JPH06335148A - Ofケーブルの漏油判定方法 - Google Patents

Ofケーブルの漏油判定方法

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JPH06335148A
JPH06335148A JP11856693A JP11856693A JPH06335148A JP H06335148 A JPH06335148 A JP H06335148A JP 11856693 A JP11856693 A JP 11856693A JP 11856693 A JP11856693 A JP 11856693A JP H06335148 A JPH06335148 A JP H06335148A
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Takamitsu Omori
隆光 大森
Masaaki Shiomitsu
正明 塩満
Tetsuo Inoue
哲夫 井上
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回線または異なる負荷の2回線以上の場合
の3心OFケーブルでも、漏油の判定を精度良く行える
OFケーブルの漏油判定方法を提供する。 【構成】 漏油していない状態でのOFケーブルの油槽
の油量又は油圧と、該OFケーブルの電流と、併設され
ている他のOFケーブルの電流と、その時の外気温度
と、土中温度とを使用してOFケーブル及び土壌の熱定
数を加味した油量の近似統計関数を求める。現時点の油
槽の油量Qam(t) と、漏油していない時点での近似統計
関数から得られる油量Qa(t)との差Hを求め、得られた
差Hの値の増加が発生したとき漏油と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布設されているOFケ
ーブルからの漏油を判定するOFケーブルの漏油判定方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、単心OFケーブルでは、3相間の
油槽の油量又は油圧値で漏油の相の判定を行っていた。
【0003】3心OFケーブルでは、2回線以上の場
合、同一負荷の場合、回線間比較で漏油を判定してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1回線
または異なる負荷の2回線以上の場合の3心OFケーブ
ルでは、漏油の判定方法がなかった。
【0005】また、過去の油量又は油圧値の範囲より、
現時点の油量又は油圧値が逸脱したことで漏油を判定す
る方法があったが、この方法では負荷状態が変化する
と、過去のデータより逸脱することがあり、判定精度が
低下する問題点があった。
【0006】本発明の目的は、1回線または異なる負荷
の2回線以上の場合の3心OFケーブルでも、漏油の判
定を精度良く行えるOFケーブルの漏油判定方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、本発明は布設されているOF
ケーブルからの漏油を判定するOFケーブルの漏油判定
方法において、漏油していない状態での前記OFケーブ
ルの油槽の油量又は油圧と、該OFケーブルの電流と、
併設されている他のケーブルの電流と、外気温度と、土
中温度とを使用して前記OFケーブル及び土壌の熱定数
を加味した油量又は油圧の近似統計関数を求め、現時点
の前記油槽の油量又は油圧値と、漏油していない時点で
の前記近似統計関数から得られる油量又は油圧値との差
を求め、得られた差の値の増加が発生したとき漏油と判
定することを特徴とする。
【0008】
【作用】このように、漏油していない状態でのOFケー
ブルの油槽の油量又は油圧と、該OFケーブルの電流
と、併設されている他のケーブルの電流と、外気温度
と、土中温度とを使用して前記OFケーブル及び土壌の
熱抵抗,熱容量等の熱定数を加味した油量又は油圧の近
似統計関数を求め、現時点の前記油槽の油量又は油圧値
と、漏油していない時点での前記近似統計関数から得ら
れる油量又は油圧値との差を求め、得られた差の値の増
加が発生したとき漏油と判定すると、1回線または異な
る負荷の2回線以上の場合の3心OFケーブルでも、ま
た現時点の油量又は油圧値が負荷状態の変化により過去
のデータより逸脱しても、漏油の判定を精度良く行うこ
とができる。
【0009】特に、この近似統計関数では、OFケーブ
ル及び及び土壌の熱定数を加味しているので、近似統計
関数を作成した時と、漏油判定をする測定時とで電流値
及び外気温度の時間変化が同様でないと、両者に差が生
じるのを回避して、正しい漏油判定を行うことができ
る。
【0010】また、土壌の温度変化に応じてOFケーブ
ルの油量又は油圧が変化することを加味した近似統計関
数となっているので、正しい漏油判定を行うことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5を参照し
て詳細に説明する。図1及び図2は、地面1の下に布設
されているOFケーブル2,3,4の状態を示したもの
である。これらOFケーブル2,3,4は、それぞれ地
下の管路5,6,7内に収容されて布設されている。O
Fケーブル2には、地上の油槽8から給油管9をへて絶
縁油が給油されるようになっている。他のOFケーブル
3,4も同様にして図示しない油槽から給油されるよう
になっている。この例では、OFケーブル2が漏油の監
視をしようとしているケーブルである。
【0012】次に、本実施例のOFケーブル2の漏油判
定方法を、図1〜図5を参照して説明する。
【0013】(I)事前に評価して近似統計関数を得る
までの段階 (a)図示しないコンピュータに油量Qa(t)の近似統計
関数の式をインプットする(ステップST1)。
【0014】(b)OFケーブル2の電流、併設OFケ
ーブル3,4の電流を測定する(ステップST2)。
【0015】(c)外気温度,土中温度を測定する(ス
テップST2)。
【0016】(d)OFケーブル2における油槽8の油
量を測定する(ステップST2)。
【0017】(e)漏油のない状態である一定期間、上
記3点のデータを測定し、コンピュータのメモリに記憶
する。このこれら油量と、電流と、外気温度と、土中温
度のデータを使用して該コンピュータでOFケーブル2
及び土壌の熱抵抗,熱容量等の熱定数を加味した油量Q
a(t)の近似統計関数におけるパラメータを求め(ステッ
プST3)、油量Qa(t)の近似統計関数を完成する。
【0018】油量Qa(t)の近似統計関数の例 Qa(t) =(Qaa(t')−Qaa(t-1) )(1−exp(-t/ Caaaa) )+Qaa(t-1) +(Qab(t')−Qab(t-1) )(1−exp(-t/ Cabab) )+Qab(t-1) +(Qac(t')−Qac(t-1) )(1−exp(-t/ Cacac) )+Qac(t-1) +(Qag(t')−Qag(t-1) )(1−exp(-t/ Cagag) )+Qag(t-1) +(En n +En-1 n-1 ……+E1 T)+Qo ここで Qaa(t')=(an at n +an-1 at n-1 ……+a1
at)+Qaa(t-1) Qab(t')=(bn bt n +bn-1 bt n-1 ……+b1
bt)+Qab(t-1) Qac(t')=(cn ct n +cn-1 ct n-1 ……+c1
ct)+Qac(t-1) Qag(t')=(gn gt n +gn-1 gt n-1 ……+g1
gt)+Qag(t-1) Qa :当該線路の油量 an ……g1 :電流に関するパラメータ Iat :当該線路の時間tでの電流 Ibt……Ict:併設線路の時間tでの電流(併設2線路
の場合) Tgt :時間tでの外気温度 gn ……g1 :外気温度に関するパラメータ T :土中温度 Qo :当該線路のベース油量 ここで、未知数は電流及び温度に関するパラメータであ
り、原理的にはパラメータの数以上のデータを取り込め
ば該パラメータは確定する。
【0019】(II)漏油判定時 (a)監視OFケーブル2の電流と、外気温度と、土中
温度を測定する(ステップST4)。
【0020】(b)監視OFケーブル2の電流と、外気
温度と、土中温度の各測定値から監視OFケーブル2及
び土壌の熱定数を加味した近似統計関数の油量Qa(t)を
求める(ステップST5)。
【0021】(c)監視OFケーブル2の現時点の油量
Qam(t) と漏油していない時点での近似統計関数の油量
とを比較する(ステップST6)。
【0022】(d)もし漏油していれば、Qam(t) とQ
a(t)との差Hが図5に示すように徐々に拡大増加するの
で、このような差Hの拡大増加があれば漏油と判定し、
警報を発する(ステップST7)。
【0023】即ち、監視OFケーブル2の油量は、管路
布設の場合、当該監視OFケーブル2の電流と、併設管
路布設のOFケーブル3,4の電流と、外気温度と、土
中温度で決定される。そこで、監視OFケーブル2が健
全時に測定したデータを使用して監視OFケーブル2及
び土壌の熱定数を加味した油量の近似統計関数を作成
し、この関数より得られる健全時の電流と、外気温度
と、土中温度に応じた油量Qa(t)を求め、現時点の油量
Qam(t) との差Hをとり、この差Hが増加すると、漏油
と判定する。
【0024】上記実施例では、油量から漏油の判定を行
ったが、同様にして油圧から漏油の判定を行うことがで
きる。
【0025】熱源となる他のケーブルとしては、OFケ
ーブルに限らず、OFケーブル以外のケーブルでもよ
い。
【0026】なお、外気温度は実際に現場で測定したも
のに限らず、現地の気象観測所等が発表した値を使用す
ることもできる。また、土中温度は、季節,OFケーブ
ルの構造,OFケーブル付近の環境等によって決まるの
で、過去のデータ等を使用することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るOFケ
ーブルの漏油判定方法においては、漏油していない状態
でのOFケーブルの油槽の油量又は油圧と、該OFケー
ブルの電流と、併設されている他のケーブルの電流と、
外気温度と、土中温度とを使用して前記OFケーブル及
び土壌の熱抵抗,熱容量等の熱定数を加味した油量又は
油圧の近似統計関数を求め、現時点の前記油槽の油量又
は油圧値と、漏油していない時点での前記近似統計関数
から得られる油量又は油圧値との差を求め、得られた差
の値の増加が発生したとき漏油と判定するので、1回線
または異なる負荷の2回線以上の場合の3心OFケーブ
ルでも、また現時点の油量又は油圧値が負荷状態の変化
により過去のデータより逸脱しても、漏油の判定を精度
良く行うことができる。
【0028】特に、この近似統計関数では、OFケーブ
ル及び及び土壌の熱定数を加味しているので、近似統計
関数を作成した時と、漏油判定をする測定時とで電流値
及び外気温度の時間変化が同様でないと、両者に差が生
じるのを回避して、正しい漏油判定を行うことができ
る。
【0029】また、土壌の温度変化に応じてOFケーブ
ルの油量又は油圧が変化することを加味した近似統計関
数となっているので、正しい漏油判定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】1相のOFケーブルの地中布設状態の長手方向
の線路概要図である。
【図2】3相のOFケーブルの地中布設状態の線路横断
面図である。
【図3】本発明で油量の近似統計関数を決定する過程の
一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明で漏油の判定をする過程の一例を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明に係るOFケーブルの漏油判定方法で判
定時に用いる油量・時間特性図である。
【符号の説明】
1 地面 2 監視OFケーブル 3,4 併設OFケーブル 5,6,7 地下の管路 8 油槽 9 給油管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布設されているOFケーブルからの漏油
    を判定するOFケーブルの漏油判定方法において、 漏油していない状態での前記OFケーブルの油槽の油量
    又は油圧と、該OFケーブルの電流と、併設されている
    他のケーブルの電流と、外気温度と、土中温度とを使用
    して前記OFケーブル及び土壌の熱定数を加味した油量
    又は油圧の近似統計関数を求め、 現時点の前記油槽の油量又は油圧値と、漏油していない
    時点での前記近似統計関数から得られる油量又は油圧値
    との差を求め、得られた差の値の増加が発生したとき漏
    油と判定することを特徴とするOFケーブルの漏油判定
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008259313A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The Ofケーブル異常検出装置およびofケーブルの漏油検出方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008259313A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The Ofケーブル異常検出装置およびofケーブルの漏油検出方法

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