JPH063363B2 - 果実等の形状計測装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は果実等の形状計測装置に関し、果実の形状選
別機、形状良否による品質評価装置等に利用できるもの
である。

従来技術、および発明が解決しようとする問題点 果実等の被搬送物をのせる白色、または黒色の受体の上
に被搬送物をのせて移送しながら、受体上方から投光照
明し、被搬送物の色相と、受体の白または黒色との色相
のコントラストあるいは色の違いによる明度の差によっ
て、被搬送物の反射光を上方に設けるセンサーで受けて
形状を計測する形態の反射形態計測装置においては、通
過する受体上側だけ遮へい物を設けるものはあった。し
かし、透明の受体に被搬送物をのせ、受体を透して上下
方向に投光受光して被搬送物の影を検出して形状を計測
する形態においては通過する受体の下側から外部の反射
光等が入り被搬送物の影が薄れて計測に誤差が生ずるこ
とがあった。また、この被計測物の影を検出する形態は
色相に関係なく明暗の差を利用して外形を検出すればよ
いので、前述の反射型に比べて安価なセンサーと比較的
弱い光源を用いることができるので、屋内に据付けて用
いるプラント用選別機だけでなく、家庭用の小型選果機
にも応用されるため、小型の選果機を作る場合には受体
の移送方向に沿う計測部遮へいトンネルの長さを短く設
けて選果機全長を短縮するのがのぞましい、また、屋外
の強い太陽光線下に持出して使用する環境条件にも適応
する計測部の外部光線遮へいの構成が必要であった。

問題点を解決するための手段 この発明は、被搬送物を受ける受体（１）を移送方向
（イ）に沿って連設するコンベアの移送途中において、
上下何れか一側方から投光する光線によって受体（１）
上に乗せた被搬送物の影を他側方に設ける受光センサー
（２）で検出する投受光計測部（３）に、該受体（１）
の通過上側と下側面とに接近させて外部光線を遮断しか
つ受体（１）通過可能の遮へい体（４）を設けてなる果
実等の形状計測装置の構成とした。

発明の作用、および効果 コンベアの移動上手側において果実等の被搬送物を乗せ
られた受体（１）（１）…が投受光計測部（３）を通過
するとき、移送方向（イ）上手側の通過可能の遮へい体
（４）を通過して外部光線を遮断された該計測部（３）
内に入り、上下何れか一側方から投受されて他側の受光
センサー（２）に受光される上下方向の光線帯を通過す
るとき、受体（１）部を透過する等した光線が被搬送物
に当って受光センサー（２）に検出される影によって、
形状を計測され、更に移送されて移送方向（イ）下手側
の遮へい体を通過して計測部（３）を出て、こののち計
測に起因して大きさ別に仕分して取出される等の処理を
受ける。遮へい体（４）は、受体（１）の通過上側と下
側面とに接近させて設けられるので、計測部（３）近傍
のコンベア体に当って乱反射し上下斜各方向からセンサ
ー（２）に投射しようとする外部光線を遮断するもの
で、このためセンサー（２）は他側の投光体の光線のみ
によって被搬送物を明瞭かつ確実に計測できるものであ
る。

実施例 図例においてコンベアは果実のコンベアを例示し、受体
（１）は、コンベア移送方向（イ）の左右一対に張架す
るエンドレスチエン（５）の間に横設すう取付軸（６）
に転倒動可能に取付けられると共に、受体（１）左右一
側に設ける受ピン（７）を案内レール（８）上に受けら
れて果実受姿勢に維持案内される。また、受体（１）は
移送方向（イ）前後間に適宜の小間隔を設けて連設され
る。この受体（１）は光線の透過可能の透明樹脂材で形
成されている。コンベアは原動機から適宜連動構成され
る。

受光センサー（２）は、コンベアの左右の機壁（９）
（９）上に支架されて正面形状を門形に形成される中空
状のセンサーケース(10)の上側左右方向部内に収納され
左右方向に小間隔を設けて複数個列設されるフォトトラ
ンジスターで構成している。各センサー（２）（２）…
に対応して受体（１）が通過する下側に上向き投光姿勢
に列設される発光ダイオード(11)との間に投受光する光
線のカーテン状を形成している。受光センサー（２）上
側にはマイクロコピュータ(12)を内装している。

発光ダイオード(11)はケース(13)内に収容され、コンベ
アの受体（１）の移送方向（イ）への往行程と、下側復
行程との間を仕切るべく左右の機壁（９）（９）に支架
される仕切体(14)の一部を取付部(15)として設けられ
る。

遮へい体（４）は受体（１）の通過経路の上側と下側と
に設けられる。上側には、センサーケース(10)を挟んで
コンベア移動上手側と下手側に設けるカバー(16)を正面
形状門型に形成し該コンベア左右の機壁（９）（９）上
部に設けている。また、このカバー(16)の前後端部近傍
の内面に左右方向に布状カーテン(17)を垂下して設けて
いる。このカーテン(17)の下端は外部の光線を遮断すべ
く受体（１）にきわめて接近せしめて設けている。

受体（１）下側の遮へい体（４）は、該発光ダイオード
(11)のケース(13)のコンベア移送方向（イ）前後におい
て、該上側のカーテン(17)の取付位置下方乃至はそれよ
り若干発光ダイオード(11)に近い位置に前後の遮光壁(1
8)(18)を左右の機壁（９）（９）と仕切体(14)の取付部
(15)とに遮光可能に密接支持せしめて設けている。遮光
壁(18)(18)の上端部は受体（１）の底面部にきわめて接
近させて設けている。遮へい体（４）は直接的にカバー
(16)、カーテン(17)、遮光壁(18)をもって構成するが、
間接的には左右の機壁（９）、センサーケース(10)、ケ
ース(13)、仕切体(14)の取付部(15)等も外部光線の遮へ
いをさせるべく形成している。これら遮へい体（４）の
内外面は黒色で且反射の少ない粗面に形成される。

計測部（３）は、コンベアの移送途中における発光ダイ
オード(11)部、受光センサー（２）部、および遮へい体
（４）で構成される。

マイクロコピュータ(12)は、センサー（２）の被搬送物
検出を微小時間間隔に繰返し走査せしめて得た影の形状
を計測し、大きさ別ランクを判断し、移送下手側におけ
るランク別取出口において当接する被搬送物がのった受
体（１）を転倒せしめて取出す命令を出力する等のプロ
グラムを構成される。(19)は受体（１）底面部に摺接し
て遮光する摺接体である。

（イ）はコンベアの移送方向、（ロ）はカバー(16)(16)
の移送前後方向（イ）の長さである。

尚、外部光線を遮断するカーテン(17)は前後夫々２枚宛
を設けてもよいし、３枚以上の複数枚宛設けてもよい。
また、下側の遮光壁(18)上端部に弾性を有する布状乃至
は立毛状の摺接体(19)を受体（１）底部に摺接させるべ
く設けてもよい。

尚また、受体（１）は不透明に形成し、上にのる搬送物
の計測に必要な部位のみを透光可能の穴乃至は溝状に形
成してもよいし、発光ダイオード(11)ケース(13)の取付
部(15)は仕切体(14)とは別個に設けてもよい。

上側のカバー(16)はセンサーケース(10)と共に上方から
の外部光線を遮断するものであり、カーテン(17)(17)は
上斜方向やコンベアの各部、例えば左右の機壁(19)や仕
切体(14)に当って乱反射する前後側からの光線を遮断す
るものである。

また、下側前後の遮光壁(18)(18)は上方から受体（１）
を透過したり、前後の受体（１）（１）の間隔から投射
する外光が仕切体(14)や、左右機壁（９）（９）に当っ
て乱反射し計測部（３）内に入るのを遮断するものであ
る。尚、カーテン(17)を前後各２枚又はそれ以上設けた
り、遮光壁(18)(18)上端部に摺接体(19)を設けると、通
過受体（１）近傍の遮へい効果を向上するものである。

左右側方や、下方からの外光は、左右の機壁（９）
（９）と仕切体(14)の取付部(15)が遮へいするもので、
このように遮へい体（４）を構成することにより上側の
カバー(16)と(16)との前後のトンネル長さ（ロ）を短く
設けても計測部（３）の外部光線遮へいができるから、
家庭用小型選果機等コンベアの短い小型機を得ることが
できるのでよい。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の一実施例を示すもので、第１図は側断
面図、第２図はその正断面図、第３図はコンベア一部の
斜視図である。 図中、符号（１）は受体、（２）は受光センサー、
（３）は計測部、（４）は遮へい体を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被搬送物を受ける受体（１）を移送方向
   （イ）に沿って連設するコンベアの移送途中において、
   上下何れか一側方から投光する光線によって受体（１）
   上に乗せた被搬送物の影を他側方に設ける受光センサー
   （２）で検出する投受光計測部（３）に、該受体（１）
   の通過上側と下側面とに接近させて外部光線を遮断しか
   つ受体（１）通過可能の遮へい体（４）を設けてなる果
   実等の形状計測装置。