JPH06336684A - アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 - Google Patents
アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤Info
- Publication number
- JPH06336684A JPH06336684A JP12721593A JP12721593A JPH06336684A JP H06336684 A JPH06336684 A JP H06336684A JP 12721593 A JP12721593 A JP 12721593A JP 12721593 A JP12721593 A JP 12721593A JP H06336684 A JPH06336684 A JP H06336684A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum
- aluminum alloy
- corrosion inhibitor
- water
- tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F11/00—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
- C23F11/08—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
- C23F11/10—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 無公害で優れた防食性を有するアルミニウム
又はアルミニウム合金タンク用防食剤に関する。 【構成】 ナトリウムアルキルジアミノエチルグリシ
ン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸アルキ
ルポリアミノエチルグリシン及びジシアンジアミドのホ
ルマリン縮合物よりなる群から選ばれた1種以上の化合
物を混合した水溶液からなるアルミニウム又はアルミニ
ウム合金タンク用防食剤。
又はアルミニウム合金タンク用防食剤に関する。 【構成】 ナトリウムアルキルジアミノエチルグリシ
ン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸アルキ
ルポリアミノエチルグリシン及びジシアンジアミドのホ
ルマリン縮合物よりなる群から選ばれた1種以上の化合
物を混合した水溶液からなるアルミニウム又はアルミニ
ウム合金タンク用防食剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無公害で優れた防食性を
有するアルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食
剤に関する。
有するアルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】液化ガス、液化天然ガス運搬船の貯蔵タ
ンクにはアルミニウム合金が使用される。これらのタン
クは完成時に水圧試験あるいは水荷重試験を行って構
造、基礎、バランス等の検査を行っている。アルミニウ
ム又はアルミニウム合金は酸、アルカリにおいて表面皮
膜の溶解度が大きく全面腐食を発生する。一方、中性域
においては比較的に表面皮膜は安定であるが、局部的に
孔食を発生することが多い。
ンクにはアルミニウム合金が使用される。これらのタン
クは完成時に水圧試験あるいは水荷重試験を行って構
造、基礎、バランス等の検査を行っている。アルミニウ
ム又はアルミニウム合金は酸、アルカリにおいて表面皮
膜の溶解度が大きく全面腐食を発生する。一方、中性域
においては比較的に表面皮膜は安定であるが、局部的に
孔食を発生することが多い。
【0003】液化天然ガス等を貯蔵するアルミニウム合
金タンクは巨大なものが多く、水圧試験あるいは水荷重
試験を行う場合、数千トンから数万トンにも及ぶ水量を
使用することがある。したがって、アルミニウムタンク
に注水、排水する時間も含めて水がアルミニウムと接し
ている時間も長く数週間を要することもある。アルミニ
ウムの各種試験に上水道水、工業用水をそのまま使用し
た場合、溶接線の近傍とか、水線部やサンダー等で表面
を処理した部分には特に腐食が発生する。このようなア
ルミニウムの腐食部には白錆(アルミニウム水酸化物)
が析出する。
金タンクは巨大なものが多く、水圧試験あるいは水荷重
試験を行う場合、数千トンから数万トンにも及ぶ水量を
使用することがある。したがって、アルミニウムタンク
に注水、排水する時間も含めて水がアルミニウムと接し
ている時間も長く数週間を要することもある。アルミニ
ウムの各種試験に上水道水、工業用水をそのまま使用し
た場合、溶接線の近傍とか、水線部やサンダー等で表面
を処理した部分には特に腐食が発生する。このようなア
ルミニウムの腐食部には白錆(アルミニウム水酸化物)
が析出する。
【0004】これらの腐食は水質、水との接触時間、水
温等によって程度の相違があり、一概にこの腐食によっ
て構造上重大な影響を与えるということはないが、品質
管理のうえから重要である。特に液化天然ガスが貯蔵さ
れるタンクにあっては、これらの腐食部に析出したアル
ミニウム水酸化物が剥落することによって液化ガスを移
送するポンプのフィルタ目詰り及びポンプの焼付等の重
大な障害を与えることが指摘されている。大容量のタン
クにおいては、水圧あるいは水荷重試験に使用した水を
排出した後のタンク内手直し、清掃を行うことは莫大な
設備と工数を要するため殆んど不可能に近いといわれて
おり、この工程における防食対策はタンク内清浄化のう
えから重要な問題である。
温等によって程度の相違があり、一概にこの腐食によっ
て構造上重大な影響を与えるということはないが、品質
管理のうえから重要である。特に液化天然ガスが貯蔵さ
れるタンクにあっては、これらの腐食部に析出したアル
ミニウム水酸化物が剥落することによって液化ガスを移
送するポンプのフィルタ目詰り及びポンプの焼付等の重
大な障害を与えることが指摘されている。大容量のタン
クにおいては、水圧あるいは水荷重試験に使用した水を
排出した後のタンク内手直し、清掃を行うことは莫大な
設備と工数を要するため殆んど不可能に近いといわれて
おり、この工程における防食対策はタンク内清浄化のう
えから重要な問題である。
【0005】従来、水と接触するアルミニウム合金タン
ク内の防食にはメルカプトベンゾチアゾールとアルミン
酸塩との併用水溶液その他種々の水溶性防食剤が使用さ
れており、防食効果は十分であるとされているが、排出
時の排水規制項目である化学的酸素要求量(COD)が
10ppm以下を満足する防食剤は知られていないの
で、COD規制値10ppm以下と厳しい都市では、そ
のままの排出することはできないという問題がある。
ク内の防食にはメルカプトベンゾチアゾールとアルミン
酸塩との併用水溶液その他種々の水溶性防食剤が使用さ
れており、防食効果は十分であるとされているが、排出
時の排水規制項目である化学的酸素要求量(COD)が
10ppm以下を満足する防食剤は知られていないの
で、COD規制値10ppm以下と厳しい都市では、そ
のままの排出することはできないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記技術水準
に鑑み、COD規制値10ppmを十分にクリアし低コ
ストで、しかも優れた防食性を示すアルミニウム又はア
ルミニウム合金タンク用防食剤を提供しようとするもの
である。
に鑑み、COD規制値10ppmを十分にクリアし低コ
ストで、しかも優れた防食性を示すアルミニウム又はア
ルミニウム合金タンク用防食剤を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナトリウムア
ルキルジアミノエチルグリシン、塩酸アルキルジアミノ
エチルグリシン、塩酸アルキルポリアミノエチルグリシ
ン及びジシアンジアミドのホルマリン縮合物よりなる群
から選ばれた1種以上の化合物を混合した水溶液からな
るアルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤で
ある。
ルキルジアミノエチルグリシン、塩酸アルキルジアミノ
エチルグリシン、塩酸アルキルポリアミノエチルグリシ
ン及びジシアンジアミドのホルマリン縮合物よりなる群
から選ばれた1種以上の化合物を混合した水溶液からな
るアルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤で
ある。
【0008】
【作用】本発明防食剤において、ナトリウムアルキルジ
アミノエチルグリシン、塩酸アルキルジアミノエチルグ
リシン、ジシアンジアミドのホルマリン縮合物の添加濃
度は6〜15ppmが好ましく、塩酸アルキルポリアミ
ノエチルグリシンの添加濃度は12〜15ppmが好ま
しい。それぞれの防食剤の添加濃度を更に高くしても防
食効果に変化はなく、コストを高くするだけであり、逆
に添加濃度が上記より低くなると防食効果は得られな
い。また本発明の防食剤を2種以上混合しても防食効果
をなんら阻害することはない。
アミノエチルグリシン、塩酸アルキルジアミノエチルグ
リシン、ジシアンジアミドのホルマリン縮合物の添加濃
度は6〜15ppmが好ましく、塩酸アルキルポリアミ
ノエチルグリシンの添加濃度は12〜15ppmが好ま
しい。それぞれの防食剤の添加濃度を更に高くしても防
食効果に変化はなく、コストを高くするだけであり、逆
に添加濃度が上記より低くなると防食効果は得られな
い。また本発明の防食剤を2種以上混合しても防食効果
をなんら阻害することはない。
【0009】例えばアルミニウム又はアルミニウム合金
タンクの水圧、水荷重試験時の注入水に上記濃度範囲で
添加しておけば、該注入水による腐食を完全に防止する
ことができる外、防食液のCODは5ppm以下と非常
に低いので、防食液の排出に当っては何んら処理するこ
となく、そのまま排出放流することが可能である。
タンクの水圧、水荷重試験時の注入水に上記濃度範囲で
添加しておけば、該注入水による腐食を完全に防止する
ことができる外、防食液のCODは5ppm以下と非常
に低いので、防食液の排出に当っては何んら処理するこ
となく、そのまま排出放流することが可能である。
【0010】
【実施例】上水道水500mlに表1及び表2に示す本
発明防食剤及び濃度で添加し、#400ペーパー磨きし
たアルミニウム合金100×50×0.5mm(中央に
溶接線を有するもの)を浸漬し、26〜28℃で30日
間浸漬したときのアルミニウム合金の腐食減量及び表面
状態(孔食性、変色性)の有無を重量法及び目視によっ
て調べた。また、防食試験後の防食剤水溶液のCODを
測定した。それらの結果を表1及び表2に併せて示す。
発明防食剤及び濃度で添加し、#400ペーパー磨きし
たアルミニウム合金100×50×0.5mm(中央に
溶接線を有するもの)を浸漬し、26〜28℃で30日
間浸漬したときのアルミニウム合金の腐食減量及び表面
状態(孔食性、変色性)の有無を重量法及び目視によっ
て調べた。また、防食試験後の防食剤水溶液のCODを
測定した。それらの結果を表1及び表2に併せて示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
の防錆剤は低濃度でアルミニウム又はアルミニウム合金
の防食性(孔食、変色等)を効果的に発揮するので、防
食液のCODも5ppm以下と低値であるため、防食液
の排出に当っては、何んら処理することなく、そのまま
排出放流することが可能となった。
の防錆剤は低濃度でアルミニウム又はアルミニウム合金
の防食性(孔食、変色等)を効果的に発揮するので、防
食液のCODも5ppm以下と低値であるため、防食液
の排出に当っては、何んら処理することなく、そのまま
排出放流することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古澤 武敏 長崎県長崎市深堀町五丁目717番地1 長 菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 細野 登志夫 愛知県名古屋市守山区大字中志段味字東原 2492番地 スギムラ化学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ナトリウムアルキルジアミノエチルグリ
シン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸アル
キルポリアミノエチルグリシン及びジシアンジアミドの
ホルマリン縮合物よりなる群から選ばれた1種以上の化
合物を混合した水溶液からなることを特徴とするアルミ
ニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12721593A JP3202412B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12721593A JP3202412B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336684A true JPH06336684A (ja) | 1994-12-06 |
JP3202412B2 JP3202412B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=14954581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12721593A Expired - Fee Related JP3202412B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202412B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009221596A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-10-01 | Mec Kk | エッチング液及びこれを用いた銅配線の形成方法 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12721593A patent/JP3202412B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009221596A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-10-01 | Mec Kk | エッチング液及びこれを用いた銅配線の形成方法 |
JP4521460B2 (ja) * | 2008-02-20 | 2010-08-11 | メック株式会社 | エッチング液及びこれを用いた銅配線の形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3202412B2 (ja) | 2001-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3072502A (en) | Process for removing copper-containing iron oxide scale from metal surfaces | |
SU878201A3 (ru) | Ингибитор коррозии черных металлов в водной среде | |
JPH01142092A (ja) | 錆除去方法および組成物 | |
AU718150B2 (en) | Corrosion inhibitor | |
US4025359A (en) | Inhibited acid composition for cleaning water systems | |
US4045253A (en) | Passivating metal surfaces | |
US5614028A (en) | Method of cleaning and passivating a metal surface with acidic system and ethoxylated tertiary dodecyl mercaptan | |
US6540923B2 (en) | Oxygen scavenger | |
US5679170A (en) | Methods for removing iron oxide scale from interior surfaces of steel vessels using formic acid-citric acid mixtures | |
US6001156A (en) | Corrosion inhibition method and inhibition compositions | |
US3969255A (en) | Pipe cleaning composition | |
JPH06336684A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 | |
US5989322A (en) | Corrosion inhibition method and inhibitor compositions | |
US3047510A (en) | Corrosion inhibiting compositions and process | |
KR930004559B1 (ko) | 녹청 제거방법 | |
FI83545C (fi) | Foerfarande foer kemisk polering av ytor av rostfritt staol samt vid foerfarandet anvaent bad. | |
JPS5920476A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 | |
JPH03232982A (ja) | 金属用防錆組成物 | |
JPS6317908B2 (ja) | ||
Fenn et al. | Passivation of iron | |
JPS59104484A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 | |
JPH093670A (ja) | 金属酸化物を含むスケールの除去方法 | |
JP3202489B2 (ja) | 金属防錆剤 | |
EP0271158A2 (en) | Enhanced cleaning procedure for copper alloy equipment | |
IL25944A (en) | Process for cleaning metal surfaces |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010522 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |