JPH0633478Y2 - ロ−ル - Google Patents

ロ−ル

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JPH0633478Y2
JPH0633478Y2 JP1987088776U JP8877687U JPH0633478Y2 JP H0633478 Y2 JPH0633478 Y2 JP H0633478Y2 JP 1987088776 U JP1987088776 U JP 1987088776U JP 8877687 U JP8877687 U JP 8877687U JP H0633478 Y2 JPH0633478 Y2 JP H0633478Y2
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JP
Japan
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roll
soft elastic
elastic layer
film
layer
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JP1987088776U
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JPS63198062U (ja
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隆志 志知
好広 和合
浩二 山口
裕治 太田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Fuji Xerox Co Ltd
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電子写真複写機等に用いられるロールに関
するものである。
〔従来の技術〕
一般に電子写真複写機は、つぎのようにして複写を行う
ようになつている。すなわち、第3図に示すように、光
導電体表面層付きの感光ドラム1の外周面を一様に帯電
させ、ついで被複写体の複写像を介してその外周面を露
光することにより上記外周面上に静電潜像を形成する。
ついでトナー搬送用ロール2と現像ロール3との間にト
ナー供給装置4からトナーを供給し、上記ロール2,3の
摩擦力によつてトナーを現像ロール3の外周面に帯電状
態で付着させ、これを層形成ブレード5で一様にならし
感光ドラム1の静電潜像に対し電気的吸引力で飛翔さ
せ、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し、
これを複写紙6に転写した後定着するということにより
複写を行うようになつている。上記現像ロール3は、第
4図に示すように、円筒状の非磁性材料製のロール本体
9の左右の開口に金属製のエンドキヤツプ10を配挿して
構成されている。そして、上記エンドキヤツプ10の軸部
を電子写真複写機本体の軸受部に嵌合して取り付け固定
される。また、上記トナー搬送用ロール2は、第5図に
示すように、金属製の軸(芯金)11の外周面に発泡ウレ
タン樹脂等からなる軟質弾性層12を形成し、その外周面
にエチレンプロピレンジエンゴム等からなる非多孔質弾
性材製の硬質表皮層13を形成することにより構成されて
おり、軸11の左右両端を電子写真複写機本体の軸受部に
嵌合することにより取り付け固定されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のような電子写真複写機に用いられるトナー搬送用
ロール2は、その軟質弾性層12の弾性により、第3図に
示すように、硬質表皮層13が現像ロール3の外周面に弾
性変形状態で弾接しそれによつてトナーを帯電させる。
この場合、上記軟質弾性層12の両端の端面(第5図参
照)12aから、トナーが、軟質弾性層12の弾性変形にも
とづく圧縮伸長により軟質弾性層12の内部へ侵入(軟質
弾性層12を構成する多孔質弾性材料の多孔を通つて内部
へ入る)し、それによつて軟質弾性層の主として両端部
が硬質化し、長期間の使用によつて破壊するという問題
が生じている。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、長
期間使用しても軟質弾性層を破壊することがなく、しか
も、低荷重で均一な接触幅を確保することのできるロー
ルの提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案のロールは、軸
と、上記軸の外周面に固着形成された多孔質弾性材製の
軟質弾性層と、上記軟質弾性層の外周面に固着形成され
た非多孔質弾性材製の硬質表皮層を備え、上記軟質弾性
層の左右両端面が、上記硬質表皮層の構成材料とは異な
る、下記の(A)または(B)からなる皮膜で密封処理
されているという構成をとる。
(A)皮膜硬度(HS−JISA)が5〜30で膜厚が0.1〜5mm
のRTVシリコンゴム。
(B)膜厚50μm〜1mmのホツトメルトタイプの接着
剤。
〔作用〕
すなわち、この考案のロールは、上記のように軟質弾性
層の左右両端面を、上記特殊な皮膜で密封処理している
ため、現像ロールとの弾接時等にロールに圧縮伸長力が
加わつても上記軟質弾性層の左右両端面の皮膜はその力
を吸収しながら軟質弾性層の左右両端面を密封する。し
たがつて、長期間使用してもトナーが軟質弾性層の左右
両端面から内部へ侵入せず軟質弾性層の硬化破壊が生じ
なくなる。また、上記皮膜は特殊な材料から構成されて
いることから、弾性変形を繰り返し受けても疲労破壊を
生じない。さらに、この考案のロールは、上記特殊な皮
膜を硬質表皮層と別体で構成しているため、従来と同様
の方法により、軸と多孔質弾性材製の軟質弾性層と非多
孔質弾性材製の硬質表皮層とを備えたロールを作製した
のち、上記軟質弾性層の左右両端面に、膜形成能を有す
る有機高分子物質を塗布,含浸もしくは注入等によつて
密封処理するだけで作製することができ、製造が容易と
なる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例〕
第1図はこの考案をトナー搬送用ロールに応用した実施
例を示している。すなわち、このトナー搬送用ロールは
金属製軸11の外周に、発泡性のゴムないしは樹脂の配合
物からなる軟質弾性層12を形成し、その外周にエチレン
プロピレンジエンゴム,クロロプレンゴム,ウレタンゴ
ム,シリコンゴム等のゴムないしは樹脂からなる非多孔
質弾性材製の硬質表皮層13を設け、上記軟質弾性層12の
左右両端面12aを、軸11から硬質表皮層13の全体に至る
までRTVシリコンゴムないしはホツトメルトタイプ接着
剤(熱可塑性樹脂)等の有機高分子物質からなる皮膜14
で被覆している。特に、上記のような密封処理用の皮膜
14は、軟質弾性層12の圧縮伸長時にそれに充分追随で
き、しかも充分な密封性能を備えていることが必要であ
り、このような観点から、先に述べたようにRTVシリコ
ンゴムないしはホツトメルトタイプ接着剤(熱可塑性樹
脂)を用いることが好適である。この場合、RTVシリコ
ンゴムからなる皮膜14の場合には膜厚を0.1〜5mm、好ま
しくは0.1〜1mmに設定し、かつ、皮膜硬度を5〜30(HS
・JISA)に設定することが好適であり、より望ましいの
は5〜20HS硬度に設定することである。また、ホツトメ
ルトタイプの接着剤を使用する場合には、膜厚を50μm
〜1mm、好ましくは50μm〜200μmに設定することが望
ましい。また、溶融温度が40〜100℃、好ましくは50〜8
0℃程度のものを使用することが好適である。すなわ
ち、RTVシリコンゴムの膜厚が上記の範囲(0.1〜5μ
m)を下回つたり、または、ホツトメルト接着剤の膜厚
が上記の範囲(50μm〜1mm)を下回ると、トナー搬送
用ロール2の繰り返し圧縮使用に耐えられなくなる傾向
がみられ、逆に上記の範囲を上回ると、軟質弾性層12自
体の柔軟性を損なうため望ましくない。
なお、上記の密封用の皮膜14は、第1図においては、塗
布により形成されているが、これを第2図に示すよう
に、含浸によつて形成したり、または、注入によつて形
成しても差し支えはない。この場合、密封層14aの厚み
は0.1mm〜20mmの範囲に設定することが好適である。
このようにして得られたトナー搬送用ロール2は軟質弾
性層12の左右両端面12aが密封処理されているため、長
期間使用してもトナーの侵入による軟質弾性層12の硬化
破壊が生じない。しかも、密封用の皮膜14が軟質弾性層
12の圧縮伸長に充分に追随できるため、ロールの中央部
と同様に弾性変形し、低荷重で均一な接触幅を確保する
ことができる。さらに、従来のロールに対し、その左右
両端面12aに、RTVシリコンゴム等の有機高分子物質を塗
布,含浸等することにより、容易に作製できる。
つぎに具体例について説明する。
〔具体例1〜4〕 エチレンプロピレンジエンゴム組成物を用い筒状の硬質
表皮層(外径15mm,長さ300mm,厚さ1mm)を加硫成形し、
これを金型内に配置すると同時に金属製軸(芯金)を上
記筒状硬質表皮層の内部に同軸部に挿入配置し、上記軸
と硬質表皮層との間に液状注型ポリウレタンを注入して
発泡させ、厚み4mm,密度0.2g/cm3の軟質弾性層(発泡
状態になつている)を形成しトナー搬送用ロールをつく
つた。なお、上記液状注型ポリウレタンは、ポリオール
としてポリエーテルポリオール(住友バイエルウレタン
社製,サンニツクスFA7030)100重量部(以下「部」と
略す)、水2.9部、触媒(トリエタノールアミン)1.5
部、整泡剤(トーレシリコン社製,SRX270C)0.5部から
なるものを用い、イソシアネート成分としてトリレンジ
イソシアネートを用い、ポリオール/イソシアネート=
100/56に設定し、液温20℃の条件で注型発泡させた。
つぎに、上記のようにして得られたトナー搬送用ロール
の軟質弾性層の左右両端面に、具体例1は、RTVシリコ
ンゴム(信越シリコン社製,一液型シリコンゴムKE44
1)を用い膜厚1mmで密封皮膜を形成した。具体例2は上
記RTVシリコンゴムからなる膜の膜厚を5mmに代えた以外
は具体例1と同様に行い密封処理した。具体例3はRTV
シリコンゴムに代えてAVホツトメルト接着剤(80℃溶
融)を用い膜厚0.1mmに設定した。さらに、具体例4はE
VAホツトメルトを用い膜厚を0.5mmに設定した。
このようにして軟質弾性層の左右両端面を密封処理した
トナー搬送用ロールの性能を、密封処理をしないものを
対象として調べた。その結果を下記の表に示す。
上記の表から明らかなように、実施例品はいずれもロー
ル耐久性およびトナーの耐侵入性が良好であり長寿命で
あることがわかる。
〔考案の効果〕
この考案のロールは、軟質弾性層の左右両端面が、硬質
弾性層の押圧弾性変形に充分追随して弾性変形し、しか
もその弾性変形が、繰り返されても疲労破壊等を生じな
い特殊な材料からなる皮膜により密封処理されているた
め、長期間使用してもトナーが軟質弾性層内へ侵入せ
ず、軟質弾性層の硬化破壊を生じない。すなわち、現像
ロールとの弾接時等にこの考案のロールに圧縮伸長力が
加わつても、この圧縮伸長に上記特殊材料からなる皮膜
が充分に追随でき、ロールの中央部と同様に弾性変形
し、低荷重で均一な接触幅を確保できるようになる。ま
た、上記弾性変形が繰り返し加えられても、上記皮膜は
それに充分耐えることができ、疲労破壊等を生じない。
さらに、この考案のロールは、上記皮膜を硬質表皮層と
別体で構成しているため、従来と同様、軸と多孔質弾性
材製の軟質弾性層と非多孔質弾性材製の硬質表皮層とを
備えたロールを作製したのち、上記軟質弾性層の左右両
端面に、膜形成能を有する有機高分子物質を塗布,含浸
もしくは注入等によつて密封処理するだけで作製するこ
とができ、製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の断面図、第2図は他の実
施例の断面図、第3図は電子写真複写機の構成を示す構
成図、第4図はその現像ロールの断面図、第5図は同じ
くトナー搬送用ロールの断面図である。 2…トナー搬送用ロール、11…軸、12…軟質弾性層、12
a…軟質弾性層の端面、13…硬質表皮層、14…皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山口 浩二 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600 東海 ゴム工業株式会社内 (72)考案者 太田 裕治 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600 東海 ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−115964(JP,A) 実開 昭55−105440(JP,U) 実開 昭55−47041(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸と、上記軸の外周面に固着形成された多
    孔質弾性材製の軟質弾性層と、上記軟質弾性層の外周面
    に固着形成された非多孔質弾性材製の硬質表皮層を備
    え、上記軟質弾性層の左右両端面が、上記硬質表皮層の
    構成材料とは異なる、下記の(A)または(B)からな
    る皮膜で密封処理されていることを特徴とするロール。 (A)皮膜硬度(HS−JISA)が5〜30で膜厚が0.1〜5mm
    のRTVシリコンゴム。 (B)膜厚50μm〜1mmのホツトメルトタイプの接着
    剤。
JP1987088776U 1987-06-09 1987-06-09 ロ−ル Expired - Lifetime JPH0633478Y2 (ja)

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JPS63198062U JPS63198062U (ja) 1988-12-20
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