JPH06337246A - 大気汚染物質自動測定機 - Google Patents
大気汚染物質自動測定機Info
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- JPH06337246A JPH06337246A JP12699693A JP12699693A JPH06337246A JP H06337246 A JPH06337246 A JP H06337246A JP 12699693 A JP12699693 A JP 12699693A JP 12699693 A JP12699693 A JP 12699693A JP H06337246 A JPH06337246 A JP H06337246A
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- JP
- Japan
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- air
- liquid
- filter
- air pollutant
- container
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- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で正確な測定が行える大気汚染物
質自動測定機を提供する。 【構成】 大気汚染物質の吸収により状態が変化する液
体を収納する第1の容器1と、液体を浸透させず外気を
透過させる撥水性フィルタ11が着脱自在に取付けられ
第1の容器1から供給される液体を内部に充填できる大
気汚染物質吸収部10と、この大気汚染物質吸収部10
内の液体の状態を測定する測定手段13,14と、大気
汚染物質吸収部10に充填された液体を第2の容器6に
排出させる排出手段22とを有し、フィルタ11の大気
汚染物質吸収部10への装着位置の調整により、フィル
タ11が外気と接触する面積を変化できるようにし、こ
の接触面積の設定により測定特性の調整ができるように
した。
質自動測定機を提供する。 【構成】 大気汚染物質の吸収により状態が変化する液
体を収納する第1の容器1と、液体を浸透させず外気を
透過させる撥水性フィルタ11が着脱自在に取付けられ
第1の容器1から供給される液体を内部に充填できる大
気汚染物質吸収部10と、この大気汚染物質吸収部10
内の液体の状態を測定する測定手段13,14と、大気
汚染物質吸収部10に充填された液体を第2の容器6に
排出させる排出手段22とを有し、フィルタ11の大気
汚染物質吸収部10への装着位置の調整により、フィル
タ11が外気と接触する面積を変化できるようにし、こ
の接触面積の設定により測定特性の調整ができるように
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気中の汚染物質の濃
度などを自動的に測定する大気汚染物質自動測定機に関
する。
度などを自動的に測定する大気汚染物質自動測定機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、大気中の二酸化窒素などの汚染物
質の濃度などを自動的に測定する測定機として実用化さ
れているものには、例えば測定用吸収液を所定の容器内
に入れ、この容器内に汚染された空気をエアーポンプで
送り込むようにして、吸収液に汚染物質を吸収させる作
業を行い、汚染物質により変化する吸収液の濃度を電気
的に測定するようにしたものがある。この場合、測定用
吸収液が入れられる容器内の吸収液は、所定時間毎に貯
蔵タンクから送液用ポンプなどを使用して送り込むと共
に、所定時間毎に廃液タンクへと排出させる。そして、
測定された吸収液の濃度を測定して、汚染濃度を検出す
る。
質の濃度などを自動的に測定する測定機として実用化さ
れているものには、例えば測定用吸収液を所定の容器内
に入れ、この容器内に汚染された空気をエアーポンプで
送り込むようにして、吸収液に汚染物質を吸収させる作
業を行い、汚染物質により変化する吸収液の濃度を電気
的に測定するようにしたものがある。この場合、測定用
吸収液が入れられる容器内の吸収液は、所定時間毎に貯
蔵タンクから送液用ポンプなどを使用して送り込むと共
に、所定時間毎に廃液タンクへと排出させる。そして、
測定された吸収液の濃度を測定して、汚染濃度を検出す
る。
【0003】このような測定機を使用すれば、大気中の
汚染物質の濃度を自動的に測定することができ、例えば
比較的大気汚染が進行していると思われる地点に設置し
て測定させれば、測定地点の大気汚染状態が環境基準を
越えているか否かなどが判る。
汚染物質の濃度を自動的に測定することができ、例えば
比較的大気汚染が進行していると思われる地点に設置し
て測定させれば、測定地点の大気汚染状態が環境基準を
越えているか否かなどが判る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来から使用されている測定機は、構成が非常に複雑で
大型であると共に高価である不都合があり、設置箇所を
多くすることはできなかった。従って従来は、ある地域
内全体の汚染状態を知りたい場合、この地域内に設置さ
れた少数の測定局のデータを、コンピュータを使用して
補間して、地域全域の汚染状況を求めるようにしていた
が、このようなコンピュータによる処理は非常に高価で
手間を要する。
従来から使用されている測定機は、構成が非常に複雑で
大型であると共に高価である不都合があり、設置箇所を
多くすることはできなかった。従って従来は、ある地域
内全体の汚染状態を知りたい場合、この地域内に設置さ
れた少数の測定局のデータを、コンピュータを使用して
補間して、地域全域の汚染状況を求めるようにしていた
が、このようなコンピュータによる処理は非常に高価で
手間を要する。
【0005】また、このような測定機は、測定されるデ
ータの精度が悪い不都合があった。即ち、例えば上述し
たように空気をエアーポンプで吸収液側に送り込むよう
にして、汚染物質を吸着させる作業を行う測定機の場合
には、空気を送り込む量や吸収液の量を一定にしないと
正確な測定はできないが、正確に送風量や液量を制御す
るのは困難であった。従って、従来の測定データには非
常に大きな誤差があり、最悪の場合には十数%の誤差が
生じることがあった。
ータの精度が悪い不都合があった。即ち、例えば上述し
たように空気をエアーポンプで吸収液側に送り込むよう
にして、汚染物質を吸着させる作業を行う測定機の場合
には、空気を送り込む量や吸収液の量を一定にしないと
正確な測定はできないが、正確に送風量や液量を制御す
るのは困難であった。従って、従来の測定データには非
常に大きな誤差があり、最悪の場合には十数%の誤差が
生じることがあった。
【0006】本発明の目的は、簡単な構成の装置で正確
な測定が行える大気汚染物質自動測定機を提供すること
にある。
な測定が行える大気汚染物質自動測定機を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、大気汚染物質の吸収により状態が変化する
液体を収納する第1の容器1と、液体を浸透させず外気
を透過させる撥水性フィルタ11が着脱自在に取付けら
れ第1の容器1から供給される液体を内部に充填できる
大気汚染物質吸収部10と、この大気汚染物質吸収部1
0内の液体の状態を測定する測定手段13,14と、大
気汚染物質吸収部10に充填された液体を第2の容器6
に排出させる排出手段22とを有し、フィルタ11の大
気汚染物質吸収部10への装着位置の調整により、フィ
ルタ11が外気と接触する面積を変化できるようにし、
この接触面積の設定により測定特性の調整ができるよう
にしたものである。この際、吸収液の量は自動的に一定
値となる。
示すように、大気汚染物質の吸収により状態が変化する
液体を収納する第1の容器1と、液体を浸透させず外気
を透過させる撥水性フィルタ11が着脱自在に取付けら
れ第1の容器1から供給される液体を内部に充填できる
大気汚染物質吸収部10と、この大気汚染物質吸収部1
0内の液体の状態を測定する測定手段13,14と、大
気汚染物質吸収部10に充填された液体を第2の容器6
に排出させる排出手段22とを有し、フィルタ11の大
気汚染物質吸収部10への装着位置の調整により、フィ
ルタ11が外気と接触する面積を変化できるようにし、
この接触面積の設定により測定特性の調整ができるよう
にしたものである。この際、吸収液の量は自動的に一定
値となる。
【0008】また、この場合に例えば図2に示すよう
に、大気汚染物質吸収部10内の空間に、所定の体積の
排除体17を挿入し、大気汚染物質吸収部10内への液
体の充填量を減少させるようにしたものである。
に、大気汚染物質吸収部10内の空間に、所定の体積の
排除体17を挿入し、大気汚染物質吸収部10内への液
体の充填量を減少させるようにしたものである。
【0009】さらに、この場合に例えば図1に示すよう
に、排出手段として、第2の容器6内の空気をエアーポ
ンプ22で吸引させて、この第2の容器6内の空気圧を
低下させ、この空気圧の低下により大気汚染物質吸収部
10内の液体を第2の容器6内に吸い上げさせるように
し、この吸い上げを行った後に、第1の容器1内の液体
が大気汚染物質吸収部10内に充填されるようにしたも
のである。
に、排出手段として、第2の容器6内の空気をエアーポ
ンプ22で吸引させて、この第2の容器6内の空気圧を
低下させ、この空気圧の低下により大気汚染物質吸収部
10内の液体を第2の容器6内に吸い上げさせるように
し、この吸い上げを行った後に、第1の容器1内の液体
が大気汚染物質吸収部10内に充填されるようにしたも
のである。
【0010】さらにまた、この場合に例えば図9に示す
ように、液体として大気汚染物質の吸収により光学的な
特性が変化するものを使用し、この光学的な特性の変化
を検出する測定手段として、大気汚染物質吸収部10内
の光源32から液体中に出射された光を、大気汚染物質
吸収部10内に挿入された光ファイバーケーブル33の
先端に入射させ、この光ファイバーケーブル33を介し
て受光手段34に導くようにし、大気汚染物質吸収部1
0内での、光源32から光ファイバーケーブル33の先
端部までの光路長を変化できるようにし、この光路長の
設定により測定特性の調整ができるようにしたものであ
る。
ように、液体として大気汚染物質の吸収により光学的な
特性が変化するものを使用し、この光学的な特性の変化
を検出する測定手段として、大気汚染物質吸収部10内
の光源32から液体中に出射された光を、大気汚染物質
吸収部10内に挿入された光ファイバーケーブル33の
先端に入射させ、この光ファイバーケーブル33を介し
て受光手段34に導くようにし、大気汚染物質吸収部1
0内での、光源32から光ファイバーケーブル33の先
端部までの光路長を変化できるようにし、この光路長の
設定により測定特性の調整ができるようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】本発明によると、液体を浸透させず外気を透過
させるフィルタを使用して、効率良く汚染物質の濃度測
定が行える。この場合、フィルタが着脱自在であるた
め、フィルタの交換を適宜行うことができ、フィルタの
劣化による測定精度の低下を抑えることができると共
に、外気との接触面積を調整できることで、フィルタの
外気透過特性が均一でなくても、均一な特性で測定で精
度良く測定できるように調整することができる。
させるフィルタを使用して、効率良く汚染物質の濃度測
定が行える。この場合、フィルタが着脱自在であるた
め、フィルタの交換を適宜行うことができ、フィルタの
劣化による測定精度の低下を抑えることができると共
に、外気との接触面積を調整できることで、フィルタの
外気透過特性が均一でなくても、均一な特性で測定で精
度良く測定できるように調整することができる。
【0012】また、大気汚染物質吸収部内の空間に所定
の体積の排除体を挿入して、大気汚染物質吸収部内への
液体の充填量を減少させることで、測定に必要な液体
(試薬)の量を節約でき、長時間にわたる連続的な測定
が可能になる。
の体積の排除体を挿入して、大気汚染物質吸収部内への
液体の充填量を減少させることで、測定に必要な液体
(試薬)の量を節約でき、長時間にわたる連続的な測定
が可能になる。
【0013】また、エアーポンプでの吸引により第2の
容器内の空気圧を低下させて、大気汚染物質吸収部内の
液体を第2の容器内に吸い上げさせるようにしたこと
で、エアーポンプによる簡単な構成で、測定用液体の交
換処理が容易に行える。
容器内の空気圧を低下させて、大気汚染物質吸収部内の
液体を第2の容器内に吸い上げさせるようにしたこと
で、エアーポンプによる簡単な構成で、測定用液体の交
換処理が容易に行える。
【0014】さらに、液体の光学的な特性を、光ファイ
バーケーブルを使用して検出させる場合に、この光源か
ら光ファイバーケーブルまでの光路長を調整できること
で、測定濃度などに応じた検出感度の調整などが簡単に
できる。
バーケーブルを使用して検出させる場合に、この光源か
ら光ファイバーケーブルまでの光路長を調整できること
で、測定濃度などに応じた検出感度の調整などが簡単に
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の大気汚染物質自動測定機の一
実施例を、図1〜図8を参照して説明する。
実施例を、図1〜図8を参照して説明する。
【0016】図1は本例の測定機の全体構成を示す図
で、図1において、1は吸収液供給容器を示し、この供
給容器1内には測定に必要な吸収液を貯蔵させる。そし
て、この供給容器1の下端を、パイプ2,制御弁3,パ
イプ4を介して大気汚染物質吸収部10の下端部と接続
する。この場合、制御弁3は、後述するパイプ9を介し
て得られる圧力が外気の圧力より少なくなったとき、パ
イプ2とパイプ4との間を遮断するように作用し、パイ
プ9を介して得られる圧力が通常に戻ったとき、パイプ
2とパイプ4との間を導通させるように作用する。ま
た、大気汚染物質吸収部10は、供給容器1の下端より
も下に位置するように配置する。
で、図1において、1は吸収液供給容器を示し、この供
給容器1内には測定に必要な吸収液を貯蔵させる。そし
て、この供給容器1の下端を、パイプ2,制御弁3,パ
イプ4を介して大気汚染物質吸収部10の下端部と接続
する。この場合、制御弁3は、後述するパイプ9を介し
て得られる圧力が外気の圧力より少なくなったとき、パ
イプ2とパイプ4との間を遮断するように作用し、パイ
プ9を介して得られる圧力が通常に戻ったとき、パイプ
2とパイプ4との間を導通させるように作用する。ま
た、大気汚染物質吸収部10は、供給容器1の下端より
も下に位置するように配置する。
【0017】大気汚染物質吸収部10は、内部に液体を
充填できる空間を有し、上部にテフロンフィルタ11を
取付けられる。このテフロンフィルタ11は、液体を浸
透させず外気を透過させるように形成された撥水性多孔
性膜よりなるフィルタで、図2に示すように、一端11
aが開口した円筒形に構成され、この一端11aを下に
向けた状態で、大気汚染物質吸収部10を構成する本体
12の上部に挿入される。そして、この挿入されたフィ
ルタ11の外周部と、本体12の上端部12aとの間
に、蓋15が取付けられ、図3に示すように組み立てら
れる。この場合、フィルタ11の外周部と蓋15との間
には、ゴム等で形成されたOリング16を介在させ、本
体12の内部の液体が、外部に漏れないようにしてあ
る。
充填できる空間を有し、上部にテフロンフィルタ11を
取付けられる。このテフロンフィルタ11は、液体を浸
透させず外気を透過させるように形成された撥水性多孔
性膜よりなるフィルタで、図2に示すように、一端11
aが開口した円筒形に構成され、この一端11aを下に
向けた状態で、大気汚染物質吸収部10を構成する本体
12の上部に挿入される。そして、この挿入されたフィ
ルタ11の外周部と、本体12の上端部12aとの間
に、蓋15が取付けられ、図3に示すように組み立てら
れる。この場合、フィルタ11の外周部と蓋15との間
には、ゴム等で形成されたOリング16を介在させ、本
体12の内部の液体が、外部に漏れないようにしてあ
る。
【0018】このように大気汚染物質吸収部10を構成
したことで、蓋15を取り外すだけで、フィルタ11を
交換することが自由できる。また、フィルタ11の挿入
位置を自由に設定できる。即ち、Oリング16のフィル
タ11の外周上の位置を決めることで、蓋15を取付け
たときのフィルタ11の突出長が決まり、このOリング
16の位置の調整により、図3に矢印aで示すようにフ
ィルタ11の突出長(即ちフィルタ11が外気と接触す
る面積)の調整ができる。
したことで、蓋15を取り外すだけで、フィルタ11を
交換することが自由できる。また、フィルタ11の挿入
位置を自由に設定できる。即ち、Oリング16のフィル
タ11の外周上の位置を決めることで、蓋15を取付け
たときのフィルタ11の突出長が決まり、このOリング
16の位置の調整により、図3に矢印aで示すようにフ
ィルタ11の突出長(即ちフィルタ11が外気と接触す
る面積)の調整ができる。
【0019】そして、本体12の側面に、発光ダイオー
ド等の発光素子が収納された光源13と、フォトダイオ
ード等の受光素子が収納された受光部14とを、対向し
た状態に取付ける。この場合、この大気汚染物質吸収部
10の内部を図4の断面図で示すように、この光源13
の取付け箇所12bと、受光部14の取付け箇所12c
とは、透明にして光源13から受光部14に光が透過
(図4に矢印で示す光路)するように構成し、本体12
のその他の部分は黒色で塗装する等して、遮光処理を施
す。そして、光源13と受光部14とは、図1に示すよ
うに、信号線13a及び14aを介して、測定制御部2
0側と接続する。
ド等の発光素子が収納された光源13と、フォトダイオ
ード等の受光素子が収納された受光部14とを、対向し
た状態に取付ける。この場合、この大気汚染物質吸収部
10の内部を図4の断面図で示すように、この光源13
の取付け箇所12bと、受光部14の取付け箇所12c
とは、透明にして光源13から受光部14に光が透過
(図4に矢印で示す光路)するように構成し、本体12
のその他の部分は黒色で塗装する等して、遮光処理を施
す。そして、光源13と受光部14とは、図1に示すよ
うに、信号線13a及び14aを介して、測定制御部2
0側と接続する。
【0020】また本例においては、図2に示す排除体1
7を、図4に示すようにフィルタ11の内部に配置す
る。この排除体17は、内部に液が浸透しない物体で構
成される。この排除体17を配置することで、この排除
体17の体積の分だけ、大気汚染物質吸収部10の内部
に液体を充填できる空間の容積が少なくなる。なお、排
除体17の下端部には、複数の脚17aを取付け、光源
13から受光部14への光路を、排除体17が邪魔しな
いようにする(図4参照)。
7を、図4に示すようにフィルタ11の内部に配置す
る。この排除体17は、内部に液が浸透しない物体で構
成される。この排除体17を配置することで、この排除
体17の体積の分だけ、大気汚染物質吸収部10の内部
に液体を充填できる空間の容積が少なくなる。なお、排
除体17の下端部には、複数の脚17aを取付け、光源
13から受光部14への光路を、排除体17が邪魔しな
いようにする(図4参照)。
【0021】ここで再び図1の説明に戻ると、大気汚染
物質吸収部10の下端には、パイプ5の一端が取付けら
れ、このパイプ5の他端を吸収液回収容器6の上端に接
続させる。また、吸収液回収容器6の上端を、パイプ
7,差圧隔壁8,パイプ9を介して、制御弁3側と接続
させ、吸収液回収容器6内の圧力により制御弁3が制御
させる。この場合、パイプ5は中間部を、供給容器1の
上端よりも高い位置に引き回すようにしてある。
物質吸収部10の下端には、パイプ5の一端が取付けら
れ、このパイプ5の他端を吸収液回収容器6の上端に接
続させる。また、吸収液回収容器6の上端を、パイプ
7,差圧隔壁8,パイプ9を介して、制御弁3側と接続
させ、吸収液回収容器6内の圧力により制御弁3が制御
させる。この場合、パイプ5は中間部を、供給容器1の
上端よりも高い位置に引き回すようにしてある。
【0022】また、吸収液回収容器6の上端に、パイプ
21を介してエアーポンプ22が取付けてあり、このエ
アーポンプ22により吸収液回収容器6内の空気を吸い
出して、容器6内の空気圧を低下させることができるよ
うにしてある。このエアーポンプ22は、信号線22a
を介して測定制御部20と接続され、測定制御部20が
備えるタイマにより所定時間毎(例えば1時間毎)にエ
アーポンプ22が作動するようにしてある。
21を介してエアーポンプ22が取付けてあり、このエ
アーポンプ22により吸収液回収容器6内の空気を吸い
出して、容器6内の空気圧を低下させることができるよ
うにしてある。このエアーポンプ22は、信号線22a
を介して測定制御部20と接続され、測定制御部20が
備えるタイマにより所定時間毎(例えば1時間毎)にエ
アーポンプ22が作動するようにしてある。
【0023】さらに、吸収液回収容器6には、圧力計2
3が取付けてあり、この圧力計23が検出した圧力値
を、信号線23aを介して測定制御部20に供給するよ
うにしてある。
3が取付けてあり、この圧力計23が検出した圧力値
を、信号線23aを介して測定制御部20に供給するよ
うにしてある。
【0024】そして、測定制御部20側では、タイマに
より所定時間毎にエアーポンプ22を作動させた後、圧
力計23で検出した圧力値が、一旦低下してから元に戻
ったとき、エアーポンプ22の動作を停止させるように
してある。
より所定時間毎にエアーポンプ22を作動させた後、圧
力計23で検出した圧力値が、一旦低下してから元に戻
ったとき、エアーポンプ22の動作を停止させるように
してある。
【0025】また、測定制御部20には、信号線24
a,25aを介して光源24及び受光部25が接続され
る。この光源24と受光部25とは、大気汚染物質吸収
部10に取付けられた光源13及び受光部14と同一の
特性の発光素子及び受光素子が使用され、光源24と受
光部25とを密着させて、光源24からの光を直接受光
部25に入射させる。そして、この受光量のデータを測
定制御部20に供給する。また、必要ならば光源24と
受光部25との間に吸収液が入るようにし、吸収液の変
化を打ち消すようにすることもできる。
a,25aを介して光源24及び受光部25が接続され
る。この光源24と受光部25とは、大気汚染物質吸収
部10に取付けられた光源13及び受光部14と同一の
特性の発光素子及び受光素子が使用され、光源24と受
光部25とを密着させて、光源24からの光を直接受光
部25に入射させる。そして、この受光量のデータを測
定制御部20に供給する。また、必要ならば光源24と
受光部25との間に吸収液が入るようにし、吸収液の変
化を打ち消すようにすることもできる。
【0026】次に、このように構成される測定機の動作
を説明する。まず、この測定機で測定を行うときには、
吸収液供給容器1内に、汚染物質を吸収する液体を充分
な量だけ入れておく。なお、ここではこの液体が汚染物
質を吸収することで、色が変化して、吸収量に応じて光
の透過率が変化するものとする。このような吸収液とし
ては、例えば二酸化窒素の測定を行う場合には、ザルツ
マン試薬と称されるものが使用される。
を説明する。まず、この測定機で測定を行うときには、
吸収液供給容器1内に、汚染物質を吸収する液体を充分
な量だけ入れておく。なお、ここではこの液体が汚染物
質を吸収することで、色が変化して、吸収量に応じて光
の透過率が変化するものとする。このような吸収液とし
ては、例えば二酸化窒素の測定を行う場合には、ザルツ
マン試薬と称されるものが使用される。
【0027】この供給容器1への吸収液の注入で、図5
に斜線を付して示すように、供給容器1の下側に位置す
る大気汚染物質吸収部10内にも吸収液が充填される。
なお、大気汚染物質吸収部10の上部には、空気を透過
させるフィルタ11が取付けられているので、フィルタ
11内の空気は完全に抜けて、大気汚染物質吸収部10
内の空間全体に、吸収液が充填される。
に斜線を付して示すように、供給容器1の下側に位置す
る大気汚染物質吸収部10内にも吸収液が充填される。
なお、大気汚染物質吸収部10の上部には、空気を透過
させるフィルタ11が取付けられているので、フィルタ
11内の空気は完全に抜けて、大気汚染物質吸収部10
内の空間全体に、吸収液が充填される。
【0028】このように大気汚染物質吸収部10内に吸
収液が充填されることで、外部からフィルタ11を介し
て内部に透過した汚染物質が吸収液に吸収される。この
とき、フィルタ11が外気と接触する面積(即ちフィル
タ11が外部に露出した量)により、吸収量が決まる。
この状態で、測定制御部20側では、光源13から発光
させた光の受光部14での受光量を監視させる。そし
て、受光量の変化状態より、汚染物質の吸収量が検出さ
れ、この検出データより空気中の汚染物質の濃度が算定
される。この場合、直接接続された光源24からの光の
受光部25での受光量のデータと、受光部14での受光
量のデータとを比較して、その差のデータを使用して吸
収量を検出する。このように、受光部25の出力を基準
として使用することで、測定値が電源電圧の変動又は吸
収液の変化などの影響を受けなくなる。
収液が充填されることで、外部からフィルタ11を介し
て内部に透過した汚染物質が吸収液に吸収される。この
とき、フィルタ11が外気と接触する面積(即ちフィル
タ11が外部に露出した量)により、吸収量が決まる。
この状態で、測定制御部20側では、光源13から発光
させた光の受光部14での受光量を監視させる。そし
て、受光量の変化状態より、汚染物質の吸収量が検出さ
れ、この検出データより空気中の汚染物質の濃度が算定
される。この場合、直接接続された光源24からの光の
受光部25での受光量のデータと、受光部14での受光
量のデータとを比較して、その差のデータを使用して吸
収量を検出する。このように、受光部25の出力を基準
として使用することで、測定値が電源電圧の変動又は吸
収液の変化などの影響を受けなくなる。
【0029】そして、最初に大気汚染物質吸収部10内
に吸収液を充填してから一定時間(ここでは1時間とす
る)が経過すると、測定制御部20内のタイマによりエ
アーポンプ22が起動し、吸収液回収容器6内の空気が
吸い出されて、容器6内の空気圧が低下する。この空気
圧の低下は圧力計23で検出され、図8に示すように、
外気圧P1 から所定量低下した気圧P2 への低下が検出
される。
に吸収液を充填してから一定時間(ここでは1時間とす
る)が経過すると、測定制御部20内のタイマによりエ
アーポンプ22が起動し、吸収液回収容器6内の空気が
吸い出されて、容器6内の空気圧が低下する。この空気
圧の低下は圧力計23で検出され、図8に示すように、
外気圧P1 から所定量低下した気圧P2 への低下が検出
される。
【0030】このように容器6内の空気圧が低下する
と、図6に示すように、大気汚染物質吸収部10内で1
時間測定に使用した吸収液が、回収容器6側に吸い出さ
れる。また、このとき同時にパイプ7,9を介して制御
弁3側にも空気圧の低下が伝わり、制御弁3を閉じるよ
うに作用する。従って、この状態では供給容器1から大
気汚染物質吸収部10側への吸収液の流れは遮断され、
大気汚染物質吸収部10内の吸収液だけが回収容器6内
に吸い出される。なお、このときには、図6に破線の矢
印で示すように、フィルタ11の外部から空気が透過す
るので、大気汚染物質吸収部10内の吸収液を吸い出す
ことができる。
と、図6に示すように、大気汚染物質吸収部10内で1
時間測定に使用した吸収液が、回収容器6側に吸い出さ
れる。また、このとき同時にパイプ7,9を介して制御
弁3側にも空気圧の低下が伝わり、制御弁3を閉じるよ
うに作用する。従って、この状態では供給容器1から大
気汚染物質吸収部10側への吸収液の流れは遮断され、
大気汚染物質吸収部10内の吸収液だけが回収容器6内
に吸い出される。なお、このときには、図6に破線の矢
印で示すように、フィルタ11の外部から空気が透過す
るので、大気汚染物質吸収部10内の吸収液を吸い出す
ことができる。
【0031】そして、大気汚染物質吸収部10内の全て
の吸収液が回収容器6内に吸い出されると、パイプ7と
パイプ9との間の差圧隔壁8の作用等で、制御弁3での
遮断ができなくなり、図7に示すように、この制御弁3
が開いて、供給容器1から大気汚染物質吸収部10側へ
吸収液が流れて、大気汚染物質吸収部10内に新しい吸
収液が充填され、図5に示した状態に戻る(但し回収容
器6側に廃液が溜まっていく)。
の吸収液が回収容器6内に吸い出されると、パイプ7と
パイプ9との間の差圧隔壁8の作用等で、制御弁3での
遮断ができなくなり、図7に示すように、この制御弁3
が開いて、供給容器1から大気汚染物質吸収部10側へ
吸収液が流れて、大気汚染物質吸収部10内に新しい吸
収液が充填され、図5に示した状態に戻る(但し回収容
器6側に廃液が溜まっていく)。
【0032】また、この大気汚染物質吸収部10内の全
ての吸収液が回収容器6内に吸い出されると同時に、回
収容器6内の気圧が元の圧力P1 に戻るが(図8参
照)、圧力計23の検出データよりこのことが測定制御
部20で検出されると、エアーポンプ22を停止させ
る。以上の動作が1時間毎に繰り返され、供給容器1内
の吸収液が無くなるまで、連続的に測定が行われる。
ての吸収液が回収容器6内に吸い出されると同時に、回
収容器6内の気圧が元の圧力P1 に戻るが(図8参
照)、圧力計23の検出データよりこのことが測定制御
部20で検出されると、エアーポンプ22を停止させ
る。以上の動作が1時間毎に繰り返され、供給容器1内
の吸収液が無くなるまで、連続的に測定が行われる。
【0033】このように測定が行われることで、汚染濃
度の測定が良好に行われる。即ち、本例の場合にはフィ
ルタ11が着脱自在であるため、フィルタ11の交換を
適宜行うことができ、フィルタ11の劣化による測定精
度の低下を抑えることができる。また、通常のテフロン
フィルタ11は、空気を透過させる特性に、ある程度ば
らつきがあるが、このフィルタ11の突出長、即ち外気
との接触面積を調整できることで、予め基準となるデー
タが一定の値に検出できる基準状態に突出長を調整して
おくことで、どのようなフィルタ11を使用しても精度
良く測定できるように設定できる。
度の測定が良好に行われる。即ち、本例の場合にはフィ
ルタ11が着脱自在であるため、フィルタ11の交換を
適宜行うことができ、フィルタ11の劣化による測定精
度の低下を抑えることができる。また、通常のテフロン
フィルタ11は、空気を透過させる特性に、ある程度ば
らつきがあるが、このフィルタ11の突出長、即ち外気
との接触面積を調整できることで、予め基準となるデー
タが一定の値に検出できる基準状態に突出長を調整して
おくことで、どのようなフィルタ11を使用しても精度
良く測定できるように設定できる。
【0034】また本例においては、大気汚染物質吸収部
10内の空間に所定の体積の排除体17を挿入して、大
気汚染物質吸収部内への液体の充填量を減少させたの
で、1回の測定に必要な吸収液の量がそれだけ少なくな
り、供給容器1への1回の液の補充で連続測定できる時
間を長くできる。なお、フィルタ11として、自由に大
きさを設定できれば、このような排除体17を使用する
必要はないが、実際には現在一般に市販されているテフ
ロンフィルタで使用可能なものには、サイズに限りがあ
り、排除体17を配置することによって、始めて1回の
測定に必要な吸収液の量を減らすことが可能になった。
10内の空間に所定の体積の排除体17を挿入して、大
気汚染物質吸収部内への液体の充填量を減少させたの
で、1回の測定に必要な吸収液の量がそれだけ少なくな
り、供給容器1への1回の液の補充で連続測定できる時
間を長くできる。なお、フィルタ11として、自由に大
きさを設定できれば、このような排除体17を使用する
必要はないが、実際には現在一般に市販されているテフ
ロンフィルタで使用可能なものには、サイズに限りがあ
り、排除体17を配置することによって、始めて1回の
測定に必要な吸収液の量を減らすことが可能になった。
【0035】また、エアーポンプ22での吸引により回
収容器6内の空気圧を低下させて、大気汚染物質吸収部
10内の液体を回収容器6内に吸い上げさせるようにし
たことで、簡単に吸収液の交換処理が行える。この場
合、大気汚染物質吸収部10内に充填された全ての液体
を吸い上げさせれば良いので、吸引量の細かい制御は必
要なく、簡単な制御で実現される。また、本例の場合に
は、大気汚染物質吸収部10が供給容器1と連結してい
るので、吸収液の蒸発分は供給容器1から自動的に補給
され、液量が常に一定に保たれる。なお、吸収液を節約
するために、蒸留水で蒸発分を補給することもできる。
収容器6内の空気圧を低下させて、大気汚染物質吸収部
10内の液体を回収容器6内に吸い上げさせるようにし
たことで、簡単に吸収液の交換処理が行える。この場
合、大気汚染物質吸収部10内に充填された全ての液体
を吸い上げさせれば良いので、吸引量の細かい制御は必
要なく、簡単な制御で実現される。また、本例の場合に
は、大気汚染物質吸収部10が供給容器1と連結してい
るので、吸収液の蒸発分は供給容器1から自動的に補給
され、液量が常に一定に保たれる。なお、吸収液を節約
するために、蒸留水で蒸発分を補給することもできる。
【0036】このように精度の良い汚染濃度の測定が、
簡単な構成で実現できることで、小型で安価な自動測定
機として構成でき、大気汚染の測定が手間とコストをか
けずに可能になる。このため、例えば測定地点を従来よ
りも増やすことが容易にできるようになり、広域的な汚
染濃度の測定が正確にできるようになる。
簡単な構成で実現できることで、小型で安価な自動測定
機として構成でき、大気汚染の測定が手間とコストをか
けずに可能になる。このため、例えば測定地点を従来よ
りも増やすことが容易にできるようになり、広域的な汚
染濃度の測定が正確にできるようになる。
【0037】なお、上述実施例では圧力のP2 からP1
への変化を検出して、エアーポンプ22を停止させるよ
うにしたが、この圧力P2 となっている時間t1 、即ち
エアーポンプ22で大気汚染物質吸収部10内の全ての
吸収液を吸い出すのに要する時間を予め測定して、この
時間だけポンプ22を作動させるようにしても良い。こ
のようにすることで、圧力計23を省略することができ
る。また、制御弁3を使用して吸収液の流れを制御する
ようにしたが、供給容器1から大気汚染物質吸収部10
へ吸収液が流れる単位時間当たりの流量を、大気汚染物
質吸収部10から回収容器6側に吸い出される単位時間
当たりの流量よりも、充分に小さく設定することで、制
御弁3を省略することができる。この流量の設定は、パ
イプの太さ,ポンプの能力などにより行われる。
への変化を検出して、エアーポンプ22を停止させるよ
うにしたが、この圧力P2 となっている時間t1 、即ち
エアーポンプ22で大気汚染物質吸収部10内の全ての
吸収液を吸い出すのに要する時間を予め測定して、この
時間だけポンプ22を作動させるようにしても良い。こ
のようにすることで、圧力計23を省略することができ
る。また、制御弁3を使用して吸収液の流れを制御する
ようにしたが、供給容器1から大気汚染物質吸収部10
へ吸収液が流れる単位時間当たりの流量を、大気汚染物
質吸収部10から回収容器6側に吸い出される単位時間
当たりの流量よりも、充分に小さく設定することで、制
御弁3を省略することができる。この流量の設定は、パ
イプの太さ,ポンプの能力などにより行われる。
【0038】また、上述実施例においては、大気汚染物
質吸収部10の本体12に直接光源13及び受光部14
を取付けるようにしたが、図9に示すように、別に設け
られた光源31からの光を、光ファイバーケーブル32
を介して本体12の内部に導かせる。そして、この光フ
ァイバーケーブル32の先端から出射される光を、対向
した位置に配された光ファイバーケーブル33に入射さ
せ、この光ファイバーケーブル33を介して外部に設け
られた受光部34に受光させるようにしても良い。この
場合、本体12の透孔12d,12eを介して光ファイ
バーケーブル32,33を本体12内に挿入させ、両ケ
ーブル32,33の先端部の間の距離(即ち吸収液を通
過する光路長)Lを、自由に調整できるようにすること
で、測定される汚染濃度に応じた適切な調整が可能にな
る。即ち、汚染濃度が濃い場所で測定する場合には、光
路長Lを短く設定することで、濃度が高い状態まで良好
に測定できる。逆に、比較的汚染濃度が薄い場所では、
光路長Lを長く設定することで、良好に測定できる。
質吸収部10の本体12に直接光源13及び受光部14
を取付けるようにしたが、図9に示すように、別に設け
られた光源31からの光を、光ファイバーケーブル32
を介して本体12の内部に導かせる。そして、この光フ
ァイバーケーブル32の先端から出射される光を、対向
した位置に配された光ファイバーケーブル33に入射さ
せ、この光ファイバーケーブル33を介して外部に設け
られた受光部34に受光させるようにしても良い。この
場合、本体12の透孔12d,12eを介して光ファイ
バーケーブル32,33を本体12内に挿入させ、両ケ
ーブル32,33の先端部の間の距離(即ち吸収液を通
過する光路長)Lを、自由に調整できるようにすること
で、測定される汚染濃度に応じた適切な調整が可能にな
る。即ち、汚染濃度が濃い場所で測定する場合には、光
路長Lを短く設定することで、濃度が高い状態まで良好
に測定できる。逆に、比較的汚染濃度が薄い場所では、
光路長Lを長く設定することで、良好に測定できる。
【0039】なお、この図9の例では、光源と受光部の
双方に光ファイバーケーブルを取付けるようにしたが、
例えば光源は図1の例のように、直接本体12に取付け
て、受光部側だけを光ファイバーケーブルを介して受光
させるようにしても、同様に光路長Lの調整が可能であ
る。
双方に光ファイバーケーブルを取付けるようにしたが、
例えば光源は図1の例のように、直接本体12に取付け
て、受光部側だけを光ファイバーケーブルを介して受光
させるようにしても、同様に光路長Lの調整が可能であ
る。
【0040】また、上述実施例ではフィルタ11の内部
に吸収液を充填させるようにしたが、このフィルタ11
を逆の向きで取付けて、フィルタの内部に外気を導入さ
せるようにしても良い。即ち、例えば図10に示すよう
に、開口部11aを上側に向けた状態で、テフロンフィ
ルタ11′を取付け、曲面になった先端部11bを本体
12内に挿入させることで、この先端部11bの挿入面
積が外気との接触面積になり、本体12内の吸収液に汚
染物質が吸収され、上述実施例と同様な濃度測定が行わ
れる。但し、この場合にはファン装置41と、このファ
ン装置41に接続されたダクト42を設けて、外気を強
制的にフィルタ11′の内部に導入させる必要がある。
この場合、外気の導入量については制御させる必要がな
いので、安価となる。
に吸収液を充填させるようにしたが、このフィルタ11
を逆の向きで取付けて、フィルタの内部に外気を導入さ
せるようにしても良い。即ち、例えば図10に示すよう
に、開口部11aを上側に向けた状態で、テフロンフィ
ルタ11′を取付け、曲面になった先端部11bを本体
12内に挿入させることで、この先端部11bの挿入面
積が外気との接触面積になり、本体12内の吸収液に汚
染物質が吸収され、上述実施例と同様な濃度測定が行わ
れる。但し、この場合にはファン装置41と、このファ
ン装置41に接続されたダクト42を設けて、外気を強
制的にフィルタ11′の内部に導入させる必要がある。
この場合、外気の導入量については制御させる必要がな
いので、安価となる。
【0041】また、上述実施例では、大気汚染物質吸収
部10内の吸収液の濃度は、フィルタ面からの蒸発によ
り冷却されて対流が起こることで、均一に保たれるが、
必要ならば微小な加熱体やブザーバイブレータを用い
て、強制的に対流を起こして、均一にするようにしても
良い。
部10内の吸収液の濃度は、フィルタ面からの蒸発によ
り冷却されて対流が起こることで、均一に保たれるが、
必要ならば微小な加熱体やブザーバイブレータを用い
て、強制的に対流を起こして、均一にするようにしても
良い。
【0042】さらに、上述実施例では、吸収した汚染物
質の濃度を光学的に検出するようにしたが、導電率など
の他の特性より汚染物質の濃度を検出する場合に適用で
きる。この場合には、大気汚染物質吸収部10に取付け
られる測定手段(上述実施例では光源と受光部)を、対
応したものに交換すれば良い。
質の濃度を光学的に検出するようにしたが、導電率など
の他の特性より汚染物質の濃度を検出する場合に適用で
きる。この場合には、大気汚染物質吸収部10に取付け
られる測定手段(上述実施例では光源と受光部)を、対
応したものに交換すれば良い。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、液体を浸透させず外気
を透過させるフィルタを使用して、効率良く汚染物質の
濃度測定が行える。この場合、フィルタが着脱自在であ
るため、フィルタの交換を適宜行うことができ、フィル
タの劣化による測定精度の低下を抑えることができると
共に、外気との接触面積を調整できることで、フィルタ
の外気透過特性が均一でなくても、均一な特性で測定で
精度良く測定できるように簡単に調整でき、さらに常時
一定の液量に保たれた状態で精度良く測定できる。
を透過させるフィルタを使用して、効率良く汚染物質の
濃度測定が行える。この場合、フィルタが着脱自在であ
るため、フィルタの交換を適宜行うことができ、フィル
タの劣化による測定精度の低下を抑えることができると
共に、外気との接触面積を調整できることで、フィルタ
の外気透過特性が均一でなくても、均一な特性で測定で
精度良く測定できるように簡単に調整でき、さらに常時
一定の液量に保たれた状態で精度良く測定できる。
【0044】また、大気汚染物質吸収部内の空間に所定
の体積の排除体を挿入して、大気汚染物質吸収部内への
液体の充填量を減少させることで、測定に必要な液体
(試薬)の量が少なくなり、長時間にわたる連続的な測
定が可能になる。
の体積の排除体を挿入して、大気汚染物質吸収部内への
液体の充填量を減少させることで、測定に必要な液体
(試薬)の量が少なくなり、長時間にわたる連続的な測
定が可能になる。
【0045】また、エアーポンプでの吸引により回収す
る容器内の空気圧を低下させて、大気汚染物質吸収部内
の液体をこの容器内に吸い上げさせるようにしたこと
で、エアーポンプによる簡単な構成で、測定用液体の交
換処理が容易に行える。
る容器内の空気圧を低下させて、大気汚染物質吸収部内
の液体をこの容器内に吸い上げさせるようにしたこと
で、エアーポンプによる簡単な構成で、測定用液体の交
換処理が容易に行える。
【0046】さらに、液体の光学的な特性を、光ファイ
バーケーブルを使用して検出させる場合に、この光源か
ら光ファイバーケーブルまでの光路長を調整できること
で、測定濃度などに応じた検出感度の調整などが簡単に
できる。
バーケーブルを使用して検出させる場合に、この光源か
ら光ファイバーケーブルまでの光路長を調整できること
で、測定濃度などに応じた検出感度の調整などが簡単に
できる。
【図1】本発明の一実施例の測定機の全体構成を示す構
成図である。
成図である。
【図2】一実施例の大気汚染物質吸収部を示す分解斜視
図である。
図である。
【図3】一実施例の大気汚染物質吸収部を組み立てた状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図4】一実施例の大気汚染物質吸収部を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】一実施例の液の交換処理を示す説明図である。
【図6】一実施例の液の交換処理を示す説明図である。
【図7】一実施例の液の交換処理を示す説明図である。
【図8】一実施例の圧力変化を示す特性図である。
【図9】本発明の他の実施例による大気汚染物質吸収部
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例による大気汚染物
質吸収部を示す断面図である。
質吸収部を示す断面図である。
1 吸収液供給容器 2,4,5,7,9,21 パイプ 3 制御弁 6 吸収液回収容器 8 差圧隔壁 10 大気汚染物質吸収部 11,11′ テフロンフィルタ 12 本体 13,24,31 光源 14,25,34 受光部 17 排除体 20 測定制御部 22 エアーポンプ 32,33 光ファイバーケーブル
Claims (4)
- 【請求項1】 大気汚染物質の吸収により状態が変化す
る液体を収納する第1の容器と、 上記液体を浸透させず外気を透過させる撥水性フィルタ
が着脱自在に取付けられ、上記第1の容器から供給され
る上記液体を内部に充填できる大気汚染物質吸収部と、 この大気汚染物質吸収部内の上記液体の状態を測定する
測定手段と、 上記大気汚染物質吸収部に充填された上記液体を第2の
容器に排出させる排出手段とを有し、 上記フィルタの上記大気汚染物質吸収部への装着位置の
調整により、上記フィルタが外気と接触する面積を変化
できるようにし、この接触面積の設定により測定特性の
調整ができるようにしたことを特徴とする大気汚染物質
自動測定機。 - 【請求項2】 上記大気汚染物質吸収部内の空間に、所
定の体積の排除体を挿入し、上記大気汚染物質吸収部内
への上記液体の充填量を減少させるようにしたことを特
徴とする請求項1記載の大気汚染物質自動測定機。 - 【請求項3】 上記排出手段として、上記第2の容器内
の空気をエアーポンプで吸引させて、この第2の容器内
の空気圧を低下させ、この空気圧の低下により上記大気
汚染物質吸収部内の液体を上記第2の容器内に吸い上げ
させるようにし、 この吸い上げを行った後に、上記第1の容器内の液体が
上記大気汚染物質吸収部内に充填されるようにしたこと
を特徴とする請求項1記載の大気汚染物質自動測定機。 - 【請求項4】 上記液体として、大気汚染物質の吸収に
より光学的な特性が変化するものを使用し、 この光学的な特性の変化を検出する上記測定手段とし
て、上記大気汚染物質吸収部内の発光部から液体中に出
射された光を、上記大気汚染物質吸収部内に挿入された
光ファイバーケーブルの先端に入射させ、この光ファイ
バーケーブルを介して受光手段に導くようにし、 上記大気汚染物質吸収部内での、上記発光部から上記光
ファイバーケーブルの先端部までの光路長を変化できる
ようにし、 この光路長の設定により測定特性の調整ができるように
したことを特徴とする請求項1記載の大気汚染物質自動
測定機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12699693A JPH07104283B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 大気汚染物質自動測定機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12699693A JPH07104283B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 大気汚染物質自動測定機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06337246A true JPH06337246A (ja) | 1994-12-06 |
JPH07104283B2 JPH07104283B2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=14949091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12699693A Expired - Lifetime JPH07104283B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 大気汚染物質自動測定機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07104283B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004015401A1 (ja) * | 2002-08-09 | 2005-12-02 | 東亞合成株式会社 | シラノール基濃度の測定方法および測定用セル |
JP2017116432A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 新コスモス電機株式会社 | 検知器および検知器用防滴フィルタ |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12699693A patent/JPH07104283B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004015401A1 (ja) * | 2002-08-09 | 2005-12-02 | 東亞合成株式会社 | シラノール基濃度の測定方法および測定用セル |
JP2017116432A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 新コスモス電機株式会社 | 検知器および検知器用防滴フィルタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07104283B2 (ja) | 1995-11-13 |
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