JPH06336622A - 横型連続炉における鋼帯スレッディング方法 - Google Patents
横型連続炉における鋼帯スレッディング方法Info
- Publication number
- JPH06336622A JPH06336622A JP15414493A JP15414493A JPH06336622A JP H06336622 A JPH06336622 A JP H06336622A JP 15414493 A JP15414493 A JP 15414493A JP 15414493 A JP15414493 A JP 15414493A JP H06336622 A JPH06336622 A JP H06336622A
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- JP
- Japan
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- boat
- furnace
- threading
- sledding
- hearth roll
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- Pending
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スレッディングボート30の装入に伴うセラ
ミックハースロール11−Cの割損を防ぐ。 【構成】 スレッディングボート30の先端がセラミッ
クハースロール11−Cに到達しない位置まで、スレッ
ディングボート30を炉内に装入する。この状態を保持
して、スレッディングボート30を予熱する。予熱後
に、スレッディングボート30を炉内に通す。
ミックハースロール11−Cの割損を防ぐ。 【構成】 スレッディングボート30の先端がセラミッ
クハースロール11−Cに到達しない位置まで、スレッ
ディングボート30を炉内に装入する。この状態を保持
して、スレッディングボート30を予熱する。予熱後
に、スレッディングボート30を炉内に通す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横型連続炉の立ち上げ
時に炉内に鋼帯を通す鋼帯スレッディング方法に関し、
特に、スレッディングボートを用いた鋼帯スレッディン
グ方法に関する。
時に炉内に鋼帯を通す鋼帯スレッディング方法に関し、
特に、スレッディングボートを用いた鋼帯スレッディン
グ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼帯の焼鈍には横型連続炉が
多用されている。横型連続焼鈍炉では、鋼帯が炉内を水
平方向に連続的に通過し、その間に鋼帯が焼鈍処理を受
ける。この炉内は通常300〜500℃と高温のため、
炉内のハースロールには、ロール表面への異物付着防止
等の点から、セラミックスリーブを用いたセラミックロ
ールが多用されている。
多用されている。横型連続焼鈍炉では、鋼帯が炉内を水
平方向に連続的に通過し、その間に鋼帯が焼鈍処理を受
ける。この炉内は通常300〜500℃と高温のため、
炉内のハースロールには、ロール表面への異物付着防止
等の点から、セラミックスリーブを用いたセラミックロ
ールが多用されている。
【0003】セラミックハースロールを用いた横型連続
焼鈍炉を立ち上げる場合、鋼帯とハースロールを非接触
としておくことが、ハースロール保護の点から望ましい
とされている。そのために、例えば立ち上げに際して鋼
帯を炉内から抜き出しておくということが行われてい
る。
焼鈍炉を立ち上げる場合、鋼帯とハースロールを非接触
としておくことが、ハースロール保護の点から望ましい
とされている。そのために、例えば立ち上げに際して鋼
帯を炉内から抜き出しておくということが行われてい
る。
【0004】鋼帯を炉内から抜き出した場合、炉内を加
熱した後、その炉内に鋼帯を通す所謂スレッディングが
必要となり、その方法の一つにスレッディングボートを
用いるものがある。
熱した後、その炉内に鋼帯を通す所謂スレッディングが
必要となり、その方法の一つにスレッディングボートを
用いるものがある。
【0005】スレッディングボートを用いた鋼帯スレッ
ディングでは、実開平2−122062号明細書に説明
されているように、炉内を加熱後、その入口の手前で鋼
帯の先端部にスレッディングボートを連結し、そのスレ
ッディングボートを炉内に連続装入して、鋼帯を炉内に
通すというのが一般的な手順である。
ディングでは、実開平2−122062号明細書に説明
されているように、炉内を加熱後、その入口の手前で鋼
帯の先端部にスレッディングボートを連結し、そのスレ
ッディングボートを炉内に連続装入して、鋼帯を炉内に
通すというのが一般的な手順である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな鋼帯スレッディング方法では、低温のスレッディン
グボートが炉内に装入されるため、炉内の入口付近で
は、高温に加熱されたハースロールに低温のスレッディ
ングボートが接触し、そのハースロールに大きなヒート
ショックが加わる。
うな鋼帯スレッディング方法では、低温のスレッディン
グボートが炉内に装入されるため、炉内の入口付近で
は、高温に加熱されたハースロールに低温のスレッディ
ングボートが接触し、そのハースロールに大きなヒート
ショックが加わる。
【0007】周知のように、セラミックスリーブを用い
たハースロールは、ヒートショックに非常に弱く、その
ため、入口に近いハースロールのセラミックスリーブに
割損が生じるという問題があった。
たハースロールは、ヒートショックに非常に弱く、その
ため、入口に近いハースロールのセラミックスリーブに
割損が生じるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、スレッディングボートの
装入に伴うセラミックハースロールの損傷を防止できる
横型連続炉における鋼帯スレッディング方法を提供する
ことにある。
装入に伴うセラミックハースロールの損傷を防止できる
横型連続炉における鋼帯スレッディング方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の横型連続炉にお
ける鋼帯スレッディング方法は、鋼帯の先端にスレッデ
ィングボートを連結し、そのスレッディングボートを横
型連続炉内に装入して、炉内に鋼帯を通す鋼帯スレッデ
ィング方法において、先端が炉内のセラミックハースロ
ールに到達しない位置まで、スレッディングボートを炉
内に装入し、この状態でスレッディングボートと炉内の
セラミックハースロールの温度差が、セラミックハース
ロールのヒートショックによる割損発生温度差より小さ
くなるまで、スレッディングボートを保持した後、炉内
への連続装入を開始することを特徴とする。
ける鋼帯スレッディング方法は、鋼帯の先端にスレッデ
ィングボートを連結し、そのスレッディングボートを横
型連続炉内に装入して、炉内に鋼帯を通す鋼帯スレッデ
ィング方法において、先端が炉内のセラミックハースロ
ールに到達しない位置まで、スレッディングボートを炉
内に装入し、この状態でスレッディングボートと炉内の
セラミックハースロールの温度差が、セラミックハース
ロールのヒートショックによる割損発生温度差より小さ
くなるまで、スレッディングボートを保持した後、炉内
への連続装入を開始することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の横型連続炉における鋼帯スレッディン
グ方法では、加熱された炉内のセラミックハースロール
上をスレッディングボートが移動する前に、スレッディ
ングボートを炉内の入口付近に装入し、この状態を保持
することにより、スレッディングボートが予熱される。
予熱温度は、スレッディングボートとセラミックハース
ロールの温度差で表わして、セラミックハースロールの
ヒートショクによる割損発生温度より小さくされる。従
って、セラミックハースロール上をスレッディングボー
トが移動しても、セラミックハースロールにヒートショ
ックによる割損は生じない。
グ方法では、加熱された炉内のセラミックハースロール
上をスレッディングボートが移動する前に、スレッディ
ングボートを炉内の入口付近に装入し、この状態を保持
することにより、スレッディングボートが予熱される。
予熱温度は、スレッディングボートとセラミックハース
ロールの温度差で表わして、セラミックハースロールの
ヒートショクによる割損発生温度より小さくされる。従
って、セラミックハースロール上をスレッディングボー
トが移動しても、セラミックハースロールにヒートショ
ックによる割損は生じない。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1を参照して説明
する。
する。
【0012】横型連続焼鈍炉10は、その入口から出口
にかけて配列された多数のハースロール11を有する。
入口付近のハースロール11−M,11−Mはメタル製
であり、それより奥のハースロール11−C,11−C
…は全てセラミックスリーブを有するセラミックロール
である。
にかけて配列された多数のハースロール11を有する。
入口付近のハースロール11−M,11−Mはメタル製
であり、それより奥のハースロール11−C,11−C
…は全てセラミックスリーブを有するセラミックロール
である。
【0013】スレッディングにおいては、まず、横型連
続焼鈍炉10の入口の手前で鋼帯20の先端に周知のス
レッディングボート30を金属製の鎖40により連結す
る。次いで、横型連続焼鈍炉10の入口から炉内にスレ
ッディングボート30を装入するが、スレッディングボ
ート30の全体を炉内に装入すると、その先端が上流側
のセラミックスハースロール11−Cに接触し、このセ
ラミックハースロール11−Cにヒートショックによる
割損が生じることがある。そこで、スレッディングボー
ト30の先端をセラミックスハースロール11−Cに接
触させないように、スレッディングボート30の先端部
を炉内に装入し、この状態を保持することにより、スレ
ッディングボート30を予熱する。
続焼鈍炉10の入口の手前で鋼帯20の先端に周知のス
レッディングボート30を金属製の鎖40により連結す
る。次いで、横型連続焼鈍炉10の入口から炉内にスレ
ッディングボート30を装入するが、スレッディングボ
ート30の全体を炉内に装入すると、その先端が上流側
のセラミックスハースロール11−Cに接触し、このセ
ラミックハースロール11−Cにヒートショックによる
割損が生じることがある。そこで、スレッディングボー
ト30の先端をセラミックスハースロール11−Cに接
触させないように、スレッディングボート30の先端部
を炉内に装入し、この状態を保持することにより、スレ
ッディングボート30を予熱する。
【0014】スレッディングボート30の初期装入量
は、スレッディングボート30の先端がセラミックハー
スロール11−Cに接触しない範囲で出来るだけ多くす
るのが、予熱時間を短縮する上で望ましく、可能であれ
ばスレッディングボート30の全体を炉内に装入しても
よい。
は、スレッディングボート30の先端がセラミックハー
スロール11−Cに接触しない範囲で出来るだけ多くす
るのが、予熱時間を短縮する上で望ましく、可能であれ
ばスレッディングボート30の全体を炉内に装入しても
よい。
【0015】スレッディングボート30の予熱温度は、
スレッディングボート30とセラミックハースロール1
1−Cの温度差で表わして、セラミックハースロール1
1−Cのヒートショックによる割損発生温度差より小さ
くされる。つまり、セラミックハースロール11−Cが
300℃以上の温度差でヒートショックによる割損を生
じ、且つ、セラミックハースロール11−Cの加熱温度
が500℃であると仮定すれば、スレッディングボート
30を200℃以上に予熱することにより、スレッディ
ングボート30とセラミックハースロール11−Cの温
度差は損傷の生じない300℃未満となる。
スレッディングボート30とセラミックハースロール1
1−Cの温度差で表わして、セラミックハースロール1
1−Cのヒートショックによる割損発生温度差より小さ
くされる。つまり、セラミックハースロール11−Cが
300℃以上の温度差でヒートショックによる割損を生
じ、且つ、セラミックハースロール11−Cの加熱温度
が500℃であると仮定すれば、スレッディングボート
30を200℃以上に予熱することにより、スレッディ
ングボート30とセラミックハースロール11−Cの温
度差は損傷の生じない300℃未満となる。
【0016】スレッディングボート30の予熱が終わる
と、炉内へのスレッディングボート30の連続装入を開
始する。スレッディングボート30の連続装入が開始さ
れると、加熱されたセラミックハースロール11−Cに
スレッディングボート30が接触し、そのセラミックハ
ースロール11−C上を移動するが、セラミックハース
ロール11−Cの割損が生じない温度までスレッディン
グボート30が予熱されているので、その割損は生じな
い。
と、炉内へのスレッディングボート30の連続装入を開
始する。スレッディングボート30の連続装入が開始さ
れると、加熱されたセラミックハースロール11−Cに
スレッディングボート30が接触し、そのセラミックハ
ースロール11−C上を移動するが、セラミックハース
ロール11−Cの割損が生じない温度までスレッディン
グボート30が予熱されているので、その割損は生じな
い。
【0017】実際、炉温が300〜400℃の横型連続
焼鈍炉に全長5mのスレッディングボートを用いて鋼帯
をスレッディングする際に、スレッディングボートの先
端部2mを炉入口より炉内に装入し、その先端が炉内の
セラミックハースロールに接触しない状態で10分間保
持した後、毎分10mの速度でスレッディングボートを
進行させたところ、ヒートショックによるセラミックハ
ースロールの割損は完全に防止された。
焼鈍炉に全長5mのスレッディングボートを用いて鋼帯
をスレッディングする際に、スレッディングボートの先
端部2mを炉入口より炉内に装入し、その先端が炉内の
セラミックハースロールに接触しない状態で10分間保
持した後、毎分10mの速度でスレッディングボートを
進行させたところ、ヒートショックによるセラミックハ
ースロールの割損は完全に防止された。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の横型連続
炉における鋼帯スレッディング方法は、炉内にスレッデ
ィングボートを通す際に炉入口のところでスレッディン
グボートを予熱するので、スレッディングボートとの接
触に伴うヒートショックによって炉内のセラミックハー
スロールが割損する事態を確実に防ぐことができる。し
かも、スレッディングボートの予熱に炉内熱を利用する
ので、熱経済性に優れるという利点がある。
炉における鋼帯スレッディング方法は、炉内にスレッデ
ィングボートを通す際に炉入口のところでスレッディン
グボートを予熱するので、スレッディングボートとの接
触に伴うヒートショックによって炉内のセラミックハー
スロールが割損する事態を確実に防ぐことができる。し
かも、スレッディングボートの予熱に炉内熱を利用する
ので、熱経済性に優れるという利点がある。
【図1】本発明の実施態様を示す模式図である。
10 横型連続焼鈍炉 11−M メタル製ハースロール 11−C セラミックハースロール 20 鋼帯 30 スレッディングボート
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼帯の先端にスレッディングボートを連
結し、そのスレッディングボートを横型連続炉内に装入
して、炉内に鋼帯を通す鋼帯スレッディング方法におい
て、 先端が炉内のセラミックハースロールに到達しない位置
まで、スレッディングボートを炉内に装入し、この状態
でスレッディングボートと炉内のセラミックハースロー
ルの温度差が、セラミックハースロールのヒートショッ
クによる割損発生温度差より小さくなるまで、スレッデ
ィングボートを保持した後、炉内への連続装入を開始す
ることを特徴とする横型連続炉における鋼帯スレッディ
ング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15414493A JPH06336622A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 横型連続炉における鋼帯スレッディング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15414493A JPH06336622A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 横型連続炉における鋼帯スレッディング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336622A true JPH06336622A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=15577841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15414493A Pending JPH06336622A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 横型連続炉における鋼帯スレッディング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06336622A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07201764A (ja) * | 1994-12-26 | 1995-08-04 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | プラズマ気相反応方法 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP15414493A patent/JPH06336622A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07201764A (ja) * | 1994-12-26 | 1995-08-04 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | プラズマ気相反応方法 |
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