JPH06337251A - 複数の貫通細孔を有するハニカム状物体の検査方法および装置 - Google Patents

複数の貫通細孔を有するハニカム状物体の検査方法および装置

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JPH06337251A
JPH06337251A JP6061318A JP6131894A JPH06337251A JP H06337251 A JPH06337251 A JP H06337251A JP 6061318 A JP6061318 A JP 6061318A JP 6131894 A JP6131894 A JP 6131894A JP H06337251 A JPH06337251 A JP H06337251A
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honeycomb
shaped object
pores
fourier transform
defect
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Application number
JP6061318A
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Inventor
Kosei Onishi
孝生 大西
Yukihisa Osugi
幸久 大杉
Yoshiyuki Muto
美行 武藤
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/956Inspecting patterns on the surface of objects
    • G01N21/95692Patterns showing hole parts, e.g. honeycomb filtering structures

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Abstract

(57)【要約】 【目的】貫通細孔に平行光線を照射して隔壁の中切れ部
等を検査する際、一層確実に検査できる複数の貫通細孔
を有するハニカム状物体の検査方法および装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】コリメータレンズ(30)からハニカム状物体
(14)の貫通細孔に平行光線束Lが入射され、フーリ
エ変換レンズ(34)、CCDカメラ(32)を介して
画像処理装置にフーリエ変換画像が入力される。貫通細
孔は、前記平行光線束Lに対して所定角度傾斜されてい
るため、貫通細孔の隔壁に中切れ部(58)が形成さ
れ、前記中切れ部(58)を直接通過する光線がある場
合には、前記中切れ部(58)が一定の間隔で複数個形
成されているため、前記画像上に回折光によって縞状の
パターンが形成され、これを湾曲した貫通細孔から射出
される光線によって形成されるマトリックス状のパター
ンと容易に識別でき、中切れ欠陥の有無を一層確実に検
出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の貫通細孔を有す
るハニカム状物体の検査方法および装置に関し、特に、
ハニカム状物体における中切れ欠陥の有無を確認するた
めの検査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の貫通細孔がハニカム状に
形成されたセラミックス製物体(以下、ハニカム状物体
という)は、製造工程において貫通細孔を区画する薄い
隔壁に開口乃至亀裂を生じる中切れ欠陥が発生すること
があり、検査によってこの中切れ部が一定限度以上ある
と確認されたものは製品の機能や耐久性能に問題がある
として廃棄している。この中切れ欠陥は、物体成形後、
乾燥工程や焼結工程で寸法的に収縮する際、外周部との
収縮差が発生し、すなわち、外部から収縮を開始するの
で、内部に開口あるいは亀裂となってあらわれる状態を
いう。
【0003】ところが、このようにハニカム状物体で
は、当該貫通細孔の孔径が極めて小さいうえに貫通細孔
を区画する隔壁も薄いため、目視による検査では両端面
近傍の中切れ部は確認できても、内部の隔壁の中切れ部
の存在を確認するのが困難であった。
【0004】そこで、前記ハニカム状物体に対して平行
光線を照射し、前記貫通細孔の孔軸を平行光線の光軸に
対して所定角度傾斜させて、平行光線を前記貫通細孔に
照射し、前記貫通細孔から射出される光線を検出して、
中切れ部の有無を検査する方法が提案されている。すな
わち、特開昭58−155343号公報並びに米国特許
第4,319,840号公報に開示されているように、
前記ハニカム状物体を所定角度傾斜させた場合には、貫
通細孔を直通する光線は遮断され、前記中切れ部を通過
する光線がスクリーン上に直射されるため、前記光線を
確認することにより中切れ欠陥の有無を確認する検査方
法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記検
査方法では、貫通細孔を直通する光線が前記スクリーン
上に照射されなくとも、前記貫通細孔の内部を反射して
射出される散乱光によりスクリーン上に形成されるパタ
ーンがあり、中切れ部を通過する光線によってスクリー
ン上に形成されるパターンとの差異を確認しにくい。ま
た、前記貫通細孔が僅かに湾曲している場合には、前記
光軸と貫通細孔の孔軸との間に形成された傾斜角度によ
っては、前記貫通細孔を直通する光線がスクリーン上に
射出され、中切れ部を通過して射出される光線と判別で
きず、中切れ部の存在の有無を確認することができなく
なるおそれがある。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するために
なされたものであって、ハニカム状物体の貫通細孔に平
行光線を照射して隔壁の中切れ部の有無等を検査する
際、前記中切れ部の有無を一層確実に判別できる複数の
貫通細孔を有するハニカム状物体の検査方法および装置
を提供することを目的とする。
【0007】本発明はさらに、ハニカム状物体の貫通細
孔に平行光線を照射して隔壁の中切れ部の有無等を検査
する際、全体として検査時間を大きく短縮できるハニカ
ム状物体の検査方法および装置を提供することを目的と
する。
【0008】本発明は、さらにまた、ハニカム状物体の
貫通細孔に平行光線を照射して隔壁の中切れ部の有無等
を検査する際、該中切れ部の有無を電気的に識別し、自
動的に効率よく判別作業を遂行できる複数の貫通細孔を
有するハニカム状物体の検査方法および装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、平行光線束を、隔壁により互いに区画
された複数の貫通細孔が蜂の巣状に形成されたハニカム
状物体の前記貫通細孔の孔軸に対して所定の角度を持っ
て前記ハニカム状物体に入射する過程と、前記ハニカム
状物体から射出される前記ハニカム状物体のフーリエ変
換像を検出する過程と、前記検出されたフーリエ変換像
を用いて、前記複数の貫通細孔の前記隔壁の中切れ欠陥
の有無を検出する過程と、を有することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明は、平行光線束を、隔壁に
より互いに区画された複数の貫通細孔が蜂の巣状に形成
されたハニカム状物体の前記貫通細孔の孔軸に対して所
定の角度を持って前記ハニカム状物体に入射する手段
と、前記ハニカム状物体から射出される前記ハニカム状
物体のフーリエ変換像を検出する手段と、前記検出され
たフーリエ変換像を用いて、前記複数の貫通細孔の前記
隔壁の中切れ欠陥の有無を検出する手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカム
状物体の検査方法および装置は、平行光線束を、隔壁に
より互いに区画された複数の貫通細孔が蜂の巣状に形成
されたハニカム状物体の前記貫通細孔の孔軸に対して所
定の角度を持って前記ハニカム状物体に入射し、前記ハ
ニカム状物体から射出される前記ハニカム状物体のフー
リエ変換像を検出し、この検出されたフーリエ変換像を
用いて、前記複数の貫通細孔の前記隔壁の中切れ欠陥の
有無を検出している。
【0012】ハニカム状物体の断面が2次元格子状の貫
通細孔から構成されているため、前記貫通細孔から射出
される前記ハニカム状物体のフーリエ変換像はマトリッ
クス状のドットパターンになる。これに対して、前記貫
通細孔を区画する隔壁に生ずる中切れ部は一定の間隔で
形成される、すなわち、1次元回折格子を形成するた
め、前記中切れ部のフーリエ変換像は縞状のパターンと
なる。このように、中切れ部のフーリエ変換像とハニカ
ム状物体の複数の貫通細孔のフーリエ変換像とのパター
ン形状が大きく異なるため、これらのパターンの違いを
利用すれば、中切れ欠陥の有無を判断する際のS/N比
が増大することによって中切れ欠陥を確実に検出するこ
とができる。
【0013】この場合、好ましくは、前記検出されたフ
ーリエ変換像を用いて、前記複数の貫通細孔の前記隔壁
の中切れ欠陥の有無を検出する際、先ず、前記ハニカム
状物体のフーリエ変換像が形成される面における前記複
数の貫通細孔のフーリエ変換像の周期的パターンのあら
われるべき位置間の所定領域内に入射する光の強度を測
定し、測定された光の強度データにより前記ハニカム状
物体に前記隔壁の中切れ欠陥がないことの第1次判断を
行い、その後、前記第1次判断過程で前記隔壁の中切れ
欠陥がないと判断されなかった場合に、前記複数の貫通
細孔のフーリエ変換像と前記隔壁の中切れ欠陥のフーリ
エ変換像の周期的パターンの違いを検出することによ
り、前記隔壁の中切れ欠陥の有無の第2次判断を行うよ
うにしている。
【0014】そこで、フーリエ変換像を検出する際に、
前記画像検出手段から出力される画像信号によって光の
強度を検出できるため、第1次判断を素早く行うことが
できる。ハニカム状物体の検査においては、中切れ欠陥
のない場合が大部分であるから、この場合には第1次判
断だけで良く、後の判断過程を省略できるため、全体と
しての検査時間を短縮化できる。また、前記第1次判断
で中切れ欠陥がないと判断されなかった場合には、第2
次判断で貫通細孔のフーリエ変換像と中切れ部によるフ
ーリエ変換像のパターンの違いに基づいて中切れ欠陥の
有無を検査しているため、確実に中切れ欠陥を検出でき
る。
【0015】
【実施例】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカ
ム状物体の検査方法および装置について、好適な実施例
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0016】先ず、検査装置の構成を説明した後、その
検査装置によって行われる検査方法を説明する。
【0017】検査装置10は、図1に示すように、光を
遮蔽する箱体12の内部に、図示しない搬送機構によっ
て搬送されてくるハニカム状物体14を支持し、2軸方
向に回動(傾斜)させる傾斜機構16を備え、前記ハニ
カム状物体14に対して照射される光線の光源であるH
e−Neレーザー18、前記He−Neレーザー18の
電源20、前記He−Neレーザー18の先端部分に装
着されている電子シャッター22、前記He−Neレー
ザー18からのレーザー光線を全反射する反射ミラー2
4、26、前記レーザー光線を広げ光線の乱れを除去す
るスペイシャルフィルタ28、前記レーザー光線を平行
光線束Lに変換してハニカム状物体14に入射するコリ
メータレンズ30、ハニカム状物体14から射出される
光の回折によって無限遠点に生じるフラウンホーファ回
折像を有限の焦平面Fに生じさせるためのフーリエ変換
レンズ34、反射ミラー36、結像レンズ38、反射ミ
ラー40、画像を入力するCCDカメラ32およびCC
Dカメラ32の電源42を備える。また、箱体12の内
部には、扉の開閉等を検出して検査中の事故を防止する
ために近接スイッチ44が設けられている。なお、前記
傾斜機構16には、載置されるハニカム状物体14の有
無を検知するための光電センサ45あるいは近接センサ
が設けられる。
【0018】さらに、前記箱体12の外部には、傾斜機
構16を制御するコントローラ46、CCDカメラ32
から読み込まれた画像信号を処理する画像処理装置4
8、前記画像処理装置48で処理された画像信号を表示
するモニター50、前記コントローラ46、画像処理装
置48に接続されるとともに電子シャッター22、近接
スイッチ44に接続されているパーソナルコンピュータ
ー52が備えられている。ここで、画像処理装置48
は、第1メモリ51、第2メモリ49、計数手段(カウ
ンタ)55、比較器53および短径/長径比較手段57
をその内部に有する。
【0019】なお、前記ハニカム状物体14は、図2お
よび図3に示すように、隔壁54で区切られた複数の平
行に延在する貫通細孔56を含む。勿論、ハニカム状物
体14の隔壁54で区切られた断面形状は、前掲の図
2、図3の形状に限られるものではなく、断面三角形、
長方形、六角形の如き形状であってもよい。
【0020】このように構成される検査装置10は、ハ
ニカム状物体14の隔壁54の欠陥を以下のようにして
検出している。
【0021】先ず、検査方法を概略説明すると、図2に
示すように、コリメータレンズ30から平行光線束Lが
前記ハニカム状物体14の貫通細孔56の孔軸(一点鎖
線参照)に対して所定角度傾斜されて、その一端面56
aから貫通細孔56に入射される。この場合、該ハニカ
ム状物体14は、0.05〜2.0mmの隔壁の厚さで
構成され、5〜1500個/inch2 の貫通孔を有し
ている。そこで、このような形状の隔壁54に中切れ部
58が存在すると、前記中切れ部58を通過して直接他
端面56bから射出される。また、前記中切れ部58
は、一例として、図3に示すように、同一対角線(図2
参照)上に一定の間隔で複数個形成されているため、実
質的に回折格子を形成している。したがって、中切れ部
58を通過してハニカム状物体14から射出された光
は、後述するように、フーリエ変換レンズ34によって
焦平面F上に中切れ部58のフーリエ変換像を形成する
(図5参照)。この際、中切れ部58は、対角線上に一
定の間隔で並んでいるから、そのフーリエ変換像は一定
の間隔で平行な斜めの縞状のパターンとなる。一方、複
数の貫通細孔56によって形成されるフーリエ変換像
は、複数の貫通細孔56が2次元格子状に形成されてい
るため、ドットマトリックス状のパターンとなる。この
ように、中切れ部58のフーリエ変換像と貫通細孔56
のフーリエ変換像とのパターン形状は大きく異なるた
め、この違いを利用すれば中切れ欠陥を容易且つ確実に
検出できる。なお、図7に示すように、中切れ部58が
対角線上の他に、縦または横に一直線上に並ぶ場合もあ
る。
【0022】そこで、この検査方法を図4を参照して詳
細に説明する。先ず、図4に示すように、ハニカム状物
体14が図示しない搬送機構によって検査装置10内部
の傾斜機構16に設置される(ステップS1)。ハニカ
ム状物体14が前記のように傾斜機構16に設置される
と、例えば、該傾斜機構16上に設けられた光電センサ
45から出力信号が出力され、ハニカム状物体14の設
置信号としてコントローラ46を介してパーソナルコン
ピューター52に取り込まれる。この設置信号に基づき
パーソナルコンピューター52から電子シャッター22
にシャッターオープン指令が出力されて電子シャッター
22が開成する(ステップS2)。続いて、計測をスタ
ートする(ステップS3)。すなわち、パーソナルコン
ピューター52の図示しないプログラムが読み出され、
その信号に基づいてコントローラ46により傾斜機構1
6が駆動され、ハニカム状物体14の貫通細孔56が平
行光線束Lの光軸から所定角度ψm 、θm 傾斜される。
なお、検査が一回目の場合には、m=1と規定される
(ステップS4)。
【0023】そこで、He−Neレーザー18からレー
ザー光線が反射ミラー24を指向して出力され、当該レ
ーザー光線が反射ミラー26、スペイシャルフィルタ2
8、コリメータレンズ30を介して平行光線束Lとなっ
てハニカム状物体14に入射される。図2に示すよう
に、平行光線束Lの光軸に対して所定角度ψm 、θm
斜された貫通細孔56の一端面56aに対してコリメー
タレンズ30を介して平行光線束Lを照射し、前記貫通
細孔56の他端面56bから射出される光線をフーリエ
変換レンズ34、反射ミラー36を介して焦平面F上に
フーリエ変換像として結像し、これを結像レンズ38、
反射ミラー40を介してCCDカメラ32で読み込み画
像処理装置48に入力する(ステップS5)。
【0024】ここで、図3に示す中切れ部58を含むハ
ニカム状物体14から得られたフーリエ変換像をモニタ
ー50に映し出される画面上で説明すると、図5に示す
ようになる。
【0025】すなわち、貫通細孔56の孔軸が真っ直ぐ
であり、且つ隔壁54に中切れ部58が存在していない
正常品であるハニカム状物体14の場合には、画面上に
は何も映らない。これは、ハニカム状物体14を傾斜機
構16によって所定の角度傾けているから、貫通細孔5
6に入射した平行光線束Lは貫通細孔56を直進するこ
とができず、散乱してしまうからである。
【0026】また、貫通細孔56の孔軸は真っ直ぐであ
るが、隔壁54に中切れ部58が存在するハニカム状物
体14の場合には、前記孔軸に対して所定角度傾斜され
た平行光線束Lが中切れ部58を通ってハニカム状物体
14から射出される。そして、この中切れ部58が周期
的に一直線上に存在するから、この中切れ部58が回折
格子の役割を果たす。したがって、この一直線上に周期
的に存在する中切れ部58のフーリエ変換像である縞状
の明部60aが画面上にあらわれる(図5参照)。
【0027】これに対して、貫通細孔56の孔軸が湾曲
しているが、隔壁54に中切れ部58が存在しないハニ
カム状物体14では、所定角度傾斜した貫通細孔56を
平行光線束Lが通過してハニカム状物体14から射出さ
れることがあり、この場合には、画面上に2次元格子状
の貫通細孔56のフーリエ変換像であるドットマトリッ
クス状の明部60bがあらわれる。また、この場合に
は、貫通細孔56が湾曲しているため、貫通細孔56か
ら射出される光は当該貫通細孔56内で散乱されてい
る。したがって、この散乱された光の回折によって明部
60bの周辺に明部60cが画面上にあらわれる。
【0028】また、貫通細孔56の孔軸が湾曲していた
とき、隔壁54に中切れ部58が存在するハニカム状物
体14の場合であって、当該ハニカム状物体14が所定
角度ψm 、θm 傾斜したときに、中切れ部58を通って
光が射出される場合には、貫通細孔56のフーリエ変換
像(明部60b、60c)と、中切れ部58のフーリエ
変換像(明部60a)が画面上にあらわれる。
【0029】なお、ハニカム状物体14の端面56a、
56bが傾斜している場合には、ハニカム状物体14を
所定角度傾斜することによって、貫通細孔56の孔軸と
平行光線束Lの光軸が一致して、前記平行光線束Lが貫
通細孔56を直通し、画面上にドットマトリッス状の明
部を形成することもある。図7に示す中切れ部58の場
合には、フーリエ変換像は図8のようになる。
【0030】このように、明部があらわれた場合に、各
種のパターンを画面上に形成する画像信号を以下のよう
に処理している。なお、この画像処理に関しては公知技
術を用いた。例えば、日本アビオニクス(株)製SPI
CCA−II、および(株)ADSのPIP−4000の
画像処理装置を用いた。さらに、この種の画像処理につ
いては、「画像解析ハンドブック」(東京大学出版)、
「コンピュータビジョン」(丸文)等の一般文献があ
る。そこで、前記明部に係る画像信号に対してパーソナ
ルコンピューター52によりウィンドー62を設定す
る。前記ウィンドー62は、図5に示すように、横方向
に延在して明部の中間位置に設定される。図9に示すよ
うに、ウィンドー62を縦方向に延在させてもよい。続
いて、前記ウィンドー62内において縦方向に数画素ず
つ集めたブロック64毎の輝度u1 を検出し、その後、
ウィンドー62内の輝度u1 のピーク値を検出する(ス
テップS6)。これを画像処理装置48内の第2メモリ
49に記憶する。そして、前記ピーク値を予め設定し、
第1メモリ51に記憶した基準輝度u0 と比較器53に
よって比較する(ステップS7)。なお、この場合、ウ
ィンドー62内の輝度u 1 のピーク値の信号を直接パー
ソナルコンピューター52に送り、パーソナルコンピュ
ーター52では、この受け取った輝度u1 とこれに対し
てプログラム内で予め設定された基準輝度u0 とを比較
してもよい。ここで、前記ピーク値である輝度u1 が基
準輝度u0 を下回った場合には、中切れ部58に相当す
る部分が検出できないと判定する。これは、後述するよ
うに、中切れ部58があれば、ウィンドー62内に該中
切れ部58のフーリエ変換像である縞状のパターンとな
る明部60aがあらわれるからである。したがって、前
記ピーク値である輝度u1 が基準輝度u0 を下回った場
合には、再びステップS4に戻り、新たな所定角度ψ
m+1 、θm+1 にハニカム状物体14を傾斜させ、ステッ
プS5以下を繰り返す。
【0031】このステップS6、S7においては、図5
に示すように、ウィンドー62内に相当するCCDカメ
ラ32から出力される画像信号から輝度u1 を検出し、
その中のピーク値と設定している基準輝度u0 とを比較
しているだけなので、画像上で処理する必要がなく、素
早く処理できる。
【0032】また、ウィンドー62を明部の中間位置に
設定しているため、前記ウィンドー62内部の輝度を検
出した際、輝度の高い前記明部60b、60cが検査対
象から除去される。したがって、隔壁54に中切れ部5
8が存在しない正常な状態に形成されているにも拘わら
ず、後述するステップS8以下の判定過程を行うことが
大幅に減少され、検査速度を向上させる。
【0033】一方、ハニカム状物体14の隔壁54に中
切れ部58が形成されている場合には、図5に示すよう
に、中切れ部58からの回折光によってフーリエ変換像
に縞状のパターンとなる明部60aが形成されている。
したがって、図5に示すように、ウィンドー62をドッ
トマトリックス状に形成された明部の間に設定しても、
ウィンドー62内には縞状のパターンが含まれることに
なる。したがって、この縞状のパターンが存在するブロ
ック64の輝度u1 が基準輝度u0 以上となり、確実に
中切れ欠陥を検出することができる。
【0034】以上のようにして、中切れ部58の存在し
ない正常な大部分のハニカム状物体14の場合には、ピ
ーク値である輝度u1 が基準輝度u0 を下回る(u1
0)ことになり、再びステップS4以下の処理を繰り
返す。しかし、正常なハニカム状物体14であってもウ
ィンドー62内に回折光や他の散乱光が入射し、ピーク
値である輝度u1 が基準輝度u0 を上回る(u1
0 )場合がある。この場合には、輝度だけでは判別す
ることが不可能である。したがって、フーリエ変換像の
パターンを識別することによって、中切れ欠陥を有する
ハニカム状物体14であるか否かを区別するために、以
下の画像処理を行う。
【0035】すなわち、前記画像のコントラストを強調
し(ステップS8)、2値化する(ステップS9)。続
いて、前記貫通細孔56内で隔壁54によって散乱され
た光線により発生するスペックルパターンによる微小な
ノイズを除去する。このノイズ除去では、前記の如き、
公知の画像処理方法が用いられる。すなわち、所定面積
以下で表示されるノイズ成分を基準となるパターンの面
積と比較し、小さければそのノイズ成分を消去してやれ
ばよい(ステップS10)。さらに、予め設定された面
積よりも明部が大きい場合には、これを除去する。前記
ステップS10と逆のやり方であり、基準となる他のパ
ターンの面積と比較器53により比較し、それ以上であ
れば、それを除去する方法である(ステップS11)。
これは、貫通細孔56の孔軸を平行光線束Lの光軸に対
して所定角度ψm 、θm 傾斜させていても、貫通細孔5
6が微小に湾曲しており、当該貫通細孔56内を平行光
線束Lが直通した場合には、ハレーションを起こす場合
があるからである。そこで、ハレーションが生じた場合
には、ハレーションによって形成された明部の面積が大
きいため、所定値以上の面積を有する明部をステップS
11の処理と同様の処理で削除することにより、この影
響を除去できる。この後、2値画像に対し収縮・膨張処
理を施して、2値化画像のパターンの形状を整える(ス
テップS12)。貫通細孔56のフーリエ変換像は、小
さく丸いドットパターン形状であるため、収縮処理を施
すと、この小さく丸いドットパターンは除去される。一
方、中切れ部58のフーリエ変換像は、大きな縞状のた
め、ほとんど除去されることはない。
【0036】したがって、画面上に形成された明部の数
を画像処理装置48内の計数手段55によりカウントし
た場合、画面全体で明部の数が0であれば隔壁54の中
切れ部58による回折光が検出されなかったことにな
り、再びステップS4に戻って新たな所定角度ψm+1
θm+1 で検査を続ける。これに対して、明部の数が1以
上の場合には中切れ部58の存在の可能性があるため、
ステップS14以下に進む。
【0037】続いて、明部の数が1であるか否かを判定
し(ステップS14)、明部の数が複数である場合に
は、それぞれの明部の面積を計測し、最大の面積の明部
以外を所定の面積以下であるとして画面上から削除し
て、明部の数を1とする(ステップS15、S16)。
例えば、面積値について、図6において、5、7、
8、10、6の如きパターンがあったとき、の
面積値10のパターンのみを残すべく、パーソナルコン
ピューター52から「9以下の面積値を持つ対象物を除
去せよ」とのコマンドを入力する。以外のものを除去
すれば、全ての明部を判定する時間が大きく短縮できる
からである。この時点で削除されずに残った最大面積の
明部、あるいはステップS14で明部の数が1であった
場合、当該明部の短径/長径との比(=a)を求め、前
記短径/長径の比aが経験的に得られた値としての0.
3以下であるか否かを画像処理装置48内の短径/長径
比較手段57により判定している(ステップS17、S
18)。これは、明部の形状が細長であるか否かを判定
しており、細長であれば隔壁54の中切れ部58を通過
した回折光によるものであると判定している。したがっ
て、図6に示すように、ステップS19で短径/長径の
比a<0.3であれば、ハニカム状物体14は不良品と
判定され、検査装置10から外部に搬出される(ステッ
プS20)。一方、短径/長径の比a≧0.3であれ
ば、前記明部は前記中切れ部58によるものではないと
判定され、再びステップS4以下の過程を繰り返す。こ
の短径と長径の比較も従来公知の前記画像処理方法で行
っている。
【0038】前記ステップS7、ステップS13、ステ
ップS18で隔壁54に中切れ部58が形成されていな
いと判定された場合には、判定回数mをインクリメント
し(ステップS20)、前記判定回数mが所定回数α、
例えば、4〜8回に達したか否かを判定する(ステップ
S21)。判定回数が所定回数αに達した場合には、正
常品と判定して計測を終了し、ハニカム状物体14が検
査装置10から外部に搬出される(ステップS22)。
【0039】このように、本実施例に係る検査方法およ
びこれに使用される検査装置10では、中切れ部58の
フーリエ変換像の縞状のパターン(明部60a)と貫通
細孔56のフーリエ変換像のドットマトリックス状のパ
ターン(明部60b、60c)とを検出している。すな
わち、2次元格子状の貫通細孔56から射出される光線
の回折によって形成されるドットマトリックス状のパタ
ーンである丸い明部60b、60cと、中切れ部58か
ら射出される回折光によって形成される縞状のパターン
の明部60aとの形状の差異が明確なため、前記パター
ンの違いを利用して中切れ欠陥を検出する際のS/N比
が増大し、隔壁54に形成された中切れ部58を確実且
つ容易に識別できる。また、前記明部の中間位置にウィ
ンドー62を形成しているため、ステップS7において
輝度のピーク値を判定する際に、隔壁54に中切れ部5
8が形成されていないにもかかわらず、貫通細孔56を
通過した光線によってピークの輝度が所定値以上であ
る、すなわち、中切れ部58による明部60aかもしれ
ないと判断され、ステップS8以下の検査過程を行うこ
とが減少する。したがって、全体としての検査速度が向
上する。
【0040】なお、以上の実施例においては、光源とし
てレーザー光を用いたが、本発明において用いられる光
はコヒーレント光であれば良く、レーザー光以外にコヒ
ーレント光を発生する他の手段を用いることもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハ
ニカム状物体の検査方法および装置によれば、以下の効
果が得られる。
【0042】すなわち、本発明においては、平行光線束
を、隔壁により互いに区画された複数の貫通細孔が蜂の
巣状に形成されたハニカム状物体の前記貫通細孔の孔軸
に対して所定の角度を持って前記ハニカム状物体に入射
し、前記ハニカム状物体から射出される前記ハニカム状
物体のフーリエ変換像を検出し、この検出されたフーリ
エ変換像を用いて、前記複数の貫通細孔の前記隔壁の中
切れ欠陥の有無を検出している。
【0043】ハニカム状物体の断面が2次元格子状の貫
通細孔から構成されているため、前記貫通細孔から射出
される前記ハニカム状物体のフーリエ変換像はマトリッ
クス状のドットパターンになる。これに対して、前記貫
通細孔を区画する隔壁に生ずる中切れ部は断面対角線上
に一定の間隔で形成される、すなわち、1次元回折格子
を形成するため、前記中切れ部のフーリエ変換像は縞状
のパターンとなる。このように、中切れ部のフーリエ変
換像とハニカム状物体の複数の貫通細孔のフーリエ変換
像とのパターン形状が大きく異なるため、これらのパタ
ーンの違いを利用すれば、中切れ欠陥の有無を判断する
際のS/N比が増大して中切れ欠陥を確実に検出するこ
とができる。
【0044】この場合、好ましくは、前記検出されたフ
ーリエ変換像を用いて、前記複数の貫通細孔の前記隔壁
の中切れ欠陥の有無を検出する際、先ず、前記ハニカム
状物体のフーリエ変換像が形成される面における前記複
数の貫通細孔のフーリエ変換像の周期的パターンのあら
われるべき位置間の所定領域内に入射する光の強度を測
定し、測定された光の強度データにより前記ハニカム状
物体に前記隔壁の中切れ欠陥がないことの第1次判断を
行い、その後、前記第1次判断過程で前記隔壁の中切れ
欠陥がないと判断されなかった場合に、前記複数の貫通
細孔のフーリエ変換像と前記隔壁の中切れ欠陥のフーリ
エ変換像の周期的パターンの違いを検出することによ
り、前記隔壁の中切れ欠陥の有無の第2次判断を行うよ
うにしている。この場合、フーリエ変換像を検出する際
に、前記画像検出手段から出力される画像信号によって
光の強度を検出できるため、第1次判断の速度が早い。
ハニカム状物体の検査においては、中切れ欠陥のない場
合が大部分であるから、この場合には第1次判断だけで
良く、後の判断過程を省略できるため、全体としての検
査時間を短縮化できる。また、前記第1次判断で中切れ
欠陥がないと判断されなかった場合には、第2次判断で
貫通細孔のフーリエ変換像と中切れ部によるフーリエ変
換像のパターンの違いに基づいて中切れ欠陥の有無を検
査しているため、確実に中切れ欠陥を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカム
状物体の検査装置の概略説明図である。
【図2】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカム
状物体の検査装置の要部説明図である。
【図3】本発明に係るハニカム状物体の拡大縦断面図で
ある。
【図4】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカム
状物体の検査方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカム
状物体の検査方法を説明する画像信号処理状態説明図で
ある。
【図6】本発明に係る複数の貫通細孔を有するハニカム
状物体の検査方法を説明する画像信号処理状態説明図で
ある。
【図7】本発明に係る別のハニカム状物体の拡大縦断面
図である。
【図8】図7に示される複数の貫通細孔を有するハニカ
ム状物体の検査方法を説明する画像信号処理状態説明図
である。
【図9】図7に示される複数の貫通細孔を有するハニカ
ム状物体の検査方法を説明する画像信号処理状態説明図
である。
【符号の説明】
10…検査装置 14…ハニカム
状物体 18…He−Neレーザー 22…電子シャ
ッター 30…コリメータレンズ 34…フーリエ
変換レンズ 48…画像処理装置 54…隔壁 56…貫通細孔 58…中切れ部 60a〜60c…明部 62…ウィンド

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行光線束を、隔壁により互いに区画され
    た複数の貫通細孔が蜂の巣状に形成されたハニカム状物
    体の前記貫通細孔の孔軸に対して所定の角度を持って前
    記ハニカム状物体に入射する過程と、 前記ハニカム状物体から射出される前記ハニカム状物体
    のフーリエ変換像を検出する過程と、 前記検出されたフーリエ変換像を用いて、前記複数の貫
    通細孔の前記隔壁の中切れ欠陥の有無を検出する過程
    と、 を有することを特徴とする複数の貫通細孔を有するハニ
    カム状物体の検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、前記検出さ
    れたフーリエ変換像を用いて、前記複数の貫通細孔の前
    記隔壁の中切れ欠陥の有無を検出する過程が、前記ハニ
    カム状物体のフーリエ変換像が形成される面における前
    記複数の貫通細孔のフーリエ変換像の周期的パターンの
    あらわれるべき位置間の所定領域内に入射する光の強度
    を測定し、測定された光の強度データにより前記ハニカ
    ム状物体に前記隔壁の中切れ欠陥の有無を検出する第1
    次判断を行う過程と、その後、前記第1次判断過程で前
    記隔壁の中切れ欠陥がないと判断されなかった場合に、
    前記複数の貫通細孔のフーリエ変換像と前記隔壁の中切
    れ欠陥のフーリエ変換像の周期的パターンの違いを検出
    することにより、前記隔壁の中切れ欠陥の有無を検出す
    る第2次判断を行う過程とを有することを特徴する複数
    の貫通細孔を有するハニカム状物体の検査方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の方法において、前記第1次
    判断過程で前記光の強度の測定は少なくともハニカム状
    物体の複数の貫通細孔を画成する隔壁の中切れ部の存在
    によってあらわれる互いに隣接した明部の中間位置にお
    いて行うことを特徴とする複数の貫通細孔を有するハニ
    カム状物体の検査方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、光の強度は
    光の輝度であることを特徴とする複数の貫通細孔を有す
    るハニカム状物体の検査方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の方法において、前記互いに
    隣接した明部の中間位置で測定された光の輝度u1 のピ
    ーク値と予め設定されている基準となる輝度u0 とを比
    較し、前記輝度u1 のピーク値が基準輝度u0 よりも上
    回ったとき、前記中切れ部が存在すると判断することを
    特徴とする複数の貫通細孔を有するハニカム状物体の検
    査方法。
  6. 【請求項6】請求項2記載の方法において、第2次判断
    過程で貫通細孔のフーリエ変換像にかかる明部の数を計
    数し、前記計数された数が1以上であるとき、所定の明
    部の短径と長径との比を求めて中切れ部の存在の有無を
    判断することを特徴とする複数の貫通細孔を有するハニ
    カム状物体の検査方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の方法において、短径対長径
    の比が0.3より小であるとき中切れ部が存在すると判
    定することを特徴とする複数の貫通細孔を有するハニカ
    ム状物体の検査方法。
  8. 【請求項8】平行光線束を、隔壁により互いに区画され
    た複数の貫通細孔が蜂の巣状に形成されたハニカム状物
    体の前記貫通細孔の孔軸に対して所定の角度を持って前
    記ハニカム状物体に入射する手段と、 前記ハニカム状物体から射出される前記ハニカム状物体
    のフーリエ変換像を検出する手段と、 前記検出されたフーリエ変換像を用いて、前記複数の貫
    通細孔の前記隔壁の中切れ欠陥の有無を検出する手段
    と、 を有することを特徴とする複数の貫通細孔を有するハニ
    カム状物体の検査装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の装置において、平行光線束
    をハニカム状物体に入射する手段は、 レーザー光源を含む光学系と、ハニカム状物体を所定角
    度傾斜させる傾斜機構とからなることを特徴とする複数
    の貫通細孔を有するハニカム状物体の検査装置。
  10. 【請求項10】請求項8記載の装置において、前記検出
    されたフーリエ変換像を用いて、前記複数の貫通細孔の
    前記隔壁の中切れ欠陥の有無を検出する手段が、前記ハ
    ニカム状物体のフーリエ変換像が形成される面における
    前記複数の貫通細孔のフーリエ変換像の周期的パターン
    のあらわれるべき位置間の所定領域内に入射する光の強
    度を測定し、測定された光の強度データにより前記ハニ
    カム状物体に前記隔壁の中切れ欠陥がないことの第1次
    判断を行う手段と、その後、前記第1次判断過程で前記
    隔壁の中切れ欠陥がないと判断されなかった場合に、前
    記複数の貫通細孔のフーリエ変換像と前記隔壁の中切れ
    欠陥のフーリエ変換像の周期的パターンの違いを検出す
    ることにより、前記隔壁の中切れ欠陥の有無の第2次判
    断を行う手段とを有することを特徴する複数の貫通細孔
    を有するハニカム状物体の検査装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の装置において、第1次
    判断を行う手段は画像表示手段と前記画像表示手段に表
    示される互いに隣接した明部の間にウィンドーを設定す
    る手段を含むことを特徴とする複数の貫通細孔を有する
    ハニカム状物体の検査装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の装置において、第1次
    判断を行う手段はさらに基準となる明度信号を記憶する
    第1の記憶手段と、ウィンドー内に表示された明度信号
    を記憶する第2の記憶手段と、前記第1記憶手段の出力
    と前記第2記憶手段の出力とを比較する比較手段とを備
    えることを特徴とする複数の貫通細孔を有するハニカム
    状物体の検査装置。
  13. 【請求項13】請求項10記載の装置において、第2次
    判断を行う手段は明部の個数を計数する手段と選択され
    た所定の明部の短径と直径とを比較する手段を含むこと
    を特徴とする複数の貫通細孔を有するハニカム状物体の
    検査装置。
JP6061318A 1993-03-31 1994-03-30 複数の貫通細孔を有するハニカム状物体の検査方法および装置 Pending JPH06337251A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257736A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Ngk Insulators Ltd ハニカム構造体の端面検査方法及び装置
JP2008139052A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Denso Corp ハニカム構造体のクラック検査方法及び検査装置
JP2016173297A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 日本碍子株式会社 ハニカム構造体のエロージョン評価方法

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