JPH06337077A - 安全弁 - Google Patents
安全弁Info
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- JPH06337077A JPH06337077A JP12595793A JP12595793A JPH06337077A JP H06337077 A JPH06337077 A JP H06337077A JP 12595793 A JP12595793 A JP 12595793A JP 12595793 A JP12595793 A JP 12595793A JP H06337077 A JPH06337077 A JP H06337077A
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- JP
- Japan
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- valve
- elastic body
- cup
- valve seat
- cylindrical body
- Prior art date
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- Pending
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- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、高圧流体、特に超高圧流体に用
いられる安全弁として、内部装着の皿ばね（カップスプ
リング）の同心精度を保持して安定した設定圧で作動で
き、流体管路系の安全の信頼性を向上できる安全弁を提
供することを目的としている。 【構成】 中心線を有し、一端が開口し他端が閉塞し
た、まっすぐに長い筒体と、この筒体の一端の開口部に
設けられ圧力流体管路に接続される入口と、この入口に
連通するバルブシートと、このバルブシートを開閉する
ように前記筒体の内孔に移動自在に支持されたバルブ
と、このバルブと前記バルブシート間のバルブ室に連通
し前記筒体の側方に開口する出口と、前記バルブに付勢
力を与えるように多数重ねられたカップスプリングと、
前記筒体の内孔に装着され、前記カップスプリングの全
数を前記中心線に対する心出しを行なうように支持する
ゴム等からなる弾性体とを備えたものである。
いられる安全弁として、内部装着の皿ばね（カップスプ
リング）の同心精度を保持して安定した設定圧で作動で
き、流体管路系の安全の信頼性を向上できる安全弁を提
供することを目的としている。 【構成】 中心線を有し、一端が開口し他端が閉塞し
た、まっすぐに長い筒体と、この筒体の一端の開口部に
設けられ圧力流体管路に接続される入口と、この入口に
連通するバルブシートと、このバルブシートを開閉する
ように前記筒体の内孔に移動自在に支持されたバルブ
と、このバルブと前記バルブシート間のバルブ室に連通
し前記筒体の側方に開口する出口と、前記バルブに付勢
力を与えるように多数重ねられたカップスプリングと、
前記筒体の内孔に装着され、前記カップスプリングの全
数を前記中心線に対する心出しを行なうように支持する
ゴム等からなる弾性体とを備えたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高圧特に超高圧流体
に使用される安全弁に関する。
に使用される安全弁に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、高圧流体を流す管路には安全
弁が設けられる。特にミクロン若しくはナノミクロンの
微粒子又は超微粒子を液体に乳化混合させるための高圧
ポンプを備えた管路系には設定圧で流体を逃がし系の破
損を防止する安全弁が設けられるのが常道である。この
従来の安全弁であって、最高使用圧力２０００kg／cm2
設定圧力２２００kg／cm2 最大流量５２ｌ／ｍｉｎの全
開放型安全弁の一例を図６により説明する。
弁が設けられる。特にミクロン若しくはナノミクロンの
微粒子又は超微粒子を液体に乳化混合させるための高圧
ポンプを備えた管路系には設定圧で流体を逃がし系の破
損を防止する安全弁が設けられるのが常道である。この
従来の安全弁であって、最高使用圧力２０００kg／cm2
設定圧力２２００kg／cm2 最大流量５２ｌ／ｍｉｎの全
開放型安全弁の一例を図６により説明する。
【０００３】図６において、安全弁１は、外径４０〜５
０mm、全長２００mm程度の大きさで殆どが金属製材料で
作られ、一端（図で左端）開放、他端（右端）閉塞の円
筒体（ハウジング）２と、バルブシート３と、バルブ４
と、高圧に対処するばね力を発揮する鋼材の多数のカッ
プスプリング（皿ばね）５とからなる。円筒体２はプレ
ッシャハウジング（左側）６とバルブハウジング（右
側）７とをねじで一体に形成してある。プレッシャハウ
ジング６は一端開放部が管路系の圧力導管に接続される
入口８を有し、他端がバルブシート３に連通する内孔９
を備える。バルブシート３は、両ハウジング６と７のね
じこみ時にシールワッシャ３ａを介して装着され固定さ
れるようにバルブハウジング７の段付内孔１０にはめま
れている。バルブ４はバルブシート３を開閉するコーン
状弁部１１と、バルブハウジング７の内孔１３に移動自
在に支持される案内部１２とからなり、この案内部１２
の中間にパッツキング材のＯリング１４を介在させ、内
孔９からの圧力流体の洩れを防止するようにしてある。
バルブハウジング７の側方には、リング状のバンジョウ
ユニオン１５がＯリング１６及び１７を内装し、ロック
リング２１にて回動可能に取付けられ、バルブシート３
とバルブ４の間のバルブ室１８に貫通状及び環状の吐出
口１９を介して連通した出口２０を形成するようにして
ある。
０mm、全長２００mm程度の大きさで殆どが金属製材料で
作られ、一端（図で左端）開放、他端（右端）閉塞の円
筒体（ハウジング）２と、バルブシート３と、バルブ４
と、高圧に対処するばね力を発揮する鋼材の多数のカッ
プスプリング（皿ばね）５とからなる。円筒体２はプレ
ッシャハウジング（左側）６とバルブハウジング（右
側）７とをねじで一体に形成してある。プレッシャハウ
ジング６は一端開放部が管路系の圧力導管に接続される
入口８を有し、他端がバルブシート３に連通する内孔９
を備える。バルブシート３は、両ハウジング６と７のね
じこみ時にシールワッシャ３ａを介して装着され固定さ
れるようにバルブハウジング７の段付内孔１０にはめま
れている。バルブ４はバルブシート３を開閉するコーン
状弁部１１と、バルブハウジング７の内孔１３に移動自
在に支持される案内部１２とからなり、この案内部１２
の中間にパッツキング材のＯリング１４を介在させ、内
孔９からの圧力流体の洩れを防止するようにしてある。
バルブハウジング７の側方には、リング状のバンジョウ
ユニオン１５がＯリング１６及び１７を内装し、ロック
リング２１にて回動可能に取付けられ、バルブシート３
とバルブ４の間のバルブ室１８に貫通状及び環状の吐出
口１９を介して連通した出口２０を形成するようにして
ある。
【０００４】カップスプリング５は、同じ向きに即ち並
列に重ねたもの２個を交互に向きを変えて即ち直列に重
ねて計４０個のものを、スプリングガイド（心棒）２２
とバルブハウジング７の内孔２３との間に中心線Ｘを中
心に、心出しして収まるように装着されている。カップ
スプリング５の左端はバルブ３の案内部１２の右端に当
接し、右端はプレッシャスクリュー２４に当接し、その
付勢力（ばね力）をバルブ４に与えるようにしてあり、
又その付勢力はプレッシャスクリュー２４のバルブハウ
ジング７へのねじこみ又はねじ戻しにより所定値に調節
できるようにしてある。プレッシャスクリュー２４には
流体の吐出口２５を設けると共に、その右端にスクリュ
ー蓋２６をバルブハウジング７にねじこみにより設け、
これを覆うように取付ける。なお、スプリングガイド２
２は、バルブ４にロックタイトにより固着されると共に
その右端の穴２７とスクリュー蓋２６とを鉛封印付きロ
ックワイヤ２８で封印して付勢力調節がむやみにできな
いようにしてある。又、プレッシャハウジング６とバル
ブハウジング７とは、穴２９と洩れ流体の吐出口を重ね
る穴３０とに鉛封印付きロックワイヤ３１を通して両者
を分解できないようにしてある。
列に重ねたもの２個を交互に向きを変えて即ち直列に重
ねて計４０個のものを、スプリングガイド（心棒）２２
とバルブハウジング７の内孔２３との間に中心線Ｘを中
心に、心出しして収まるように装着されている。カップ
スプリング５の左端はバルブ３の案内部１２の右端に当
接し、右端はプレッシャスクリュー２４に当接し、その
付勢力（ばね力）をバルブ４に与えるようにしてあり、
又その付勢力はプレッシャスクリュー２４のバルブハウ
ジング７へのねじこみ又はねじ戻しにより所定値に調節
できるようにしてある。プレッシャスクリュー２４には
流体の吐出口２５を設けると共に、その右端にスクリュ
ー蓋２６をバルブハウジング７にねじこみにより設け、
これを覆うように取付ける。なお、スプリングガイド２
２は、バルブ４にロックタイトにより固着されると共に
その右端の穴２７とスクリュー蓋２６とを鉛封印付きロ
ックワイヤ２８で封印して付勢力調節がむやみにできな
いようにしてある。又、プレッシャハウジング６とバル
ブハウジング７とは、穴２９と洩れ流体の吐出口を重ね
る穴３０とに鉛封印付きロックワイヤ３１を通して両者
を分解できないようにしてある。
【０００５】以上のように構成された従来の安全弁１に
於て最低７００から最高２０００kg／cm2 での超高圧が
入口８に作用するが、もしその圧力が設定圧力の２２０
０kg／cm2 達すると、カップスプリング５の付勢力に抗
してバルブ４が開き、流体をバルブシート３のシート穴
からバルブ室１８と吐出口１９を介して出口２０へと所
定流量の流体を流出させ圧力上昇をくいとめて、管路系
の安全を図るように作用する。
於て最低７００から最高２０００kg／cm2 での超高圧が
入口８に作用するが、もしその圧力が設定圧力の２２０
０kg／cm2 達すると、カップスプリング５の付勢力に抗
してバルブ４が開き、流体をバルブシート３のシート穴
からバルブ室１８と吐出口１９を介して出口２０へと所
定流量の流体を流出させ圧力上昇をくいとめて、管路系
の安全を図るように作用する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の安全弁は、皿ばねである、カップスプリングが心棒
（スプリングガイド）を中心にし、バルブハウジングの
内孔に多数重ねて装着される構成であるため、所定の設
定圧力でバルブが開かないとか、又は設定圧力以内で開
くとかする場合があり、安全上の信頼性に欠けるという
問題点があった。
来の安全弁は、皿ばねである、カップスプリングが心棒
（スプリングガイド）を中心にし、バルブハウジングの
内孔に多数重ねて装着される構成であるため、所定の設
定圧力でバルブが開かないとか、又は設定圧力以内で開
くとかする場合があり、安全上の信頼性に欠けるという
問題点があった。
【０００７】即ち、カップスプリングは自由状態から偏
平な形状に変形してばね力を発揮するものであるから、
その装着状態では、図７に示すように、内径ｄが若干縮
まりうるように、又、外径Ｄが広がりうるように、ほん
の僅かに、心棒２２とは半径方向の隙間δを有し、バル
ブハウジング７の内孔２３とは半径方向の隙間ｅを有す
るように設計製作して心出しをして組付ける必要があ
る。もし変形か許されないと、ばね力が計算通りに作用
しないからである。
平な形状に変形してばね力を発揮するものであるから、
その装着状態では、図７に示すように、内径ｄが若干縮
まりうるように、又、外径Ｄが広がりうるように、ほん
の僅かに、心棒２２とは半径方向の隙間δを有し、バル
ブハウジング７の内孔２３とは半径方向の隙間ｅを有す
るように設計製作して心出しをして組付ける必要があ
る。もし変形か許されないと、ばね力が計算通りに作用
しないからである。
【０００８】このように、従来の安全弁は若干の隙間δ
又はｅがどうしても存在するため、例えば図８に示すよ
うに、皿ばね５，５′及び５″直列に重ねた場合に荷重
Ｐを受けると、これらの隙間が或る半径方向でなくなる
ように、図８の水平方向に、例えば皿ばね５は右方に移
動し、５′は左方に移動し、５″は中央のもとの位置に
あるというように、ずれた状態となる。このようにずれ
ると、ばね同士の接点Ｐ′及びＰ″が端面から移動変化
し、トータルのばね力が倍数倍通りに作用しなくなり、
バラツキ巾が広がってしまうという欠点を生ずる。この
ような皿ばね同士の重なりの変化即ちずれは並列重ねの
場合でも当然起こり得る。このため、従来の安全弁は設
定通りに作動せず、信頼性に欠けるものであった。
又はｅがどうしても存在するため、例えば図８に示すよ
うに、皿ばね５，５′及び５″直列に重ねた場合に荷重
Ｐを受けると、これらの隙間が或る半径方向でなくなる
ように、図８の水平方向に、例えば皿ばね５は右方に移
動し、５′は左方に移動し、５″は中央のもとの位置に
あるというように、ずれた状態となる。このようにずれ
ると、ばね同士の接点Ｐ′及びＰ″が端面から移動変化
し、トータルのばね力が倍数倍通りに作用しなくなり、
バラツキ巾が広がってしまうという欠点を生ずる。この
ような皿ばね同士の重なりの変化即ちずれは並列重ねの
場合でも当然起こり得る。このため、従来の安全弁は設
定通りに作動せず、信頼性に欠けるものであった。
【０００９】この発明は、かかる安全弁の信頼性を向上
するため、設計通りに安全作動する安全弁を提供し、も
って前記課題を解決するこを目的としている。
するため、設計通りに安全作動する安全弁を提供し、も
って前記課題を解決するこを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するため、中心線を有し、一端が開口し他端が閉塞し
た、まっすぐに長い筒体と、この筒体の一端の開口部に
設けられ圧力流体管路に接続される入口と、この入口に
連通するバルブシートと、このバルブシートを開閉する
ように前記筒体の内孔に移動自在に支持されたバルブ
と、このバルブと前記バルブシート間のバルブ室に連通
し前記筒体の側方に開口する出口と、前記バルブに付勢
力を与えるように多数重ねられたカップスプリングと、
前記筒体の内孔に装着され、前記カップスプリングの全
数を前記中心線に対する心出しを行なうように支持する
ゴム等からなる弾性体とを備えたものである。
成するため、中心線を有し、一端が開口し他端が閉塞し
た、まっすぐに長い筒体と、この筒体の一端の開口部に
設けられ圧力流体管路に接続される入口と、この入口に
連通するバルブシートと、このバルブシートを開閉する
ように前記筒体の内孔に移動自在に支持されたバルブ
と、このバルブと前記バルブシート間のバルブ室に連通
し前記筒体の側方に開口する出口と、前記バルブに付勢
力を与えるように多数重ねられたカップスプリングと、
前記筒体の内孔に装着され、前記カップスプリングの全
数を前記中心線に対する心出しを行なうように支持する
ゴム等からなる弾性体とを備えたものである。
【００１１】
【作用】入口への高圧流体の圧力が一定（設定圧）以上
に達すると、バルブが皿ばねの付勢力に抗して動き、バ
ルブシートの接触面から離れるので、所定流量の流体が
出口から流出し、高圧流体管路系の圧力を一定内に保持
し安全を確保する。この場合、皿ばねは、弾性体によ
り、心出し装着されているため、各皿ばねは心ずれを起
さずに変形が許容され、その結果、皿ばね同士のずれが
なくなり、設計通りのばね力を発揮するものである。
に達すると、バルブが皿ばねの付勢力に抗して動き、バ
ルブシートの接触面から離れるので、所定流量の流体が
出口から流出し、高圧流体管路系の圧力を一定内に保持
し安全を確保する。この場合、皿ばねは、弾性体によ
り、心出し装着されているため、各皿ばねは心ずれを起
さずに変形が許容され、その結果、皿ばね同士のずれが
なくなり、設計通りのばね力を発揮するものである。
【００１２】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図１〜３により
説明する。まず、構成を図１により説明するに、従来と
同一の符号は、ほぼ同様の構成のものとみなし、その詳
細な説明は省略し、主として異なる部分について説明す
る。本実施例の安全弁１は、中心線Ｘを有するハウジン
グとしての円筒体２と、バルブシート３と、バルブ４
と、カップスプリング（皿ばね）５と、入口８と出口２
０と、更に、本実施例の特徴とするショア硬度６０〜９
０の、ウレタンゴム材からなる円筒状の弾性体３４とを
有している。円筒体２は、出口２０を備えて両端に雌ね
じを備えた第１円筒体３５と、左端に雄ねじ、右端に雌
ねじを備え、カップスプリング５を収容装着する第２円
筒体３６と、左端に入口８を備え右端に雄ねじを備えた
第３円筒体３７と、左端に雄ねじを備えた蓋状の第４円
筒体３８とからなる。
説明する。まず、構成を図１により説明するに、従来と
同一の符号は、ほぼ同様の構成のものとみなし、その詳
細な説明は省略し、主として異なる部分について説明す
る。本実施例の安全弁１は、中心線Ｘを有するハウジン
グとしての円筒体２と、バルブシート３と、バルブ４
と、カップスプリング（皿ばね）５と、入口８と出口２
０と、更に、本実施例の特徴とするショア硬度６０〜９
０の、ウレタンゴム材からなる円筒状の弾性体３４とを
有している。円筒体２は、出口２０を備えて両端に雌ね
じを備えた第１円筒体３５と、左端に雄ねじ、右端に雌
ねじを備え、カップスプリング５を収容装着する第２円
筒体３６と、左端に入口８を備え右端に雄ねじを備えた
第３円筒体３７と、左端に雄ねじを備えた蓋状の第４円
筒体３８とからなる。
【００１３】第３円筒体３７は、入口８と連通する段付
内孔３９にバルブシート３がはめこまれ、その雄ねじが
第１円筒体３５の左端の雌ねじにねじこまれて一体化さ
れる。第１円筒体３５の右端の雌ねじに第２円筒体３６
の雄ねじがねじこまれて一体化される。バルブ４は左端
の球状の弁部１１と丸棒状の案内部１２と右端の球状の
圧接部１２ａとの一体化したものからなり、第２円筒体
３６の細径の内孔１３に支持され移動可能に構成されて
いる。第１円筒体３５の内孔４０と案内部１２の間の環
状の室（バルブ室）１８にコイルばね４１が挿入され、
バルブ４をバルブシート３に接触させるようにしてあ
り、出口９は前記バルブ室１８に連通するようになって
いる。
内孔３９にバルブシート３がはめこまれ、その雄ねじが
第１円筒体３５の左端の雌ねじにねじこまれて一体化さ
れる。第１円筒体３５の右端の雌ねじに第２円筒体３６
の雄ねじがねじこまれて一体化される。バルブ４は左端
の球状の弁部１１と丸棒状の案内部１２と右端の球状の
圧接部１２ａとの一体化したものからなり、第２円筒体
３６の細径の内孔１３に支持され移動可能に構成されて
いる。第１円筒体３５の内孔４０と案内部１２の間の環
状の室（バルブ室）１８にコイルばね４１が挿入され、
バルブ４をバルブシート３に接触させるようにしてあ
り、出口９は前記バルブ室１８に連通するようになって
いる。
【００１４】第２円筒体３６は大径の内孔２３内に左端
の座金４２と、多数の（従来と同一の４０個程度）のカ
ップスプリング５と右端の座金４３と、中心部に弾性体
３４を収容してある。座金４２と４３は、外径が内孔２
３と嵌合する対称形の円板形状であり、両端面に円錐状
の凹部４４と凸部４５を有し、凸部４５同士で、弾性体
３４を両側より締付けて後述のようにカップスプリング
５との隙間をなくして、中心線Ｘを中心とする心出しを
行うようにしてある。又、座金４２，４３の凹部４４
は、前者がバルブ４の圧接部１２ａに接当し、後者が第
４円筒体３８にねじこまれた調節棒４６の球状の圧接部
４６ａに接当している。第４円筒体３８は雄ねじが第２
円筒体３６の右端雌ねじにねじこまれて一体化されてい
る。調節棒４６は第４円筒体３８に対し、ダブルナット
４７及び４８により進退できるようになっている。
の座金４２と、多数の（従来と同一の４０個程度）のカ
ップスプリング５と右端の座金４３と、中心部に弾性体
３４を収容してある。座金４２と４３は、外径が内孔２
３と嵌合する対称形の円板形状であり、両端面に円錐状
の凹部４４と凸部４５を有し、凸部４５同士で、弾性体
３４を両側より締付けて後述のようにカップスプリング
５との隙間をなくして、中心線Ｘを中心とする心出しを
行うようにしてある。又、座金４２，４３の凹部４４
は、前者がバルブ４の圧接部１２ａに接当し、後者が第
４円筒体３８にねじこまれた調節棒４６の球状の圧接部
４６ａに接当している。第４円筒体３８は雄ねじが第２
円筒体３６の右端雌ねじにねじこまれて一体化されてい
る。調節棒４６は第４円筒体３８に対し、ダブルナット
４７及び４８により進退できるようになっている。
【００１５】弾性体３４は安全弁１の組付状態におい
て、座金４２と４３により第２円筒体３６、即ち安全弁
１に対して心出しされており、又、この弾性体３４に対
し、カップスプリング５が心出しされて組付けられるの
で、図２に示すように、カップスプリング５の内径が弾
性体３４の外径に接した状態つまり、隙間なしの状態で
組付けられているものである。尚カップスプリング５は
外径においては内孔２３とは従来通りの隙間を有するも
のである。
て、座金４２と４３により第２円筒体３６、即ち安全弁
１に対して心出しされており、又、この弾性体３４に対
し、カップスプリング５が心出しされて組付けられるの
で、図２に示すように、カップスプリング５の内径が弾
性体３４の外径に接した状態つまり、隙間なしの状態で
組付けられているものである。尚カップスプリング５は
外径においては内孔２３とは従来通りの隙間を有するも
のである。
【００１６】次に前記実施例の作用を図１〜３を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１７】安全弁１の入口８に矢印ａの高圧流体が入
り、これが設定圧に達すると、バルブ４がカップスプリ
ング５の付勢力に打勝って、図１の右方に動いてバルブ
シート３の接触面から弁部１１が離れる。このため、流
体はバルブシート３の穴、バルブ室１８を通り出口２０
から矢印ｂへと流出し、高圧管路系の圧力を所定値に保
持し安全を図る。
り、これが設定圧に達すると、バルブ４がカップスプリ
ング５の付勢力に打勝って、図１の右方に動いてバルブ
シート３の接触面から弁部１１が離れる。このため、流
体はバルブシート３の穴、バルブ室１８を通り出口２０
から矢印ｂへと流出し、高圧管路系の圧力を所定値に保
持し安全を図る。
【００１８】前述の際、カップスプリング５が設定荷重
を受けて平らな状態に変形し、その内径が縮まるが、弾
性体３４は図３に示すようにゴム材で容易に弾性変形
し、そこに内径が食いこんだ状態となるため、前記カッ
プスプリング５の変形を妨げない。しかも、前記荷重に
よりカップスプリング５が横方向（例えば矢印Ｚ方向）
にずれようとしても、ずれた側の弾性体３４のゴム材の
反力Ｗが増加し、これに対抗するため、そのずれを収え
ることになり、結局、カップスプリング５は全数個、弾
性体３４により心出しされた状態を維持する。これによ
り、本実施例の安全弁１は、カップスプリング５同士が
ずれることなく同心の精度を維持したまま、重なって荷
重を受けるので、設計通りの、安定した設計圧力で作動
することになり、高圧、特に超高圧流体管路系の安全の
信頼性を向上することになる。
を受けて平らな状態に変形し、その内径が縮まるが、弾
性体３４は図３に示すようにゴム材で容易に弾性変形
し、そこに内径が食いこんだ状態となるため、前記カッ
プスプリング５の変形を妨げない。しかも、前記荷重に
よりカップスプリング５が横方向（例えば矢印Ｚ方向）
にずれようとしても、ずれた側の弾性体３４のゴム材の
反力Ｗが増加し、これに対抗するため、そのずれを収え
ることになり、結局、カップスプリング５は全数個、弾
性体３４により心出しされた状態を維持する。これによ
り、本実施例の安全弁１は、カップスプリング５同士が
ずれることなく同心の精度を維持したまま、重なって荷
重を受けるので、設計通りの、安定した設計圧力で作動
することになり、高圧、特に超高圧流体管路系の安全の
信頼性を向上することになる。
【００１９】図４は他の実施例を示す。この実施例は、
円筒状の弾性体４９がカップスプリング５を、その外径
で心出しするように装着され、内径はフリー状態にされ
ているものでその他は図１と同様である。この実施例で
も、カップスプリング５は外径が弾性体４９に食いこん
で同心精度を保持することになり、前実施例と同様の作
用をする。
円筒状の弾性体４９がカップスプリング５を、その外径
で心出しするように装着され、内径はフリー状態にされ
ているものでその他は図１と同様である。この実施例で
も、カップスプリング５は外径が弾性体４９に食いこん
で同心精度を保持することになり、前実施例と同様の作
用をする。
【００２０】図５は更に他の実施例を示す。この実施例
は、第３円筒体３６の内孔２３に、心出しした状態でカ
ップスプリング５を全数、仮装着し、その後、シリコン
ゴムを液体状で注入し、内孔３６内のカップスプリング
５の外径及び内径部の空間を充填するようにして、その
固化によりシリコンゴム即ち、弾性体５０を装着したも
のである。この実施例では、カップスプリング５は内外
径において弾性体５０に食いこみ、同心精度を保持する
ことになる。
は、第３円筒体３６の内孔２３に、心出しした状態でカ
ップスプリング５を全数、仮装着し、その後、シリコン
ゴムを液体状で注入し、内孔３６内のカップスプリング
５の外径及び内径部の空間を充填するようにして、その
固化によりシリコンゴム即ち、弾性体５０を装着したも
のである。この実施例では、カップスプリング５は内外
径において弾性体５０に食いこみ、同心精度を保持する
ことになる。
【００２１】尚、この発明は前記実施例に限定されず、
他の態様においても同様に実施できるものである。又、
この発明において、安全弁１は図示にこだわらず、横向
き、縦向き又は斜向きに設置して使用できるものであ
る。
他の態様においても同様に実施できるものである。又、
この発明において、安全弁１は図示にこだわらず、横向
き、縦向き又は斜向きに設置して使用できるものであ
る。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高圧流体、特に、超高圧流体に使用される安全弁と
して、内部装着の皿ばね（カップスプリング）の同心精
度を保持して安定した設定圧で作動でき、流体管路系の
安全の信頼性を向上できるという効果を奏する。
ば、高圧流体、特に、超高圧流体に使用される安全弁と
して、内部装着の皿ばね（カップスプリング）の同心精
度を保持して安定した設定圧で作動でき、流体管路系の
安全の信頼性を向上できるという効果を奏する。
【図１】この発明による一実施例の断面図である。
【図２】図１の要部の組付状態を概略的に示す断面図で
ある。
ある。
【図３】図１の要部の荷重状態を概略的に示す断面図で
ある。
ある。
【図４】この発明の他の実施例の要部を概略的に示す断
面図である。
面図である。
【図５】この発明の更に他の実施例の要部を概略的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図６】従来の安全弁の断面図である。
【図７】図６の要部の組付状態を概略的に示す断面図で
ある。
ある。
【図８】図６の要部の荷重状態を概略的に示す断面であ
る。
る。
１ 安全弁 ２ 円筒体（ハウジング） ３ バルブシート ４ バルブ ５ カップスプリング（皿ばね） ８ 入口 ９ 内孔 １１ 弁部 １２ 案内部 １３ 摺動用内孔 ２０ 出口 ２３ 内孔 ３４ 弾性体 ３５ 第１円筒体 ３６ 第２円筒体 ３７ 第３円筒体 ３８ 第４円筒体 ３９ 段付内孔 ４０ 内孔 ４１ コイルバネ ４２ 座金 ４３ 座金 ４４ 凹部 ４５ 凸部 ４６ 調節棒 ４９ 弾性体 ５０ 弾性体 Ｘ 中心線
Claims (2)
- 【請求項１】 中心線を有し、一端が開口し他端が閉塞
した、まっすぐに長い筒体と、この筒体の一端の開口部
に設けられ圧力流体管路に接続される入口と、この入口
に連通するバルブシートと、このバルブシートを開閉す
るように前記筒体の内孔に移動自在に支持されたバルブ
と、このバルブと前記バルブシート間のバルブ室に連通
し前記筒体の側方に開口する出口と、前記バルブに付勢
力を与えるように多数重ねられたカップスプリングと、
前記筒体の内孔に装着され、前記カップスプリングの全
数を前記中心線に対する心出しを行なうように支持する
ゴム等からなる弾性体とを備えた安全弁。 - 【請求項２】 前記弾性体は、前記カップスプリングの
内径が該弾性体の外周に隙間がない状態で接触して支持
されるようになっているゴム等からなる棒状の弾性体で
あることを特徴とする請求項１記載の安全弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12595793A JPH06337077A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 安全弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12595793A JPH06337077A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 安全弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06337077A true JPH06337077A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14923158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12595793A Pending JPH06337077A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 安全弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06337077A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006527340A (ja) * | 2003-06-11 | 2006-11-30 | 尹学▲軍▼ | 複合バネ |
| JP2007139040A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 遮断弁 |
| JP2009236147A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Fuji Koki Corp | 圧力制御弁 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5733359B2 (ja) * | 1974-06-03 | 1982-07-16 | ||
| JPS60113830A (ja) * | 1983-11-24 | 1985-06-20 | Heiwa Hatsujo Kk | 皿ばねの弾性案内装置 |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP12595793A patent/JPH06337077A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5733359B2 (ja) * | 1974-06-03 | 1982-07-16 | ||
| JPS60113830A (ja) * | 1983-11-24 | 1985-06-20 | Heiwa Hatsujo Kk | 皿ばねの弾性案内装置 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006527340A (ja) * | 2003-06-11 | 2006-11-30 | 尹学▲軍▼ | 複合バネ |
| JP2007139040A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 遮断弁 |
| JP2009236147A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Fuji Koki Corp | 圧力制御弁 |
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