JPH06333345A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH06333345A
JPH06333345A JP11859393A JP11859393A JPH06333345A JP H06333345 A JPH06333345 A JP H06333345A JP 11859393 A JP11859393 A JP 11859393A JP 11859393 A JP11859393 A JP 11859393A JP H06333345 A JPH06333345 A JP H06333345A
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JP11859393A
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Yukari Nagae
ゆかり 永重
Hitoshi Ogawa
仁 小川
Motoyasu Tsunoda
元泰 角田
Terumi Takashi
輝実 高師
Tsuneo Hirose
恒夫 広瀬
Akira Kojima
昭 小島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録用識別領域の処理が、データ領域13の
開始位置にヘッドが来て、書き込みを開始しなければな
らないときまでに終了する磁気記録装置を提供する。 【構成】 記録用識別領域11を再生用識別領域12よ
り前に配置し、ヘッドが再生用識別領域12を通過中
に、ECC制御部が記録用識別情報のエラー訂正まで含
めて処理を実行し、データ領域13の開始位置にヘッド
が来るまでに、記録用識別領域の処理が終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクの記録領
域を複数の記録領域に分割し、各記録領域を識別領域と
データ領域に分割して記録する磁気記録再生装置に係わ
り、特にMR(磁気抵抗効果)ヘッド等の再生専用ヘッ
ドと記録用ヘッドを分離して構成した複合ヘッドを用い
て、磁気記録及び再生を行なうのに最適な磁気記録再生
装置、及び磁気記録再生装置用制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】再生用ヘッドと記録用ヘッドとを分離し
て構成した複合磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置に
おけるヘッドの位置決めを行なう従来技術については、
例えば特開昭63−142513号公報が上げられる。
これは、再生用ヘッドと記録用ヘッドが、製造時の組立
誤差に基づく相対的な位置ずれを有するために記録時と
再生時で記録用ヘッド及び再生用ヘッドの最適な位置が
異なり、最適な記録再生に必要な位置まで記録時と再生
時において、ヘッドを移動させるためにオフセット量を
事前に決めておいて、オフセット量だけ移動させる方式
であり、位置決め精度向上にたいして効果的な一つの方
法である。しかし、この方法によれば、データ領域に対
しては、記録時には、記録ヘッドが最適な位置に有り、
再生時には、再生ヘッドが最適な位置に有るが、記録時
には、再生ヘッドがID領域から記録ヘッドと再生ヘッ
ドのずれ量(δ)だけずれることになり、アドレス情報
の読み取りに誤差が生じる。これを図15に示す。その
ため、この従来技術は、記録時と再生時における再生用
ヘッドの位置がトラックの中心線にたいして異なること
によって生じる、識別情報(アドレス等が記録されてい
る)が記録された領域(識別領域。以下では、ID領域
とも呼ぶ)に記録された識別情報を検出する時のエラー
発生率を、記録命令時あるいは再生命令時にヘッド位置
をオフセットする(この従来技術では、オフセット量は
予めヘッドを測定することにより求めておく)量をδよ
り少なくすることにより低減しようとするものである。
【0003】これにたいして、記録用IDと再生用ID
を記録した領域を2つのヘッドの位置ずれ量にあわせて
別々に設ける技術が特願平3−254953号公報に述
べられている。特願平3−254953号公報の内容に
ついて、図2、図3を用いて説明する。
【0004】図2は、上記技術に係る磁気ディスク装置
の概略構成の一例を示す模式図である。これは、大型計
算機の磁気ディスクシステムである。まず磁気ディスク
装置の構成について説明する。中央制御部(CPU)9
から、記録もしくは再生の命令がディスクコントローラ
(DKC)10に送られると、DKC10は目的のトラ
ックに位置決め回路12、ボイスコイルモータ(VC
M)8を介して複合ヘッド6を移動し、その後複合ヘッ
ド6、R(再生)/W(記録)回路11を介して目的の
IDを検索し記録あるいは再生を行なう。この一連の動
作は、従来の磁気ディスク装置そのものであるが、上記
技術では、複合ヘッド6を用いることから、次に示すよ
うな位置補正手段が付加されている。その1つは、トラ
ック毎に再生時あるいは記録時にオフセットする量を記
憶させたオフセットテーブル13を設け、記録時あるい
は再生時に、このオフセットテーブル13を基にしてオ
フセット操作を行なう。もう1つは、記録時あるいは再
生時に、オフセットを行なった時においてもID検出時
のエラーが増大しないようにID部を記録用と再生用に
分離してオフセットに対応させてあらかじめずらしてい
ることである。
【0005】次に上記技術に係る磁気ディスクに設ける
ID部について、図3を用いて説明する。図3はトラッ
クフォーマットを示す模式図である。トラックはいくつ
かのセクタに分割されており、各セクタにはギャップ、
ID部2、及び定められた長さのデータ部3が書き込ま
れている。図3では、セクタサーボ方式であるため、サ
ーボ信号部1も記録されている。ギャップはここではダ
ミー領域を意味し、ID部2は前記のID部を意味す
る。この領域には、同期パターン信号(SYNC,AM
I)、シリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号などが記
載されており、また、この領域は、磁気ディスク出荷時
に既に記録されている領域である。ID部2は図に示す
ごとく、2つのID部2−1、2−2が設けられてお
り、それぞれには従来の磁気ディスクと同一の内容が書
かれている。2つのID部ID部2−1、2−2のうち
どちらが記録用でどちらが再生用かの区別は、ID部の
先頭からバイト数をカウントすることにより行う。2つ
のID部ID部2−1、2−2は記録用ヘッドと再生用
ヘッドの位置ずれ量(δ)だけオフセットして配置され
ている。そして、トラックNo.Nでは、ID部2の前
に設けられたサーボ部(この時にはサーボ部の中心線と
ヘッドの中心線が有っているとする)を使用して、記録
用ヘッド5が書き込み中心に位置決めされており、その
時にはID部2−2が再生用ヘッド4で再生(読みだ
し)される。トラックNo.N+1ではサーボ部で中心
位置を決め、これにたいしてδだけオフセットさせるこ
とにより、再生用ヘッド4が読みだし中心に位置決めさ
れており、この場合はID部2−1が再生されると共に
データ部3が再生される。このように、記録時と再生時
とで2つのID部2−1、2−2を使い分けすることに
より、記録時と再生時とで位置決め位置を変えても、常
に位置ずれの無いID部の検出を行なうことができる。
【0006】ところで、磁気ディスクでは従来から記録
データにエラーチェックあるいは誤り訂正用の冗長ビッ
トを付加し、データの信頼性を向上させてきた。また、
近年ハードディスクには大容量化、高密度記録が求めら
れており、ハードディスクコントローラ(磁気記録再生
装置用制御回路)における誤り訂正能力を強化すること
により、媒体許容ビット誤り率を下げ、ウインドウマー
ジンを増やすことにより、磁気ディスクの記録密度の向
上を図るということを行なっている。しかしながら従来
は、ID領域にはエラーチェックコードのみを付加して
いたために、エラーが検出された場合には再度の読みだ
し(リトライ)を行なわなければならず、ディスク1回
転分の待ち時間が必要となっていた。このため、エラー
が増えると、すなわちビット誤り率が高くなるとスルー
プットが落ち、性能が劣化するという問題があった。そ
こでID領域にも誤り訂正コード(ECC(Error Corre
cting Code)、誤り訂正符号とも呼ばれる)を付加し、
ID領域の情報の誤り訂正を行なうことが提案されてき
た。しかし、従来行なわれていた誤り訂正ではエラーの
訂正に時間がかかる。また、ID領域の誤り訂正は、そ
のID領域に対応するデータ領域への書き込み開始時間
までに終了しないと、書き込み領域の先頭を通り過ぎて
しまうため、1回転するのを待たなければならず、回転
待ち時間が入るという問題がある。
【0007】そのため、特開昭63−86160号公報
に開示されるように、対応するID領域とデータ領域と
を同一のセクタ内に配置せずに物理的に異なるセクタに
配置し、エラーの訂正時間を確保する方法が提案されて
いた。しかしながらこの従来技術は、対応するID領域
と、データ領域を同一のセクタ内に配置せずに、物理的
に異なるセクタに配置しているので、コントローラの制
御が複雑になり、誤動作も起こしやすくなるという問題
があった。
【0008】特願平3−254953号公報に記載され
た技術についても記録用ID領域の誤り訂正は、その記
録用ID領域に対応するデータ領域への書き込み開始時
間までに終了しないと、書き込み領域の先頭を通り過ぎ
てしまうため、1回転するのを待たなければならず、回
転待ち時間が入るという問題がある。このために、記録
用ID領域の直後にギャップを設けなければならない。
【0009】以上の処理は、ヘッドで読みだされた信号
からデジタル値を復号した後のことであるが、復号に関
して、日経エレクトロニクス1991.9.30p77
〜p106に示されるように、データの信頼性を向上さ
せるために、再生専用ヘッドであるMRヘッドと最尤復
号(ビタビ復号)を組み合わせることが提案されてい
る。しかしながら、最尤復号(ビタビ復号)は、長い復
号時間を必要とするため、ID領域のすぐ後に、データ
領域を配置することができずフォーマット効率が低下し
てしまうという問題点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】再生用ヘッドと記録用
ヘッドを同一スライダに搭載して構成されている複合型
の磁気ヘッドを用いて、記録及び再生を行なう磁気記録
再生装置においては、識別領域に記録された識別情報を
検出する際の精度を劣化させないで、かつ、識別情報の
誤り訂正を実現し、前記識別情報の誤り訂正が同一記録
領域内に配置された、前記識別情報に対応したデータ領
域への書き込み開始時間までに終了する必要がある。ま
た、誤り訂正をしない場合でも、前記識別情報に対応し
たデータ領域への書き込み開始時間までには識別情報の
処理が終了しなければならなかったので、識別領域の後
にギャップを設けることが従来から行われていた。再生
の場合は、識別情報の処理が終わらなくても、バッファ
にいれておけば良いが書き込みの場合はこの方法が原理
的に使えない。
【0011】本発明の第1の目的は、ギャップを設けな
くても、識別領域に記録された識別情報を検出する際の
精度を劣化させないで、かつ、前記識別情報の処理が同
一記録領域内に配置された、前記識別情報に対応したデ
ータ領域への書き込み開始時間までに終了する磁気記録
再生装置を提供することである。
【0012】本発明の第2の目的は、再生用ヘッドと記
録用ヘッドを同一スライダに搭載して構成されている複
合型の磁気ヘッドを用いて、記録及び再生を行なう磁気
記録再生装置において、識別情報の検出精度を劣化させ
ないで、かつ、復号を行いつつ、フォーマット効率が低
下しない磁気記録再生装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的を達成
するために、記録用ヘッドと再生用ヘッドとが分離して
いる複合ヘッドを用いて、磁気ディスクに磁気記録及び
再生を行なう磁気記録再生装置において、前記磁気ディ
スク上の記録領域は、複数の記録領域に分割され、分割
された各記録領域は、各記録領域を識別するための情報
が記録された識別領域と、データが記録されたデータ領
域とを有し、前記識別領域は、記録時に使われる記録用
識別領域と、再生時に使われる再生用識別領域とに分離
しており、記録時には、前記記録用識別領域から識別情
報を読みだし、再生時には、前記再生用識別領域から識
別情報を読みだす読出手段を有し、分割された同一の記
録領域内において、前記再生用識別領域は、前記記録用
識別領域と前記データ領域の間に配置されていることと
したものである。
【0014】また、前記再生用識別領域は、誤り訂正符
号を有し、外部からの、再生すべきデータ領域を示す識
別情報を記憶する識別情報記憶手段と、磁気ディスクか
ら読み出した再生データを先入れ先出しで処理するデー
タ記憶手段と、データ記憶手段から出力されたデータを
記憶するデータバッファと、磁気ディスクから読み出し
た前記再生用識別情報を、前記誤り訂正符号により、誤
り訂正を行い、誤り訂正ができないときは、訂正不能信
号を出力する誤り訂正手段と、誤り訂正をした前記再生
用識別情報が上記外部からの識別情報と一致していた時
に、前記データ記憶手段に記憶されたデータを前記デー
タバッファに転送し、上記外部からの識別情報と一致し
ていなかった時または訂正不能信号を受けた時に、前記
データバッファへの転送は行なわないデータ転送制御手
段とを有することとしたものである。
【0015】また、前記再生用識別領域は、誤り訂正符
号を有し、外部からの、再生すべきデータ領域を示す識
別情報を記憶する識別情報記憶手段と、磁気ディスクか
ら読み出した再生データを記憶するデータバッファと、
磁気ディスクから読み出した前記再生用識別情報を、前
記誤り訂正符号により、誤り訂正を行い、誤り訂正がで
きないときは、訂正不能信号を出力する誤り訂正手段
と、誤り訂正をした前記再生用識別情報が上記外部から
の識別情報と一致していなかった時、または訂正不能信
号を受けた時に、前記データバッファへ転送したデータ
を無効とするデータ無効化手段とを有することとしたも
のである。
【0016】また、記録用識別情報の復号は、再生用識
別領域を通過中に行ない、前記記録用識別領域に対応し
たデータ領域への書き込み開始前に終了することとした
ものである。
【0017】また、再生用識別領域およびデータ領域に
は、再生用識別領域とデータ領域との境を示すデータ領
域、再生用識別領域とデータ領域との間のギャップ領
域、同期パターン領域、及びデータ領域の先頭を示す領
域のうち少なくも1つを介在させずに、再生用識別情報
及びデータが記録されていることとしたものである。
【0018】また、フォーマット時は、第1周回時に記
録用識別情報を書き込み、第2周回時に、書き込んだ前
記記録用識別情報を再生し、正しく書き込まれていると
きは、同一周回において、前記記録用識別情報に引き続
いて再生用識別情報を書くフォーマット手段を有するこ
ととしたものである。
【0019】
【作用】本発明は記録用識別情報に誤り訂正符号を付加
し、記録用識別領域を再生用識別情報領域より前に配置
し、記録用識別情報を読み取り後、再生用識別領域を通
過中に記録用識別情報のエラー検出及び訂正を終了する
ので、記録用識別領域の誤り訂正を行なった上で、前記
識別領域に対応するデータ領域のライトができる。ま
た、記録用識別情報の誤り訂正が失敗におわった場合お
よび読み取った識別情報が期待したものと異なっている
場合には、データの書き込みを中止するので、誤ったセ
クタにデータを書き込むことは無い。
【0020】また、再生用識別情報を読み取り後、再生
用識別情報のエラー検出及び訂正を行ない、再生用識別
情報のエラー検出及び訂正中に読み込んだデータはFI
FO(先入れ先出しで処理するデータ記憶手段)の中に
格納しておき、エラー訂正後その識別情報が目的のセク
タの識別情報であればFIFOの中のデータをホストコ
ンピュータヘ転送するデータを格納するデータバッファ
へ転送し、エラー訂正不能またはエラー訂正後その識別
情報が目的のセクタの識別情報でない場合にはFIFO
の中のデータを無効とするので、前記識別領域に対応す
るデータ領域のリードができる。また、誤ったデータを
ホストコンピュータヘ転送することは無い。
【0021】また、再生用識別情報を読み取り後、再生
用識別情報のエラー検出及び訂正を行ない、再生用識別
情報のエラー検出及び訂正中に読み込んだデータはデー
タバッファへ転送し、エラー訂正不可またはエラー訂正
後その識別情報が目的のセクタの識別情報でない場合に
はデータバッファの中のデータを無効とするので、前記
識別領域に対応するデータ領域のリードができる。ま
た、誤ったデータをホストコンピュータヘ転送すること
は無い。
【0022】また、本発明は記録用識別領域を再生用識
別領域より前に配置しているので、記録用識別情報を読
み取り後、再生用識別領域を通過中に記録用識別情報の
ビタビ復号を行ない終了することができ、記録用識別領
域とデータ領域との間に特にビタビ復号および訂正のた
めの時間を稼ぐための遊びの領域を設ける必要は無く、
フォーマット効率が向上する。
【0023】また、1つのギャップおよび同期パターン
用領域の後に再生用識別領域とデータ領域を連続して配
置するので、再生用識別領域とデータ領域の間のギャッ
プおよび同期パターン等を省略することができ、識別領
域を2つに増やしたことによるフォーマット効率の低下
を削減することができる。
【0024】また、フォーマット時には、最初の回転時
に記録用識別情報を書き、次の回転時に記録用識別情報
を読み込み、期待値と比較検証したうえで、同じ回転時
に再生用識別情報を書く。このため、従来のフォーマッ
トの仕方のように、次の回転時には、記録用識別情報の
確認のみを行い、次の次の回転時に再生用識別情報を書
く方法に比べて、少ないか移転数でフォーマットが可能
となる。
【0025】
【実施例】次に本発明の第1の実施例について図1、図
4、図5、図6を用いて説明する。図5は、本発明の第
1の実施例に関わる磁気ディスクの記録フォーマットを
示す図である。同図(a)は各セクタ毎に発生するセク
タパルスである。同図(b)は記録フォーマットを示す
図で、その各セクタのID部の記録フォーマットを拡大
した図が同図(c)である。図4は第1の実施例を実現
するためのシステムの構成を示す図である。本実施例
は、磁気記録再生装置である小型ディスクに本発明を適
用したものである。
【0026】本小型ディスクは、ハードディスクのフォ
ーマット、リード、ライト動作を制御するハードディス
クコントローラ(HDCと呼ばれる。磁気記録再生装置
用制御回路及び読出手段である)101と、サーボ制御
回路107及びHDC101を制御するCPU102
(データ転送制御手段、データ無効化手段、フォーマッ
ト手段)と、ホストコンピュータへデータを転送するホ
ストインターフェイス103と、ホストコンピュータか
らSCSIバスを通して受け取ったデータ、またはドラ
イブから受け取ったデータを一時格納しておくデータバ
ッファ104と、データを保存するディスク7と、電気
信号情報をディスク7上の磁気情報に変換し、ディスク
7への書き込みを行なう記録用ヘッドおよび、ディスク
7上の磁気情報を読み取り電気信号情報に変換する再生
用ヘッドからなる複合ヘッド6と、複合ヘッド6にて読
みだしたアナログ信号をデジタル信号に変換し、または
書き込むべきデジタル信号をアナログ信号に変換するリ
ード/ライト制御回路106と、リード/ライト制御回
路106にて変換された1−7コードなどのデジタル信
号をNRZ信号に変換する、またはHDC101から与
えられたNRZ信号を1−7コードなどのディスク7の
特性を考慮した符号に変換するエンコーダ/デコーダ1
05とを有する。
【0027】HDC101は、ホストインターフェイス
を制御するホストインターフェイス制御部110と、エ
ンコーダ/デコーダ105を制御し、ディスク7へのデ
ータの書き込み、読み取りを制御するドライブ制御部
(読出指示出力手段)111と、ディスク7への書き込
みデータに付加するエラー訂正コードを計算する、また
はディスク7からの読み取りデータにたいしてエラー検
出計算を行ない、エラーがある場合にはエラー訂正を行
なうECC制御部(誤り訂正手段)112と、データバ
ッファ104を制御するバッファ制御部113、CPU
から与えられた情報をホストインターフェイス制御部1
10、ドライブ制御部111、ECC制御部112、バ
ッファ制御部113に伝達する制御を行なうCPU入出
力制御部114とを有する。さらにECC制御部112
はデータ用ECC部115とID用ECC部116より
構成される。
【0028】121は、ディスク7から読みだされた信
号をNRZ信号でドライブ制御部に入力するドライブデ
ータ入力線であり、122は、ディスク7に書き込むデ
ータをNRZ信号で出力するドライブデータ出力線であ
り、123は、ディスク7へデータの書き込みを行なわ
せたいときにアクティブになるライトゲート、124
は、ディスク7からデータの読み込みを行なうときアク
ティブになるリードゲート、120は、ECC演算を行
なうデータをECC制御部へ入力するデータ入力線であ
り、ディスク7からの読み込みデータまたはSCSIバ
スを通してホストコンピュータから送られてきたデータ
をECC演算部に入力する信号線である。119は、デ
ータライト時に書き込むべきECCの演算結果を出力す
るECC出力線であり、118は、ID領域のECC訂
正結果がサーチしているIDに一致したことを示す一致
信号であり、117は、ID領域のECC訂正結果がサ
ーチしているIDに不一致であったことを示す不一致信
号である。また、125は、CPUがIDの期待値など
を設定するためのCPU設定信号である。126は、E
CC制御部112とCPU入出力制御部114の間でや
り取りするデータ(ECC−NG信号410等)であ
る。
【0029】次に磁気ディスクに設けるID部につい
て、図1を用いて説明する。図1は、トラックフォーマ
ットを示す模式図である。トラックは、いくつかのセク
タ(記録領域)に分割されており、各セクタには、記録
用ID領域(記録用識別領域)11と、再生用ID領域
(再生用識別領域)12と、定められた長さのデータ部
(データ領域)13が書き込まれている。セクタサーボ
方式であるため、図示しないサーボ信号部も記録されて
いる。上記2つのID領域には、同期パターン信号(S
YNC)、各領域の先頭を示す領域(AMI)、シリン
ダ番号(C)、ヘッド番号(H)、セクタ番号(S)、
セクタが不良かどうかを示すフラグ(F)などが記載さ
れており、また、この領域は、磁気ディスク出荷時に既
に記録されており、使用中に書き換えられる領域であ
る。
【0030】記録用ID領域11と、再生用ID領域1
2には、従来の磁気ディスクと同一の内容が書かれてい
る。記録用ID領域11と、再生用ID領域12とは記
録用ヘッドと再生用ヘッドの位置ずれ量(δ)だけオフ
セットして配置されている。そして、記録時に再生用ヘ
ッドを記録用ID領域に位置を合わせると、記録用ヘッ
ド5が書き込み中心に位置できる。再生時に、再生用ヘ
ッド4が再生用ID領域12に位置を合わせる。このよ
うに、記録時と再生時とで2つのIDを使い分けするこ
とにより、記録時と再生時とで位置決め位置を変えて
も、常に位置ずれの無いID部の検出を行なうことがで
きる。
【0031】図6は、ID用ECCブロック116及び
ドライブ制御部111のブロック図である。401は、
前記CPU設定信号125により設定されリード/ライ
トを行なうレジスタのID番号を格納しID番号をID
信号402に出力するIDレジスタ(識別情報記憶手
段)、403は、データ入力線120を通して読みださ
れたID情報にたいしてECC訂正を行ない、訂正可能
であれば訂正を行ない訂正後のID情報をID訂正信号
404に出力し、訂正不可能であれば、ECC−NG信
号410をCPUにたいして出力するECC訂正回路で
ある。412は、ID訂正信号404にたいしてCRC
チェックを行ない、CRCチェックの結果がOKであれ
ばCRCエラー信号413を偽、CRCチェックの結果
がエラーであればCRCエラー信号413を真に制御す
るCRCチェッカである。405は、ID信号402と
ID訂正信号404を比較し一致していてかつECC−
NG信号410が偽かつCRCエラー信号413が偽の
ときに一致信号118をアサートし、不一致またはEC
C−NG信号410が真またはCRCエラー信号413
が真のとき不一致信号117をアサートする比較器であ
る。407は、ECC判定/訂正中にデータ領域の読み
だしデータを一時退避しておくFIFOであり、408
は、FIFOに溜めたデータを一致信号118の値によ
り、データバッファに出力するかまたは止めるかの制御
を行なうゲートである。406は、今データリード中か
データライト中かを示すR/Wレジスタであり、R/W
レジスタ406がリードを示しているとき、リードモー
ド信号411は真になる。また、R/Wレジスタ406
がライトを示しているとき、リードモード信号411は
偽になる。129は、ID読み込みタイミング信号であ
り、ID読み込み時アサートされる信号である。
【0032】次に図1を用いて、第1の実施例の動作を
説明する。一般にバーストエラーの訂正をハードウエア
で行なう場合エラーの訂正時間はエラー訂正を行なうデ
ータの読み込み時間と同程度必要となる。さらにCRC
チェックを行なっている場合エラー訂正後にCRCチェ
ックを行なう必要があるので、さらにデータの読み込み
時間と同程度の時間が必要になる。
【0033】まずデータライト時について説明する。本
第1の実施例では、記録用ID領域を再生用ID領域の
前に配置しているので、データライト時はID情報読み
込み後、再生用ID領域通過中にエラー訂正、CRCチ
ェックを終了させることができる。CRCチェック終了
時点において、ID訂正信号404がID信号402と
一致し、CRCエラー信号413及びECC−NG信号
410が偽のとき、比較器405は一致信号118をア
サートする。データライト時リードモード信号411が
偽になっているのでライトゲート123がアサートされ
る。
【0034】次に、データリード時について説明する。
データリード時にもID情報読み込み後エラー訂正、C
RCチェックを行なう。データリード時にはデータ領域
開始前にエラー訂正、CRCチェックを終了させること
はできないので、データ領域開始時に無条件にリードゲ
ート124をアサートし、読み込んだデータはFIFO
407に溜めておく。エラー訂正後、CRCチェックが
OKならば、一致信号118をアサートし、ゲート40
8を出力状態にしてFIFO407中に溜められたデー
タをデータバッファへ転送する。エラー訂正不可または
CRCチェックエラー終了時には、不一致信号117を
アサートし、リードゲート124をネゲートする。一致
信号118は、ネゲートしたままなのでゲート408は
出力不可状態に保ったままである。FIFO407中の
データを放棄することにより、間違ったセクタのデータ
を読み込むことはない。このように制御することによ
り、本第1の実施例ではID領域の直後に該ID領域に
対応するデータ領域を配置しても、回転待ちなしにID
領域のECC訂正を行なった上で該ID領域に対応する
データ領域のリード/ライトができる。
【0035】なお、第1の実施例では、データ転送制御
手段、データ無効化手段、およびフォーマット手段であ
るCPU102は、HDC101の外部に設けることと
したが、本発明は、これに限られるものではなく、HD
C101の内部に上記CPU102を含めることとして
も良い。
【0036】本実施例においては、記録用ヘッドと再生
用ヘッドとの位置誤差(δ)だけサーボ部でヘッドの位
置をシフトさせ、以後のID部、データ部では粗の位置
にヘッドをロックすることにより、記録時も再生時も最
適な位置でID部を読めるようにしている。この位置決
めは、図4のサーボ制御回路で行っている。
【0037】δを求める方法の一例を挙げる。例えば記
録用ヘッドと再生用ヘッドとの位置誤差を、SEM(走
査型電子顕微鏡)等で直接測定することもできるが、物
理的形状と再生領域が完全に一致するとは限らないの
で、図16に示すごとく、再生した出力から位置誤差を
求めるのが好ましい。図において、再生用ヘッド(R)
4と記録用ヘッド(W)5とが、ある位置誤差をもって
配置されているとき、記録した位置(X=0)を基準
に、ヘッド位置(X)を変えながら再生を行い、その出
力(V)と、ヘッド位置(X)の関係を求める。そし
て、その出力の最大値からある一定値(ΔV)だけ低い
出力点A、Bを求め、それらの位置XA、XBから位置誤
差(ΔX)の値を、(XA+XB)/2として求める。あ
るいは、XA、XB点で接線(出力の微分値)を引き、そ
の交点から(ΔX)を求めることもできる(図16)。
これらの方法は、ディスク装置に実装した状態でも求め
られるので、例えばサーボ情報の記録時に自動的に求め
ることができ、生産性の向上をはかることが可能とな
る。
【0038】次に第2の実施例について図7、図8、図
9を用いて説明する。図7は、第2の実施例を実現する
ためのシステムの構成を示す図である。本システム構成
図は、第1の実施例のシステム構成図である図4とほと
んど同じであるが、ECC制御部112は、データ部の
ECCにのみ対応していることと、リードライト制御回
路106は、デジタルフィルタ126及びビタビ復号器
127を含むことが異なっている。
【0039】次に図9を用いて、再生用IDを記録用I
Dより前に書いた場合の問題点について説明する。図9
に示すように、デジタル信号処理、ビタビ復号を用いる
ことにより、データの再生能力、信頼性は向上するが、
デジタルフィルタでの処理、ビタビ復号処理に時間がか
かり、データを読み込んでからHDCにてそのデータを
認識するまでに遅延時間を必要とするようになる。記録
用ID読み込み後、HDCがそのID情報が目的とする
セクタのIDであるということを認識するまで、ディス
ク7にライトすることはできないので、記録用ID領域
とデータ領域の間には、図9に示すように無効領域を置
くことが必要になり、全体としてフォーマット効率が低
下してしまう。
【0040】次に図8を用いて、本第2の実施例につい
て説明する。まずデータライト時、記録用ID読み込み
後データ領域に入る前に、再生用ID領域があるので、
その間に記録用IDを認識することができ、無効領域を
作ることなくデータを書き込むことができる。データリ
ード時には、再生用IDの認識に時間がかかるが、デー
タ領域部のデジタルフィルタでの処理、ビタビ復号にも
同様に時間がかかるため、再生用ID領域とデータ領域
を図のように連続的に配置しても問題ない。このように
ビタビ復号、デジタル信号処理による遅延を、記録用I
Dを再生用IDより物理的に前に配置することにより吸
収できる。
【0041】次に第3の実施例について、図10、図1
1を用いて説明する。図11は、第3の実施例を実現す
るためのシステムの構成を示す図である。本システム構
成図は、第1の実施例のシステム構成図である図4とほ
とんど同じであるが、ECC制御部112はデータ部の
ECCにのみ対応していることとドライブ制御部の中に
ドライブからの読み込みデータを格納するFIFO12
8を設けているところが異なっている。
【0042】次に、図10を用いて、第3の実施例につ
いて説明する。複合ヘッド6に対応して記録用IDと再
生用IDを別々に持つことにより、ID領域が増加し、
フォーマット効率が落ちるという問題がある。第3の実
施例ではまずデータライト時、記録用ID領域をリード
し、ID情報が目的とするセクタのIDである場合に
は、再生用IDとデータを連続して書き込む。次にデー
タリード時には、再生用ID領域とデータ領域を続けて
リードし、データは、FIFO128に入力しておく。
ID情報が目的とするセクタの情報である場合には、F
IFO128に格納しておいたデータをデータバッファ
104に転送する。ID情報が目的とするセクタの情報
でない場合には、FIFO128に格納しておいたデー
タを無効とする。再生用IDとデータの読み込みは同じ
ヘッドで実行できるため、このように制御することによ
り、記録用IDを再生用IDより物理的に前に配置すれ
ば、再生用ID領域、データ領域間のデータの同期パタ
ーン領域(DATA SYNC,DATA AMI)を省略することができ
る。
【0043】次に、図12、図13を用いて、第4の実
施例について説明する。第4の実施例は、フォーマット
時に関するものである。図12、図13はトラックフォ
ーマットを示す模式図である。
【0044】まず図12を用いて再生用IDを先に書い
た場合の問題点について説明する。図12に示すよう
に、まずフォーマットを行なう場合、1周目では、記録
用ヘッド5の中央を記録用ID書き込みライン14に位
置づけし、記録用ID部2−2を記録する。次に2周目
では再生用ヘッド4の中央を記録用ID書き込みライン
14に位置づけし、記録用ID部2−2を読み正しく書
き込めているかチェックする。次に、3周目では、正し
く書き込めていたID番号にたいし、記録用ヘッド5を
再生用ID書き込みライン15に位置付けし、再生用I
D、データの書き込みを行なう。最後に4周目では、再
生用ヘッド4の中央を再生用ID書き込みライン15に
位置付けし、再生用ID、データが正しく書き込めたか
チェックする。このように再生用IDを先に書いた場合
には、1トラックのフォーマットを行なうのに最低4周
分+ヘッドの移動時間を必要とする。また記録用IDと
再生用IDが一致しているかどうかは、書き始めからの
セクタ数をカウントすることにより確かめるしかない。
【0045】次に、記録用IDを先に書いた場合につい
て図13を用いて説明する。図13に示すように、フォ
ーマットを行なう場合、1周目では、記録用ヘッド5の
中央を記録用ID書き込みライン14に位置づけし、記
録用ID部2−2を記録する。次に2周目では再生用ヘ
ッド4の中央を記録用ID書き込みライン14に位置づ
けし、記録用ID部2−2を読み正しく書き込めている
かチェックする。さらに、この時記録用ヘッド5は再生
用ID書き込みライン15に位置付けされているので、
再生用ID、データの書き込みを行なう。最後に3周目
では、再生用ヘッド4の中央を再生用ID書き込みライ
ン15に位置付けし、再生用ID、データが正しく書き
込めたかチェックする。このように記録用IDを先に書
いた場合には、1トラックのフォーマットを最低3周分
+ヘッドの移動時間で行なうことができる。また記録用
IDを読んで値を確かめた上で再生用IDを書き込むこ
とができるのでIDの信頼性を向上させることができ
る。
【0046】次に第5の実施例について図14を用いて
説明する。図14は第5の実施例を実現するためのシス
テムの構成を示す図である。本システム構成図は、第1
の実施例のシステム構成図である図4とほとんど同じで
あるが、データバッファのアドレスを示すポインタ13
0、そのセクタのポインタの開始位置を格納しておくポ
インタ開始位置レジスタ132をバッファ制御部113
に含むことが異なっている。データの記録時の動作は第
1の実施例と同じである。データの再生時、再生用ID
のECC訂正を行なう。ECC訂正中にデータ領域が開
始した場合、データ読みだし開始時に、データバッファ
のアドレスを示すポインタの値aをポインタ開始位置レ
ジスタ132に格納する。ディスク7から読み込まれた
データはドライブ制御部111、バッファ制御部113
を通って、データバッファ104アドレスaから書き込
まれる。再生用IDのECC訂正終了時にECC訂正が
成功し、再生用IDの訂正値が期待していたIDに等し
いならば、読みだしデータを引き続きデータバッファに
転送し読みだしを続ける。再生用IDのECC訂正終了
時にECC訂正が失敗、または再生用IDの訂正値が期
待していたIDに等しくない場合には、読みだしを中止
し、読みだしデータのデータバッファへの転送を中止す
る。次に、ポインタ開始位置レジスタ132の値aをポ
インタにロードし、次のセクタの開始を待つ。このよう
にすることにより、次のセクタのデータが再びデータの
バッファアドレスaから書き込まれることになる。この
ように制御することにより、第5の実施例ではID領域
の直後に該ID領域に対応するデータ領域を配置して
も、回転待ちなしにID領域のECC訂正を行なった上
で該ID領域に対応するデータ領域のリード/ライトが
できる。また、誤ったデータをホストコンピュータへ転
送することは無い。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、複合型の磁気ヘッドを
用いて記録時及び再生時にヘッドの位置決めを行なう磁
気ディスク装置において、記録時と再生時におけるヘッ
ドの位置決め位置を変える際のアドレス部検出精度を劣
化させないために、記録用識別情報と再生用識別情報を
分離して設ける方式において、記録用識別情報と再生用
識別情報にECCコードを付加し、記録用識別領域を再
生用識別領域より前に設けるので、記録用識別領域とデ
ータ領域の間に訂正するための時間的余裕ができ、デー
タライト時に記録用識別領域のECC訂正を行なった上
で、フォーマット効率を劣化させず物理的に同一セクタ
に配置されたデータ領域にデータを書き込むことができ
る。なお、誤り訂正コードを有しない場合でも、記録用
識別領域の後にギャップを要しないのでフォーマット効
率の向上という効果が有る。
【0048】また、他の本発明によれば、再生用識別領
域のECC訂正中は、データをFIFOに格納し、EC
C訂正終了時再生用識別領域が目的とした識別情報に一
致している場合には、FIFOのデータをデータバッフ
ァへ転送し、一致していない場合にはFIFOのデータ
を無効とするので、データリード時に再生用識別領域の
ECC訂正を行なった上で、再生用識別領域の後に、時
間を稼ぐための領域が不要になるのでフォーマット効率
を劣化させず物理的に同一セクタに配置されたデータ領
域からデータを読み込むことができる。
【0049】さらに、他の本発明によれば、記録用識別
領域を再生用識別領域より物理的に前に設けることによ
り、記録用識別領域とデータ領域の間に最尤復号(例え
ば、ビタビ復号)及びデジタル信号処理の処理時間がで
きるので、データライト時に記録用識別領域の最尤復号
及びデジタル信号の処理を行なった上で、フォーマット
効率を落すことなく、同一セクタに配置されたデータ領
域にデータを書き込むことができる。
【0050】さらに他の本発明によれば、記録用識別領
域を再生用識別領域より物理的に前に設けることによ
り、フォーマット時の再生用識別領域記録時に記録用識
別領域を読み込み、期待値と合っているか比較確認した
上で、同じ周回中に再生用識別領域を記録することがで
きるので、フォーマット時間を短縮することができ、さ
らに識別領域の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の動作タイミングチャー
【図2】従来技術に係る磁気ディスク装置の構成を示す
ブロック図
【図3】従来技術に係る磁気ディスク装置のトラックフ
ォーマットを示す説明図
【図4】本発明の第1の実施例を実現するための小型デ
ィスクのブロック図
【図5】本発明の第1の実施例の磁気ディスクの記録フ
ォーマットを示す説明図
【図6】本発明の第1の実施例の識別情報用ECC及び
ドライブ制御部のブロック図
【図7】本発明の第2の実施例を実現するための小型デ
ィスクのブロック図
【図8】本発明の第2の実施例の動作タイミングチャー
【図9】最尤復号を行ない、再生用識別情報を先に書い
た時のタイミングチャート
【図10】本発明の第3の実施例の動作タイミングチャ
ート
【図11】本発明の第3の実施例を実現するための小型
ディスクのブロック図
【図12】再生用識別情報を先に書いた時のフォーマッ
ト動作タイミングチャート
【図13】本発明の第4の実施例の動作タイミングチャ
ート
【図14】本発明の第5の実施例を実現するための小型
ディスクのブロック図
【図15】従来技術に係る記録再生時のヘッド位置の説
明図
【図16】ヘッドのずれ量の求め方の説明図
【符号の説明】
1…サーボ信号部、2…ID部、2−1…再生用ID
部、2−2…記録用ID部、3…データ部、4…再生用
ヘッド(R)、5…記録用ヘッド(W)、6…複合ヘッ
ド、7…ディスク、8…ボイスコイルモータ(VC
M)、9…中央制御部(CPU)、10…ディスクコン
トローラ(DKC)、11…記録/再生回路(R/W−
AMP)、12…位置決め回路、13…オフセットテー
ブル、14…記録用ID書き込みライン、15…再生用
ID書き込みライン、101…ハードディスクコントロ
ーラ(HDC)、102…CPU、103…ホストイン
ターフェイス、104…データバッファ、105…エン
コーダ/デコーダ、106…リード/ライト制御回路、
107…サーボ制御回路、110…ホストインターフェ
イス制御部、111…ドライブ制御部、112…ECC
制御部、113…バッファ制御部、114…CPU入出
力制御部、115…データ用ECC部、116…ID用
ECC部、117…不一致信号、118…一致信号、1
19…ECC出力線、120…データ入力線、121…
ドライブデータ入力線、122…ドライブデータ出力
線、123…ライトゲート、124…リードゲート、1
25…CPU設定信号、126…デジタルフィルタ、1
27…ビタビ復号器、128…FIFO、129…ID
読み込みタイミング信号、130…ポインタ、131…
データバッファアドレス、132…ポインタ開始位置レ
ジスタ、401…IDレジスタ、402…ID信号、4
03…ECC訂正回路、404…ID訂正信号、405
…比較器、406…R/Wレジスタ、407…FIF
O、408…ゲート、409…データバッファ出力、4
10…ECC−NG信号、411…リードモード信号、
412…CRCチェッカ、413…CRCエラー信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 102 9074−5D 2, 6, 10 G11B 27/10 A 8224−5D (72)発明者 角田 元泰 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 高師 輝実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 広瀬 恒夫 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 小島 昭 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録用ヘッドと再生用ヘッドとが分離して
    いる複合ヘッドを用いて、磁気ディスクに磁気記録及び
    再生を行なう磁気記録再生装置において、 前記磁気ディスク上の記録領域は、複数の記録領域に分
    割され、 分割された各記録領域は、各記録領域を識別するための
    情報が記録された識別領域と、データが記録されたデー
    タ領域とを有し、 前記識別領域は、記録時に使われる記録用識別領域と、
    再生時に使われる再生用識別領域とに分離しており、 記録時には、前記記録用識別領域から識別情報を読みだ
    し、再生時には、前記再生用識別領域から識別情報を読
    みだす読出手段を有し、 分割された同一の記録領域内において、前記再生用識別
    領域は、前記記録用識別領域と前記データ領域の間に配
    置されていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録再生装置におい
    て、 前記記録用識別領域は、誤り訂正符号を有し、 前記誤り訂正符号を用いた誤り訂正を行う誤り訂正手段
    を有することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の磁気記録再生装置
    において、 前記再生用識別領域は、誤り訂正符号を有し、 外部からの、再生すべきデータ領域を示す識別情報を記
    憶する識別情報記憶手段と、 磁気ディスクから読み出した再生データを先入れ先出し
    で処理するデータ記憶手段と、 データ記憶手段から出力されたデータを記憶するデータ
    バッファと、 磁気ディスクから読み出した前記再生用識別情報を、前
    記誤り訂正符号により、誤り訂正を行い、誤り訂正がで
    きないときは、訂正不能信号を出力する誤り訂正手段
    と、 誤り訂正をした前記再生用識別情報が上記外部からの識
    別情報と一致していた時に、前記データ記憶手段に記憶
    されたデータを前記データバッファに転送し、上記外部
    からの識別情報と一致していなかった時または訂正不能
    信号を受けた時に、前記データバッファへの転送は行な
    わないデータ転送制御手段とを有することを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の磁気記録再生装置
    において、 前記再生用識別領域は、誤り訂正符号を有し、 外部からの、再生すべきデータ領域を示す識別情報を記
    憶する識別情報記憶手段と、 磁気ディスクから読み出した再生データを記憶するデー
    タバッファと、 磁気ディスクから読み出した前記再生用識別情報を、前
    記誤り訂正符号により、誤り訂正を行い、誤り訂正がで
    きないときは、訂正不能信号を出力する誤り訂正手段
    と、 誤り訂正をした前記再生用識別情報が上記外部からの識
    別情報と一致していなかった時、または訂正不能信号を
    受けた時に、前記データバッファへ転送したデータを無
    効とするデータ無効化手段とを有することを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の磁気記録
    再生装置において、 記録用識別情報の復号は、再生用識別領域を通過中に行
    ない、前記記録用識別領域に対応したデータ領域への書
    き込み開始前に終了することを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の磁気記録再生装置におい
    て、 前記復号は、ビタビ復号であることを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  7. 【請求項7】請求項3または4記載の磁気記録再生装置
    において、 再生用識別領域およびデータ領域には、再生用識別領域
    とデータ領域との境を示すデータ領域、再生用識別領域
    とデータ領域との間のギャップ領域、同期パターン領
    域、及びデータ領域の先頭を示す領域のうち少なくも1
    つを介在させずに、再生用識別情報及びデータが記録さ
    れていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6または7記
    載の磁気記録再生装置において、 フォーマット時は、第1周回時に記録用識別情報を書き
    込み、第2周回時に、書き込んだ前記記録用識別情報を
    再生し、正しく書き込まれているときは、同一周回にお
    いて、前記記録用識別情報に引き続いて再生用識別情報
    を書くフォーマット手段を有することを特徴とする磁気
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】記録用ヘッドと再生用ヘッドとが分離して
    いる複合ヘッドに対して、磁気ディスクに磁気記録及び
    再生を行なう様に指示を出力する磁気記録再生装置用制
    御回路において、 前記磁気ディスク上の記録領域は、複数の記録領域に分
    割され、 分割された各記録領域は、各記録領域を識別するための
    情報が記録された識別領域と、データが記録されたデー
    タ領域とを有し、 前記識別領域は、記録時に使われる記録用識別領域と、
    再生時に使われる再生用識別領域とに分離しており、 記録時には、前記記録用識別領域から識別情報を読みだ
    し、再生時には、前記再生用識別領域から識別情報を読
    みだす指示を出力する読出指示出力手段を有し、 分割された同一の記録領域内において、前記再生用識別
    領域は、前記記録用識別領域と前記データ領域の間に配
    置されていることを特徴とする磁気記録再生装置用制御
    回路。
  10. 【請求項10】請求項9記載の磁気記録再生装置用制御
    回路において、 前記記録用識別領域は、誤り訂正符号を有し、 前記誤り訂正符号を用いた誤り訂正を行う誤り訂正手段
    を有することを特徴とする磁気記録再生装置用制御回
    路。
  11. 【請求項11】請求項9または10記載の磁気記録再生
    装置用制御回路において、 前記再生用識別領域は、誤り訂正符号を有し、 外部からの、再生すべきデータ領域を示す識別情報を記
    憶する識別情報記憶手段と、 磁気ディスクから読み出した再生データを先入れ先出し
    で処理し、外部のデータバッファに出力するデータ記憶
    手段と、 磁気ディスクから読み出した前記再生用識別情報を、前
    記誤り訂正符号により、誤り訂正を行い、誤り訂正がで
    きないときは、訂正不能信号を出力する誤り訂正手段
    と、 誤り訂正をした前記再生用識別情報が上記外部からの識
    別情報と一致していた時に、前記データ記憶手段に記憶
    されたデータを前記データバッファに転送し、上記外部
    からの識別情報と一致していなかった時または訂正不能
    信号を受けた時に、前記データバッファへの転送は行な
    わないデータ転送制御手段とを有することを特徴とする
    磁気記録再生装置用制御回路。
  12. 【請求項12】請求項9または10記載の磁気記録再生
    装置用制御回路において、 前記再生用識別領域は、誤り訂正符号を有し、 外部からの、再生すべきデータ領域を示す識別情報を記
    憶する識別情報記憶手段と、 磁気ディスクから読み出した再生データを記憶するデー
    タバッファと、 磁気ディスクから読み出した前記再生用識別情報を、前
    記誤り訂正符号により、誤り訂正を行い、誤り訂正がで
    きないときは、訂正不能信号を出力する誤り訂正手段
    と、 誤り訂正をした前記再生用識別情報が上記外部からの識
    別情報と一致していなかった時、または訂正不能信号を
    受けた時に、磁気ディスクから読み出した再生データを
    記憶する外部のデータバッファへすでに転送されている
    再生データを無効とするデータ無効化手段とを有するこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置用制御回路。
  13. 【請求項13】請求項9、10、11または12記載の
    磁気記録再生装置用制御回路において、 記録用識別情報の復号は、再生用識別領域を通過中に行
    ない、前記記録用識別領域に対応したデータ領域への書
    き込み開始前に終了することを特徴とする磁気記録再生
    装置用制御回路。
  14. 【請求項14】請求項13記載の磁気記録再生装置用制
    御回路において、 復号がビタビ復号であることを特徴とする磁気記録再生
    装置用制御回路。
  15. 【請求項15】請求項11または12記載の磁気記録再
    生装置用制御回路において、 再生用識別領域およびデータ領域には、再生用識別領域
    とデータ領域との境を示すデータ領域、再生用識別領域
    とデータ領域との間のギャップ領域、同期パターン領
    域、及びデータ領域の先頭を示す領域のうち少なくも1
    つを介在させずに、再生用識別情報及びデータが記録さ
    れていることを特徴とする磁気記録再生装置用制御回
    路。
  16. 【請求項16】請求項9、10、11、12、13、1
    4または15記載の磁気記録再生装置用制御回路におい
    て、 フォーマット時は、第1周回時に記録用識別情報を書き
    込み、第2周回時に、書き込んだ前記記録用識別情報を
    再生し、正しく書き込まれているときは、同一周回にお
    いて、前記記録用識別情報に引き続いて再生用識別情報
    を書くフォーマット手段を有することを特徴とする磁気
    記録再生装置用制御回路。
JP11859393A 1992-09-28 1993-05-20 磁気記録再生装置 Pending JPH06333345A (ja)

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JP11859393A JPH06333345A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 磁気記録再生装置
US08/128,072 US5715105A (en) 1992-09-28 1993-09-28 Method of and apparatus for recording on and reproducing from disk-type recording medium having recording tracks with sectors each having an ID area and a data area
US08/858,460 US6108158A (en) 1992-09-28 1997-05-19 Method and apparatus for recording and reproducing disk-type recording medium with dual head including reading head and writing head having offset cores
US09/641,772 US6236528B1 (en) 1992-09-28 2000-08-21 Method and apparatus for recording and reproducing disk-type recording medium with dual head including reading head and writing head having offset cores
US09/838,127 US6400523B1 (en) 1992-09-28 2001-04-20 Method and apparatus for recording and reproducing disk-type recording medium with dual head including reading head and writing head having offset cores

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JP11859393A JPH06333345A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 磁気記録再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095148A (ja) * 2003-08-21 2004-03-25 Pioneer Electronic Corp 情報記録方法及び装置

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JP2004095148A (ja) * 2003-08-21 2004-03-25 Pioneer Electronic Corp 情報記録方法及び装置

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