプとの間の上記エンジン冷却液系路
    に連通するエンジン冷却液リザーブタンク、上記冷却器
    から上記エンジンに至る間の上記エンジン冷却液系路に
    おけるエンジン冷却液の温度センサ、気圧センサ、及び
    上記リザーブタンクと外方との連通もしくは上記エンジ
    ン冷却液系路から上記リザーブタンクへの連通を開閉す
    る電磁弁を有し、上記冷却器から上記エンジンに至る間
    の上記エンジン冷却液系路において上記温度センサが検
    出したエンジン冷却液の温度が上記気圧センサの検出値
    にもとづく設定値以上に達したとき、上記電磁弁が閉じ
    るように構成されたエンジンの沸騰冷却システム。
JP21381092A 1992-07-17 1992-07-17 エンジンの沸騰冷却システム Withdrawn JPH0633760A (ja)

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Cited By (5)

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